JPH11215420A - リモートコントロール装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビデオカメラ本体の設置の自由度を確保しつ
つ、コードレス伝送にて良好な再生情報を得ることので
きるリモートコントロール装置を提供する。 【解決手段】 ビデオカメラ１のＡＶ端子４に接続され
るＡＶケーブル１１を収納する収納部１２、および映像
・音声等をコードレス送信する発光部１３を備えてい
る。テレビジョン受像機５には、ビデオカメラ１から送
信される映像・音声等を受信して画面上に表示する受光
部６が予め接続されている。本発明のリモコン装置１０
によれば、本来であればビデオカメラ１に備えられてい
る赤外線伝送機構をリモコン装置１０に付設するように
したため、ビデオカメラ１の設置の自由度を向上でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば映像・音声
・制御信号をコードレスで伝送するコードレス伝送機能
を備えたカメラ一体型のビデオテープレコーダのリモー
トコントロール装置に関し、さらに詳しくは、コードレ
ス伝送機能をリモートコントロール装置に付設すること
によって映像・音声・制御信号のコードレス伝送時の利
便性を向上するリモートコントロール装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、カメラ一体型のビデオテープレコ
ーダ(Video Tape Recorder: 以下、単に「ビデオカメ
ラ」と記す）が普及している。ビデオカメラには、ビデ
オカメラ等を遠隔操作するリモートコントロール装置
（以下、単に「リモコン装置」と記す）が付属されてい
る。リモコン装置は、ビデオカメラやテレビジョン受像
機等の被制御装置を離れて操作できる大変便利なもので
ある。従来のＡＶ機器に使用されるリモコン装置は、Ｐ
ＰＭ(Pulse Position Modulation) 方式などのリモコン
信号フォーマットに基づく独自規格によって行われてい
る。

【０００３】しかも、近年のビデオカメラには、撮影済
の映像・音声等をテレビジョン受像機に映出してモニタ
する際のコード接続の煩わしさを解消するため、撮影済
の映像・音声等をコードレス（無線）で伝送するコード
レス伝送機能を備えた機器が発売されている。映像・音
声等をコードレスで伝送するコードレス伝送には、ＡＶ
レーザリンクなどの独自規格またはＩｒＤＡ(Infrared
Deta Association：赤外線通信規格）などの赤外線通信
方式が用いられている。

【０００４】図３に示すような従来のコードレス伝送機
能を備えたビデオカメラ１は、撮影中や撮影済の映像を
モニタするための液晶モニタ２、映像・音声等をコード
レス再生するための発光部３やＡＶケーブルを接続する
ためのＡＶ端子４などを備えている。一方、テレビジョ
ン受像機５には、ビデオカメラ１から送信される映像・
音声等を受信して画面上に表示する受光部（コードレス
レシーバ）６が予め接続されている。

【０００５】そして、ビデオカメラ１の発光部３では、
ビデオカメラ１が再生する映像・音声等を混合して輝度
変調し、赤外線として発光部３から照射する。テレビジ
ョン受像機５に設置された受光部６では、受信信号を帯
域分離して復調し、映像・音声等をテレビジョン受像機
５の画面上に表示、或いはスピーカ（図示省略）から発
音する。これにより、ビデオカメラ１を再生する度に必
要なコード接続の手間を省略することができる。

【０００６】しかしながら、従来のビデオカメラ１で
は、発光部３がビデオカメラ本体に一体形成されている
ため、コードレス伝送で良好な再生情報を得るために
は、ビデオカメラ１本体を可動して受光部６に向けて設
置しなければならないという問題がある。すなわち、発
光部３から照射される赤外線の照射角の有効エリアは、
一例として仰角θ≒１０°（±２０°）程度と規定され
ているため、その照射エリア内に受光部６が入るように
ビデオカメラ１を設置しなければならず、ビデオカメラ
１の設置の自由度を低下させている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
に鑑みてなされたもので、その課題は、従来のコードレ
ス伝送機能を備えたビデオカメラでは、発光部がビデオ
カメラ本体に一体形成されているため、コードレス伝送
で良好な再生情報を得るためには、ビデオカメラ全体を
動かして受光部に向けなければならないという問題点を
解消することである。そして、ビデオカメラの設置の自
由度を確保しつつ、映像・音声等のコードレス伝送時の
利便性を向上することのできるリモートコントロール装
置を提供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上述した本発明の課題を
解決するために以下の手段を講じた。すなわち、請求項
１に記載の本発明のリモートコントロール装置は、被制
御装置を遠隔操作する操作手段と、操作手段の操作内容
を理解して対応する制御信号を生成する制御手段と、カ
メラ一体型のビデオテープレコーダなどの外部電子機器
からの情報を入力する入力手段と、入力手段に入力され
た情報を変調して対応する情報信号を生成する情報制御
手段と、制御信号または情報信号の少なくとも一方をコ
ードレス伝送する送信手段と、制御手段の生成する制御
信号に基づいて被制御装置を制御するとともに、情報制
御手段の生成する情報信号を復調して情報を再生する受
信手段とを具備することを特徴とするものである。

【０００９】前記の構成によれば、通常の操作手段に基
づく制御信号（リモコン信号等）は制御手段により生成
して送信手段より送信する。本発明のリモートコントロ
ール装置に備えられた入力手段に入力された外部電子機
器（ビデオカメラ等）からのＡＶ信号等は情報制御手段
によって情報信号に変換して送信手段から送信する。受
信手段ではリモコン信号等に基づいて被制御装置を通常
の如く制御するとともに、情報信号を復調して元のＡＶ
信号等に戻して再生する。本発明のリモートコントロー
ル装置を用いることにより、コードレスでＡＶ信号等を
伝送する際の外部電子機器の設置の自由度を向上でき
る。

【００１０】請求項２に記載のリモートコントロール装
置は、入力手段に収納部を設ける構成とし、本発明のリ
モートコントロール装置および外部電子機器間の接続に
使用するケーブルは、その収納部に収納可能とすること
を特徴とするものである。

【００１１】前記の構成によれば、本発明のリモートコ
ントロール装置および外部電子機器間の接続に使用した
ケーブルは収納部に収納可能である。これにより、使用
後のケーブルが邪魔になることがなく、従来のリモコン
装置と同様な使い勝手が実現される。

【００１２】請求項３に記載のリモートコントロール装
置は、前記送信手段を、制御信号および情報信号を共に
照射する発光ダイオードを含む発光回路部を兼用する構
成とすることを特徴とするものである。

【００１３】前記の構成によれば、送信手段の発光回路
部を兼用する構成とすることにより、発光回路部品や発
光ダイオードの共通化を図ることができ、発光回路部の
構成の簡略化および製造コストの低減を図ることができ
る。

【００１４】

【発明の実施の形態】本発明は、撮影済の映像・音声等
をコードレス（無線）で伝送するコードレス伝送機能を
備えた電子機器において、本来であれば電子機器に備え
られている赤外線伝送機構を、リモートコントロール装
置に付設することに特徴を有する。すなわち、リモート
コントロール装置に赤外線伝送機能を付設することによ
り、電子機器の設置の自由度を確保しつつ、コードレス
伝送時のリモートコントロール装置の利便性を向上する
考案に関するものである。以下、本発明の具体的な実施
の形態につき添付図面を参照して順次説明する。

【００１５】先ず、本発明のリモートコントロール装置
の概要につき、ビデオカメラおよびテレビジョン受像機
と共に図１に例示して説明する。図１は本発明のリモー
トコントロール装置の使用状態を示す斜視図である。な
お、従来技術で記載した事項と共通する部分には以降と
も同一の参照符号を付し、それらの説明を一部省略す
る。

【００１６】図１における本発明のリモコン装置１０
は、ビデオカメラ１のＡＶ端子４に接続されるＡＶケー
ブル１１を収納する収納部１２、および映像・音声等を
コードレス再生するための発光部１３などを備えてい
る。一方、テレビジョン受像機５には、ビデオカメラ１
から送信される映像・音声等を受信して画面上に表示す
る受光部（コードレスレシーバ）６が予め接続されてい
る。

【００１７】本発明のリモコン装置１０の接続されるビ
デオカメラ１は、８ミリ方式やディジタル方式のビデオ
カセット機構部、撮像レンズやＣＣＤ固体撮像素子から
なるカメラ部やマイクロフォン（何れも図示省略）など
を具備して構成されている。

【００１８】一方、テレビジョン受像機５には、本発明
のリモコン装置１０から送信される映像・音声等を受信
して画面上に表示する受光部６が予め接続されている。
なお、本発明のリモコン装置１０を使用することにより
ビデオカメラ１側の発光部は不要となるが、従来同様、
ビデオカメラ１に液晶モニタ２や発光部などを備えるよ
うにしても良い。

【００１９】そして、ビデオカメラ１の撮影時において
は、カメラ部で捉えた被写体を液晶モニタ２でモニタし
ながら撮影を行う。カメラ部やマイクロフォンで捉えら
れた映像・音声は信号処理されてビデオカセット機構部
を介して記録媒体に記録される。同様に、ビデオカメラ
１の再生時においては、記録媒体に記録された映像・音
声をビデオカセット機構部を介して再生し、液晶モニタ
２に再生映像を表示するようになされている。

【００２０】本発明のリモコン装置１０を用いたコード
レス再生においては、リモコン装置１０の収納部１２に
収納されたＡＶケーブル１１を引出し、ビデオカメラ１
のＡＶ端子４に接続する。ビデオカメラ１にアクセサリ
シュー（図示省略：アクセサリ接続部）が設置されてい
る場合は、そのアクセサリシューにＡＶケーブル１１を
接続する。その後、リモコン装置１０の発光部１３をテ
レビジョン受像機５の受光部６側に向ける。

【００２１】このような準備後、ビデオカメラ１を操作
して再生状態にすると、リモコン装置１０の発光部１３
からはビデオカメラ１の再生映像等が変調されて赤外線
として照射する。

【００２２】テレビジョン受像機５に設置された受光部
６では、受信信号を復調して再生映像をテレビジョン受
像機５に表示する。勿論、リモコン装置１０の操作キー
（詳細は後述する）を用いたテレビジョン受像機５の制
御は通常のリモコン信号によって従来公知の如く行われ
る。リモコン装置１０を用いたコードレス再生終了後
は、ＡＶケーブル１１をビデオカメラ１のＡＶ端子４か
ら抜き、リモコン装置１０の収納部１２に収納する。

【００２３】このように、本発明のリモコン装置１０で
は、本来であればビデオカメラ１に備えられている赤外
線伝送機構を、リモコン装置１０に付設するようにした
ため、ビデオカメラ１の設置の自由度を向上することが
できる。また、コードレス伝送終了後はＡＶケーブル１
１を収納部１２に収納できるようにしたため、本発明の
リモコン装置１０の使用後にＡＶケーブル１１が邪魔に
なることがない。

【００２４】次に、図２を参照して本発明のリモートコ
ントロール装置の回路構成を説明する。図２は本発明の
リモートコントロール装置の一例を示すブロック回路図
である。

【００２５】本発明のリモコン装置１０は、ＡＶ信号が
入力される入力部１４、ＡＶ信号処理部１５、ＡＶ信号
変調部１６、発光部１３の他、通常のリモコン操作を行
う操作キー１７、リモコン信号変調部１８、およびリモ
コン装置１０全体の制御を司る制御部１９などを備えて
構成される。

【００２６】ここで、本発明のリモコン装置１０におい
ては、発光部１３を通常のリモコン信号を照射する発光
ダイオード（ＬＥＤ）を兼用する構成としているが、無
論ＡＶ信号およびリモコン信号の照射用として別々に設
けるようにしても良い。つまり、本発明のリモコン装置
１０では、同様な赤外線を照射する発光部１３を兼用と
することで、発光回路部の共通化を図ることができ、発
光回路部の構成の簡略化および製造コストの低減を図る
ことが可能となる。

【００２７】かかる構成の本発明のリモートコントロー
ル装置の回路動作を図１および図２を参照して説明す
る。

【００２８】ＡＶ信号処理部１５では、入力部１４から
入力されたＡＶ信号を前段処理してＡＶ信号変調部１６
に送出する。ＡＶ信号変調部１６では制御部１９の制御
に基づいて入力ＡＶ信号を周波数混合して輝度変調す
る。発光部１３ではＡＶ信号を赤外線として照射する。

【００２９】操作キー１７は、ユーザがビデオカメラ１
やテレビジョン受像機５（図１参照）を操作する通常の
操作子である。操作キー１７の操作内容は制御部１９に
よって理解され、リモコン信号変調部１８では、操作キ
ー１７の押圧操作に応動して所定の制御コードを輝度信
号に変調して通常のリモコン信号として出力する。

【００３０】テレビジョン受像機５に設置された受光部
６では、発光部１３から照射されたＡＶ信号およびリモ
コン信号を受取し、復調部（図示省略）によって受信し
たＡＶ信号を帯域分離して復調し、ＡＶ信号をテレビジ
ョン受像機５の表示画面上に表示する等、或いはリモコ
ン信号に基づくテレビジョン受像機５の制御動作を実行
する。なお、映像・音声等のコードレス伝送方式は、Ｊ
ＰＥＧデータ通信規格（ＩｒＤＡ）のように双方向通信
可能な通信規格として今後規格化されることも想定され
るが、本発明はあらゆる方式のコードレス伝送方式に適
用されるものである。以降の動作は前述と同様であり、
重複するため省略する。

【００３１】本発明のリモートコントロール装置を適用
することにより、次のような具体的効果を上げることが
できる。第１には、従来のコードレス伝送機能を備えた
ビデオカメラでは、発光部がビデオカメラ本体に一体形
成されているため、コードレス伝送で良好な再生情報を
得るためにはビデオカメラの設置の自由度が制限されて
いたのに対し、本発明を適用することによりコードレス
再生時におけるビデオカメラの設置の自由度を向上でき
る。

【００３２】第２には、本発明のリモコン装置を使用す
ることによりビデオカメラ側の発光部は基本的に不要と
なる。これにより、ビデオカメラ本体の小型／軽量／省
電力化が可能となるとともに、本発明のリモコン装置を
接続するだけで一旦購入したビデオカメラ１のフィチャ
ーアップ（コードレス伝送機能の追加）を図ることがで
きる。

【００３３】第３には、本発明のリモコン装置を実現す
るに際し、本来リモコン装置に備えられている発光部を
兼用することで、発光回路部の共通化を図ることができ
る。

【００３４】第４には、本発明のリモコン装置には収納
部が備えられ、コードレス伝送終了後はＡＶケーブル１
１を収納部に収納できるようにしたため、本発明のリモ
コン装置の使用後にＡＶケーブル１１が邪魔になること
がなく、従来のリモコン装置と同様な使い勝手が実現さ
れる。

【００３５】本発明は前記実施の形態例に限定されず、
種々の実施形態を採ることができる。例えば、本発明は
ビデオカメラに限定されることなく、赤外線データ通信
規格によってコードレス伝送を行うディジタルスチルカ
メラや個人用携帯情報端末（ＰＤＡ）、ディジタルビデ
オディスク（ＤＶＤ）、光磁気／光ディスク装置等、コ
ードレス伝送機能を有するあらゆる電子機器に応用が可
能である。また、本発明は以上示した一実施形態にとら
われず様々な形態に発展出来ることは言うまでもない。

【００３６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項１
に係るリモートコントロール装置は、撮影済の映像・音
声等をコードレス（無線）で伝送するコードレス伝送機
能を備えた電子機器において、本来であれば電子機器に
備えられている赤外線伝送機構を、リモートコントロー
ル装置に付設するようにしたため、映像・音声等のコー
ドレス伝送時における電子機器の設置の自由度を向上す
る効果がある。

【００３７】本発明の請求項２に係るリモートコントロ
ール装置は、入力手段に収納部を設けるようにし、リモ
ートコントロール装置および外部電子機器間の接続に使
用するケーブルは、使用後その収納部に収納可能とした
ため、使用後のケーブルが邪魔になることがなく、従来
のリモコン装置と同様な使い勝手が実現される。

【００３８】本発明の請求項３に係るリモートコントロ
ール装置は、発光ダイオードを含む発光回路部を、リモ
コン信号およびＡＶ信号で兼用する構成としたため、発
光回路部品や発光ダイオードの共通化を図ることがで
き、発光回路部の構成の簡略化および製造コストの低減
を図ることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のリモートコントロール装置の使用状態
を示す斜視図である。

【図２】本発明のリモートコントロール装置の一例を示
すブロック回路図である。

【図３】本発明に係わる従来のコードレス伝送機能付き
ビデオカメラの動作説明図である。

【符号の説明】

１…ビデオカメラ、２…液晶モニタ、３，１３…発光
部、４…ＡＶ端子、５…テレビジョン受像機、６…受光
部、１０…リモコン装置、１１…ＡＶケーブル、１２…
収納部、１４…入力部、１５…ＡＶ信号処理部、１６…
ＡＶ信号変調部、１７…操作キー、１８…リモコン信号
変調部、１９…制御部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 被制御装置を遠隔操作する操作手段と、 前記操作手段の操作内容を理解して対応する制御信号を
   生成する制御手段と、 外部電子機器からの情報を入力する入力手段と、 前記入力手段に入力された情報を変調して対応する情報
   信号を生成する情報制御手段と、 該制御信号または該情報信号の少なくとも一方をコード
   レス伝送する送信手段と、 該制御信号に基づいて前記被制御装置を制御するととも
   に、該情報信号を復調して情報を再生する受信手段とを
   具備することを特徴とするリモートコントロール装置。
2. 【請求項２】 前記入力手段は、リモートコントロール
   装置本体に収納可能となされたケーブルであることを特
   徴とする請求項１に記載のリモートコントロール装置。
3. 【請求項３】 前記送信手段は、該制御信号および該情
   報信号を共に照射するように発光回路部を兼用すること
   を特徴とする請求項１に記載のリモートコントロール装
   置。
4. 【請求項４】 前記外部電子機器はカメラ一体型のビデ
   オテープレコーダであって、該情報信号は前記カメラ一
   体型のビデオテープレコーダにおけるオーディオ・ビジ
   ュアル信号であることを特徴とする請求項１に記載のリ
   モートコントロール装置。