JPH11218365A - 熱搬送装置 - Google Patents

熱搬送装置

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JPH11218365A
JPH11218365A JP10020900A JP2090098A JPH11218365A JP H11218365 A JPH11218365 A JP H11218365A JP 10020900 A JP10020900 A JP 10020900A JP 2090098 A JP2090098 A JP 2090098A JP H11218365 A JPH11218365 A JP H11218365A
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JP
Japan
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working fluid
pipe
heat
heat transfer
refrigerant
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Withdrawn
Application number
JP10020900A
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English (en)
Inventor
Shiro Yakushiji
史朗 薬師寺
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11218365A publication Critical patent/JPH11218365A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

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  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒の相変化に伴う圧力変化を利用して冷媒
を循環させる熱搬送装置に対し、簡易な構成により冷媒
の循環駆動力を吸収式冷凍機から得て装置の構成を簡素
化し、装置の小型化と製造コストの削減とを図る。 【解決手段】 吸収式冷凍回路を1次側回路(1)とした
2次冷媒システムにおいて、2次側回路に2次側液冷媒
を貯留した一対のタンクを設ける。該タンクに駆動用加
熱熱交換器(14)及び駆動用冷却熱交換器(16)を接続す
る。両駆動用熱交換器(14,16)を、1次側回路(1)におい
て吸収溶液が流通する配管(13,15)に巻き付けた伝熱管
(HT)によって構成する。そして、1次側回路(1)の吸収
溶液により駆動用加熱熱交換器(14)を加熱して冷媒を蒸
発させ、発生した高圧を一方のタンクに作用させる。1
次側回路(1)の吸収溶液により駆動用冷却熱交換器(16)
を冷却して冷媒を凝縮させ、発生した低圧を他方のタン
クに作用させる。これら圧力により2次側回路での冷媒
循環駆動力を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱搬送装置に係
り、特に、冷媒の相変化に伴う圧力変化を利用して冷媒
循環駆動力を得るようにしたものの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平9−17821
7号公報に開示されているような、冷媒の相変化に伴う
圧力変化を利用して冷媒回路における冷媒循環駆動力を
得るようにした冷凍システムが知られている。この種の
冷凍システムは、冷媒回路の液管に液冷媒を貯留したタ
ンクを接続し、このタンクに加圧用熱交換器及び減圧用
熱交換器を接続する。加圧用熱交換器を加熱すること
で、該加圧用熱交換器内の液冷媒が蒸発し、それに伴っ
て高圧が発生する。逆に、減圧用熱交換器を冷却するこ
とで、該減圧用熱交換器内のガス冷媒が凝縮し、それに
伴って低圧が発生する。このようにして発生した圧力を
タンクに作用させ、このタンクからの液冷媒の押出し動
作や、タンクへの液冷媒の回収動作を行うことで、冷媒
回路における冷媒循環駆動力が得られるようになってい
る。
【0003】また、加圧用熱交換器に対する加熱及び減
圧用熱交換器に対する冷却を行う手段としては、蒸気圧
縮式の冷凍回路が利用されている。つまり、蒸気圧縮式
の冷凍回路で凝縮する冷媒と加圧用熱交換器とを熱交換
させると共に、蒸発する冷媒と減圧用熱交換器とを熱交
換させる構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このよう
に、蒸気圧縮式の冷凍回路を使用した場合、この回路で
は、圧縮機が必要であるために、製造コストが増大し、
また、消費電力の抑制が困難であるという問題があっ
た。
【0005】上述の問題に対し、上記冷媒回路と吸収式
冷凍機とを組み合わせた冷凍システムが提案されてい
る。この種の冷凍システムは、吸収式冷凍機内を流通す
る吸収溶液や冷媒等を、加圧用熱交換器に対する加熱及
び減圧用熱交換器に対する冷却を行う手段として用いる
ものである。
【0006】上述の方法では、上記吸収式冷凍機内の吸
収溶液や冷媒等と、上記冷媒回路内の冷媒との熱交換を
行わせる必要がある。その際、この熱交換を行わせるた
めに、シェルアンドチューブ型やプレート型の熱交換器
を用いることが一般的である。しかしながら、この種の
熱交換器を用いると、装置の構成が複雑化し、上記冷凍
システムの大型化を招き、製造コストの抑制も困難とな
るという問題があった。
【0007】本発明は、この点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、冷媒等の作動流体の
相変化に伴う圧力変化を利用して作動流体の循環駆動力
を得るようにした熱搬送装置に対し、簡易な構成により
作動流体の循環駆動力を吸収式冷凍機から得て、装置の
構成を簡素化することにより、装置の小型化を図ると共
に製造コストの削減を図ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱搬送装置の
加圧手段(14)又は減圧手段(16)を、吸収式冷凍機(1)の
配管に巻き付けられた伝熱管(HT)や該配管に設けられた
二重管熱交換器(DT)によって構成するようにしたもので
ある。
【0009】具体的に、本発明が講じた第1の解決手段
は、熱源との間で熱交換した作動流体が循環する循環回
路(20)と、作動流体を蒸発させて高圧を生成する加圧手
段(14)と、作動流体を凝縮させて低圧を生成する減圧手
段(16)とを備え、上記加圧手段(14)と減圧手段(16)との
作動流体の圧力差によって循環回路(20)の作動流体を循
環させる熱搬送装置を前提としている。そして、上記加
圧手段(14)を、作動流体が流通すると共に、該作動流体
と吸収式冷凍機(1)の再生器(3)の内部熱との熱交換によ
って作動流体が蒸発するように、上記再生器(3)に巻き
付けられた伝熱管(HT)により構成するものである。
【0010】また、本発明が講じた第2の解決手段は、
熱源との間で熱交換した作動流体が循環する循環回路(2
0)と、作動流体を蒸発させて高圧を生成する加圧手段(1
4)と、作動流体を凝縮させて低圧を生成する減圧手段(1
6)とを備え、上記加圧手段(14)と減圧手段(16)との作動
流体の圧力差によって循環回路(20)の作動流体を循環さ
せる熱搬送装置を前提としている。そして、上記加圧手
段(14)を、作動流体が流通すると共に、該作動流体と吸
収式冷凍機(1)の配管を流れる吸収溶液又は冷媒との熱
交換によって上記作動流体を蒸発させるように、上記配
管に巻き付けられた伝熱管(HT)によって構成するもので
ある。
【0011】また、本発明が講じた第3の解決手段は、
熱源との間で熱交換した作動流体が循環する循環回路(2
0)と、作動流体を蒸発させて高圧を生成する加圧手段(1
4)と、作動流体を凝縮させて低圧を生成する減圧手段(1
6)とを備え、上記加圧手段(14)と減圧手段(16)との作動
流体の圧力差によって循環回路(20)の作動流体を循環さ
せる熱搬送装置を前提としている。そして、上記加圧手
段(14)を、吸収式冷凍機(1)における吸収溶液又は冷媒
が流れる配管の外側に所定間隔を存して外側管(OT)が設
けられ、該外側管(OT)と配管との間を作動流体が流通し
て該作動流体と吸収溶液又は冷媒との熱交換によって作
動流体を蒸発させる二重管熱交換器(DT)で構成するもの
である。
【0012】また、本発明が講じた第4の解決手段は、
熱源との間で熱交換した作動流体が循環する循環回路(2
0)と、作動流体を蒸発させて高圧を生成する加圧手段(1
4)と、作動流体を凝縮させて低圧を生成する減圧手段(1
6)とを備え、上記加圧手段(14)と減圧手段(16)との作動
流体の圧力差によって循環回路(20)の作動流体を循環さ
せる熱搬送装置を前提としている。そして、上記減圧手
段(16)を、作動流体が流通すると共に、該作動流体と吸
収式冷凍機(1)の配管を流れる吸収溶液又は冷媒との熱
交換によって上記作動流体を凝縮させるように、上記配
管に巻き付けられた伝熱管(HT)によって構成するもので
ある。
【0013】また、本発明が講じた第5の解決手段は、
熱源との間で熱交換した作動流体が循環する循環回路(2
0)と、作動流体を蒸発させて高圧を生成する加圧手段(1
4)と、作動流体を凝縮させて低圧を生成する減圧手段(1
6)とを備え、上記加圧手段(14)と減圧手段(16)との作動
流体の圧力差によって循環回路(20)の作動流体を循環さ
せる熱搬送装置を前提としている。そして、上記減圧手
段(16)を、吸収式冷凍機(1)における吸収溶液又は冷媒
が流れる配管の外側に所定間隔を存して外側管(OT)が設
けられ、該外側管(OT)と配管との間を作動流体が流通し
て該作動流体と吸収溶液又は冷媒との熱交換によって作
動流体を凝縮させる二重管熱交換器(DT)で構成するもの
である。
【0014】また、本発明が講じた第6の解決手段は、
熱源との間で熱交換した作動流体が循環する循環回路(2
0)と、作動流体を蒸発させて高圧を生成する加圧手段(1
4)と、作動流体を凝縮させて低圧を生成する減圧手段(1
6)とを備え、上記加圧手段(14)と減圧手段(16)との作動
流体の圧力差によって循環回路(20)の作動流体を循環さ
せる熱搬送装置を前提としている。そして、上記減圧手
段(16)を、作動流体が流通すると共に、該作動流体と水
冷式の吸収式冷凍機(1)に設けられた冷却水回路(60)の
冷却水配管(63)を流れる冷却水との熱交換によって上記
作動流体を凝縮させるように、上記冷却水配管(63)に巻
き付けられた伝熱管(HT)によって構成するものである。
【0015】また、本発明が講じた第7の解決手段は、
熱源との間で熱交換した作動流体が循環する循環回路(2
0)と、作動流体を蒸発させて高圧を生成する加圧手段(1
4)と、作動流体を凝縮させて低圧を生成する減圧手段(1
6)とを備え、上記加圧手段(14)と減圧手段(16)との作動
流体の圧力差によって循環回路(20)の作動流体を循環さ
せる熱搬送装置を前提としている。そして、上記減圧手
段(16)を、水冷式の吸収式冷凍機(1)に設けられた冷却
水回路(60)における冷却水が流れる冷却水配管(63)の外
側に所定間隔を存して外側管(OT)が設けられ、該外側管
(OT)と冷却水配管(63)との間を作動流体が流通して該作
動流体と冷却水との熱交換によって作動流体を凝縮させ
る二重管熱交換器(DT)で構成するものである。
【0016】また、本発明が講じた第8の解決手段は、
上記第1の解決手段において、再生器(3)には、冷媒蒸
気を吸収した低濃度の溶液を加熱する再生部(3A)、及び
該再生部(3A)で加熱された溶液と該溶液から蒸発した冷
媒蒸気とを分離する分離部(3B)を設ける一方、加圧手段
(14)を、上記再生部(3A)の周囲に巻き付けられた伝熱管
(HT)により構成するものである。
【0017】また、本発明が講じた第9の解決手段は、
上記第2又は第3の解決手段において、吸収式冷凍機
(1)の再生器(3)には、冷媒蒸気を吸収した低濃度の溶液
を加熱する再生部(3A)、及び該再生部(3A)で加熱された
溶液と該溶液から蒸発した冷媒蒸気とを分離する分離部
(3B)を設ける一方、加圧手段(14)が設けられる吸収式冷
凍機(1)の配管を、上記再生部(3A)と分離部(3B)とを接
続して、吸収溶液が流通する溶液配管とするものであ
る。
【0018】また、本発明が講じた第10の解決手段
は、上記第2又は第3の解決手段において、加圧手段(1
4)が設けられる吸収式冷凍機(1)の配管を、再生器(3)へ
流入出する吸収溶液を互いに熱交換させる溶液熱交換器
(11)と再生器(3)とを接続して、吸収溶液が流通する溶
液配管とするものである。
【0019】また、本発明が講じた第11の解決手段
は、上記第2又は第3の解決手段において、加圧手段(1
4)が設けられる吸収式冷凍機(1)の配管を、凝縮器(6)と
蒸発器(7)とを接続して、該凝縮器(6)で凝縮した冷媒液
が流通する冷媒配管とするものである。
【0020】また、本発明が講じた第12の解決手段
は、上記第2又は第3の解決手段において、吸収式冷凍
機(1)を、低温再生器(5)を設けて二重効用の吸収式冷凍
サイクルに構成する一方、加圧手段(14)が設けられる吸
収式冷凍機(1)の配管を、低温再生器(5)と凝縮器(6)と
を接続して、該低温再生器(5)で凝縮した冷媒液が流通
する冷媒配管とするものである。
【0021】また、本発明が講じた第13の解決手段
は、上記第2〜第5の何れか1の解決手段において、吸
収式冷凍機(1)には、該吸収器(8)の下部から流出した吸
収溶液が流通し、該吸収溶液を再び吸収器(8)の上部へ
供給する溶液循環配管(15)を設ける一方、加圧手段(14)
又は減圧手段(16)が設けられる吸収式冷凍機(1)の配管
を、上記溶液循環配管(15)とするものである。
【0022】また、本発明が講じた第14の解決手段
は、上記第4又は第5の解決手段において、吸収式冷凍
機(1)には、蒸発器(7)で蒸発しなかった冷媒を再び蒸発
器(7)の上部へ供給する冷媒循環配管(93)を設ける一
方、減圧手段(16)が設けられる吸収式冷凍機(1)の配管
を、上記冷媒循環配管(93)とするものである。
【0023】また、本発明が講じた第15の解決手段
は、上記第6又は第7の解決手段において、冷却水回路
(60)を、吸収式冷凍機(1)の吸収器(8)及び凝縮器(6)を
冷却するように構成し、顔冷却水回路(60)には、該吸収
器(8)及び凝縮器(6)を冷却水がバイパスして流れる冷却
水バイパス配管(64)を設ける一方、減圧手段(16)が設け
られる冷却水回路(60)の冷却水配管(63)を、上記冷却水
バイパス配管(64)とするものである。
【0024】また、本発明が講じた第16の解決手段
は、上記第2〜第7、第9〜第15の何れか1の解決手
段において、加圧手段(14)又は減圧手段(16)を、対向流
で熱交換を行うように構成するものである。
【0025】また、本発明が講じた第17の解決手段
は、上記第17の解決手段において、作動流体を、沸点
の異なる複数種類のフロン冷媒を混合して成る非共沸混
合冷媒とするものである。
【0026】−作用− 上記第1の解決手段では、加圧手段(14)の高圧による作
動流体の押し出しと、減圧手段(16)の低圧による作動流
体の吸い込みとによって循環回路(20)内を作動流体が循
環する。該作動流体は熱源との間で熱交換し、熱源で生
成する温熱又は冷熱を搬送する。その際、加圧手段(14)
は再生器(3)に巻き付けられた伝熱管(HT)で構成され、
該伝熱管(HT)内で作動流体が蒸発して高圧が生成する。
従って、単純な構成の加圧手段(14)において生成した高
圧によって、作動流体が循環回路(20)内を循環する。
【0027】また、上記第2の解決手段では、加圧手段
(14)の高圧による作動流体の押し出しと、減圧手段(16)
の低圧による作動流体の吸い込みとによって循環回路(2
0)内を作動流体が循環する。該作動流体は熱源との間で
熱交換し、熱源で生成する温熱又は冷熱を搬送する。そ
の際、加圧手段(14)は吸収式冷凍機(1)の配管に巻き付
けられた伝熱管(HT)で構成され、該伝熱管(HT)内で作動
流体が蒸発して高圧が生成する。従って、単純な構成の
加圧手段(14)において生成した高圧によって、作動流体
が循環回路(20)内を循環する。
【0028】また、上記第3の解決手段では、加圧手段
(14)の高圧による作動流体の押し出しと、減圧手段(16)
の低圧による作動流体の吸い込みとによって循環回路(2
0)内を作動流体が循環する。該作動流体は熱源との間で
熱交換し、熱源で生成する温熱又は冷熱を搬送する。そ
の際、加圧手段(14)は吸収式冷凍機(1)の配管に設けら
れた二重管熱交換器(DT)で構成され、外側管(OT)と配管
との間で作動流体が蒸発して高圧が生成する。従って、
単純な構成の加圧手段(14)において生成した高圧によっ
て、作動流体が循環回路(20)内を循環する。
【0029】また、上記第4の解決手段では、加圧手段
(14)の高圧による作動流体の押し出しと、減圧手段(16)
の低圧による作動流体の吸い込みとによって循環回路(2
0)内を作動流体が循環する。該作動流体は熱源との間で
熱交換し、熱源で生成する温熱又は冷熱を搬送する。そ
の際、減圧手段(16)は吸収式冷凍機(1)の配管に巻き付
けられた伝熱管(HT)で構成され、該伝熱管(HT)内で作動
流体が凝縮して低圧が生成する。従って、単純な構成の
減圧手段(16)において生成した低圧によって、作動流体
が循環回路(20)内を循環する。
【0030】また、上記第5の解決手段では、加圧手段
(14)の高圧による作動流体の押し出しと、減圧手段(16)
の低圧による作動流体の吸い込みとによって循環回路(2
0)内を作動流体が循環する。該作動流体は熱源との間で
熱交換し、熱源で生成する温熱又は冷熱を搬送する。そ
の際、減圧手段(16)は吸収式冷凍機(1)の配管に設けら
れた二重管熱交換器(DT)で構成され、外側管(OT)と配管
との間で作動流体が凝縮して低圧が生成する。従って、
単純な構成の減圧手段(16)において生成した低圧によっ
て、作動流体が循環回路(20)内を循環する。
【0031】また、上記第6の解決手段では、加圧手段
(14)の高圧による作動流体の押し出しと、減圧手段(16)
の低圧による作動流体の吸い込みとによって循環回路(2
0)内を作動流体が循環する。該作動流体は熱源との間で
熱交換し、熱源で生成する温熱又は冷熱を搬送する。そ
の際、減圧手段(16)は吸収式冷凍機(1)に設けられた冷
却水回路(60)の冷却水配管(63)に巻き付けられた伝熱管
(HT)で構成され、該伝熱管(HT)内で作動流体が凝縮して
低圧が生成する。従って、単純な構成の減圧手段(16)に
おいて生成した低圧によって、作動流体が循環回路(20)
内を循環する。
【0032】また、上記第7の解決手段では、加圧手段
(14)の高圧による作動流体の押し出しと、減圧手段(16)
の低圧による作動流体の吸い込みとによって循環回路(2
0)内を作動流体が循環する。該作動流体は熱源との間で
熱交換し、熱源で生成する温熱又は冷熱を搬送する。ま
た、吸収式冷凍機(1)は、冷却水回路(60)を備えて水冷
式に構成される。一方、減圧手段(16)は、該冷却水回路
(60)の冷却水配管(63)に設けられた二重管熱交換器(DT)
で構成され、外側管(OT)と配管との間で作動流体が凝縮
して低圧が生成する。従って、単純な構成の減圧手段(1
6)において生成した低圧によって、作動流体が循環回路
(20)内を循環する。
【0033】また、上記第8の解決手段では、高温にな
る再生器(3)の再生部(3A)に加圧手段(14)が設けられ、
該加圧手段(14)において、再生部(3A)の内部熱と作動流
体とが熱交換する。従って、該加圧手段(14)において作
動流体が確実に蒸発して高圧が生成する。
【0034】また、上記第9の解決手段では、高温の吸
収溶液が流通する再生部(3A)と分離部(3B)とを接続する
溶液配管に加圧手段(14)が設けられ、該加圧手段(14)に
おいて、この高温の吸収溶液と作動流体とが熱交換す
る。従って、該加圧手段(14)において作動流体が確実に
蒸発して高圧が生成する。
【0035】また、上記第10の解決手段では、再生器
(3)に流入する吸収溶液は、溶液熱交において、再生器
(3)から流出した高温の吸収溶液との熱交換により加熱
される。そして、この加熱された吸収溶液が流通する溶
液配管に加圧手段(14)が設けられ、該加圧手段(14)にお
いて、この加熱された吸収溶液と作動流体とが熱交換す
る。従って、該加圧手段(14)において作動流体が確実に
蒸発して高圧が生成する。
【0036】また、上記第11の解決手段では、凝縮器
(6)で凝縮した冷媒液が流通する冷媒配管に加圧手段(1
4)が設けられ、該加圧手段(14)において、冷媒液と作動
流体とが熱交換する。従って、該加圧手段(14)において
作動流体が確実に蒸発して高圧が生成する。
【0037】また、上記第12の解決手段では、低温再
生器(5)で凝縮した冷媒液が流通する冷媒配管に加圧手
段(14)が設けられ、該加圧手段(14)において、冷媒液と
作動流体とが熱交換する。従って、該加圧手段(14)にお
いて作動流体が確実に蒸発して高圧が生成する。
【0038】また、上記第13の解決手段では、吸収器
(8)で冷却されて温度が低下した吸収溶液が流通する溶
液循環配管(15)に加圧手段(14)又は減圧手段(16)が設け
られ、該減圧手段(16)において、吸収溶液と作動流体と
が熱交換する。従って、該減圧手段(16)において作動流
体が確実に蒸発又は凝縮して高圧又は低圧が生成する。
【0039】また、上記第14の解決手段では、蒸発器
(7)で蒸発しなかった低温の冷媒液は、冷媒循環配管(9
3)を流れて、蒸発器(7)に上部へと再び供給される。一
方、該冷媒循環配管(93)には減圧手段(16)が設けられ、
該減圧手段(16)において、上記低温の冷媒液と作動流体
とが熱交換する。従って、該減圧手段(16)において作動
流体が確実に凝縮して低圧が生成する。
【0040】また、上記第15の解決手段では、冷却水
回路(60)を循環する冷却水によって、吸収式冷凍機(1)
の凝縮器(6)及び吸収器(8)が冷却される。また、冷却水
回路(60)は、該凝縮器(6)及び吸収器(8)をバイパスす
る、冷却水バイパス配管(64)を備える。一方、減圧手段
(16)は、低温の冷却水が流通する該冷却水バイパス配管
(64)に設けられ、該減圧手段(16)において、低温の冷却
水と作動流体とが熱交換する。従って、該減圧手段(16)
において作動流体が確実に凝縮して低圧が生成する。
【0041】また、上記第16の解決手段では、加圧手
段(14)又は減圧手段(16)は、対向流で熱交換を行う。従
って、該加圧手段(14)又は減圧手段(16)における熱交換
効率が向上し、より小型の加圧手段(14)又は減圧手段(1
6)において、作動流体が確実に蒸発又は凝縮し、高圧又
は低圧が生成する。
【0042】また、上記第17の解決手段では、作動流
体が複数のフロン冷媒から成る非共沸混合冷媒で構成さ
れる。従って、吸収式冷凍機(1)の吸収溶液や冷媒又は
冷却水回路(60)の冷却水との熱交換によって、作動流体
が確実に蒸発又は凝縮し、高圧又は低圧が生成する。
【0043】
【発明の効果】従って、上記の解決手段によれば、作動
流体の循環駆動力を発生を発生させるための加圧手段(1
4)又は減圧手段(16)を、吸収式冷凍機(1)の配管に巻き
付けられた伝熱管(HT)、又は該配管に設けられた二重管
熱交換器(DT)により構成することができる。即ち、作動
流体と吸収式冷凍機(1)の吸収溶液等との熱交換を行う
ための構成を簡素化することができ、上記加圧手段(14)
又は減圧手段(16)の構成を簡素化することができる。こ
のため、装置の構成を確実に簡素化することができ、こ
の結果、装置の小型化を図ることができると共に製造コ
ストの削減を図ることができる。
【0044】特に、吸収式冷凍機(1)で最も高温となる
再生器(3)や、該再生器(3)で加熱された吸収溶液が流れ
る配管に加圧手段(14)を設けるようにしている。このた
め、簡素な構成の加圧手段(14)によっても、作動流体を
確実に蒸発させて高圧を生成することができる。この結
果、循環回路(20)において作動流体を確実に循環させる
ことができ、熱搬送を確実に行いつつ、装置の構成を簡
素化することができる。
【0045】また、上記第17の解決手段によれば、加
圧手段(14)又は減圧手段(16)において、作動流体と吸収
式冷凍機(1)の吸収溶液等とを対向流で熱交換させるこ
とができる。上記加圧手段(14)又は減圧手段(16)におけ
る作動流体と吸収溶液等との対数平均温度差を大きくす
ることができ、該作動流体と吸収溶液等との熱交換量を
維持しつつ、加圧手段(14)又は冷却手段を小型化するこ
とができる。この結果、装置の構成をより簡素化するこ
とができ、装置の小型化を確実に図ることができる。
【0046】特に、加圧手段(14)又は減圧手段(16)にお
いて、作動流体である複数種類のフロン冷媒を混合して
成る非共沸混合冷媒と、吸収式冷凍機(1)の吸収溶液等
とを対向流で熱交換させることができる。このため、作
動流体に上記の非共沸混合冷媒を用いた場合であって
も、この非共沸混合冷媒を確実に蒸発又は凝縮させるこ
とができ、高圧又は低圧を確実に生成することができ
る。
【0047】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。ここでは、吸収式冷凍機を
熱源側回路とした2次冷媒システムで構成された空気調
和装置に対して本発明を適用した場合について説明す
る。
【0048】図1は、実施形態1に係る空気調和装置の
1次側回路(1)を示す配管系統図である。図2は、本空
気調和装置の2次側回路(20)を示す配管系統図である。
この1次側回路(1)と2次側回路(20)とは、図1及び図
2における配管位置(A1,A1)同士が接続している。同様
に、図1及び図2に同符号(A1,A2,B1,B2,C1,C2,D1,D2)
を付した配管位置同士がそれぞれ接続している。
【0049】−空気調和装置の構成− (1次側回路(1)の説明)先ず、1次側回路(1)を構成す
る吸収式冷凍機について説明する。図1に示すように、
吸収式冷凍機は二重効用形の空冷式の吸収式冷凍機で成
る。つまり、ポンプ(2)、高温再生器(3)、分離器(4)、
低温再生器(5)、凝縮器(6)、蒸発器(7)、吸収器(8)、低
温溶液熱交換器(10)及び高温溶液熱交換器(11)が配管に
よって接続され、閉回路の吸収式冷凍回路を構成してい
る。この1次側回路(1)には、1次側冷媒としての水
と、吸収溶液としての臭化リチウム水溶液が充填されて
いる。
【0050】高温再生器(3)は、再生部(3A)と分離部(3
B)とを溶液配管(PS1)で接続して構成されている。再生
部(3A)は、図示しないバーナで低濃度の吸収溶液、つま
り希溶液を加熱し、溶液中の1次側冷媒(水)を蒸発さ
せるとともに、吸収溶液を濃縮して高濃度の吸収溶液、
つまり中間濃度の溶液にする。また、分離部(3B)は、上
記溶液配管(PS1)を流れて再生部(3A)から供給された1
次側冷媒蒸気と、中間濃度の溶液とを分離する。
【0051】高温溶液熱交換器(11)は、分離部(3B)で分
離した中間濃度の溶液と、吸収器(8)から再生部(3A)に
向かって流れる希溶液とを熱交換させ、希溶液を昇温す
る。
【0052】低温再生器(5)は、分離部(3B)で分離した
1次側冷媒蒸気と高温溶液熱交換器(11)を経た中間濃度
の溶液とを熱交換させて該中間濃度の溶液を加熱し、更
に1次側冷媒蒸気を発生させる。
【0053】凝縮器(6)は、低温再生器(5)から供給され
た1次側冷媒蒸気と外気とを熱交換させ、この冷媒蒸気
を凝縮させる。なお、凝縮器(6)の外側には伝熱フィン
が設けられているとともに、該凝縮器(6)に対しては、
図示しない送風機が設置されている。
【0054】蒸発器(7)は、2次側回路(20)から延びる
蒸発用伝熱管(7B)が挿入され、凝縮器(6)で凝縮した1
次側冷媒液と蒸発用伝熱管(7B)を流れる2次側冷媒とを
熱交換させ、1次側冷媒液を蒸発させて2次側冷媒を冷
却する。つまり、この蒸発器(7)が2次側回路(20)の冷
熱源となる構成である。
【0055】低温溶液熱交換器(10)は、低温再生器(5)
から供給された濃溶液と吸収器(8)から供給された希溶
液とを熱交換させて濃溶液を冷却するとともに、希溶液
を加熱する。
【0056】吸収器(8)は、蒸発器(7)で蒸発した1次側
冷媒蒸気を低温溶液熱交換器(10)から流入した濃溶液に
吸収させる。濃溶液が1次側冷媒蒸気を吸収すると同時
に空気で冷却されることにより、吸収器(8)内は低い圧
力になる。このことにより、吸収器(8)は蒸発器(7)内の
1次側冷媒蒸気を吸引し、蒸発器(7)内を低圧に維持す
る。この吸収器(8)の外側には伝熱フィンが設けられて
いる。また、該吸収器(8)に対しては、送風機(9)が設け
られている。
【0057】また、分離部(3B)には、1次側冷媒と2次
側冷媒との熱交換を行う暖房用主熱交換器(12)が接続さ
れ、この両者(3B,12)間で閉回路が構成されている。こ
の暖房用主熱交換器(12)には2次側回路(20)から延びる
凝縮用伝熱管(12B)が挿入している。これにより、分離
部(3B)と暖房用主熱交換器(12)との間を1次側冷媒が循
環して、暖房用主熱交換器(12)に流入した1次側冷媒蒸
気と凝縮用伝熱管(12B)を流れる2次側冷媒とを熱交換
させ、1次側冷媒蒸気を凝縮させて、2次側冷媒を加熱
する。つまり、この暖房用主熱交換器(12)が2次側回路
(20)の温熱源となる構成である。
【0058】更に、分離部(3B)の下端と再生部(3A)とは
溶液戻し管(13)によって接続されている。この溶液戻し
管(13)には、本発明の特徴とする、駆動用加熱熱交換器
(14)が設けられている。この駆動用加熱熱交換器(14)
は、図3に示すように、上記溶液戻し管(13)に螺旋状に
巻き付けられた伝熱管(HT)を備えている。該伝熱管(HT)
は、2次側回路(20)に接続されて吸熱管(14B)に構成さ
れている。また該吸熱管(14B)が周囲に設けられている
部分の溶液戻し管(13)は、放熱管(14A)に構成されてい
る。そして、上記駆動用加熱熱交換器(14)は、放熱管(1
4A)を流れる吸収溶液と吸熱管(14B)を流れる2次側冷媒
とを熱交換させ、該2次側冷媒を蒸発させて高圧を生成
する加圧手段に構成されている。
【0059】また、溶液ポンプ(2)の吐出側と吸収器(8)
の上部とを接続する溶液循環配管(15)が設けられてい
る。この溶液循環配管(15)には、本発明の特徴とする、
駆動用冷却熱交換器(16)が設けられている。この駆動用
冷却熱交換器(16)は、図3に示すように、上記溶液循環
配管(15)に螺旋状に巻き付けられた伝熱管(HT)を備えて
いる。該伝熱管(HT)は、2次側回路(20)に接続されて放
熱管(16B)に構成されている。また該放熱管(16B)が周囲
に設けられている部分の溶液循環配管(15)は、吸熱管(1
6A)に構成されている。そして、上記駆動用冷却熱交換
器(16)は、吸熱管(16A)を流れる吸収溶液と放熱管(16B)
を流れる2次側冷媒とを熱交換させ、該2次側冷媒を凝
縮させて低圧を生成する減圧手段に構成されている。
【0060】上記高温溶液熱交換器(11)と低温再生器
(5)とを接続する配管には、オリフィス(O)及び電磁弁(S
V1)が設けられている。低温再生器(5)と凝縮器(6)とを
接続する配管にも、オリフィス(O)及び電磁弁(SV2)が設
けられている。また、溶液ポンプ(2)と低温溶液熱交換
器(10)とを接続する配管には、電磁弁(SV3)及び低温溶
液熱交換器(10)へ向かう吸収溶液の流通のみを許容する
逆止弁(CV)が設けられている。
【0061】(2次側回路の説明)次に、2次側回路(2
0)について説明する。この2次側回路(20)は、上記蒸発
器(7)の蒸発用伝熱管(7B)、暖房用主熱交換器(12)の凝
縮用伝熱管(12B)、第1四路切換弁(22)、第2四路切換
弁(23)、室内に配置された複数の電動弁(EV,EV)及び複
数の室内熱交換器(21,21)が接続配管によって接続され
て構成される一方、該2次側回路(20)には、作動流体で
ある2次側冷媒として、非共沸混合冷媒のR407Cが
充填されている。
【0062】また、この2次側回路(20)の液側配管(40,
41)には、上記第1四路切換弁(22)を介して駆動力
発生回路(T)が接続されている。この駆動力発生回路
(T)は、駆動用加熱熱交換器(14)の吸熱管(14B)、駆動用
冷却熱交換器(16)の放熱管(16B)、第1メインタンク(T
1)、第2メインタンク(T2)、サブタンク(ST)を備えてい
る。
【0063】詳しく説明すると、駆動用加熱熱交換器(1
4)の吸熱管(14B)の上端部にはガス供給管(24)の一端が
接続されている。このガス供給管(24)の他端側は、3本
の分岐管(24a〜24c)に分岐されて夫々が各メインタンク
(T1,T2)及びサブタンク(ST)の上端部に個別に接続して
いる。これら各分岐管(24a〜24c)には、第1〜第3のタ
ンク加圧電磁弁(SV-P1〜SV-P3)が設けられている。ま
た、この駆動用加熱熱交換器(14)の吸熱管(14B)の下端
部には液回収管(25)の一端が接続されている。この液回
収管(25)の他端はサブタンク(ST)の下端部に接続してい
る。この液回収管(25)には、サブタンク(ST)からの冷媒
の流出のみを許容する逆止弁(CV)が設けられている。従
って、上記駆動用加熱熱交換器(14)では、放熱管(14A)
内を吸収溶液が上から下へ流れる一方、吸熱管(14B)内
を2次側冷媒が下から上へ流れて蒸発する。即ち、該吸
収溶液と2次側冷媒とは、対向流で熱交換を行う。
【0064】一方、駆動用冷却熱交換器(16)の放熱管(1
6B)の上端部にはガス回収管(26)の一端が接続されてい
る。このガス回収管(26)の他端側は、3本の分岐管(26a
〜26c)に分岐され、これらは上記ガス供給管(24)の各分
岐管(24a〜24c)に接続することにより、各メインタンク
(T1,T2)及びサブタンク(ST)の上端部に個別に接続して
いる。これら各分岐管(26a〜26c)には、第1〜第3のタ
ンク減圧電磁弁(SV-V1〜SV-V3)が設けられている。ま
た、この駆動用冷却熱交換器(16)の放熱管(16B)の下端
部には液供給管(27)の一端が接続されている。この液供
給管(27)の他端側は、2本の分岐管(27a,27b)に分岐さ
れて夫々が各メインタンク(T1,T2)の下端部に個別に接
続している。これら分岐管(27a,27b)には、メインタン
ク(T1,T2)へ向かう冷媒流通のみを許容する逆止弁(CV,C
V)が設けられている。従って、上記駆動用冷却熱交換器
(16)では、吸熱管(16A)内を吸収溶液が下から上へ流れ
る一方、放熱管(16B)内を2次側冷媒が上から下へ流れ
て凝縮する。即ち、該吸収溶液と2次側冷媒とは、対向
流で熱交換を行う。
【0065】尚、駆動用冷却熱交換器(16)は、各メイン
タンク(T1,T2)よりも高い位置に設置されている。ま
た、駆動用加熱熱交換器(14)は、各タンク(T1,T2,ST)よ
りも低い位置に設置されている。
【0066】また、本2次側回路(20)には、上記駆動用
冷却熱交換器(16)と並列に接続されて、冷房運転時に各
メインタンク(T1,T2)及びサブタンク(ST)に対して低圧
を作用させるための図示しない冷房駆動用冷却熱交換器
が設けられている。この冷房駆動用冷却熱交換器は、図
示しない蒸気圧縮式の冷凍回路により冷却されて低圧を
発生するものや、1次側回路(1)の蒸発器(7)内に挿入さ
れるなどの構成により冷媒等により冷却されて低圧を発
生するものが採用される。
【0067】上記第1四路切換弁(22)の各ポートのう
ち、1つは、第1液管(40)を介して暖房用主熱交換器(1
2)の液側に接続している。他の1つは、第2液管(41)を
介して室内熱交換器(21,21)の液側に接続している。
【0068】残りの2つのポートのうち、1つは、液押
出し管(30)の一端が接続されている。この液押出し管(3
0)の他端側は、2本の分岐管(30a,30b)に分岐されて夫
々が上記液供給管(27)の各分岐管(27a,27b)に接続する
ことにより、各メインタンク(T1,T2)の下端部に個別に
接続している。この各分岐管(30a,30b)には、第1四路
切換弁(22)へ向かう冷媒の流通のみを許容する逆止弁(C
V,CV)が設けられている。また、この液押出し管(30)と
上記液回収管(25)とは液分流管(28)によって接続されて
いる。この液分流管(28)には、液回収管(25)に向かう冷
媒の流通のみを許容する逆止弁(CV)が設けられている。
【0069】また、第1四路切換弁(22)の残りの1つの
ポートは、液戻し管(31)の一端が接続されている。この
液戻し管(31)の他端側は、2本の分岐管(31a,31b)に分
岐されて夫々が上記液押出し管(30)の各分岐管(30a,30
b)に接続することにより、各メインタンク(T1,T2)の下
端部に個別に接続している。この各分岐管(31a,31b)に
は、各メインタンク(T1,T2)へ向かう冷媒の流通のみを
許容する逆止弁(CV,CV)が設けられている。
【0070】この構成により、第1四路切換弁(22)で
は、液押出し管(30)を室内熱交換器(21,21)に連通し、
且つ液戻し管(31)を暖房用主熱交換器(12)の凝縮用伝熱
管(12B)に連通させる状態(図中実線の切り換え状態)
と、液押出し管(30)を暖房用主熱交換器(12)の凝縮用伝
熱管(12B)に連通し、且つ液戻し管(31)を室内熱交換器
(21,21)に連通させる状態(図中破線の切り換え状態)
とが切換え可能となっている。
【0071】上記第2四路切換弁(23)の各ポートのう
ち、1つは、第1ガス管(42)により暖房用主熱交換器(1
2)のガス側に接続している。他の1つは、第2ガス管(4
3)を介して電動弁(EV,EV)に接続している。残りの2つ
のポートは、第3ガス管(44)を介して蒸発器(7)のガス
側に接続している。この蒸発器(7)のガス側に接続する
配管の一方にはキャピラリチューブ(CP)が設けられてい
る。また、この蒸発器(7)の液側は第3液管(45)を介し
て液戻し管(31)に接続している。
【0072】この構成により、第2四路切換弁(23)で
は、室内熱交換器(21,21)のガス側を蒸発器(7)の蒸発用
伝熱管(7B)に連通させる状態(図中実線の切り換え状
態)と、室内熱交換器(21,21)のガス側を暖房用主熱交
換器(12)の凝縮用伝熱管(12B)に連通させる状態(図中
破線の切り換え状態)とが切換え可能となっている。以
上が、本形態に係る空気調和装置の回路構成である。
【0073】−空気調和装置の動作− (冷房運転動作)次に、本形態の空気調和装置の運転動
作について説明する。先ず、室内熱交換器(21)の吸熱動
作である冷房運転動作について説明する。この動作の
際、1次側回路(1)では、各電磁弁(SV1〜SV3)が開放
し、1次側冷媒及び吸収溶液が以下のような循環動作を
行っている。図1に実線の矢印で示すように、吸収器
(8)で空冷され1次側冷媒を吸収して希溶液となった吸
収溶液は、溶液ポンプ(2)に吸引される。そして、溶液
ポンプ(2)から吐出した希溶液は低温溶液熱交換器(10)
に供給される。この低温溶液熱交換器(10)に供給された
希溶液は、低温再生器(5)から流れてきた濃溶液と熱交
換を行い、加熱される。この加熱された希溶液は、更
に、高温溶液熱交換器(11)において、高温再生器(3)の
分離部(3B)から流出した中間濃度の溶液と熱交換を行
い、加熱される。そして、高温溶液熱交換器(11)を流出
した希溶液は、高温再生器(3)の再生部(3A)に流入す
る。
【0074】上記再生部(3A)に流入した希溶液は、図示
しないバーナで加熱される。この加熱された希溶液は沸
騰し、液中の水は気化して水蒸気となる。そして、濃度
を増して中間濃度の溶液となった吸収溶液と水蒸気とは
分離部(3B)に流入する。この分離部(3B)内で、水蒸気と
中間濃度の溶液とは分離される。つまり、気液分離され
る。
【0075】この分離された中間濃度の溶液の一部は高
温溶液熱交換器(11)を流れて、希溶液と熱交換を行う。
他の中間濃度の溶液は溶液戻し管(13)に流出する。この
溶液戻し管(13)に流出した中間濃度の溶液は、駆動用加
熱熱交換器(14)において2次側冷媒と熱交換を行い、該
2次側冷媒を加熱する。これにより、駆動用加熱熱交換
器(14)の吸熱管(14B)内に存在する2次側液冷媒は蒸発
して体積が増大する。その後、この中間濃度の溶液は、
再生部(3A)に戻されることになる。
【0076】一方、分離部(3B)で分離された水蒸気は、
低温再生器(5)に流入する。この低温再生器(5)では、高
温溶液熱交換器(11)を流出した中間濃度の溶液が、分離
部(3B)で分離された高温の水蒸気によって加熱され、液
中の水の一部が気化して水蒸気となる。そして、低温再
生器(5)内の吸収溶液は高濃度の濃溶液となって低温溶
液熱交換器(10)に流入する一方、低温再生器(5)内で気
化した水蒸気と、低温再生器(5)内の吸収溶液を加熱し
て凝縮した水とは合流し、凝縮器(6)に流入する。
【0077】この低温再生器(5)から凝縮器(6)に流入し
た水蒸気は、外気と熱交換して凝縮する。この凝縮した
水は、蒸発器(7)に流入して蒸発用伝熱管(7B)に散布さ
れ、蒸発用伝熱管(7B)を流れる2次側冷媒から熱を奪っ
て蒸発する。これにより、2次側冷媒に冷房用の冷熱が
与えられる。
【0078】蒸発した水蒸気は、吸収器(8)を下部に向
かって流れる。ここで、吸収器(8)内には、低温溶液熱
交換器(10)から流れてきた濃溶液が上部から散布されて
いる。そのため、吸収器(8)内において、水蒸気は吸収
溶液に吸収される。吸収器(8)は、送風機(9)が供給した
外気によって冷却されており、水蒸気を吸収した吸収溶
液の温度は低く抑えられている。
【0079】以上が1次側回路(1)での冷媒及び吸収溶
液の主な循環動作である。
【0080】一方、2次側回路(20)では、第1四路切換
弁(22)及び第2四路切換弁(23)が共に図中実線側の切換
え状態となる。また、各電動弁(EV,EV)は所定開度に設
定される。第1メインタンク(T1)の加圧電磁弁(SV-P
1)、サブタンク(ST)の減圧電磁弁(SV-V3)、第2メイン
タンク(T2)の減圧電磁弁(SV-V2)を開放する。一方、第
2メインタンク(T2)の加圧電磁弁(SV-P2)、第1メイン
タンク(T1)の減圧電磁弁(SV-V1)、サブタンク(ST)の加
圧電磁弁(SV-P3)は閉鎖する。
【0081】この状態で、駆動用加熱熱交換器(14)の吸
熱管(14B)では2次側液冷媒の蒸発に伴って高圧が、ま
た、冷房駆動用冷却熱交換器では2次側ガス冷媒の凝縮
に伴って低圧が発生する。このため、第1メインタンク
(T1)の内圧が高圧となり(加圧動作)、逆に、第2メイ
ンタンク(T2)及びサブタンク(ST)の内圧が低圧となる
(減圧動作)。これにより、図2に実線の矢印で示すよ
うに、第1メインタンク(T1)から押し出された液冷媒
が、押出し管(30)、第1四路切換弁(22)を経た後、室内
熱交換器(21)で蒸発して室内空気を冷却する。その後、
この2次側ガス冷媒は、第2ガス管(43)、第2四路切換
弁(23)を経て蒸発器(7)に流入し、1次側冷媒と熱交換
して冷却されて凝縮する。この凝縮した2次側液冷媒
は、第3液管(45)及び液戻し管(31)を経て第2メインタ
ンク(T2)に回収される。また、冷房駆動用冷却熱交換器
で凝縮した液冷媒は液供給管(27)の一方の分岐管(27b)
により第2メインタンク(T2)に導入する。このように、
第1メインタンク(T1)に作用する高圧と第2メインタン
ク(T2)に作用する低圧との差圧により冷媒循環駆動力が
確実に得られることになる。
【0082】一方、第1メインタンク(T1)から押し出さ
れた液冷媒の一部は、内部が低圧となっているサブタン
ク(ST)に液分流管(28)を経て回収される。つまり、この
サブタンク(ST)に液冷媒が貯留されていく。所定時間、
このサブタンク(ST)への液回収動作を行った後、サブタ
ンク(ST)の加圧電磁弁(SV-P3)を開放すると共に、サブ
タンク(ST)の減圧電磁弁(SV-V3)を閉鎖する。これによ
り、サブタンク(ST)は駆動用加熱熱交換器(14)の吸熱管
(14B)と均圧される。このため、図2に破線の矢印で示
すように、該サブタンク(ST)内の液冷媒が液回収管(25)
を経て駆動用加熱熱交換器(14)の吸熱管(14B)に供給さ
れる。この供給された液冷媒はこの吸熱管(14B)内で蒸
発して第1メインタンク(T1)内の加圧に寄与する。その
後、このサブタンク(ST)内の液冷媒の殆どが吸熱管(14
B)に供給されると、サブタンク(ST)の加圧電磁弁(SV-P
3)を閉鎖すると共に、サブタンク(ST)の減圧電磁弁(SV-
V3)を開放し、上述したサブタンク(ST)への液回収動作
が行われる。このようなサブタンク(ST)での液冷媒の押
出し動作及び回収動作が各メインタンク(T1,T2)の各電
磁弁(SV-P1〜SV-V2)の動作に拘わりなく交互に行われ
る。
【0083】このような動作を所定時間行った後、各電
磁弁を切換える。つまり、第1メインタンク(T1)の加圧
電磁弁(SV-P1)、第2メインタンク(T2)の減圧電磁弁(SV
-V2)を閉鎖する。第2メインタンク(T2)の加圧電磁弁(S
V-P2)、第1メインタンク(T1)の減圧電磁弁(SV-V1)を開
放する。
【0084】これにより、第1メインタンク(T1)の内圧
が低圧となり、逆に、第2メインタンク(T2)の内圧が高
圧となる。このため、第2メインタンク(T2)から押し出
された液冷媒が上述と同様に循環して第1メインタンク
(T1)に回収される冷媒循環状態となる。この場合にも、
このサブタンク(ST)では、加圧電磁弁(SV-P3)及び減圧
電磁弁(SV-V3)の開閉動作が繰り返され、液冷媒の押出
し動作及び回収動作が交互に行われる。
【0085】以上のような各電磁弁の切換え動作が繰り
返されることにより、2次側回路(20)を2次側冷媒が循
環し、室内の冷房が行われることになる。
【0086】(暖房運転動作)次に、暖房運転動作につ
いて説明する。この動作の際、1次側回路(1)では、各
電磁弁(SV1,SV2,SV3)が共に閉鎖される。また、再生部
(3A)及び溶液ポンプ(2)は駆動される。これにより、図
1に破線の矢印で示すように、再生部(3A)で発生し、分
離部(3B)内で分離された水蒸気及び吸収溶液のうち水蒸
気は、暖房用主熱交換器(12)に流入して凝縮用伝熱管(1
2B)を流れる2次側冷媒を加熱して凝縮する。これによ
り、2次側冷媒に暖房用の温熱が与えられる。この凝縮
した1次側冷媒は、分離部(3B)に戻り、吸収溶液と共に
溶液戻し管(13)を流れ、駆動用加熱熱交換器(14)で2次
側冷媒を加熱し、再生部(3A)に戻る。このような1次側
冷媒及び吸収溶液の循環動作が再生部(3A)と駆動用主熱
交換器(12)との間で行われる。
【0087】一方、上記溶液ポンプ(2)の駆動により、
吸収器(8)と駆動用冷却熱交換器(16)との間では吸収溶
液の循環が行われている。つまり、吸収器(8)で外気に
より冷却された吸収溶液が駆動用冷却熱交換器(16)にお
いて2次側冷媒を冷却した後、再び吸収器(8)に戻ると
いった吸収溶液の循環動作が行われる。この駆動用冷却
熱交換器(16)での熱交換により2次側冷媒が凝縮して低
圧を発生する。
【0088】一方、2次側回路(20)では、第1四路切換
弁(22)及び第2四路切換弁(23)が共に図中破線側の切換
え状態となる。また、各電動弁(EV,EV)は所定開度に設
定される。この状態で、上述した冷房運転の場合と同様
に、駆動用加熱熱交換器(14)で発生した高圧を一方
のメインタンク(T1)に作用させ、駆動用冷却熱交換
器(16)で発生した低圧を他方のメインタンク(T2)に作用
させる。これにより、図2に一点鎖線の矢印で示すよう
に、一方のメインタンク(T1)から押し出された2次側冷
媒は、押出し管(30)、第1四路切換弁(22)を経た後、暖
房用主熱交換器(12)の凝縮用伝熱管(12B)で1次側冷媒
(水蒸気)と熱交換して蒸発する。この2次側ガス冷媒
は、第1ガス管(42)、第2四路切換弁(23)及び第2ガス
管(43)を経て室内熱交換器(21,21)に達し、ここで凝縮
して室内空気を加熱する。その後、この2次側液冷媒
は、第2液管(41)、第1四路切換弁(22)及び液戻し管(3
1)を経て他方のメインタンク(T2)に回収されることにな
る。この暖房運転動作においても各タンク(T1,T2,ST)に
接続する電磁弁の開閉動作は上述した冷房運転動作と同
様にして行われる。以上のように2次側冷媒が循環さ
れ、室内の暖房が行われることになる。
【0089】−実施形態の効果− 以上説明したように、本形態では、吸収式冷凍サイクル
を行う1次側回路(1)の吸収溶液の温熱及び冷熱を利用
して2次側冷媒を相変化させ、これに伴って発生する圧
力により2次側回路(20)での冷媒循環駆動力を得てい
る。つまり、駆動力発生用の熱源として吸収式冷凍機を
利用している。このため、蒸気圧縮式冷凍機を使用した
場合に比べ、圧縮機を必要としないことで製造コストが
削減でき、また、消費電力が低減することでランニング
コストの削減も図れる。
【0090】また、上記駆動用加熱熱交換器(14)と駆動
用冷却熱交換器(16)とを、1次側回路(1)の溶液戻し管
(13)と溶液循環配管(15)とにそれぞれ巻き付けられた伝
熱管(HT)により構成することができる。このため、該駆
動用加熱熱交換器(14)及び駆動用冷却熱交換器(16)の構
成を簡素化することができ、この結果、装置の小型化を
図ることができると共に製造コストの削減を図ることが
できる。
【0091】特に、高温の吸収溶液が流れる溶液戻し管
(13)に駆動用加熱熱交換器(14)を設けるようにしてい
る。このため、簡素な構成の上記駆動用加熱熱交換器(1
4)によっても、作動流体を確実に蒸発させて高圧を生成
することができる。この結果、作動流体を確実に循環さ
せることができ、熱搬送を確実に行いつつ、装置の構成
を簡素化することができる。
【0092】また、上記駆動用加熱熱交換器(14)及び駆
動用冷却熱交換器(16)において、2次側冷媒と吸収溶液
とを対向流で熱交換させることができる。このため、2
次側冷媒と吸収溶液との熱交換量を維持しつつ、駆動用
加熱熱交換器(14)及び駆動用冷却熱交換器(16)を小型化
することができる。この結果、装置の構成をより簡素化
することができ、装置の小型化を確実に図ることができ
る。
【0093】−実施形態1の変形例− 上記実施形態1においては、高温再生器(3)の分離部(3
B)と再生部(3A)とを接続し、分離部(3B)から再生部(3A)
へ向かって吸収溶液が流通する溶液戻し管(13)に伝熱管
(HT)を巻き付けて、駆動用加熱熱交換器(14)を構成する
ようにしている。これに対して、高温再生器(3)の分離
部(3B)と再生部(3A)とを接続し、再生部(3A)から分離部
(3B)へ向かって吸収溶液が流通する溶液配管(PS1)に伝
熱管(HT)を巻き付けて駆動用加熱熱交換器(14)を構成す
るようにしてもよい。
【0094】また、暖房運転時において、駆動用冷却熱
交換器(16)で2次側冷媒を凝縮させて低圧を生成するよ
うにしている。即ち、該駆動用冷却熱交換器(16)を、暖
房運転時における減圧手段として用いている。これに対
し、冷房運転時において、駆動用冷却熱交換器(16)に冷
媒液である2次側冷媒を供給し、該冷媒液を溶液循環配
管(15)を流れる吸収溶液と熱交換させて蒸発させ、高圧
を生成するようにしてもよい。即ち、該駆動用冷却熱交
換器(16)を、冷房運転時における加圧手段として用いて
もよい。つまり、駆動用冷却熱交換器(16)を、暖房運転
時の減圧手段と冷房運転時の加圧手段とに兼用するよう
にしてもよい。
【0095】
【発明の実施の形態2】以下、本発明の実施形態2を図
面に基づいて説明する。本実施形態の1次側回路(1)
は、図4に示すように、上記実施形態1の1次側回路
(1)における溶液循環配管(15)に、流出管(73)とエゼク
タ(72)とを設けるものである。
【0096】また、吸収器(8)の下部ヘッダ(8a)には、
その後列(図中左側)の溶液を溶液循環配管(15)に流出
するための流出管(73)が設けられている。また、この流
出管(73)と溶液循環配管(15)との接続部にはエゼクタ(7
2)が設けられている。これにより、吸収器(8)後列を流
下して中間濃度になった溶液は、下部ヘッダ(8a)の後列
に溜まることになる。溶液ポンプ(2)で取り出した下部
ヘッダ(8a)前列の溶液と、エゼクタ(72)を用いて流出管
(73)から取り出した中間濃度の溶液とを上部ヘッダの前
列に流す構成となっている。これにより、吸収溶液と空
気との温度関係の改善が図れ、吸収器(8)を小型化でき
る構成である。
【0097】その他の構成及び動作は、上記実施形態1
と同様である。
【0098】また、本実施形態においては、上記実施形
態1と同様の効果が得られると共に、上述のように、吸
収溶液と空気との温度関係の改善を図ることができ、吸
収器(8)を小型化することができる。
【0099】
【発明の実施の形態3】以下、本発明の実施形態3を図
面に基づいて説明する。本実施形態における2次側回路
(20)は上記実施形態1のものと略同様であるので説明を
省略する。また、1次側回路(1)については、実施形態
1との相違点についてのみ説明する。
【0100】本実施形態の1次側回路(1)は、図5に示
すように、上記実施形態1の1次側回路(1)に冷媒循環
回路(90)を備える一方、該冷媒循環回路(90)に冷房駆動
用冷却熱交換器(16-C)を設けている。また、上記実施形
態1が、溶液戻し管(13)に駆動用加熱熱交換器(14)を設
けるのに対し、本実施形態では、高温溶液熱交換器(11)
と高温再生器(3)の再生部(3A)とを接続する溶液配管(PS
2)に冷房駆動用加熱熱交換器(14-C)を設けている。
【0101】上記冷媒循環回路(90)は、蒸発器(7)で蒸
発しなかった1次側冷媒液を、凝縮器(6)からの冷媒と
合流させて再び蒸発器(7)に供給するものである。該冷
媒循環回路(90)は、各冷媒液を合流させるためのタンク
(91)、このタンク(91)で合流した冷媒液を蒸発器(7)に
供給する冷媒ポンプ(92)を備え、蒸発器(7)の下部、タ
ンク(91)、冷媒ポンプ(92)及び蒸発器(7)の上部を順に
冷媒循環配管(93)で接続して構成されている。また、上
記タンク(91)は、冷媒配管(PR1)を介して凝縮器(6)と接
続され、凝縮器(6)で凝縮した冷媒液は、該冷媒配管(PR
1)を流れてタンク(91)に流入する。従って、凝縮器(6)
は、上記冷媒循環回路(90)の冷媒循環配管(93)と冷媒配
管(PR1)とを介して蒸発器(7)と接続されている。
【0102】上記冷房駆動用冷却熱交換器(16-C)は、該
冷媒循環配管(93)における冷媒ポンプ(92)の下流側の部
分に設けられている。ここで、該冷房駆動用冷却熱交換
器(16-C)は、実施形態1の駆動用冷却熱交換器(16)と同
様に、配管に巻き付けられた伝熱管(HT)で構成されてい
る。該伝熱管(HT)は、2次側回路(20)に接続されて放熱
管(16-CB)に構成されている。また、該放熱管(16-CB)が
周囲に設けられている部分の冷媒循環配管(93)は、吸熱
管(16-CA)に構成されている。そして、上記冷房駆動用
冷却熱交換器(16-C)は、吸熱管(16-CA)を流れる冷媒液
と放熱管(16-CB)を流れる2次側冷媒とを熱交換させ、
該2次側冷媒を凝縮させて低圧を生成する減圧手段に構
成されている。
【0103】上記冷房駆動用加熱熱交換器(14-C)は、高
温溶液熱交換器(11)と高温再生器(3)の再生部(3A)とを
接続する溶液配管(PS2)に設けられている。ここで、該
冷房駆動用加熱熱交換器(14-C)は、実施形態1の駆動用
加熱熱交換器(14)と同様に、配管に巻き付けられた伝熱
管(HT)で構成されている。該伝熱管(HT)は、2次側回路
(20)に接続されて吸熱管(14-CB)に構成されている。ま
た、該吸熱管(14-CB)が周囲に設けられている部分の溶
液配管(PS2)は、放熱管(14-CA)に構成されている。そし
て、上記冷房駆動用加熱熱交換器(14-C)は、放熱管(14-
CA)を流れる吸収溶液と吸熱管(14-CB)を流れる2次側冷
媒とを熱交換させ、該2次側冷媒を蒸発させて高圧を生
成する加圧手段に構成されている。
【0104】尚、本実施形態の構成では、暖房運転時に
は、上記冷媒循環配管(93)を液冷媒が流通せず、冷房駆
動用冷却熱交換器(16-C)で低圧を発生させることができ
ない。また、高温溶液熱交換器(11)と再生部(3A)とを接
続する溶液配管(PS2)にも吸収溶液が流通せず、冷房駆
動用加熱熱交換器(14-C)で高圧を発生させることができ
ない。従って、この暖房運転用の駆動用冷却熱交換器及
び駆動用加熱熱交換器を個別に設けておく必要がある。
この暖房駆動用冷却熱交換器及び暖房駆動用加熱熱交換
器としては、図示しない蒸気圧縮式の冷凍回路により加
熱されて高圧を発生するものや、1次側回路(1)の吸収
溶液等により冷却されて低圧を発生するもの等が採用可
能である。
【0105】そして、冷房運転時には、冷房駆動用加熱
熱交換器(14-C)で生成する高圧と、冷房駆動用冷却熱交
換器(16-C)で生成する低圧とをメインタンク(T1,T2)に
作用させて2次冷媒を循環させ、1次側回路(1)の蒸発
器(7)で生成した冷熱を2次側回路(20)の室内熱交換器
(21)に搬送して、室内の冷房が行われる。また、暖房運
転時には、暖房駆動用加熱熱交換器で生成する高圧と、
暖房駆動用冷却熱交換器で生成する低圧とをメインタン
ク(T1,T2)に作用させて2次冷媒を循環させ、1次側回
路(1)の暖房用主熱交換器(12)で生成した温熱を2次側
回路(20)の室内熱交換器(21)に搬送して、室内の暖房が
行われる。
【0106】−実施形態3の変形例− 上記実施形態3においては、高温溶液熱交換器(11)と高
温再生器(3)の再生部(3A)とを接続し、該高温溶液熱交
換器(11)から再生部(3A)へ向かって吸収溶液が流通する
溶液配管(PS2)に伝熱管(HT)を巻き付けて、冷房駆動用
加熱熱交換器(14-C)を構成するようにした。
【0107】これに対して、低温再生器(5)と凝縮器(6)
とを接続し、低温再生器(5)において凝縮した高温の冷
媒液が流通する冷媒配管(PR2)に伝熱管(HT)を巻き付け
て、冷房駆動用加熱熱交換器(14-C)を構成するようにし
てもよい。
【0108】また、凝縮器(6)と冷媒循環回路(90)のタ
ンク(91)とを接続し、凝縮器(6)で凝縮した高温の冷媒
液が流通する冷媒配管(PR1)に伝熱管(HT)を巻き付け
て、冷房駆動用加熱熱交換器(14-C)を構成するようにし
てもよい。
【0109】
【発明の実施の形態4】以下、本発明の実施形態4を図
面に基づいて説明する。上述した各実施形態の1次側回
路(1)は、空冷式の二重効用形吸収式冷凍機により構成
されていたが、本実施形態の1次側回路(1)は、水冷式
の単効用形吸収式冷凍機により構成されている。尚、本
実施形態の1次側回路(1)と2次側回路(20)とは、図6
及び図7における配管位置(E1,E1)同士が接続してい
る。同様に、図6及び図7に同符号(E1,E2,F1,F2,G1,G
2)を付した配管位置同士がそれぞれ接続している。ま
た、本実施形態のものは、駆動用加熱熱交換器(14)及び
駆動用冷却熱交換器(16)としては、暖房時に高圧を発生
する暖房駆動用加熱熱交換器(14-H)、暖房時に低圧を発
生する暖房駆動用冷却熱交換器(16-H)、冷房時に高圧を
発生する冷房駆動用加熱熱交換器(14-C)、冷房時に低圧
を発生する冷房駆動用冷却熱交換器(16-C)を備えてい
る。
【0110】−空気調和装置の構成− (1次側回路(1)の説明)先ず、1次側回路(1)について
実施形態1のものとの相違点についてのみ説明する。図
6に示すように、本実施形態の1次側回路(1)を構成す
る吸収式冷凍機は単効用形であるため、再生器(3)及び
溶液熱交換器(11)は1台のみである。該再生器(3)は、
上記実施形態1における高温再生器と同様に再生部(3A)
と分離部(3B)とを備えている。また、蒸発器(7)と吸収
器(8)とは同一容器内に収容されている。
【0111】また、本実施形態の1次側回路(1)には、
溶液熱交換器(11)をバイパスするバイパス管(55)が設け
られている。また、このバイパス管(55)には、電磁弁(S
V4)と暖房駆動用加熱熱交換器(14-H)とが設けられてい
る。
【0112】上記暖房駆動用加熱熱交換器(14-H)は、実
施形態1の駆動用加熱熱交換器(14)と同様に、配管に巻
き付けられた伝熱管(HT)で構成されている。該伝熱管(H
T)は、2次側回路(20)に接続されて吸熱管(14-HB)に構
成されている。また、該吸熱管(14-HB)が周囲に設けら
れている部分のバイパス管(55)は、放熱管(14-HA)に構
成されている。そして、上記暖房駆動用加熱熱交換器(1
4-H)は、放熱管(14-HA)を流れる吸収溶液と吸熱管(14-H
B)を流れる2次側冷媒とを熱交換させ、該2次側冷媒を
蒸発させて高圧を生成する加圧手段に構成されている。
【0113】更に、本1次側回路(1)は、冷却水回路(6
0)を備えている。この冷却水回路(60)は、ポンプ(61)、
クーリングタワー(62)、電磁弁(SV5)が冷却水配管(63)
によって接続されて成る。冷却水配管(63)の一部は凝縮
器(6)内部及び吸収器(8)内部に配設されており、冷却水
により1次側冷媒及び吸収溶液の冷却を行う。この冷却
水回路(60)には、凝縮器(6)及び吸収器(8)をバイパスす
る冷却水バイパス配管(64)が設けられている。この冷却
水バイパス配管(64)には、暖房駆動用冷却熱交換器(16-
H)が設けられている。
【0114】上記暖房駆動用冷却熱交換器(16-H)は、実
施形態1の駆動用冷却熱交換器(16)と同様に、配管に巻
き付けられた伝熱管(HT)で構成されている。該伝熱管(H
T)は、2次側回路(20)に接続されて放熱管(16-HB)に構
成されている。また、該放熱管(16-HB)が周囲に設けら
れている部分の冷却水バイパス配管(64)は、吸熱管(16-
HA)に構成されている。そして、上記暖房駆動用冷却熱
交換器(16-H)は、吸熱管(16-HA)を流れる冷却水と放熱
管(16-HB)を流れる2次側冷媒とを熱交換させ、該2次
側冷媒を凝縮させて低圧を生成する減圧手段に構成され
ている。
【0115】(2次側回路(20)の説明)次に、2次側回
路(20)について実施形態1のものとの相違点について説
明する。図7に示すように、本実施形態の2次側回路(2
0)は、暖房駆動用加熱熱交換器(14-H)と冷房駆動用加熱
熱交換器(14-C)とが互いに並列に接続されている。ま
た、同様に、暖房駆動用冷却熱交換器(16-H)と冷房駆動
用冷却熱交換器(16-C)も互いに並列に接続されている。
【0116】上述したように、暖房駆動用加熱熱交換器
(14-H)では1次側回路(1)の吸収溶液により2次側冷媒
を加熱し、暖房駆動用冷却熱交換器(16-H)では冷却水に
より2次側冷媒を冷却する構成となっている。
【0117】一方、冷房駆動用加熱熱交換器(14-C)及び
冷房駆動用冷却熱交換器(16-C)において2次側冷媒を加
熱または冷却する手段としては、図示しない蒸気圧縮式
の冷凍回路の冷媒により行ったり、1次側回路(1)の一
部の冷媒などを利用したり、ヒータによる加熱等が挙げ
られる。
【0118】つまり、本実施形態では、暖房運転時に冷
媒循環駆動力を発生させるための熱源として水冷式の単
効用形吸収式冷凍機を使用し、冷房運転時に冷媒循環駆
動力を発生させるための熱源はこれとは別の熱発生手段
を採用するものである。言い換えると、暖房運転時に
は、暖房駆動用加熱熱交換器(14-H)及び暖房駆動用冷却
熱交換器(16-H)においてそれぞれ熱交換動作が行われ、
冷房運転時には、冷房駆動用加熱熱交換器(14-C)及び冷
房駆動用冷却熱交換器(16-C)においてそれぞれ熱交換動
作が行われる構成となっている。具体的な動作について
は後述する。
【0119】更に、本実施形態の2次側回路(20)では、
1次側回路(1)から暖房用の温熱または冷房用の冷熱を
受ける熱交換器は1台のみである。つまり、上記蒸発器
(7)に収容された熱源伝熱管(7B)がこれらを兼用する構
成となっている。この蒸発器(7)では、冷房運転時には
1次側冷媒が蒸発して2次側冷媒に冷房用の冷熱を与え
る一方、暖房運転時には1次側冷媒が凝縮して2次側冷
媒に暖房用の温熱を与えるようになっている。具体的な
冷暖房動作については後述する。従って、本実施形態の
2次側回路(20)には、上述した第2四路切換弁(23)や第
3液管(45)は設けられていない。
【0120】−空気調和装置の動作− (冷房運転動作)次に、本実施形態の空気調和装置の運
転動作について説明する。先ず、冷房運転動作について
説明する。この動作の際、1次側回路(1)では、バイパ
ス管(55)の電磁弁(SV4)が閉鎖し、冷却水回路(60)の電
磁弁(SV5)が開放する。これにより、本1次側回路(1)で
は、上述した実施形態1と略同様の冷媒及び吸収溶液の
循環動作が行われる(図6に実線で示す矢印参照)。こ
れにより、蒸発器(7)で蒸発する1次側冷媒により2次
側冷媒を冷却し、該2次側冷媒に冷房用の冷熱が与えら
れる。
【0121】一方、1次側回路(1)とは別の熱発生手段
(蒸気圧縮式の冷凍回路など)が駆動し、これによっ
て、冷房駆動用加熱熱交換器(14-C)及び冷房駆動用冷却
熱交換器(16-C)における熱交換動作が行われる。この動
作により、冷房駆動用加熱熱交換器(14-C)の吸熱管(14-
CB)では2次側冷媒が加熱されて蒸発し、これによって
高圧が発生する。一方、冷房駆動用冷却熱交換器(16-C)
の放熱管(16-CB)では2次側冷媒が冷却されて凝縮し、
これによって低圧が発生する。このようにして発生した
高圧が一方のメインタンク(T1)に、低圧が他方のメイン
タンク(T2)にそれぞれ作用して、上述した実施形態1と
同様の2次側冷媒の循環動作が行われる。これにより、
室内が冷房されることになる。
【0122】(暖房運転動作)次に、暖房運転動作につ
いて説明する。この動作の際、1次側回路(1)では、バ
イパス管(55)の電磁弁(SV4)が開放し、冷却水回路(60)
の電磁弁(SV5)が閉鎖する。つまり、暖房駆動用加熱熱
交換器(14-H)の放熱管(14-HA)に溶液が流通する。ま
た、冷却水回路(60)の冷却水は、凝縮器(6)及び吸収器
(8)には流れず、暖房駆動用冷却熱交換器(16-H)の吸熱
管(16-HA)を流れることになる。
【0123】これにより、1次側回路(1)では、図6に
破線で示す矢印のように、分離部(3B)で分離された水蒸
気が凝縮器(6)で凝縮することなしに蒸発器(7)に流入す
る。この蒸発器(7)では、水蒸気と2次側冷媒との熱交
換が行われ、2次側冷媒が加熱され、1次側冷媒は凝縮
する。これにより、2次側冷媒に暖房用の温熱が与えら
れる。また、分離部(3B)で分離された溶液は暖房駆動用
加熱熱交換器(14-H)の放熱管(14-HA)を流れた後、吸収
器(8)に流入している。蒸発器(7)で凝縮した1次側冷媒
は、吸収器(8)で濃溶液に吸収され、ポンプ(2)、溶液熱
交換器(11)を経て再生器(3)の再生部(3A)に回収され
る。
【0124】これにより、暖房駆動用加熱熱交換器(14-
H)での熱交換動作により、暖房駆動用加熱熱交換器(14-
H)の吸熱管(14-HB)では2次側冷媒が溶液により加熱さ
れて蒸発し、これによって高圧が発生する。一方、冷却
水回路(60)では、クーリングタワー(62)と暖房駆動用冷
却熱交換器(16-H)との間で冷却水が循環している。この
ため、暖房駆動用冷却熱交換器(16-H)の放熱管(16-HB)
では冷却水により2次側冷媒が冷却されて凝縮し、これ
によって低圧が発生する。このようにして発生した上記
高圧が一方のメインタンク(T1)に、低圧が他方のメイン
タンク(T2)にそれぞれ作用して、上述した実施形態1と
同様の2次側冷媒の循環動作が行われる。これにより、
室内が暖房されることになる。
【0125】
【発明のその他の実施の形態】上記の各実施形態では、
駆動用加熱熱交換器(14,14-H)を、1次側回路(1)におい
て吸収溶液又は1次側冷媒が流通する配管に巻き付けた
伝熱管(HT)により構成するようにしている。これに対し
て、該駆動用加熱熱交換器(14,14-H)を、1次側回路(1)
の再生器(3)の再生部(3A)に巻き付けた伝熱管(HT)によ
り構成するようにしてもよい。
【0126】例えば、横長の円筒状に形成された炉筒煙
管式の再生部(3A)に伝熱管(HT)を巻き付ける場合、図8
及び図9に示すように、側面に沿って縦に巻回するよう
にしてもよいし、また、図10及び図11に示すよう
に、側面に沿って横に巻回するようにしてもよい。尚、
図8〜図11では、再生部(3A)に伝熱管(HT)を一回巻き
付けるようにしているが、2回以上巻き付けるようにし
てもよい。
【0127】また、各駆動用熱交換器(14,14-H,16,16-
H)を、1次側回路(1)において吸収溶液、1次側冷媒又
は冷却水が流通する配管に巻き付けた伝熱管(HT)により
構成するようにしている。これに対して、図12に示す
ような二重管熱交換器(DT)により、各駆動用熱交換器(1
4,14-H,16,16-H)を構成するようにしてもよい。
【0128】具体的に、1次側回路(1)において吸収溶
液、1次側冷媒又は冷却水が流通する配管の外側に、所
定間隔をおいて外側管(OT)を設ける。また、該外側管(O
T)の上端及び下端をそれぞれ2次側回路(20)に接続す
る。これによって、外側管(OT)と上記配管との間を2次
側回路(20)の2次冷媒が流通し、配管を流通する吸収溶
液灯と熱交換を行って蒸発又は凝縮し、高圧又は低圧が
生成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る空気調和装置の1次側回路を
示す配管系統図である。
【図2】実施形態1に係る空気調和装置の2次側回路を
示す配管系統図である。
【図3】実施形態1に係る駆動用熱交換器の側面図であ
る。
【図4】実施形態2に係る空気調和装置の1次側回路を
示す配管系統図である。
【図5】実施形態3に係る空気調和装置の1次側回路を
示す配管系統図である。
【図6】実施形態4に係る空気調和装置の1次側回路を
示す配管系統図である。
【図7】実施形態4に係る空気調和装置の2次側回路を
示す配管系統図である。
【図8】その他の実施形態に係る駆動用加熱熱交換器及
び再生部を示す正面図である。
【図9】その他の実施形態に係る駆動用加熱熱交換器及
び再生部を示す側面図である。
【図10】その他の実施形態に係る駆動用加熱熱交換器
及び再生部を示す正面図である。
【図11】その他の実施形態に係る駆動用加熱熱交換器
及び再生部を示す側面図である。
【図12】その他の実施形態に係る二重管熱交換器を示
す側面図である。
【符号の説明】
(1) 1次側回路(吸収式冷凍機) (3) 再生器 (3A) 再生部 (3B) 分離部 (5) 低温再生器 (6) 凝縮器 (7) 蒸発器 (8) 吸収器 (11) 高温溶液熱交換器(溶液熱交換器) (14) 駆動用加熱熱交換器(加圧手段) (15) 溶液循環配管 (16) 駆動用冷却熱交換器(減圧手段) (20) 2次側回路(循環回路) (60) 冷却水回路 (63) 冷却水配管 (64) 冷却水バイパス配管 (93) 冷媒循環配管 (HT) 伝熱管 (OT) 外側管 (DT) 二重管熱交換器

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱源との間で熱交換した作動流体が循環
    する循環回路(20)と、作動流体を蒸発させて高圧を生成
    する加圧手段(14)と、作動流体を凝縮させて低圧を生成
    する減圧手段(16)とを備え、上記加圧手段(14)と減圧手
    段(16)との作動流体の圧力差によって循環回路(20)の作
    動流体を循環させる熱搬送装置において、 上記加圧手段(14)は、作動流体が流通すると共に、該作
    動流体と吸収式冷凍機(1)の再生器(3)の内部熱との熱交
    換によって作動流体が蒸発するように、上記再生器(3)
    に巻き付けられた伝熱管(HT)により構成されていること
    を特徴とする熱搬送装置。
  2. 【請求項2】 熱源との間で熱交換した作動流体が循環
    する循環回路(20)と、作動流体を蒸発させて高圧を生成
    する加圧手段(14)と、作動流体を凝縮させて低圧を生成
    する減圧手段(16)とを備え、上記加圧手段(14)と減圧手
    段(16)との作動流体の圧力差によって循環回路(20)の作
    動流体を循環させる熱搬送装置において、 上記加圧手段(14)は、作動流体が流通すると共に、該作
    動流体と吸収式冷凍機(1)の配管を流れる吸収溶液又は
    冷媒との熱交換によって上記作動流体を蒸発させるよう
    に、上記配管に巻き付けられた伝熱管(HT)によって構成
    されていることを特徴とする熱搬送装置。
  3. 【請求項3】 熱源との間で熱交換した作動流体が循環
    する循環回路(20)と、作動流体を蒸発させて高圧を生成
    する加圧手段(14)と、作動流体を凝縮させて低圧を生成
    する減圧手段(16)とを備え、上記加圧手段(14)と減圧手
    段(16)との作動流体の圧力差によって循環回路(20)の作
    動流体を循環させる熱搬送装置において、 上記加圧手段(14)は、吸収式冷凍機(1)における吸収溶
    液又は冷媒が流れる配管の外側に所定間隔を存して外側
    管(OT)が設けられ、該外側管(OT)と配管との間を作動流
    体が流通して該作動流体と吸収溶液又は冷媒との熱交換
    によって作動流体を蒸発させる二重管熱交換器(DT)で構
    成されていることを特徴とする熱搬送装置。
  4. 【請求項4】 熱源との間で熱交換した作動流体が循環
    する循環回路(20)と、作動流体を蒸発させて高圧を生成
    する加圧手段(14)と、作動流体を凝縮させて低圧を生成
    する減圧手段(16)とを備え、上記加圧手段(14)と減圧手
    段(16)との作動流体の圧力差によって循環回路(20)の作
    動流体を循環させる熱搬送装置において、 上記減圧手段(16)は、作動流体が流通すると共に、該作
    動流体と吸収式冷凍機(1)の配管を流れる吸収溶液又は
    冷媒との熱交換によって上記作動流体を凝縮させるよう
    に、上記配管に巻き付けられた伝熱管(HT)によって構成
    されていることを特徴とする熱搬送装置。
  5. 【請求項5】 熱源との間で熱交換した作動流体が循環
    する循環回路(20)と、作動流体を蒸発させて高圧を生成
    する加圧手段(14)と、作動流体を凝縮させて低圧を生成
    する減圧手段(16)とを備え、上記加圧手段(14)と減圧手
    段(16)との作動流体の圧力差によって循環回路(20)の作
    動流体を循環させる熱搬送装置において、 上記減圧手段(16)は、吸収式冷凍機(1)における吸収溶
    液又は冷媒が流れる配管の外側に所定間隔を存して外側
    管(OT)が設けられ、該外側管(OT)と配管との間を作動流
    体が流通して該作動流体と吸収溶液又は冷媒との熱交換
    によって作動流体を凝縮させる二重管熱交換器(DT)で構
    成されていることを特徴とする熱搬送装置。
  6. 【請求項6】 熱源との間で熱交換した作動流体が循環
    する循環回路(20)と、作動流体を蒸発させて高圧を生成
    する加圧手段(14)と、作動流体を凝縮させて低圧を生成
    する減圧手段(16)とを備え、上記加圧手段(14)と減圧手
    段(16)との作動流体の圧力差によって循環回路(20)の作
    動流体を循環させる熱搬送装置において、 上記減圧手段(16)は、作動流体が流通すると共に、該作
    動流体と水冷式の吸収式冷凍機(1)に設けられた冷却水
    回路(60)の冷却水配管(63)を流れる冷却水との熱交換に
    よって上記作動流体を凝縮させるように、上記冷却水配
    管(63)に巻き付けられた伝熱管(HT)によって構成されて
    いることを特徴とする熱搬送装置。
  7. 【請求項7】 熱源との間で熱交換した作動流体が循環
    する循環回路(20)と、作動流体を蒸発させて高圧を生成
    する加圧手段(14)と、作動流体を凝縮させて低圧を生成
    する減圧手段(16)とを備え、上記加圧手段(14)と減圧手
    段(16)との作動流体の圧力差によって循環回路(20)の作
    動流体を循環させる熱搬送装置において、 上記減圧手段(16)は、水冷式の吸収式冷凍機(1)に設け
    られた冷却水回路(60)における冷却水が流れる冷却水配
    管(63)の外側に所定間隔を存して外側管(OT)が設けら
    れ、該外側管(OT)と冷却水配管(63)との間を作動流体が
    流通して該作動流体と冷却水との熱交換によって作動流
    体を凝縮させる二重管熱交換器(DT)で構成されているこ
    とを特徴とする熱搬送装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の熱搬送装置において、 吸収式冷凍機(1)の再生器(3)は、冷媒蒸気を吸収した低
    濃度の溶液を加熱する再生部(3A)、及び該再生部(3A)で
    加熱された溶液と該溶液から蒸発した冷媒蒸気とを分離
    する分離部(3B)を備える一方、 加圧手段(14)は、上記再生部(3A)の周囲に巻き付けられ
    た伝熱管(HT)により構成されていることを特徴とする熱
    搬送装置。
  9. 【請求項9】 請求項2又は3記載の熱搬送装置におい
    て、 吸収式冷凍機(1)の再生器(3)は、冷媒蒸気を吸収した低
    濃度の溶液を加熱する再生部(3A)、及び該再生部(3A)で
    加熱された溶液と該溶液から蒸発した冷媒蒸気とを分離
    する分離部(3B)を備える一方、 加圧手段(14)が設けられる吸収式冷凍機(1)の配管は、
    上記再生部(3A)と分離部(3B)とを接続して、吸収溶液が
    流通する溶液配管であることを特徴とする熱搬送装置。
  10. 【請求項10】 請求項2又は3記載の熱搬送装置にお
    いて、 加圧手段(14)が設けられる吸収式冷凍機(1)の配管は、
    再生器(3)へ流入出する吸収溶液を互いに熱交換させる
    溶液熱交換器(11)と再生器(3)とを接続して、吸収溶液
    が流通する溶液配管であることを特徴とする熱搬送装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項2又は3記載の熱搬送装置にお
    いて、 加圧手段(14)が設けられる吸収式冷凍機(1)の配管は、
    凝縮器(6)と蒸発器(7)とを接続して、該凝縮器(6)で凝
    縮した冷媒液が流通する冷媒配管であることを特徴とす
    る熱搬送装置。
  12. 【請求項12】 請求項2又は3記載の熱搬送装置にお
    いて、 吸収式冷凍機(1)は、低温再生器(5)を備えて二重効用の
    吸収式冷凍サイクルを構成する一方、 加圧手段(14)が設けられる吸収式冷凍機(1)の配管は、
    低温再生器(5)と凝縮器(6)とを接続して、該低温再生器
    (5)で凝縮した冷媒液が流通する冷媒配管であることを
    特徴とする熱搬送装置。
  13. 【請求項13】 請求項2乃至5の何れか1記載の熱搬
    送装置において、 吸収式冷凍機(1)は、該吸収器(8)の下部から流出した吸
    収溶液が流通し、該吸収溶液を再び吸収器(8)の上部へ
    供給する溶液循環配管(15)を備える一方、 加圧手段(14)又は減圧手段(16)が設けられる吸収式冷凍
    機(1)の配管は、上記溶液循環配管(15)であることを特
    徴とする熱搬送装置。
  14. 【請求項14】 請求項4又は5記載の熱搬送装置にお
    いて、 吸収式冷凍機(1)は、蒸発器(7)で蒸発しなかった冷媒を
    再び蒸発器(7)の上部へ供給する冷媒循環配管(93)を備
    える一方、 減圧手段(16)が設けられる吸収式冷凍機(1)の配管は、
    上記冷媒循環配管(93)であることを特徴とする熱搬送装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項6又は7記載の熱搬送装置にお
    いて、 冷却水回路(60)は、吸収式冷凍機(1)の吸収器(8)及び凝
    縮器(6)を冷却するように構成され、該吸収器(8)及び凝
    縮器(6)を冷却水がバイパスして流れる冷却水バイパス
    配管(64)を備える一方、 減圧手段(16)が設けられる冷却水回路(60)の冷却水配管
    (63)は、上記冷却水バイパス配管(64)であることを特徴
    とする熱搬送装置。
  16. 【請求項16】 請求項2から7、9から15の何れか
    1記載の熱搬送装置において、 加圧手段(14)又は減圧手段(16)は、対向流で熱交換を行
    うように構成されていることを特徴とする熱搬送装置。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の熱搬送装置におい
    て、 作動流体は、沸点の異なる複数種類のフロン冷媒を混合
    して成る非共沸混合冷媒であることを特徴とする熱搬送
    装置。
JP10020900A 1998-02-02 1998-02-02 熱搬送装置 Withdrawn JPH11218365A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013008393A1 (ja) * 2011-07-12 2013-01-17 アイシン精機株式会社 車載用吸収式ヒートポンプ装置
JP2013019614A (ja) * 2011-07-12 2013-01-31 Aisin Seiki Co Ltd 車載用吸収式ヒートポンプ装置
JP2013019613A (ja) * 2011-07-12 2013-01-31 Aisin Seiki Co Ltd 車載用吸収式ヒートポンプ装置

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JP2013019613A (ja) * 2011-07-12 2013-01-31 Aisin Seiki Co Ltd 車載用吸収式ヒートポンプ装置
US9689592B2 (en) 2011-07-12 2017-06-27 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha In-vehicle absorption heat pump device

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