JPH11216039A - パッド付き椅子 - Google Patents

パッド付き椅子

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JPH11216039A
JPH11216039A JP2088998A JP2088998A JPH11216039A JP H11216039 A JPH11216039 A JP H11216039A JP 2088998 A JP2088998 A JP 2088998A JP 2088998 A JP2088998 A JP 2088998A JP H11216039 A JPH11216039 A JP H11216039A
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JP
Japan
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pad
tension
back plate
exterior sheet
applying means
Prior art date
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Pending
Application number
JP2088998A
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English (en)
Inventor
Akitoshi Osawa
明敏 大沢
Fumiko Tsujinouchi
文子 辻之内
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 腰掛け座や背凭れ部のパッドの外装シートの
張りが長期にわたって維持され、見栄えの悪化が起こり
難いパッド付き椅子を提供することである。 【解決手段】 腰掛け座のパッド3或いは背凭れ部のパ
ッド4に自己弾性復元力で反りを生じる裏板5を具備さ
せ、その裏板5に面ファスナ8等でパッドの外装シート
7の周縁を取付ける。こうして、無負荷時にパッド3、
4の全体を裏板5の復元力で反らせ、その反りによる表
面長の変化を利用して外装シート7に張力を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、腰掛け座(シー
ト)や背凭れ部にパッドを備える椅子、詳しくは、パッ
ドの外装シートに長期にわたって張りを与えられるよう
にした椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】椅子のパッドは、クッション性を有する
充填材(詰め物)を外装シートで覆って作られている。
外装シートは周縁を内側に巻き込んでパッド支持枠に固
定している。パッド支持枠は座面を有し、その座面上に
充填材を敷き詰め、その外側を外装シートでくるんでい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】椅子のパッドの充填材
としては、発泡ポリウレタンやポリエステル綿などがよ
く用いられている。また、最近では、炭素繊維の不織布
を積層してキルティングを施した不燃性の充填材も開発
されている。
【0004】いずれにしても、これ等の充填材は、荷重
が繰り返し印加されると次第に復元性が悪くなって嵩が
減少する(いわゆるヘタリを生じる)。
【0005】使用頻度の高い椅子、例えば、乗物(電
車、バス、飛行機など)用の椅子の場合、充填材の種類
にもよるが、早いものでは使用開始後3ヶ月目ぐらいか
らそのヘタリが起こり出す。
【0006】この充填材のヘタリが生じると、パッドの
外装シートに弛みが生じて椅子の見栄えが悪くなる。乗
物用椅子の外装シートは、織布のモケットが多くを占め
ており、そのような織布の外装シートは特に、弛みが大
きくなると皺が生じ易く、乗客に悪印象を与える。
【0007】なお一般的な椅子は、外装シートをパッド
支持枠に完全に固定しており、外装シートの張り直し、
充填材の補充によるヘタリ部の補修が簡単に行えない。
このため、充填材の詰め込み量を多くしてパッドをでき
るだけ長持ちさせる方法が通常採られているが、この方
法ではパッド厚が相当厚くなってコストアップにつなが
るほか、パッドによるスペース占拠率も大きくなる。
【0008】そこで、この発明の課題は、充填材のヘタ
リによる外装シートの弛み、皺発生の抑止機能を持ち、
薄いパッドでも良好な見栄えが長期にわたって維持され
る椅子を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては、腰掛け座や背凭れ部のパッド
の裏側に張力付与手段を設け、その張力付与手段で前記
パッドの外装シートに張力を付与したのである。張力付
与手段は、下記の形態のものが考えられる。
【0010】(a)パッドに裏板を具備させ、その裏板
の弾性復元力又は裏板に作用させた弾性体の力で無負荷
時のパッドに反り又は反りの戻りを生じさせ、その反り
又は反りの戻りによるパッドの表面長の変化で外装シー
トに張力を付与するもの。
【0011】(b)パッドに裏板を具備させ、その裏板
と共にパッドの充填材を弾性体でパッド支持枠の座面か
ら離れる方向に押圧してパッド支持枠に引き止められた
外装シートに張力を付与するもの。
【0012】(c)パッドに裏板を具備させ、その裏板
の前面に可動板を取付け、その可動板を自己弾性復元力
又は弾性体による付勢力で変位させることによりパッド
の充填材を可動板で裏板から離れる方向に押圧して外装
シートに張力を付与するもの。
【0013】これ等の張力付与手段に採用する弾性体
は、板ばね、コイルばね、ゴム、空気を充填したゴム袋
など、周知のものの中から適当なものを選んで利用でき
る。
【0014】なお、前述の張力付与手段のうち、(a)
の形態で張力を裏板の反りの戻りによって発生させるも
のと(b)の形態のものは、外装シートの周縁の引き止
めをパッド支持枠によって行う必要がある。その他の形
態のものはその制限がなく、外装シート周縁の引き止め
を裏板で行うこともできる。
【0015】
【作用】従来の椅子用パッドは、充填材の弾性復元力の
みで外装シートに張りを与えているので、ヘタリによっ
て充填材の嵩が縮むと外装シートの張りが次第に失わ
れ、やがて弛みや皺が発生する。
【0016】これに対し、この発明では、専用の張力付
与手段を設けて外装シートに別途張力を付与するので、
充填材がヘタっても張力付与手段の力でシートの張りが
保たれる。
【0017】なお、裏板の弾性復元力を利用して外装シ
ートに張力を付与するものは、他の構造のものに比べて
簡素で製造し易く、コスト負担も少なくて済む利点があ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】図1及び図2に、この発明の椅子
の実施形態を示す。これは、電車用の固定式長椅子であ
って、車内に据え付けられる基台1上にパッド支持枠2
を取付けてその支持枠2で腰掛け座のパッド3を支持
し、さらに、車室の側壁部に添わせたパッド支持枠12
に背凭れ用のパッド4を取付けている。
【0019】腰掛け座用のパッド支持枠2は、基台1に
外枠を溶接し、その外枠の内側に鉄板を溶接して張った
ものが一般的であるが、それに限定されない。パッド3
を支える座面2a(図3参照)を有していればよい。
【0020】図1、2の椅子は、パッド3をパッド支持
枠2から独立させてそのパッド3に張力付与手段を付加
している。
【0021】パッド3は、裏板5を有し、その裏板5上
にクッション性を有する充填材6を載せ、その外側をモ
ケット等の外装シート7で覆っている。充填材6は、周
知のものでよい。
【0022】なお、図を見易くするため、図2では外装
シート7を充填材6から離したが、この両者は実際には
密着している(以下の実施形態も同じ)。
【0023】裏板5は、金属とプラスチックの積層板を
用いたが、金属や繊維強化プラスチックの単材でもよ
い。この裏板5は自己弾性復元力で幅方向(長手方向で
もよい)に反りを生じるようにしてあり、その裏板5の
裏面に強力な面ファスナ8で外装シート7の周縁を着脱
可能に取付けてその部分で外装シート7の引き止めを行
っている。
【0024】かかる構成のパッド3は、裏板5が張力付
与手段として機能し、その裏板の復元力で無負荷時に全
体が図2のように反り、それによる表面長の変化で外装
シート7に張力が加わる。この構造の場合、外装シート
7をパッド支持枠2で引き止めることもできる。なお、
その引き止めを図のように裏板5で行ったパッド3をパ
ッド支持枠2に連結具で取付ける場合には、連結具に、
変位吸収用の遊びをつけるなどしてパッド3の反りが妨
げられないようにしておく必要がある。
【0025】図の椅子は、背凭れ部のパッド4もパッド
3と同様の構造にして外装シート7に張力を付与してい
る。
【0026】図3のパッド3は、無負荷時に自己弾性復
元力で平坦な姿に戻ろうとする裏板5を採用している。
この裏板5を外装シート7の周縁を引き止めるときに図
のように反らせておくと、裏板5の復元力で外装シート
7が引かれてそのシート7に張力が加わる。この構造
は、外装シート7の引き止め先が裏板5に限定される
が、パッド3の最下部(図は幅方向中央部)をパッド支
持枠2に連結すれば連結点の変位が起こらないので、連
結具は変位吸収能のないものでよい。
【0027】裏板5の反りや反りの戻りは、図4、図5
に示すように、パッド支持枠の座面2aとの間に弾性体
9を介在し、その弾性体9の力で生じさせてもよい。図
4は弾性体9の押し力で裏板5を反らせ、図5は弾性体
9の引張力で反った裏板5を伸ばすようにしている。
【0028】図6、図7は、前述の(b)の形態の張力
付与手段を採用した椅子である。このように、外装シー
ト7の周縁をパッド支持枠2で引き止め、支持枠2の座
面2aと裏板5との間に弾性体9を介在してその弾性体
9で裏板5と共に充填材6を押し動かす方法でも、外装
シート7に張力を付与することができる。弾性体9によ
る裏板5の押し動かしは、図6のように、裏板の全体を
対象としてもよいし、図7のように一部のみを対象とし
てもよい。
【0029】図8、図9は、前述の(c)の形態の張力
付与手段を採用した椅子である。この椅子は、裏板5の
前面に可動板10を取付け、その可動板10で充填材6
の一部を押し動かして外装シート7に張力を加える。可
動板10は弾性復元力を有するもの(図8)、又は、図
9のように、裏板5にヒンジ11等で結合した可動板1
0を弾性体9で押し動かすもののどちらであってもよ
い。外装シート7の周縁の引き止めは、図8のように裏
板5で行える。また、図9のようにパッド支持枠2によ
っても行える。その外装シート7を張るときに可動板1
0を押し下げておくと、無負荷時に可動板10が持ち上
り、充填材6が押されて外装シート7に張力が加わる。
【0030】なお、背凭れ部のパッド(図3〜図9は図
示省略)の外装シートにも上記の張力付与技術を採用し
て張力を付与することができる。
【0031】また、各実施形態とも、弾性体9はコイル
スプリングを用いたが、これは板バネ、ゴムなどの他の
弾性体に置き換えることができる。
【0032】このほか、外装シート7の周縁は、面ファ
スナ8等で着脱自在に取付けると、パッドのヘタリ部の
補修、外装シートの張り直しが容易に行えて好ましい。
勿論、ねじ止め式の押え金具等で固定することもでき
る。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、この発明の椅子は、
パッドの裏側に、張力付与手段を設け、これを利用して
腰掛け座や背凭れ部のパッドの外装シートに張力を付与
するので、パッドの充填材がヘタっても外装シートの張
りが失われず、良好な見栄えが長期にわたって維持され
る。
【0034】また、弛み、皺発生の防止効果により、パ
ッド厚みを従来よりも薄くすることができ、コストやス
ペースの有効利用の面でも有利になる。
【0035】このほか、充填材を減らしてパッド厚みを
薄くすると、一般にパッドのクッション性が悪くなる
が、この発明の椅子は、張力付与手段がクッション性を
高める働きもするので、パッド厚を薄くすることによる
クッション性の悪化も抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を電車用の固定式長椅子に適用した例
を示す斜視図
【図2】図1のA−A線部の拡大断面図
【図3】他の実施形態を簡略化して示す横断断面図
【図4】他の実施形態を簡略化して示す横断断面図
【図5】他の実施形態を簡略化して示す横断断面図
【図6】他の実施形態を簡略化して示す縦断断面図
【図7】他の実施形態を簡略化して示す縦断断面図
【図8】他の実施形態を簡略化して示す縦断断面図
【図9】他の実施形態を簡略化して示す縦断断面図
【符号の説明】
1 基台 2、12 パッド支持枠 3、4 パッド 5 裏板 6 充填材 7 外装シート 8 面ファスナ 9 弾性体 10 可動板 11 ヒンジ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 腰掛け座のパッドの裏側に張力付与手段
    を設け、その張力付与手段で前記パッドの外装シートに
    張力を付与したパッド付き椅子。
  2. 【請求項2】 背凭れ部のパッドの裏側に張力付与手段
    を設け、その張力付与手段で前記パッドの外装シートに
    張力を付与したパッド付き椅子。
  3. 【請求項3】 前記張力付与手段として、パッドに裏板
    を具備させ、その裏板の弾性復元力又は裏板に作用させ
    た弾性体の力で無負荷時のパッドに反り又は反りの戻り
    を生じさせ、その反り又は反りの戻りによるパッドの表
    面長の変化で外装シートに張力を付与するものを用いた
    請求項1又は2に記載のパッド付き椅子。
  4. 【請求項4】 前記張力付与手段として、パッドに裏板
    を具備させ、その裏板と共にパッドの充填材を弾性体で
    パッド支持枠の座面から離れる方向に押圧してパッド支
    持枠に引き止められた外装シートに張力を付与するもの
    を用いた請求項1又は2に記載のパッド付き椅子。
  5. 【請求項5】 前記張力付与手段として、パッドに裏板
    を具備させ、その裏板の前面に可動板を取付け、その可
    動板を自己弾性復元力又は弾性体による付勢力で変位さ
    せることによりパッドの充填材を可動板で裏板から離れ
    る方向に押圧して外装シートに張力を付与するものを用
    いた請求項1又は2に記載のパッド付き椅子。
JP2088998A 1998-02-02 1998-02-02 パッド付き椅子 Pending JPH11216039A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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