JPH11213899A - プラズマディスプレイパネル及びその製造方法 - Google Patents
プラズマディスプレイパネル及びその製造方法Info
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Abstract
率良く白色を呈する隔壁を成形し、製造コストを低減す
ると共に隔壁の絶縁基板からの剥離を防止し、均一かつ
高精度で微細なピッチを有する、例えば30インチ以上
にも及ぶ大型画面化が容易な高精細度化可能な隔壁を有
するPDPとその製造方法を提供する。 【解決手段】背面板2上に被着形成した隔壁成形用組成
物から成る被覆層8と白色の表層形成用被覆層9を同時
に塑性変形して成形した白色の表層4を有する隔壁5
で、対向する背面板2と正面板3との空間を平行に仕切
って放電表示セル6を形成し、放電表示セル6内に設け
た複数の電極7と、放電表示セル6の内壁に設けた蛍光
体13とでPDP1を構成する。
Description
軽量薄型の大型画面用カラー画像表示装置等の発光素子
として用いられるプラズマディスプレイパネル(以下、
PDPと略記する)及びその製造方法に関するものであ
る。
きたCRTは、容積及び重量が大で高電圧が必要である
という欠点から、近年のマルチメディアの浸透に伴い、
情報のインターフェースとして発光ダイオード(LE
D)や液晶表示素子(LCD)、あるいはPDP等の大
型画面で高画質、その上、軽量薄型で設置場所を選ばな
い等の特徴を有する一連の平面画像表示装置が開発さ
れ、これらの利用範囲が拡大しつつある。
ては、とりわけプラズマ発光を利用したPDPが、大型
画面用カラー画像表示装置の発光素子として将来性が注
目されている。
の平坦な絶縁基板と、その空間を仕切る隔壁とで囲まれ
た微小な放電表示セル内に、それぞれ直角に対向したマ
トリックス形態に構成された電極群を設けると共に、前
記空間に希ガス等の放電可能なガスを気密封入した構造
を成しており、前記対向する電極間に電圧を選択的に印
加して電極の交点間に放電を起こすことによりプラズマ
を発生させ、該プラズマから放出される紫外光により放
電表示セル内に塗布した蛍光体が励起されて発光するこ
とを、画像表示装置の発光素子として利用するものであ
る。
示セルを構成する隔壁の製造方法としては、背面板上に
隔壁成形用組成物から成るペーストを厚膜印刷法により
隔壁パターンで印刷と乾燥を繰り返し、必要な高さまで
積み重ねて隔壁形状を成形する方法が良く知られてい
る。
板上に必要な厚さで隔壁材料を層状に形成し、該隔壁材
料の層にレジスト層を被着してフォトリソグラフィ法に
よりレジストマスクを形成し、該レジストマスクを介し
てサンドブラスト加工法で隔壁以外の不必要な部分を研
削除去して所望形状の隔壁を成形することが行われてい
た。
PDPが大型化されると共に放電表示セルが微細化され
ることから、PDPの観視方向から見た発光効率を改善
して放電表示セルの輝度を向上させるため、白色のガラ
スや白色材料を用いて成形されるようになってきた。
に、白色の隔壁を形成する方法として、屈折率の異なる
粉末材料を用いてスクリーン印刷法にて隔壁を成形し、
白色の隔壁を形成する方法や、正面板側の黒色隔壁より
も背面板側の白色隔壁の幅を広くするという隔壁形状の
最適化により、隔壁上にある蛍光体を維持電極に近づけ
ることを可能として、輝度を向上させること等が提案さ
れている(特公平6−44452号公報、特開平8−1
67380号公報参照)。
クリーン印刷法により白色の隔壁を成形する方法では、
1回の印刷で成形できる膜の厚さが約10μm程度であ
ることから、印刷と乾燥を繰り返しながら約100〜2
00μm程度の高さを必要とする放電表示セルの隔壁を
成形することから、何回も印刷・乾燥工程を繰り返して
積層しなければならない。
くなる上、印刷時の印刷製版の位置ズレにより隔壁が変
形し易く、かつ印刷製版の伸び等も加わって隔壁側面に
うねりを生じる等、良好な寸法精度が得られないことか
ら、隔壁を微細なピッチで精度良く成形することに限界
があり、PDPとしての高精細度化の要求を満足するこ
とができず、更に、積層毎に精度よく印刷する必要があ
るため、非常に歩留りが悪いという課題があった。
(TiO2 )やジルコニア(ZrO2 )等を大量に使用
することから、コスト高になるという課題もあった。
示セルの輝度を向上させる提案では、輝度の向上には効
果があるものの、隔壁と電極との位置精度を維持するの
が困難となり、隔壁と電極との位置精度を微細なピッチ
で精度良く成形することに限界があり、PDPとしての
大画面、高精細度化の要求を満足することができないと
いう課題があった。
て白色材料で成形される場合には、絶縁基板である背面
板との接合強度が弱く、製造工程中のハンドリング時に
隔壁自体が背面板から剥離する恐れが大であるという課
題もあった。
れたもので、その目的は、PDPの放電表示セルの輝度
を向上させ、更に安価にかつ効率良く白色を呈する隔壁
を成形し、高価な白色材料の使用量を低減すると共に隔
壁の絶縁基板からの剥離も防止でき、しかも、均一かつ
高精度で微細なピッチを有する、例えば30インチ以上
にも及ぶ大型画面化が容易な高精細度化可能な隔壁を有
するPDPとその製造方法を提供することにある。
鑑み鋭意検討した結果、白色の隔壁による放電表示セル
の輝度の向上には隔壁の表層が大きく寄与していること
に注目し、隔壁の表層を白色材料で形成するだけでもP
DPの放電表示セルの輝度を十分に向上させることが可
能となることが判明し、白色の隔壁とその成形方法につ
いて最適化を種々検討した結果、隔壁成形時に隔壁の表
層だけ白色の材料を用い、同時に隔壁を塑性変形させて
成形することにより、極めて簡単に隔壁を形成できると
共に、高価な白色材料の使用量を低減できることから、
製造コストも低減でき、更に隔壁の絶縁基板からの剥離
をも防止できることを見いだし、本発明に至った。
はガラスから成る背面板と正面板を成す一対の絶縁基板
間の対向空間を仕切る隔壁が、白色の表層を有してお
り、該隔壁と絶縁基板とで構成される複数の放電表示セ
ルは、内部に複数の電極を設けて放電ガスを気密封入
し、前記電極間に電圧を選択的に印加してプラズマを発
生させて放電表示セル内壁に形成した蛍光体を発光させ
て画像表示装置の発光素子とするものである。
ルコニア(ZrO2 )又はチタニア(TiO2 )の一種
以上を含有するものが、あるいは前記表層の厚さは10
μm以上であることが最適なものである。
板上に少なくとも一層の隔壁成形用組成物から成る被覆
層を被着形成し、その被覆層上に隔壁成形用組成物から
成る白色の表層形成用被覆層を所定パターンで被着形成
した後、前記白色の表層形成用被覆層とその下の隔壁成
形用組成物から成る被覆層を同時に、隔壁成形型で押圧
して塑性変形し、その表層が白色である隔壁成形体を成
形し、次いで加熱して脱バインダー処理した後、背面板
と共に焼成一体化し、その表層が白色を成す隔壁を有す
るPDP用基板を形成することを特徴とするものであ
る。
背面板上に少なくとも一層の隔壁成形用組成物から成る
被覆層を被着形成し、その被覆層上に隔壁成形用組成物
から成る白色の表層形成用被覆層を所定パターンで被着
形成した後、前記白色の表層形成用被覆層とその下の隔
壁成形用組成物から成る被覆層を同時に、隔壁形状に相
当する複数の溝を刻設したロール状の隔壁成形型を回転
押圧しながら塑性変形し、その表層が白色である隔壁成
形体を成形し、次いで加熱して脱バインダー処理した
後、背面板と共に焼成一体化し、その表層が白色を成す
隔壁を有するPDP用基板を形成することを特徴とする
ものである。
壁の表層が白色であることから、蛍光体の背面へ出た光
が隔壁の表層で反射されて放電表示セルの輝度を向上さ
せることになり、又、隔壁の表層だけを白色材料で成形
することにより、高価な白色材料の使用量を低減でき、
製造コストを低減させることが可能となると共に、隔壁
の表層以外は前記白色材料が存在しないガラス質から成
るため、絶縁基板を成す背面板との接着強度が向上する
ことになる。
用組成物及び隔壁成形用組成物から成る白色の表層形成
用被覆層を順次被着形成した後、高精度に精密加工され
た隔壁成形型を前記被覆層に押圧して、あるいは回転押
圧しながら塑性変形させ、一回の工程で均一な厚さを有
する白色の表層を一体化した隔壁を形成することから、
製造工程の大幅な時間短縮と製造歩留りの向上が実現で
き、高精度で微細なピ1チを有するPDP用基板を具備
した輝度の高いPDPを、安価にかつ効率良く製造する
ことが可能となる。
造方法について図面に基づき詳細に説明する。
図である。図において、1は対向する背面板2と正面板
3との空間に平行に設けた白色の表層4を有する隔壁5
と、隔壁5によって仕切られた放電表示セル6と、放電
表示セル6内に設けた複数の電極7と、放電表示セル6
の内壁に設けた蛍光体13とから成るPDPである。
壁5の表面に同時に成形した白色の表層4は、隔壁5の
側面形状に沿った形状を成すと共に、少なくとも隔壁5
の側面では均一な厚さ14を有するものである。
説明するための白色の表層を有する隔壁を同時成形した
段階までの工程を示したものである。
方法は、予め背面板2の表面に電極7を所定パターンで
被着形成しておき、その上に隔壁成形用組成物から成る
被覆層8と隔壁成形用組成物から成る白色の表層形成用
被覆層9が、それぞれ所定の厚さで順次被着形成されて
おり、該白色の表層形成用被覆層9の表面から隔壁成形
型10を押し付け、隔壁成形用組成物から成る被覆層8
と隔壁成形用組成物から成る白色の表層形成用被覆層9
を同時に塑性変形させ、その表面に白色の表層4を有す
る隔壁5の成形体をバッチ式に成形するものである。
は、隔壁形状に相当する複数の溝11を刻設したロール
状の隔壁成形型12を用い、前記白色の表層形成用被覆
層9の表面にロール状の隔壁成形型12を回転しながら
押し付けて隔壁成形用組成物から成る被覆層8ともども
塑性変形させ、その表面に白色の表層4を有する隔壁5
の成形体を同時に連続的に成形するものである。
する隔壁5の成形体は、背面板2と共に所定温度に加熱
して脱バインダー後、焼成して背面板2と一体化した表
面に白色の表層4を有する隔壁5を具備したPDP用基
板が形成される。
成す隔壁成形用組成物としては、焼成後にガラス質とな
り気密性を保持できるガラス材料に、例えば、ジルコニ
ア(ZrO2 )やチタニア(TiO2 )、シリカ(Si
O2 )等の白色の酸化物セラミックスフィラーを含有さ
せれば良く、特に白色を呈する効果からは前記酸化物セ
ラミックスフィラーとしてジルコニア(ZrO2 )又は
チタニア(TiO2 )の一種以上を30%以上含有させ
ることがより効果的である。
効果の点からは10μm以上であることが好ましい。
少なくとも一層の隔壁成形用組成物としては、前記白色
の表層形成用被覆層と同様、焼成後にガラス質となり、
気密性を保持できるガラス材料であれば何れでも良く、
例えば、低融点ガラス粉末等を無機成分として使用する
ことができ、該無機成分とバインダー、溶剤、各種添加
物等の有機物との混合物を適宜、隔壁の成形条件に応じ
て調製して使用することができる。
層及び白色の表層形成用被覆層を被着形成する方法は、
特に限定するものではなく、例えば、ロールコーター法
やドクターブレード法、スクリーン印刷法、グラビア印
刷法等を用いることができるが、量産性を考慮すると前
記隔壁成形用組成物から成る被覆層はドクターブレード
法で、又、白色の表層形成用被覆層はスクリーン印刷法
が好適である。
を有するようになれば良く、例えば、塑性変形性を有す
る隔壁成形用組成物及び白色表層用の隔壁成形用組成物
で被覆層を形成するか、あるいは隔壁成形用組成物から
成る被覆層及び白色の表層形成用被覆層を被着形成した
後、各被覆層に塑性変形性を付与させることも可能であ
る。
成物及び白色表層用の隔壁成形用組成物に好適な有機物
として、バインダーには、例えば、アクリル系、ブチラ
ール系等の熱可塑性バインダーあるいは紫外線硬化性樹
脂や光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂等の反応硬化性樹脂を
用いることができる。
成物から成る被覆層及び白色の表層形成用被覆層に塑性
変形性を付与する方法としては、前記塑性変形性を呈す
る有機物を予め隔壁成形用組成物及び白色表層用の隔壁
成形用組成物に添加しておく以外に、先ず、背面板に各
被覆層を形成した後、乾燥、ゲル化等の後処理を施して
塑性変形性を付与しても良い。
製、ゴム製等のいずれでも良く、勿論、金属製の母材に
表面だけ樹脂製やゴム製の部材を用いた複合型の隔壁成
形型を用いることも可能であり、更に、かかる隔壁成形
型の表面には、離型性の向上あるいは耐摩耗性の改善等
のために、表面処理等を施しても何ら問題ない。
に相当する複数の溝を刻設した平板状やロール状等の成
形型を用いることができるが、特に隔壁成形型の作製の
し易さ、及び成形体の寸法精度及び量産性の点からは、
ロール状の隔壁成形型が最適である。
絶縁基板としては、ソーダライムガラスや低ソーダガラ
ス、鉛アルカリケイ酸ガラス、ホウケイ酸塩ガラス等の
透明ガラス基板を用いることができ、特に高歪点低ソー
ダガラスが好適である。
g)、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)等の導
体金属、あるいはこれらの合金、または前記導体金属や
その合金に少量のガラスを混合した導電性ペーストを用
いて形成することができる。
酸化インジニウムや酸化スズ等を蒸着した透明電極が形
成されている。
定温度に加熱して脱バインダー処理した後、焼成工程を
経て、背面板と一体化した白色の表層を備えた隔壁を有
するPDP用基板を得ることができる。
マスクパターンを介して塗布し、焼き付けた後、背面板
と正面板とを封着し、XeやHe−Xe、Ne−Xe等
を主成分とする放電ガスを10〜600Torr気密封
入して放電表示セルが完成される。
いて以下のようにして評価した。
インチサイズの高歪点低ソーダガラスから成る背面板上
に、厚膜印刷法によりAgを主成分とする電極ペースト
を用いて幅90μmの電極をストライプ状に220μm
ピッチで全面に形成して焼き付け、電極付き背面板を作
製した。
ピッチが220μmに相当する隔壁形状の凹型の溝を多
数形成した金属製の平板状隔壁成形型を準備した。
ス粉末とブチラール樹脂、溶媒、分散剤から成る隔壁成
形用組成物をドクターブレードにて均一に塗布して被覆
層を形成した。
2 )粉末、低融点ガラス粉末、ブチラール樹脂、溶媒、
分散剤から成る白色表面用の隔壁成形用組成物をスクリ
ーン印刷法で前記電極と位置合わせして所定のパターン
に塗布し、厚さ20μmの白色の表層形成用被覆層を形
成した。
れた背面板を金属製の平面状の支持体上に載置し、前記
金属製の平板状隔壁成形型を押圧して前記各被覆層を同
時に塑性変形させて隔壁形状を付与した後、隔壁成形型
を離型して背面板上にその表層が白色の隔壁成形体を成
形した。
層を形成した隔壁成形体を背面板ともども所定温度に保
持して脱バインダーした後、各材料主成分により焼成雰
囲気を適宜変更し、550〜580℃の温度で10分間
焼成して背面板と一体化した評価用のPDP用基板を作
製した。
セル内に、蛍光体をそれぞれマスクパターンを介して塗
布し、該蛍光体を焼き付けた後、背面板と正面板とを封
着し、Ne−Xeを主成分とする放電ガスを気密封入し
て評価用のPDPを作製した。
正面板の電極間に200Vの電圧を印加して放電表示セ
ルを発光させ、画面を上段、中段、下段部に分け、更に
右、中央、左部の計9ヶ所の各々3×4cmのエリア部
分の輝度を測定し、その平均輝度を評価した。
セラミックスフィラーの割合は、評価用試料を破断後、
走査型電子顕微鏡(SEM)で観察し、酸化物セラミッ
クスフィラー部分を画像処理により解析して白色化に寄
与する酸化物セラミックスフィラー部分とそれ以外の部
分を識別し、 白色化に寄与する酸化物セラミックスフィラーの割合
(%)=Vf/Vw×100 (但し、Vf:白色化表面層に占めるフィラー分の総面
積 Vw:隔壁断面の白色化表面層の面積) の計算式より算出した。
鏡(SEM)で測長した。
m、厚さ250μmの先端形状を有する金属片を装着
し、該金属片を背面板に接するように背面板と30度の
角度を成すように隔壁に押しつけ、隔壁が剥離したとき
の負荷を測定し、接着強度を評価した。
となり、極めて高いものであり、白色化に寄与する酸化
物セラミックスフィラーの割合は35%であった。
mであり、隔壁の接着強度は3.4kgであった。
さを実施例1の20μmから12μmに変更した以外は
実施例1と同様にして評価用のPDPを作製した。
1と同様に評価したところ、平均輝度は153cd/m
2 と十分に高いものであり、白色化に寄与する酸化物セ
ラミックスフィラーの割合は25%、又、隔壁表面の白
色の表層の厚さは8μmで、隔壁の接着強度は3.8k
gであった。
O2 )粉末に換えてチタニア(TiO2 )粉末を用いた
以外は実施例1と同様にして評価用のPDPを作製し
た。
1と同様に評価したところ、平均輝度は159cd/m
2 と極めて高いものであり、白色化に寄与する酸化物セ
ラミックスフィラーの割合は32%で、隔壁表面の白色
の表層の厚さは14μmであり、隔壁の接着強度は3.
5kgであった。
O2 )粉末に換えてジルコニア(ZrO2 )とチタニア
(TiO2 )の混合粉末を用いた以外は実施例1と同様
にして評価用のPDPを作製した。
1と同様に評価したところ、平均輝度は160cd/m
2 となり、白色化に寄与する酸化物セラミックスフィラ
ーの割合は34%で、隔壁表面の白色の表層の厚さは1
4μmであり、隔壁の接着強度は3.4kgであった。
に換えて金属製のロール状の隔壁成形型を用いた以外は
実施例4と同様にして評価用のPDPを作製した。
1と同様に評価したところ、平均輝度は161cd/m
2 となり、白色化に寄与する酸化物セラミックスフィラ
ーの割合は35%で、隔壁表面の白色の表層の厚さは1
3μmであり、隔壁の接着強度は3.4kgであった。
さを実施例1の20μmから30μmに変更した以外は
実施例1と同様にして評価用のPDPを作製した。
1と同様に評価したところ、平均輝度は165cd/m
2 と極めて高いものであり、白色化に寄与する酸化物セ
ラミックスフィラーの割合は35%で、隔壁表面の白色
の表層の厚さは24μmであり、隔壁の接着強度は3.
1kgであった。
に換えて金属製のロール状の隔壁成形型を用いた以外は
実施例6と同様にして評価用のPDPを作製した。
1と同様に評価したところ、平均輝度は164cd/m
2 となり、白色化に寄与する酸化物セラミックスフィラ
ーの割合は35%で、隔壁表面の白色の表層の厚さは2
3μmであり、隔壁の接着強度は3.0kgであった。
クリーン印刷法にて、ジルコニア(ZrO2 )を25%
添加した隔壁成形用鉛ガラスペーストを印刷して焼き付
け、この操作を12回繰り返して隔壁を形成し、評価用
のPDP基板を作製した後、実施例1と同様にして評価
用のPDPを作製した。
1と同様に評価したところ、平均輝度は165cd/m
2 と極めて高いものの、隔壁の接着強度は2.3kgと
極めて弱いものであった。
定されるものではない。
ば、セラミックス又はガラスから成る背面板と正面板を
成す一対の絶縁基板間の対向空間を仕切る隔壁が、白色
の表層を有しており、該隔壁と絶縁基板とで構成される
複数の放電表示セルは、内部に複数の電極を設けて放電
ガスを気密封入し、前記電極間に電圧を選択的に印加し
てプラズマを発生させて放電表示セル内壁に形成した蛍
光体を発光させて画像表示装置の発光素子とするもので
あり、その製造方法は、背面板に隔壁成形用組成物から
成る被覆層と白色の表層形成用被覆層を被着形成した
後、各被覆層を同時に隔壁成形型で押圧、もしくは回転
しながら押圧して塑性変形し、その表層が白色である隔
壁成形体を成形して製造することから、蛍光体の背面へ
出た光が隔壁の白色の表層で反射され放電表示セルの輝
度を向上することができると共に、表層だけを白色化す
ることにより、製造コストを低減することができ、その
上、隔壁は表層にのみ白色材料が存在するため、絶縁基
板を成す背面板との接着強度を増すことができる。
形用組成物及び白色表層用の隔壁成形用組成物から成る
被覆層を順次被着形成した後、高精度に精密加工された
隔壁成形型を前記被覆層に同時に塑性変形させ、一回の
工程で白色の表層を有する隔壁を形成することから、高
精度で微細なピッチを有するPDP用基板を具備したP
DPを安価に、かつ効率良く製造できることが可能とな
る。
色の表層を有する隔壁を同時成形した段階までの工程を
示す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】セラミックス又はガラスから成る背面板と
正面板を成す一対の絶縁基板と、該絶縁基板間の対向空
間を仕切る隔壁とで複数の放電表示セルを構成し、該放
電表示セル内に複数の電極を設けて放電ガスを気密封入
し、前記電極間に電圧を選択的に印加してプラズマを発
生させ、放電表示セル内壁に形成した蛍光体を発光させ
て画像表示装置の発光素子とするプラズマディスプレイ
パネルであって、前記隔壁の表層が白色であることを特
徴とするプラズマディスプレイパネル。 - 【請求項2】前記表層が30%以上のジルコニア(Zr
O2 )又はチタニア(TiO2 )の一種以上を含有する
ことを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイ
パネル。 - 【請求項3】前記表層の厚さが10μm以上であること
を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の
プラズマディスプレイパネル。 - 【請求項4】絶縁基板を成す背面板上に少なくとも一層
の隔壁成形用組成物から成る被覆層を被着形成し、更
に、該被覆層の表面に隔壁成形用組成物から成る白色の
表層形成用被覆層を被着形成した後、前記白色の表層形
成用被覆層の表面から隔壁成形型を押圧して両被覆層を
同時に塑性変形し、隔壁の表層が白色である隔壁成形体
を成形し、次いで加熱して脱バインダー処理した後、背
面板と共に焼成一体化し、その表層が白色を成す隔壁を
有するプラズマディスプレイパネル用基板を形成するこ
とを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方
法。 - 【請求項5】絶縁基板を成す背面板上に少なくとも一層
の隔壁成形用組成物から成る被覆層を被着形成し、更
に、該被覆層の表面に隔壁成形用組成物から成る白色の
表層形成用被覆層を被着形成した後、前記白色の表層形
成用被覆層の表面から隔壁形状に相当する複数の溝を刻
設したロール状の隔壁成形型を回転押圧しながら両被覆
層を同時に塑性変形し、隔壁の表層が白色である隔壁成
形体を成形し、次いで加熱して脱バインダー処理した
後、背面板と共に焼成一体化し、その表層が白色を成す
隔壁を有するプラズマディスプレイパネル用基板を形成
することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1883298A JP3600721B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | プラズマディスプレイパネルの製造方法 |
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JP1883298A JP3600721B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | プラズマディスプレイパネルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11213899A true JPH11213899A (ja) | 1999-08-06 |
JP3600721B2 JP3600721B2 (ja) | 2004-12-15 |
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ID=11982548
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---|---|---|---|
JP1883298A Expired - Fee Related JP3600721B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | プラズマディスプレイパネルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3600721B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002356351A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-12-13 | Toray Ind Inc | ガラス材料、ディスプレイ用部材およびディスプレイ |
US7994719B2 (en) | 2006-10-31 | 2011-08-09 | Panasonic Corporation | Plasma display panel with improved luminance |
-
1998
- 1998-01-30 JP JP1883298A patent/JP3600721B2/ja not_active Expired - Fee Related
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