JPH0755543Y2 - 調光体 - Google Patents

調光体

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JPH0755543Y2
JPH0755543Y2 JP1987180448U JP18044887U JPH0755543Y2 JP H0755543 Y2 JPH0755543 Y2 JP H0755543Y2 JP 1987180448 U JP1987180448 U JP 1987180448U JP 18044887 U JP18044887 U JP 18044887U JP H0755543 Y2 JPH0755543 Y2 JP H0755543Y2
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JP
Japan
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light
light control
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filter
optical filter
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JP1987180448U
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JPH0185820U (ja
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素雄 朝倉
博司 稲葉
正人 田尾
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Central Glass Co Ltd
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Central Glass Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はエレクトロクロミック調光素子を用い、建築
用、乗物用その他各種の調光可能な窓材として採用され
る調光体に関し、また必要に応じて遮光体としての作用
を有する調光体に関する。
〔従来技術とその問題点〕
エレクトロクロミック素子を窓材として用いることは例
えば特開昭55-67729号に開示されるように公知である。
エレクトロクロミック素子の場合、消色時の可視光透過
率は60%以上であり、充分な透視性を有する。しかし着
色時の透過率も10%を越え、遮光体として作用させるに
は不充分である。着色時の遮光性を増大させるにはエレ
クトロクロミック層を厚くする手段があるが厚膜形成の
困難性や膜の付着強度の低下が問題となる。あるいは調
光体を二重に形成させてもよいが経済性において難点が
ある。
一方調光体に光学フィルターを設ける点からみれば、特
開昭57-167009号にはエレクトロクロミック調光体に紫
外線カットフィルターを設けることや、特開昭58-34438
号にはエレクトロクロミック調光体に波長400nm以下の
光を遮断する層を設けることが開示されているが、これ
らは紫外線や短波長の光によるエレクトロクロミック物
質の劣化や着色を抑えることを目的としており、いわゆ
る調光素子の着−消色コントラストを向上することを目
的としたものではない。
本考案は消色時の透光性をなるべく損なわずに着色時の
遮光性を向上させる点において前記公知例とはその目
的、構成、効果を異にするものであり、また簡易な手段
で容易にその機能を発揮せしめ、かつ経済的であるとい
う利点を有し、既述した従来技術の問題点を解消したも
のである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、エレクトロクロミック調光素子を封入した一
対の透明基板の少なくとも一方に、前記調光素子の着色
時における可視スペクトルの光の強い領域に対し、該ス
ペクトル吸収成分を含有する波長選択性光学フィルター
を具備した調光体において、前記調光素子の青色系着色
に対しては前記光学フィルターにPr6O11−Ho2O3、また
はCdS−Se系成分を含有せしめ、調光素子の赤色系着色
に対しては光学フィルターにCoO−CuO系成分を含有せし
めたことから構成される。
〔実施例〕
以下添付の図面をもとに本考案を説明する。
第1図ないし第3図は一対の透明基板1、1′の夫々内
面に透明導電膜を施し(図示せず)、その間にエレクト
ロクロミック(以下ECという)物質2と電解質物3を封
入したEC調光体であり、EC物質2として例えば酸化タン
グステン、プルシアンブルーあるいは酸化ニッケルなど
が、電解質物3として例えばプロピレンカーボネート−
過塩素酸リチウム混合溶液などが用いられる。うち第1
図は一方の透明基板1としてフィルターガラスそのもの
を用いた例、第2図は一方の透明基板1にガラス質等の
フィルター4を添着した例、第3図は一方の透明基板1
の内面にフィルター膜5を挿着した例を示す。フィルタ
ーガラス4またはフィルター膜5は、基板1の内、外面
の一方または双方の面に設けたり、あるいは基板1また
は1′をフィルターガラスとし、これにさらに別のフィ
ルターガラスやフィルター膜を組合せる等、目的に応じ
随意に設けることができる。
次に比較例と対比した具体例を示す。
第1表はEC調光体の着色時、消色時の可視光透過率を示
しており、比較例1は通常の無色透明ソーダ石灰ガラス
を基板としたプルシアンブルー−WO3系EC調光体の場合
で、第4図の分光透過率曲線に示すような着色時
(A)、消色時(B)の透過特性を有する。
実施例1は比較例1における透明基板の一方にPr6O11
Ho2O3を主着色成分として含有せしめたシリカ系ガラス
を物理的蒸着法、具体的にはスパッタリング法により膜
付けしたものであり、実施例1においては第5図(C)
に示すような透過特性を有するフィルター膜を用いるこ
とにより夫々(A)、(B)に示すような着色、消色時
の透過特性を有するEC調光体が得られる。
実施例2は比較例1におけるEC調光体の一方の基板片面
にCdS−Seを主着色成分とするシリカ系ガラスフィルタ
ーを透明樹脂により接着した例を示したもので、第6図
(C)に示すような透過特性のフィルターを用いること
により、夫々(A)、(B)に示すような着色、消色時
の透過特性を有するEC調光体が得られる。
このようにEC素子が青色域の着色を示す場合は該青色域
を遮断するような波長選択フィルムターを用いることに
より、着色時の光遮蔽機能が向上し、一方消色時におい
ても青色域の光透過が妨げられるが透過損失は最小限に
留められるので消、着色における明暗コントラストが増
大する。
同様にEC素子が赤色域の着色を示す場合は該赤色域を遮
蔽するフィルターを用いる。比較例2はNiO系EC調光体
の例であり、第7図に示すような着色、消色時の光透過
特性(A)、(B)を有する。実施例3は比較例2のEC
調光体の一方の基板片面に第8図(C)に示すような透
過特性でCoO−CuOを主着色成分とするシリカ系フィルタ
ーガラスを装着したものであり、夫々(A)、(B)に
示すような着色、消色時の透過特性を有するEC調光体が
得られる。
このように各種の波長選択フィルターを選択使用するこ
とにより、EC調光素子の着色時の光を遮断し、消色時の
光透過損失を最小限に留め、消、着色における明暗コン
トラストを大きく採れ、遮光体として作用させる場合も
極めて都合がよく、消色時の透過率を50〜60%程度に維
持できるとともに、着色時の透過率を10%未満、5%程
度まで減ずることができる。
〔考案の効果〕 本考案によれば簡易な手段で容易にエレクトロクロミッ
ク調光素子を封入した調光体の消色時の可視光透過率の
低下を最小限に抑えつつ着色時の光遮蔽機能を向上させ
ることができ、各種の透過窓材として、また光遮蔽体と
して有用であり、例えば家屋等における窓を日中は適宜
透光量を調節し、就眠時においては光遮蔽体としたり、
冷蔵庫用扉において普段は光遮蔽体とし、必要時は扉を
開閉することなく庫内を透視できるようにしたり、瞬時
にして自在に調節できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案に係る調光体の側断面図で
あり、第4図および第7図は従来例、第5図、第6図お
よび第8図は本考案における夫々光透過特性を示したグ
ラフである。 1、1′……透明基板、4……フィルターガラス 5……フィルター膜

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エレクトロクロミック調光素子を封入した
    一対の透明基板の少なくとも一方に、前記調光素子の着
    色時における可視スペクトルの光の強い領域に対し、該
    スペクトル吸収成分を含有する波長選択性光学フィルタ
    ーを具備した調光体において、前記調光素子の青色系着
    色に対しては前記光学フィルターにPr6O11−Ho2O3、ま
    たはCdS−Se系成分を含有せしめ、調光素子の赤色系着
    色に対しては光学フィルターにCoO−CuO系成分を含有せ
    しめたことを特徴とする調光体。
JP1987180448U 1987-11-28 1987-11-28 調光体 Expired - Lifetime JPH0755543Y2 (ja)

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JPH0185820U JPH0185820U (ja) 1989-06-07
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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57167009A (en) * 1981-04-09 1982-10-14 Asahi Glass Co Ltd Dimming body
JPS5834438A (ja) * 1981-08-24 1983-02-28 Seiko Instr & Electronics Ltd エレクトロクロミツク表示装置

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Publication number Publication date
JPH0185820U (ja) 1989-06-07

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