JP2014148194A - 車両用グリルシャッタの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空力性能を確保しつつ、より確実にエンジンルーム内ECUの冷却を行う。
【解決手段】本発明は、車両の前方に設けられたフロントグリルの開口部からエンジンルーム内に流入される走行風の風量を調整するグリルシャッタの制御装置である。
そして、所定の時点において、エンジンルームに配置された電子機器の、温度に対応する物理量から、温度の変化率を算出する変化率算出手段と、温度に対応する物理量と変化率とに基づいて、電子機器が所定の閾値温度に到達するまでの到達時間を算出する到達時間算出手段と、所定の時点におけるグリルシャッタの開度である第1の開度から、第1の開度よりも開度の大きい所定の第2の開度まで移行させるための移行時間を算出する移行時間算出手段と、を有し、到達時間が移行時間以下の場合に、グリルシャッタの開度を第1の開度から第2の開度に移行させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用グリルシャッタの制御装置に関する。
近年、車両用の電子制御ユニット(ECU)がエンジンルーム内に設置されることがある。一般に車両には、エンジンルームの前面にフロントグリルが設けられ、フロントグリルに設けられた開口部からエンジンルーム内に冷却用の外気を導入している。これにより、エンジンやECUの冷却が行われる。この開口部には開口部の開口量を制御するグリルシャッタが設置されている。グリルシャッタは、車両のエンジンルームへの外気の流れを制御して走行時の燃費の向上に効果を奏する。具体的には、高速走行時にグリルシャッタを閉じて、空力性能を向上させるようにしている。
しかしながら、グリルシャッタが閉じた状態では、エンジンルーム内が十分冷却されないことがある。この問題を解決するため、特許文献1には、走行速度、走行風圧および雰囲気温度の少なくとも1つを検出するセンサからの信号に基づいて、グリルシャッタの開度を制御するグリルシャッタ開閉装置が提示されている。また、特許文献2には、車速、ラジエータ温度に基づいてグリルシャッタの一部あるいは全部の開度を制御し、エンジンルームの一部を局所的に冷却するよう構成されたグリルシャッタが提示されている。これらの技術は、温度センサにより測定された温度を直接フィードバックしてグリルシャッタの開閉を行わせるものである。
特開2012−192810号公報 特開2010−223150号公報
しかしながら、エンジンルーム内あるいはラジエータの温度が所定の閾値に到達してからグリルシャッタの開閉動作を行うと、開閉命令から実際の開閉完了までのタイムラグのため、エンジンルーム、ひいてはエンジンルームに設置されたECUの温度が所定よりも高い温度に達してしまうという問題がある。
一方、上記問題点を解消するために、閾値を下げることにより、早期に温度を低下させることも考えられる。しかしながら、グリルシャッタが開いた状態の期間が長くなり、空力性能が低下する懸念がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、空力性能を確保しつつ、より確実にエンジンルーム内ECUの冷却を行うことを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、車両の前方に設けられたフロントグリルの開口部からエンジンルーム内に流入される走行風の風量を調整するグリルシャッタ(40)の制御装置であって、所定の時点において、エンジンルームに配置された電子機器の、温度に対応する物理量から、温度の変化率を算出する変化率算出手段(11)と、温度に対応する物理量と変化率とに基づいて、電子機器が所定の閾値温度に到達するまでの到達時間(τ)を算出する到達時間算出手段(12)と、所定の時点におけるグリルシャッタの開度である第1の開度から、第1の開度よりも開度の大きい所定の第2の開度まで移行させるための移行時間(Δt)を算出する移行時間算出手段(13)と、変化率算出手段、到達時間算出手段、および、移行時間算出手段と通信可能に接続された制御手段(30)を有し、到達時間が移行時間以下の場合に、制御手段が、グリルシャッタの開度を第1の開度から第2の開度に移行させることを特徴としている。
これによれば、エンジンルーム内の電子機器が閾値温度に到達する前に、グリルシャッタの開閉動作が開始される。具体的には、電子機器の、計測あるいは推定された温度だけでなく、計測あるいは推定された温度の変化率を算出することにより、グリルシャッタの開閉動作の開始時期が早くなりすぎる、あるいは遅くなりすぎることを防止することができる。このため、エンジンルーム、ひいてはエンジンルームに設置された電子機器における、温度のオーバーシュートを抑制することができる。
より好ましくは、電子機器が、該電子機器の温度を測定する温度センサ(32b)を有し、該温度センサが、温度に対応する物理量として、温度を取得するような構成とするとよい。
これによれば、温度センサによって電子機器の温度を直接的に測定することができる。このため、温度の変化率を正確に算出することができ、ひいては電子機器が閾値温度に到達する到達時間を正確に算出することができる。
一方、車両が、電子機器の温度に対応する物理量を検出する温度推定手段(32)を有し、該温度推定手段が、温度に対応する物理量に基づいて温度を推定するような構成としてもよい。
これによれば、電子機器が、電子機器自身の温度を直接的に測定できない構成である場合であっても、電子機器の温度を推定し、推定した温度から、温度の変化率、および、電子機器が閾値温度に到達する到達時間を算出することができる。
第1実施形態に係るグリルシャッタの制御装置およびその周辺構成を示すブロック図である。 制御装置の動作を示すフロー図である。 電子機器(ECU)の、時間に対する温度変化を示す図である。 第2実施形態に係るグリルシャッタの制御装置およびその周辺構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の各図相互において、互いに同一もしくは均等である部分に、同一符号を付与する。
(第1実施形態)
最初に、図1を参照して、本実施形態に係るグリルシャッタの制御装置10について、概略構成を説明する。
なお、本実施形態においては、車両において、エンジンルーム内に配置された電子機器(例えばECU)の過熱を防止することを目的として、グリルシャッタ40を非全開状態から全開状態に移行させる例を示す。
本実施形態に係る制御装置10は、図1に示すように、温度の変化率算出部11と、到達時間算出部12と、移行時間算出部13と、を有する。そして、変化率算出部11、到達時間算出部12および移行時間算出部13は、制御部30に通信可能に接続される。制御部30は、RAM・ROM等のメモリ31、および、外部のセンサ32に接続されるとともに、グリルシャッタ40の開度を制御する。本実施形態における外部のセンサ32は、グリルシャッタ40の開度を測定する開度センサ32aと、図示しないECUの温度を測定する温度センサ32bである。
変化率算出部11は、特許請求の範囲に記載の変化率算出手段に相当し、温度センサ32bから入力される信号に基づいて、温度の変化率を算出する。変化率は、温度Tを時間tで微分した値dT/dtに相当する。実質的には、温度の時間に対する平均変化率を意味する。具体的には、温度センサ32bにより測定された所定時点における温度Tと、時間Δt前の時刻における温度Tとを、計算式(T−T)/Δtにより算出した値である。
到達時間算出部12は、特許請求の範囲に記載の到達時間算出手段に相当し、所定時点における温度とその変化率から、予め設定された閾値温度に到達するまでの所定時点からの所要時間を算出する。例えば、閾値温度が100℃に設定された系において、所定時点における温度が90℃、温度の変化率が0.1℃/秒であれば、到達時間は100秒である、と算出される。
移行時間算出部13は、特許請求の範囲に記載の移行時間算出手段に相当し、到達時間を算出した同一の時点におけるグリルシャッタ40の開度G(第1の開度)から、予め設定され、Gよりも開度の大きい開度G(第2の開度)まで移行するまでにかかる所要時間を算出する。本実施形態では、開度Gは全開状態である。移行時間は、非全開状態であるGから全開状態であるGへ、グリルシャッタ40が機械的に駆動する時間を示す。
制御部30は、特許請求の範囲に記載の制御手段に相当し、温度センサ32bから入力される温度の情報を変化率算出部11に送出するとともに、変化率算出部11から変化率の情報を受け取る。そして、温度とその変化率の情報を到達時間算出部12に送出するとともに、到達時間算出部12から到達時間の情報を受け取る。さらに、制御部30は、グリルシャッタ40の開度センサ32aから入力される開度の情報を移行時間算出部13に出力するとともに、移行時間算出部13から移行時間の情報を受け取る。なお、制御部30はメモリ31と接続されている。メモリ30には、温度センサ32bで計測した温度を取得させる時間間隔や、予め設定された第2の開度、予め設定された閾値温度が記憶されている。また、メモリ31には、制御部30が変化率算出部11、到達時間算出部12、移行時間算出部13、および、外部のセンサ32(本実施形態では開度センサ32aと温度センサ32b)から受け取った情報が一時的に記憶される。
グリルシャッタ40は、車両の前方に設けられたフロントグリルの開口部からエンジンルーム内に流入される走行風の風量を調整するものである。詳細は図示しないが、グリルシャッタ40は一般的に用いられるものを採用することができ、複数のフィンがアクチュエータにより開閉動作するようになっている。本実施形態では、グリルシャッタ40は制御部30から入力される信号に基づいて、アクチュエータが駆動してフィンが自動的に開閉動作する。
次に、図2を参照して、本実施形態に係るグリルシャッタの制御装置10の作用効果について説明する。併せて、図3を参照して、ECUの温度変化を時系列に沿って説明する。本実施形態では、ECUの温度が略100℃を超えないように、制御するものとする。したがって、例えば、閾値温度Tthは100℃に設定される。
先ず、図3に示すように、開度Gの所定の時点tにおいて、図2に示す温度取得のステップS1を実行する。ステップS1では、温度センサ32bを用いてECUの温度を測定し、測定された温度の情報が制御部30を介して変化率算出部11に入力される。本実施形態では、図3に示すように、時刻tにおけるECUの温度はTである。
次いで、図2に示すステップS2を実行する。ステップS2は、時刻tにおける温度の変化率を算出するステップである。上記したように、時刻tにおける温度の平均変化率を算出し、算出された変化率の情報が制御部30を介して、到達時間算出部12に入力される。
次いで、図2に示すステップS3を実行する。ステップS3は、到達時間算出部12が、ステップS2で算出された変化率に基づいて、時刻tの時の温度Tが閾値温度Tthに到達するまでの時間を算出する。すなわち、図3に示すΔtを算出する。Δtは、時刻t以降、温度が線形に上昇していくと仮定することにより算出することができる。
次いで、図2に示すステップS4を実行する。ステップS4は、例えば回転角センサなどの開度センサ32aにより測定された、グリルシャッタ40の開度を測定する。本実施形態では、時刻tにおける開度は、図3に示すように、Gである。
次いで、図2に示すステップS5を実行する。ステップS5は、グリルシャッタの開度が、時刻t時のGから全開(G)に移行するまでに要する移行時間を移行時間算出部13により算出する。具体的には、グリルシャッタ40が有するフィンの角速度と、開度がGからGに至るまでに移動する角度から、移行時間を算出する。本実施形態では、例えば、移行時間がτであるとし、移行時間τは到達時間Δtよりも短い(Δt>τ)とする。
次いで、ステップS6を実行する。ステップS6では、到達時間と移行時間とを比較する。時刻tにおいては、上記したように、移行時間τが到達時間Δtよりも短い(Δt>τ)ため、ステップS6では「No」判定となる。
次いで、ステップS8を実行する。ステップS8は、温度の変化率の正負を判断するステップである。本実施形態では、時刻tにおける変化率が正であるため、ステップS8は「Yes」判定となる。
次いで、ステップS9を実行する。ステップS9では、グリルシャッタ40の開度を現状のまま維持するように制御部30からグリルシャッタ40に対して信号を送出する。
ステップS9終了後は、所定の時間経過後に再びステップS1を実行する。換言すると、温度の計測値を取得する時間間隔でステップS1〜S6およびステップS8,S9を繰り返す。なお、温度の計測値を取得する時間間隔はできるだけ短時間に設定することが好ましい。
その後、図3に示すように、時刻tにおいて、到達時間Δtが移行時間τに一致したとき、ステップS6において「Yes」判定となる。この場合、ステップS6からステップS7へ遷移する。
ステップS7は、グリルシャッタ40の開度を開く方向に移行させるステップである。グリルシャッタ40は所定の角速度をもって開度Gよりも開度の大きい側に移行する。グリルシャッタ40の開方向動作が開始された後、所定の時間経過後に再びステップS1に戻る。なお、ステップS1に戻るタイミングは、グリルシャッタ40が動作中であるか否かに依存することなく、ステップS7後、所定の時間経過後にステップS1が実行される。
前ステップであるステップS7において、グリルシャッタ40の開度が、大きくなる側に移行することにより、ECUの温度上昇が抑制される。このため、図3に示すように、時刻t以降、温度曲線は上に凸の形状となる。
次いで、所定の時点、すなわち、時刻tにおいて、ステップS1が実行されたとする。図3に示すように、時刻tにおけるECUの温度はTである。
次いで、ステップS2を実行して、時刻tにおける温度の平均変化率を算出する。
次いで、ステップS3を実行する。ステップS3は、ステップS2で算出された変化率に基づいて、時刻tの時の温度Tが閾値温度Tthに到達するまでの時間を算出する。すなわち、図3に示すΔtを算出する。
次いで、ステップS4を実行して、グリルシャッタ40の開度を測定する。本実施形態では、時刻tにおける開度は、図3に示すように、Gである。
次いで、ステップS5を実行する。ステップS5では、グリルシャッタの開度が、時刻t時のGから全開(G)に移行するまでに要する移行時間を移行時間算出手段13により算出する。本実施形態では、例えば、移行時間がτであるとし、移行時間τは到達時間Δtよりも短い(Δt>τ)とする。
次いで、ステップS6を実行する。ステップS6では、到達時間と移行時間とを比較する。時刻tにおいては、上記したように、移行時間τが到達時間Δtよりも短い(Δt>τ)ため、ステップS6では「No」判定となる。
次いで、ステップS8を実行する。ステップS8は、温度の変化率の正負を判断するステップである。本実施形態では、時刻tにおける変化率が正であるため、ステップS8は「Yes」判定となる。
次いで、ステップS9を実行する。ステップS9では、グリルシャッタ40の開度を現状のまま維持するように制御部30からグリルシャッタ40に対して信号を送出する。
ステップS9終了後は、所定の時間経過後に再びステップS1を実行する。所定の時間間隔でステップS1〜S6およびステップS8,S9を繰り返す。
その後、図3に示すように、時刻tにおいて、到達時間Δtが移行時間τに一致したとき、ステップS6において「Yes」判定となる。この場合、ステップS6からステップS7へ遷移する。
ステップS7は、グリルシャッタ40の開度を開く方向に移行させるステップである。グリルシャッタ40は所定の角速度をもって開度Gよりも開度の大きい側に移行する。グリルシャッタ40の開方向動作が開始された後、所定の時間経過後に再びステップS1に戻る。
以降、上記した動作を繰り返すことにより、ECUの温度が閾値温度Tthに到達しないように、グリルシャッタ40の開度を制御することができる。換言すれば、温度が閾値温度を越えてオーバーシュートすることのないように、グリルシャッタ40の開度を制御することができる。また、ステップS6において、到達時間と移行時間とを比較することにより、グリルシャッタ40の開度を大きくさせ始めるタイミングを適切にすることができる。すなわち、グリルシャッタの開動作の開始時期が早くなりすぎる、あるいは遅くなりすぎることを防止することができる。
なお、運転者等によってエンジンの出力が低下するような操作がされ、ECUの温度の変化率が負となった場合には、ステップS8において、「No」判定となる。この場合は、図2に示すように、ステップS10に遷移する。ステップS10は、グリルシャッタ40を閉動作させるステップである。温度の変化率が負であるとは、ECUの温度が低下傾向にあることを示す。したがって、ステップS10によって、グリルシャッタ40を閉じて空力性能を優先するようにできる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、電子機器(ECU)の温度を測定するための温度センサ32bが設けられた例を示した。これに対して、本実施形態では、ECUの温度を温度センサで直接測定できないような構成において適する構成について説明する。
最初に、図4を参照して、本実施形態に係るグリルシャッタの制御装置10の概略構成について説明する。
本実施形態は、第1実施形態に対して、温度センサ32bに替えて、エンジンの回転数センサ32c、エンジン冷却水の水温センサ32d、車速センサ32e、および、外気温センサ32fが制御部30に接続された構成である。なお、これらにグリルシャッタ40の開度センサ32aを合わせたセンサ群は、特許請求の範囲に記載の温度推定手段に相当する。なお、これらセンサ群は、第1実施形態に記載するところの外部のセンサ32に相当する。
本実施形態では、回転数センサ32c、水温センサ32d、車速センサ32e、外気温センサ32f、および、開度センサ32aを用いて、エンジンルーム内のECUの温度を推定する。特許請求の範囲に記載の「温度に対応する物理量」とは、温度推定手段32により測定される物理量であって、本実施形態では、エンジンの回転数、エンジンの冷却水温度、車速、外気温、およびグリルシャッタ40の開度が、温度に対応する物理量に相当する。
具体的には、エンジンの回転数あるいはエンジン冷却水の水温から、ECUへの熱の供給量(昇温)を推測することができる。一方、車速および外気温から、ECUからの熱の発散量(降温)を推測することができる。これら、昇温側のファクタと降温側のファクタとにより、ECUの温度を推定することができる。
なお、本実施形態における制御装置10の作用効果は、第1実施形態と同一である。第1実施形態は、ステップS1において、ECUの温度を温度センサ32bから直接取得する構成であった。これに対して、本実施形態では、ECUの温度として、上記したような方法で推定した温度を用いる。したがって、グリルシャッタ40の動作についても、第1実施形態と同様であって、時間tに対する温度T(推定温度)の変化も、図3に示すように、第1実施形態と同様となる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
第2実施形態では、温度推定手段32として、エンジンの回転数センサ32c、エンジン冷却水の水温センサ32d、車速センサ32e、外気温センサ32f、および開度センサ32aを備える例を示したが、これら全てを備えている必要はない。例えば、開度センサ32a、回転数センサ32c、車速センサ32eのみを備えていてもよい。ただし、昇温側の物理量を測定するセンサ(回転数センサ32c、水温センサ32d)と、降温側の物理量を測定するセンサ(車速センサ32e、外気温センサ32f)と、は、それぞれ少なくとも1つ有していることが好ましい。
10・・・グリルシャッタの制御装置
11・・・変化率算出部
12・・・到達時間算出部
13・・・移行時間算出部
30・・・制御部
31・・・メモリ
32a・・・グリルシャッタの開度センサ
32b・・・温度センサ

Claims (5)

  1. 車両の前方に設けられたフロントグリルの開口部からエンジンルーム内に流入される走行風の風量を調整するグリルシャッタ(40)の制御装置であって、
    所定の時点において、
    前記エンジンルームに配置された電子機器の温度に対応する物理量の情報を取得し、計測あるいは推測された温度の変化率を算出する変化率算出手段(11)と、
    前記温度に対応する物理量と前記変化率とに基づいて、前記電子機器が予め設定された閾値温度に到達するまでの到達時間を算出する到達時間算出手段(12)と、
    前記所定の時点における前記グリルシャッタの開度である第1の開度から、第1の開度よりも開度の大きい所定の第2の開度まで移行させるための移行時間を算出する移行時間算出手段(13)と、
    前記変化率算出手段、前記到達時間算出手段、および、前記移行時間算出手段と通信可能に接続された制御手段(30)を有し、
    前記到達時間が前記移行時間以下の場合に、前記制御手段が、前記グリルシャッタの開度を前記第1の開度から前記第2の開度に移行させることを特徴とするグリルシャッタの制御装置。
  2. 前記電子機器は、該電子機器の温度を測定する温度センサ(32b)を有し、
    該温度センサが、前記温度に対応する物理量として、温度を取得することを特徴とする請求項1に記載のグリルシャッタの制御装置。
  3. 前記車両は、前記電子機器の温度に対応する物理量を検出する温度推定手段(32)を有し、
    該温度推定手段が、前記温度に対応する物理量に基づいて温度を推定することを特徴とする請求項1に記載のグリルシャッタの制御装置。
  4. 前記温度推定手段は、
    エンジンの回転数を検出する回転数センサ(32c)、車速を検出する車速センサ(32e)、エンジンの冷却水の温度を検出する水温センサ(32d)、および、外気温の温度を検出する外気温センサ(32f)を、少なくとも1つ有することを特徴とする請求項3に記載のグリルシャッタの制御装置。
  5. 前記電子機器は、エンジンルーム内の電子制御ユニット(ECU)であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のグリルシャッタの制御装置。
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