JPH0648321B2 - 近赤外線透過フイルタ−用組成物およびこれを用いた近赤外線透過フイルタ− - Google Patents
近赤外線透過フイルタ−用組成物およびこれを用いた近赤外線透過フイルタ−Info
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- JPH0648321B2 JPH0648321B2 JP58177841A JP17784183A JPH0648321B2 JP H0648321 B2 JPH0648321 B2 JP H0648321B2 JP 58177841 A JP58177841 A JP 58177841A JP 17784183 A JP17784183 A JP 17784183A JP H0648321 B2 JPH0648321 B2 JP H0648321B2
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- transmitting filter
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- infrared transmitting
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- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B1/00—Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
- G02B1/04—Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements made of organic materials, e.g. plastics
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B5/00—Optical elements other than lenses
- G02B5/20—Filters
- G02B5/22—Absorbing filters
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- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Optical Filters (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 この発明は、近赤外線透過フィルター用組成物およびこ
れを用いた近赤外線透過フィルターに関するものであ
る。
れを用いた近赤外線透過フィルターに関するものであ
る。
この明細書において、「近赤外線透過フィルター」なる
用語は、近赤外線、特に950〜1000nmの波長の光
線を80%以上のような高い透過率で透過させ、かつ近
赤外線以外、特に、800nmより短い波長の光線の透過
を実質的に阻止するフィルターを意味することとする。
用語は、近赤外線、特に950〜1000nmの波長の光
線を80%以上のような高い透過率で透過させ、かつ近
赤外線以外、特に、800nmより短い波長の光線の透過
を実質的に阻止するフィルターを意味することとする。
テレビ、ラジオ、ステレオ、テープレコーダ等の電気製
品の光線使用型リモートコントロール装置においては、
光線として近赤外線がよく用いられるが、近赤外線以外
に光線に起因する誤動作を防止するために、同装置の受
光部に上記定義の如く近赤外線透過フィルターを設ける
必要がある。
品の光線使用型リモートコントロール装置においては、
光線として近赤外線がよく用いられるが、近赤外線以外
に光線に起因する誤動作を防止するために、同装置の受
光部に上記定義の如く近赤外線透過フィルターを設ける
必要がある。
従来、この種のフィルターとしては、光透過性の良い合
成樹脂よりなる基材にアントラキノン系の油溶性染料を
添加して得たフィルターが知られている(特開昭54−
159453号公報参照)。しかしこのフィルターは、
波長900〜1000nmの光線の透過を阻止することな
く、かつ750nmより短い波長の光線の透過を実質的に
阻止するというものであり、したがって750〜800
nmの範囲では光線の透過率を低く抑えることができず、
そのためこの透過光がリモートコントロール装置の誤動
作の原因となっていた。
成樹脂よりなる基材にアントラキノン系の油溶性染料を
添加して得たフィルターが知られている(特開昭54−
159453号公報参照)。しかしこのフィルターは、
波長900〜1000nmの光線の透過を阻止することな
く、かつ750nmより短い波長の光線の透過を実質的に
阻止するというものであり、したがって750〜800
nmの範囲では光線の透過率を低く抑えることができず、
そのためこの透過光がリモートコントロール装置の誤動
作の原因となっていた。
この発明は、上記のような実情に鑑みてなされたもので
あって、800nmより短い波長の光線の透過率を20%
以下に抑え、かつ近赤外線、特に950〜1000nmの
波長の光線を80%以上の透過率で透すことのできる近
赤外線透過フィルターを提供することを目的とする。
あって、800nmより短い波長の光線の透過率を20%
以下に抑え、かつ近赤外線、特に950〜1000nmの
波長の光線を80%以上の透過率で透すことのできる近
赤外線透過フィルターを提供することを目的とする。
この発明による第1のものは、ポリビニルアルコール樹
脂(以下、PVAと略記する。)製の基材と、これに0.
1〜5.0g/m2吸着された沃素とよりなる近赤外線
透過フィルター用組成物であり、また第2の発明は、上
記組成物でフィルター基材が構成され、基体の両面に光
透過性の良好なガラスないしは合成樹脂よりなる保護層
が設けている近赤外線透過フィルターである。
脂(以下、PVAと略記する。)製の基材と、これに0.
1〜5.0g/m2吸着された沃素とよりなる近赤外線
透過フィルター用組成物であり、また第2の発明は、上
記組成物でフィルター基材が構成され、基体の両面に光
透過性の良好なガラスないしは合成樹脂よりなる保護層
が設けている近赤外線透過フィルターである。
第1発明において、PVA製の基材は、通常、シート状
ないしはフィルム状をなす。PVA製の基材への沃素の
吸着は、たとえば、沃化カリウムのような沃化物および
沃素を含む所要濃度の水溶液に、PVA基材を所要時間
浸漬する方法により行われる。こうして得られたフィル
ター用組成物は、PVAに耐水性を付与するために、つ
いで硼酸水溶液で処理せられる。
ないしはフィルム状をなす。PVA製の基材への沃素の
吸着は、たとえば、沃化カリウムのような沃化物および
沃素を含む所要濃度の水溶液に、PVA基材を所要時間
浸漬する方法により行われる。こうして得られたフィル
ター用組成物は、PVAに耐水性を付与するために、つ
いで硼酸水溶液で処理せられる。
沃素の吸着量がPVAの表面積当り0.1〜5.0g/
m2の範囲に限定される理由は、上記範囲の下限未満で
は、800nmより短い波長の全光線透過率が20%以上
となり、リモートコントロール装置の受光部が強い太陽
光や照明光を受けたときに透過光によって誤動作が起
き、また上記範囲の上限を超えると、近赤外線領域、特
に950〜1000nmにおける透過率が80%以下に低
下して、近赤外線透過フィルターには適しなくなるから
である。
m2の範囲に限定される理由は、上記範囲の下限未満で
は、800nmより短い波長の全光線透過率が20%以上
となり、リモートコントロール装置の受光部が強い太陽
光や照明光を受けたときに透過光によって誤動作が起
き、また上記範囲の上限を超えると、近赤外線領域、特
に950〜1000nmにおける透過率が80%以下に低
下して、近赤外線透過フィルターには適しなくなるから
である。
第2発明において、保護層を構成する光透過性の良好な
合成樹脂の例としては、アクリル系樹脂、スチレン系樹
脂、セルロース系樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂が挙げられる。そして、第1図(イ)に示すよ
うに、カラスないしは合成樹脂よりなるフィルム状ない
しはシート状の保護層(1)を、フィルター基体(2)
の両面にそれぞれ接着剤(3)を介して貼着するか、ま
たは同図(ロ)に示すように、合成樹脂液をフィルター
基体(2)の両面に塗布して、被覆状の保護層(4)を
形成するか、さらには同図(ハ)に示すように、ガラス
ないしは合成樹脂製の保護層(1)を、フィルター基体
(2)の両面に配して、端面にシリコン系などのシール
材(5)を設けることにより、近赤外線透過フィルター
が構成されている。なお、いずれの場合もフィルター基
体と保護層は固定枠で一体化されている。
合成樹脂の例としては、アクリル系樹脂、スチレン系樹
脂、セルロース系樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂が挙げられる。そして、第1図(イ)に示すよ
うに、カラスないしは合成樹脂よりなるフィルム状ない
しはシート状の保護層(1)を、フィルター基体(2)
の両面にそれぞれ接着剤(3)を介して貼着するか、ま
たは同図(ロ)に示すように、合成樹脂液をフィルター
基体(2)の両面に塗布して、被覆状の保護層(4)を
形成するか、さらには同図(ハ)に示すように、ガラス
ないしは合成樹脂製の保護層(1)を、フィルター基体
(2)の両面に配して、端面にシリコン系などのシール
材(5)を設けることにより、近赤外線透過フィルター
が構成されている。なお、いずれの場合もフィルター基
体と保護層は固定枠で一体化されている。
こうして構成せられたフィルターは、800nmより短い
波長の光線の透過を透過率20%以下に抑え、かつ近赤
外線、特に950〜1000nmの波長の光線を80%以
上の透過率で透すものであって、リモートコントロール
装置の構成フィルターとして好適なものである。
波長の光線の透過を透過率20%以下に抑え、かつ近赤
外線、特に950〜1000nmの波長の光線を80%以
上の透過率で透すものであって、リモートコントロール
装置の構成フィルターとして好適なものである。
以下、この発明の実施例について具体的に説明する。
1の水に沃化カリウム50gと沃素5gを溶解させて
沃素吸着用水溶液を調製し、これに厚さ75μのPVA
フィルムを1分間浸漬した。こうして沃素をPVAの表
面積当り0.5g/m2吸着させた。ついで、1の水
に硼酸20gを溶解させた硼酸水溶液に沃素吸着PVA
フィルムを3分間浸漬して耐水化処理し、80℃の温風
で乾燥させた。こうして近赤外線透過フィルター用組成
物を製作した。
沃素吸着用水溶液を調製し、これに厚さ75μのPVA
フィルムを1分間浸漬した。こうして沃素をPVAの表
面積当り0.5g/m2吸着させた。ついで、1の水
に硼酸20gを溶解させた硼酸水溶液に沃素吸着PVA
フィルムを3分間浸漬して耐水化処理し、80℃の温風
で乾燥させた。こうして近赤外線透過フィルター用組成
物を製作した。
得られた組成物をそのままフィルター基体として用い、
これの両面に、第1図(イ)に示すように、厚さ0.2
mmの透明な三酢酸セルロースフィルムを、親水性アクリ
ル樹脂系接着剤を介して貼着した。こうして近赤外線透
過フィルターを製作した。
これの両面に、第1図(イ)に示すように、厚さ0.2
mmの透明な三酢酸セルロースフィルムを、親水性アクリ
ル樹脂系接着剤を介して貼着した。こうして近赤外線透
過フィルターを製作した。
得られたフィルターの光線透過率を自記分光光度計(島
津製作所UV−240型)を用いて測定したしころ、第
2図に示すように、80nmより短い波長の光線の透過は
透過率0で完全に阻止され、かつ近赤外線、特に波長9
50nm以上の光線は透過率85%で透過した。
津製作所UV−240型)を用いて測定したしころ、第
2図に示すように、80nmより短い波長の光線の透過は
透過率0で完全に阻止され、かつ近赤外線、特に波長9
50nm以上の光線は透過率85%で透過した。
第1図(イ)(ロ)(ハ)は近赤外線透過フィルターの
断面図、第2図は波長と透過率の関係を示すグラフであ
る。 (1)…保護層、(2)…フィルター基体。
断面図、第2図は波長と透過率の関係を示すグラフであ
る。 (1)…保護層、(2)…フィルター基体。
Claims (2)
- 【請求項1】ポリビニルアルコール樹脂製の基材と、こ
れに0.1〜5.0g/m2吸着された沃素とよりな
る、950〜1000nmの波長の光線を80%以上の透
過率で透過させ、かつ800nmより短い波長の光線の透
過を実質的に阻止する近赤外線透過フィルター用組成
物。 - 【請求項2】ポリビニルアルコール樹脂製の基材と、こ
れに0.1〜5.0g/m2吸着された沃素とよりなる
組成物でフィルター基体が構成され、基体の両面に光透
過性の良好なガラスないしは合成樹脂よりなる保護層が
設けられている、950〜1000nmの波長の光線を8
0%以上の透過率で透過させ、かつ800nmより短い波
長の光線の透過を実質的に阻止する近赤外線透過フィル
ター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58177841A JPH0648321B2 (ja) | 1983-09-26 | 1983-09-26 | 近赤外線透過フイルタ−用組成物およびこれを用いた近赤外線透過フイルタ− |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58177841A JPH0648321B2 (ja) | 1983-09-26 | 1983-09-26 | 近赤外線透過フイルタ−用組成物およびこれを用いた近赤外線透過フイルタ− |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6069602A JPS6069602A (ja) | 1985-04-20 |
JPH0648321B2 true JPH0648321B2 (ja) | 1994-06-22 |
Family
ID=16038049
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58177841A Expired - Lifetime JPH0648321B2 (ja) | 1983-09-26 | 1983-09-26 | 近赤外線透過フイルタ−用組成物およびこれを用いた近赤外線透過フイルタ− |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0648321B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0664203B2 (ja) * | 1986-12-27 | 1994-08-22 | 東レ株式会社 | レ−ザ用光学材料 |
JPH01177501A (ja) * | 1988-01-07 | 1989-07-13 | Nippon Steel Chem Co Ltd | 黒色遮蔽材成形用樹脂組成物 |
JP4218941B2 (ja) * | 2003-02-25 | 2009-02-04 | 日東電工株式会社 | 光学部材、その製造方法、粘着型光学部材および画像表示装置 |
KR20190021493A (ko) | 2014-05-01 | 2019-03-05 | 후지필름 가부시키가이샤 | 착색 조성물, 막, 컬러 필터, 패턴 형성 방법, 컬러 필터의 제조 방법, 고체 촬상 소자 및 적외선 센서 |
TWI723994B (zh) | 2015-05-22 | 2021-04-11 | 日商富士軟片股份有限公司 | 著色組成物、膜、彩色濾光片、圖案形成方法、彩色濾光片的製造方法、固體攝像元件及紅外線感測器 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA993697A (en) * | 1972-11-29 | 1976-07-27 | American Optical Corporation | Multiwavelength laser eye protective safety filter |
-
1983
- 1983-09-26 JP JP58177841A patent/JPH0648321B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
W.A.シャークリフ著「偏光とその応用」昭和40年9月5日(共立出版株式会社発行)第52−56頁 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6069602A (ja) | 1985-04-20 |
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