JPH11218609A - 透光量調整材料及びその製造方法 - Google Patents

透光量調整材料及びその製造方法

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JPH11218609A
JPH11218609A JP10023539A JP2353998A JPH11218609A JP H11218609 A JPH11218609 A JP H11218609A JP 10023539 A JP10023539 A JP 10023539A JP 2353998 A JP2353998 A JP 2353998A JP H11218609 A JPH11218609 A JP H11218609A
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adhesive
laminate
film
polarizing film
release paper
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JP10023539A
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Noboru Yamagata
登 山縣
Satoru Tanaka
哲 田中
Ikuo Mimura
育夫 三村
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Nippon Carbide Industries Co Inc
Original Assignee
Nippon Carbide Industries Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 美観が良く、且つ長期使用に耐える遮光性、
耐候性及び安全性を有し、また工業的に容易且つ安価に
製造でき、さらにガラス窓への装着が容易で、しかも透
光量の調整のし易い透光量調整材料を提供すること。 【解決手段】 本発明の透光量調整材料10は、複屈折
のないフイルム基板3と、該フイルム基板3上に、偏光
方向の異なる2種の帯状の偏光フイルム1A、1Bを交
互に粘着剤2dを介して貼着してなる偏光フイルム層1
と、該偏光フイルム層1上に粘着剤2cを介して貼着し
てなる剥離紙4とからなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車、家屋等の窓ガ
ラスに貼ることにより、透光量を調整することができる
シート状の透光量調整材料及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、省エネルギー、遮光等の目的
で窓ガラスに雨戸、ブラインド、カーテン等が施されて
きたが、スペース、美観、作業性の面で窓ガラスそのも
のに遮光調整効果を付与する工夫がなされてきた。例え
ば、偏光フイルムの直交方向の組み合わせによる遮蔽方
式、形状記憶合金によるブラインド組み込み方式、複層
ガラス内に界面活性剤水溶液を閉じ込める方式、液晶に
よる調整方式等が考えられてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、形状記
憶合金によるブラインド組み込み方式では、そのコスト
の問題、調節の再現性の問題があり、また複層ガラス内
に界面活性剤水溶液を閉じ込める方式では、その漏水の
問題があり、また液晶による調整方式では、その電気を
用いることによる漏電等の問題があり、現実にカーテ
ン、雨戸等の調節方法に勝るものが得られなかった。ま
た、偏光フイルムの直交方向の組み合わせによる方式で
は、透明板に偏光方向の異なる2種の帯状の偏光膜を交
互に配列した偏光フイルムを2枚重ね合わせて用いるこ
とが提案されているが、この偏光フイルムは、現実に工
業的に製造することが難しく、またフイルムの精度、ガ
ラスへの装着の難しさ、偏光フイルムの耐候性、等で現
実に利用できるものではなかった。また、上記偏光フイ
ルムは、2組を対面させて使用するため、帯状の偏光フ
イルム同士で引っ掛かりを生じたり、剥離してしまう等
の問題点があった。そこで、偏光フイルム同士の引っ掛
かりを防止するために、複屈折性を有する通常の透明フ
イルム基板を介すると、透光量の調整機能そのものが損
なわれるという問題点があった。また、偏光フイルム同
士の引っ掛かりを防止するために、2組の偏光フイルム
の間隔を十分にあけると、装置自体の機構が大がかりな
ものになってしまうことに加え、斜めから入射した光が
透過するのを避けられなくなり、透光量の調整機能が損
なわれるという問題点があった。
【0004】従って、本発明の目的は、美観が良く、且
つ長期使用に耐える遮光性、耐候性及び安全性を有し、
また工業的に容易且つ安価に製造でき、さらにガラス窓
への装着が容易で、しかも透光量の調整のし易い透光量
調整材料及びその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を、
下記の透光量調整材料及びその製造方法を提供すること
により達成したものである。
【0006】複屈折のないフイルム基板と、該フイルム
基板上に、偏光方向の異なる2種の帯状の偏光フイルム
を交互に粘着剤を介して貼着してなる偏光フイルム層
と、該偏光フイルム層上に粘着剤を介して貼着してなる
剥離紙とからなることを特徴とする透光量調整材料。
【0007】(1)剥離紙41上に粘着剤2aを介して
偏光フイルム1Aを貼着し、剥離紙41に届くように偏
光フイルム1Aを偏光方向に一定間隔でキスカットし、
(2)上記キスカットした偏光フイルム1A上に、上記
粘着剤2aより粘着力の強い粘着剤2bを一つ飛ばしに
塗布した後、該粘着剤2bを介して剥離紙42を貼着す
るか、或いは、上記キスカットした偏光フイルム1A上
に、上記粘着剤2bを一定間隔をあけて並列に塗布した
剥離紙42を、該粘着剤2bを介して貼着し、(3)次
いで、剥離紙42を剥がして、該剥離紙42上に、帯状
の偏光フイルム1Aが一定間隔をあけて並列に上記粘着
剤2bを介して転着した積層物を得、(4)該積層物
の帯状の偏光フイルム1A上に、上記粘着剤2bより
粘着力の強い粘着剤2cを塗布し、(5)また、上記
(1)〜(3)において粘着剤2bの代わりに上記粘着
剤2cを用い、上記(1)〜(3)に準じて、剥離紙4
上に、上記偏光フイルム1Aと偏光方向の異なる帯状の
偏光フイルム1Bが一定間隔をあけて並列に上記粘着剤
2cを介して転着した積層物を得、(6)上記(4)
の粘着剤2cを塗布した積層物の偏光フイルム1Aが
転着されていない部分に、上記積層物の偏光フイルム
1Bが嵌合するように、上記積層物と上記積層物と
を重ね合わせた後、(7)上記積層物を剥がして、上
記積層物の帯状の偏光フイルム1Aを上記積層物上
に転着させ、剥離紙4上に、偏光方向の異なる2種の帯
状の偏光フイルム1A及び1Bが交互に粘着剤2cを介
して貼着した積層物を得、(8)該積層物の偏光フ
イルム1A及び1B上に、上記粘着剤2cより粘着力の
強い粘着剤2dを介して、複屈折のないフイルム基板3
を貼着し、請求項1記載の透光量調整材料を得ることを
特徴とする透光量調整材料の製造方法。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の透光量調整材料及
びその製造方法について図面を参照しながら詳しく説明
する。先ず、本発明の透光量調整材料を図1に示す実施
形態について説明する。図1に示すように、本実施形態
の透光量調整材料10は、複屈折のないフイルム基板3
と、該フイルム基板3上に粘着剤2dを介して貼着して
なる偏光フイルム層1と、該偏光フイルム層1上に粘着
剤2cを介して貼着してなる剥離紙4とから構成されて
いる。
【0009】そして、上記偏光フイルム層1は、偏光方
向の異なる2種の帯状の偏光フイルム1A及び1Bを交
互に配列して形成されている。該偏光フイルム1A及び
1Bの幅は、同一幅で、約1〜100mmであるのが好
ましく、また厚さは、約10〜500μmであるのが好
ましい。
【0010】また、上記偏光フイルム1A及び1Bとし
ては、特に制限されるものではなく、例えば、ポリビニ
ルアルコールフイルムをヨウ素又は2色性色素とホウ酸
を含む水溶液中で一軸延伸染色したものが使用できる。
それを更にトリアセテートフイルム等により、片面又は
両面をラミネートしたものが好ましい。
【0011】また、上記粘着剤2c及び2dは、上記粘
着剤2dの方が上記粘着剤2cより粘着力が強く、上記
剥離紙4を剥がした際に上記偏光フイルム層1が上記フ
イルム基板3から剥がれないように、両者の粘着力を調
整してある。具体的には、上記粘着剤2cとしては、ピ
ール強度が10〜100g/cmの粘着剤を用い、上記
粘着剤2dとしては、ピール強度が30〜300g/c
mの粘着剤を用いると良い。また、上記粘着剤2c及び
2dの材質としては、特に制限されるものではなく、例
えば、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ゴム系
粘着剤等が挙げられる。
【0012】また、上記複屈折のないフイルム基板3と
しては、トリアセテートフイルム、ポリカーボネートフ
イルム、塩化ビニルフイルム、アクリルフイルム等のキ
ャスト法による熱可塑性樹脂フイルム等が用いられ、こ
れらの中でも、トリアセテートフイルムが好ましい。ま
た、上記複屈折のないフイルム基板3の厚さは、約25
〜250μmであるのが好ましい。
【0013】本発明の透光量調整材料は、図1に示す実
施形態に制限されるものではなく、本発明の目的及び効
果を損なわない範囲で適宜に設計変更可能なことは言う
までもない。例えば、図2及び図3に示すように、上記
偏光フイルム層1の片面(剥離紙側の面:図2に示す実
施形態)又は両面(図3に示す実施形態)に、トリアセ
テートフイルム、ポリカーボネートフイルム、塩化ビニ
ルフイルム、アクリルフイルム等の複屈折のないように
成形された保護フイルム5を貼着しても良い。また、透
光量調整材料の耐候性を向上させるために、上記粘着剤
2dにUV吸収剤やIR吸収剤等を添加しても良く、更
には、上記複屈折のないフイルム基板3に、IRの反射
を起こす光干渉フィルターを積層しても良い。
【0014】次に、本発明の透光量調整材料の製造方法
を図4に示す実施形態について説明する。 (1)先ず、図4の(a)に示すように、剥離紙41上に
粘着剤2aを介して偏光フイルム1Aを貼着し、剥離紙
41に届くように偏光フイルム1Aを偏光方向に一定間
隔でキスカットする。 上記粘着剤2aとしては、ピール強度が1〜10g/c
mの、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ゴム系
粘着剤等が用いられる。
【0015】(2)次に、図4の(b)に示すように、
上記キスカットした偏光フイルム1A上に、粘着剤2b
を一つ飛ばしに塗布した後、該粘着剤2bを介して剥離
紙42を貼着するか、或いは、上記キスカットした偏光
フイルム1A上に、粘着剤2bを一定間隔をあけて並列
に塗布した剥離紙42を、該粘着剤2bを介して貼着す
る。上記粘着剤2bとしては、ピール強度が3〜30g
/cmで且つ上記粘着剤2aよりピール強度が大きい粘
着剤が用いられる。また、上記粘着剤2bの材質は、特
に制限されるものではなく、アクリル系粘着剤等、上記
粘着剤2aと同様のものが用いられる。また、上記粘着
剤2bの塗布は、例えばロータリースクリーン印刷等に
より行うことができる。
【0016】(3)次いで、図4の(c)に示すよう
に、剥離紙42を剥がして、該剥離紙42上に、帯状の
偏光フイルム1Aが一定間隔をあけて並列に上記粘着剤
2bを介して転着した積層物を得る。
【0017】(4)次いで、図4の(d)に示すよう
に、上記積層物の帯状の偏光フイルム1A上に、粘着
剤2cを塗布する。上記粘着剤2cとしては、ピール強
度が10〜100g/cmで且つ上記粘着剤2bよりピ
ール強度が大きい粘着剤が用いられる。また、上記粘着
剤2cの材質は、特に制限されるものではなく、アクリ
ル系粘着剤等、上記粘着剤2aと同様のものが用いられ
る。
【0018】(5)また、上記(1)〜(3)において
粘着剤2bの代わりに、上記粘着剤2cを用い、上記
(1)〜(3)に準じて、図4の(d')に示すように、
剥離紙4上に、帯状の偏光フイルム1Bが一定間隔をあ
けて並列に上記粘着剤2cを介して転着した積層物を
得る。上記偏光フイルム1Bは、上記偏光フイルム1A
と偏光方向の異なるものである。
【0019】(6)次いで、図4の(e)に示すよう
に、上記(4)の粘着剤2cを塗布した積層物の偏光
フイルム1Aが転着されていない部分に、上記積層物
の偏光フイルム2Bが嵌合するように、上記積層物と
上記積層物とを重ね合わせる。
【0020】(7)次いで、図4の(f)に示すよう
に、上記積層物を剥がして、上記積層物の帯状の偏
光フイルム1Aを上記積層物上に転着させ、剥離紙4
上に、偏光方向の異なる2種の帯状の偏光フイルム1A
及び1Bが交互に粘着剤2cを介して貼着した積層物
を得る。
【0021】(8)次いで、図4の(g)に示すよう
に、上記積層物の偏光フイルム1A及び1B上に、粘
着剤2dを介して、複屈折のないフイルム基板3を貼着
し、図1に示す実施形態の本発明の透光量調整材料10
を得る。上記粘着剤2dとしては、前述したように、ピ
ール強度が30〜300g/cmで且つ上記粘着剤2c
よりピール強度が大きい粘着剤が用いられる。
【0022】次に、本発明の透光量調整材料を用いた本
発明の複層ガラス窓の構造を、図5(a)及び(b)に
示す実施形態について説明する。図5(a)及び(b)
に示すように、本実施形態の複層ガラス窓の構造は、窓
枠に装着された外側の窓ガラス6及び内側の窓ガラス7
の2枚の窓ガラスを重ね合わせた複層窓ガラスにおい
て、上記の外側の窓ガラス6の内面及び内側の窓ガラス
7の外面それぞれに、図1に示す実施形態の本発明の透
光量調整材料10、10が、帯状の偏光フイルムの長手
方向を水平にして、剥離紙を剥がして貼着されている構
造となしてある。そして、上記外側の窓ガラス6は、窓
枠に固定してあり、また上記内側の窓ガラス7は、レバ
ーハンドル8の操作により上下方向に可動となしてあ
る。尚、図中、9は、窓ガラス7を水平に上下方向に移
動させるための水平調整機である。また、窓ガラス6及
び7の材質は、特に制限されるものではなく、無機ガラ
スでも有機ガラスでも良い。
【0023】而して、本実施形態の複層ガラス窓の構造
は、上記内側の窓ガラス7をレバーハンドル8及び水平
調整機9により移動させて、外側の窓ガラス6及び内側
の窓ガラス7に貼着した2枚の透光量調整材料10、1
0の帯状の偏光フイルム1Aと1A、1Bと1Bとが重
なると透光し、帯状の偏光フイルムの幅だけずらして上
記偏光フイルム1Aと1B、1Bと1Aとが重なると遮
光する。このように、本実施形態の複層ガラス窓の構造
は、内側の窓ガラス7の上下方向の移動量を調整するこ
とにより、透光量を調整することができるようになして
ある。
【0024】本発明の透光量調整材料を用いた本発明の
複層ガラス窓の構造は、図5に示す実施形態に制限され
るものではなく、例えば、外側の窓ガラスの内面及び内
側の窓ガラスの外面それぞれに、本発明の透光量調整材
料を、帯状の偏光フイルムの長手方向を鉛直にして、剥
離紙を剥がして貼着し、上記内側の窓ガラスを、左右方
向に可動となした構造としても良い。
【0025】本発明の透光量調整材料は、上述のように
複層ガラス窓に利用できる他、工場、作業所の採光窓、
光源の光量調整装置、温室、農業・園芸用ハウスの光量
調整、劇場・シアターでの舞台演出等に利用することが
できる。また、本発明の透光量調整材料は、少なくとも
一方の窓ガラスが可動な既存の複層ガラス窓に容易に利
用でき、また既存の単層ガラス窓にも、ガラス板又はア
クリル板を用いて複層ガラス窓の構造とするだけで容易
に利用できる。更に、本発明の透光量調整材料は、光拡
散板を併用することにより、帯状の偏光フイルムの配列
に起因する縞模様の目立たない一面が均一な明るさであ
る光量調整装置に利用することができる。
【0026】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明は以下の実施例に制限されるものでは
ない。
【0027】〔実施例1〕本発明の透光量調整材料を図
4に示す工程に従って下記のように製造した。 (1)剥離紙41上にピール強度3g/cmのアクリル
系粘着剤2aを介して市販の偏光フイルム(三井化学製
のNH60)1Aを貼着し、剥離紙41に届くように偏
光フイルム1Aを偏光方向に5mm間隔でキスカットし
た。 (2)次に、上記キスカットした偏光フイルム1A上
に、ピール強度8g/cmのアクリル系粘着剤2bを一
つ飛ばしに塗布した後、該粘着剤2bを介して剥離紙4
2を貼着した。 (3)次いで、剥離紙42を剥がして、該剥離紙42上
に、帯状の偏光フイルム1Aが5mm間隔をあけて並列
に上記粘着剤2bを介して転着した積層物を得た。 (4)次いで、上記積層物の帯状の偏光フイルム1A
上に、ピール強度25g/cmのアクリル系粘着剤2c
を塗布した。 (5)また、上記(1)〜(3)において粘着剤2bの
代わりに上記粘着剤2cを用い、上記(1)〜(3)に
準じて、剥離紙4上に、上記偏光フイルム1Aと偏光方
向の異なる帯状の偏光フイルム(三井化学製のNH6
0)1Bが5mm間隔をあけて並列に上記粘着剤2cを
介して転着した積層物を得た。 (6)上記(4)の粘着剤2cを塗布した積層物の偏
光フイルム1Aが転着されていない部分に、上記積層物
の偏光フイルム1Bが嵌合するように、上記積層物
と上記積層物とを重ね合わせた。 (7)次いで、上記積層物を剥がして、上記積層物
の帯状の偏光フイルム1Aを上記積層物上に転着さ
せ、剥離紙4上に、偏光方向の異なる2種の帯状の偏光
フイルム1A及び1Bが交互に粘着剤2cを介して貼着
した積層物を得た。 (8)次いで、上記積層物の偏光フイルム1A及び1
B上に、ピール強度70g/cmのアクリル系粘着剤2
dを介して、複屈折のないポリカーボネートフイルム基
板3を貼着し、本発明の透光量調整材料10を得た。
【0028】
【発明の効果】本発明の透光量調整材料は、美観が良
く、且つ長期使用に耐える遮光性、耐候性及び安全性を
有し、またガラス窓への装着が容易で、しかも透光量の
調整のし易いものである。また、本発明の透光量調整材
料の製造方法によれば、本発明の透光量調整材料を工業
的に容易且つ安価に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の透光量調整材料の一例を示す
一部拡大断面図である。
【図2】図2は、本発明の透光量調整材料の他の例を示
す一部拡大断面図である。
【図3】図3は、本発明の透光量調整材料の更に別の例
を示す一部拡大断面図である。
【図4】図4は、本発明の透光量調整材料の製造方法の
一例を示す工程図である。
【図5】図5は、本発明の透光量調整材料を用いた本発
明の複層ガラス窓の構造の一例を示す概略図で、図5
(a)は平面図であり、図5(b)はその断面図であ
る。
【符号の説明】
1 偏光フイルム層 1A、1B 偏光フイルム 2a、2b、2c、2d 粘着剤 3 複屈折のないフイルム基板 4、41、42 剥離紙 5 保護フイルム 6 外側の窓ガラス 7 内側の窓ガラス 10 透光量調整材料

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複屈折のないフイルム基板と、該フイル
    ム基板上に、偏光方向の異なる2種の帯状の偏光フイル
    ムを交互に粘着剤を介して貼着してなる偏光フイルム層
    と、該偏光フイルム層上に粘着剤を介して貼着してなる
    剥離紙とからなることを特徴とする透光量調整材料。
  2. 【請求項2】 上記複屈折のないフイルム基板が、トリ
    アセテートフイルム又はポリカーボネートフイルムから
    なる請求項1記載の透光量調整材料。
  3. 【請求項3】 上記偏光フイルムが、ポリビニルアルコ
    ールフイルムを一軸延伸した偏光フイルムである請求項
    1又は2記載の透光量調整材料。
  4. 【請求項4】 上記粘着剤に、UV吸収剤又は/及びI
    R吸収剤が添加されている請求項1〜3の何れかに記載
    の透光量調整材料。
  5. 【請求項5】 上記偏光フイルム層の片面又は両面に保
    護フイルムが貼着されている請求項1〜4の何れかに記
    載の透光量調整材料。
  6. 【請求項6】 上記複屈折のないフイルム基板に、IR
    の反射を起こす光干渉フィルターが積層されている請求
    項1〜5の何れかに記載の透光量調整材料。
  7. 【請求項7】 (1)剥離紙41上に粘着剤2aを介し
    て偏光フイルム1Aを貼着し、剥離紙41に届くように
    偏光フイルム1Aを偏光方向に一定間隔でキスカット
    し、 (2)上記キスカットした偏光フイルム1A上に、上記
    粘着剤2aより粘着力の強い粘着剤2bを一つ飛ばしに
    塗布した後、該粘着剤2bを介して剥離紙42を貼着す
    るか、或いは、上記キスカットした偏光フイルム1A上
    に、上記粘着剤2bを一定間隔をあけて並列に塗布した
    剥離紙42を、該粘着剤2bを介して貼着し、 (3)次いで、剥離紙42を剥がして、該剥離紙42上
    に、帯状の偏光フイルム1Aが一定間隔をあけて並列に
    上記粘着剤2bを介して転着した積層物を得、 (4)該積層物の帯状の偏光フイルム1A上に、上記
    粘着剤2bより粘着力の強い粘着剤2cを塗布し、 (5)また、上記(1)〜(3)において粘着剤2bの
    代わりに上記粘着剤2cを用い、上記(1)〜(3)に
    準じて、剥離紙4上に、上記偏光フイルム1Aと偏光方
    向の異なる帯状の偏光フイルム1Bが一定間隔をあけて
    並列に上記粘着剤2cを介して転着した積層物を得、 (6)上記(4)の粘着剤2cを塗布した積層物の偏
    光フイルム1Aが転着されていない部分に、上記積層物
    の偏光フイルム1Bが嵌合するように、上記積層物
    と上記積層物とを重ね合わせた後、 (7)上記積層物を剥がして、上記積層物の帯状の
    偏光フイルム1Aを上記積層物上に転着させ、剥離紙
    4上に、偏光方向の異なる2種の帯状の偏光フイルム1
    A及び1Bが交互に粘着剤2cを介して貼着した積層物
    を得、 (8)該積層物の偏光フイルム1A及び1B上に、上
    記粘着剤2cより粘着力の強い粘着剤2dを介して、複
    屈折のないフイルム基板3を貼着し、請求項1記載の透
    光量調整材料を得ることを特徴とする透光量調整材料の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の製造方法により製造され
    た透光量調整材料。
  9. 【請求項9】 2枚の無機又は有機質からなる窓ガラス
    を重ね合わせた複層ガラス窓において、外側の窓ガラス
    の内面及び内側の窓ガラスの外面それぞれに請求項1記
    載の透光量調整材料を剥離紙を剥がして貼着し、上記の
    外側及び内側の窓ガラスの少なくとも一方を可動とし、
    可動窓ガラスの移動に伴って透光量を調整できるように
    なしたことを特徴とする複層ガラス窓の構造。
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