JPH11210478A - エンジンの吸気装置 - Google Patents

エンジンの吸気装置

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JPH11210478A
JPH11210478A JP10019264A JP1926498A JPH11210478A JP H11210478 A JPH11210478 A JP H11210478A JP 10019264 A JP10019264 A JP 10019264A JP 1926498 A JP1926498 A JP 1926498A JP H11210478 A JPH11210478 A JP H11210478A
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passage
intake port
cylinder
load
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Yoshiharu Isaka
義治 井坂
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B2275/00Other engines, components or details, not provided for in other groups of this subclass
    • F02B2275/48Tumble motion in gas movement in cylinder
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低負荷運転時に混合気の略全てでタンブルを
発生させて燃焼のより一層の安定化を図るとともに、吸
気ポートの通路断面積を大きくとって高負荷運転時に出
力向上を図る。 【解決手段】 スライド式スロットル弁27を有する気
化器18のスロットル弁下流側に低負荷用通路28と高
負荷用通路29を設ける。シリンダヘッド3の吸気ポー
ト12に吸気通路を分ける隔壁14を形成する。この隔
壁14よりシリンダ2とは反対側の吸気ポート側低負荷
用通路15を前記低負荷用通路28に接続し、他方の吸
気ポート側高負荷用通路16を前記高負荷用通路29に
接続する。吸気ポート12における吸気入口13と吸気
弁貫通部との間を、前記吸気入口13から下流側に向か
うにしたがって次第にクランク軸の軸線方向から見てシ
リンダ2から離間するように傾斜させて形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダ内にタン
ブルを発生させるエンジンの吸気装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、4サイクルエンジンの吸気装置と
しては、混合気の供給量が少ない低負荷運転時に燃焼が
安定するように、吸気ポートに吸気制御弁などの混合気
が流れる方向を制御する部材を設けてシリンダ内にいわ
ゆるタンブルを発生させるものがある。前記タンブルと
は、混合気がシリンダ軸線に沿って旋回するような縦方
向の旋回流のことである。
【0003】前記吸気制御弁は、吸気ポートのシリンダ
側に配設し、低負荷運転時に吸気通路のシリンダ側を塞
ぐように構成している。すなわち、この吸気制御弁を有
する吸気装置を使用すると、低負荷運転時に混合気が吸
気ポート内の吸気通路をカム軸側(シリンダとは反対
側)に偏って流れ、吸気ポートの燃焼室側の開口から燃
焼室内におけるシリンダ軸線を挾んで反対側(排気弁
側)へ斜めに流入し、シリンダ内にタンブルが発生す
る。このため、混合気の乱れによる燃焼速度の向上と混
合の均一化が図られ、低負荷運転時に燃焼が安定するよ
うになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上述したよ
うに構成した吸気装置は、上述のように低負荷時により
強いタンブルの形成が望まれるが、流量が少ないため流
速が遅く、充分なタンブルが得られない。これは、吸気
制御弁の下流側で吸気の一部が吸気通路内のシリンダ側
の部分へ拡がるように流れるからである。このため、低
負荷運転時に燃焼を安定させるにも限界があった。
【0005】また、上述した吸気装置は、シリンダヘッ
ドに吸気制御弁を収容する空間を形成する分だけ吸気ポ
ートを形成する部分が狭くなるため、吸気ポートの通路
断面積を大きくとることができないという問題もあっ
た。このため、この種の吸気装置を小型のエンジンに装
備すると高負荷運転時に吸気量が不足してしまう。
【0006】本発明は上述した問題点を解消するために
なされたもので、低負荷運転時に充分なタンブルを発生
させて燃焼のより一層の安定化を図るとともに、吸気ポ
ートの通路断面積を大きくとって高負荷運転時に出力向
上を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明に係るエンジンの吸気装置は、スライド式スロ
ットル弁を有する気化器のスロットル弁下流側の吸気通
路を、スロットル弁の閉方向の先端側に位置する低負荷
用通路と、他端側に位置する高負荷用通路とから構成
し、シリンダヘッドの吸気ポートに、吸気弁が貫通する
部分より上流側で吸気ポート内の吸気通路をシリンダの
軸線方向の一方と他方とに分ける隔壁を形成し、前記隔
壁よりシリンダとは反対側の吸気通路を前記低負荷用通
路に接続するとともに、他方の吸気通路を前記高負荷用
通路に接続し、前記吸気ポートにおける吸気入口と吸気
弁貫通部との間を、前記吸気入口から下流側に向かうに
したがって次第にクランク軸の軸線方向から見てシリン
ダから離間するように傾斜させて形成したものである。
【0008】本発明によれば、低負荷運転時には気化器
の低負荷用通路から吸気ポートの隔壁よりシリンダとは
反対側の吸気通路に混合気が供給される。吸気ポート
は、吸気弁が貫通する部分を境にして屈曲しているの
で、低負荷運転時に混合気は慣性によって略全量が外壁
側、すなわち、前記屈曲部分の径方向の外側(シリンダ
とは反対側)の壁面に沿って吸気ポートの燃焼室側の開
口へ流れ、この開口から吸気弁の排気弁寄り側を通って
シリンダ軸線を横切るようにして反対側へ斜めに流入す
る。
【0009】また、高負荷運転時には気化器の高負荷用
通路にも混合気が流れるようになり、吸気ポート内の隔
壁の両側の吸気通路を使用して混合気を燃焼室内に供給
することができる。この吸気装置は、吸気が流れる方向
を制御するために吸気ポートに吸気制御弁を設ける構造
ではないので、吸気ポートを形成する部分が狭くなる制
約を受けることがなく、吸気ポートの通路断面積を高負
荷運転時の吸気量が確保できるように大きくとることが
できる。
【0010】他の発明に係るエンジンの吸気装置は、上
述した発明に係るエンジンの吸気装置において、低負荷
用通路に連通管を介して吸気チャンバーを接続したもの
である。この発明によれば、吸気弁が閉じているときに
吸気チャンバーに蓄えた混合気を、吸気弁が開いたとき
に気化器側から吸込んだ混合気に加えて燃焼室に供給す
ることができる。
【0011】他の発明に係るエンジンの吸気装置は、上
述した発明に係るエンジンの吸気装置において、スロッ
トル弁における低負荷用通路と高負荷用通路との間の隔
壁より低負荷用通路側にスロットル弁を貫通する連通孔
を穿設したものである。この発明によれば、スロットル
弁開度が小さいときに連通孔を通って空気が低負荷用通
路に流入し、スロットル弁の下流側に生じる負圧が小さ
くなる。このため、気化器の高負荷用通路と低負荷用通
路を仕切る隔壁とスロットル弁との間の隙間を通って空
気が高負荷用通路の上流端から低負荷用通路へ前記負圧
によって吸込まれるのを阻止することができる。
【0012】他の発明に係るエンジンの吸気装置は、上
述した発明に係るエンジンの吸気装置において、気化器
の高負荷用通路に接続した吸気通路に低負荷運転時に閉
じる開閉弁を介装したものである。この発明によれば、
開閉弁が閉じることによって気化器の高負荷用通路は下
流側が閉塞されるので、気化器の高負荷用通路と低負荷
用通路を仕切る隔壁とスロットル弁との間の隙間を通っ
て空気が高負荷用通路の上流端から低負荷用通路へスロ
ットル弁下流側の負圧によって流込むことを阻止するこ
とができる。
【0013】他の発明に係るエンジンの吸気装置は、上
述した発明に係るエンジンの吸気装置において、吸気ポ
ート内の隔壁よりシリンダとは反対側に形成した吸気通
路をシリンダの軸線方向から見て他方の吸気通路に対し
て傾斜させたものである。この発明によれば、吸気ポー
ト内の隔壁よりシリンダとは反対側に形成した吸気通路
から混合気が燃焼室内にシリンダの軸線方向から見て斜
めに流入する。
【0014】他の発明に係るエンジンの吸気装置は、上
述した発明に係るエンジンの吸気装置において、気化器
の低負荷用通路と吸気ポート内の吸気弁貫通部との間の
吸気通路を、吸気ポート内でのシリンダの軸線方向と平
行な通路高さが下流側へ向かうにしたがって次第に小さ
くなるように形成するとともに、クランク軸の軸線方向
と平行な通路幅が下流側へ向かうにしたがって次第に大
きくなるように形成したものである。この発明によれ
ば、低負荷運転時に混合気は吸気ポートのカム軸側の壁
面に沿って薄帯状に流れる。
【0015】他の発明に係るエンジンの吸気装置は、上
述した発明に係るエンジンの吸気装置において、気化器
と吸気ポートの間で低負荷用通路と高負荷用通路とを仕
切る隔壁の下流側の端部にこの隔壁を貫通する連通穴を
形成したものである。この発明によれば、スロットル弁
開度が大きくなって低負荷用通路での流量が増大する
と、混合気の一部が隔壁の連通穴を通って他方の吸気通
路に流出する。このため、タンブルを発生させるための
混合気の流量が略一定になり、タンブルが過度に発生す
ることを阻止することができる。
【0016】他の発明に係るエンジンの吸気装置は、上
述した発明に係るエンジンの吸気装置において、シリン
ダヘッドの燃焼室上壁の一部をピストン側へ突出させる
とともに、ピストンの頂部に凹陥部を形成したものであ
る。この発明によれば、ピストンの頂面でタンブルが反
転し易くなり、タンブルが減衰し難い。また、シリンダ
ヘッドの燃焼室上壁の一部をピストン側へ突出させてい
るので、ピストンに凹陥部を形成することに起因する圧
縮比の低下を防止することができる。さらに、燃焼室の
突出部によって乱れが強化される。しかも、圧縮比を高
めてもコンパクトで良好な燃焼室特性が得られる。加え
て、相対的にプラグ近くの容積が増加したことにより、
燃焼が安定する。
【0017】他の発明に係るエンジンの吸気装置は、上
述した発明に係るエンジンの吸気装置において、点火プ
ラグの先端部を燃焼室内に突出させるとともにシリンダ
ヘッドに前記突出部を囲む突起を形成し、ピストンの頂
部に凹陥部を形成したことを特徴とするエンジンの吸気
装置。この発明によれば、点火プラグの先端部を囲む突
起によって混合気の流動の乱れが強化され、点火ないし
燃焼初期において燃焼温度が低くなる。また、ピストン
の頂面でタンブルが反転し易くなり、タンブルが減衰し
難い。シリンダヘッドの燃焼室上壁の一部をピストン側
へ突出させているので、ピストンに凹陥部を形成するこ
とに起因する圧縮比の低下を防止することができる。さ
らに、圧縮比を高めてもコンパクトで良好な燃焼室特性
が得られる。加えて、相対的にプラグ近くの容積が増加
したことにより、燃焼が安定する。
【0018】他の発明に係るエンジンの吸気装置は、上
述した発明に係るエンジンの吸気装置において、気化器
とシリンダヘッドとの間に介装する吸気管のシリンダヘ
ッド側の接続面を平坦面とし、この接続面の全域をシリ
ンダヘッドに接触させたものである。この発明によれ
ば、エンジンの熱が吸気管に伝導によって伝達されて吸
気管が加温されるから、吸気管に付着した燃料の気化が
促進される。
【0019】
【発明の実施の形態】第1の実施の形態 以下、本発明に係るエンジンの吸気装置の一実施の形態
を図1ないし図5によって詳細に説明する。図1は本発
明に係るエンジンの吸気装置の断面図、図2は要部を拡
大して示す断面図、図3は図1におけるIII−III線断面
図、図4はシリンダヘッドの底面を示す図、図5は吸気
管内の吸気通路の形状を示す断面図で、同図(a)は図
1におけるA−A線断面図、同図(B)は図1における
B−B線断面図、同図(C)は図1におけるC−C線断
面図、同図(d)は図1における吸気ポートのD−D線
断面図である。
【0020】これらの図において、符号1はこの実施の
形態による自動二輪車用4サイクル単気筒エンジンを示
す。2はシリンダを示し、3はシリンダヘッド、4はピ
ストン、5はコンロッドを示す。
【0021】このエンジン1は、シリンダ2の軸線方向
が車体の前方を指向するようにシリンダ2を前傾させて
いる。このエンジン1を図示してない車体に搭載した状
態での水平線を図1中に二点鎖線Hで示し、シリンダ2
の軸線を一点鎖線Cで示す。前記ピストン4は、図1お
よび図3に示すように、頂部に凹陥部4aを形成し、後
述するタンブルが反転し易いようにしている。また、凹
陥部4aを形成することによって燃焼室6の容積が増大
して圧縮比が低下するのを阻止するために、図3および
図4に示すように点火プラグ7の電極部を燃焼室6内に
突出させるとともに、この点火プラグ7の突出部分を囲
む突起8をシリンダヘッド3に形成している。
【0022】このエンジン1の動弁装置は、1本のカム
軸9で1本ずつの吸気弁10と排気弁11を駆動する構
造を採っている。吸気弁10が開閉する吸気ポート12
は、図1および図2に示すようにクランク軸(図示せ
ず)の軸線方向から見た状態で、シリンダヘッド側部の
吸気入口13と吸気弁10が貫通する部分との間を、下
流側に向かうにしたがって次第にシリンダ2から離間す
るように傾斜させて形成している。このため、吸気ポー
ト12は、吸気弁10が貫通する部分を境にして屈曲し
ている。
【0023】また、吸気ポート12における吸気弁10
が貫通する部分より上流側には、吸気ポート12内の吸
気通路をシリンダ2の軸線方向の一方と他方とに分ける
隔壁14を形成している。この隔壁14よりシリンダ2
と反対側の吸気通路を以下において吸気ポート側低負荷
用通路15といい、隔壁14よりシリンダ2側の吸気通
路を以下において吸気ポート側高負荷用通路16とい
う。
【0024】前記吸気ポート12には吸気管17を介し
て気化器18を接続している。前記吸気管17は、シリ
ンダヘッド3の上部から上方へ延在して上流端が車体の
前方を指向するように屈曲しており、内部に吸気通路が
二つ形成されるように隔壁19を一体に形成している。
この隔壁19は、吸気管17をシリンダヘッド3に取付
けた状態で吸気ポート12の前記隔壁14に接続するよ
うにしている。
【0025】この隔壁19によって画成された二つの吸
気通路20,21のうち前記吸気ポート側低負荷用通路
15に接続する吸気通路20は、図5(a)〜(d)に
示すように、下流側に向かうにしたがって通路断面の形
状が徐々に扁平になるように形成している。詳述する
と、この吸気通路20および吸気ポート側低負荷用通路
15は、吸気ポート12内でのシリンダ2の軸線方向と
平行な通路高さHが下流側へ向かうにしたがって次第に
小さくなるとともに、クランク軸の軸線方向と平行な通
路幅Wが下流側へ向かうにしたがって次第に大きくなる
ように形成している。
【0026】また、吸気管17内の二つの吸気通路2
0,21のうち吸気ポート12の高負荷用通路16に接
続する他方の吸気通路21は、途中に開閉弁22を介装
している。開閉弁22は、吸気管17に回動自在に取付
けた棒状の弁体22aと、この弁体22aの軸端部に取
付けた駆動レバー22bと、前記弁体22aを図1にお
いて時計方向に付勢する復帰スプリング(図示せず)な
どから構成している。
【0027】弁体22aは、吸気通路21と対応する部
分に切欠き22cを形成している。この切欠き22c
は、弁体22aが図1に示すように吸気通路21を閉塞
する全閉状態から反時計方向に回動して全開状態になっ
たときに吸気通路21の一部を構成する。
【0028】前記駆動レバー22bは、操作ワイヤ23
およびワイヤジョイント24を介してアクセルレバー
(図示せず)のワイヤ操作子25に連結している。ワイ
ヤジョイント24は、開閉弁22の操作ワイヤ23と並
列になるように気化器18の操作ワイヤ26を接続して
いる。また、このワイヤジョイント24は、開閉弁22
の開動作が気化器18より遅れるように構成している。
このため、開閉弁22は低負荷運転時には図1に示すよ
うに全閉状態を維持し、あるスロットル開度までは全閉
のままでそれ以上負荷が大きくなるにしたがって(アク
セルレバーの操作量が増大するにしたがって)徐々に開
き、高負荷運転時に全開状態になる。
【0029】前記気化器18は、スロットル弁27をス
ライド式ピストンによって形成し、スロットル弁27の
下流側に、スロットル弁27の閉方向の先端側に位置す
る低負荷用通路28と、他端側に位置する高負荷用通路
29とを形成している。これら両通路28,29を仕切
る隔壁30は、吸気管17の隔壁19に接続している。
また、気化器18の前記低負荷用通路28は、吸気管1
7内の吸気通路20を介して吸気ポート側低負荷用通路
15に接続し、気化器18の高負荷用通路29は、吸気
管17の吸気通路21を介して吸気ポート側高負荷用通
路16に接続している。
【0030】上述したように構成した吸気装置によれ
ば、スロットル弁27の開度が相対的に小さい低負荷運
転時には、気化器18の低負荷用通路28から吸気管1
7を介して面積の小さい吸気ポート側低負荷用通路15
に高速で混合気が供給される。吸気ポート12は、吸気
弁10が貫通する部分を境にして屈曲しているので、低
負荷運転時に混合気は慣性によって略全量が外壁側、す
なわち、前記屈曲部分の径方向の外側(シリンダとは反
対側)の壁面に沿って吸気ポート12の燃焼室6側の開
口12bへ流れ、この開口12bから吸気弁10の排気
弁寄り側を通ってシリンダ軸線Cを横切るようにして反
対側へ斜めに流入する。吸気弁10の排気弁11寄り側
から流入した混合気は、シリンダ内を縦に下がった後、
ピストン頂面で反転するため、縦の旋回流、すなわち図
1中に矢印Tで示すようにタンブルが発生する。ピスト
ン頂面は凹のため、反転時の減衰が少なく、強いタンブ
ルが形成される。
【0031】また、高負荷運転時には気化器18の高負
荷用通路29にも混合気が流れるようになり、吸気ポー
ト12内の隔壁14の両側の吸気通路15,16を使用
して混合気を燃焼室6内に供給することができる。この
吸気装置は、吸気が流れる方向を制御するために吸気ポ
ート12に吸気制御弁を設ける構造ではないので、吸気
ポート12を形成する部分が狭くなるような制約を受け
ることがなく、吸気ポート12の通路断面積を高負荷運
転時の吸気量が確保できるように大きくとることができ
る。したがって、低負荷運転時に燃料の略全てでタンブ
ルを発生させて燃焼の安定化を図ることができるととも
に、吸気ポート12の通路断面積を大きくとって高負荷
運転時に出力向上を図ることができる。高負荷時には吸
気流速が速くなるが、吸気ポート12からの流れが多い
ため、流れは吸気ポート12の形状で支配されるように
なる。すなわち、過度の流動が抑制され、燃焼騒音など
の問題が発生することがない。この結果、スロットル開
度に見合ったタンブルが形成される。
【0032】さらに、この吸気装置は、開閉弁22が閉
じることによって気化器18の高負荷用通路29の下流
側を閉塞することができる。このため、低負荷時に気化
器18の高負荷用通路29と低負荷用通路28を仕切る
隔壁30とスロットル弁27との間の隙間を通って空気
が高負荷用通路29の上流端から低負荷用通路28へス
ロットル弁下流側の負圧によって吸込まれるのを阻止す
ることができる。したがって、高負荷用通路29への燃
料溜りがなくなり、空燃比が安定し、低負荷時の運転が
安定する。
【0033】さらにまた、図5に示すように、気化器1
8の低負荷用通路28と吸気ポート12内の吸気弁貫通
部との間の吸気通路を、吸気ポート12内でのシリンダ
2の軸線方向と平行な通路高さHが下流側へ向かうにし
たがって次第に小さくなるように形成するとともに、ク
ランク軸の軸線方向と平行な通路幅Wが下流側へ向かう
にしたがって次第に大きくなるように形成したため、低
負荷運転時に混合気は吸気ポート12のカム軸9側の壁
面12aに沿って薄帯状に流れる。この結果、シリンダ
2内にタンブルが帯状に形成されてシリンダ内の広い範
囲にわたって流れ、混合気が旋回する力が大きくなる。
【0034】加えて、点火プラグ7の先端部を燃焼室6
内に突出させるとともにシリンダヘッド3に前記突出部
を囲む突起8を形成したため、点火プラグ7の先端部を
囲む突起8によって混合気の流動の乱れが大きくなり、
点火ないし燃焼初期において燃焼温度が低くなる。加え
て、ピストン4の頂部に凹陥部4aを形成したため、ピ
ストン4の頂面でタンブルが反転し易くなり、タンブル
が減衰し難い。したがって、燃焼温度を低く抑えながら
強いタンブルによって燃焼速度を速くすることができる
ので、混合気の空燃比をリーンに設定しても燃焼が安定
するとともにNOx の発生を抑制することができる。
【0035】第2の実施の形態 本発明に係るエンジンの吸気装置の第2の実施の形態を
図6ないし図10によって詳細に説明する。図6は他の
実施の形態を示す断面図、図7は図6におけるVII−VII
線断面図、図8は吸気ポート内の吸気通路の形状を示す
構成図、図9は吸気ポートの吸気入口部分の断面図で、
同図は図6におけるIX−IX線断面図である。図10は吸
気ポートを形成するために用いる鋳造用中子を示す斜視
図である。これらの図において、前記図1〜図5で説明
したものと同一もしくは同等の部材については、同一符
号を付し詳細な説明は省略する。
【0036】この実施の形態を採るときに使用する吸気
管17は、上流端が車体の後方を指向するように形成
し、気化器18の低負荷用通路28と吸気ポート側低負
荷用通路15とを連通する吸気通路21を他方の吸気通
路20の上流端の下側から車体左側を通して下流端の車
体前側に延設している。このように吸気通路21を形成
しているため、吸気ポート側低負荷用通路15を図8お
よび図9に示すようにシリンダ2の軸線方向から見て高
負荷用通路16に対して傾斜させている。これらの吸気
通路15,16を吸気ポート12に形成するために用い
る中子を図10に符号31で示す。この中子31におけ
る吸気ポート側低負荷用通路15を形成する部分を符号
32で示し、吸気ポート側高負荷用通路16を形成する
部分を符号33で示す。
【0037】このように吸気ポート側低負荷用通路15
を他方の通路16に対して傾斜させることによって、吸
気ポート側低負荷用通路15から混合気が燃焼室6内に
シリンダ2の軸線方向から見て斜めに流入するから、シ
リンダ2内にタンブルと、シリンダ軸線Cを中心として
旋回する旋回流からなるスワールとを合成した斜め方向
に旋回するタンブルが発生する。これによって燃焼速度
の一層の向上と、シリンダ内における図6の紙面に対す
る垂直方向の混合気均一化が行われる。
【0038】また、前記吸気管17には、図6に示すよ
うに吸気チャンバー34を取付けている。この吸気チャ
ンバー34は、気化器18の低負荷用通路28に接続す
る吸気通路21に吸気室35を接続している。
【0039】このように低負荷用通路28に吸気チャン
バー34の吸気室35を接続する構成を採ることによ
り、吸気弁10が閉じているときに吸気チャンバー34
内に混合気が流入する。そして、この吸気チャンバー3
4に蓄えた混合気を、吸気弁10が開いたときに気化器
18から吸込んだ混合気に加えて燃焼室6に供給するこ
とができる。したがって、吸気チャンバー34を設けな
い場合に較べてスロットル弁開度が同じでも混合気の供
給量を増加させることができるから、気化器18の低負
荷用通路28を使用する運転域を拡げることができる。
このため、広い運転域にわたってタンブルによって燃焼
改善を図ることができる。
【0040】また、この実施の形態によるシリンダヘッ
ド3は、図7に示すように、点火プラグ7の先端部の燃
焼室6内への突出量が前記図3に示す形態に較べて少な
い代わりに、燃焼室6の上壁の一部がピストン側へ突出
している。この突出部を図7中に符号36で示す。ピス
トン4は図3に示す形態を採るときと同様に頂部に凹陥
部4aを形成している。このように燃焼室6を構成して
も前記第1の実施の形態を採るときと同様にピストン4
の頂面でタンブルが反転し易くなり、タンブルが減衰し
難い。その上、シリンダヘッド3の燃焼室上壁の一部を
ピストン4側へ突出させているので、ピストン4に凹陥
部4aを形成することに起因する圧縮比の低下を防止す
ることができる。さらに、圧縮比を高めてもコンパクト
で良好な燃焼室特性が得られるし、相対的にプラグ近く
の容積が増加したことにより、燃焼が安定する。
【0041】第3の実施の形態 本発明に係る吸気装置は、図11に示すように構成する
ことができる。図11は他の実施の形態を示す断面図
で、同図において前記図1ないし図10において説明し
たものと同一もしくは同等部材については、同一符号を
付し詳細な説明は省略する。
【0042】図11に示す吸気管17は、シリンダヘッ
ド3側の接続面17aを平坦面とし、この接続面17a
の全域をシリンダヘッド3に接触させている。すなわ
ち、ガスケットを使用することなく吸気管17をシリン
ダヘッド3に取付けている。この接続構造を採ることに
より、エンジン1の熱が吸気管17に伝導によって伝達
されて吸気管17が加温されるから、吸気管17に付着
した燃料の気化が促進される。このため、吸気管17に
燃料が付着することに起因して空燃比が変動するのを阻
止することができ、燃焼が安定する。
【0043】また、この実施の形態による吸気ポート1
2の隔壁14と吸気管17内の隔壁19は、これら両者
の間に低負荷用通路15と高負荷用通路16とを連通す
る連通穴41を形成している。このように隔壁14,1
9に連通穴41を形成することによって、エンジン運転
域が低負荷域から高負荷域に移行するときにスロットル
弁開度が大きくなって低負荷用通路15の混合気の流量
が増大すると、混合気の一部が連通穴41を通って一部
高負荷用通路16に流出する。このため、タンブルを発
生させるための混合気の流量が略一定になり、タンブル
が過度に発生することを阻止することができる。
【0044】さらに、この実施の形態による気化器18
は、スロットル弁27における低負荷用通路28と高負
荷用通路29との間の隔壁30より低負荷用通路28側
にスロットル弁27を貫通する連通孔42を穿設してい
る。このように連通孔42をスロットル弁27に形成す
ると、スロットル弁開度が小さいときに連通孔42を通
って空気が低負荷用通路28に流入し、スロットル弁2
7の下流側に生じる負圧が小さくなる。このため、気化
器18の高負荷用通路29と低負荷用通路28を仕切る
隔壁30とスロットル弁27との間の隙間を通って空気
が高負荷用通路29の上流端から低負荷用通路28へ前
記負圧によって図11中に矢印Rで示す流れが生じるの
を阻止することができる。この結果、スロットル弁27
によって制御する吸気量が正確になり、混合気の空燃比
が安定する。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、低
負荷運転時には気化器の低負荷用通路から吸気ポートの
隔壁よりシリンダとは反対側の吸気通路に吸気および燃
料が供給され、吸気弁が貫通する部分を境にして屈曲す
る吸気ポートの屈曲部分の径方向の外側(シリンダとは
反対側)の壁面に沿って吸気ポートの燃焼室側の開口へ
流れ、この開口から吸気弁の排気弁寄り側を通ってシリ
ンダ軸線を横切るようにして反対側へ斜めに流入する。
また、高負荷運転時には気化器の高負荷用通路にも吸気
および燃料が流れるようになり、吸気ポート内の隔壁の
両側の吸気通路を使用して吸気および燃料を供給するこ
とができる。この吸気装置は、吸気が流れる方向を制御
するために吸気ポートに吸気制御弁を設ける構造ではな
いので、吸気ポートを形成する部分が狭くなる制約を受
けることがなく、吸気ポートの通路断面積を高負荷運転
時の吸気量が確保できるように大きくとることができ
る。
【0046】したがって、低負荷運転時に燃料の略全て
をタンブルに乗せて燃焼の安定化を図ることができると
ともに、吸気ポートの通路断面積を大きくとって高負荷
運転時に出力向上を図ることができる。
【0047】吸気チャンバーを設ける他の発明によれ
ば、吸気弁が閉じているときに吸気チャンバーに蓄えた
混合気を、吸気弁が開いたときに気化器側から吸込んだ
混合気に加えて燃焼室に供給することができる。このた
め、吸気チャンバーを設けない場合に較べてスロットル
開度が同じでも混合気の供給量を増加させることができ
るから、気化器の低負荷用通路を使用する運転域を拡げ
ることができる。このため、広い運転域にわたってタン
ブルによって燃焼改善を図ることができる。
【0048】スロットル弁に連通孔を穿設する他の発明
によれば、スロットル弁開度が小さいときに連通孔を通
って空気が低負荷用通路に流入し、スロットル弁の下流
側に生じる負圧が小さくなる。このため、気化器の高負
荷用通路と低負荷用通路を仕切る隔壁とスロットル弁と
の間の隙間を通って空気が高負荷用通路の上流端から低
負荷用通路へ前記負圧によって吸込まれるのを阻止する
ことができるから、スロットル弁によって制御する吸気
量が正確になり、混合気の空燃比が安定する。
【0049】開閉弁を設ける他の発明によれば、開閉弁
が閉じることによって気化器の高負荷用通路は下流側が
閉塞されるので、気化器の高負荷用通路と低負荷用通路
を仕切る隔壁とスロットル弁との間の隙間を通って空気
が高負荷用通路の上流端から低負荷用通路へスロットル
弁下流側の負圧によって流込むことを阻止することがで
きる。したがって、スロットル弁によって制御する吸気
量が正確になり、混合気の空燃比が安定する。
【0050】低負荷用通路に接続した吸気ポート内の吸
気通路をシリンダ軸線方向視で傾斜させる他の発明によ
れば、低負荷運転時には混合気が燃焼室内にシリンダ軸
線方向視で斜めに流入するから、シリンダ内にタンブル
と、シリンダ軸線を中心として旋回する旋回流からなる
スワールとを合成した斜め方向に旋回するタンブルが発
生する。これによってシリンダ内混合気の左右方向、す
なわちカム軸の軸線方向の均一化が進み、また燃焼速度
も一層大きくなる。
【0051】低負荷用通路に接続した吸気通路の断面形
状を変える他の発明によれば、低負荷運転時に混合気は
吸気ポートのカム軸側の壁面に沿って薄帯状に流れるか
ら、シリンダ内にタンブルが帯状に形成されて混合気が
旋回する力が大きくなる。
【0052】吸気ポート内の隔壁に連通穴を形成する他
の発明によれば、スロットル弁開度が大きくなって低負
荷用通路での流量が増大すると、混合気の一部が隔壁の
連通穴を通って他方の吸気通路に流出する。このため、
タンブルを発生させるための混合気の流量が略一定にな
り、タンブルが過度に発生することを阻止することがで
きる。したがって、高負荷運転時にタンブルによって失
火が生じることがなく、高負荷運転時でも燃焼が安定す
る。
【0053】ピストンに凹陥部を形成する他の発明によ
れば、ピストンの頂面でタンブルが反転し易くなり、タ
ンブルが減衰し難い。また、シリンダヘッドの燃焼室上
壁の一部をピストン側へ突出させているので、ピストン
に凹陥部を形成することに起因して圧縮比が小さくなる
ことはない。したがって、タンブルが強く生じるように
なり、より一層燃焼が安定する。
【0054】点火プラグの先端部を囲む突起を設ける他
の発明によれば、火プラグの先端部を囲む突起によって
混合気の流動が乱れ、点火ないし燃焼初期において燃焼
温度が低くなる。ピストンの頂面でタンブルが反転し易
くなり、タンブルが減衰し難い。また、シリンダヘッド
の燃焼室上壁の一部をピストン側へ突出させているの
で、ピストンに凹陥部を形成することに起因して圧縮比
が小さくなることはない。したがって、燃焼温度を低く
抑えながら強いタンブルによって燃焼速度を速くするこ
とができるので、混合気の空燃比をリーンに設定しても
燃焼が安定するとともにNOx の発生を抑制することが
できる。
【0055】吸気管の平坦な接続面を全面にわたってシ
リンダヘッドに接触させる他の発明によれば、エンジン
の熱が吸気管に伝導して吸気管が加温されるから、吸気
管に付着した燃料の気化が促進される。したがって、吸
気管に燃料が付着することに起因して空燃比が変動する
のを阻止することができ、燃焼が安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るエンジンの吸気装置の断面図で
ある。
【図2】 要部を拡大して示す断面図である。
【図3】 図1におけるIII−III線断面図である。
【図4】 シリンダヘッドの底面を示す図である。
【図5】 吸気管内の吸気通路の形状を示す断面図であ
る。
【図6】 他の実施の形態を示す断面図である。
【図7】 図6におけるVII−VII線断面図である。
【図8】 吸気ポート内の吸気通路の形状を示す構成図
である。
【図9】 吸気ポートの吸気入口部分の断面図である。
【図10】 吸気ポートを形成するために用いる鋳造用
中子を示す斜視図である。
【図11】 他の実施の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1…エンジン、2…シリンダ、3…シリンダヘッド、4
…ピストン、6…燃焼室、7…点火プラグ、8…突起、
9…カム軸、10…吸気弁、12…吸気ポート、13…
吸気入口、14…隔壁、15…吸気ポート側低負荷用通
路、16…吸気ポート側高負荷用通路、17…吸気管、
17a…接続面、18…気化器、19…隔壁、20,2
1…吸気通路、22…開閉弁、27…スロットル弁、2
8…低負荷用通路、29…高負荷用通路、30…隔壁、
34…吸気チャンバー、36…突出部、41…連通穴、
42…連通孔。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライド式スロットル弁を有する気化器
    のスロットル弁下流側の吸気通路を、スロットル弁の閉
    方向の先端側に位置する低負荷用通路と、スロットル弁
    の他端側に位置する高負荷用通路とから構成し、前記気
    化器を接続するシリンダヘッドの吸気ポートに、吸気弁
    が貫通する部分より上流側でこの吸気ポート内の吸気通
    路をシリンダの軸線方向の一方と他方とに分ける隔壁を
    形成し、前記隔壁よりシリンダとは反対側に位置する吸
    気通路を前記低負荷用通路に接続するとともに、他方の
    吸気通路を前記高負荷用通路に接続し、前記吸気ポート
    におけるシリンダヘッド側部の吸気入口と吸気弁貫通部
    との間を、前記吸気入口から下流側に向かうにしたがっ
    て次第にクランク軸の軸線方向から見てシリンダから離
    間するように傾斜させて形成したことを特徴とするエン
    ジンの吸気装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエンジンの吸気装置にお
    いて、低負荷用通路に連通管を介して吸気チャンバーを
    接続したことを特徴とするエンジンの吸気装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のエンジンの吸気装置にお
    いて、スロットル弁における低負荷用通路と高負荷用通
    路との間の隔壁より低負荷用通路側にスロットル弁を貫
    通する連通孔を穿設したことを特徴とするエンジンの吸
    気装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のエンジンの吸気装置にお
    いて、気化器の高負荷用通路に接続した吸気通路に低負
    荷運転時に閉じる開閉弁を介装したことを特徴とするエ
    ンジンの吸気装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のエンジンの吸気装置にお
    いて、吸気ポート内の隔壁よりシリンダとは反対側に形
    成した吸気通路をシリンダの軸線方向から見て他方の吸
    気通路に対して傾斜させたことを特徴とするエンジンの
    吸気装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のエンジンの吸気装置にお
    いて、気化器の低負荷用通路と吸気ポート内の吸気弁貫
    通部との間の吸気通路を、吸気ポート内でのシリンダの
    軸線方向と平行な通路高さが下流側へ向かうにしたがっ
    て次第に小さくなるように形成するとともに、クランク
    軸の軸線方向と平行な通路幅が下流側へ向かうにしたが
    って次第に大きくなるように形成したことを特徴とする
    エンジンの吸気装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のエンジンの吸気装置にお
    いて、気化器と吸気ポートの間で低負荷用通路と高負荷
    用通路とを仕切る隔壁の下流側の端部にこの隔壁を貫通
    する連通穴を形成したことを特徴とするエンジンの吸気
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のエンジンの吸気装置にお
    いて、シリンダヘッドの燃焼室上壁の一部をピストン側
    へ突出させるとともに、ピストンの頂部に凹陥部を形成
    したことを特徴とするエンジンの吸気装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載のエンジンの吸気装置にお
    いて、点火プラグの先端部を燃焼室内に突出させるとと
    もにシリンダヘッドに前記突出部を囲む突起を形成し、
    ピストンの頂部に凹陥部を形成したことを特徴とするエ
    ンジンの吸気装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載のエンジンの吸気装置に
    おいて、気化器とシリンダヘッドとの間に、内部の吸気
    通路が隔壁で二つに画成された吸気管を介装し、この吸
    気管のシリンダヘッド側の接続面を平坦面としてこの接
    続面の全域をシリンダヘッドに接触させたことを特徴と
    するエンジンの吸気装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016173049A (ja) * 2015-03-17 2016-09-29 本田技研工業株式会社 吸気ポート形成用砂中子及びその製造方法と、シリンダヘッド用半製品
WO2017154783A1 (ja) * 2016-03-10 2017-09-14 本田技研工業株式会社 内燃機関の吸気装置
WO2021192927A1 (ja) * 2020-03-26 2021-09-30 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両用内燃機関の吸気装置
WO2022210120A1 (ja) * 2021-03-30 2022-10-06 本田技研工業株式会社 内燃機関の吸気構造
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