JPH11214521A - 半導体集積回路および半導体集積回路の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路および半導体集積回路の製造方法

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JPH11214521A
JPH11214521A JP1017198A JP1017198A JPH11214521A JP H11214521 A JPH11214521 A JP H11214521A JP 1017198 A JP1017198 A JP 1017198A JP 1017198 A JP1017198 A JP 1017198A JP H11214521 A JPH11214521 A JP H11214521A
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JP
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wiring
cell
integrated circuit
semiconductor integrated
protection circuit
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JP1017198A
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Inventor
Koji Takiguchi
孝司 滝口
Isao Takimoto
功 滝本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンテナ効果対策の必要な信号線を探して見
つけ、配線を変更するという工程を省くことによって半
導体集積回路の製造に要する期間を短縮する。 【解決手段】 セル内部のフローティングとなっている
ゲートに保護回路を接続しているセルを予め準備してお
く(ステップST10)。このセルを含む複数のセルを
用い、回路接続情報に従って自動配置配線を行う(ステ
ップST11)。この自動配置配線によって得られるマ
スクレイアウトデータには、アンテナ効果対策が必要な
端子全てに保護回路が付加されているレイアウトが記述
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体集積回路お
よび半導体集積回路の製造方法に関し、特にアンテナ効
果からゲート電極を保護する保護回路を備える半導体集
積回路、およびアンテナ効果からゲート電極を保護する
工程を含む半導体集積回路の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の製造工程の一つに、高
電圧のプラズマが用いられる工程がある。この工程は、
例えばスパッタ法を用いてアルミニウムで配線を形成す
る工程である。図19に示すインバータ1の出力とイン
バータ2の入力の間がアルミニウム配線(以下、Al配
線という。)3,4,5で接続されているが、このAl
配線3〜5がスパッタ法によって形成される。Al配線
3,4は第1層目の配線層に形成されており、Al配線
5は第2層目の配線層に形成されている。配線されてい
る配線層が異なるため、Al配線3,4とAl配線5と
は、それぞれビアコンタクト6,7で接続される。とこ
ろで、インバータ2は、例えばCMOSトランジスタで
形成されており、このCMOSトランジスタのゲート電
極とAl配線4が接続される。Al配線4が比較的長い
ため、Al配線4がアンテナの役割を果たしてAl配線
4に電荷が蓄積されてサージ電圧が発生する。このサー
ジ電圧によってMOSトランジスタのゲート酸化膜が劣
化し、そのため集積回路の信頼性が低下し、また集積回
路を構成しているトランジスタの性能が劣化する。この
ようなサージ電圧を引き起こす現象はアンテナ効果と呼
ばれる。
【0003】アンテナ効果はAl配線4がどの程度の長
さであれば確実に起こるというような現象ではなく、ア
ンテナ効果の発生はその他の様々な条件に左右される。
しかし、アルミニウムをスパッタするときの条件やトラ
ンジスタのサイズ等によって決まる所定の長さよりもA
l配線の長さを短くすると、アンテナ効果の発生を防止
することができる。そこで従来は、図19のAl配線4
を、図20に示すように、この所定の長さより短いAl
配線10と、その残りのAl配線8とに分けることによ
ってアンテナ効果によるゲート酸化膜の劣化を防止して
いる。
【0004】図21は自動配置配線されたセルの配置と
セル間の配線の一部を示す概念図である。セル21〜2
9は、左側に入力端子21a〜29aを有し、右側に出
力端子21b〜29bを有しているが、例えばセル25
のように入力端子25aがない場合もある。これら入力
端子21a〜29aと出力端子21b〜29bとの間が
信号線30〜40で接続されてセル間の配線が行われ
る。例えば、インバータ1,2等のような所定の機能を
有するブロックがセル21〜29に対応し、インバータ
1,2間を接続するAl配線3〜5およびビアコンタク
ト6,7やAl配線3,5,8〜10およびビアコンタ
クト6,7,11,12に信号線30〜40が対応す
る。
【0005】次に、レイアウト設計においてアンテナ効
果によるゲート損傷防止のための工程について図22お
よび図23を用いて説明する。通常、セルライブラリ4
2にセルが準備されている(ステップST1)。また、
レイアウト設計の対象となる回路の回路接続情報41に
従い、セルライブラリ42のセルを用いて自動配置配線
装置43がマスクレイアウトデータ44を生成する(ス
テップST2)。次に、このマスクレイアウトデータ4
4の検証が行われる。図23では図示を省略している
が、マスクレイアウトデータ44の検証に関しては、検
証の機能を持つ装置が自動的に行うのが一般的である
(ステップST3)。このとき、フローティングになっ
ているゲート電極に接続されておりかつ、所定の長さよ
りも長い線が抽出される。抽出された線、例えば図19
のAl配線4のようなアンテナ効果を生じる可能性のあ
る配線の接続を変更する。この配線の変更は、レイアウ
トエディタ45を用いて設計者等の人の手によって行わ
れる。例えば、図20に示すように、比較的短いAl配
線10をインバータ2の入力端子に接続する。比較的長
いAl配線8と短いAl配線10とは、異なる配線層に
あるAl配線9とビアコンタクト11,12を用いて接
続する。このようにすることで、長いAl配線8が形成
されているときには、Al配線8がインバータ1の出力
端子に接続されている状態にすることができる。Al配
線9が形成されるとき、Al配線8はAl配線3,5を
介してインバータ1の出力端子に接続されていれば、サ
ージ電圧の発生を防止してインバータ2の入力端子に悪
影響がおよぶことを避けることができる。ステップST
4での配線変更の後、マスクレイアウトデータ44を用
いてマスクが作成され、ウェーハプロセスが実施される
(ステップST5)。なお、個々の製品の事情に応じて
ステップST4の後にステップST3と同様の検証を行
う場合もある。そして、集積回路が形成されているウェ
ーハのアッセンブリが行われて製品が完成する(ステッ
プST6)。
【0006】図24は図19に示されているインバータ
2のレイアウトの一例を示すレイアウト図である。図2
4に示すレイアウトは、ゲートアイソレーションを用い
るゲートアレイ用インバータセルに関するものである。
図24において、51はP型拡散層、52はN型拡散
層、53,54はそれぞれ電源電圧Vdd、Vssを供
給するための電源ライン、P1〜P3はP型拡散層51
と一緒になってPMOSトランジスタを構成するゲート
電極、N1〜N3はN型拡散層52と一緒になってNM
OSトランジスタを構成するゲート電極、R1〜R6は
拡散層51,52やゲート電極P1〜P3,N1〜N3
のうち必要なところに電源電圧VddまたはVssを印
加するために用いられている第1層Al配線、C1〜C
4はゲート電極P1,P4,N1,N4と第1層Al配
線R1,R3,R4,R6とを接続するために用いられ
ているコンタクトである。
【0007】また図24において、R7はインバータ1
の出力端子に相当する第1層Al配線、C9,C10は
Al配線R7と拡散層51,52をそれぞれ接続するた
めに用いられているコンタクト、R8はAl配線R7に
接続されている第2層Al配線、C17はAl配線R
7,R8を接続するために用いられているコンタクト、
R9は例えばセル間のような長い距離を配線されている
第1層Al配線、C18は第2層Al配線R8と第1層
Al配線R9を接続するために用いられているコンタク
ト、R10はインバータ1の入力端子にあたるゲート電
極P2,N2に接続されている第1層Al配線、C5,
C6はゲート電極P2,N2とAl配線R10を接続す
るために用いられているコンタクト、R11は他の素子
の出力端子に相当する第1層Al配線、R12はAl配
線R11に接続されている第2層Al配線、C19は第
1層Al配線R11と第2層Al配線R12を接続する
ために用いられているコンタクト、C20は第1層Al
配線R10と第2層Al配線R12を接続するために用
いられているコンタクト、C11〜C16は第1層Al
配線R1〜R6と電源ラインVddまたはVssを接続
するために用いられているコンタクトである。ゲート電
極P1〜P3とその下にある半導体基板との間、および
ゲート電極N1〜N3とその下にある半導体基板との間
にはゲート酸化膜が形成されている。
【0008】問題となっているアンテナ効果はAl配線
R10で発生する。Al配線R10に接続されているゲ
ート電極P2,N2と半導体基板との間に、アンテナ効
果によって大きな電位差が生る。このように、Al配線
R10が長いと、ゲート電極P2,N2の下にあるゲー
ト酸化膜が破壊される可能性が大きくなる。
【0009】図25は図19に示されているインバータ
1のレイアウトの他の例を示すレイアウト図である。図
25に示すレイアウトは、オキサイドアイソレーション
を用いるゲートアレイ用インバータセルに関するもので
ある。図25において、61はP型拡散層、62はN型
拡散層、63,64はウェルコンタクト用の拡散領域、
53,54はそれぞれ電源電圧Vdd、Vssを供給す
るための電源ライン、P4はP型拡散層61と一緒にな
ってPMOSトランジスタを構成するゲート電極、N4
はN型拡散層62と一緒になってNMOSトランジスタ
を構成するゲート電極、R20〜R25は拡散層61〜
66の中の必要なところに電源電圧VddまたはVss
を印加するために用いられている第1層Al配線、C3
0〜C35はAl配線R20〜R25と拡散層61〜6
6とをそれぞれ接続するためのコンタクトである。
【0010】また図25において、R26は拡散層6
1,62の双方に接続されている第1層Al配線、C3
6,C37はAl配線R26を拡散層61,62とそれ
ぞれ接続するために用いられているコンタクト、R27
はAl配線R26と接続されている第2層Al配線、C
44はAl配線R26とR27を接続するために用いら
れているコンタクト、R28は例えばセル間のような長
い距離を配線されている第1層Al配線、C45は第2
層Al配線R27と第1層Al配線R28を接続するた
めに用いられているコンタクト、R29はインバータ1
の入力端子にあたるゲート電極P4,N4に接続されて
いる第1層Al配線、C45,C46はゲート電極P
4,N5とAl配線R29を接続するために用いられて
いるコンタクト、R30は他の素子の出力端子に相当す
る第1層Al配線、R31はAl配線R30に接続され
ている第2層Al配線、C47は第1層Al配線R30
と第2層Al配線R31を接続するために用いられてい
るコンタクト、C48は第1層Al配線R29と第2層
Al配線R31を接続するために用いられているコンタ
クト、C38〜C43は第1層Al配線R20〜R25
と電源ラインVddまたはVssを接続するために用い
られているコンタクトである。ゲート電極P4とその下
にある半導体基板との間、およびゲート電極N4とその
下にある半導体基板との間にはゲート酸化膜が形成され
ている。
【0011】問題となっているアンテナ効果はAl配線
R29で発生する。Al配線R29に接続されているゲ
ート電極P4,N4と半導体基板との間に、アンテナ効
果によって大きな電位差が生じる。このように、Al配
線R29が長いと、ゲート電極P4,N4の下にあるゲ
ート酸化膜が破壊される可能性が大きくなる。
【0012】アンテナ効果に対する対策が記載されてい
る文献には、例えば、特開平9‐74200号公報、特
開平8‐97416号公報、特開平8‐306922号
公報、および特開平6‐61440号公報がある。これ
らの文献に記載されている対策は、いずれもダイオード
を通して電圧を制限するものである。例えば、特開平6
‐61440号公報によれば、アンテナ効果の対策のた
めのダイオードをアンテナ効果対策が必要な信号線のみ
に付加するための処理手段が必要であることが記載され
ている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように従
来の半導体集積回路の製造方法によれば、アンテナ効果
対策の必要な信号線を探して見つけ、配線を変更しなけ
ればならず、そのための設計のやり直しなどにより製造
に要する期間が長くなるという問題がある。また、ダイ
オードによる保護回路だけではゲートアレーにおける様
々なレイアウトの要求に十分に応えることができないと
いう問題がある。
【0014】この発明は上記の問題点を解消するために
なされたものであり、配線の変更のための設計のやり直
しをなくすことにより製造に要する期間を短縮すること
を目的とする。また、ダイオードからなる保護回路以外
の保護回路を提供してレイアウト設計の自由度を大きく
するこによりレイアウト設計の時間を短縮することを目
的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る半導体
集積回路の製造方法は、アンテナ効果により発生する電
荷を放電するための保護回路を含む複数のセルを準備す
る工程と、前記セルを用いて自動配置配線によりマスク
レイアウトデータを作成する工程と、前記マスクレイア
ウトデータに基づき作成されるマスクを用いて半導体基
板上に配線を形成する工程とを備え、前記複数のセルを
準備する工程は、単独のセルの内部ではフローティング
となっているゲート電極に接続されている前記保護回路
を有するセルを準備する工程を含むことを特徴とする。
【0016】第2の発明に係る半導体集積回路の製造方
法は、第1の発明の半導体集積回路の製造方法におい
て、前記複数のセルを準備する工程は、電源電圧を供給
する電源ラインと前記フローティングとなっているゲー
ト電極との間に逆方向に向けて接続しているダイオード
を備える回路を前記保護回路として有するセルを準備す
る工程を含むことを特徴とする。
【0017】第3の発明に係る半導体集積回路の製造方
法は、第1の発明の半導体集積回路の製造方法におい
て、前記複数のセルを準備する工程は、前記フローティ
ングとなっているゲート電極に接続されている一方電流
電極を持ち、通常動作時にオフ状態となる絶縁ゲート型
トランジスタを備える回路を前記保護回路として有する
セルを準備する工程を含むことを特徴とする。
【0018】第4の発明に係る半導体集積回路の製造方
法は、第1の発明の半導体集積回路の製造方法におい
て、前記複数のセルを準備する工程は、前記フローティ
ングとなっているゲート電極に接続されている一方電流
電極と信号が与えられる他方電流電極とを持ち、該ゲー
ト電極へ前記信号を通過させるために通常動作時に常時
オン状態となる絶縁ゲート型トランジスタを備える回路
を前記保護回路として有するセルを準備する工程を含む
ことを特徴とする。
【0019】第5の発明に係る半導体集積回路の製造方
法は、第1の発明の半導体集積回路の製造方法におい
て、前記配線を形成する工程の後に、前記保護回路を切
り放す工程をさらに備えて構成される。
【0020】第6の発明に係る半導体集積回路の製造方
法は、第5の発明の半導体集積回路の製造方法におい
て、前記配線を形成する工程では、前記保護回路と前記
ゲート電極とを接続する配線と直列に全ての配線層を貫
通するビアコンタクトを形成する工程を含み、前記保護
回路を切り放す工程は、前記ビアコンタクトを除去する
工程を含むことを特徴とする。
【0021】第7の発明に係る半導体集積回路の製造方
法は、第1〜第6の発明のいずれかの半導体集積回路の
製造方法において、前記複数のセルを準備する工程で準
備されるセルの前記保護回路は、セルの端に設けられる
ように規定されており、前記半導体基板上に配線を形成
する工程は、前記保護回路の配線を第1層配線のみを用
いて行い、前記複数のセル間の配線を第2層配線かまた
はそれよりも上に在る配線層を用いて行う工程を含むこ
とを特徴とする。
【0022】第8の発明に係る半導体集積回路の製造方
法は、単独のセルの内部ではフローティングとなってい
る絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を複数の配線
層の中の最上層を用いて配線するように規定されている
セルを準備する工程と、前記セルを用いて自動配置配線
によりマスクレイアウトデータを作成する工程と、前記
マスクレイアウトデータに基づき作成されるマスクを用
いて半導体基板上に配線する工程とを備えて構成され
る。
【0023】第9の発明に係る半導体集積回路は、第1
および第2の電流電極並びに絶縁膜を介して半導体基板
に対面するように配置されているゲート電極を有する第
1の絶縁ゲート型トランジスタと、前記半導体基板上に
配置されて電源電圧の供給に用いられる電源配線と、前
記半導体基板上に形成され、第1の電流電極、前記第1
の絶縁ゲート型トランジスタの前記ゲート電極に接続さ
れている第2の電流電極および前記電源配線に接続され
ている制御電極とを有する第2の絶縁ゲート型トランジ
スタと、前記第2の絶縁ゲート型トランジスタの前記第
1の電流電極に接続されている信号線とを備え、前記第
2の絶縁ゲート型トランジスタは、半導体集積回路の通
常動作時において前記電源電圧によってオン状態になっ
ていることを特徴とする。
【0024】第10の発明に係る半導体集積回路は、第
1および第2の電流電極並びに絶縁膜を介して半導体基
板に対面するように配置されているゲート電極を有する
第1の絶縁ゲート型トランジスタと、前記半導体基板上
に形成され、第1の電流電極、前記第1の絶縁ゲート型
トランジスタの前記ゲート電極に接続されている第2の
電流電極および前記所定の信号が供給される制御電極と
を有する第2の絶縁ゲート型トランジスタと、前記第1
の絶縁ゲート型トランジスタの前記ゲート電極に接続さ
れている信号線とを備え、前記第2の絶縁ゲート型トラ
ンジスタは、半導体集積回路の通常動作時においては前
記所定の信号によってオフ状態になり、半導体集積回路
のテスト動作状態においては前記所定の信号によってオ
ン状態となって前記第2の絶縁ゲート型トランジスタの
前記第1の電流電極に与えられる信号を前記第1の絶縁
ゲート型トランジスタのゲート電極に伝達することを特
徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1による半導体集積回路の製造方法の一例を
示すフローチャートである。実施の形態1による半導体
集積回路の製造方法には、自動配置配線装置が用いられ
る。図2は図1に示す製造工程において用いられる自動
配置配線装置とデータとの関係を示す概念図である。ま
た、図3は自動配置配線に用いられるセルの一例を示す
回路図である。図3に示すセルには保護回路が付加され
ている。図4は自動配置配線されたセルの配置とセル間
の配線の一部を示す概念図である。図5は図3のセルの
レイアウトの一例を示すレイアウト図である。図6から
図8には、図5のX1‐X1線断面、X2‐X2線断
面、およびX3‐X3線断面が示されている。
【0026】図1に示すステップST10において、ま
ず、セル内のフローティングになっているゲートに保護
回路が接続されているセルを準備する。図3に示すよう
にセル70はCMOSインバータの機能を発揮するセル
であるが、このセル70は保護回路75を備えている。
セル70はCMOSインバータを構成するPMOSトラ
ンジスタ73とNMOSトランジスタ74とを備える。
PMOSトランジスタ73は、電源電圧Vddが印加さ
れているソースと、セル70の入力端子71に接続され
ているゲートと、セル70の出力端子72に接続されて
いるドレインとを備えている。NMOSトランジスタ7
4は、電源電圧Vssが印加されているソースと、セル
70の入力端子に接続されているゲートと、セル70の
出力端子に接続されているドレインとを備えている。こ
れらPMOSトランジスタ73とNMOSトランジスタ
74のゲートに保護回路75が接続されている。もし、
保護回路75が接続されていなければ、セル70におい
て、PMOSトランジスタ73とNMOSトランジスタ
74のゲートはフローティングとなる。保護回路70
は、電源電圧Vddを供給する電源ラインと入力端子7
1との間に逆方向を向けて接続されているダイオード7
6と、電源電圧Vssを供給する電源ラインと入力端子
71との間に逆方向を向けて接続されているダイオード
77で構成されている。図2のセルライブラリ42aに
ファイルされているセルについては、セル単独で見たと
きにフローティングになっているゲートに全て、例えば
保護回路75のような保護回路が接続されている。ただ
し、フローティングとなっているゲートを有しないセル
には、保護回路が存在しない場合がある。
【0027】ステップST11で、自動配置配線装置4
3は、回路接続情報41に従って自動配置配線を行い、
マスクレイアウトデータ44aを生成する。ここで生成
されるマスクレイアウトデータ44aが図23のマスク
レイアウトデータ44と異なる点は、マスクレイアウト
データ44aにおいては、保護回路を必要とするセル全
てに、自動配置配線が終了した時点で保護回路が付加さ
れている点である。そのため、従来のステップST4の
ような製造工程、つまりレイアウトエディタ45を用い
てマスクレイアウトデータ44を修正するという工程を
省略することができる。図4は、自動配置配線によって
配置されているセルと信号線とセルの保護回路との関係
を示す概念図である。保護回路21c〜29cは各セル
の入力端子21a〜29aを保護するように接続されて
いる。これはゲートアレイを用いるセルでは、入力端子
側にフローティングとなるゲートが存在するからであ
る。ステップST12で、マスクレイアウトデータ44
aについてルールチェック等の各種検証を行う。次にス
テップST13に進み、検証に合格したマスクレイアウ
トデータ44aからマスクを作成する。そのマスクを用
いてウェーハプロセスが実施される。これらステップS
T12,ST13は、それぞれ従来のステップST3,
ST5と同じ工程であるが、従来と異なり、検証のステ
ップST12の後に配線を変更するステップST4がな
い。そのため、検証のやり直し等の配線変更に伴う処理
を削減でき、製造工程が簡略化される。
【0028】ステップST13で、ウェーハに形成され
ている集積回路から保護回路の切り放しを行う。ただ
し、このステップST13は省略することができる。例
えば、保護回路が図3の保護回路75のようにセルの動
作を妨げるものでない場合には、セル70から保護回路
75を切り放さなくてもセル70本来の機能を発揮する
からである。切り放しを行わない保護回路は、例えば半
導体基板に形成されて通常動作時には逆バイアスされる
PN接合を有し、フローティングとなっているゲート電
極をPN接合を介して半導体基板に接続する機能を有す
る。
【0029】ここで図5〜図8を用いてセルから保護回
路を切り放す工程について説明する。図5は図3のセル
のレイアウトの一例を示すレイアウト図である。図5に
おいて、ゲート電極P5はAl配線R41とコンタクト
C50,C54によって電源ライン53に接続されてお
り、ゲート電極N5はAl配線R42とコンタクトC5
1,C55によって電源ライン54に接続されている。
保護回路75は、P型拡散層51とゲート電極P1,P
5とを含んで形成されるダイオードと、N型拡散層52
とゲート電極N1,N5とを含んで形成されるダイオー
ドとを備える。ゲート電極P1,P5の電圧は電源電圧
Vddに固定されており、ゲート電極N1,N5の電圧
は電源電圧Vssに固定されている。そのため、拡散層
51においてゲート電極P1,P5に挟まれた領域とそ
の他の領域とは分離されており、拡散層52においてゲ
ート電極N1,N5に挟まれた領域とその他の領域とは
分離されている。図8は図5のX3‐X3線断面図であ
る。ゲート電極N1,N5に挟まれている拡散層52
は、その下に存するウェル81とともに逆方向に向けて
接続されているダイオードを形成する。同様に、ゲート
電極P1,P5に挟まれている拡散層51は、その下に
存するウェルとともにダイオードを形成する。アンテナ
効果によってAl配線R40に発生する大量の電荷は、
Al配線R40aからコンタクトC52を通して拡散層
51へ、またはAl配線R40bからコンタクトC53
を通して拡散層52へ放電される。図7は図5のX2‐
X2線断面図である。入力端子にあたるAl配線R10
と出力端子にあたるAl配線R7はともに第1層に配線
されている。図6は図5のX1‐X1断面図である。図
6に示すようにスタックプラグ86は、複数の層間膜8
2〜85を貫通してAl配線R40に達する。全ての配
線の形成が終了した後に、エッチングによってスタック
プラグ86を取り除くと、同時にAl配線R40の切断
を行える。このようにAl配線R40からダイオードを
切り放すことによって、不要な容量を削減することがで
きる。スタックプラグ86は、例えば図3のセル70等
の保護回路を有するセルが、スタックプラグを備えるよ
うに構成される。なお、スタックプラグの幅は切断の対
象となる配線の幅より広いことが望ましい。
【0030】次に、ステップST15で集積回路が形成
されているウェーハを用いて、パッケージの組立等のア
ッセンブリを行い、製品を完成させる。以上のような工
程を経ることによって、レイアウト設計の途中で接続を
変更しなくなるため、設計に要する時間を大幅に短縮す
ることができる。なお、上記の説明において、保護回路
が付加されているセルとしてインバータのセルを取り上
げたが、他の機能を持つセル、例えばNANDゲートや
NORゲートなどのセルについても同様にアンテナ効果
の対策を施すことができる。なお、全てのセルに保護回
路を付加するとレイアウト面積の増加が懸念されるが、
図4に示すように、一般にセル21〜29間には配線の
ためのスペースを設けるため、このスペースに保護回路
21c〜29cを設ければ、保護回路21c〜29cを
有するセルの配置による面積の増加は抑制される。この
スペースに保護回路21c〜29cを設ける際に、保護
回路21c〜29cを各セル21〜29の端に設け、保
護回路21c〜29cの配線を第1層配線によって行
い、かつ第2層目以上の配線層によってセル21〜29
間の配線を行う。また、ゲートアレイでは同一パターン
を持つゲートと拡散層の繰り返しにより回路が形成され
ており、ダイオードが形成される場所には繰り返しパタ
ーンの一部を用いる必要がある。繰り返しパターンの一
部とは、例えば、図5におけるゲート電極P1,P5の
間およびゲート電極N1,N5の間である。図9および
図10にはこのような面積の増大を抑えることができる
セルのレイアウトを示す。図9が図24のレイアウトと
異なる点は、P型拡散領域90とN型拡散領域91とN
型拡散層92とP型拡散層93とを備えている点であ
る。拡散層92,93はウェルコンタクトとして働く。
拡散領域90,91は、保護回路のダイオードの構成要
素として形成されている。図10は図9のX4‐X4線
断面図である。図10に示すようにゲート電極P2に
は、P型拡散領域90とNウェル97からなるダイオー
ドがAl配線R50とコンタクトC60,C61を介し
て接続されている。また、ゲート電極N2には、N型拡
散領域91とPウェル98からなるダイオードがAl配
線R51とコンタクトC62,C63を介して接続され
ている。これらダイオードと拡散層51,52とはPウ
ェル95とNウェル96によって分離されている。
【0031】また、図11は図3のセルを酸化膜分離を
用いて実現した場合のレイアウト図である。図11にお
いて、100はダイオードを形成するためのP型拡散領
域、101はダイオードを形成するためのN型拡散領域
であり、この拡散領域100,101はAl配線29の
一部であるAl配線29a,29bとコンタクトC6
8,C69を介して接続されており、その他図25と同
一符号のものは図25の同一符号部分に相当する部分で
ある。拡散領域100,101は図9の拡散領域90,
91に対応するものであり、拡散領域100,101の
下にはウェルが形成されており、そのウェルとともにダ
イオードを形成する。図11の点線で囲んだ部分102
にスタックプラグを形成して、これらダイオードが切り
放されるように構成することもできる。
【0032】実施の形態2.図12は実施の形態2によ
る半導体集積回路の製造方法によって形成される半導体
集積回路の構成の一例を示すレイアウト図である。実施
の形態1による製造方法で形成される図5の半導体集積
回路と異なり、図12に示す半導体集積回路には保護回
路は形成されない。図12において、R60は最上層に
ある配線層に形成されているAl配線、C70,C71
はAl配線R60とゲート電極P2,N2を接続するた
めに用いられているコンタクト、R61は最上層以外の
層にあるAl配線、C72はAl配線R60とR61を
接続するために用いられているコンタクト、R62は他
の素子に接続されるAl配線、C73はAl配線R61
とR62とを接続するために用いられているコンタクト
であり、その他図24と同一符号のものは図24の同一
符号部分に相当する部分である。図12に示す実施の形
態2による半導体集積回路の製造方法において、アンテ
ナ効果によるゲート絶縁膜の劣化を防止できるのは、最
上層にAl配線R60を形成することによる。比較的長
くなるAl配線R60は最上層に形成される。そのた
め、Al配線R60の端部のうちゲート電極P2,N2
に接続される端部以外の端部は、ゲート電極P2、N2
がAl配線R60に接続されるとき同時に、いずれかの
素子に接続されることになる。アンテナ効果によってA
l配線R60に電荷が蓄積されても、その電荷はAl配
線R60の端部に接続されている素子を通して放電され
るため、Al配線R60にサージ電圧が発生することを
防止してゲート電極P2,N2の損傷を防止することが
できる。
【0033】図13は図12におけるX5‐X5線断面
の構成を示す模式図である。コンタクトC70は、複数
のプラグ110〜112と複数のAl配線113,11
4が積み重なって構成されている。図14は図12のセ
ルと他のセルとの接続関係を示す概念図である。図14
には、図12のセル1が他のセル120と接続されてる
様子が示されている。また、他のセル120はそれ以外
のセル130とも接続されている。セル120はP+
散層121とN+拡散層122とを含む出力端子を有し
ている。この出力端子は、コンタクトC74,C75を
介してAl配線62に接続されることによってセル1の
入力端子とつながっている。セル120の出力端子とセ
ル1の入力端子がつながるのは、Al配線R60の形成
によっていることがこの図14から分かる。なお、他の
セル130の入力端子P10もAl配線R62〜R64
とコンタクトC74〜C78を介して接続されている。
そのため、Al配線R64をその入力端子に接続する際
にアンテナ効果によってゲート電極P10の下のゲート
酸化膜が損傷を受けることは、防止されている。
【0034】次に、セルの内部でフローティングとなっ
ているゲートを最上層で自動配置配線するための半導体
集積回路の製造工程について図2を用いて説明する。ま
ず、セルの内部のフローティングとなっているゲートを
最上層で配線することを規定したセルを準備する。この
準備したセルは、図2のセルライブラリ42aにファイ
ルされる。自動配置配線装置43は、セルライブラリ4
2aにファイルされているセルを用いて回路接続情報4
1に従ってマスクレイアウトデータ44aを生成する。
このようにして生成されるマスクレイアウトデータ44
aに記述されているレイアウトは、フローティングとな
っているゲートが全て最上層で接続されるようなレイア
ウトになる。
【0035】このように、実施の形態2による半導体集
積回路の製造方法によれば、従来の自動配置配線装置を
用いて簡単にアンテナ効果に対する対策を施すことがで
き、アンテナ効果に対する対策を施さなければならない
配線を見つけて配線の変更をする必要がない。そのた
め、製造工程を簡略化でき、製造に要する期間を短縮す
ることができる。
【0036】実施の形態3.図15は実施の形態3によ
る半導体集積回路で用いられる保護回路について説明す
るための回路図である。図15に示すセル200,20
1は、CMOSインバータ202,203を含み、CM
OSインバータの機能を発揮するセルである。また、セ
ル200,201は保護回路204,205を含む。例
えば保護回路204は、外部からセル200に供給され
る信号Aを伝達する信号線208とセル202の入力端
子との間に接続さている。保護回路204は、常時オン
状態によっているPMOSトランジスタ206とNMO
Sトランジスタ207で構成されている。PMOSトラ
ンジスタ206は、信号線208に接続されている一方
電流電極と、インバータ202の入力端子に接続されて
いる他方電流電極と、電源電圧Vssが印加されている
制御電極とを備える。NMOSトランジスタ207は、
信号線208に接続されている一方電流電極と、インバ
ータ202の入力端子に接続されている他方電流電極
と、電源電圧Vddが印加されている制御電極とを備え
る。
【0037】保護回路204,205を付加することに
よって、アンテナ効果のために信号線208に電荷が与
えられてもMOSトランジスタ206,207の一方電
流電極から半導体基板へと電流が流れるため、インバー
タ202の入力端子であるゲート電極が損傷することを
防止できる。
【0038】図16は図15のセル200のレイアウト
を示すレイアウト図である。図16に示すように、P2
0はゲート電極P1の左側に設けられているゲート電
極、N20はゲート電極N1の左側に設けられているゲ
ート電極である。図15のPMOSトランジスタ206
に相当するPMOSトランジスタが、ゲート電極P20
とその両側にある拡散層51とで形成されている。ま
た、図15のNMOSトランジスタ207に相当するN
MOSトランジスタが、ゲート電極N20とその両側に
ある拡散層52とで形成されている。ゲート電極P20
にはAl配線R72とコンタクトC80を介して電源電
圧Vssが印加され、ゲート電極N20には第1層Al
配線R73とコンタクトC81を介して電源電圧Vdd
が印加されている。ゲート電極P20の左側の拡散層5
1には第1層Al配線R70とコンタクトC82を介
し、ゲート電極N20の左側の拡散層52にはAl配線
R71とコンタクトC83を介して信号Aが伝達され
る。ゲート電極P20,N20の右側の拡散層51,5
2には、コンタクトC84,C85によってAl配線R
10に接続されている。なお、その他の図24と同一符
号のものは図24の同一符号部分に相当する部分であ
る。
【0039】CMOSトランジスタ206,207で構
成されている保護回路204を有する構成のセルを図2
のセルライブラリ42aに追加することによって、同じ
機能を持つセルであっても保護回路の種類を替えること
によるレイアウト種類の豊富化ができ、レイアウト設計
の自由度を大きくすることができる。レイアウト設計の
自由度の向上は、レイアウト設計の容易化をもたらし、
ひいてはレイアウト設計の時間の短縮につながる。
【0040】実施の形態4.図17は実施の形態4によ
る半導体集積回路で用いられる保護回路について説明す
るための回路図である。図17に示すセル300,30
1は、CMOSインバータ302,303を含み、CM
OSインバータの機能を発揮するセルである。また、セ
ル300,301は保護回路304,305を含む。例
えば保護回路304は、外部からセル300に供給され
る信号Aを伝達する信号線308とセル302の入力端
子との間に接続さている。保護回路304は、信号S
1,S2でオン/オフを制御できるPMOSトランジス
タ306とNMOSトランジスタ307で構成されてい
る。PMOSトランジスタ306は、信号Q2が与えら
れている一方電流電極と、インバータ302の入力端子
に接続されている他方電流電極と、信号S1が与えれて
いる制御電極とを備える。NMOSトランジスタ307
は、信号Q2が与えられている一方電流電極と、インバ
ータ302の入力端子に接続されている他方電流電極
と、信号S2が与えられている制御電極とを備える。
【0041】保護回路304,305を付加することに
よって、アンテナ効果のために信号線308に電荷が与
えられてもMOSトランジスタ306,307の一方電
流電極から半導体基板へと電流が流れるため、インバー
タ302の入力端子であるゲート電極が損傷するのを防
止することができる。通常の動作時には、トランジスタ
306,307の制御電極にはトランジスタ306,3
07をオフ状態にするように信号S1,S2が与えられ
るが、テスト時にトランジスタ306,307をオン状
態にしてトランジスタ306,307を介して外部から
インバータ302の入力端子に信号Q2を与えることが
できる。なお、図17のトランジスタ306,307の
一方電流電極にはともに信号Q2が与えられているが、
トランジスタ306の一方電流電極とトランジスタ30
7の他方電流電極に異なる信号を与えてもよい。例え
ば、トランジスタ306の一方電流電極に電源電圧Vd
dを印加しておき、かつトランジスタ307の一方電流
電極に電源電圧Vssを印加しておき、信号S1,S2
によってトランジスタ306,307の一方を選択的に
オン状態とすることでインバータ302に与える信号を
変化させることができる。
【0042】図18は図17のセル300のレイアウト
を示すレイアウト図である。図18に示すセル300の
レイアウトは図16のセル200とほとんど同じであ
る。これらの異なる点は、図18のレイアウトでは、信
号Aに替えてAl配線R70,R71にはともに信号Q
が与えられ、電源電圧Vss,Vddに替えてAl配線
R72,R73には信号S1,S2が与えられる点であ
る。従って、セル200と同様に図17のような構成の
セルを図2のセルライブラリ42aに追加することによ
って、レイアウトの種類を豊富にでき、レイアウト設計
の時間を短縮することができる。また、信号Q1,Q2
を使うことによって、集積回路のテストの容易化が図ら
れる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載さ
れている半導体集積回路の製造方法によれば、自動配置
配線により一旦作成したマスクレイアウトデータをアン
テナ効果対策のために変更することなくレイアウト設計
を従来からある装置を使って行うことができ、半導体集
積回路の製造に要する期間を短縮することができるとい
う効果がある。
【0044】請求項2、請求項3または請求項4に記載
されている半導体集積回路の製造方法によれば、保護回
路の切り放しを省略することができ、製造工程を簡略化
できるという効果がある。
【0045】請求項5に記載されている半導体集積回路
の製造方法によれば、保護回路を切り放すことができ、
配線に寄生する容量を小さくて動作速度が向上している
集積回路を得られるという効果がある。
【0046】請求項6に記載されている半導体集積回路
の製造方法によれば、ビアコンタクトによって保護回路
の切り放しを確実に行えるという効果がある。
【0047】請求項7に記載されている半導体集積回路
の製造方法によれば、保護回路を空きスペースに形成で
き、セル間の配線は保護回路の存在による制約を受けな
いため、レイアウト面積の増加を抑制できるという効果
がある。
【0048】請求項8に記載されている半導体集積回路
の製造方法によれば、保護回路等を用いずに自動配置配
線により一旦作成したマスクレイアウトデータをアンテ
ナ効果対策のために変更することなく従来からある装置
を使ってレイアウト設計を行うことができ、半導体集積
回路の製造に要する期間を短縮することができるという
効果がある。
【0049】請求項9に記載されている半導体集積回路
によれば、新たな保護回路の構成を提供でき、レイアウ
ト設計の自由度を向上させて製造に要する時間を短縮す
ることができるという効果がある。
【0050】請求項10に記載されている半導体集積回
路によれば、アンテナ効果についての対策が終了した後
に不要となる保護回路を用いてテストを行うことがで
き、集積度の低下を招かずにテストを容易化できるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1による半導体集積回路の製造方
法の一例を示すフローチャートである。
【図2】 図1に示す製造工程において用いられる自動
配置配線装置とデータとの関係を示す概念図である。
【図3】 実施の形態1において自動配置配線に用いら
れるセルの一例を示す回路図である。
【図4】 実施の形態1における自動配置配線されたセ
ルの配置とセル間の配線の一部を示す概念図である。
【図5】 図3のセルのレイアウトの一例を示すレイア
ウト図である。
【図6】 図5のX1‐X1線断面図である。
【図7】 図5のX2‐X2線断面図である。
【図8】 図5のX3‐X3線断面図である。
【図9】 図3のセルのレイアウトの他の例を示すレイ
アウト図である。
【図10】 図9のX4‐X4線断面図である。
【図11】 図3のセルのレイアウトの他の例を示すレ
イアウト図である。
【図12】 実施の形態2による半導体集積回路の製造
方法によって形成される半導体集積回路の一例を示すレ
イアウト図である。
【図13】 図12におけるX5‐X5線断面の構成を
示す模式図である。
【図14】 図12のセルと他のセルとの接続関係を示
す概念図である。
【図15】 実施の形態3による半導体集積回路で用い
られる保護回路について説明するための回路図である。
【図16】 図15のセルについてレイアウトを示すレ
イアウト図である。
【図17】 実施の形態4による半導体集積回路で用い
られる保護回路について説明するための回路図である。
【図18】 図17のセルについてレイアウトを示すレ
イアウト図である。
【図19】 2つのセル間を接続する配線についてのア
ンテナ効果を説明するための概念図である。
【図20】 図19の構成のセルにおける従来のアンテ
ナ効果対策を説明するための概念図である。
【図21】 従来の製造方法によって自動配置配線され
たセルの配置とセル間の配線の一部を示す概念図であ
る。
【図22】 レイアウト設計におけるアンテナ効果によ
るゲート電極損傷防止のための従来の工程を説明するた
めのフローチャートである。
【図23】 従来のマスクレイアウトデータに対するア
ンテナ効果対策のための装置を示すブロック図である。
【図24】 従来のセルの構成の一例を示すレイアウト
図である。
【図25】 従来のセルの構成の他の例を示すレイアウ
ト図である。
【符号の説明】
42,42a セルライブラリ、44,44a マスク
レイアウトデータ、70,200,201,300,3
01 セル、75,204,205,304,305
保護回路。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナ効果により発生する電荷を放電
    するための保護回路を含む複数のセルを準備する工程
    と、 前記セルを用いて自動配置配線によりマスクレイアウト
    データを作成する工程と、 前記マスクレイアウトデータに基づき作成されるマスク
    を用いて半導体基板上に配線を形成する工程とを備え、 前記複数のセルを準備する工程は、単独のセルの内部で
    はフローティングとなっているゲート電極に接続されて
    いる前記保護回路を有するセルを準備する工程を含むこ
    とを特徴とする半導体集積回路の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記複数のセルを準備する工程は、電源
    電圧を供給する電源ラインと前記フローティングとなっ
    ているゲート電極との間に逆方向に向けて接続している
    ダイオードを備える回路を前記保護回路として有するセ
    ルを準備する工程を含む、請求項1に記載されている半
    導体集積回路の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記複数のセルを準備する工程は、前記
    フローティングとなっているゲート電極に接続されてい
    る一方電流電極を持ち、通常動作時にオフ状態となる絶
    縁ゲート型トランジスタを備える回路を前記保護回路と
    して有するセルを準備する工程を含む、請求項1に記載
    されている半導体集積回路の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記複数のセルを準備する工程は、前記
    フローティングとなっているゲート電極に接続されてい
    る一方電流電極と信号が与えられる他方電流電極とを持
    ち、該ゲート電極へ前記信号を通過させるために通常動
    作時に常時オン状態となる絶縁ゲート型トランジスタを
    備える回路を前記保護回路として有するセルを準備する
    工程を含む、請求項1に記載されている半導体集積回路
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記配線を形成する工程の後に、前記保
    護回路を切り放す工程をさらに備える、請求項1に記載
    されている半導体集積回路の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記配線を形成する工程では、前記保護
    回路と前記ゲート電極とを接続する配線と直列に全ての
    配線層を貫通するビアコンタクトを形成する工程を含
    み、 前記保護回路を切り放す工程は、前記ビアコンタクトを
    除去する工程を含むことを特徴とする、請求項5に記載
    されている半導体集積回路の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記複数のセルを準備する工程で準備さ
    れるセルの前記保護回路は、セルの端に設けられるよう
    に規定されており、 前記半導体基板上に配線を形成する工程は、前記保護回
    路の配線を第1層配線のみを用いて行い、前記複数のセ
    ル間の配線を第2層配線かまたはそれよりも上に在る配
    線層を用いて行う工程を含むことを特徴とする、請求項
    1から請求項6のうちのいずれか一項に記載されている
    半導体集積回路の製造方法。
  8. 【請求項8】 単独のセルの内部ではフローティングと
    なっている絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を複
    数の配線層の中の最上層を用いて配線するように規定さ
    れているセルを準備する工程と、 前記セルを用いて自動配置配線によりマスクレイアウト
    データを作成する工程と、 前記マスクレイアウトデータに基づき作成されるマスク
    を用いて半導体基板上に配線する工程とを備える半導体
    集積回路の製造方法。
  9. 【請求項9】 第1および第2の電流電極並びに絶縁膜
    を介して半導体基板に対面するように配置されているゲ
    ート電極を有する第1の絶縁ゲート型トランジスタと、 前記半導体基板上に配置されて電源電圧の供給に用いら
    れる電源配線と、 前記半導体基板上に形成され、第1の電流電極、前記第
    1の絶縁ゲート型トランジスタの前記ゲート電極に接続
    されている第2の電流電極および前記電源配線に接続さ
    れている制御電極とを有する第2の絶縁ゲート型トラン
    ジスタと、 前記第2の絶縁ゲート型トランジスタの前記第1の電流
    電極に接続されている信号線とを備え、 前記第2の絶縁ゲート型トランジスタは、半導体集積回
    路の通常動作時において前記電源電圧によってオン状態
    になっていることを特徴とする半導体集積回路。
  10. 【請求項10】 第1および第2の電流電極並びに絶縁
    膜を介して半導体基板に対面するように配置されている
    ゲート電極を有する第1の絶縁ゲート型トランジスタ
    と、 前記半導体基板上に形成され、第1の電流電極、前記第
    1の絶縁ゲート型トランジスタの前記ゲート電極に接続
    されている第2の電流電極および前記所定の信号が供給
    される制御電極とを有する第2の絶縁ゲート型トランジ
    スタと、 前記第1の絶縁ゲート型トランジスタの前記ゲート電極
    に接続されている信号線とを備え、 前記第2の絶縁ゲート型トランジスタは、 半導体集積回路の通常動作時においては前記所定の信号
    によってオフ状態になり、半導体集積回路のテスト動作
    状態においては前記所定の信号によってオン状態となっ
    て前記第2の絶縁ゲート型トランジスタの前記第1の電
    流電極に与えられる信号を前記第1の絶縁ゲート型トラ
    ンジスタのゲート電極に伝達することを特徴とする半導
    体集積回路。
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