JP2000160963A - ブラインド装置 - Google Patents

ブラインド装置

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JP2000160963A
JP2000160963A JP11146426A JP14642699A JP2000160963A JP 2000160963 A JP2000160963 A JP 2000160963A JP 11146426 A JP11146426 A JP 11146426A JP 14642699 A JP14642699 A JP 14642699A JP 2000160963 A JP2000160963 A JP 2000160963A
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Hiroshi Imai
洋 今井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平面的にコンパクトに構成できかつ少ない移
動量で透光モードと遮光モードを切換えることができる
ようなブラインド装置を提供する。 【解決手段】 このブラインド装置10は、平面状の第
1の偏光ユニット11と第2の偏光ユニット12とを具
備している。第1の偏光ユニット11は、互いに透過軸
が直交する第1の偏光板21と第2の偏光板22をブラ
インドの面方向に所定ピッチで交互に配置してなる。第
2の偏光ユニット12も、互いに透過軸が直交する第1
の偏光板21と第2の偏光板22を所定ピッチで交互に
配置してなる。第2の偏光ユニット12は、第1の偏光
ユニット11の厚み方向に重ねて設けられている。これ
ら第1および第2の偏光ユニット11,12は、互いに
前記所定ピッチに相当する距離を相対移動できるように
枠体13に支持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物や車両の窓な
どに好適な遮光用のブラインド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建物などに使われている従来のブライン
ド装置として、多数枚のスラット(日除け羽根板)を窓
に沿って互いに平行に並べ、これらスラットを操作用の
紐によって互いに同期して回動させることにより、外光
の入射量を調整できるようにした水平式ルーバー型ブラ
インド(第1の従来例)が知られている。
【0003】また、例えば航空機の丸窓などにおいて、
2枚の円形偏光板(偏光フィルタ)を厚み方向に重ね、
これら偏光板の一方を窓側に固定するとともに他方を窓
のガラス面に沿って回転可能に設け、これら偏光板の相
対的な回転角度(透過軸の向き)に応じて光の透過量を
調整できるようにしたもの(第2の従来例)も提案され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記第1の従来例の場
合、スラットが汚れやすく、掃除も大変であり、しかも
この種のブラインド装置は部品点数が多くてコンパクト
さに欠けるという問題がある。また、各スラットを全閉
状態にしたとしてもスラット間から光が漏れやすく遮光
効果が低いという問題がある。また各スラットを全開状
態まで回動させたとしてもスラットが視野に入るため開
放感が得られない。
【0005】一方、第2の従来例の場合、光を最大に透
過させる透光モードから、光をほぼ完全に遮断する遮光
モードに切換えるには、一方の偏光板に対して他方の偏
光板を90°回転させる必要があり、偏光板の回転に要
する移動量が大きいため、大形の窓に適用すると操作に
時間がかかる。しかも第2の従来例の場合、丸窓には適
用できても、一般的な四角形の窓枠を有する窓の場合に
は四角形の遮光板を面方向に回転させる必要があるた
め、通常の窓に適用することが実際には不可能である。
また、遮光用の着色フィルムをガラス面に貼り付けると
いう対策もあるが、必要に応じてフィルムをガラス面に
貼り付けたり剥がすことは容易でない。
【0006】従って本発明の目的は、少ない移動量で瞬
時に透光モードと遮光モードを切換えることができ、操
作が容易で、かつ、ほぼ平面状にコンパクトに構成する
ことができるようなブラインド装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を果たすための
本発明のブラインド装置は、互いに透過軸が異なる第1
の偏光板と第2の偏光板をブラインドの面方向に所定ピ
ッチで交互に配置してなる平面状の第1の偏光ユニット
と、互いに透過軸が異なる第1の偏光板と第2の偏光板
をブラインドの面方向に所定ピッチで交互に配置してな
りかつ前記第1の偏光ユニットの厚み方向に設ける平面
状の第2の偏光ユニットと、第1の偏光ユニットと第2
の偏光ユニットを互いに前記所定ピッチに相当する距離
分を相対移動可能に支持する手段を具備したことを特徴
とする。
【0008】この発明のブラインド装置は、各偏光ユニ
ットの第1の偏光板どうしと第2の偏光板どうしが向か
い合った状態では透過軸が一致するため光が透過できる
状態(透光モード)となる。そして第1の偏光ユニット
に対して第2の偏光ユニットを前記ピッチの範囲内でず
らした場合、第1の偏光板と第2の偏光板が向かい合う
領域では両者の透過軸が直交するため光が遮断される状
態(遮光モード)となる。そしてこれら偏光ユニットを
互いにずらす量に応じて、遮光領域の面積が変化するよ
うになり、光の透過量を調整することができる。
【0009】この発明は、第1の偏光板と第2の偏光板
の配置の応用として、これら2種類の偏光板を横方向に
交互に並べるだけでなく、縦方向に交互に並べることも
含んでいる。このものは、第1の偏光ユニットと第2の
偏光ユニットを斜め方向に位置をずらした場合に、市松
模様のような遮光領域が表れるようになり、ずらす量を
変えることで遮光領域の面積が変化するようになる。
【0010】この発明において、前記第1の偏光ユニッ
トと第2の偏光ユニットの少くとも一方は、透過軸が一
定の単一の偏光フィルタと、この偏光フィルタの面方向
に所定ピッチで間隔を存して配した光学制御層とを含
み、これら偏光フィルタと光学制御層の重ならない部分
が前記第1の偏光板として機能し、偏光フィルタと光学
制御層の重なる部分を前記第2の偏光板として機能させ
るようにしてもよい。ここで言う光学制御層は、後述す
るセロハンテープを偏光フィルタに貼り付けてもよい
し、レーザビーム等によって前記偏光フィルタの表面を
加工すること、あるいは偏光フィルタに重ねるガラス板
などにレーザビーム等によって表面処理を行なうことを
含んでいる。
【0011】さらにこの発明は、前記第1の偏光ユニッ
トに対して前記第2の偏光ユニットをその厚み方向に相
対移動させる機構を有し、前記第1の偏光ユニットから
第2の偏光ユニットまでの距離を変化させることができ
るようにしてもよい。このものは第1および第2の偏光
ユニット間の距離の変化量と、各偏光ユニットの面方向
の相対位置の変化量に応じて、ルーバー型ブラインドと
同様に透過光線の方向をコントロールすることが可能で
ある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の第1の実施形態を
示すブラインド装置10について、図1から図5を参照
して説明する。このブラインド装置10は、第1の偏光
ユニット11と、第2の偏光ユニット12と、これら偏
光ユニット11,12の外周部を保持する手段として機
能する枠体13などを備えて構成されている。
【0013】このブラインド装置10は、建物あるいは
自動車等の窓ガラスの室内側、あるいは二重ガラスにお
いては外側のガラスと内側のガラスとの間の空間部分に
ガラス面に沿って配置される。場合によってはこのブラ
インド装置10を窓ガラスとは別に単体で使用してもよ
い。
【0014】図1および図2に示すように第1の偏光ユ
ニット11は、互いに透過軸が直交する短冊状の第1の
偏光板21と第2の偏光板22を、短冊幅方向すなわち
ブラインドの面方向(矢印Wで示す幅方向)に互いに同
等の所定ピッチPで交互に配置したものである。第2の
偏光ユニット12も、互いに透過軸が直交する第1の偏
光板21と第2の偏光板22をブラインドの面方向(幅
方向W)に前記ピッチPで交互に配置したものである。
第2の偏光ユニット12は、第1の偏光ユニット11の
厚み方向に重ねて設ける。なお、図2,4,6,7にお
いては、第1の偏光板21と第2の偏光板22を区別し
やすくるために、各偏光板21,22を互いに向きの異
なる平行斜線(破線のハッチング)で示している。
【0015】第1の偏光板21と第2の偏光板22は、
図3(A)に示すように互いの連設部において透明な接
着用フィルム30によって接続してもよいし、あるいは
図3(B)に示すように適度な剛性を有する透明なガラ
スあるいは合成樹脂からなるベースプレート31に第1
の偏光板21と第2の偏光板22を交互に貼り付けるこ
とによって面剛性をもたせ、ブラインド装置10自体が
窓ガラスとしての機能を兼ねるようにしてもよい。
【0016】これら第1および第2の偏光ユニット1
1,12は、少なくとも前記ピッチPに相当する距離を
偏光板21,22の幅方向Wに相対移動できるよう、支
持手段として機能する枠体13によってスライド可能に
保持されている。枠体13は、図示しない窓枠に沿って
設けるとよい。スライドする距離は前記ピッチPに相当
する量で十分であるが、場合によってはピッチPを越え
る距離を移動できるようにしても差し支えない。
【0017】このブラインド装置10は、図1および図
2に示すように第1の偏光ユニット11の各偏光板2
1,22と、第2の偏光ユニット12の各偏光板21,
22が互いに重なった状態では、各偏光板21,22の
厚み方向に透過軸が一致するため偏光ユニット11,1
2の全面が光の透過できる透光領域S1となる。すなわ
ち透光モードとなる。
【0018】また、第1の偏光ユニット11に対して第
2の偏光ユニット12をピッチPに相当する距離分を相
対移動させた場合、図4(A)および図5に示すように
第1の偏光ユニット11の各偏光板21,22と、第2
の偏光ユニット12の各偏光板21,22が互いに厚み
方向に完全に重なった状態では、厚み方向に位置する2
枚の偏光板21,22の透過軸が偏光ユニット11,1
2の全面にわたって直交関係となるため、偏光ユニット
11,12の全面が光を遮断する遮光領域S2となる。
すなわち遮光モードとなる。
【0019】第1の偏光板21と第2の偏光板22の重
なる量を前記ピッチPの範囲内で変化させた場合には、
図4(B)で示すように偏光板21,22の重なる面積
に応じて透光領域S1と遮光領域(黒く塗りつぶした部
分)S2の面積が縞状に変化する。
【0020】第1の偏光ユニット11に対して第2の偏
光ユニット12を移動させる手段としては、通常の窓の
ように手でスライドさせてもよいし、あるいはソレノイ
ドやモータ等のアクチュエータによってスライドさせて
もよい。また、日照センサによって入射光を検出し、所
定照度を越える入射光が検出されたときに、偏光ユニッ
ト11,12の少なくとも一方を前記遮光モードの方向
に移動させるような自動制御を行なうことも効果的であ
る。なお、第1の偏光板21と第2の偏光板22を上下
方向(垂直方向)に交互に設けてもよく、その場合に
は、偏光ユニット11,12は上下方向(垂直方向)に
スライドできるようにする。
【0021】図6は、この発明の第2の実施形態のブラ
インド装置10Aを示している。このブラインド装置1
0Aの各偏光ユニット11,12は、第1の偏光板21
と第2の偏光板22を横方向にピッチP1で交互に並べ
るだけでなく、碁盤の目のように縦方向にもピッチP2
で交互に並べている。これら偏光ユニット11,12
は、前記ピッチP1,P2の範囲内で縦横と斜め方向に
相対移動できるように、図示しない枠体等の支持手段に
よって移動可能に支持されている。図示例の場合はP1
とP2が同等であるが、P1とP2を異ならせてもよ
い。
【0022】この実施形態は、第1の偏光ユニット11
と第2の偏光ユニット12のいずれか一方を相対的に幅
方向WにピッチP1、あるいは上下方向HにピッチP2
に相当する距離をずらした場合に、前記第1の実施形態
(図4(A))と同様に偏光ユニット11,12の全面
が遮光領域S2となる。また図7に示すように偏光ユニ
ット11,12を斜め方向Mにずらした場合、市松模様
のように透光領域S1と遮光領域(黒く塗りつぶした部
分)S2が表れるようになる。ずらす量を変えると、透
光領域S1と遮光領域S2の面積の割合が変化するよう
になる。この実施形態において、市松模様は図示例のよ
うな正方形に限らず長方形にすることもできる。
【0023】なお、この発明において第1および第2の
偏光ユニットや枠体等をはじめとして、各偏光板のピッ
チや配置の態様など、この発明の構成要素を適宜に変更
して実施できることは勿論である。例えば図8と図9に
示す第3の実施形態のように、偏光ユニット11,12
の少くとも一方が、透過軸が一定の単一の偏光フィルタ
40に帯状の複数枚の光学制御フィルム41を面方向に
等ピッチで設けたものでもよい。光学制御フィルム41
はこの発明でいう光学制御層として機能する。光学制御
フィルム41の一例はニチバン株式会社製のセロハンテ
ープ(登録商標:セロテープ)であり、透明セロハン製
のテープ基材が長手方向に延伸されかつこのテープ基材
の裏面にゴム系の粘着剤が透明性を損なわない程度に薄
く塗布されている。
【0024】この光学制御フィルム41を偏光フィルタ
40の内面側、すなわち偏光ユニット11,12が互い
に向かい合う側に貼り付けると、偏光フィルタ40を透
過する光の偏光状態が変化する。すなわち偏光フィルタ
40と光学制御フィルム41が重ならない部分は、偏光
フィルタ40のみに光が通るため第1の偏光板21とし
て機能し、偏光フィルタ40と光学制御フィルム41の
重なる部分は偏光状態が変化して第2の偏光板22とし
て機能するようになる。セロハンテープからなるフィル
ム41を用いることによって偏光状態を変化させること
ができる理由はよく分からない点もあるが、おそらく、
偏光フィルタ40を透過する光の偏光軸が、延伸され複
屈折性の付与された光学制御フィルム41によってほぼ
90°ねじれ、位相変化を生じるためと思われる。
【0025】この第3の実施形態によれば、1枚の偏光
フィルタ40の所定位置に光学制御フィルム41を貼り
付けるだけで、第1の偏光板21と第2の偏光板22を
形成することができるため、偏光ユニット11,12の
製造が容易でコストダウンが可能となる。なお、前記セ
ロハンテープと同様に偏光状態を変えることのできる複
屈折性の高分子からなる光学制御フィルムを印刷加工等
によって偏光フィルタ40に一体的に設けるようにして
もよい。あるいは偏光フィルタ40の表面に、レーザビ
ーム等によって前記光学制御フィルム41と同等の作用
(偏光フィルタの偏光状態を変化させる機能)を発揮す
るように表面処理することで、偏光フィルタ40の一部
を光学制御層として機能させることもできる。
【0026】図10はこの発明の第4の実施形態を示し
ている。この実施形態の場合、偏光ユニット11,12
の少くとも一方は、透過軸が一定の単一の偏光フィルタ
40と、この偏光フィルタ40とは別体に設けた透明ベ
ース50と、透明ベース50の面方向に一定のピッチで
間隔を存して設けた光学制御層の一例としての前記光学
制御フィルム41を含んでいる。透明ベース50は例え
ばガラス板あるいはアクリル板などの透明板が適してい
る。この実施形態の場合も、偏光フィルタ40と光学制
御フィルム41とが重ならない部分が第1の偏光板21
として機能し、偏光フィルタ40と光学制御フィルム4
1の重なる部分が第2の偏光板22として機能すること
ができる。なお、ガラスなどからなる透明ベース50の
一部に、レーザビーム等によって前記光学制御フィルム
41と同様に偏光状態を変化させることができるような
表面処理を行なってもよい。
【0027】図11はこの発明の第5の実施形態のブラ
インド装置10Bを示している。この実施形態の偏光ユ
ニット11,12は、それぞれ、前記各実施形態で説明
した第1の偏光板21と第2の偏光板22を上下方向に
一定ピッチで間隔を存して配置するとともに、第1の偏
光ユニット11に対して第2の偏光ユニット12を上下
方向(図11中に矢印Zで示す方向)および厚み方向
(矢印Yで示す方向)に任意量移動できるようにしてい
る。この実施形態では、第2の偏光ユニット12を昇降
移動用の機構60によって各偏光板21,22の少くと
も1ピッチ分相対移動させることができるようにし、か
つ、矢印Y方向には水平移動用の機構61によって第2
の偏光ユニット12を相対移動させることにより、偏光
ユニット11,12間の距離を任意に変化させることが
できるようにしている。
【0028】昇降移動用の機構60と水平移動用の機構
61は、それぞれ、ソレノイドやモータ、流体シリンダ
等のアクチュエータを用いてもよいし、あるいは手動に
より第2の偏光ユニット12を前記Y方向とZ方向に任
意量移動させるものであってもよい。一方の偏光ユニッ
ト11は支持体62を介して枠63に固定され、他方の
偏光ユニット12は移動側の支持体64を介して枠63
に支持されている。なお、偏光ユニット11,12の間
に密閉空間を形成し、この密閉空間に断熱性と遮音性を
有する流体を封入することにより、断熱性と遮音性を高
めるようにしてもよい。
【0029】この第5の実施形態によれば、図12
(A)に示すように第1の偏光ユニット11と第2の偏
光ユニット12を厚み方向にほぼ密接させ、これら偏光
ユニット11,12の第1の偏光板21どうしが向かい
合い、かつ、第2の偏光板22どうしが向かい合うよう
にすれば、水平方向の光L1と斜め方向の光L2などあ
らゆる方向の光を透過させることができる。また、図1
2(B)に示すように各偏光ユニット11,12が互い
にほぼ密接した状態で、第1の偏光板21と第2の偏光
板22が向かい合うようにすれば、水平方向の光L1と
斜め方向の光L2などあらゆる方向の光がほぼ遮断さ
れ、遮光モードとなる。
【0030】一方、図12(C)に示すように第1の偏
光ユニット11に対して第2の偏光ユニット12を離間
させ、各偏光ユニット11,12の第1の偏光板21ど
うしが向かい合い、かつ、第2の偏光板22どうしが向
かい合うようにすれば、主として水平方向の光L1は透
過するが、斜め方向の光L2はカットされる。また、図
12(D)に示すように第1の偏光ユニット11に対し
て第2の偏光ユニット12を離間させた状態で、第1の
偏光板21と第2の偏光板22を向かい合わせれば、主
として水平方向の光L1がカットされ、斜め方向の光L
2が透過できるようになる。
【0031】すなわち偏光ユニット11,12間の距離
と、一方の偏光ユニット11に対する他方の偏光ユニッ
ト12の相対高さの変化量に応じて透過光の方向をコン
トロールすることができ、水平式ルーバ型ブラインドと
同等の制光機能をもたせることができる。この第5の実
施形態において、偏光ユニット11,12をそれぞれ9
0°横に倒した形態にすれば、垂直式ルーバ型ブライン
ドと同等に、水平方向などから差し込む光に対して透過
光の方向をコントロールすることができる。
【0032】図13はこの発明の第6の実施形態を示
し、第3の実施形態(図8,図9)で説明した偏光ユニ
ット11,12と同様に、単一の偏光フィルタ40に帯
状の光学制御層(例えば光学制御フィルム41)を面方
向に等ピッチで間隔を存して設けることにより、偏光フ
ィルタ40と光学制御フィルム41が重ならない部分を
第1の偏光板21として機能させ、偏光フィルタ40と
光学制御フィルム41の重なる部分を第2の偏光板22
として機能させるようにしている。そして第1の偏光ユ
ニット11から第2の偏光ユニット12までの距離を変
化させることができるようにしている。例えば図13
(A)に示すように、各偏光ユニット11,12の第1
の偏光板21どうしを向かい合わせ、かつ、第2の偏光
板22どうしを向かい合わせれば、主として水平方向の
光L1は透過するが、斜め方向の光L2はカットされ
る。また、図13(B)に示すように第1の偏光板21
と第2の偏光板22を向かい合わせれば、主として水平
方向の光L1がカットされ、斜め方向の光L2が透過で
きるようになる。
【0033】図14はこの発明の第7の実施形態を示し
ている。この実施形態において、第1の偏光ユニット1
1は、第3の実施形態(図8,図9)と同様に単一の偏
光フィルタ40に帯状の光学制御層(例えば光学制御フ
ィルム41)を面方向に等ピッチで設けたものであり、
第2の偏光ユニット12は第4の実施形態(図10)と
同様に偏光フィルタ40とは別体の透明ベース50と、
透明ベース50の面方向に一定のピッチで設けた光学制
御層(例えば光学制御フィルム41)とによって構成さ
れている。そして透明ベース50を矢印Y,Zで示す方
向に移動させることにより、第5の実施形態(図11,
12)または第6の実施形態(図13)と同様に透過光
の方向をコントロールできるようにしている。
【0034】
【発明の効果】請求項1に記載した本発明のブラインド
装置によれば、第1の偏光板と第2の偏光板のピッチ相
当分の短い距離を移動させるだけの簡単な操作により、
透光モードと遮光モードを瞬時に切換えることができ、
切換えのための操作も容易である。そして遮光モードで
は従来のスラットを用いたブラインド装置のように光が
漏れず、遮光性が高いものとなる。そして本発明のブラ
インド装置は、通常の建物等の矩形の窓に問題なく適用
することができる。また透光モードでは、偏光ユニット
全体が光を通すようになるため、明るく開放感にあふれ
たものである。そして本発明のブラインド装置を構成す
る第1および第2の偏光ユニットは、いずれも平面状に
構成できるから、窓際にコンパクトに収納することがで
きるとともに、ほこりや汚れがつきにくく清掃も容易で
ある。請求項2に記載した発明によれば、偏光ユニット
を容易に製造することができかつ構成が簡単となる。請
求項3に記載した発明によれば、請求項1による効果に
加えて、ルーバー型ブラインドと同様に透過光線の方向
をコントロールすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示すブラインド装
置の横断面図。
【図2】 図1に示されたブラインド装置の正面図。
【図3】 図1に示されたブラインド装置の第1の偏光
板と第2の偏光板の接続部を示す断面図。
【図4】 図1に示されたブラインド装置の作動態様を
示す正面図。
【図5】 図1に示されたブラインド装置の遮光モード
時の横断面図。
【図6】 本発明の第2の実施形態を示すブラインド装
置の偏光ユニットの正面図。
【図7】 図6に示されたブラインド装置の作動態様を
示す正面図。
【図8】 本発明の第3の実施形態のブラインド装置の
一部の正面図。
【図9】 図8中のF9−F9線に沿う断面図。
【図10】 本発明の第4の実施形態のブラインド装置
の一部の断面図。
【図11】 本発明の第5の実施形態のブラインド装置
の縦断面図。
【図12】 図11に示されたブラインド装置の作用を
示す断面図。
【図13】 本発明の第6の実施形態のブラインド装置
の一部の互いに異なる態様を示す縦断面図。
【図14】 本発明の第7の実施形態のブラインド装置
の一部の縦断面図。
【符号の説明】
10,10A,10B…ブラインド装置 11…第1の偏光ユニット 12…第2の偏光ユニット 13…枠体(支持手段) 21…第1の偏光板 22…第2の偏光板 40…偏光フィルタ 41…光学制御フィルム(光学制御層) S1…透光領域 S2…遮光領域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに透過軸が異なる第1の偏光板と第2
    の偏光板をブラインドの面方向に所定ピッチで交互に配
    置してなる第1の偏光ユニットと、 互いに透過軸が異なる第1の偏光板と第2の偏光板をブ
    ラインドの面方向に所定ピッチで交互に配置してなりか
    つ前記第1の偏光ユニットの厚み方向に設ける第2の偏
    光ユニットと、 前記第1の偏光ユニットと第2の偏光ユニットを互いに
    前記所定ピッチに相当する距離分を相対移動可能に支持
    する手段と、 を具備したことを特徴とするブラインド装置。
  2. 【請求項2】前記第1の偏光ユニットと第2の偏光ユニ
    ットの少くとも一方は、透過軸が一定の単一の偏光フィ
    ルタと、この偏光フィルタの面方向に所定ピッチで配さ
    れかつ前記偏光フィルタに重ねた状態において該偏光フ
    ィルタを透過する光の偏光状態を変化させる光学制御層
    とを含み、これら偏光フィルタと光学制御層の重ならな
    い部分が前記第1の偏光板として機能し、これら偏光フ
    ィルタと前記光学制御層の重なる部分を前記第2の偏光
    板として機能させることを特徴とする請求項1記載のブ
    ラインド装置。
  3. 【請求項3】前記第1の偏光ユニットに対して前記第2
    の偏光ユニットをその厚み方向に相対移動させる機構を
    有し、前記第1の偏光ユニットから第2の偏光ユニット
    までの距離を変化させることができるようにしたことを
    特徴とする請求項1または2記載のブラインド装置。
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