JPH11216088A - 電気掃除機用吸込口体及びその回転清掃体の製造方法 - Google Patents
電気掃除機用吸込口体及びその回転清掃体の製造方法Info
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- JPH11216088A JPH11216088A JP10020891A JP2089198A JPH11216088A JP H11216088 A JPH11216088 A JP H11216088A JP 10020891 A JP10020891 A JP 10020891A JP 2089198 A JP2089198 A JP 2089198A JP H11216088 A JPH11216088 A JP H11216088A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 畳を損傷することがなく、高い塵埃吸い込み
能力を有し、且つ塵埃掻き上げ用の回転清掃体を容易に
製造することができるように成した電気掃除機用吸込口
体を提供する。 【解決手段】 床面に対向する吸塵開口部３ａを有する
吸込口本体４と、吸込口本体４内部に吸塵開口部３ａに
対向するように配設された塵埃掻き上げ用の回転清掃体
５とを備えた電気掃除機用吸込口体であって、回転清掃
体５が、吸込口本体４内部に回転自在に支持された回転
体５１と、この回転体５１に巻着され塵埃掻き上げ用の
ブラシ体５３が設けられた可撓性を有する被覆体５２と
備えたものであることを特徴とする。
能力を有し、且つ塵埃掻き上げ用の回転清掃体を容易に
製造することができるように成した電気掃除機用吸込口
体を提供する。 【解決手段】 床面に対向する吸塵開口部３ａを有する
吸込口本体４と、吸込口本体４内部に吸塵開口部３ａに
対向するように配設された塵埃掻き上げ用の回転清掃体
５とを備えた電気掃除機用吸込口体であって、回転清掃
体５が、吸込口本体４内部に回転自在に支持された回転
体５１と、この回転体５１に巻着され塵埃掻き上げ用の
ブラシ体５３が設けられた可撓性を有する被覆体５２と
備えたものであることを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は電気掃除機用吸込口
体及びその回転清掃体の製造方法に関するものである。
体及びその回転清掃体の製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】電気掃除機用吸込口体の代表的な先行技
術例としては、例えば、特開平４−２９５３２２号公報
に開示されたものを挙げることができる。この吸込口体
は、吸塵開口部を有する吸込口本体と、この吸込口本体
内部の吸塵開口部の上方に吸塵開口部に対向するように
配設された塵埃掻き上げ用の回転清掃体とを備え、回転
清掃体は、吸込口体本体内部に回転自在に支持された硬
質の回転体と、この回転体に嵌着され塵埃掻き上げ用の
ブレードが一体成形された軟質保護体とから構成されて
いる。
術例としては、例えば、特開平４−２９５３２２号公報
に開示されたものを挙げることができる。この吸込口体
は、吸塵開口部を有する吸込口本体と、この吸込口本体
内部の吸塵開口部の上方に吸塵開口部に対向するように
配設された塵埃掻き上げ用の回転清掃体とを備え、回転
清掃体は、吸込口体本体内部に回転自在に支持された硬
質の回転体と、この回転体に嵌着され塵埃掻き上げ用の
ブレードが一体成形された軟質保護体とから構成されて
いる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上述した構成の吸込口
体では、ゴムや塩化ビニール樹脂等から成るブレードと
これが接触する面との間に生じる摩擦抵抗が大きいため
畳を極度に損傷するとともに、回転清掃体の回転力も低
下して塵埃が掻き上げられにくくなるため吸い込み力が
弱い吸塵開口部の両端部で塵埃の吸い込みが悪くなると
いう問題点が有った。
体では、ゴムや塩化ビニール樹脂等から成るブレードと
これが接触する面との間に生じる摩擦抵抗が大きいため
畳を極度に損傷するとともに、回転清掃体の回転力も低
下して塵埃が掻き上げられにくくなるため吸い込み力が
弱い吸塵開口部の両端部で塵埃の吸い込みが悪くなると
いう問題点が有った。
【０００４】また、回転体が中空の筒状で、外周部に回
転体内部に連通する送風孔が設けられている場合には、
回転体の外周部に軟質保護体を嵌着するための溝を成形
するのが困難であるため製造が容易でないという問題点
が有った。また、畳みの損傷の防止や摩擦抵抗の低減の
ためにブレードに代えてブラシ毛を回転体の外周部に植
毛することが考えられるが、この場合にも、回転体が中
空の筒状で、外周部に回転体内部に連通する送風孔が設
けられていると、回転体の外周部にブラシ毛を植毛する
ための溝を成形するのが困難であるため製造が容易でな
い。
転体内部に連通する送風孔が設けられている場合には、
回転体の外周部に軟質保護体を嵌着するための溝を成形
するのが困難であるため製造が容易でないという問題点
が有った。また、畳みの損傷の防止や摩擦抵抗の低減の
ためにブレードに代えてブラシ毛を回転体の外周部に植
毛することが考えられるが、この場合にも、回転体が中
空の筒状で、外周部に回転体内部に連通する送風孔が設
けられていると、回転体の外周部にブラシ毛を植毛する
ための溝を成形するのが困難であるため製造が容易でな
い。
【０００５】本発明は上述した事情に鑑みて創案された
ものであって、その目的は、畳を損傷することがなく、
高い塵埃吸い込み能力を有し、且つ塵埃掻き上げ用の回
転清掃体を容易に製造することができるように成した電
気掃除機用吸込口体を提供することにある。
ものであって、その目的は、畳を損傷することがなく、
高い塵埃吸い込み能力を有し、且つ塵埃掻き上げ用の回
転清掃体を容易に製造することができるように成した電
気掃除機用吸込口体を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、請求項１に記載の発明は、床面に対向する吸塵
開口部を有する吸込口本体と、該吸込口本体内部に前記
吸塵開口部に対向するように配設された塵埃掻き上げ用
の回転清掃体とを備えた電気掃除機用吸込口体であっ
て、前記回転清掃体が、前記吸込口本体内部に回転自在
に支持された回転体と、この回転体に巻着され塵埃掻き
上げ用のブラシ体が設けられた可撓性を有する被覆体と
を備えたものであることを特徴とするものである。
ために、請求項１に記載の発明は、床面に対向する吸塵
開口部を有する吸込口本体と、該吸込口本体内部に前記
吸塵開口部に対向するように配設された塵埃掻き上げ用
の回転清掃体とを備えた電気掃除機用吸込口体であっ
て、前記回転清掃体が、前記吸込口本体内部に回転自在
に支持された回転体と、この回転体に巻着され塵埃掻き
上げ用のブラシ体が設けられた可撓性を有する被覆体と
を備えたものであることを特徴とするものである。
【０００７】また、請求項２に記載の発明は、請求項１
に記載の電気掃除機用吸込口体において、前記回転体が
中空の筒状のもので、その外周部に前記回転体内部に連
通した送風孔が設けられ、前記被覆体における前記送風
孔に重なり合う部位に前記送風孔から噴出する空気を外
部に逃がすための逃がし孔が設けられ、該逃がし孔が前
記送風孔よりも大きくしてあることを特徴とするもので
ある。
に記載の電気掃除機用吸込口体において、前記回転体が
中空の筒状のもので、その外周部に前記回転体内部に連
通した送風孔が設けられ、前記被覆体における前記送風
孔に重なり合う部位に前記送風孔から噴出する空気を外
部に逃がすための逃がし孔が設けられ、該逃がし孔が前
記送風孔よりも大きくしてあることを特徴とするもので
ある。
【０００８】また、請求項３に記載の発明は、床面に対
向する吸塵開口部を有する吸込口本体と、該吸込口本体
内部に前記吸塵開口部に対向するように配設された塵埃
掻き上げ用の回転清掃体とを備えた電気掃除機用吸込口
体の回転清掃体の製造方法であって、塵埃掻き上げ用の
ブラシ体を可撓性を有する被覆体に取り付け、この被覆
体を前記吸込口本体内部に回転自在に支持される回転体
に巻着することを特徴とするものである。
向する吸塵開口部を有する吸込口本体と、該吸込口本体
内部に前記吸塵開口部に対向するように配設された塵埃
掻き上げ用の回転清掃体とを備えた電気掃除機用吸込口
体の回転清掃体の製造方法であって、塵埃掻き上げ用の
ブラシ体を可撓性を有する被覆体に取り付け、この被覆
体を前記吸込口本体内部に回転自在に支持される回転体
に巻着することを特徴とするものである。
【０００９】また、請求項４に記載の発明は、請求項３
に記載の製造方法において、前記被覆体の展開形状が略
平板状で、その外面に前記ブラシ体の取り付け位置を示
す表示が設けられており、前記被覆体を展開した状態で
前記ブラシ体を前記表示に沿って取り付けることを特徴
とするものである。
に記載の製造方法において、前記被覆体の展開形状が略
平板状で、その外面に前記ブラシ体の取り付け位置を示
す表示が設けられており、前記被覆体を展開した状態で
前記ブラシ体を前記表示に沿って取り付けることを特徴
とするものである。
【００１０】また、請求項５に記載の発明は、請求項３
に記載の製造方法において、前記ブラシ体を前記被覆体
に縫着によって取り付けることを特徴とするものであ
る。
に記載の製造方法において、前記ブラシ体を前記被覆体
に縫着によって取り付けることを特徴とするものであ
る。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照しながら説明する。図１は本発明の一実施
形態である吸込口体１の上ケース２を外した状態の平面
図、図２は吸込口体１の側面図、図３は吸込口体１の側
面断面図、図４は図３の要部拡大図、図５は回転清掃体
５の軸方向断面図、図６は回転体５１の斜視図、図７は
ブラシ体５３が取り付けられた被覆体５２を平板状に展
開した状態を示す斜視図、図８はブラシ体５３の斜視
図、図９は押さえ体５５の斜視図である。
を図面を参照しながら説明する。図１は本発明の一実施
形態である吸込口体１の上ケース２を外した状態の平面
図、図２は吸込口体１の側面図、図３は吸込口体１の側
面断面図、図４は図３の要部拡大図、図５は回転清掃体
５の軸方向断面図、図６は回転体５１の斜視図、図７は
ブラシ体５３が取り付けられた被覆体５２を平板状に展
開した状態を示す斜視図、図８はブラシ体５３の斜視
図、図９は押さえ体５５の斜視図である。
【００１２】図１〜図３において、吸込口体１は、上ケ
ース２及び下ケース３から成る吸込口本体４と、下ケー
ス３の内部上方において一対の軸受け６、６を介して横
方向に延びるように水平に支持された塵埃掻き上げ用の
回転清掃体５と、俯仰角を調節することができるように
吸込口本体４後部に回動自在に取り付けられた駆動パイ
プ７と、この駆動パイプ７に接続された吸口パイプ８及
びパイプカバー９と、両側面に互いに対向するように取
り付けられた一対の車輪１０、１０と、下ケース３の下
面に前後方向に間隔をおいて遊嵌された一対の床ブラシ
１１、１１と、吸込口本体４の前面及び両側面の前部に
かけて設けられたバンパー１２と、吸込口本体４の前端
下部に横方向に間隔をおいて設けられた一対のローラ１
３、１３（一方のみ図示）と、吸込口本体４内部に設け
られたガイド板１４とを備えている。吸込口体１を構成
する各部品はネジ（不図示）によって一体的に固定され
ている。
ース２及び下ケース３から成る吸込口本体４と、下ケー
ス３の内部上方において一対の軸受け６、６を介して横
方向に延びるように水平に支持された塵埃掻き上げ用の
回転清掃体５と、俯仰角を調節することができるように
吸込口本体４後部に回動自在に取り付けられた駆動パイ
プ７と、この駆動パイプ７に接続された吸口パイプ８及
びパイプカバー９と、両側面に互いに対向するように取
り付けられた一対の車輪１０、１０と、下ケース３の下
面に前後方向に間隔をおいて遊嵌された一対の床ブラシ
１１、１１と、吸込口本体４の前面及び両側面の前部に
かけて設けられたバンパー１２と、吸込口本体４の前端
下部に横方向に間隔をおいて設けられた一対のローラ１
３、１３（一方のみ図示）と、吸込口本体４内部に設け
られたガイド板１４とを備えている。吸込口体１を構成
する各部品はネジ（不図示）によって一体的に固定され
ている。
【００１３】ガイド板１４は回転清掃体５の回転によっ
て生じる気流を効率良く送風するためのものであって、
回転清掃体５の上方に、下ケース３の下面に設けられた
吸塵開口部３ａから回転清掃体５後方の気流通過口１５
に至る部分を除いて回転清掃体５の外周面と所定間隔を
おいて対向するように形成された断面円弧状のガイド部
１４ａを有しており、ガイド板１４の一端を上ケース２
の内面に設けられた係止用凹部２ｂに係止し、ガイド板
１４の他端を下ケース３の内面に設けられた係止用凹部
３ｂに係止することによって装着されている。バンパー
１２は上ケース２と下ケース３の間に挟持されており、
壁面との接触による損傷の防止の他に空気漏れの防止も
兼ねている。
て生じる気流を効率良く送風するためのものであって、
回転清掃体５の上方に、下ケース３の下面に設けられた
吸塵開口部３ａから回転清掃体５後方の気流通過口１５
に至る部分を除いて回転清掃体５の外周面と所定間隔を
おいて対向するように形成された断面円弧状のガイド部
１４ａを有しており、ガイド板１４の一端を上ケース２
の内面に設けられた係止用凹部２ｂに係止し、ガイド板
１４の他端を下ケース３の内面に設けられた係止用凹部
３ｂに係止することによって装着されている。バンパー
１２は上ケース２と下ケース３の間に挟持されており、
壁面との接触による損傷の防止の他に空気漏れの防止も
兼ねている。
【００１４】回転清掃体５は、中空の筒状体の回転体５
１と、この回転体５１の外周部に巻着され外面に一対の
ブラシ体５３、５３が縫着された被覆体５２と、回転体
５１の両端に接着固定され内部に動翼ファン５４ａ（図
５参照）が配された支持リング５４、５４とで構成され
ている。
１と、この回転体５１の外周部に巻着され外面に一対の
ブラシ体５３、５３が縫着された被覆体５２と、回転体
５１の両端に接着固定され内部に動翼ファン５４ａ（図
５参照）が配された支持リング５４、５４とで構成され
ている。
【００１５】支持リング５４、５４は中心部から外方に
向けて突出した回転軸５４ｂを有し、この回転軸５４
ｂ、５４ｂにスラストワッシャ１６が挿通され、このス
ラストワッシャ１６、１６から突出した回転軸５４ｂ、
５４ｂの先端部に軸受け６が取り付けられ、この軸受け
６、６が下ケース３に設けられた支持リブ３ｃ、３ｃに
よって支持されるとともに、この支持リブ３ｃ、３ｃに
対向して上ケース２に設けられた支持リブ（不図示）に
よって固定されており、回転体５１、被覆体５２、及び
支持リング５４、５４は一体的に回転する。なお、本実
施形態では動翼ファン５４ａは支持リング５４の内部に
設けられているが、回転体５１の内部に設けるようにし
てもよい。
向けて突出した回転軸５４ｂを有し、この回転軸５４
ｂ、５４ｂにスラストワッシャ１６が挿通され、このス
ラストワッシャ１６、１６から突出した回転軸５４ｂ、
５４ｂの先端部に軸受け６が取り付けられ、この軸受け
６、６が下ケース３に設けられた支持リブ３ｃ、３ｃに
よって支持されるとともに、この支持リブ３ｃ、３ｃに
対向して上ケース２に設けられた支持リブ（不図示）に
よって固定されており、回転体５１、被覆体５２、及び
支持リング５４、５４は一体的に回転する。なお、本実
施形態では動翼ファン５４ａは支持リング５４の内部に
設けられているが、回転体５１の内部に設けるようにし
てもよい。
【００１６】図５に示すように、回転体５１の外周部に
は、回転体５１の中心線ＣＬに対して傾斜した状態で互
いに平行に延びる複数本の線Ｌ1、Ｌ1、・・・に沿って
配列され、回転体５１内部に連通した送風孔５１ａ、５
１ａ、・・・が設けられている。また、図６に示すよう
に、回転体５１の外周部には、被覆体５２を固定するた
めの軸方向延びる溝５１ｂが刻設されている。
は、回転体５１の中心線ＣＬに対して傾斜した状態で互
いに平行に延びる複数本の線Ｌ1、Ｌ1、・・・に沿って
配列され、回転体５１内部に連通した送風孔５１ａ、５
１ａ、・・・が設けられている。また、図６に示すよう
に、回転体５１の外周部には、被覆体５２を固定するた
めの軸方向延びる溝５１ｂが刻設されている。
【００１７】被覆体５２は、軟質塩化ビニール樹脂、軟
質ゴム等の可撓性を有する材料によって形成された長方
形の平板から成り、その硬度は、回転体５１の回転数、
巻着時の作業性を考慮して適宜決められ、畳や木製の床
面の損傷を防止する。図７に示すように、被覆体５２の
短手方向両端部は内方に折り曲げられて巻着用端部５２
ａ、５２ａとされており、被覆体５２における回転体５
１の送風孔５１ａに重なり合う部位に逃がし孔５２ｂ、
５２ｂ、・・・が設けられている。なお、図５に示すよ
うに、逃がし孔５２ｂは送風孔５１ａよりも大きくして
あり、組み立て時のばらつきや被覆体５２の変形によっ
て送風孔５１ａが塞がれないようにしている。
質ゴム等の可撓性を有する材料によって形成された長方
形の平板から成り、その硬度は、回転体５１の回転数、
巻着時の作業性を考慮して適宜決められ、畳や木製の床
面の損傷を防止する。図７に示すように、被覆体５２の
短手方向両端部は内方に折り曲げられて巻着用端部５２
ａ、５２ａとされており、被覆体５２における回転体５
１の送風孔５１ａに重なり合う部位に逃がし孔５２ｂ、
５２ｂ、・・・が設けられている。なお、図５に示すよ
うに、逃がし孔５２ｂは送風孔５１ａよりも大きくして
あり、組み立て時のばらつきや被覆体５２の変形によっ
て送風孔５１ａが塞がれないようにしている。
【００１８】被覆体５２の外面には、被覆体５２の長辺
に対して所定角度傾斜した状態で互いに平行に延びる二
本のラインＬ2、Ｌ2から成る表示５２ｃ、５２ｃが設け
られている。この表示５２ｃはブラシ体５３の取り付け
位置を示すもので、表示５２ｃを構成する二本のライン
Ｌ2、Ｌ2の間隔は、ブラシ体５３のブラシ台５３ａの両
側縁との間に約１ｍｍ程度の間隔が形成されるように設
定されており、ブラシ体５３をこのラインＬ2、Ｌ2間に
位置させることにより、ブラシ体５３を被覆体５２上に
正確に位置決めすることができる。なお、ラインに代え
て凸状突起や凸状リブにしてもよい。
に対して所定角度傾斜した状態で互いに平行に延びる二
本のラインＬ2、Ｌ2から成る表示５２ｃ、５２ｃが設け
られている。この表示５２ｃはブラシ体５３の取り付け
位置を示すもので、表示５２ｃを構成する二本のライン
Ｌ2、Ｌ2の間隔は、ブラシ体５３のブラシ台５３ａの両
側縁との間に約１ｍｍ程度の間隔が形成されるように設
定されており、ブラシ体５３をこのラインＬ2、Ｌ2間に
位置させることにより、ブラシ体５３を被覆体５２上に
正確に位置決めすることができる。なお、ラインに代え
て凸状突起や凸状リブにしてもよい。
【００１９】本実施形態では、ブラシ体５３の被覆体５
２に対する取り付け角度は、被覆体５２を回転体５１に
巻着したときに、ねじられたブラシ体５３の両端部が、
回転体５１の外周面の周方向に８０゜の角度間隔をおい
て位置するように設定されている。なお、ブラシ体５３
の被覆体５２に対する取り付け角度は特に限定されない
が、逃がし孔５２ｂ、５２ｂ、・・・の中心点を結ぶ直
線Ｌ3と平行（即ち、回転体５１の送風孔５１ａの中心
点を結ぶ線Ｌ1と平行）になるように取り付けるのが好
ましい。
２に対する取り付け角度は、被覆体５２を回転体５１に
巻着したときに、ねじられたブラシ体５３の両端部が、
回転体５１の外周面の周方向に８０゜の角度間隔をおい
て位置するように設定されている。なお、ブラシ体５３
の被覆体５２に対する取り付け角度は特に限定されない
が、逃がし孔５２ｂ、５２ｂ、・・・の中心点を結ぶ直
線Ｌ3と平行（即ち、回転体５１の送風孔５１ａの中心
点を結ぶ線Ｌ1と平行）になるように取り付けるのが好
ましい。
【００２０】図８に示すように、ブラシ体５３は、塩化
ビニール樹脂等の軟質材料で成形した略断面逆Ｔ字形の
細長いブラシ台５３ａの凸条部分に長手方向に延びるよ
うに形成された溝５３１に多数のブラシ毛５３ｂを挿入
し、溝５３１の側方からミシンによってブラシ毛５３ｂ
をブラシ台５３ａに縫着した後、ブラシ毛５３ｂの先端
を切り揃えたものである。ブラシ体５３は、上述したよ
うに被覆体５２の表示５２ｃに沿って位置決めした後、
ミシンによって被覆体５２に縫着する。なお、本実施形
態では二個のブラシ体５３を有しているが、ブラシ体５
３の数はこれに限られるものではない。また、ブラシ体
５３は回転体５の中心軸と平行になるように取り付けて
もよい。
ビニール樹脂等の軟質材料で成形した略断面逆Ｔ字形の
細長いブラシ台５３ａの凸条部分に長手方向に延びるよ
うに形成された溝５３１に多数のブラシ毛５３ｂを挿入
し、溝５３１の側方からミシンによってブラシ毛５３ｂ
をブラシ台５３ａに縫着した後、ブラシ毛５３ｂの先端
を切り揃えたものである。ブラシ体５３は、上述したよ
うに被覆体５２の表示５２ｃに沿って位置決めした後、
ミシンによって被覆体５２に縫着する。なお、本実施形
態では二個のブラシ体５３を有しているが、ブラシ体５
３の数はこれに限られるものではない。また、ブラシ体
５３は回転体５の中心軸と平行になるように取り付けて
もよい。
【００２１】押さえ体５５は、硬質の樹脂材料で成形し
た断面Ｔ字形の細長い部材で、被覆体５２を回転体５１
の外周部に巻き付け、図４に示すように、被覆体５２の
巻着用端部５２ａ、５２ａを互いに突き合わせて回転体
５１の溝５１ｂに挿入した後、巻着用端部５２ａ、５２
ａ間に押し込む。これによって、巻着用端部５２ａ、５
２ａが溝５１ｂの側面に押し付けられるとともに溝５１
ｂに更に深く押し込まれ、被覆体５２がたるみのない状
態で回転体５の外周部に装着される。そして、この状態
で超音波溶着機によって押さえ体５５の下端面と溝５１
ｂの底面を超音波溶着して押さえ体５５を固定する。な
お、押さえ体５５の固定方法は接着や熱溶着等であって
もよい。
た断面Ｔ字形の細長い部材で、被覆体５２を回転体５１
の外周部に巻き付け、図４に示すように、被覆体５２の
巻着用端部５２ａ、５２ａを互いに突き合わせて回転体
５１の溝５１ｂに挿入した後、巻着用端部５２ａ、５２
ａ間に押し込む。これによって、巻着用端部５２ａ、５
２ａが溝５１ｂの側面に押し付けられるとともに溝５１
ｂに更に深く押し込まれ、被覆体５２がたるみのない状
態で回転体５の外周部に装着される。そして、この状態
で超音波溶着機によって押さえ体５５の下端面と溝５１
ｂの底面を超音波溶着して押さえ体５５を固定する。な
お、押さえ体５５の固定方法は接着や熱溶着等であって
もよい。
【００２２】図２に示すように、上ケース２及び下ケー
ス３の側面における回転清掃体５の動翼ファン５４ａに
対向する部位には外気を取り入れるための外気吸い込み
孔２ｄ、３ｄが多数個設けられている。図１に示すよう
に、下ケース３の内面には、支持リング５４、５４の外
周部に近接して対向するように略半円状に形成された周
面を有する一対の遮蔽リブ３ｅ、３ｅが設けられ、同様
に、上ケースの内面には、遮蔽リブ３ｅ、３ｅに対応す
る遮蔽リブ（不図示）が設けられており、これらの遮蔽
リブによって、吸い込んだ外気が支持リング５４の外周
部と上ケース２及び下ケース３の内面との間から極力漏
れないようにして、動翼ファン５４ａに外気が効率良く
流れ込むようにしている。
ス３の側面における回転清掃体５の動翼ファン５４ａに
対向する部位には外気を取り入れるための外気吸い込み
孔２ｄ、３ｄが多数個設けられている。図１に示すよう
に、下ケース３の内面には、支持リング５４、５４の外
周部に近接して対向するように略半円状に形成された周
面を有する一対の遮蔽リブ３ｅ、３ｅが設けられ、同様
に、上ケースの内面には、遮蔽リブ３ｅ、３ｅに対応す
る遮蔽リブ（不図示）が設けられており、これらの遮蔽
リブによって、吸い込んだ外気が支持リング５４の外周
部と上ケース２及び下ケース３の内面との間から極力漏
れないようにして、動翼ファン５４ａに外気が効率良く
流れ込むようにしている。
【００２３】上記のように構成された吸込口体１の作用
を説明する。電気掃除機本体（不図示）を運転すると、
外気吸い込み孔２ｄ、３ｄを介して吸込口体１内部に空
気が吸い込まれ、この空気が動翼ファン５４ａに流れ込
んで回転清掃体５が回転するとともに回転体５１内部に
空気が送り込まれる。この空気は回転体５１の外周部に
設けられた多数の送風孔５１ａ及び被覆体５２に設けら
れた多数の逃がし孔５２ａを介して外部に噴出し、ガイ
ド板１４との間に形成された間隙を通り、吸塵開口部３
ａを介して床面に吹き付けられる。そして、この空気は
ブラシ体５３によって掻き上げられた塵埃とともに再び
吸塵開口部３ａに吸い込まれ、気流通過口１５、駆動パ
イプ７を通って吸口パイプ８に吸い込まれる。
を説明する。電気掃除機本体（不図示）を運転すると、
外気吸い込み孔２ｄ、３ｄを介して吸込口体１内部に空
気が吸い込まれ、この空気が動翼ファン５４ａに流れ込
んで回転清掃体５が回転するとともに回転体５１内部に
空気が送り込まれる。この空気は回転体５１の外周部に
設けられた多数の送風孔５１ａ及び被覆体５２に設けら
れた多数の逃がし孔５２ａを介して外部に噴出し、ガイ
ド板１４との間に形成された間隙を通り、吸塵開口部３
ａを介して床面に吹き付けられる。そして、この空気は
ブラシ体５３によって掻き上げられた塵埃とともに再び
吸塵開口部３ａに吸い込まれ、気流通過口１５、駆動パ
イプ７を通って吸口パイプ８に吸い込まれる。
【００２４】
【発明の効果】請求項１に記載の吸込口体は、ブラシ体
で塵埃を掻き上げるため、床面との摩擦抵抗が少なく、
畳を損傷することが無いとともに、回転体の回転力が低
下しないため高い塵埃吸い込み能力を有する。また、回
転清掃体は、ブラシ体を被覆体に取り付け、この被覆体
を回転体に巻着することによって製造されるので、製造
が容易であるとともにその作業性も良い。さらに、回転
体にブラシ体やブラシ毛を挿入するための溝を設ける必
要が無いので、回転体の成形が容易であり、回転体の肉
厚を薄くすることができるため軽量化を図ることができ
るとともに安価に製造することができる。
で塵埃を掻き上げるため、床面との摩擦抵抗が少なく、
畳を損傷することが無いとともに、回転体の回転力が低
下しないため高い塵埃吸い込み能力を有する。また、回
転清掃体は、ブラシ体を被覆体に取り付け、この被覆体
を回転体に巻着することによって製造されるので、製造
が容易であるとともにその作業性も良い。さらに、回転
体にブラシ体やブラシ毛を挿入するための溝を設ける必
要が無いので、回転体の成形が容易であり、回転体の肉
厚を薄くすることができるため軽量化を図ることができ
るとともに安価に製造することができる。
【００２５】請求項２に記載の吸込口体は、被覆体に設
けた逃がし孔を回転体に設けた送風孔よりも大きくして
あるので、組立時のばらつきや被覆体の材料硬度のばら
つき等によって送風孔が塞がれるのを防止することがで
きる。
けた逃がし孔を回転体に設けた送風孔よりも大きくして
あるので、組立時のばらつきや被覆体の材料硬度のばら
つき等によって送風孔が塞がれるのを防止することがで
きる。
【００２６】請求項３に記載の製造方法は、回転体に直
接ブラシ体を取り付けず、ブラシ体を被覆体に取り付
け、この被覆体を回転体に巻着するようにしているの
で、製造が容易であるとともにその作業性も良い。さら
に、回転体にブラシ体やブラシ毛を挿入するための溝を
設ける必要が無いので、回転体の成形が容易であり、回
転体の肉厚を薄くすることができるため軽量化を図るこ
とができるとともに安価に製造することができる。
接ブラシ体を取り付けず、ブラシ体を被覆体に取り付
け、この被覆体を回転体に巻着するようにしているの
で、製造が容易であるとともにその作業性も良い。さら
に、回転体にブラシ体やブラシ毛を挿入するための溝を
設ける必要が無いので、回転体の成形が容易であり、回
転体の肉厚を薄くすることができるため軽量化を図るこ
とができるとともに安価に製造することができる。
【００２７】請求項４に記載の製造方法によれば、被覆
体を平板状に展開してブラシ体を表示に沿って取り付け
ることにより、ブラシ体を正確に位置決めして変形しな
いように取り付けることができるとともに、作業性が向
上する。
体を平板状に展開してブラシ体を表示に沿って取り付け
ることにより、ブラシ体を正確に位置決めして変形しな
いように取り付けることができるとともに、作業性が向
上する。
【００２８】請求項５に記載の製造方法によれば、ブラ
シ体を被覆体に縫着によって取り付けるようにしたこと
により、ブラシ体の取り付け角度や位置の変更が容易で
あるとともに、被覆体にブラシ体を取り付けるための部
分を形成する必要が無いのでブラシ体の個数を容易に変
更することができる。
シ体を被覆体に縫着によって取り付けるようにしたこと
により、ブラシ体の取り付け角度や位置の変更が容易で
あるとともに、被覆体にブラシ体を取り付けるための部
分を形成する必要が無いのでブラシ体の個数を容易に変
更することができる。
【図１】 本発明の一実施形態である吸込口体１の上ケ
ース２を外した状態の平面図。
ース２を外した状態の平面図。
【図２】 吸込口体１の側面図。
【図３】 吸込口体１の側面断面図。
【図４】 図３の要部拡大図。
【図５】 回転清掃体５の軸方向断面図。
【図６】 回転体５１の斜視図。
【図７】 ブラシ体５３が取り付けられた被覆体５２を
平板状に展開した状態を示す斜視図
平板状に展開した状態を示す斜視図
【図８】 ブラシ体５３の斜視図。
【図９】 押さえ体５５の斜視図。
【符号の説明】 １ 吸込口体 ４ 吸込口本体 ３ａ 吸塵開口部 ５ 回転清掃体 ５１ 回転体 ５２ 被覆体 ５３ ブラシ体
Claims (5)
- 【請求項１】 床面に対向する吸塵開口部を有する吸込
口本体と、該吸込口本体内部に前記吸塵開口部に対向す
るように配設された塵埃掻き上げ用の回転清掃体とを備
えた電気掃除機用吸込口体であって、前記回転清掃体
が、前記吸込口本体内部に回転自在に支持された回転体
と、この回転体に巻着され塵埃掻き上げ用のブラシ体が
設けられた可撓性を有する被覆体とを備えたものである
ことを特徴とする電気掃除機用吸込口体。 - 【請求項２】 前記回転体が中空の筒状のもので、その
外周部に前記回転体内部に連通した送風孔が設けられ、
前記被覆体における前記送風孔に重なり合う部位に前記
送風孔から噴出する空気を外部に逃がすための逃がし孔
が設けられ、該逃がし孔が前記送風孔よりも大きくして
あることを特徴とする請求項１に記載の電気掃除機用吸
込口体。 - 【請求項３】 床面に対向する吸塵開口部を有する吸込
口本体と、該吸込口本体内部に前記吸塵開口部に対向す
るように配設された塵埃掻き上げ用の回転清掃体とを備
えた電気掃除機用吸込口体の回転清掃体の製造方法であ
って、塵埃掻き上げ用のブラシ体を可撓性を有する被覆
体に取り付け、この被覆体を前記吸込口本体内部に回転
自在に支持される回転体に巻着することを特徴とする電
気掃除機用吸込口体の回転清掃体の製造方法。 - 【請求項４】 前記被覆体の展開形状が略平板状で、そ
の外面に前記ブラシ体の取り付け位置を示す表示が設け
られており、前記被覆体を展開した状態で前記ブラシ体
を前記表示に沿って取り付けることを特徴とする請求項
３に記載の製造方法。 - 【請求項５】 前記ブラシ体を前記被覆体に縫着によっ
て取り付けることを特徴とする請求項３に記載の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10020891A JPH11216088A (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | 電気掃除機用吸込口体及びその回転清掃体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10020891A JPH11216088A (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | 電気掃除機用吸込口体及びその回転清掃体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11216088A true JPH11216088A (ja) | 1999-08-10 |
Family
ID=12039854
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10020891A Pending JPH11216088A (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | 電気掃除機用吸込口体及びその回転清掃体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11216088A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005096907A1 (en) * | 2004-04-08 | 2005-10-20 | Grey Technology Limited | Surface cleaning apparatus |
| JP2010284529A (ja) * | 2009-06-09 | 2010-12-24 | Dyson Technology Ltd | 掃除機ヘッド |
| US8316503B2 (en) | 2009-06-09 | 2012-11-27 | Dyson Technology Limited | Cleaner head |
| US8782851B2 (en) | 2009-06-09 | 2014-07-22 | Dyson Technology Limited | Cleaner head |
| US8806710B2 (en) | 2009-06-09 | 2014-08-19 | Dyson Technology Limited | Cleaner head |
-
1998
- 1998-02-02 JP JP10020891A patent/JPH11216088A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005096907A1 (en) * | 2004-04-08 | 2005-10-20 | Grey Technology Limited | Surface cleaning apparatus |
| JP2010284529A (ja) * | 2009-06-09 | 2010-12-24 | Dyson Technology Ltd | 掃除機ヘッド |
| US8316503B2 (en) | 2009-06-09 | 2012-11-27 | Dyson Technology Limited | Cleaner head |
| US8782851B2 (en) | 2009-06-09 | 2014-07-22 | Dyson Technology Limited | Cleaner head |
| US8806710B2 (en) | 2009-06-09 | 2014-08-19 | Dyson Technology Limited | Cleaner head |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |