JP2006266105A - 内燃機関の放熱装置制御方法 - Google Patents

内燃機関の放熱装置制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】冷却水温の上昇に応じ電動式水ポンプの回転数を高く制御する構成のもので、走行風等により冷却水が冷却されない場合、冷却水はラジエータに循環されるが冷却されない状態となり、水ポンプを無駄に回転させることになる。
【解決手段】液冷式内燃機関が、冷却液を循環させる電動ポンプと、冷却液を放熱させる放熱器及び放熱器に送風する送風機からなる放熱装置を備え、送風装置を作動させる上限温度を設定し、電動ポンプを作動させる所定温度を上限温度より低く設定し、冷却液温が少なくとも所定温度より高い冷却液温領域では冷却液温の上昇に伴い電動ポンプの回転数を上昇させる内燃機関の放熱装置制御方法であって、冷却液温を検出し、検出した冷却液温が所定温度に到達した時点から所定時間が経過した後に冷却液の温度上昇率が所定率以上の場合、又は電動ポンプの回転数上昇率が所定回転率以上の場合、前記上限温度に到達する前に送風機を作動させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、電動ポンプにより冷却液を循環させて冷却される内燃機関の放熱装置制御方法に関するものである。
従来、車両に搭載される内燃機関である火花点火式エンジン(ガソリンエンジン)やディーゼルエンジンにあっては、例えば冷却水をシリンダブロック及びシリンダヘッドのウォータジャケット内に循環させ、高温になった冷却水をラジエータにより放熱して、設定された温度の範囲内で運転するものが一般的である。冷却水を循環させるために、エンジンの駆動力を利用する機械式のウォータポンプが一般的であるが、近年においては、電動式のウォータポンプも知られている。
このような電動式ウォータポンプを使用するものにおいては、冷却水温度が低い状態では電動式ウォータポンプを作動させず、冷却水温度が設定温度に達した時点から作動させるものである。そして、冷却水温度を低下させるために、ラジエータに送風する電動式ラジエータファンを冷却水温度に応じて回転させるように構成されるものである。
このような構成において、例えば特許文献1に記載のものでは、ラジエータにおける所要放熱量を満たす冷却水の流量と冷却風の風量との組み合わせのうち、電動ポンプ(電動式ウォータポンプ)と電動ファン(ラジエータファン)との消費電力の和が最小となる組み合わせを演算し、その演算結果に基づいて電動ポンプと電動ファンとを駆動するようにしている。
また、特許文献2に記載のものでは、ラジエータに冷却水を循環させる通路とラジエータに循環せずに冷却水をエンジンに循環させるバイパス管路とを備え、冷却水温度が予め設定された温度より低い場合にバイパス管路に冷却水を循環させ、設定された温度より高い場合に、ラジエータに冷却水を循環させて、所定時間後にも冷却水温度が設定された温度より高い場合にラジエータファンを回転させるものである。
特開2002−213242号公報 特開平5−10127号公報
ところが、特許文献1のものでは、上述のように、電動ポンプと電動ファンとの各消費電力の和が最小となる組み合わせを演算しなければならず、このような演算が処理を複雑にするものであった。また、このように演算処理が複雑になることで、メモリの使用量を増加させることになった。これに加えて、例えばラジエータが汚れた場合には、その汚れのために所要放熱量を満たす冷却水の流量に誤差が生じる可能性があり、放熱効率が低下することなどがあるが、このような場合、消費電力の演算の精度が低下し、冷却水を効果的に冷却することが困難になり、冷却水温度が過剰に上昇する可能性が生じた。
一方、特許文献2のものにおいては、冷却水温度が実際に設定された温度まで上昇しない限りラジエータファンが作動しないため、その間にウォータポンプを回していることで、冷却水の冷却に寄与しない電力が消費されるものとなった。またこのようなラジエータファンの制御を、冷却水温度が上昇するのに応じてウォータポンプの回転数を高くするように制御する構成のものに適用すると、設定された温度まで冷却水温度が達するまでウォータポンプの回転数が継続して上昇するが、例えば走行風などにより冷却水が冷却されない場合には、冷却水はラジエータに循環されているが冷却されない状態となり、ウォータポンプを無駄に回転させることになり、冷却水の冷却に寄与しない電力を消費するものとなる。
本発明は、このような不具合を解消することを目的としている。
すなわち、本発明の内燃機関の放熱装置制御方法は、冷却液により冷却する液冷式の内燃機関が、冷却液を循環させる電動ポンプと、冷却液を放熱させる放熱器及び放熱器に送風する送風機からなる放熱装置とを備えてなり、送風装置を作動させる上限温度を設定し、電動ポンプを作動させる所定温度を上限温度よりも低く設定しておき、冷却液温度が少なくとも所定温度よりも高い冷却液温度領域においては冷却液温度の上昇に伴い電動ポンプの回転数を上昇させる内燃機関の放熱装置制御方法であって、冷却液温度を検出し、検出した冷却液温度が所定温度に到達した時点から所定時間が経過した後に冷却液の温度上昇率が所定率以上である場合は、又は電動ポンプの回転数上昇率が所定回転率以上である場合は、前記上限温度に到達する前に送風機を作動させることを特徴とする。
本発明における冷却液は、水道水や添加物を混合しない蒸留水などの水、及び冬期における凍結を防止するための凍結防止剤を添加した水、さらには難燃性の液体を含むものである。
このような構成によれば、冷却液の温度上昇率が所定率以上である場合は、又は電動ポンプの回転数上昇率が所定回転率以上である場合は、上限温度に到達する前に送風機を作動させるので、冷却液温度が上限温度に達するまでに送風機を作動させることが可能になる。それゆえ、冷却液温度の上昇度合い又は電動ポンプの回転上昇度合いに応じて電動ポンプを作動させるまでの時間を短縮することが可能になり、冷却液の放熱に供しない電動ポンプにおける電力の消費を抑えることが可能になる。しかも、仮に放熱器が汚れのために放熱効率を低下させている場合においても、冷却液の温度上昇率又は電動ポンプの回転数上昇率に基づいて送風機を作動させるため、放熱器の放熱効率の変化に対応することが可能になる。
電動ポンプ及び送風機の消費電力を低減するためには、冷却液の温度上昇率が所定率以上である場合に電動ポンプの消費電力が送風機の消費電力にほぼ等しくなる時点に送風機を作動させるものが好ましい。
本発明は、以上説明したように、冷却液の温度上昇率又は電動ポンプの回転数上昇率に基づいて送風機を作動させるので、冷却液温度が上限温度に達するまでに送風機を作動させることができる。それゆえ、冷却液温度の上昇度合い又は電動ポンプの回転上昇度合いに応じて電動ポンプを作動させるまでの時間を短縮することができ、冷却液の放熱に供しない電動ポンプにおける電力の消費を抑えることができる。しかも、仮に放熱器が汚れのために放熱効率を低下させている場合においても、冷却液の温度上昇率又は電動ポンプの回転数上昇率に基づいて送風機を作動させるため、放熱器の放熱効率の変化に対応することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1に示す内燃機関すなわちエンジン100は、例えば自動車などの車両に搭載される冷却液として冷却水を用いるもので、シリンダブロック1とシリンダヘッド2との内部に設けられて冷却水が循環するウォータジャケット3を備えているとともに、ウォータジャケット3と放熱装置4を構成するラジエータ41とに冷却水を循環させるために、電動ポンプからなる電動式ウォータポンプ5を備えている。また、エンジン100は、冷却水の温度(冷却水温度)を検出する水温センサ6を、冷却水がラジエータ41に送り出されるウォータアウトレット31の近傍位置において備えている。
放熱装置4は、上述のラジエータ41と、ラジエータ41の背面側に配置されてラジエータ41に放熱のための風を供給する送風機を構成する送風モータ42及び送風モータ42により回転駆動される送風ファン44とを備えている。送風モータ42の作動は、後述する電子制御装置7により制御される。ラジエータ41は、ウォータジャケット3に連通するウォータアウトレット31に接続される冷却水戻り管路45に接続されるとともに、電動式ウォータポンプ5の近傍に配置されたウォータジャケット3と連通するウォータインレット32に接続される冷却水供給管路46に接続される。送風モータは、例えば直流モータである。
電動式ウォータポンプ5は、回転速度を変更できる形式の例えば直流モータで、その回転数を検出する回転数センサ51を備えている。この電動式ウォータポンプ5は、電子制御装置7から出力される駆動信号によりその回転数が、冷却水温度に基づいて制御される。回転数センサ51から出力される回転数信号rは、電子制御装置7に入力される。
なお、エンジン100には、空燃費や回転数など運転状態を制御するために、運転状態を検出するための各種センサやスイッチなどが取り付けてあるが、これらの構成については当該分野でよく知られているものを広く用いることができるので、構成及び動作の説明を省略する。
電子制御装置7は、中央演算処理装置71と記憶装置72と入力インターフェース73と出力インターフェース74とを具備してなるマイクロコンピュータシステムを主体に構成されている。記憶装置72には、後述する放熱装置制御プログラムが格納してあり、また同プログラムの実行に必要なデータなどが記憶してある。入力インターフェース73には、水温センサ6から出力される水温信号wと、電動式ウォータポンプ5の回転を検出する回転数センサ51から出力される回転数信号rとが、その他の各種のセンサやスイッチ(それぞれ図示しない)の出力信号とともに入力される。また、出力インターフェース74からは、送風ファン42に対して駆動信号fが、電動式ウォータポンプ5に対して回転制御信号pが、さらには図示しない燃料噴射弁やスパークプラグなどに対してそれぞれ作動のための信号が出力される。
なお、図示しないが、電子制御装置7には、入力されるアナログ信号をディジタルデータに変換するためのA/Dコンバータが内蔵されており、A/Dコンバータは水温信号wや回転数信号r等を一定の間隔でディジタルデータに変換して、中央演算処理装置71に出力するものである。また、後述する所定時間を計時するために、電子制御装置7はタイマー機能を有するものである。
放熱装置制御プログラムを、図2及び図3に示すフローチャートを用いて説明する。同プログラムは、エンジン100を始動した後は所定時間毎に繰り返し実行するものである。この実施形態においては、ラジエータファン44を確実に作動させる上限温度T2と、電動式ウォータポンプ5を作動させる所定温度T1とが設定して、記憶装置72に保存してある。所定温度T1は、上限温度T2より低い温度に設定してある。そして、基本的には、冷却水温度が所定温度T1に到達した場合、つまり冷却水温度が所定温度T1よりも高い冷却水温度領域に達した場合には、冷却水温度の上昇に伴い電動式ウォータポンプ5の回転数を上昇させるように、電子制御装置7は電動式ウォータポンプ5の回転を制御するように構成してある。
図2において、まずステップS1では、エンジン100を始動した後に冷却水温度が所定水温T1に達したか否かを判定する。所定水温T1は、電動式ウォータポンプ5を作動させるか否かを判定するための温度で、冷却水温度が低く冷却水をラジエータ41に循環して放熱(冷却)することなくエンジン100を適正な温度に維持できる温度に設定してある。そして、冷却水温度が所定温度T1に達するまでは、電動式ウォータポンプ5を回転させずに、冷却水をラジエータ41に循環させないものである。なお、冷却水温度は、例えば燃料噴射量を補正する補正量を設定するために、このプログラムを実行する前に所定の検出周期により検出されたものを用いることができる。
ステップS1において冷却水温度が所定温度T1に達したと判定した場合にはステップS2において、冷却水温度が所定温度T1に到達した後から所定時間が経過したか否かを判定する。この所定時間は、ラジエータ41内の冷却水が水温センサ6に到達するまでの時間に設定する。つまり、エンジン100を始動した後、冷却水温度が上昇し所定温度T1に達すると、電動式ウォータポンプ5が回転し、冷却水がウォータジャケット3からラジエータ41を介して循環する。この場合に、ラジエータ41内に存在した冷却水が、ウォータジャケット3を通過して水温センサ6に到達するまでの時間を計測しておき、その計測した時間により所定時間を設定する。
ステップS2において所定時間が経過したと判定した場合にはステップS3において、冷却水温度の温度上昇率を演算する。具体的には、この温度上昇率は、所定時間後に前後して検出された2つの冷却水温度を、所定の検出周期により除して演算するものである。
ステップS4では、演算した温度上昇率が設定された所定率以上か否かを判定する。この所定率は、例えば低速あるいは停車時において、走行風により冷却水の冷却が効果的に行われない場合に、冷却水温度が上昇することで電動式ウォータポンプ5の回転数が温度上昇とともに高くなり、ラジエータファン44が作動するまでに電動式ウォータポンプ5が無駄に電力を消費するような状態における冷却水温度の温度上昇率に基づいて設定するものである。
ステップS4において温度上昇率が所定率以上であると判定した場合にはステップS5において、設定されたタイミングにおいて送風モータ42に対して駆動信号fを供給して、ラジエータファン44を回転させて、ラジエータ41に送風を行う。この実施形態においては、このラジエータファン44を作動させるタイミングを次のように設定している。
すなわち、図3において、ステップS51では電動式ウォータポンプ5の消費電力Pwpを検出する。この消費電力Pwpは、回転制御信号pと電動式ウォータポンプ5に印加される電圧とに基づいて計測されるもので、冷却水温度が上昇するに応じて電動式ウォータポンプ5の回転数が上昇するので、それに伴って消費電力Pwpは大きくなるものである。
この後、ステップS52では、電動式ウォータポンプ5の消費電力Pwpが送風モータ42の消費電力Prfにほぼ等しくなったか否かを判定する。送風モータ42は、定回転動作をしているので、その消費電力Prfは一定である。
ステップS52において消費電力Pwpが消費電力Prfと異なっている、すなわち消費電力Pwpが未だ消費電力Prfにほぼ等しくなっていない場合には、ステップS51に戻る。そして、消費電力Pwpが消費電力Prfにほぼ等しくなるまで、ステップS51及びステップS52を繰り返して実行する。
この後、ステップS52において消費電力Pwpが消費電力Prfにほぼ等しいと判定すると、この時点においてステップS53を実行して、送風モータ42に駆動信号fを出力してラジエータファン44を作動させる。
以上のように、この実施形態においては、冷却水温度が所定水温T1にまで上昇した時点から所定時間が経過し、その後の冷却水温度の温度上昇率が所定率以上である場合には、電動式ウォータポンプ5の消費電力Pwpが送風モータ42の消費電力Prfにほぼ等しくなるタイミングで送風モータ42に駆動信号fを出力して、ラジエータファン44を作動させて、冷却水を冷却するものである。
図4のPT1は、例えば冬期など気温が低い環境で、車両が郊外を定速で走行しており、ラジエータファン44の風量以上の走行風がラジエータ41に供給されている場合である。この場合には、走行風によりラジエータ41において冷却水の熱交換(放熱)が行われるため、冷却水温度が所定率以上にならず、ステップS1からステップS4を実行してラジエータファン44は作動させない。
同図のPT2は、車両が走行した後に渋滞などにより、走行風が見込めない状態になった場合である。走行風がある状態では、冷却水温度の温度上昇率は所定率以上とはならないが、渋滞などにより車両の走行速度が低下して走行風がほぼなくなると、時間の経過とともに冷却水温が上昇する。この場合に、冷却水温度の温度上昇率が所定率以上となると、ステップS1からステップS5を実行して、ウォータポンプ5の消費電力Pwpが送風モータ42の消費電力Prfにほぼ等しくなるタイミングでラジエータファン44を作動させる(ステップS51からステップS53を実行)。
同図のPT3は、例えば夏期などの気温が高い環境で、車両が停止しており走行風がない場合である。この場合、エンジン100の始動後、冷却水温度が所定水温T1に達した後、所定時間が経過してから冷却水温度の温度上昇率が所定率以上であると、ステップS1からステップS5(ステップS51からステップS53の実行を含む)を実行して、ウォータポンプ5の消費電力Pwpが送風モータ42の消費電力Prfにほぼ等しくなるタイミングでラジエータファン44を作動させる。
このように、冷却水温度がPT2及びPT3のように変化する場合においては、冷却水温度が上限温度T2に到達する前にラジエータファン44が作動して、冷却水をラジエータ41により冷却することで、冷却水温度が低下する。このため、電動式ウォータポンプ5の回転数は降下し、その消費電力Pwpは小さくなる。この結果、電動式ウォータポンプ5を無駄に回転させることを防止することができ、電力消費を低減することによりエンジン100の電気負荷を軽減して燃費を向上させることができる。
また、この実施形態においては、ウォータポンプ5の消費電力Pwpが送風モータ42の消費電力Prfにほぼ等しくなるタイミングでラジエータファン44を作動させているので、ラジエータファン44の作動する回数を低減させることができ、その結果電力消費量を低減することができる。
なお、図4のPT4のように、温度上昇率が所定率以上にならない状態で冷却水温度が上昇した場合には、冷却水温度が上限温度T2に達した時点でラジエータファン44を作動させて、冷却水を冷却するものである。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
上述の実施形態においては、ラジエータファン44を作動させるタイミングをウォータポンプ5の消費電力Pwpが送風モータ42の消費電力Prfにほぼ等しくなるタイミングに設定するものを説明したが、次に説明するタイミングであってもよい。
すなわち、冷却水温度の温度上昇率が所定率以上になったことを判定した場合に、その直後、つまりその判定とほぼ同時のタイミングでラジエータファン44を作動させるものである。このようなタイミングにおいては、車両の走行状態にもよるが、ラジエータファン44の作動回数が増える場合が生じるが、早期に冷却水温度が低下することで電動式ウォータポンプ5の回転数が下がり、結果として電動式ウォータポンプ5における消費電力Pwpが低減され、燃費の向上を達成することができるものである。
これに対して、ラジエータファン44の作動タイミングを、冷却水温度が上限温度T2に達する直前のタイミングに設定するものである。この場合にあっては、送風モータ42の消費電力Prfを低減することができる。
加えて、上述の実施形態においては、冷却水温度の温度上昇率が所定率以上になったことを判定してラジエータファン44の作動を制御したが、電動式ウォータポンプ5の回転数の上昇率を監視しておき、その上昇率が上述の実施形態における所定率と同様に設定する異なる率の所定回転率以上となった場合に、ラジエータファン44を作動させるように構成するものであってもよい。具体的には、ステップS3における温度上昇率の演算に代えて、回転数センサ51から出力される回転数信号rに基づいて回転数上昇率を演算する。同じく、ステップS4における温度上昇率が所定率以上か否かの判定に代えて、回転数上昇率が所定回転率以上か否かの判定を行う。これ以外の手順(ステップ)については、上述の実施形態と同じである。
このような構成を採用することにより、温度変化の検出に付随する遅れがなく、高い精度でラジエータファン44の作動を制御することができる。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の実施形態の全体構成を示す構成説明図。 同実施形態の概略制御手順を示すフローチャート。 同実施形態の概略制御手順を示すフローチャート。 同実施形態の作用説明図。
符号の説明
4…放熱装置
6…水温センサ
5…電動式ウォータポンプ
7…電子制御装置
41…ラジエータ
42…送風モータ
44…ラジエータファン
51…回転数センサ
71…中央演算処理装置
72…記憶装置
73…入力インターフェース
74…出力インターフェース

Claims (2)

  1. 冷却液により冷却する液冷式の内燃機関が、冷却液を循環させる電動ポンプと、冷却液を放熱させる放熱器及び放熱器に送風する送風機からなる放熱装置とを備えてなり、送風装置を作動させる上限温度を設定し、電動ポンプを作動させる所定温度を上限温度よりも低く設定しておき、冷却液温度が少なくとも所定温度よりも高い冷却液温度領域においては冷却液温度の上昇に伴い電動ポンプの回転数を上昇させる内燃機関の放熱装置制御方法であって、
    冷却液温度を検出し、
    検出した冷却液温度が所定温度に到達した時点から所定時間が経過した後に冷却液の温度上昇率が所定率以上である場合は、又は電動ポンプの回転数上昇率が所定回転率以上である場合は、前記上限温度に到達する前に送風機を作動させる内燃機関の放熱装置制御方法。
  2. 冷却液の温度上昇率が所定率以上である場合に電動ポンプの消費電力が送風機の消費電力にほぼ等しくなる時点に送風機を作動させる請求項1記載の内燃機関の放熱装置制御方法。
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