JPH1121627A - 長手・幅方向偏差に小さい方向性電磁鋼板の窒化処理方法とそのための装置 - Google Patents
長手・幅方向偏差に小さい方向性電磁鋼板の窒化処理方法とそのための装置Info
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- JPH1121627A JPH1121627A JP17453097A JP17453097A JPH1121627A JP H1121627 A JPH1121627 A JP H1121627A JP 17453097 A JP17453097 A JP 17453097A JP 17453097 A JP17453097 A JP 17453097A JP H1121627 A JPH1121627 A JP H1121627A
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Abstract
方向における鋼板窒素量を一定量に制御することにより
最終仕上焼鈍後の二次再結晶の安定化とグラス皮膜特性
の向上の双方を同時に満足するグラス皮膜の優れた方向
性電磁鋼板の製造方法とその装置を提供する。 【解決手段】 最終板厚に冷延されたSi≦4.5%以
下を含有する方向性電磁鋼板用ストリップを脱炭焼鈍後
に窒化処理するに際し、連続焼鈍炉に窒化性ガスもしく
は窒化性ガスを含む混合ガスを導入し、これらをスプレ
ーもしくはノズルにより鋼板中央部に吹き付ける手段
と、鋼板両端部に吹き付ける手段とを単独あるいはそれ
らを組み合わせ吹き付け手段により鋼板中央部と鋼板両
端部それぞれの窒化性ガスの導入量を調整することを特
徴とする長手・幅方向偏差に小さい方向性電磁鋼板の窒
化処理方法。
Description
窒化処理において窒化処理に使用する連続焼鈍炉内にア
ンモニア等の窒化ガスを導入して窒化する方法に関し、
特に鋼板幅方向における鋼板窒素量を一定量に制御する
ことにより最終仕上焼鈍後の二次再結晶の安定化とグラ
ス皮膜特性の向上の双方を同時に満足するグラス皮膜の
優れた方向性電磁鋼板の製造方法に関するものである。
01] 方位を有する結晶粒(ゴス方位粒)により構成され
る、通常4.5%以下のSiを含有する、板厚0.10
〜0.35mmの鋼板で、主にトランス用鉄心に使用さ
れる。この方向性電磁鋼板の製造に際しては、従来の1
350℃以上の高温スラブ加熱をベースとした製造方法
に替わり、最近では特開平3−122227号公報に示
されるような普通鋼レベルのスラブ加熱、即ち1280
℃以下の温度によるスラブ加熱をベースとし、かつイン
ヒビターであるAlN、(Al・Si)N等の微細分散
析出物を脱炭焼鈍後に行う窒化処理工程で造り込む製造
方法がある。
ストリップ全長にわたり均一に窒化することは連続焼鈍
炉の構造、性格および炉自身の固有の条件、すなわち吸
窒性或いは窒化ガス濃度、混合ガスの混合比、雰囲気の
均一化等により実操業においては不可能に近い状態にあ
る。このストリップ窒化処理が均一に行われるか否か
は、最終仕上焼鈍において生成される二次再結晶とグラ
ス皮膜生成に重大な影響を及ぼす極めて大きな要因とな
るため数多くの試みがなされてきた。
理を施す技術の一例として、特開昭53−127333
号公報には、連続焼鈍炉内の雰囲気ガスにアンモニアガ
スを添加し濃度範囲を0.5〜100mg/Nlに調整
して、雰囲気ガス中に板温500〜850℃の鋼帯を1
0〜300秒間接触させゼロスパングル亜鉛メッキ鋼板
を得る方法が開示されている。この技術は、前述の温度
と時間条件下でアンモニアガスに鋼帯を接触させること
で鋼帯表面を窒化させ、この表面層の窒素が亜鉛浴中に
導入された際に浴中のアルミニウムと反応し窒化アルミ
の微細な結晶を生じさせ、これを冷却段階で亜鉛結晶の
核としてゼロスパングルの亜鉛メッキを行うものであ
る。
いては、方向性電磁鋼板の製造において高温スラブ加熱
を行うことなくAlN,(Al,Si)N等のインヒビ
ターを形成させ、かつ窒化させるための連続脱炭焼鈍炉
として、脱炭帯の後に鋼板表面の酸化層を還元する還元
帯と窒化能ガスを噴射する窒化装置を設け、これら各帯
間に雰囲気仕切りを設けた連続脱炭焼鈍炉が開示してい
る。
た特開昭53−127333号公報に開示された技術に
おいては、処理対象がゼロスパングル亜鉛メッキ鋼板で
あり、しかもアンモニアは窒素と混合して供給されるが
熱により大部分が分解するため経済的でなく、また、鋼
板や炉による分解促進作用のために炉内濃度の時間的・
位置的不均一が発生し、鋼板の窒化量偏差を生じ均一な
窒化処理ができないという問題があった。また、特開平
3−122227号公報に開示された技術においては、
アンモニアやNO2 等の窒化性ガスはガスヘッダー、ノ
ズル等で鋼板に吹き付けられるが、熱による配管中での
分解で幅方向の窒化性ガスの濃度が変化したり、また同
じ濃度でも鋼板の中央部と端面(幅方向両端部)での窒
素増量が異なるという事態が発生している。このような
事態が発生が発生すると二次再結晶が均一化しなくなり
磁気特性の悪化に繋がる。
向性電磁鋼板を製造する方法において、特に熱延板焼鈍
の処理を省略する場合には熱延時において鋼板中央部よ
り端面の温度が低下するために、この温度差による一次
結晶粒の差がそのまま残留し適正な窒素増量とするため
に必要な窒化性ガスの雰囲気中濃度が変化するという現
象が起こる。そのために、窒化処理を行う連続焼鈍炉内
で鋼板中央部と端面の窒素増量を同一にして操業しなけ
ればならない。
に鋭意検討を重ねた結果、窒化する鋼板の幅方向の温度
偏差に伴い窒化量が変動することに着目し、窒化処理を
行う連続焼鈍炉内に供給する窒化性ガスもしくは窒化性
ガスを含む混合ガスをスプレー或いはノズルを介して鋼
板に吹き付けることにより熱分解による窒化性ガスの雰
囲気中濃度の減少を抑え、窒化量偏差を小さくできるこ
とを知見した。更に、鋼板端部への吹き付け量を調整し
て、鋼板幅方向全体に偏差の少ない窒化量とするため、
スプレー或いはノズル吹き付け構造を鋼板中央部と鋼板
端面に分割することで窒化量偏差を小さくでき、また、
鋼板幅方向の個々の部位の最適窒化ガス吹き付け量を、
鋼板中央部と鋼板端面とで個別に制御することで更に窒
化量偏差を小さくできることを発見したものである。本
発明の要旨は以下のとおりである。
以下を含有する方向性電磁鋼板用ストリップを脱炭焼鈍
後に窒化処理するに際し、連続焼鈍炉にアンモニア等の
窒化性ガスもしくは窒化性ガスを含む混合ガスを導入
し、これらをスプレーもしくはノズルにより鋼板中央部
に吹き付ける手段と、鋼板両端部に吹き付ける手段とを
単独あるいはそれらを組み合わせ吹き付け手段により鋼
板中央部と鋼板両端部それぞれの窒化性ガスの導入量を
調整することを特徴とする長手・幅方向偏差に小さい方
向性電磁鋼板の窒化処理方法。
以下を含有する方向性電磁鋼板用ストリップを脱炭焼鈍
後に窒化処理するに際し、窒化処理後に鋼板の窒素含有
量を幅方向の複数点で測定し、この測定結果に基づき連
続焼鈍炉に導入する窒化性ガスもしくは窒化性ガスを含
む混合ガス量を連続焼鈍炉内の複数箇所に配置した鋼板
中央部にスプレーもしくはノズルにより吹き付ける手段
および鋼板両端部に吹き付ける手段とを単独あるいはそ
れらを組み合わせ吹き付け手段により鋼板中央部と鋼板
両端部それぞれの窒化性ガスの導入量を調整することを
特徴とする長手・幅方向偏差に小さい方向性電磁鋼板の
窒化処理方法。
ーもしくはノズルにより吹き付ける手段がそれぞれ断熱
されていることをを特徴とする請求項1ないし2記載の
長手・幅方向偏差に小さい方向性電磁鋼板の窒化処理方
法。 最終板厚に冷延されたSi≦4.5%以下を含有す
る方向性電磁鋼板用ストリップの窒化処理用連続焼鈍炉
内の長手方向の複数箇所に、窒化性ガスもしくは窒化性
ガスを含む混合ガスを吹き付けるスプレーもしくはノズ
ル群を鋼板幅方向中央部に相当する位置と、鋼板幅方向
両端部に相当する位置に単独あるいはそれらを組み合わ
せて配置した窒化処理ガス吹き付け手段を具備したこと
を特徴とする方向性電磁鋼板用ストリップの窒化処理用
連続焼鈍炉。
に鋼板窒素含有量を測定する窒素測定装置を配置し、こ
の窒素測定装置による測定結果に基づいて前記連続焼鈍
炉内に配置したスプレーもしくはノズル群に供給する窒
化用ガス量を鋼板幅方向中央部および鋼板幅方向両端部
にそれぞれ供給する窒化用ガス供給制御装置を具備した
ことを特徴とする請求項4記載の方向性電磁鋼板用スト
リップの窒化処理用連続焼鈍炉。
記窒化処理用連続焼鈍炉の長手方向に鋼板幅方向中央部
に相当する位置と、鋼板幅方向両端部に相当する位置に
交互に配置されたスプレーもしくはノズル群を具備した
ことを特徴とする請求項4記載の方向性電磁鋼板用スト
リップの窒化処理用連続焼鈍炉。
の全体構成を示した。図1は、連続タイプの炉形式であ
り、加熱帯1、脱炭帯2および還元帯3から構成され、
脱炭焼鈍と共に一次再結晶および一次皮膜の制御が行わ
れる。次いで、脱炭焼鈍されたストリップSは引き続き
窒化帯4に送られ、窒化性ガスを導入した雰囲気中で窒
化量制御の条件下で窒化処理が行われ、冷却帯5で冷却
され次工程に送られる。図2に、前記窒化帯4の炉長手
方向の断面図を示した。図2において、窒化処理される
ストリップSを挟んで幅方向の上下に配置した窒化ガス
供給管8の分岐管を通って窒化性ガス7が前記ストリッ
プ幅方向全域に対し上下方向からノズル(幅方向に10
mmピッチで配置)から吹き付け、前記ストリップ中央
部と端面(幅方向両端部)での窒素増量を均一化する作
業が行われる。
通常は、窒化性ガス7が窒化ガス供給管8を通じて炉の
一方向(WS)から供給されるために前記窒化ガス供給
管8の末端部(DS)では供給圧力の低下と共に窒化ガ
スが分散されるために、図3(b)に示すように、窒素
量狙い値に対して窒化ガス供給管8の分岐部近傍(W
S)の被処理材ストリップSの窒素量は狙い値に対して
高めになり、反面 窒化ガス供給管8の分岐部から一番
遠い(DS)被処理材ストリップSの窒素量は狙い値に
対し低めになり、ストリップSの窒素量の差は幅方向で
30〜40ppmに達する。すなわち、ストリップSの
幅方向において窒化処理したといっても窒素量勾配は発
生し、これがために二次再結晶不良やグラス皮膜不均一
の問題に繋がる。すなわち、通常の方向性電磁鋼板およ
び高磁束密度方向性電磁鋼板の場合においては、窒化量
が下限値を外れると磁性不良が生じ、一方、上限値を外
れた場合にはグラス皮膜不要になる。更に、上限値を大
きく外れた場合にはグラス皮膜に加えて磁性不良も併せ
て生じることとなる。上述のような現象に対しては、オ
フラインで鋼板の窒素量を分析して以後の窒化ガス導入
量を調整するか、または脱炭焼鈍時の均熱温度の設定値
で窒化ガス導入量を調整する以外に方法がなかった。
ように窒化帯の長手方向の断面でみて鋼板幅方向に窒化
ガス供給経路と窒化ガス吹き付けヘッダー、ノズルとも
ストリップ中央部と各端面(幅方向両端部)にそれぞれ
3分割してストリップ下面の一方向から吹き付ける構造
として構成したものである。すなわち、ストリップ幅方
向に窒化ガス吹き付けヘッダー或いはノズルは中央部の
ヘッダー9、WS側端面のヘッダー10およびDS側端
面のヘッダー11に3分割され、それらの各ヘッダーに
窒化ガス供給パイプ9’、10’および11’が接続さ
れ、必要量の窒化ガスを供給している。このような構成
とすることにより、ストリップ中央部、ストリップWS
側端面およびDS側端面の各部位においては窒素量勾配
を発生させることなく当該各部位で必要な窒素量に見合
った窒素量を個別に供給することが可能となる。
ては、図5に示すように、窒化ガス供給パイプ9’、1
0’および11’と窒化ガス供給本管15との中間に窒
化ガス供給制御弁12、13および14が設けられ、別
に設けたストリップ窒素量分析計16で分析されたスト
リップ幅方向の各部位に応じた必要窒化ガス量を演算装
置(コンピューター)で算出して窒化ガス供給本管15
から送給される窒化ガス量を前記各窒化ガス供給制御弁
12、13および14でヘッダー9、WS側端面のヘッ
ダー10およびDS側端面のヘッダー11から噴出され
る窒化ガス量を個別に制御する。従って、前記各ヘッダ
ー9、10、11には任意の量の窒化ガスがストリップ
幅方向で必要な部位に必要な量の窒化ガスを個別に吹き
付けることでストリップ幅方向の窒化量を自由にコント
ロールすることが可能となる。
化量偏差は、素材に起因する一次再結晶粒の幅方向のバ
ラツキや幅方向の窒化量のバラツキに依存することが殆
どである。一次再結晶粒の幅方向のバラツキは、熱延で
発生する幅方向の温度差、すなわち、ストリップエッジ
端面が低温域になり、そのために脱炭焼鈍工程でストリ
ップ幅方向、特にストリップエッジ端面部の結晶粒が粗
大化すという一次再結晶粒径のバラツキが起こる。この
ような現象が起こると、最終工程の高温焼鈍における二
次再結晶でストリップ両エッジ端面部に細粒が発生し、
磁気特性不良となり、両エッジ端面部をスリットして廃
棄せざるを得なくなり歩留まり落ちとなる。
うにストリップ中央部への窒素吹き付け量は狙い値にし
て、ストリップ両エッジ端面部への窒素吹き付け量を最
端部になるに従い増量するような手段を適用することに
よりストリップ両エッジ端面部の窒化量が最終仕上焼鈍
においてストリップ幅方向の二次再結晶粒を均一化する
ことができる。このための具体的な手段としては、図5
に示す窒化ガス供給本管15かた送給される窒化ガス量
をWS側端面ヘッダー10およびDS側端面ヘッダー1
1の各窒化ガス供給制御弁13および14を開き供給窒
化ガス量を増量する操作を行うことで上述の目的が達成
される。
こる現象として、図7(a)に示すように、ストリップ
両エッジ端面部の表面光沢が変化して黒色に変色するこ
とが頻発する。これは、脱炭焼鈍前にストリップ表層部
に酸化鉄或いは水酸化鉄が付着し、正常部と酸化層に質
が異なることに起因するものと考えられる。このような
現象が起こると、正常部(ストリップ中央部)と同量の
窒化ガス量を導入して窒化処理を行ってもストリップ幅
方向全体で均一な窒化量の確保は困難である。このよう
な場合には、図7(b)に示すように、ストリップ両エ
ッジ端面部への窒化ガス導入量を増大し、ストリップ両
エッジ端面部の窒素量を狙い値の加減域内まで引き上げ
ることで、ストリップ幅方向全体で均一な窒化量とする
ことができる。このための具体的な手段としては、前述
したようなWS側端面ヘッダー10およびDS側端面ヘ
ッダー11の各窒化ガス供給制御弁13および14を開
き供給窒化ガス量を増量する操作を行うことで上述の目
的が達成される。ただし、この場合においては、正常部
(ストリップ中央部)の窒素量が上限値を越えない範囲
に調整する必要がある。
うに、最終仕上焼鈍は捲回したコイル状態で行われるた
め、焼鈍後のストリップコイル外周のエッジ部(コイル
を載置した状態での上部およびベースプレートとの接触
下部)にシモフリ状の皮膜不良が発生する。この皮膜不
良発生の原因としては、以下のように考えている。コイ
ルのエッジ部は最終仕上焼鈍において、MgOの残留水
分の抜け道となるため、コイル内部と比べて、高い雰囲
気酸化度で皮膜形成反応が行われることとなる。このよ
うな高い雰囲気酸化度の条件では、追加酸化により地鉄
が酸化し、皮膜形成が阻害されやすいのである。
生しやすくなる。通常、窒化処理は脱炭焼鈍の後、すな
わちSiO2 を主体とする酸化層が形成された後に行わ
れる。このとき酸化層の直下にSiが濃化することが認
められており、NはこのSiと結合してSiNの型で、
鋼板の表層近傍に保持される。このとき窒化量が多い
と、SiNは粗大化して塊状になる。SiNはSiO2
などの鋼中物質と比べて融点が低く、上記のように塊状
で存在すると、最終仕上焼鈍の昇温中にグラス皮膜が形
成される前に溶解し、皮膜を剥離させてしまうのであ
る。
リップの両エッジ部の窒素量を、狙い値に対して下限近
傍に設定して窒化ガスを吹き付けることにより、ストリ
ップ幅方向全体で均一なグラス皮膜を形成することがで
きる。このための具体的な手段としては、前述したよう
なWS側端面ヘッダー10およびDS側端面ヘッダー1
1の各窒化ガス供給制御弁13および14を閉め供給窒
化ガス量を減量する操作を行うことで上述の目的が達成
される。
前述したように、ストリップの窒化処理用連続焼鈍炉内
の長手方向の複数箇所に、窒化性ガスもしくは窒化性ガ
スを含む混合ガスを吹き付けるスプレーもしくはノズル
群を鋼板幅方向中央部に相当する位置と、鋼板幅方向両
端部に相当する位置に単独あるいはそれらを組み合わせ
て配置した窒化処理ガス吹き付け手段を備えた構造や、
更に、前記窒化処理用連続焼鈍炉の出側端部に鋼板窒素
含有量を測定する窒素測定装置を配置し、この窒素測定
装置による測定結果に基づいて前記連続焼鈍炉内に配置
したスプレーもしくはノズル群に供給する窒化用ガス量
を鋼板幅方向中央部および鋼板幅方向両端部にそれぞれ
供給する窒化用ガス供給制御装置を備えた構造とし、前
記スプレーもしくはノズル群を、前記窒化処理用連続焼
鈍炉の長手方向に鋼板幅方向中央部に相当する位置、鋼
板幅方向両端部に相当する位置に交互に配置されたスプ
レーもしくはノズル群を配置する構成を採用することで
容易に本発明の目的を達成することができるものであ
る。
電磁鋼板の窒化処理において窒化処理に使用する連続焼
鈍炉内にアンモニア等の窒化ガスを導入して窒化する際
に、鋼板幅方向における鋼板窒素量を一定量に制御する
ことにより最終仕上焼鈍後の二次再結晶の安定化とグラ
ス皮膜特性の向上の双方を同時に満足するグラス皮膜の
優れた方向性電磁鋼板の製造方法の製造を可能にするも
のである。
図。
を示した図。
配を示す図で、(b)は(a)による鋼板幅方向の窒化
量勾配示す図。
図。
ス供給系統の全体構成を示す図。
で、(b)は本発明による実施態様の別の例を示す図。
鋼板欠陥を示す図で、(c)は本発明による実施態様の
別の例を示す図。
Claims (6)
- 【請求項1】 最終板厚に冷延されたSi≦4.5%以
下を含有する方向性電磁鋼板用ストリップを脱炭焼鈍後
に窒化処理するに際し、連続焼鈍炉にアンモニア等の窒
化性ガスもしくは窒化性ガスを含む混合ガスを導入し、
これらをスプレーもしくはノズルにより鋼板中央部に吹
き付ける手段と、鋼板両端部に吹き付ける手段とを単独
あるいはそれらを組み合わせ吹き付け手段により鋼板中
央部と鋼板両端部それぞれの窒化性ガスの導入量を調整
することを特徴とする長手・幅方向偏差に小さい方向性
電磁鋼板の窒化処理方法。 - 【請求項2】 最終板厚に冷延されたSi≦4.5%以
下を含有する方向性電磁鋼板用ストリップを脱炭焼鈍後
に窒化処理するに際し、窒化処理後に鋼板の窒素含有量
を幅方向の複数点で測定し、この測定結果に基づき連続
焼鈍炉に導入する窒化性ガスもしくは窒化性ガスを含む
混合ガスを連続焼鈍炉内の複数箇所に配置した鋼板中央
部にスプレーもしくはノズルにより吹き付ける手段およ
び鋼板両端部に吹き付ける手段とを単独あるいはそれら
を組み合わせ吹き付け手段により鋼板中央部と鋼板両端
部それぞれの窒化性ガスの導入量を調整することを特徴
とする長手・幅方向偏差に小さい方向性電磁鋼板の窒化
処理方法。 - 【請求項3】 連続焼鈍炉内に配置された前記スプレー
もしくはノズルにより吹き付ける手段がそれぞれ断熱さ
れていることをを特徴とする請求項1ないし2記載の長
手・幅方向偏差に小さい方向性電磁鋼板の窒化処理方
法。 - 【請求項4】 最終板厚に冷延されたSi≦4.5%以
下を含有する方向性電磁鋼板用ストリップの窒化処理用
連続焼鈍炉内の長手方向の複数箇所に、窒化性ガスもし
くは窒化性ガスを含む混合ガスを吹き付けるスプレーも
しくはノズル群を鋼板幅方向中央部に相当する位置と、
鋼板幅方向両端部に相当する位置に単独あるいはそれら
を組み合わせて配置した窒化処理ガス吹き付け手段を具
備したことを特徴とする方向性電磁鋼板用ストリップの
窒化処理用連続焼鈍炉。 - 【請求項5】 前記窒化処理用連続焼鈍炉の出側端部に
鋼板窒素含有量を測定する窒素測定装置を配置し、この
窒素測定装置による測定結果に基づいて前記連続焼鈍炉
内に配置したスプレーもしくはノズル群に供給する窒化
用ガス量を鋼板幅方向中央部および鋼板幅方向両端部に
それぞれ供給する窒化用ガス供給制御装置を具備したこ
とを特徴とする請求項4記載の方向性電磁鋼板用ストリ
ップの窒化処理用連続焼鈍炉。 - 【請求項6】 前記スプレーもしくはノズル群が、前記
窒化処理用連続焼鈍炉の長手方向に鋼板幅方向中央部に
相当する位置と、鋼板幅方向両端部に相当する位置に交
互に配置されたスプレーもしくはノズル群を具備したこ
とを特徴とする請求項4記載の方向性電磁鋼板用ストリ
ップの窒化処理用連続焼鈍炉。
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