JP2000104467A - 遮蔽部材 - Google Patents

遮蔽部材

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JP2000104467A
JP2000104467A JP10276326A JP27632698A JP2000104467A JP 2000104467 A JP2000104467 A JP 2000104467A JP 10276326 A JP10276326 A JP 10276326A JP 27632698 A JP27632698 A JP 27632698A JP 2000104467 A JP2000104467 A JP 2000104467A
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JP
Japan
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blind
heat ray
visible light
transmitting
film
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JP10276326A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Origasa
利幸 折笠
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要な時に開口部に熱線遮蔽効果を付与し、
また不必要な時はその効果を取り除くことのできる遮蔽
部材を提供する。 【解決手段】 住宅等における開口部の屋外側或いは室
内側に設置されるブラインド、ロールスクリーン等の脱
着自在な遮蔽部材であって、少なくとも太陽光のうちの
可視光線を透過する基材と、太陽光のうち可視光線は透
過するが赤外線は反射する熱線遮蔽層とを積層した構成
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等における入
口や窓などの開口部に設置するブラインド、ロールスク
リーン等の遮蔽部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅等の高気密化、高断熱化に伴
い、そのための性能向上のポイントとなる開口部位への
開発検討が活発に行われている。特に、窓ガラス面は熱
貫流率(熱の通しやすさ)が大きいため、複層ガラスを
用いて断熱化を図る手法が一般的になっている。その中
でも、夏場の太陽光による室内温度上昇の防止(遮熱)
を目的として、複層ガラスの中間層にアルミニウム等の
金属薄膜による赤外線反射膜を形成することにより、太
陽光のうち温度上昇効果の高い赤外域の波長の電磁波を
反射するようにしたものが知られている。この複層ガラ
スにおいて、通常金属薄膜層は屋外に面したガラスの中
間層側に形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた熱
線遮蔽複層ガラスは、遮熱効果に優れているので夏場に
おいては効果的であるが、冬場においてはコストがかか
らず且つクリーンなエネルギーである太陽熱を十分に室
内に取り込むことができないという欠点がある。一般的
には夏と冬でガラスを交換することはなされず、したが
って一たび熱線遮蔽式の複層ガラスを設置すると、冬場
の太陽熱取得を犠牲にすることになる。また、同様の遮
熱効果は、いわゆる熱線遮蔽フィルムをガラス面に貼着
することでも得られるが、フィルム自体が高価で施工に
手間もかかる。その上、一旦剥離したフィルムは再び貼
着はできないため、再び熱線遮蔽が必要になった時には
新品のフィルムを貼着する必要がある。また、フィルム
を貼着した後のガラス面には接着剤が残留し、これを清
掃する手間もかかる。そのため、これを季節毎に張り替
えることは現実的でない。
【0004】本発明は、上述のような背景に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、必要な時に
開口部に熱線遮蔽効果を付与し、また不必要な時はその
効果を取り除くことができ、その上同じ部材を繰り返し
使用できる遮蔽部材を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の遮蔽部材は、住宅等における開口部の屋外
側あるいは室内側に設置されるブラインド、ロールスク
リーン等の脱着自在の遮蔽部材であって、少なくとも太
陽光のうちの可視光線を透過する基材と、太陽光のうち
可視光線は透過するが赤外線は反射する熱線遮蔽層とが
積層されていることを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】基材としては、開口部面に設置し
た場合に明るいこと、すなわち可視光線の透過率がガラ
スとほぼ同程度であることが必要であるため、透明性の
高いプラスチック系材料を使用するのが好ましい。これ
らの材料はシート状に加工しやすいため、後述の形態で
の加工にも適している。具体的には、アクリル樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂等が使用され
る。これらの材料は単層でも或いは異種の積層体で使用
してもよい。基材の厚さは遮蔽部材の形態によっても変
わるが、通常20μm〜5mm程度である。また、屋外
に設置する場合は耐久性が要求されるため、必要に応じ
て表面を例えばフッ素系樹脂やアクリルシリコーン系樹
脂等の耐久性の高い樹脂を透明性を損なわない程度に積
層してもよい。また、耐(光)侯性を向上させるため、
ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、微粒子酸化
セリウム系、微粒子酸化亜鉛系等の紫外線吸収剤、ヒン
ダードアミン系ラジカル補足剤等の光安定剤のいずれか
又は両方を添加してもよい。これらの紫外線吸収剤又は
光安定剤は、各々0.1〜1重量%程度の添加量とす
る。必要に応じ、所望の透明性を損なわない範囲で、染
料、顔料等の着色剤を基材に添加して、着色透明として
もよい。さらに必要に応じ、基材には、透明性、赤外線
反射性の機能を損なわない範囲で絵柄や凹凸模様(エン
ボス)を設けてもよい。
【0007】熱線遮蔽層は次のような方法で基材に積層
される。すなわち、可視光線の透過率を低下させずに赤
外線(熱線)の反射性を付与するため、熱線遮蔽複層ガ
ラスや熱線遮蔽フィルムで用いられているようなAl、
Ag、Cr、Cu、Au等の金属薄膜を真空蒸着法やス
パッタ法により基材上に形成するのである。或いは、可
視光線の透過率を向上させるため、金属酸化物との多層
薄膜にすることにより可視光線の反射防止効果を付与す
る。或いは、金属酸化物等のコーティングにより熱線遮
蔽層を形成する。
【0008】遮蔽部材の形態としては、開口部に設置で
き、かつ、容易に着脱できるものであることが好まし
く、例えば、ブラインド、ロールスクリーン(巻上式の
スクリーン)等である。なお、ここで言うブラインドと
は鎧戸も包含する。これらの部材は開口部の屋内側と屋
外側のいずれに設置されていても差し支えない。開口部
としては窓(天窓、欄間も含む)、扉等であり、通常は
ガラス、樹脂等のシートまたは板状の透明材料を嵌め込
んでなる。本発明の遮蔽部材は、単独で開口部に設置す
ることも可能ではあるが、通常は嵌め込んだ透明材料と
並設する。
【0009】
【実施例】(実施例)厚さ50μmの2軸延伸ポリエチ
レンテレフタレートフィルム上に二酸化チタン層(約4
00Å)/金属銀層(130Å)/二酸化チタン層(4
00Å)からなる3層薄膜をスパッタ法にて形成し、さ
らにその薄膜面にアクリル樹脂系粘着剤(日本合成化学
製)をロールコート法にて20μm厚で塗布してなる機
能フィルムを、厚さ100μmのポリカーボネートフィ
ルム(帝人化成製)の表面に圧着ロールにてラミネート
して積層体を得た。このようにして作製した積層体の光
学特性は図1及び図2に示すようであり、可視光線の透
過率が高く、かつ、赤外線の反射率が高いことが分か
る。
【0010】上記の積層体を、長さ1.2m、幅25m
mに断裁した後、紐で複数枚を連結して遮蔽部材として
のブラインドを製造した。そして、図3に示すように、
複層ガラス(厚さ3mmのガラス層の間に厚さ6mmの
ポリビニルブチラールの中間層をサンドイッチしたも
の)からなる窓ガラスGの室内側にこのブラインドBを
その機能フィルム面が窓ガラス側となる向きで設置し
た。
【0011】(評価)実施例で設置したブラインドの日
射熱取得率を測定した。その評価のため、実施例で用い
た複層ガラスのみの場合(比較例1)、熱線遮蔽複層ガ
ラス(YKK製「サンレミッグ」、構成は実施例の複層
ガラスと同じ)からなる窓ガラスのみの場合(比較例
2)についても同様に「JIS R 3106」に規定
の日射熱取得率を測定した。その結果は表1に示すよう
である。
【0012】
【表1】
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来の熱線遮蔽複層ガラスの欠点を解消し、かつ必要に
応じて、同ガラスとほぼ同等の熱線遮蔽効果を付与する
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で作製した積層体の光学特性(透過率)
を示すグラフである。
【図2】実施例で作製した積層体の光学特性(反射率)
を示すグラフである。
【図3】実施例で作製した本発明の遮蔽部材であるブラ
インドの設置状態を示す説明図である。
【符号の説明】
B ブラインド G 窓ガラス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 住宅等における開口部の屋外側あるいは
    室内側に設置されるブラインド、ロールスクリーン等の
    脱着自在な遮蔽部材であって、少なくとも太陽光のうち
    の可視光線を透過する基材と、太陽光のうち可視光線は
    透過するが赤外線は反射する熱線遮蔽層とが積層されて
    いることを特徴とする遮蔽部材。
JP10276326A 1998-09-30 1998-09-30 遮蔽部材 Pending JP2000104467A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013076206A (ja) * 2011-09-29 2013-04-25 Sankyotateyama Inc スラットとブラインド装置
JP2014222359A (ja) * 2014-07-10 2014-11-27 デクセリアルズ株式会社 光学体およびその製造方法、窓材、建具、ならびに日射遮蔽装置
JP2015042812A (ja) * 2013-08-26 2015-03-05 大日本印刷株式会社 ブラインド
JP2015165085A (ja) * 2014-02-04 2015-09-17 株式会社Lixil 断熱スクリーン及びこれを用いたロールスクリーン
KR101801133B1 (ko) * 2014-01-29 2017-11-27 고경찬 발열 및 냉감 기능을 갖는 버티칼 블라인드

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