JPH11216848A - インキ付けの調整方法 - Google Patents

インキ付けの調整方法

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JPH11216848A
JPH11216848A JP10314563A JP31456398A JPH11216848A JP H11216848 A JPH11216848 A JP H11216848A JP 10314563 A JP10314563 A JP 10314563A JP 31456398 A JP31456398 A JP 31456398A JP H11216848 A JPH11216848 A JP H11216848A
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JP10314563A
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Harald Ammeter
アムメター ハラルト
Hans Ott
オット ハンス
Nikolaus Pfeiffer
プファイファー ニコラウス
Manfred Schneider
シュナイダー マンフレート
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Heidelberger Druckmaschinen AG
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Heidelberger Druckmaschinen AG
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F33/00Indicating, counting, warning, control or safety devices
    • B41F33/0036Devices for scanning or checking the printed matter for quality control
    • B41F33/0045Devices for scanning or checking the printed matter for quality control for automatically regulating the ink supply

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
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  • Spectrometry And Color Measurement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷物3を複数の画素4において色座標系に
関して測色し、得られた、各画素に対する色ベクトルF
を同一の色座標系に関連した目標色ベクトルに対する色
差ベクトルΔFを計算し、該色差ベクトルを、感度マト
リクスSを用いて、インキ供給ユニットに対する制御装
置9に対する入力量に換算し、インキガイド調整をΔF
から換算された入力量に基づいて行う、印刷機における
インキ付けの調整方法において、採算の取れる計算コス
トで行えるようにする。 【解決手段】 画素に対して、独自の感度マトリクスS
を決定し、画素を感度クラスKiKに従って分類し、色
差ベクトルΔFおよびそれぞれの感度クラスに属する画
素の感度マトリクスSを平均化し、入力量を、平均化色
差ベクトルΔF および平均化感度マトリクスSMK
から計算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、請求項1の上位概
念に記載の印刷機におけるインキ付けの調整方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の、所謂色差制御される調整方法
は、例えば、ヨーロッパ特許出願公告第0228347
号公報およびドイツ連邦共和国特許出願公開第1951
5499号公報から公知である。この方法では、印刷機
によって印刷された印刷物がある数のテスト領域におい
て、選択された色座標系に関して測色される。その際得
られた色座標から、色差ベクトルが同じ色座標に関連し
た目標色座標に計算される。これらの色差ベクトルは、
感度マトリクスを用いて膜厚変化ベクトルに換算され、
かつ色差ベクトルから換算された膜厚変化ベクトルに基
づいて印刷機のインキガイドの調整が行われる。テスト
領域として、本来の印刷像と一緒に印刷されるインキコ
ントロールストリップのフィールドが使用される。
【0003】この間に一般に、比較的小さな画素が非常
に大きな数集まって成る印刷物の全体の画像内容を採算
の取れるコストで、非常に短い時間で、測色または分光
測光式に測定するのを可能にする、スキャナと称される
走査装置が公知になっている。このような走査装置によ
り、印刷機のインキガイドの調整のために、一緒に印刷
されるテストストリップを使用するのみならず、この目
的のために本来の全体の印刷像のすべての画素からの色
情報を用いるという基本的な測定技術上の前提条件が実
現される。しかし所謂画像内測定と称されるこの手法に
は、多色刷りにおいて生じる、黒成分の問題があり、そ
れは周知のように印刷インキ黒のみならず、重ね合わさ
れる有彩色にもかかわってくる。インキ調整に対する入
力量の計算のために必要な、1つの印刷像において生じ
る、非常に種々様々なあらゆる印刷状況に対する色値勾
配を確実に求めることは、通例の方法では不可能であ
る。必要な膨大な計算コスト、これに結び付いている、
実際には採算の取れない長い計算時間も更に不都合な点
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術か
ら出発して本発明の課題は、冒頭に述べた形式の方法
を、所謂画像内測定に対しても実際に採算の取れるコス
トで実施されることができるように、改良することであ
る。その際「画像内測定」とは、非常に多くの数(典型
的には数千)の小さな画素(典型的には数ミリメートル
の直径)から成る印刷像全体の測色並びにその際個々の
画素から得られる、印刷機のインキ供給に対する制御量
の計算のための測色値の評価の謂いである。
【0005】本発明の別の課題は、冒頭に述べた形式の
方法を、関与するすべての印刷インキの影響が、殊に印
刷インキ黒も含めて、確実に分離されるように、改良す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明が基礎としている
課題は、請求項1の特徴部分に記載の構成によって解決
される。特別有利な構成および態様はその他の請求項の
対象である。
【0007】
【実施例】次に本発明を図示の実施例につき図面を用い
て詳細に説明する。
【0008】図1によれば、印刷機1,殊に多色刷りオ
フセット印刷機は印刷物3を生成する。印刷物は所望の
印刷像および場合によっては付加的に印刷コントロール
エレメントを有している。印刷物3は、連続する印刷プ
ロセスから取り出されかつ分光測光走査装置2に供給さ
れる。走査装置は印刷物3を実質的に、表面全体にわた
って画素毎に走査する。個々の画素4の大きさは典型的
には、約2.5mm×2.5mmである。これは、通例
の寸法の印刷物3におけるほぼ130000個の画素に
相応する。走査装置2によって発生される走査値−典型
的には分光拡散反射−は評価装置5において分析されか
つ印刷機1に配属されている制御装置に対する入力量に
処理される。制御装置は、これら入力量に応じて印刷機
1のインキ供給ユニットを制御する。入力量とは、少な
くともオフセット印刷機の場合、典型的には、印刷に関
与する個別印刷インキに対するゾーン毎の膜厚変化であ
る。上述の入力量ないし膜厚変化の決定は、走査値ない
しそこから導出される量、殊に所謂校了紙3の測色値
(色位置(Farbort)ないし色ベクトル)を、連続的な
印刷プロセスから取り出された印刷物3の相応の量と次
のような意味において比較することによって行われる。
即ち、入力量ないし膜厚変化によって引き起こされる、
印刷機1のインキ供給ユニットの調整設定の変化によっ
て、連続的に生成される印刷物3の色の印象が校了紙に
結果として出来るだけ申し分なく適合調整されるように
である。比較のために、校了紙3に代わって、別の参
照、例えば大体対応しているプリセット値または印刷準
備段階から得られた相応の値を用いることもできる。
【0009】一般に、図示の装置は実質的に、従来の、
例えばヨーロッパ特許出願公告第20228347号公
報およびドイツ連邦共和国特許出願公開第441548
6号公報に詳細に示されている装置および印刷機のイン
キ供給調整方法に対応しているので、当業者にはこれ以
上詳しく説明する必要はない。
【0010】走査装置2および評価装置5の基本構成は
図2に示されている。
【0011】走査装置2は、多少傾いている矩形の測定
台Tの形の下部構造を有している。この台の上に、測定
すべき印刷部3を位置決めすることができる。測定台T
には測定キャリジWが取り付けられている。測定キャリ
ジW上ないしその中には、ここには図示されていない分
光測光測定ユニットが存在している。測定キャリジW
は、測定台Tの、座標系Yにおける高さにわたって延在
しておりかつ座標系Xにおいてその幅にわたってモータ
により直線的に往復運動され、その際適当な駆動および
制御装置Aが測定キャリジW内および測定台Tにないし
その下に設けられている。
【0012】評価装置5は、キーボード装置を備えた計
算機CとモニタMとから成っている。計算機Cは、測定
台Tないし測定キャリジWにある駆動および制御装置A
と協働し、測定キャリジWの運動を制御しかつ測定キャ
リジWにある分光測光測定ユニットによって発生された
走査信号を処理する。走査信号、ないしそこから導出さ
れる量、典型的には例えば、個々の画素4の色値を、モ
ニタMに例えば画像として表示することができる。更
に、モニタおよびキーボード装置Kは評価プロセスの対
話式の調節のために用いられるが、このことは本発明の
対象ではないので、詳しく説明しない。
【0013】分光測光測定ユニットは、測定キャリジW
に沿って直線的に配置されている、複数の拡散反射測定
ヘッドと、これらの測定ヘッドに光ファイバマルチプレ
クサを介して光学的に接続されている分光測定器とから
成っている。測定ユニットは印刷物3を測定キャリジW
の往復運動の際に印刷物表面全体にわたって、典型的に
は320個の平行な直線状のトラックにおいて画素毎に
走査し、その際それぞれのトラックにおいて複数の個別
画素4があり、座標装置Xにおける画素の寸法は測定キ
ャリジWの移動速度および個々の走査過程の時間分解能
によって定められている。座標方向Yにおける画素4の
寸法は、走査トラック間の間隔によって決められてい
る。典型的には、個々の走査される画素4の寸法は約
2.5mm×2.5mmであり、この場合、通常の大き
さの印刷物3において、130000個の画素が生じ
る。完全な走査過程の後に、印刷物3のそれぞれ個々の
画素4に対して走査信号として画素4の拡散反射スペク
トルが生じ、これらを計算機Cが後で説明する形式およ
び方法において、印刷機制御装置9に対する入力量を決
定するために評価しかつ更に処理する。
【0014】印刷物3を2つのディメンジョンにおいて
画素毎に濃度または分光測光測定することができる走査
装置2は、グラフィック工業では広く普及しておりかつ
それ故に、当業者には詳しく説明する必要はなく、特
に、印刷物3の画素毎の測定をハンディ色測定装置また
はハンディ分光測定器を用いて行うようにしても本発明
にとって好都合である。上に簡単に説明した、適当な走
査装置2は例えばドイツ連邦共和国特許出願第1965
0223.3号明細書に非常に詳細に記載されている。
【0015】本発明の重要な点は、印刷機制御部に対す
る入力量の計算ないしこれら入力量に対して必要な中間
量の計算に印刷インキ黒を一緒に関連付けることであ
る。この理由から、印刷物3は可視光線のスペクトル領
域(約400〜700nm)において測定されるのみな
らず、少なくとも1つの箇所において、印刷インキ黒だ
けが顕著な吸収を示す近赤外線においても測定される。
従って、個々の画素4の拡散反射スペクトルは、可視光
線のスペクトル領域にある拡散反射値、典型的にはそれ
ぞれ20nmの間隔をおいた16個の拡散反射値と、近
赤外線領域における1つの拡散反射値とから成ってい
る。可視光線のスペクトル領域の拡散反射値から、色値
(色座標、色ベクトル、色位置)が選択された色空間に
関して計算される。有利にはこのために、均等色空間、
典型的には例えばCIE(CommissionInternationale d
e l’Eclairage)による所謂L,a,b色空間が選択さ
れる。可視光線スペクトル領域のスペクトル拡散反射値
からの色値L,a,bの計算は、CIEによって規準化
されているので、説明する必要はない。近赤外線領域に
おける拡散反射値は、赤外線値Iに換算される。それは
色空間の明度値Lに定性的に相応している。このことは
Lに対する計算式に類似して次式に従って行われる
【0016】
【数1】
【0017】上式中、 Ii は当該画素4において測定さ
れた赤外線拡散反射でありかつ Iinは印刷物3の非印刷
箇所において測定された赤外線拡散反射を表している。
従って赤外線値Iは、明度値Lと同様に、0〜100の
値だけをとることができる。スペクトル拡散反射値から
色値L,a,bおよび赤外線値Iを計算するのは計算機
Cにおいて行われる。完全性を期すために述べておく
が、色値L,a,b(または別の色空間の対応する値)
は、分光走査でなく適当な測色器を用いて求めることも
できる。
【0018】それぞれの個々の画素4に対する印刷物3
の走査後に生じた色値L,a,bおよび赤外線値Iは、
印刷機制御装置9に対する入力量の計算に対する出発点
を形成する。この計算は同様に計算機Cにおいて行われ
る。以下の説明において、それぞれの画素4に対して求
められた、3つのL,a,b(または別の色系の相応の
値)および赤外線値Iを含んでいる4つ値のセット(We
rte-Quadrupel)を簡単に、当該画素4の(4次元の)
色ベクトルFと表す、即ち: F=(L,a,b,I) 4次元の色空間における概念「色位置」とは、相応に、
色空間における4つの座標が色ベクトルの4つの成分で
ある点の謂いである。画素4の、基準画素4ないし基
準、典型的には校了紙3の対応する画素4に対する色の
差異は、色差ベクトルΔFと称され、これは次式
【0019】
【数2】
【0020】に従って得られ、ここで指標iが添えられ
ている値は考察中の画素4の値でありかつ指標rが添え
られている値は基準画素4ないし校了紙3の対応する画
素4の色ベクトルの成分である。校了紙3または別の基
準の画素4の色ベクトルは度々目標色ベクトルとも称さ
れる。2つの画素4ないし1つの画素4と校了紙3の対
応する画素4の色差ΔEとして、当該の色差ベクトルΔ
Fの絶対値が考えられる、即ち
【0021】
【数3】
【0022】ここで指標iおよびrはここでも上に説明
したものと同じ意味を有している。計算機Cは、その時
の印刷物3のそれぞれの画素4に対して、この印刷物お
よび校了紙3で求められた色ベクトルFから色差ベクト
ルΔFを計算する。
【0023】印刷機制御装置9に対して求められるべき
入力量、即ち印刷に関与する個々の印刷インキに対する
ゾーン毎の相対膜厚変化は、以下同様にベクトル表示さ
れかつまとめて膜厚変化ベクトルΔDと称される: ΔD=(ΔD,ΔD,ΔD,ΔD) その際指標c、g、mおよびsは、印刷インキシアン、
黄色、マゼンタおよび黒を表しており、相応に指標が添
えられた、ベクトルの成分は、指標によって表された印
刷インキに対する相対膜厚変化である。その時点の膜厚
それ自体は膜厚ベクトルDとして表示可能である: D=(D,D,D,D) ここで指標はやはり同じ意味を有している。
【0024】オフセット印刷機1は周知のようにゾーン
毎に構成されており、即ち印刷は平行に隣接配置された
ゾーン(典型的には32)から成る列において行われ、
その際印刷機1において各ゾーンに対して独自のインキ
供給ユニットが設けられており、その調整は、少なくと
も本発明にとって有利には、相互に無関係に行われる。
隣接する印刷ゾーンの相互干渉および印刷機調整の際の
この点についての配慮は本発明の対象ではないので、こ
こでは考慮されない。以下に説明する、印刷機1の本来
の調整もしくは印刷機調整に対する対応する入力量の計
算のための実施形態は、それぞれ1つのゾーンに関連し
ておりかつすべての印刷ゾーンに対して同じことが当て
はまる。
【0025】例えば冒頭に述べたヨーロッパ特許出願公
告第0228347号公報の思想を本発明による、印刷
インキ黒の付加的な考慮と組み合わせて、基準(校了紙
3)に対する色偏差を補償するために必要な、個々の関
与している印刷インキの相対膜厚変化ΔDがその時の印
刷物3において求められた、基準(校了紙3)に対する
色差ベクトルΔFから次式 ΔF=S*ΔD に従って計算され、ここでSは所謂感度マトリクスであ
る。感度マトリクスは、係数として、層厚ベクトルDの
4つの成分D,D,D,Dに従った色ベクトル
Fの4つの成分L,a,b,Iの偏微分(勾配)を含ん
でいる:
【0026】
【数4】
【0027】感度マトリクスSの係数は通例、色値勾配
と称される。以下の実施の形態において、これら16個
の色値勾配に対して代表的にそれぞれ、加算的な概念感
度マトリクスが使用される。
【0028】感度マトリクスSは、印刷に関与している
印刷インキの膜厚の変化と、その結果生じる、変化され
た膜厚値によって印刷される画素4の色印象の変化との
間の関係に対する線形の代用モデルである。感度マトリ
クスSは、色空間においてすべての色位置に対して同じ
ではなく、厳密に考えれば、色位置の直接的な周囲にし
か当てはまらず、即ち個別画素4のそれぞれの測定され
た色ベクトルFに対して、ΔF=S*ΔDにおいて、厳
密に考えれば、独自の感度マトリクスSが使用されるべ
きである。
【0029】感度マトリクスSを3次元の色ベクトルF
の成分L,a,bからだけ形成することもできることを
指摘しておく。複数の画素4における画像形成が関与し
ている印刷インキの面被覆に関連して相互に無関係であ
るときは、成分Iを省略することができる。このことは
大抵の場合はそうである。
【0030】感度マトリクスSが既知であることを前提
とすれば、マトリクスの式ΔF=S*ΔDはマトリクス
の微積分法の周知の規則に従ってΔDについて解かれる
(ΔD=S−1*ΔD)。次に感度マトリクスの決定に
ついて詳細に説明する。
【0031】ここまでの説明によれば、各印刷ゾーン
は、多数の、典型的には約4000個の個別画素を有し
ている。本発明によれば、印刷の際に発生するノイズの
影響は通例、個々の画素に同じようには作用しないもし
くはすべての画素は同じノイズの影響を受けるとは限ら
ない。従って1つの画素に基づいて計算された膜厚変化
により、例えば確かに、その画素に対しては色差の補償
を完全に行うことができるが、その他の画素(同一のゾ
ーンの)に対しては、不十分にしか補償できないかまた
は方向の変化または色差の拡大を引き起こす可能性すら
ある。各画素に対して、極端にいえば、別の膜厚変化ベ
クトルΔDが得られるようにすることができるので、マ
トリクスの式ΔF=S*ΔDは各画素に対して独立して
解くことはできない。それ故に、個々の画素に対する個
々のマトリクスの式は、画素の数より1つだけ少ない数
の式から成る、1つのマトリクス式系にまとめられなけ
ればならない。この式系は、補償計算の公知の方法に従
って、概則または付帯条件に関連付けられて解かれるべ
きである。即ち、4000個の画素の場合、4つの未知
数ΔD,ΔD,ΔDおよびΔDを有する400
0個のマトリクスの式の系ないし16000個の単一代
数式が生じる。この式系を解くための付帯条件として、
実際には、平均二乗誤差が最小になることが要求され
る。ここで平均二乗誤差とは、補正された膜厚の使用後
に、個々の画素に依然として残る色差ΔEの二乗の平均
値の謂いである。
【0032】上述した4000個のマトリクスの式は分
かり易くするととして次のようにまめとめられる: {ΔF}={S}*ΔD ここで、{ΔF}は、16000個の成分(ΔL,Δ
,Δb,ΔI,ΔL,Δa,Δb,ΔI
……ΔL40000,Δa4000,Δb 000
ΔI4000)を有する列ベクトルであり、{S}は、
4行および4000列を有するマトリクスでありかつΔ
Dは、成分として4つの未知数ΔD,ΔD,ΔD
およびΔDを有する列ベクトルである。{ΔF}の成
分の指標は、画素4(1〜4000)に関連し、即ち
{ΔF}の成分は、校了紙3のそれぞれ相応する画素4
に対する個々の画素4の色差ベクトルΔFの求められた
成分である。矩形のマトリクス{S}は、個々の画素4
の4000個の感度マトリクスSの順次配列によって得
られる、即ち{S}=(S……S4000)。
【0033】補償計算の規則に従い、かつ付帯条件を用
いて、この式系の解は一般に次のように表示される: ΔD={Q}*{ΔF} ここで、{Q}は4000個の列および4つの行を有す
る矩形のマトリクスであり、それは次のように計算され
る: {Q}={S}T*{S}-1{S}T ただし{S}Tおよび{S}-1は{S}に対する転置な
いし逆マトリクスである。
【0034】わかるように、膜厚変化ベクトルΔDの計
算はこのようにして確かに原理的に可能ではあるが、そ
れには膨大な計算コストおよび相応の時間コストが必要
である。それは実際の使用を可能にする限界を遙かに越
えている。殊にこのようなことで、実際に殊に今日の高
出力印刷機1において必要であるように、十分高速な調
整が実現可能ではない。その際個々の画素4に対する4
000個の感度マトリクスを求めるために必要な計算手
順(全部で64000個の係数)はそもそもまだ考慮さ
れておらず、実現の可能性を一層遠いものにしている。
【0035】さてここに本発明が始まるのである。本発
明の重要な基本思想は、個々の画素4を所定の判断基準
に従って群またはクラスにまとめ、その中で、色差ベク
トルおよび感度マトリクスを加算しかつ平均化しかつ平
均値を用いてのみ引き続き計算を続ける点にある。この
ようにして、膜厚変化ベクトルの計算に対する式系が著
しく簡素化され(典型的には、印刷ゾーン当たりに40
00個のマトリクス式に代わって81個)かつ採算の取
れる計算コストで現実的にも十分高速に(印刷物3全体
に対して1 min を下回る)解かれる。このことの詳細
について以下に説明する。
【0036】画素4の視覚上の色印象(測定技術的には
色値、色位置または色ベクトル)はオフセット網点印刷
では、関与している印刷インキの百分率網点値(面被
覆)によって決められ、かつ僅かな程度だが、印刷イン
キの膜厚によって決められる。網点値、もしくは面被覆
(0〜100%)は基礎として使用している版板によっ
て固定されておりかつ実際には変化しない。色印象に影
響を与えるのは、従ってそれを調整できるのは、関与し
ている印刷インキの膜厚を介してだけである。表現「網
点値」および「面被覆」は以下に同義語として使用され
る。関与する印刷インキ(通例、シアン、黄色、マゼン
タ、黒)の百分率網点値のすべての可能な組み合わせ全
体Rは以下、網点空間(4次元)と表される。
【0037】所与の印刷条件下(印刷機1の特性曲線、
規定の膜厚、印刷すべき材料、使用の印刷インキなど)
ではそれぞれの網点値組み合わせRはこの網点値組み合
わせRによって印刷される画素4の正確に定義された色
印象または色ベクトルFに対応している。従って、網点
値組み合わせRと、色位置ないし色ベクトルFとの一義
的な対応付けが成り立っている。網点空間は一義的に色
空間に写像されるが、色空間は完全にはカバーされてい
ない。というのは、色空間は印刷不能な色位置も含んで
いるからである。逆に、一般に一義的な関係は成り立っ
ていない。任意の網点値組み合わせRに属する色ベクト
ルFは試し刷りによって経験的に求めることができるか
または印刷方法を所定の印刷条件下で十分正確に記述し
ている適当なモデルを用いて計算することができる。適
当なモデルは例えば、オフセット印刷に対して周知のノ
イゲバウアーの式(Neugebauere-Gleichungen)によっ
て得られるものである。モデルの場合、印刷インキの規
定の膜厚における、個別インキの上色、上色の2,3の
重ね刷りおよび印刷に関与しているすべての印刷インキ
の2,3の網点領域の拡散反射スペクトルの知識が前提
になっている。これらの拡散反射スペクトルは試し刷り
に基づいて非常に簡単に測定される。印刷機1の特性曲
線が既知であるとき、上色における簡単な測定で十分で
ある。
【0038】上述のモデルを用いて、それ自体公知の方
法において、それぞれの任意の網点組み合わせRに対し
て、この網点組み合わせRに属する感度マトリクスSの
(16個)の係数を決定することができる。このため
に、モデルにおいて、関与している印刷インキの規定の
膜厚を有利には個別に例えば1%だけ変化してかつこの
変化された膜厚によって、対応する色ベクトルおよび相
応の色差ベクトルを規定の膜厚から生じた色ベクトルに
対して計算する必要があるだけである。これらの色差ベ
クトルΔFおよび基礎としている膜厚変化ベクトルΔD
は、式ΔF=S*ΔDにおいて使用されかつこれを感度
マトリクスSの係数に従って解く。
【0039】感度マトリクスSの係数の決定の際に、画
素4の面被覆値も使用することができる。面被覆値が印
刷準備段階から既に既知であれば、試し刷りにおける測
定は不要である(例外:上色)。
【0040】そこで本発明によれば、制限された数の可
能な網点組み合わせRにおいて、対応する色ベクトルF
および所属の簡素マトリクスSが予め計算されかつテー
ブルに記憶される。このようにして計算されたすべての
感度マトリクスSおよび色ベクトルFの全体を含んでい
るテーブルは以下に、網点−色テーブルRFTと表され
る。
【0041】式ΔF=S*ΔDから膜厚変化ベクトルΔ
Dを計算するために、上述したように、それぞれの色位
置ないし色ベクトルFに属する感度マトリクスSの知識
が必要である。これに到達するために、本発明によれ
ば、それぞれの色エレメントの色ベクトルFから、後に
一層詳しく説明する特別有利な計算方法に従って、対応
する網点値組み合わせRが計算されかつこの網点値組み
合わせRに基づいて、所属の感度マトリクスSが予め計
算された網点−色テーブルRFTから取り出される。こ
のようにして、過度の計算コストなしに、必要な感度マ
トリクスを高速に決定することができる。
【0042】そのために本発明の別の思想によれば、網
点空間において、複数の、例えば1296個の等間隔の
網点値組み合わせRiR(印刷インキシアン、黄色、マ
ゼンタ、黒に対するそれぞれ6個のディスクレートな網
点百分率値A,A,A,A)が定義される。
【0043】
【表1】
【0044】これらの1296個のディスクレートな網
点組み合わせRiRは次の式に従って一義的な網点指標
iRによって番号付けられる:
【0045】
【数5】
【0046】ただしi(A)…とは、それぞれの印刷
インキのそれぞれのディスクレートな網点値に対する指
標iの値の謂いである。これらの1296個のディスク
レートな網点組み合わせRiRのそれぞれに対して、1
つの感度マトリクスSiRが計算されかつ網点−色テー
ブルRFTにファイルされる。ディスクレートな網点組
み合わせRiRに属する計算された色ベクトルFiR
同様にテーブルRFTにファイルされる。従って網点−
色テーブルRFT全体として、1296個の色ベクトル
iRおよび1296個の所属の感度マトリクスSiR
を含んでいる。
【0047】網点空間の量子化は有利には2段階におい
て行われる。第1の段階において、256個だけのディ
スクレートな網点値組み合わせ(印刷インキシアン、黄
色、マゼンタ、黒それぞれに対する4つののディスクレ
ートな網点百分率値0%、40%、80%、100%に
相応する)に対して、オフセット印刷モデルに基づいて
所属の色ベクトルおよび所属の感度マトリクスが計算さ
れる。それから第2の段階において、欠けている網点百
分率値20%および60%に対して、対応する色ベクト
ルおよび感度マトリクスがそれぞれ16個の隣接するデ
ィスクレートな網点値組み合わせの色ベクトルおよび感
度マトリクスから線形補間によって計算される。それか
らこのようにして全部で再び、1296個の対応するデ
ィスクレートな色ベクトルFiRおよび1296個の対
応するディスクレートな感度マトリクスSiRを有する
1296個の対応するディスクレートな網点値組み合わ
せRiRが生じる。勿論、網点空間を、別の数のディス
クレートな網点組み合わせ、例えば約625または24
01に低減することができるが、数1296は、現実的
に、精度と計算コストとの間の最適な妥協的解決を表し
ている。
【0048】そこで画素4に対して求められた色ベクト
ルFに、所属の網点値組み合わせR iRがこの色ベクト
ルFから計算された網点値組み合わせRに最も近い感度
マトリクスSiRが対応付けられる。換言すれば、計算
された網点値組み合わせRはそれぞれ最も近くに位置す
るディスクレートな網点値組み合わせRiRによって置
換されかつこの網点値組み合わせRiRに対して予め計
算された感度マトリクスSiRに対応付けられる。
【0049】別の手法の考察において、網点空間は多数
のサブ空間への分割によって量子化される。計算された
所属の網点値組み合わせRがこれらサブ空間の同一のサ
ブ空間にはいるすべての色ベクトルFは、このサブ空間
に対して予め計算された同一の感度マトリクスSiR
対応付けられる。これらのサブ空間は、4つの関与して
いる印刷インキの百分率網点部分(面被覆)の次の6つ
の値領域によって定義されている:0…10,10…3
0,30…50,50…70,70…90,90…10
0%本発明の別の様相によれば、色ベクトルFから網点
値組み合わせRを求めるために、(赤外線値Iを含む4
次元の)色空間に対しても量子化が行われ、即ちこの色
空間も複数のサブ空間に分割される。このために、色空
間において、複数のディスクレートな色位置がその都度
のディスクレートな座標値によって確定される。4次元
の色空間の量子化は例えば、色空間のそれぞれの次元
L,a,b,Iが僅か11個のディスクレートな値しか
とることができないように行うことができ、その際その
場合全部で、14641個のディスクレートな色位置F
iFが生じる:
【0050】
【表2】
【0051】これら14641個のディスクレートな色
位置FiFは一義的な色位置指標iFを有する次の式に
よって番号を付けられる:
【0052】
【数6】
【0053】色空間のこれらディスクレートな色位置F
iFに対して、後に更に説明する特別な計算方法によ
り、所属の網点値組み合わせRiFが計算されかつ、こ
れらがディスクレートな網点値組み合わせRiRと一致
しない場合は、それぞれ最も近くに位置するディスクレ
ートな網点値組み合わせRiRによって置換される。こ
のようにして、(4次元の)色空間の14641個のデ
ィスクレートな色位置F iFの、網点空間の1296個
のディスクレートな網点値組み合わせRiRに対する一
義的な、予め計算された写像を行うことができる。この
写像は、既述したように、予め計算されかつ以下に、網
点指標テーブルRITと表す対応テーブルに記憶され
る。
【0054】画素4に対して求められた色ベクトルFか
ら網点値組み合わせRを求めるという目的のために、画
素4に対して求められたそれぞれの色ベクトルFが最も
隣接するディスクレートな色位置FiFによって置換さ
れる。それから網点指標テーブルRITから、このディ
スクレートな色位置FiFに対応付けられているディス
クレートな網点値組み合わせRiRが取り出されかつこ
れに基づいて、網点−色テーブルRFTから、相応する
感度マトリクスSiRが読み出されかつ色ベクトルFに
対応付けられる。このようにして、比較的僅かな計算コ
ストでかつ相応に迅速に、それぞれの任意の求められた
色ベクトルFに対して、感度マトリクスSを決定するこ
とができるが、この場合この感度マトリクスは1296
個の予め計算された感度マトリクスSiRからしか選択
することができないようになっている。しかし現実的に
はこれで十分である。
【0055】これまでの説明のために、色ベクトルFか
ら、所属の網点値組み合わせRを計算することができる
ことを前提とした。このことを本発明によりどのように
して特別有利に実施することができるかを次に説明す
る。
【0056】まず、このために色空間が81個の部分領
域TiTに次のように細分化される:
【0057】
【表3】
【0058】全部で81個の部分領域TiTは、次式に
従って定義される部分領域・指標iTによって一義的に
通し番号を付けられる:
【0059】
【数7】
【0060】それから、それぞれの部分領域TiT
で、色ベクトルFと網点ベクトルAとして表される所属
の網点値組み合わせRとの関係が次の行列式によって線
形に近似される: A=UiT*F ここで、Aは、成分として4つの関与している印刷イン
キの網点百分率値A,A,A,Aを有する網点
ベクトルを表しておりかつUiTは、網点ベクトルの成
分の、色ベクトルの成分による偏微分(勾配)である1
6個の係数を有する換算マトリクスである。従って、個
々の部分領域TiTの換算マトリクスU が既知であ
るとき、それぞれの色ベクトルFに対して、所属の網点
ベクトルAないし所属の網点値組み合わせRを計算する
ことができる。
【0061】従って問題は、個々の部分領域TiTない
しより正確にはその中心点の色ベクトルFiTに対する
換算マトリクスUiTの計算に低減される。換算マトリ
クスの計算は、上述した網点−色テーブルRFTの値、
即ち1296個のディスクレートな網点値組み合わせR
iRおよび所属のディスクレートな色ベクトルFiR
用いた重み付けられた線形の補償計算によって行われ
る。この補償計算のために、部分領域TiT毎に、実質
的に4×4マトリクスの反転が必要なだけである。
【0062】補償計算に対する基準箇所の重み、即ち網
点−色テーブルRFTのディスクレートな色位置FiR
が、適当な関数に従って、パラメータとしてこれら基準
点とそれぞれの色ベクトルFiTとの間の色距離を用い
て決定される。補償計算はリニヤであり、即ち個々の部
分領域TiTの移行部に不連続箇所が生じるが、これら
は実際には重要ではない。
【0063】次に、印刷機1のインキ供給に対する本来
の調整方法について詳細に説明する。
【0064】本刷りの開始時に、これまで説明した通り
成立している印刷条件に対して、網点−色テーブルRF
Tおよび網点指標テーブルRITが計算されかつ記憶さ
れる。既に一度決定されかつ記憶媒体に記憶されている
場合には、勿論、テーブルRFT,RITをこの記憶媒
体から呼び出すこともできる。2つのテーブルRFT,
RITに基づいて、大した計算コストを要せずに、個々
の画素4に対して求められた色ベクトルFに、その都度
該当するディスクレートな感度マトリクスSを対応付け
ることができる。
【0065】それから、その時点の印刷物3が連続する
印刷プロセスから取り出されかつ走査装置2を用いて既
述の形式および方法において、画素毎に測定され、その
際計算機5において各画素4に対して色ベクトルFおよ
び予め同様に測定された校了紙3の対応する画素4に対
する色距離ベクトルΔFが決定される。画素4の総数は
例えばおおよそ130000であるので、通例の32個
の印刷ゾーンでは、印刷ゾーン当たりそれぞれほぼ40
00個の画素の色ベクトルおよび色距離ベクトルを処理
しなければならない。以下の説明は、1つの印刷ゾーン
に対しても、すべての印刷ゾーンに対しても同様に当て
はまる。
【0066】本発明の極めて重要な様相は、先に述べた
ように、画素4を所定の判断基準に従って分類しかつ各
クラスにそれぞれ属する画素4の測定データを平均化
し、その場合平均値だけを引き続き処理するという構成
にある。測定データとはここでは平均化された色ベクト
ルFおよび色距離ベクトルΔFである。画素4を分類す
るために、感度クラスが形成される。各感度クラスに対
して、感度(感度マトリクスS)および色ベクトルFも
類似しており、かつそれ故に平均値形成が許容される。
それから印刷機1の調整に対して必要である膜厚変化ベ
クトルΔDが、平均二乗誤差がすべての感度クラスに関
して最小になるように計算される。この場合平均二乗誤
差とは、補正された膜厚の使用後に依然として残る、個
々のクラスの画素4の色距離の二乗の平均値の謂いであ
る。
【0067】感度クラスの領域は有利には、網点空間に
おいて定義される。例えば、16から256までのクラ
スを設けることができる。存在するクラスの数が多けれ
ば多い程、平均値形成により生じる誤差は少なくなる
が、計算コストはますます大きくなる。現実的な妥協的
解決として、クラスの数を81と定めることが実証済み
である。これらのクラスは、次の図式に従って、網点空
間を81個のサブ空間に細分化することによって得られ
るものである:
【0068】
【表4】
【0069】これら81個のサブ空間ないし感度クラス
iKはクラス指標iKによって次のように一義的に通
し番号を付けられる:
【0070】
【数8】
【0071】網点空間は、既述したように、1296個
のディスクレートな網点値組み合わせRiRを有してい
る。従って、81個のサブ空間のそれぞれに、正確に1
6個の網点値組み合わせRiRが生じかつこれに応じて
それぞれの感度クラスKiKに16個の(類似の)感度
マトリクスSiRが生じる。
【0072】それから各画像エレメント4に対して、各
画像エレメントに対して求められた色ベクトルFから上
述した手法に従って所属の網点指標iRの網点指標テー
ブルRITを用いて、81個の感度マトリクスSiR
1つに対する帰属が求められる。網点指標iRに基づい
ておよび網点−色テーブルRFTに基づいて、更に、画
素4の色ベクトルFに属する感度マトリクスSが決定さ
れる。従ってこれらのステップによって、1つの印刷ゾ
ーンのほぼ4000個の画素4のそれぞれについて、色
ベクトルF,色距離ベクトルΔF,網点指標iR、感度
マトリクスSおよびクラス指標iKがあることになる。
網点指標iRは網点値組み合わせR、即ち画素4に対し
て関与している印刷インキの百分率網点成分(面積被
覆)を定義し、クラス指標iKは画素4の、所定の感度
クラスに対する帰属を定義する。
【0073】次に、画素4ないしその色距離ベクトルΔ
Fに対して重み付けプロセスが行われる。重み付けプロ
セスは、面積被覆の影響および位置決めエラーの影響を
考慮するものである。
【0074】引き続く平均値形成に対して、比較的小さ
な面積被覆値を有する画素4を殆ど考慮しないかまたは
全く考慮しないようにすれば有利であり、殊に10%以
下の面積被覆値を有する画素4は考慮せずにおくべきで
ある。従って第1の、面積被覆に依存した重み付け係数
g1は次のように定義される: 10%以上の面積被覆に対しては g1=1 10%を下回る面積被覆に対しては g1=0 色値L,a,b,Iは面積被覆に近似的に比例している
ので、第1の重み付け係数は有利には画素の色距離ΔE
に基づいて印刷物3の印刷されていない箇所(紙の白い
部分)において次のように定義される: 5以上のΔE に対して g1=1 5を下回るΔE に対して g1=0 ここでΔE は、画素4の、印刷物3の印刷されてい
ない箇所(紙の白い部分)に対する色距離の二乗であ
る。
【0075】重み付け係数g1を決定するための別の実
施例では、それぞれの画素4の面積被覆の合計が前以て
決められたしきい値、有利には値250を下回るとき、
重み付け係数が最大値として値1を得るようにする。そ
れ以外の場合には重み付け係数g1は比較的小さな値、
殊に値0を得る。上述した2つの実施例を組み合わせる
ことも考えられる。
【0076】位置決め誤差の影響は、第2の重み付け係
数g2によって考慮される。その際、均質な周囲の中に
ある画素4は位置決め誤差に比較的敏感でないというこ
とから出発している。均質な周囲とは、画素4の、その
8つの隣接する画素4に対する色距離が比較的僅かであ
るということである。この場合、第2の重み付け係数は
g2=1にセットされる。色距離が大きくなるに従っ
て、第2の重み付け係数が低減される。第2の重み付け
係数g2は例えば次のように決定することができる: 8以上のΔEM2に対して g2=1 8を下回るΔEM2に対して g2=(8/ΔEM20.5 ただしΔEM2は画素4の、その8つの隣接する画素4
に対する色距離の二乗の和を意味している。
【0077】重み付け係数g2の決定の際に、面積被覆
値の、隣接する画素4に対する差を用いることもでき、
この場合には差が大きくなるに従って、g2も0に向か
う一層小さな値を得るようになる。
【0078】2つの重み付け係数g1およびg2は、そ
れぞれの画素4に対して個々に組み合わされた係数g
に、g=g1*g2に従って合成される。それからこれ
らの個々に組み合わされた係数gによって、個々の画素
4の色距離ベクトルΔFおよび所属の感度マトリクスS
が乗算的に重み付けられる。個々の画素4の重み付けら
れた色距離ベクトルおよび感度マトリクスは以下に、Δ
ないしSと表される。
【0079】引き続いて、それぞれの感度クラスのすべ
ての画素4に対して、平均値形成および正規化が次式に
従って行われる: ΔFMK=(Σ(ΔF))/Σ(g); SMK =(Σ(S))/Σ(g) その際和形成は、各クラスのすべての画素に関してそれ
ぞれ行われる。この平均値形成後に、印刷ゾーン当たり
で81個の平均色距離ベクトルΔFMKおよび81個の
平均感度マトリクスSMKを使用することができるよう
になる。これらは、上述したように、基本関係式ΔF=
S*ΔDにおいて使用されかつ81個のマトリクス式系
が立てられ、これにより未知の膜厚変化ベクトルΔDを
解かなければならない。解法はここでも、重み付けられ
た線形の補償計算を用いて、平均二乗誤差が最小である
という副次条件を以て行われ、ここで平均二乗誤差はΔ
Dによって補正された膜厚の使用後の依然として残る、
個々の感度クラスの平均色距離ΔEMKの二乗の平均値
の謂いである。
【0080】式系は次のように表される: {ΔF}={S}*ΔD ここで、{ΔF}は、それぞれ4つの成分を有する8
1個のベクトルΔFMKの上下配置によって生じる、4
×81個の成分を有する列ベクトルである。{S
は、81個の感度マトリクスSMKの水平方向の左右配
置によって生じる、4つの行および81個の列を有する
マトリクスである。ΔDは、成分として4つの未知数Δ
,ΔD,ΔDおよびΔDを有する列ベクトル
である。
【0081】補償計算の規則に従って勝つ上述の副次条
件によって、この式系の解は次のように表される: ΔD={Q}*{ΔF} ここで{Q}は、次のように計算される、81列およ
び4行を有する矩形のマトリクスである: {Q}={S*{S−1*{S ここで{Sおよび{S−1は{S}に対す
る転置ないし反転マトリクスである。
【0082】この計算すべての結果として、それぞれの
印刷ゾーンに対して、成分ΔD,ΔD,ΔDおよ
びΔDを有する求める膜厚変化ベクトルΔDが得ら
れ、これらは入力量として制御装置9に供給されかつ印
刷機1のインキ供給ユニットの必要な位置調整を、各印
刷ゾーンにおける上述した平均二乗誤差が最小になるよ
うな方向で行うようにする。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷機の制御ないし調整のための装置の原理を
説明する概略図である。
【図2】印刷物を画素毎に走査しかつ走査値を印刷機の
制御ないし調整のために評価する装置の概略図である。
【符号の説明】
1 印刷機、 2 走査装置、 3 印刷物、 4 画
素、 5 評価装置、9 制御装置
フロントページの続き (71)出願人 390009232 Kurfuersten−Anlage 52−60,Heidelberg,Fede ral Republic of Ger many (72)発明者 ハンス オット スイス国 レーゲンスドルフ オストリン グ 54 (72)発明者 ニコラウス プファイファー ドイツ連邦共和国 ハイデルベルク ペー ター−ヴェンツエル−ヴェーク 15/1 (72)発明者 マンフレート シュナイダー ドイツ連邦共和国 バート ラッペナウ シュロンネンエッカーシュトラーセ 16

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷機(1)によって印刷された印刷物
    (3)を複数の画素(4)において選択された色座標系
    に関して測色し、その際得られた、各画素に対する色ベ
    クトル(F)を同一の色座標系に関連した、前以て決め
    られたまたは基準印刷物から求められた目標色ベクトル
    に対する色差ベクトル(ΔF)を計算し、該色差ベクト
    ル(ΔF)を、感度マトリクス(S)を用いて、印刷機
    (1)のインキ供給ユニットに対する制御装置(9)に
    対する入力量に換算し、かつ印刷機(1)のインキガイ
    ド調整を前記色差ベクトル(ΔF)から換算された入力
    量に基づいて行う、印刷機におけるインキ付けの調整方
    法において、印刷物(3)のそれぞれ測定された画素
    (4)に対して、独自の感度マトリクス(S)を決定
    し、画素(4)を感度クラス(KiK)に従って分類
    し、前記色差ベクトル(ΔF)およびそれぞれの感度ク
    ラス(KiK)に対してそれぞれの感度クラスに属する
    画素(4)の感度マトリクス(S)を平均化し、かつ前
    記入力量を、前記平均化された色差ベクトル(Δ
    MK)および前記すべての感度クラス(KiK)の平
    均化された感度マトリクス(SMK)から計算すること
    を特徴とするインキ付けの調整方法。
  2. 【請求項2】 前記感度マトリクス(S)を予め既知の
    面積被覆値から決定する請求項1記載のインキ付けの調
    整方法。
  3. 【請求項3】 各画素(4)に対して近赤外線領域にお
    ける少なくとも1つの測定値(I)を生成し、各画素
    (4)に対して求められた色ベクトル(F)は4次元で
    あり、ここで色ベクトル(F)の3つの成分は近似的に
    等間隔の色空間の座標値でありかつ第4の成分は近赤外
    線領域における少なくとも1つの測定値(I)から形成
    され、各画素(4)に対して求められる色差ベクトル
    (ΔF)は相応に4次元であり、かつ各画素(4)に対
    して決定される感度マトリクス(S)を4次元の色ベク
    トル(F)の4つの成分の勾配によって印刷に関与して
    いる印刷インキに応じて形成する請求項1記載のインキ
    付けの調整方法。
  4. 【請求項4】 各画素(4)に対して近赤外線領域にお
    ける少なくとも1つの測定値(I)を生成し、各画素
    (4)に対して求められた色ベクトル(F)は4次元で
    あり、ここで色ベクトル(F)の3つの成分は近似的に
    等間隔の色空間の座標値でありかつ第4の成分は近赤外
    線領域における少なくとも1つの測定値(I)から形成
    され、各画素(4)に対して求められる色差ベクトル
    (ΔF)は相応に3次元であり、かつ各画素(4)に対
    して決定される感度マトリクス(S)を3次元の色ベク
    トル(F)の3つの成分の勾配によって印刷に関与して
    いる印刷インキに応じて形成する請求項1記載のインキ
    付けの調整方法。
  5. 【請求項5】 前記色差ベクトル(ΔF)およびそれぞ
    れの感度クラス(K iK)に対してそれぞれの感度クラ
    スに属する画素(4)の感度マトリクス(S)を重み付
    けて平均化し、ここで各画素(4)に重み付け係数(g
    1;g2)が対応付けられ、該重み付け係数は画素
    (4)の面積被覆および/または画素(4)の、隣接す
    る画素(4)に対する色差から決定される請求項1から
    4までのいずれか1項記載のインキ付けの調整方法。
  6. 【請求項6】 各画素の面積被覆を関与している印刷イ
    ンキに関して求め、画素(4)の重み付け係数(g1)
    は、平均値または画素(4)の面積被覆の1つが前以て
    決められた第1のしきい値(例えば値10%)を上回っ
    ているときは、値1をとり、かつそれ以外の場合は重み
    付け係数(g1)は比較的小さな値(例えば値0)をと
    る請求項5記載のインキ付けの調整方法。
  7. 【請求項7】 各画素の面積被覆を関与している印刷イ
    ンキに関して求め、画素(4)の重み付け係数(g1)
    は、それぞれの画素(4)の面積被覆の合計が前以て決
    められたしきい値(例えば値250)を下回っていると
    きは、値1をとり、かつそれ以外の場合は重み付け係数
    (g1)は比較的小さな値(例えば値0)をとる請求項
    5記載のインキ付けの調整方法。
  8. 【請求項8】 各画素(4)に対する面積被覆に代わっ
    て、印刷物(3)の非印刷部に対する色差を求め、画素
    (4)の重み付け係数(g1)は、画素(4)の色差が
    前以て決められた第2のしきい値(例えば値5)を上回
    っているときは、値1をとり、かつそれ以外の場合は重
    み付け係数(g1)は比較的小さな値(例えば値0)を
    とる請求項6または7記載のインキ付けの調整方法。
  9. 【請求項9】 各画素(4)に対して、直接隣接してい
    る画素(4)に対する色差を求め、画素(4)の重み付
    け係数(g2)は、色差の合計が前以て決められた第3
    のしきい値(例えば値8)を下回っているときは、値1
    をとり、かつそれ以外の場合は重み付け係数(g2)
    は、色距離の合計が増加するに従ってまたは隣接する画
    素(4)に対する面積被覆の差が増加するに従って0に
    向かう比較的小さな値をとる請求項5記載のインキ付け
    の調整方法。
  10. 【請求項10】 各画素(4)に対して、画素(4)
    の、隣接する画素(4)に対する色距離に基づいて計算
    された重み付け係数(g2)と、面積被覆または画素
    (4)の、印刷物(3)の非印刷部に対する色距離に基
    づいて計算された重み付け係数(g2)との乗算結合に
    よって生じる重み付け係数(g)を求める請求項6,8
    および9項のいずれか1項記載のインキ付けの調整方
    法。
  11. 【請求項11】 印刷に関与する印刷インキの、前以て
    決められた第1の数のディスクレートな網点値組み合わ
    せ(RiR)に対して、所属の感度マトリクス
    (SiR)を計算しかつ網点−色テーブル(RFT)に
    ファイルし、各画素(4)に対して該画素から求められ
    た色ベクトル(F)から所属の網点値組み合わせ(R)
    を計算し、かつ画素(4)に、前記網点−色テーブル
    (RFT)から、所属のディスクレートな網点値組み合
    わせ(RiR)が画素(4)に対して計算された網点値
    組み合わせ(R)に最も近くにある感度マトリクス(S
    iR)を対応付ける請求項1から10までのいずれか1
    項記載のインキ付けの調整方法。
  12. 【請求項12】 赤外線成分(I)によって4次元に拡
    張された色空間において、第2の数のディスクレートな
    色位置(FiF)を確定し、これらディスクレートな色
    位置のそれぞれに対して、印刷に関与している印刷イン
    キの所属の網点値組み合わせを計算し、それぞれのディ
    スクレートな色位置に対して、所属の計算された網点値
    組み合わせをそれに最も近くにあるディスクレートな網
    点値組み合わせ(RiR)によって置換し、かつディス
    クレートな色位置(FiF)の、ディスクレートな網点
    値組み合わせ(RiR)に対する対応付けを網点指標テ
    ーブル(RIT)にファイルする請求項11記載のイン
    キ付けの調整方法。
  13. 【請求項13】 画素(4)の感度マトリクスを決定す
    るために、該画素に対して求められた4次元の色ベクト
    ル(F)を最も近くにあるディスクレートな色位置(F
    iF)によって置換し、前記網点指標テーブル(RI
    T)から該ディスクレートな色位置に対応付けられてい
    る網点値組み合わせ(RiR)を取り出し、前記網点−
    色テーブル(RFT)から、前記網点値組み合わせ(R
    iR)に属する感度マトリクス(SiR)を取り出し、
    かつ該感度マトリクス(SiR)を前記画素(4)に対
    応付ける請求項12記載のインキ付けの調整方法。
  14. 【請求項14】 感度マトリクス(SiR)を、基礎と
    している印刷機(1)の数学モデルを用いて、印刷機
    (1)によって印刷された上色領域における測定値から
    および印刷機の特性曲線を一緒に考慮して計算する請求
    項1から13までのいずれか1項記載のインキ付けの調
    整方法。
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