JPH11218025A - 車両用ファン故障診断装置 - Google Patents

車両用ファン故障診断装置

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JPH11218025A
JPH11218025A JP2096998A JP2096998A JPH11218025A JP H11218025 A JPH11218025 A JP H11218025A JP 2096998 A JP2096998 A JP 2096998A JP 2096998 A JP2096998 A JP 2096998A JP H11218025 A JPH11218025 A JP H11218025A
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fan
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エンジン冷却用ファンの作動の異常を検出する
ことができるファン故障診断装置を提供する。 【解決手段】エンジンルーム内にECU7が配置され、
駆動指令信号にてトランジスタ25がオンしてエンジン
冷却用ファンモータ5を駆動させる。ECU7の内部温
度が温度センサ28にて検出される。マイコン20はエ
ンジン冷却用ファンモータ5の駆動指令信号出力時にお
いて、エンジン冷却用ファンモータ5の駆動に伴い発生
する冷却風をECU7に当ててECU7を放熱させたと
きの温度センサ28によるECU7の温度の変化に基づ
いて、つまり、駆動指令信号の送出を開始した時のEC
U7の温度と、駆動指令信号の送出を開始した後の所定
の時間が経過した時のECU7の温度との温度差が所定
値より小さいと、エンジン冷却用ファンの作動が異常で
あると判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は車両用ファン故障
診断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンを搭載した車両においてエンジ
ンを冷却するためにラジエータおよび冷却ファンが設け
られ、熱くなったエンジン冷却水をラジエータに送り外
気によって冷却するとともに冷却ファンの羽根を回転し
て風を送りラジエータの熱交換を補助するようになって
いる。
【0003】図7には、冷却ファンの駆動系の電気回路
を示す。電子コントロールユニット(ECU)40はマ
イクロコンピュータ41およびトランジスタ42を具備
しており、ファンモータ43がリレー接点44aと接続
されるとともにリレーコイル44bがトランジスタ42
と接続されている。そして、マイクロコンピュータ41
は、水温信号(THW)とエアコン信号(A/C)によ
りトランジスタ42をオンすることによりファンリレー
44を作動してファンモータ43を駆動する。
【0004】また、図7に示すように、トランジスタ4
2とファンリレー44との間のβ点がインバータ45を
介してマイクロコンピュータ41のBポートに接続さ
れ、マイクロコンピュータ41はBポートを用いて断線
や電源ショートの有無を判定するようになっている。具
体的には、図8に示すように、マイクロコンピュータ4
1はエンジン冷却水の水温THWが所定値THW0より
大きいか、あるいはエアコンスイッチがオンされると、
エンジン負荷が大きくなったとしてファンモータ43の
駆動指令信号を出力してファンモータ43を駆動させた
後において、ステップ203でポートBによる異常判定
を行い、出力段の電圧レベルに応じて配線のショート・
断線を検出し、異常有りの場合にはステップ204で警
報等を行う。ステップ203での異常判定とは、表1に
示すように、図7のポートAがLレベルの時(トランジ
スタ・オフ時)にポートBがLレベルであれば正常であ
るが、ポートAがLレベルの時にポートBがHレベルで
あれば図7のおいて(イ)で示す断線が発生している。
また、表1において、ポートAがHレベルの時(トラン
ジスタ・オン時)にポートBがHレベルであれば正常で
あるが、ポートAがHレベルの時にポートBがLレベル
であれば図7のおいて(ロ)で示す電源ショートが発生
している。
【0005】
【表1】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このシ
ステムでの故障検出はファン自体ではなくリレー44と
トランジスタ42の結線における電圧レベルを監視する
だけであり、リレー44を起動させたかという判別はで
きてもファン自体が実際に作動したかは確認できなかっ
た。
【0007】そこで、この発明の目的は、エンジン冷却
用ファンの作動の異常を検出することができるファン故
障診断装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の車両用
ファン故障診断装置は、コントロールユニットの温度を
検出する温度検出手段と、エンジン冷却用ファンモータ
の駆動指令信号出力時において、前記エンジン冷却用フ
ァンモータの駆動に伴い発生する冷却風を前記コントロ
ールユニットに当ててコントロールユニットを放熱させ
たときの前記温度検出手段によるコントロールユニット
の温度の変化に基づいてエンジン冷却用ファンの作動の
異常を検出する判定手段と、を備えたことを特徴として
いる。
【0009】このような構成を採用することにより、駆
動指令信号によって駆動手段がエンジン冷却用ファンモ
ータを駆動させる。このエンジン冷却用ファンモータの
駆動に伴い発生する冷却風が、エンジンルーム内に配置
されたコントロールユニットに当たりコントロールユニ
ットが放熱される。このときのコントロールユニットの
温度が温度検出手段にて検出される。
【0010】そして、判定手段にて、エンジン冷却用フ
ァンモータの駆動指令信号出力時において、温度検出手
段によるコントロールユニットの温度の変化に基づいて
エンジン冷却用ファンの作動の異常が検出される。つま
り、ファン自体が故障すると冷却風は発生しない又は冷
却風は弱くコントロールユニットは冷却されない又は冷
却されにくくコントロールユニットの温度が低下しない
又は低下しにくい。このようにしてコントロールユニッ
トの温度の変化に基づいてファン自体が実際に作動した
か否かが判定される。
【0011】このようにして、エンジン冷却用ファンの
作動の異常を検出することができる。また、請求項2に
記載のように、判定手段は、駆動指令信号の送出を開始
した時のコントロールユニットの温度と、駆動指令信号
の送出を開始した後の所定の時間が経過した時のコント
ロールユニットの温度との温度差が所定値より小さい
と、エンジン冷却用ファンの作動が異常であると判定す
るものとすると、実用上好ましいものとなる。
【0012】さらに、請求項3に記載のように、判定手
段はエンジン冷却水の温度の変化と温度検出手段による
コントロールユニットの温度の変化に基づいてエンジン
冷却用ファンの作動の異常を検出するものとしてもよ
い。このようにすると、エンジン冷却水の温度の変化と
温度検出手段によるコントロールユニットの温度の変化
に基づいて、より高度に異常判定を行うことができる。
【0013】また、請求項4に記載のように、温度検出
手段によるコントロールユニットの温度が所定の温度を
超えると、駆動手段に対し駆動指令信号を送出する強制
駆動手段を設けてもよい。このようにすると、コントロ
ールユニットの過熱に対し対処できることとなる。つま
り、コントロールユニットが過熱ぎみのときに駆動指令
信号を送出してファンを強制的に作動させてコントロー
ルユニットを冷却するとコントロールユニットを過熱か
ら保護することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した実施
の形態を図面に従って説明する。図1には、本実施形態
の乗用車の平面図を示す。この車両はフロントエンジン
・フロントドライブ(FF車)であり、図1はフードパ
ネルを開けた状態でのエンジンルーム1を示す。
【0015】エンジンルーム1内にはガソリンエンジン
2が配置されている。また、エンジンルーム1内での前
側にはラジエータ3が配置されている。ラジエータ3に
エンジン2からの冷却水が送られ、ラジエータコアを通
るときに周囲の空気の温度との差で熱が奪われる。ラジ
エータ3には冷却ファン(エンジン冷却用ファン)4が
取り付けられ、冷却ファン4はファンモータ5とファン
ブレード6とを具備している。ファンモータ5の駆動に
よりファンブレード6が回転して車両停止もしくは低速
で走行風の風量が不十分な場合においても必要な風量を
ラジエータ3に送るようになっている。
【0016】また、エンジンルーム1内には電子コント
ロールユニット(以下、ECUという)7が配置され、
ECU7の周囲には冷却風の通路8,9が形成されてい
る。これを、図2を用いて説明する。ECU7はクーリ
ングボックス10内に収納されている。クーリングボッ
クス10には空気取入口11と空気排出口12が設けら
れている。クーリングボックス10の空気取入口11に
は冷却風取入管13が接続され、冷却風取入管13の他
端部にはエアコンコア(図示略)が接続されている。そ
して、エアコンコアを通して外気またはエアコン吹出風
(冷風)を冷却風取入管13からクーリングボックス1
0内に取り入れることができるようになっている。つま
り、エアコンの非作動時には冷却風取入管13を通して
外気が、また、エアコン作動時にはエアコン吹出風が導
入できるようになっている。また、クーリングボックス
10の空気排出口12には冷却風排出管14が接続さ
れ、冷却風排出管14の他端部には冷却ファン4が接続
されている。そして、冷却ファン4の作動により発生す
る負圧により冷却風(前述の外気またはエアコン吹出
風)を管13、ボックス10、管14を通して引き込む
ことができる。このクーリングボックス10内を冷却風
が通過する際にECU7が冷却される。
【0017】このように本実施形態においては、ECU
7を冷却するための空気(冷却風)には外気だけでなく
エアコン作動時にはエアコンの冷気も取り入れることが
でき、冷却効率が向上する。
【0018】次に、車両用ファン故障診断装置の電気的
構成を説明する。図3には回路構成図を示す。ECU7
は判定手段としてのマイクロコンピュータ(以下、マイ
コンという)20を具備しており、エンジン2の運転状
態を検出するための各種センサ信号およびスイッチ信号
を入力する。具体的には、回転数センサからの回転数検
出信号Neとエアフローメータからの吸入空気量検出信
号Qと吸気温センサからの吸気温検出信号THAと水温
センサからのエンジン冷却水温検出信号THW等をA/
D変換して入力する。マイコン20は、これら信号から
エンジン運転に応じた最適燃料噴射量および最適点火時
期を演算する。
【0019】ECU7にはインジェクタ(燃料噴射弁)
21と点火装置22が接続され、マイコン20は前述の
最適燃料噴射量および最適点火時期となるようにインジ
ェクタ21と点火装置22を駆動制御する。また、マイ
コン20はエアコンスイッチ信号を入力してエアコンス
イッチのオンを検知する。
【0020】一方、バッテリ端子23にはファンリレー
24の接点24bを介してファンモータ5が接続されて
いる。ファンリレー24のコイル24aは、ECU7の
内部においてスイッチングトランジスタ25と接続され
ている。トランジスタ25のベース端子はマイコン20
のAポートと接続されている。トランジスタ25がオン
すると、ファンリレー24のコイル24aが励磁され、
接点24bが閉路され、ファンモータ5が通電される。
この通電によりファンモータ5が駆動してファンブレー
ド6が回転し冷却ファン4が冷却風を発生させることに
なる。
【0021】また、ファンリレー24のコイル24aと
スイッチングトランジスタ25との間の接続点αは抵抗
26およびインバータ27を介してマイコン20のBポ
ートと接続されている。よって、駆動手段としてのトラ
ンジスタ25がオフの時には接続点αがバッテリ電位
(Hレベル)となり、マイコン20のBポートにはLレ
ベル信号が入力される。また、トランジスタ25がオン
の時には接続点αがグランド電位(Lレベル)となり、
マイコン20のBポートにはHレベル信号が入力され
る。
【0022】さらに、ECU7の内部には、温度検出手
段としての温度センサ28が内蔵されている。温度セン
サ28はチップサーミスタよりなる。マイコン20は温
度センサ28からの信号にてECU7の内部温度THIN
を検知することができる。また、マイコン20にはメモ
リ20aが内蔵され、このメモリ20aに異常検出した
後の結果を示すデータが格納される。
【0023】また、ECU7には警報ランプ29が接続
され、警報ランプ29は断線等の異常を知らせるための
ランプである。次に、このように構成した車両用ファン
故障診断装置の作用を説明する。
【0024】図4,5は、マイコン20が実行する処理
内容を示すフローチャートである。この処理を図6のタ
イムチャートを用いて説明する。マイコン20は図4の
ステップ100でA/D変換後の各種データを取り込
む。そして、マイコン20はステップ101において、
エンジン冷却水温THWが所定値(しきい値)THW0
より大きいか、あるいは、エアコンスイッチがオンされ
たか、あるいは、ECU7の内部温度THINが所定値
(しきい値)THIN0より大きいか否か判定する。この
うちのいずれかの条件が成立すると(図6のt1のタイ
ミング)、マイコン20はステップ102でファンモー
タ駆動指令信号を図3のポートAから出力する。この駆
動指令信号によりトランジスタ25がオンし、リレーコ
イル24aが励磁され、リレー接点24bが閉路してフ
ァンモータ5が駆動される。このエンジン冷却用ファン
モータ5の駆動に伴い冷却ファン4による冷却風が発生
する。
【0025】この冷却風がエンジンルーム1内に配置さ
れたECU7に当たりECU7が放熱される。このとき
のECU7の温度(内部温度)THINが温度センサ28
にて検出される。
【0026】このステップ101の処理により、ECU
7の内部温度THINが所定値(しきい値)THIN0より
大きい時にも、冷却ファン4が強制的に作動する。つま
り、冷却ファン4を作動させるか否かの判定条件にEC
U7の内部温度THINを付加している。このように温度
センサ28によるECU7の内部温度THINが所定の温
度THIN0を超えると、トランジスタ25に対し駆動指
令信号を送出して冷却ファン4を作動させて冷却風をE
CU7に当てることによりECU7を過熱から保護する
ことができる。より詳しくは、ECU7が過熱ぎみのと
きに駆動指令信号を送出して冷却ファン4を強制的に作
動させてECU7を冷却することにより、ECU7を過
熱から保護することができる。
【0027】さらに、マイコン20は図4のステップ1
03において、図3のポートBによる異常判定を行う。
つまり、表1に示すように、ポートAをLレベルとした
時のポートBのレベルがHレベルでないか(断線検
出)、また、ポートAをHレベルとした時のポートBの
レベルがLレベルでないか(電源ショート検出)の判定
を行う。その結果、断線または電源ショートが発生した
と判断した場合にはステップ104で故障処理を行う。
具体的には、断線の際には、マイコン20はその異常を
知らせるべくランプ29を点灯させるとともにその内容
をメモリ20aに書き込む(例えば、異常検出フラグF
1を「1」にセットする)。また、電源ショートの際に
は、マイコン20はその異常を知らせるべくランプ29
を点灯させるとともにその内容をメモリ20aに書き込
む(例えば、異常検出フラグF2を「1」にセットす
る)。
【0028】一方、ステップ103においてポートBに
よる異常判定を行った結果、異常が無いと、マイコン2
0はステップ105に移行して所定のウェイト時間TW
だけ待機する(図6のt1〜t2の期間)。つまり、冷
却ファン4の作動によりエンジン冷却水温THWまたは
ECU7の内部温度THINが低下するのを検出できるま
での一定時間ウェイトする。
【0029】そして、所定の時間TW が経過すると(図
6のt2のタイミング)、マイコン20は図5のステッ
プ106においてA/D変換後の各種データを取り込
む。さらに、マイコン20はステップ107において、
水温THWの変化ΔTHWが所定値(しきい値)ΔTH
W0より大きく、かつ、ECU7の内部温度THINの変
化ΔTHINが所定値(しきい値)ΔTHIN0より大きい
か否か判定する。つまり、図6に示すように、駆動指令
信号の送出を開始した時のエンジン水温THW1と、駆
動指令信号の送出を開始した後の所定の時間TW が経過
した時のエンジン水温THW2 との温度差ΔTHWと、
最低限低下すべき所定の温度(所定値)ΔTHW0とを
比較する。同時に、駆動指令信号の送出を開始した時の
ECU7の内部温度THIN1 と、駆動指令信号の送出を
開始した後の所定の時間TW が経過した時のECU7の
内部温度THIN2 との温度差ΔTHINと、最低限低下す
べき所定の温度(所定値)ΔTHIN0とを比較する。そ
して、この条件が成立すると(ΔTHW≧ΔTHW0、
ΔTHIN≧ΔTHIN0)、マイコン20は冷却ファン4
が正常に作動しているとして同処理を終了する。
【0030】ここで、ステップ107の判定処理におい
て、エアコン・オン時にはECU7の内部温度における
判定値(しきい値)ΔTHIN0はエアコン・オフ時の値
よりも大きな値に設定される。これは、エアコン・オン
時にはECU7に冷風が送られ冷却能力が向上するから
である。
【0031】なお、しきい値ΔTHW0とは、例えば4
℃であり、しきい値ΔTHIN0とは、例えば6℃であ
る。一方、マイコン20はステップ107において条件
を満たさないと、冷却ファン4に異常が発生したと判定
する。つまり、エンジン冷却用ファンモータ5の駆動指
令信号出力時において、ファン自体が故障すると冷却風
は発生しない又は冷却風は弱くECU7は冷却されない
又は冷却されにくくECU7の温度が低下しない又は低
下しにくくなる。そして、温度センサ28によるECU
7の内部温度THINの変化に基づいてファン自体が実際
に作動したかの判定(エンジン冷却用ファン4の作動の
異常の検出)が行われる。
【0032】以下、詳しく説明すると、マイコン20は
ステップ107からステップ108に移行して水温TH
Wの変化ΔTHWが所定値(しきい値)ΔTHW0より
大きく、かつ、ECU7の内部温度THINの変化ΔTH
INが所定値(しきい値)ΔTHIN0より小さいか否か判
定する。
【0033】この条件が成立すると(ΔTHW≧ΔTH
W0、ΔTHIN<ΔTHIN0)、冷却ファン4は正常に
作動しているがクーリングボックス10内の通気不良が
発生したとして、マイコン20はステップ109で故障
処理を行う。具体的には、その異常を知らせるべくラン
プ29を点灯させるとともにその内容をメモリ20aに
書き込む(例えば、異常検出フラグF3を「1」にセッ
トする)。
【0034】さらに、マイコン20はステップ108に
おいて条件を満たさないと、ステップ110に移行して
水温THWの変化ΔTHWが所定値(しきい値)ΔTH
W0より小さく、かつ、ECU7の内部温度THINの変
化ΔTHINが所定値(しきい値)ΔTHIN0より大きい
か否か判定する。この条件が成立すると(ΔTHW<Δ
THW0、ΔTHIN≧ΔTHIN0)、冷却ファン4およ
びクーリングボックス10に異常は無いが、水温センサ
の劣化もしくはエンジン冷却水が不足しているとして、
マイコン20はステップ111で故障処理を行う。具体
的には、その異常を知らせるべくランプ29を点灯させ
るとともにその内容をメモリ20aに書き込む(例え
ば、異常検出フラグF4を「1」にセットする)。
【0035】マイコン20はステップ110において条
件を満たさないと、水温THWの変化ΔTHWが所定値
(しきい値)ΔTHW0より小さく、かつ、ECU7の
内部温度THINの変化ΔTHINが所定値(しきい値)Δ
THIN0より小さいとしてステップ112で故障処理を
行う。つまり、ファンモータ5の焼き付き等によるファ
ン不良であるとして、その異常を知らせるべくランプ2
9を点灯させるとともにその内容をメモリ20aに書き
込む(例えば、異常検出フラグF5を「1」にセットす
る)。
【0036】このような処理が実行されると、ランプ2
9による警報が行われるとともに、メモリ20aに記憶
したデータのチェックにより(メモリ20aのデータの
読み出し処理にて)、異常の種類を特定することができ
る。つまり、修理作業者が専用のツールを用いてデータ
の読み出しを行うことにより故障の内容を知ることがで
きる。
【0037】このように本実施形態は、下記の特徴を有
する。 (イ)図3のように、ECU7の温度を温度センサ28
にて検出するとともに、マイコン20による図4,5の
処理にて、エンジン冷却用ファンモータ5の駆動指令信
号出力時において、エンジン冷却用ファンモータ5の駆
動に伴い発生する冷却風をECU7に当ててECU7を
放熱させたときの温度センサ28によるECU7の温度
の変化に基づいてエンジン冷却用ファン4の作動の異常
を検出するようにしたので、ファンリレー24が作動し
たかという判別に加え、冷却ファン4自体が実際に作動
したか判別できる。
【0038】なお、ファン自体の故障を水温THWの変
動で予測しようとすると、走行状態によっては実際にフ
ァンが作動しても水温がなかなか低下しないこともあ
り、ファンそのものの故障まで断定するのが困難となる
ことも考えられるが、本実施形態によれば、ファンその
ものの故障を確実に検出することができる。 (ロ)マイコン20は、図6に示すように、駆動指令信
号の送出を開始した時のECU7の温度THIN1 と、駆
動指令信号の送出を開始した後の所定の時間TWが経過
した時のECU7の温度THIN2 との温度差ΔTHINが
所定値ΔTHIN0より小さいと、エンジン冷却用ファン
4の作動が異常であると判定するので、実用上好ましい
ものとなる。 (ハ)マイコン20は、エンジン冷却水の温度(水温)
THWの変化ΔTHWと温度センサ28によるECU7
の温度THINの変化ΔTHINに基づいてエンジン冷却用
ファン4の作動の異常を検出するので、エンジン冷却水
の温度ΔTHWの変化ΔTHWとECU7の温度THIN
の変化ΔTHINに基づいて、より高度に異常判定を行う
ことができる。 (ニ)強制駆動手段としてのマイコン20は温度センサ
28によるECU7の温度THINが所定の温度THIN0
を超えると、トランジスタ25に対し駆動指令信号を送
出するようにしたので、ECU7の過熱に対し対処でき
ることとなる。つまり、ECU7が過熱ぎみのときに駆
動指令信号を送出してファンを強制的に作動させてEC
U7を冷却するようにしたので、ECU7を過熱から保
護することができる。
【0039】これまで説明したものの他にも下記のよう
に実施してもよい。上述の実施の形態では、マイコン2
0によるソフト構成による異常判定を行ったが、ハード
構成にて異常判定を行ってもよい。
【0040】また、上述の実施の形態では、ECU7の
内部温度THINとエンジン冷却水温THWとにより異常
判定を行ったが、ECU7の内部温度THINのみから異
常判定を行ってもよい。
【0041】さらに、ファンの駆動系として、トランジ
スタ25およびファンリレー24を備えたものであった
が、ファンの回転数を制御するクーリングシステムに適
用してもよい。
【0042】さらには、ファンは電動モータにより駆動
するものであったが、油圧モータにより駆動するクーリ
ングシステム(電子制御油圧駆動式)に適用してもよ
い。また、異常があった場合には、ランプ点灯と、異常
検出フラグのセットの両方を行ったが、いずれか一方の
み行うようにしてもよい。
【0043】さらに、ECU7は図2に示す冷却風通路
の途中に配置したが、ECU専用の冷却風通路を設ける
ことなく単にファン4の下流側にECU7を配置しても
よく、要はファンモータ5の駆動に伴い発生する冷却風
が当たってECU7が放熱する箇所であればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態における乗用車の平面図。
【図2】 ECUの冷却系を示す構成図。
【図3】 車両用ファン故障診断装置の電気的構成図。
【図4】 車両用ファン故障診断装置の作用を説明する
ためのフローチャート。
【図5】 車両用ファン故障診断装置の作用を説明する
ためのフローチャート。
【図6】 車両用ファン故障診断装置の作用を説明する
ためのタイムチャート。
【図7】 従来技術を説明するためのファンの駆動系の
回路図。
【図8】 従来技術を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…エンジンルーム、4…冷却ファン、5…ファンモー
タ、7…ECU、20…マイコン、25…トランジス
タ、28…温度センサ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のエンジンルームにコントロールユ
    ニットが配置され、当該コントロールユニットによりエ
    ンジン冷却用ファンを作動する車両に設けられるもので
    あって、 駆動指令信号にてエンジン冷却用ファンモータを駆動さ
    せる駆動手段と、 前記コントロールユニットの温度を検出する温度検出手
    段と、 前記エンジン冷却用ファンモータの駆動指令信号出力時
    において、前記エンジン冷却用ファンモータの駆動に伴
    い発生する冷却風を前記コントロールユニットに当てて
    コントロールユニットを放熱させたときの前記温度検出
    手段によるコントロールユニットの温度の変化に基づい
    てエンジン冷却用ファンの作動の異常を検出する判定手
    段と、を備えたことを特徴とする車両用ファン故障診断
    装置。
  2. 【請求項2】 前記判定手段は、駆動指令信号の送出を
    開始した時のコントロールユニットの温度と、駆動指令
    信号の送出を開始した後の所定の時間が経過した時のコ
    ントロールユニットの温度との温度差が所定値より小さ
    いと、エンジン冷却用ファンの作動が異常であると判定
    する請求項1に記載の車両用ファン故障診断装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段は、エンジン冷却水の温度
    の変化と温度検出手段によるコントロールユニットの温
    度の変化に基づいてエンジン冷却用ファンの作動の異常
    を検出するようにした請求項1に記載の車両用ファン故
    障診断装置。
  4. 【請求項4】 前記温度検出手段によるコントロールユ
    ニットの温度が所定の温度を超えると、駆動手段に対し
    駆動指令信号を送出する強制駆動手段を備えた請求項1
    に記載の車両用ファン故障診断装置。
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