JPH11214739A - 回路内蔵受光素子の製造方法 - Google Patents
回路内蔵受光素子の製造方法Info
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- JPH11214739A JPH11214739A JP10009951A JP995198A JPH11214739A JP H11214739 A JPH11214739 A JP H11214739A JP 10009951 A JP10009951 A JP 10009951A JP 995198 A JP995198 A JP 995198A JP H11214739 A JPH11214739 A JP H11214739A
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Abstract
の導電層からなる配線の設計線幅を細くしてチップサイ
ズを縮小する。 【解決手段】 フォトダイオードの受光領域にシリコン
窒化膜、又はシリコン酸化膜とシリコン窒化膜とを積層
した反射防止膜11を形成し、回路部の第1の導電層1
2と第2の導電層14とからなる配線を、層間絶縁膜1
3のスルーホールを介して電気的に接続する。第2の導
電層14からなる配線は、線幅シフトの少ないドライエ
ッチングでパターニングする。このとき、フォトダイオ
ードの受光領域上に第1の導電層12を残して反射防止
膜11がエッチングされないようにする。その後、フォ
トダイオードの受光領域上に残った第1の導電層12
は、反射防止膜11に影響を与えないウェットエッチン
グにより除去する。
Description
ォトダイオードと、その変換された光信号を処理するた
めの回路部とを同一の半導体基板上に備えた回路内受光
素子の製造方法に関し、特に、フォトダイオードの受光
領域に設けた反射防止膜の特性を劣化させることなくチ
ップサイズを縮小することができる回路内蔵受光素子の
製造方法に関する。
により受光領域が分割された分割フォトダイオードは、
主として光ピックアップに用いられている。例えば、半
導体レーザーの焦点位置をディスク上に合わせるための
フォーカス誤差信号や、半導体レーザーの焦点位置をデ
ィスクのピットに合わせるトラッキングのためのラジア
ル誤差信号を得るためにフォトダイオードが利用されて
いる。
られる光ピックアップの高速化に伴って、高速で性能が
良い分割フォトダイオードや、その回路部を同一の半導
体基板上に備えた回路内蔵受光素子が求められている。
そして、フォトダイオードの特性としては、応答速度の
高速化の他、光感度の高感度化が求められている。
対してどの程度の電気信号(電流)が変換により得られ
るかを示すものであり、高感度であるほど性能が良いフ
ォトダイオードである。
常、フォトダイオード表面に反射防止膜を形成し、これ
によりフォトダイオード表面での入射光の反射を防ぐ方
法が知られている。
膜の構造とにより変化する。
射防止膜の場合、CD−ROMの読み取りに使用される
半導体レーザー光の波長(780nm)に対しては、シ
リコン酸化膜の膜厚を最適化しても反射率を15%程度
にしかできず、光感度が悪いものとなる。
0号公報では、図4に示すように、シリコン窒化膜41
からなる反射防止膜を用いることが提案されている。こ
の反射防止膜では、シリコン窒化膜41の膜厚を最適化
することにより、780nmの波長の光に対して反射率
を1%程度にして光感度を改善することができる。
は、図5に示すように、薄いシリコン酸化膜51の上に
シリコン窒化膜52を積層した反射防止膜を用いること
が提案されている。
4の構造に比べて応答速度を低下させることなく接合容
量を低減し、高周波ノイズを低減することを目的とした
ものである。この構造ではpn接合が表面に出ているた
め、シリコン窒化膜のみからなる反射防止膜では接合リ
ークが増加してしまう。これを防ぐためにはシリコン酸
化膜からなる反射防止膜を設ける必要があるが、上述の
ようにシリコン酸化膜のみからなる反射防止膜では膜厚
を最適化しても反射率が高く、光感度が悪い。そこで、
シリコン酸化膜51の上にシリコン窒化膜52を積層し
た反射防止膜を設けているのである。この場合、各々の
膜厚を最適化することにより780nmの波長の光に対
して反射率を5%程度にすることができる。
ダイオードと、そのフォトダイオードで変換された光信
号を処理するための回路部とを同一の半導体基板に備え
た回路内受光素子においては、回路部のIC等の配線と
してAlSi等の導電層が使用される。
品を用いたウェットエッチングにより行われている。し
かし、等方性エッチングであるウェットエッチングで
は、図6(a)及び図6(b)に示すように、レジスト
61の下の導電層62までエッチングされてしまう。従
って、このようなエッチングシフトまで見込んだ配線の
設計を行う必要があり、設計上の配線幅が太くなってチ
ップサイズが全体的に大きくなるという問題がある。
チップを搭載する機器の小型化という両方の観点からチ
ップサイズの縮小が求められている。そこで、最近で
は、Cl2、BCl3、CF4等のガスを用いたドライエ
ッチングにより導電層のエッチングが行われている。こ
のエッチングは異方性エッチングであり、図7(a)及
び図7(b)に示すように、レジスト71を用いて導電
層72をエッチングする際のエッチングシフトが極めて
小さい。従って、設計上の配線幅を細くしてチップサイ
ズを縮小することができる。
提案されている従来の回路内蔵受光素子の製造方法につ
いて、図8(a)〜図8(e)を用いて説明する。ここ
では、一例として、拡散領域4で分割された受光領域を
有するフォトダイオード部2とNPNトランジスタから
なる回路部3とをP型半導体基板1上に備えた回路内蔵
受光素子の製造工程について、2層の導電層からなる配
線の形成工程以降を説明する。
層と称する)12をウェハ全面に形成した後、図8
(a)に示すように、フォトリソグラフィ及びエッチン
グにより回路部に第1の導電層12からなる配線を形成
する。このとき、フォトダイオード部の第1の導電層1
2はエッチングしないで残しておく。これにより、後の
工程で第1の導電層12と2層目の導電層(以下、第2
の導電層と称する)14との間の層間絶縁膜13をエッ
チングするときに反射防止膜の最表面層のシリコン窒化
(Si3N4)膜11が一緒にエッチングされないため、
ドライエッチングを行っても反射防止膜に影響を及ぼさ
ないようにすることができる。
4との間の層間絶縁膜13を形成し、図8(b)に示す
ように、フォトリソグラフィ及びエッチングにより第1
の導電層12と第2の導電層14とを接続するためのス
ルーホールを形成すると共にフォトダイオード部の上の
層間絶縁膜13を除去する。この層間絶縁膜13として
は、例えばP−SiN(Si3N4)、SOG及びPSG
の3層からなるものを用いることができる。以下の図で
は簡単のために層間絶縁膜内の層構造は省略して示す。
全面に第2の導電層14を形成する。
に第2の導電層14からなる配線を形成すると共にフォ
トダイオードの受光領域上の第1及び第2の導電層を除
去するためにフォトリソグラフィによりレジスト15を
形成する。
て回路部に第2の導電層14からなる配線を形成すると
共にフォトダイオードの受光領域上の導電層を除去す
る。
は、エッチングシフトを小さくして設計上の配線幅を細
くし、チップサイズを縮小することができる。
イオードの光感度を改善することができる反射防止膜は
シリコン窒化膜の単層、又はシリコン酸化膜の上にシリ
コン窒化膜を積層したものであり、いずれも最表面層が
シリコン窒化膜からなる。このシリコン窒化膜は導電層
のドライエッチングに使用されるガスによりエッチング
されてしまうため、反射防止特性が最適化されたシリコ
ン窒化膜の膜厚が薄くなったり、反射防止膜の下にある
pn接合のリーク特性が劣化したりするという問題があ
る。従って、ドライエッチングにより反射防止膜の上に
ある導電層の除去を行うことはできず、ウェットエッチ
ングにより除去する必要がある。
ットエッチングを用いた場合には、レジスト15の下の
第2の導電層14までエッチングされてしまうので、第
2の導電層14からなる配線の設計線幅が太くなってチ
ップサイズが大きくなるという問題があった。
決すべくなされたものであり、反射防止膜の特性を変化
させることなく第2の導電層からなる配線の設計線幅を
細くしてチップサイズを縮小することができる回路内蔵
受光素子の製造方法を提供することを目的とする。
子の製造方法は、フォトダイオードと、該フォトダイオ
ードで検出された光信号を処理する回路部とを同一の半
導体基板上に備えた回路内蔵受光素子を製造する方法に
おいて、該フォトダイオードの受光領域に反射防止膜を
形成する工程と、該半導体基板上に第1の導電層を形成
し、該受光領域上に該第1の導電層を残した状態で該回
路部に該第1の導電層からなる配線をパターニングする
工程と、該半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、該
回路部にある該絶縁膜にスルーホールを形成すると共
に、該受光領域上の該絶縁膜を除去する工程と、該半導
体基板上に第2の導電層を形成する工程と、ドライエッ
チングにより、該受光領域上に該第1の導電層を残した
状態で該回路部に該第2の導電層からなる配線をパター
ニングして、該第1の導電層からなる配線と該第2の導
電層からなる配線とを該スルーホールを介して電気的に
接続させる工程と、ウェットエッチングにより該受光領
域上に残された該第1の導電層を除去する工程とを含
み、そのことにより上記目的が達成される。
フォトダイオードと、該フォトダイオードで検出された
光信号を処理する回路部とを同一の半導体基板上に備え
た回路内蔵受光素子を製造する方法において、該フォト
ダイオードの受光領域に反射防止膜を形成する工程と、
該半導体基板上に第1の導電層を形成し、該受光領域上
に該第1の導電層を残した状態で該回路部に該第1の導
電層からなる配線をパターニングする工程と、該半導体
基板上に絶縁膜を形成する工程と、該回路部にある該絶
縁膜にスルーホールを形成すると共に、該受光領域上の
該絶縁膜を除去する工程と、該半導体基板上に第2の導
電層を形成する工程と、ドライエッチングにより、該受
光領域上に該第1の導電層及び該第2の導電層を残した
状態で該回路部に該第2の導電層からなる配線をパター
ニングして、該第1の導電層からなる配線と該第2の導
電層からなる配線とを該スルーホールを介して電気的に
接続させる工程と、ウェットエッチングにより該受光領
域上に残された両導電層を除去する工程とを含み、その
ことにより上記目的が達成される。
層、又は最表面層にシリコン窒化膜を有する複数層を用
いてもよい。
ェットエッチングとを適切に組み合わせることにより、
エッチングによる線幅シフトの縮小及び反射防止膜の特
性維持を両立させることができる。
ドの受光領域に反射防止膜を設けた半導体基板上にAl
Si等からなる第1の導電層を形成し、回路部に第1の
導電層からなる配線をパターニングする。従って、受光
領域上の反射防止膜の上には第1の導電層が残されてい
るので、層間絶縁膜のエッチングの際に反射防止膜が一
緒にエッチングされることはない。
AlSi等からなる第2の導電層を形成し、ドライエッ
チングにより回路部に第2の導電層からなる配線をパタ
ーニングする。このとき、受光領域上に第1の導電層を
残しておくので、反射防止特性を良好にするためにシリ
コン窒化膜の単層、又は最表面層にシリコン窒化膜を有
する複数層の反射防止膜を用いても、ドライエッチング
により反射防止膜はエッチングされない。
域上に残された第1の導電層を除去する。このとき、回
路部の第2の導電層からなる配線もエッチングされる
が、第2の導電層からなる配線に対するウェットエッチ
ングの時間を従来よりも短くすることができるので、第
2の導電層からなる配線の線幅シフトを小さくして設計
線幅をより細くすることができる。また、反射防止膜上
に残された第1の導電層はウェットエッチングで除去す
るため、反射防止膜がエッチングされることはない。
ドの受光領域に反射防止膜を設けた半導体基板上にAl
Si等からなる第1の導電層を形成し、回路部に第1の
導電層からなる配線をパターニングする。従って、受光
領域上の反射防止膜の上には第1の導電層が残されてい
るので、層間絶縁膜のエッチングの際に反射防止膜が一
緒にエッチングされることはない。
AlSi等からなる第2の導電層を形成し、ドライエッ
チングにより回路部に第2の導電層からなる配線をパタ
ーニングする。このとき、受光領域上に第1の導電層及
び第2の導電層を残しておくので、反射防止特性を良好
にするためにシリコン窒化膜の単層、又は最表面層にシ
リコン窒化膜を有する複数層の反射防止膜を用いても、
ドライエッチングにより反射防止膜はエッチングされな
い。
域上に残された両導電層を除去する。この場合、回路部
の第2の導電層からなる配線はドライエッチングのみで
形成されるので、従来の製造方法や請求項1の本発明に
比べて第2の導電層からなる配線の線幅シフトが生じ
ず、設計線幅をより細くすることができる。また、反射
防止膜上に残された両導電層はウェットエッチングで除
去するため、反射防止膜がエッチングされることはな
い。
いて、図面を参照しながら説明する。
本発明の実施形態1による回路内蔵受光素子の製造工程
を示す断面図である。ここでは、一例として、拡散領域
4で分割された受光領域を有するフォトダイオード部2
とNPNトランジスタからなる回路部3とをP型半導体
基板1上に備え、シリコン窒化膜からなる反射防止膜、
又はシリコン酸化膜の上にシリコン窒化膜を積層した反
射防止膜をフォトダイオードの受光領域に設けた回路内
蔵受光素子の製造について説明する。なお、第2の導電
層の形成工程までは図8(a)〜図8(c)に示した従
来の製造工程と同様であるので説明を省略する。
導電層14からなる配線を形成すると共にフォトダイオ
ードの受光領域上の第2の導電層14を除去するために
フォトリソグラフィによりレジスト15aを形成する。
ッチングにより回路部に第2の導電層14からなる配線
を形成すると共にフォトダイオードの受光領域上の第2
の導電層14を除去する。このとき、フォトダイオード
の受光領域上の第1の導電層12を残すようにエッチン
グ条件を設定する。
トエッチングによりフォトダイオードの受光領域上の第
1の導電層12を除去する。
ォトダイオードの受光領域上の第1の導電層12と第2
の導電層14とのうち、第2の導電層14をドライエッ
チングで除去し、反射防止膜(最表面層のシリコン窒化
膜11)の直上の第1の導電層12のみをウェットエッ
チングで除去しているので、第2の導電層の線幅シフト
を小さくすることができる。
μmで第2の導電層14の膜厚が1.1μmの場合、
1.1μmの導電層をドライエッチングで除去し、0.
8μmの導電層をウェットエッチングで除去することに
なる。実際のドライエッチングにおけるウェハ面内での
エッチングばらつきを考慮して、第1の導電層12がフ
ォトダイオードの受光領域上に残るように条件を設定し
た場合、受光領域上に残った導電層を除去するために
は、ウェットエッチングの時間は100秒となる。ここ
で、フォトダイオードの受光領域の第1の導電層12を
エッチングしているとき、同時に回路部の第2の導電層
14からなる配線もエッチングされるが、ウェットエッ
チングの時間が短いとエッチング液の染み込みによる線
幅シフトを小さくできるので、同じ太さの配線を形成す
る場合には設計寸法をより細く設計できる。ウェットエ
ッチングの時間が半分であるからといって線幅シフトが
単純に半分になるわけではないが、例えば上記条件では
約3.5μmの線幅シフトとなり、ウェットエッチング
のみで処理した従来の場合の線幅シフト5.0μmに比
べて線幅シフトを小さくすることができる。
イエッチングによる反射防止膜の特性変化を避けるため
にフォトダイオードの受光領域上の第1の導電層12と
第2の導電層14とをウェットエッチングのみで除去し
ており、2層分の厚みを除去するのでエッチング液に浸
す時間が長くなる。
μmで第2の導電層14の膜厚が1.1μmの場合、ウ
ェットエッチングの時間は175秒となる。ここで、フ
ォトダイオードの受光領域の導電層12、14をエッチ
ングしているとき、同時に回路部の第2の導電層14か
らなる配線もエッチングされているので、エッチング液
の染み込みによる線幅シフトが大きくなる。例えば上記
条件では約5.0μmの線幅シフトが発生するため、そ
れを見越して設計寸法を太くせざるを得ない。
ッチングを行っている間、フォトダイオードの受光領域
上には第1の導電層12が残されているので、反射防止
膜の最表面層のシリコン窒化膜11がエッチングガスの
影響を受けて反射防止特性が変化したり、pn接合のリ
ーク特性が劣化することはない。
2(a)に示すように接合リークがデバイスの定格9V
で2.5pAであり、受光領域上の導電層12、14を
ウェットエッチングのみで除去した従来の製造方法によ
る場合には図2(b)に示すようにデバイスの定格9V
で2.4pAであり、両者のリーク特性は殆ど差が無い
ことがわかる。
14をドライエッチングのみで除去した場合には、図2
(c)に示すようにウェハ面内でのばらつきも大きく、
7pA〜83pA(3倍〜35倍)とかなり接合リーク
特性が劣化している。また、この場合には、ドライエッ
チングによりシリコン窒化膜(例えば膜厚96nm)が
4nm〜5nm/分の割合でエッチングされるため、反
射率を低減するために最適化した膜厚からずれて、反射
率が高くなってしまうという問題もある。
に第2の導電層14からなる配線を形成するためのレジ
スト15aを、フォトダイオードの受光領域上の第1の
導電層12を除去するためのレジストとしても用いるこ
とができるので、後述する実施形態2に比べてフォトリ
ソグラフィの工程を減らしてコストを低減することがで
きる。
本発明の実施形態2による回路内蔵受光素子の製造工程
を示す断面図である。ここでも、実施形態1と同様に、
フォトダイオード部2とNPNトランジスタからなる回
路部3とをP型半導体基板1上に備え、フォトダイオー
ドの受光領域に反射防止膜を設けた回路内蔵受光素子の
製造について説明する。なお、第2の導電層の形成工程
までは図8(a)〜図8(c)に示した従来の製造工程
と同様であるので説明を省略する。
導電層14からなる配線を形成するためにフォトリソグ
ラフィによりレジスト15bを形成する。
ッチングにより回路部に第2の導電層14からなる配線
を形成する。このとき、フォトダイオードの受光領域上
の第2の導電層14はレジスト15bで覆われているの
でエッチングされない。
ダイオードの受光領域上の第1の導電層12及び第2の
導電層14を除去するためにフォトリソグラフィにより
レジスト15cを形成する。
トエッチングによりフォトダイオードの受光領域上の第
1の導電層12及び第2の導電層14を除去する。
路部に第2の導電層14からなる配線をドライエッチン
グで形成する際に、フォトダイオードの受光領域上に第
1の導電層12及び第2の導電層14が残されているの
で、殆ど設計通りの配線幅を得ることができる。
1の導電層12及び第2の導電層14はウェットエッチ
ングで除去されるので、反射防止膜の最表面層のシリコ
ン窒化膜11に影響を与えない。このとき、回路部の配
線を覆うようにレジスト15cを形成しており、第2の
導電層14からなる配線がエッチングされないので、配
線シフトを無くすることができる。よって、実施形態1
よりもさらに第2の導電層14からなる配線の設計線幅
を細くすることができる。
には、ドライエッチングとウェットエッチングとを適切
に組み合わせることによって、光感度を改善するために
フォトダイオードの受光領域に設けたシリコン窒化膜か
らなる反射防止膜、又はシリコン酸化膜とシリコン窒化
膜とを積層した反射防止膜の特性を維持すると共に、回
路部に設けた第2の導電層からなる配線の設計線幅を縮
小することが可能である。
導電層を線幅シフトの少ないドライエッチングでパター
ニングし、フォトダイオードの受光領域上の第1の導電
層を反射防止膜の特性を変化させないウェットエッチン
グで除去する。これにより、第2の導電層がエッチング
液に浸される時間を短くすることができ、例えば、従来
では約5μmであった線幅シフトを約3.5μmと小さ
くすることができる。また、この場合、受光領域の第1
の導電層を除去するためのレジストを第2の導電層から
なる配線をパターン形成するためのレジストとしても用
いることができ、レジストを形成するためのフォトリソ
グラフィ工程を増やす必要がないので、コストを低く抑
えることができる。
導電層のエッチングを回路部の配線部分と受光領域上の
部分とで別々に行っており、回路部の第2の導電層から
なる配線はドライエッチングのみで形成できるので、線
幅シフトをほぼ0μmにすることができる。また、受光
領域上の第1の導電層及び第2の導電層はウェットエッ
チングで除去することができるので、反射防止膜の特性
を変化しないようにすることができる。
チングとウェットエッチングとを適切に組み合わせるこ
とにより、光感度を低下させることなくチップサイズの
縮小化を図って優れた性能の回路内蔵受光素子を得るこ
とができる。
製造工程を示す断面図である。
及びウェットエッチングのみで処理した場合について、
フォトダイオードのpn接合のリーク特性を示すグラフ
である。
製造工程を示す断面図である。
るための断面図である。
ための断面図である。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 フォトダイオードと、該フォトダイオー
ドで検出された光信号を処理する回路部とを同一の半導
体基板上に備えた回路内蔵受光素子を製造する方法にお
いて、 該フォトダイオードの受光領域に反射防止膜を形成する
工程と、 該半導体基板上に第1の導電層を形成し、該受光領域上
に該第1の導電層を残した状態で該回路部に該第1の導
電層からなる配線をパターニングする工程と、 該半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、 該回路部にある該絶縁膜にスルーホールを形成すると共
に、該受光領域上の該絶縁膜を除去する工程と、 該半導体基板上に第2の導電層を形成する工程と、 ドライエッチングにより、該受光領域上に該第1の導電
層を残した状態で該回路部に該第2の導電層からなる配
線をパターニングして、該第1の導電層からなる配線と
該第2の導電層からなる配線とを該スルーホールを介し
て電気的に接続させる工程と、 ウェットエッチングにより該受光領域上に残された該第
1の導電層を除去する工程とを含む回路内蔵受光素子の
製造方法。 - 【請求項2】 フォトダイオードと、該フォトダイオー
ドで検出された光信号を処理する回路部とを同一の半導
体基板上に備えた回路内蔵受光素子を製造する方法にお
いて、 該フォトダイオードの受光領域に反射防止膜を形成する
工程と、 該半導体基板上に第1の導電層を形成し、該受光領域上
に該第1の導電層を残した状態で該回路部に該第1の導
電層からなる配線をパターニングする工程と、 該半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、 該回路部にある該絶縁膜にスルーホールを形成すると共
に、該受光領域上の該絶縁膜を除去する工程と、 該半導体基板上に第2の導電層を形成する工程と、 ドライエッチングにより、該受光領域上に該第1の導電
層及び該第2の導電層を残した状態で該回路部に該第2
の導電層からなる配線をパターニングして、該第1の導
電層からなる配線と該第2の導電層からなる配線とを該
スルーホールを介して電気的に接続させる工程と、 ウェットエッチングにより該受光領域上に残された両導
電層を除去する工程とを含む回路内蔵受光素子の製造方
法。 - 【請求項3】 前記反射防止膜としてシリコン窒化膜の
単層、又は最表面層にシリコン窒化膜を有する複数層を
用いる請求項1又は請求項2に記載の回路内蔵受光素子
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00995198A JP3652095B2 (ja) | 1998-01-21 | 1998-01-21 | 回路内蔵受光素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00995198A JP3652095B2 (ja) | 1998-01-21 | 1998-01-21 | 回路内蔵受光素子の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11214739A true JPH11214739A (ja) | 1999-08-06 |
JP3652095B2 JP3652095B2 (ja) | 2005-05-25 |
Family
ID=11734288
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JP00995198A Expired - Fee Related JP3652095B2 (ja) | 1998-01-21 | 1998-01-21 | 回路内蔵受光素子の製造方法 |
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