JPH11216080A - 液体注出容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポンプ式液体注出器を備えた液体注出容器の
蓋体で蓋部材を締付け又は緩める際に同時に液体補給口
に栓体を簡単に着脱できるようにし、液体を容易に補給
できる。 【解決手段】 容器本体に注出口とは別に液体補給口を
形成し、該注出口に嵌合しうる挿入口を有しかつ蓋体で
締付けうる締付け部と、液体補給口に密嵌しうる栓体を
設けた蓋部材を設け、注出器の蓋体で蓋部材を締付け又
は緩めることにより蓋部材の栓体を液体補給口に着脱し
うるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明はボディシャンプ
ー、リンス等各種液体、半流動体を入れたポンプ式注出
器付き液体容器において、補給口を設けた液体注出容器
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の液体注出容器は上部に注
出口が設けられ、その注出口に液体の注出器を挿入し蓋
体で締付け固定するものが一般に使用されている。この
容器に入れた液体、例えばボディシャンプー、リンス等
が少なくなったり、使い切ってしまった場合に空になっ
ても捨てず、詰め替え用に別に用意した補給容器、或い
は簡単なビニール袋に封入した液体をその残り少なくな
った容器、或いは空になった容器に再充填して使用する
ことが多くなった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の液体注
出容器では、液体を補給する場合に、注出口より一旦液
体注出器を取り出さなければ、液体を補給することがで
きない。その注出口より注出器を抜き出す際に蓋や長い
吸い上げパイプに付着している液体がたれ落ちて、応々
にして風呂場の床等をシャンプー等で汚し、その清掃に
はかなりの手間がかかることがあり、又、注出口は小径
であるため、その注出口に補給容器、補給袋から液体を
入れることは容易でなく、応々にして注出口の外にこぼ
れてしまいシャンプー等で容器を汚すので問題となって
いた。

【０００４】この発明は上記従来の問題点を解決するた
めに、注出口とは別に液体を補給する補給口を別に設け
て、ポンプ式液体注出器を備えた液体注出容器の蓋体で
蓋部材を締付け又は緩める際に同時に液体補給口に栓体
を簡単に着脱できるようにし、液体を容易に補給できる
液体注出容器を提供することを目的とする。又、容器本
体の凹状部と蓋部材の形状を合致させて位置決めを簡単
とし、ぴったり被せることができ、さらには蓋部材の裏
面に栓体保持部を設けて栓体を簡単に装着できる液体注
出容器を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決する手段】この発明の請求項１の液体注出
容器は、液体注出器２０を蓋体３で注出口２に装着する
液体注出容器において、容器本体１に注出口２とは別に
液体補給口５を形成し、該注出口２に嵌合しうる挿入口
１１を有しかつ蓋体３で締付けうる締付け部１２と、液
体補給口５に密嵌しうる栓体１３を設けた蓋部材１０を
設け、注出器２０の蓋体３で蓋部材１０を締付け又は緩
めることにより蓋部材１０の栓体１３を液体補給口５に
着脱しうるようにしたことを特徴とするものである。

【０００６】前記した第１発明の構成によれば、容器本
体１の注出口２とは別に液体補給口５を設けて、液体補
給口５に液体を補給する時は、注出口２の蓋体３を緩め
て浮かして蓋部材１０を注出口を中心として回して蓋部
材の栓体１３を補給口５より外して蓋部材の向きを変え
て液体補給口５を開放するだけで、液体を補給すること
ができ、又液体を補給後、補給口５に栓をするとき、蓋
部材１０を回して液体補給口５に栓体１３を嵌めて注出
器２０の蓋体３で蓋部材１０を締付けるだけの簡単な作
業で、蓋体３を注出口２に締付けできるとともに蓋部材
の栓体１３を液体補給口５に確実に密嵌できるので便利
である。従って、液体補給の際に注出器を抜き出す必要
がないので、風呂場の床等を汚すことがない。又、蓋部
材は注出口に掛けたままでよいので、紛失するおそれが
ない。さらに蓋部材は容器と別体としたので、蓋部材の
色彩を変えることができ、その色彩によりシャンプー、
リンス等の区別ができる。また、蓋部材の表面にシャン
プー、リンス等の別を示す文字等の表示をすることもで
きる。

【０００７】請求項２の発明は、請求項１の液体注出容
器の容器本体の注出口周囲から液体補給口周囲まで凹状
部４を形成し、蓋部材１０を凹状部４の形状と合致する
形状としたものである。

【０００８】前記した第２の発明によれば、容器本体の
注出口周囲から液体補給口周囲までに設けた凹状部と蓋
部材の形状を合致させたので、蓋部材を凹状部に位置決
めしてぴったり嵌合することができ、従って、蓋部材１
０の表面と容器本体１の表面を面一とすることができ
る。

【０００９】請求項３の発明は、蓋部材の裏面に栓体保
持部１４を形成し、該栓体保持部１４に栓体１３を保持
したものである。 この第３の発明の構成によれば、蓋
部材の裏面の栓体保持部に栓体を簡単に装着できるの
で、制作容易である。

【００１０】

【発明の実施の形態】この発明の実施形態を図面に基づ
いて説明する。図１はこの発明の液体注出容器の斜視
図、図２は同一部破断側面図、図３は液体補給口を開け
た状態の斜視図、図４は蓋部材の斜視図、図５は同じく
その裏面側斜視図である。

【００１１】図１乃至図３において、１はボディシャン
プー、リンス等各種液体、半流動体を入れる合成樹脂製
容器本体で、その上部に筒状注出口２を設け、該注出口
２にポンプ式液体注出器２０を蓋体３で装着する。ポン
プ式液体注出器２０は従来使用されているもので、注出
ノズル２１を有する操作部２２を昇降可能に備えた吸い
上げパイプ２３の頭部２４と鍔部２５との間に蓋体３を
遊嵌し、蓋体３の内周のねじ部３ａを筒状注出口２の外
周のねじ部２ａに螺合させて液体容器１にポンプ式液体
注出器２０を装着する。而して、使用前は操作部２２を
押し込んだ状態に維持され、使用時にはその操作部２２
を押すことにより上方へ上昇させ、その状態で操作部２
２を押すことにより内部の液体を吸い上げパイプ２３を
通じて吸い上げて頭部の注出ノズル２１より液体を注出
することができる。２６は液体の密封シールである。

【００１２】前記容器本体１の注出口２の周囲より前方
に略長方形の凹状部４を形成し、その凹状部４の前記注
出口２に隣接する位置に液体補給口５を形成する。この
液体補給口５は液体を入れやすいように注出口２の径よ
り大きい径としてある。又、液体補給口５は補給する液
体を入れた液体容器、液体収納袋の口を近づけやすいよ
うに容器本体１の前方を傾斜状とした面に設けるのが好
ましい。なお、液体補給口５は注出口より大きくした場
合を示したが、これに限られるものではなく、同じくら
いの大きさでもよい。

【００１３】図４および図５において、蓋部材１０は合
成樹脂製板材で、前記凹状部４と合致する略長方形に形
成し、かつ容器本体１に合わせて湾曲状に形成し、その
一側に筒状注出口２に嵌合しうる挿入口１１を設け、か
つその挿入口１１の周囲を蓋体３で締付けうる嵌合締付
け部１２とし、又他側の裏面に環状の栓体保持部１４が
形成され、該栓体保持部に合成樹脂製鍔付き栓体１３が
嵌合保持されている。この蓋部材１０の形状を容器本体
１の表面の形状と合致するように形成すれば、凹状部４
に被せたとき、蓋部材の部分が突出することなく、ぴっ
たりと収めることができる。又、蓋部材１０は容器本体
１と別体としたので、容器とは色彩を変えることがで
き、注出容器全体の意匠的デザインを良くして商品価値
を向上できる。シャンプー、リンスを入れる容器を区別
するために、この蓋部材１０の色彩を、例えば、シャン
プー用はピンク色、リンス用はブルー色等適宜色彩とす
るだけで、内容物の区別を表すことができる。さらに
は、蓋部材１０の表面にシャンプー、リンス等を示す文
字、メーカーの商標等を印刷等で表示できる。その蓋部
材１０の表面にラベルを添付することもできる。実施形
態で、蓋部材の栓体は合成樹脂製の鍔付き栓体とした
が、これに限られるものではなく、コルク、ゴム等の弾
性体の栓体としてもよい。又、凹状部と蓋部材は略長方
形としたが、これに限られるものではなく、楕円形状、
ハート型等適宜形状とすることは自由にできる。

【００１４】なお、容器本体１の後部の穴８は、手で持
つための穴である。この穴８に合成樹脂製等のリング
（図示せず）をはめて手に持てるようにできる。さらに
は、シャンプーとリンス用の一対の容器本体を並べ、両
容器本体の穴８に合成樹脂製等のリング（図示せず）を
はめて連結し、手で持てるようにすることもできる。こ
のように、一対の容器本体を並べるときには、各容器の
蓋部材１０の色彩を、例えば、シャンプー用はピンク
色、リンス用はブルー色等適宜色彩とし、或いはその表
面に区別しうる表示をしておけば、シャンプー、リンス
等の使用者が液体を間違えて補給したり、使用するのを
防止することができる。

【００１５】この発明の液体注出容器にシャンプー、リ
ンス等の液体を補給する場合について説明する。先ず、
液体の残りが少なくなるか、或いは空となった容器本体
の液体補給口に液体を補給する時は、注出口の蓋体を緩
めて浮かして蓋部材を注出口を中心として回して蓋部材
の栓体を補給口より外して蓋部材の向きを側方へ向けて
液体補給口を開放して、液体を補給することができる。
又液体を補給後、補給口に栓をするときは、蓋部材を回
して液体補給口に栓体を嵌めて注出器の蓋体を締付ける
とともに蓋体で蓋部材の締付け部を締付けて押さえるこ
とにより補給口に栓体を密嵌できる。

【００１６】以上の実施形態を示したが、この発明はこ
の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸
脱しない範囲で、様々な形態を実施しうるものである。

【００１７】

【発明の効果】この発明によれば、液体補給口に液体を
補給する時は、注出口の蓋体を緩めて浮かして蓋部材を
注出口を中心として回して蓋部材の栓体を補給口より外
して蓋部材の向きを変えて液体補給口を開放するだけ
で、液体を容易かつ確実に補給することができる。又液
体を補給後、補給口に栓をするとき、蓋部材を回して液
体補給口に栓体を嵌めて注出器の蓋体で蓋部材を締付け
るだけの簡単な作業で、蓋体を注出口に締付けできると
ともに蓋部材の栓体を液体補給口に確実に密嵌できるの
で便利である。液体補給口を別に設けたので、液体補給
の際に注出器を抜き出す必要がなく、その補給口より容
易に液体を補充することができて便利であり、補給口に
液体を入れやすいので、こぼれることがなく、風呂場の
床等を汚すことがない。又、蓋部材は注出口に掛けたま
までよいので、紛失するおそれがない。さらに蓋部材は
容器と別体としたので、蓋部材の色彩容器本体の色彩と
変えることができ、意匠的デザインを斬新として商品価
値を向上できる。又、シャンプー、リンス等の液体の種
類により蓋部材の色彩を変えるだけで、容器の区別がで
きるので、補給をする者が補給する液体を間違えるのを
防ぐことができ、又使用者が間違えるのをなくすことが
できる。また、蓋部材の表面にシャンプー、リンス等の
別を示す文字等の表示をすることもできる。

【００１８】また、容器本体の注出口周囲から液体補給
口周囲までに設けた凹状部と蓋部材の形状を合致させた
ので、蓋部材を凹状部に位置決めしてぴったり嵌合する
ことができ、従って、蓋部材の表面と容器本体の表面を
面一とすることができ、容器全体の体裁を良くすること
ができる。さらには、蓋部材の裏面の栓体保持部に栓体
を簡単に装着できるので、制作容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の液体注出容器の斜視図である。

【図２】同一部破断側面図である。

【図３】液体補給口を開けた状態の斜視図である。

【図４】蓋部材の斜視図である。

【図５】同じくその裏面側斜視図である。

【符号の説明】

１ 容器本体 ２ 注出口 ３ 蓋体 ４ 凹状部 ５ 液体補給口 １０ 蓋部材 １１ 挿入口 １２ 締付け部 １３ 栓体 ２０ 液体注出器

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１１年３月１２日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正内容】

【書類名】 明細書

【発明の名称】 液体注出容器

【特許請求の範囲】

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する利用分野】この発明はボディシャンプ
ー、リンス等各種液体、半流動体を入れたポンプ式注出
器付き液体容器において、液体等の補給が容易にでき、
使用時における液体等の判別が容易に行え、また、デザ
イン的にも斬新とした液体注出容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の液体注出容器は上部に注
出口が設けられ、その注出口にポンプ式の液体注出器を
蓋体で締付け固定するものが一般に使用されている。こ
の容器に入れた液体、例えばボディシャンプー、リンス
等が少なくなったり、使い切ってしまった場合に空にな
っても捨てず、詰め替え用に用意した補給容器、或いは
簡単なビニール袋に封入した液体をその残り少なくなっ
た容器、或いは空になった容器に再充填して使用するこ
とが多くなった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の液体注
出容器では、液体を補給する場合に、注出口より一旦液
体注出器を取り出さなければ、液体を補給することがで
きない。その注出口より注出器を抜き出す際に蓋や長い
吸い上げパイプに付着している液体がたれ落ちて、応々
にして風呂場の床等をシャンプー等で汚し、その清掃に
はかなりの手間がかかることがあり、又、注出口は小径
であるため、その注出口に補給容器、補給袋から液体を
入れることは容易でなく、応々にして注出口の外にこぼ
れてしまいシャンプー等で容器を汚すので問題となって
いた。

【０００４】この発明は上記従来の問題点を解決するた
めに、注出口とは別の液体補給口に対する栓体の嵌脱と
接離とが蓋部材を介して行いうるようにして、液体補給
の容易性と併せて蓋部材による注入液体の判別及び容器
の意匠的デザインの斬新性をも高めた液体注出容器を提
供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明の請求項１の液
体注出容器は、容器本体１の注出口２にポンプ式液体注
出器２０をその締付け支持を兼備する蓋体３で脱着でき
るように備えた液体注出容器において、上記容器本体１
に上記注出口２より径の大きい液体補給口５を上記注出
口２に隣接して斜状に備え、上記容器本体１の注出口２
に回動可能に嵌めつけできる支持孔１１を一端に有し、
他端には栓体保持部１４で保持され上記容器本体１の液
体補給口５に嵌脱できる栓体１３を備えた蓋部材１０を
別に設け、上記蓋部材１０の一端支持孔１１を上記容器
本体１の注出口２に嵌めつけ、他端の栓体１３は上記液
体補給口５に密嵌して上記蓋体３にて蓋部材１０の締付
け部１２を挟着保持することにより容器本体１に対し蓋
部材１０が密栓固定されるとともに、蓋体３を緩めて栓
体１３を液体補給口５から脱出した後、蓋部材１０の栓
体側を注出口２を中心として左右いずれかへ回動変位し
て液体補給口５から栓体１３を離間することにより液体
補給口５が開放されるようにしたことを特徴とする。

【０００６】上記した請求項１記載の構成によれば、容
器本体１の注出口２とは別に液体補給口５を設けて、液
体補給口５から容器に液体を補給する時は、注出口２の
蓋体３を緩めて浮かし液体補給口５から栓体１３を外し
て蓋部材１０を注出口２を中心として右又は左へ回し蓋
部材の栓体１３を補給口５より離間して液体補給口５を
開放すれば、液体補給口５が斜状となっていることと相
まって液体の補給が容易に行える。又、液体を補給した
後、液体補給口５に栓をするときは、蓋部材１０を回し
て元位置へ戻し液体補給口５に栓体１３を嵌め液体注出
器２０とともに蓋体３で蓋部材１０を締付け固定するだ
けの簡単な作業で、液体注出器２０も注出口２に締付け
固定されるとともに蓋部材１０の栓体１３を液体補給口
５に確実に密嵌できる。従って、液体補給の際に液体注
出器２０を抜き出す必要がないので、風呂場の床等を汚
すことがない。又、蓋部材１０は注出口２に支持したま
までよいので、紛失するおそれがない。さらに、蓋部材
１０は容器本体１と別体としたので、蓋部材１０の色彩
を変えることができ、その色彩によりシャンプー、リン
ス等の区別ができる。また、蓋部材１０の表面にシャン
プー、リンス等の別を示す文字等の表示をすることもで
きる。又、蓋部材１０の存在により意匠的デザインも従
来にない斬新なものとなる。さらには、蓋部材１０の裏
面に形成された栓体保持部１４に栓体１３を保持したの
で、栓体１３の取付けが簡単に行え製作容易である。

【０００７】請求項２の発明は、上記請求項１の液体注
出容器において、上記容器本体１の注出口２の周囲から
液体補給口５の周囲までを一連の凹状部４に形成し、上
記蓋部材１０を上記凹状部４に合致する形状として蓋部
材１０が凹状部４に嵌脱するようにしたことを特徴とす
る。

【０００８】上記した請求項２記載の構成によれば、容
器本体１の注出口２の周囲から液体補給口５の周囲まで
に設けた凹状部４と蓋部材１０の形状を合致させたの
で、密栓時蓋部材１０を凹状部４に位置決めしてぴった
り嵌合することができ、従って、蓋部材１０の表面と容
器本体１の表面を面一とすることができ、外観上の体裁
もよい。

【０００９】

【発明の実施の形態】この発明の実施形態を図面に基づ
いて説明する。図１はこの発明の液体注出容器の斜視
図、図２は同一部破断側面図、図３は液体補給口を開け
た状態の斜視図、図４は蓋部材の斜視図、図５は同じく
その裏面側斜視図である。

【００１０】図１乃至図３において、１はボディシャン
プー、リンス等各種液体、半流動体を入れる合成樹脂製
容器本体で、その上部に螺筒状の注出口２を設け、該注
出口２にポンプ式液体注出器２０を袋ナット状の蓋体３
で締付け固定する。ポンプ式液体注出器２０は従来より
使用されているもので、注出ノズル２１を有する操作部
２２を昇降可能に備えた吸い上げパイプ２３の頭部２４
と鍔部２５との間に蓋体３の上部を遊嵌し、蓋体３の内
周のねじ部を螺筒状注出口２の外周のねじ部に螺合させ
て蓋体３を締めつけることにより液体容器１にポンプ式
液体注出器２０を装着支持する。而して、使用前は操作
部２２を押し込んだ状態に維持され、使用時にはその操
作部２２を押すことにより上方へ上昇させ、その状態で
操作部２２を押すことによりポンプが働いて内部の液体
をパイプ２３を通じて吸い上げ頭部２４の注出ノズル２
１より液体を注出することができる。２６は液体の密封
シールである。

【００１１】上記容器本体１の注出口２の周囲より液体
補給口５の周囲までの前方に略長方形の凹状部４を形成
し、上記注出口２と液体補給口５は隣接する位置に形成
されている。この液体補給口５は液体を入れやすいよう
に注出口２の径より大きい径としてある。又、液体補給
口５は補給する液体を入れた液体容器、液体収納袋の口
を近づけやすいように容器本体１の前方を傾斜状とした
面に設けられている。

【００１２】図４および図５において、蓋部材１０は合
成樹脂製板材で、上記凹状部４と合致する略長方形に形
成し、かつ容器本体１に合わせて湾曲状に形成し、その
一側に螺筒状注出口２に嵌合しうる支持孔１１を設け、
かつその支持孔１１の周囲を蓋体３で締付けうる締付け
部１２とし、又、他側の裏面には環状の栓体保持部１４
が形成され、該栓体保持部１４に合成樹脂製鍔付き栓体
１３が嵌合保持されている。この蓋部材１０の形状を容
器本体１の表面の形状と合致するように形成して凹状部
４に被嵌したとき、蓋部材１０の部分が突出することな
く、ぴったりと凹状部４に収まるようにしている。又、
蓋部材１０は容器本体１と別体としたので、容器本体１
とは色彩を変えることができ、注出容器全体の意匠的デ
ザインを斬新なものとして商品価値を向上できる。シャ
ンプー、リンスを入れる容器を区別するために、この蓋
部材１０の色彩を、例えば、シャンプー用はピンク色、
リンス用はブルー色等適宜色彩とするだけで、内容物の
区別を表すことができる。さらには、蓋部材１０の表面
にシャンプー、リンス等を示す文字、メーカーの商標等
を印刷等で表示できる。又、蓋部材１０の表面にラベル
を添付することもできる。実施形態で、蓋部材１０の栓
体１３は合成樹脂製の鍔付き栓体としたが、これに限ら
れるものではなく、コルク、ゴム等の弾性体の栓体とし
てもよい。又、凹状部４と蓋部材１０は略長方形とした
が、これに限られるものではなく、楕円形状、ハート型
等適宜形状とすることは自由にできる。

【００１３】なお、容器本体１の後部の穴８は、容器を
手で持つための穴である。この穴８に合成樹脂製等のリ
ング（図示せず）をはめて手に持てるようにできる。さ
らには、シャンプーとリンス用の一対の容器本体１を並
べ、両容器本体１の穴８に合成樹脂製等のリング（図示
せず）をはめて連結し、手で持てるようにすることもで
きる。このように、一対の容器本体１を並べるときに
は、各容器の蓋部材１０の色彩を、例えば、シャンプー
用はピンク色、リンス用はブルー色等適宜色彩とし、或
いはその表面に区別しうる表示をしておけば、シャンプ
ー、リンス等の使用者が液体を間違えて補給したり、使
用するのを防止することができる。

【００１４】この発明の液体注出容器にシャンプー、リ
ンス等の液体を補給する場合について説明する。先ず、
液体の残りが少なくなるか、或いは空となった容器本体
１の液体補給口５に液体を補給する時は、注出口２の蓋
体３を緩めて蓋部材１０を浮かし蓋部材１０の栓体１３
を液体補給口５より外して蓋部材１０を注出口２を中心
として右又は左へ回し蓋部材１０を側方へ向けて移動
し、液体補給口５上から栓体１３を離間することで液体
補給口５は開放され、液体を補給することができる。
又、液体を補給した後、液体補給口５に栓をするとき
は、蓋部材１０を回して元位置へ戻し液体補給口５に栓
体１３を嵌めて蓋体３を締付けることにより蓋体３で液
体注出器２０とともに蓋部材１０の締付け部１２を締付
け挟持することにより液体補給口５に栓体１３を密嵌し
た状態のもとに蓋部材１０は密栓固定される。

【００１５】以上の実施形態の一例を示したが、この発
明の液体注出容器はこの形態に限定されるものではな
く、この発明の要旨を逸脱しない範囲で、様々な形態で
実施しうるものである。

【００１６】

【発明の効果】この発明によれば、液体補給口に液体を
補給する時は、注出口の蓋体を緩めて浮かし蓋部材の栓
体を液体補給口より外して蓋部材を注出口を中心として
右又は左に回し蓋部材を横方向に移動して液体補給口を
開放すれば、液体補給口が傾斜していることと相まって
液体を容易かつ確実に補給することができる。又、液体
を補給した後、補給口に栓をするとき、蓋部材を回して
元位置に戻し液体補給口に栓体を嵌めて注出器の蓋体で
蓋部材を締付けるだけの簡単な作業で、蓋体を注出口に
締付け支持できるとともに蓋部材の栓体を液体補給口に
確実に密嵌できる。又、液体補給口を別に設けたので、
液体補給の際に液体注出器を抜き出す必要がなく、その
補給口より容易に液体を補充することができて便利であ
り、補給口に液体を入れやすいので、こぼれることがな
く、風呂場の床等を汚すことがない。又、蓋部材は注出
口に支持したままでよいので、紛失するおそれがない。
さらに蓋部材は容器と別体としたので、蓋部材の色彩を
容器本体の色彩と変えることができ意匠的デザインを斬
新として商品価値を向上できる。又、シャンプー、リン
ス等の液体の種類により蓋部材の色彩を変えるだけで、
内容物の区別ができるので、補給をする者が補給する液
体を間違えるのを防ぐことができ、又、使用者が間違え
るのをなくすことができる。又、蓋部材の表面にシャン
プー、リンス等の別を示す文字等の表示をすることもで
きる。さらには、蓋部材に対する栓体の取付けは栓体保
持部で簡単に行いうる。

【００１７】又、容器本体の注出口の周囲から液体補給
口の周囲までに設けた凹状部と蓋部材の形状を合致させ
たので、蓋部材を凹状部に位置決めしてぴったり嵌合す
ることができ、従って、蓋部材の表面と容器本体の表面
を面一とすることができ、容器の外観上の体裁を良くす
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の液体注出容器の一例を示した斜視図
である。

【図２】同一部破断側面図である。

【図３】液体補給口を開けた状態の斜視図である。

【図４】蓋部材の斜視図である。

【図５】同じくその裏面斜視図である。

【符号の説明】 １ 容器本体 ２ 注出口 ３ 蓋体 ４ 凹状部 ５ 液体補給口 １０ 蓋部材 １１ 支持孔 １２ 締付け部 １３ 栓体 ２０ 液体注出器

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 液体注出器を蓋体で注出口に装着する液
   体注出容器において、 容器本体に注出口とは別に液体補給口を形成し、 該注出口に嵌合しうる挿入口を有しかつ蓋体で締付けう
   る締付け部と、液体補給口に密嵌しうる栓体を設けた蓋
   部材を設け、 注出器の蓋体で蓋部材を締付け又は緩めることにより蓋
   部材の栓体を液体補給口に着脱しうるようにしたことを
   特徴とする液体注出容器。
2. 【請求項２】 前記容器本体の注出口周囲から液体補給
   口周囲まで凹状部を形成し、蓋部材を凹状部の形状と合
   致する形状とした請求項１記載の液体注出容器。
3. 【請求項３】 蓋部材の裏面に栓体保持部を形成し、該
   栓体保持部に栓体を保持した請求項１記載の液体注出容
   器。