JPH11210370A - セグメントピース及び地中構造物の構築方法 - Google Patents
セグメントピース及び地中構造物の構築方法Info
- Publication number
- JPH11210370A JPH11210370A JP10018620A JP1862098A JPH11210370A JP H11210370 A JPH11210370 A JP H11210370A JP 10018620 A JP10018620 A JP 10018620A JP 1862098 A JP1862098 A JP 1862098A JP H11210370 A JPH11210370 A JP H11210370A
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- Japan
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- underground structure
- skin plate
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- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
Abstract
て地中構造物を構築する際において、沈設体と打設コン
クリートの間に掘削土砂や空気が残存することのないセ
グメントピース及び地中構造物の構築方法を提供するこ
と。 【解決手段】 セグメントピース1は、スキンプレート
11、主桁12、継手板13、縦リブ14から構成され
ている。これらの各部材(主桁12を除く)は、3〜2
5mm程度の厚さを有した鋼板からなっており、溶接に
よって接合されている。さらに、主桁12と継手板13
には、セグメントピース1同士をボルト接合で連結させ
るための接続孔15が多数設けられている。ただし、主
桁12については、その断面が台形である鋼材からなっ
ている。そして、主桁12の内面がスキンプレート11
と100〜105度の鈍角で交わるように溶接されてい
る。
Description
複合の地中構造物の原型となる沈設体を構設する鋼製の
セグメントピースに関するものである。
物の原型となる沈設体を用いて地中構造物を構築する地
中構造物の構築方法においては、沈設体を構設するため
に多数のセグメントピースを使用している。ここで、そ
の一例を図4に示す。図4のセグメントピース100
は、スキンプレート101、主桁102、継手板10
3、縦リブ104から構成されている。これらの各部材
は、3〜25mm程度の厚さを有した鋼板からなってお
り、溶接によって接合されている。さらに、主桁102
と継手板103には、セグメントピース100同士をボ
ルト接合で連結させるための接続孔105が多数設けら
れている。
列をもって互いに連結することにより、図5に示すよう
な円筒状の沈設体110を構設することができる。この
ように構設された沈設体110は、既設の孔中に設置す
る工法(以下、「設置工法」という)や圧入工法などに
よって、図5の状態で地中に配置され、その内部に鉄筋
篭を吊込んだ後にコンクリートを打設することによっ
て、深礎坑などにすることができる。あるいは、その内
部に主鉄筋や帯鉄筋を配置した後に2次巻きコンクリー
トを打設することによって、立坑などにすることができ
る。このようにして、沈設体110は、深礎坑や立坑な
どの地中構造物の原型として使用することができる。
法で地中に配置された沈設体110においては、その内
部に鉄筋篭を吊込んだり主鉄筋や帯鉄筋を配置したりす
るために、沈設体110の内部を掘削しなければならな
かった。そのため、沈設体110を構設する各セグメン
トピース100において、主桁102の上面(「内面で
あって上を向いているもの」をいう。以下、同じ。)な
どに掘削土砂が取り残されることがあった。
れた掘削土砂を作業員が排除した後に、図6に示すよう
に、その内部にコンクリート106などを打設していた
が、主桁102の上面がスキンプレート101と交わる
角度がほぼ垂直なので、主桁102の上面がスキンプレ
ート101と交わることによって形成される角に、掘削
土砂107が排除しきれず残存することがあった。その
結果、沈設体110の腐食を招いたり、沈設体110の
強度が有効に発揮できないことがあった。
置された沈設体110において、図6に示すように、そ
の内部にコンクリート106などを打設した際には、主
桁102の下面(「内面であって下を向いているもの」
をいう。以下、同じ。)がスキンプレート101と交わ
る角度がほぼ垂直なので、主桁102の下面がスキンプ
レート101と交わることによって形成される角に空気
108が残存することがあった。その結果、沈設体11
0の腐食を招いたり、沈設体110の強度が有効に発揮
できないことがあった。
例えば、特開平2−112521号公報において開示さ
れた発明を適用することが考えられる。かかる発明にお
いては、上反り横リブを有する格子状のリブを備えるこ
とで、横リブの基部下に生じやすい難充填ポケット部を
無くし、コンクリート充填がより緻密に出来るという利
点がある。しかし、上反り横リブの上面とスキンプレー
トと交わることによって形成される角においては、却っ
て、掘削土砂の残存を助長させる結果となり、さらに、
残存する掘削土砂と相俟って、空気も残存するおそれが
ある。
するためになされたものであり、セグメントピースで構
設された沈設体を用いて地中構造物を構築する際におい
て、沈設体と打設コンクリートの間に掘削土砂や空気が
残存することのないセグメントピース及び地中構造物の
構築方法を提供することを目的とする。
に成された請求項1に係るセグメントピースは、スキン
プレートの周囲に形設された主桁及び継手板を介して互
いを連結することにより、鋼−コンクリート複合の地中
構造物の原型となる沈設体を構設する鋼製のセグメント
ピースであって、前記主桁の内面が前記スキンプレート
と交わる角度が鈍角であることを特徴とする。
は、請求項1に記載するセグメントピースであって、前
記角度が100〜105度であることを特徴とする。ま
た、請求項3に係る地中構造物の構築方法は、請求項1
又は請求項2に記載するセグメントピースで構設された
沈設体を用いて地中構造物を構築することを特徴とす
る。
トピースでは、スキンプレートの周囲に形設された主桁
及び継手板を介して互いを連結することにより、鋼製の
沈設体を構設することができる。そして、かかる沈設体
は、鋼−コンクリート複合の地中構造物の原型として、
地中に配置される。
交わる角度は鈍角であるので、主桁の上面がスキンプレ
ートと交わることによって形成される角に掘削土砂が取
り残されても、かかる掘削土砂を簡単に排除することが
できる。さらに、主桁の上面は沈設体の内部に向かって
下方に傾いた状態にあることから、掘削土砂を主桁の上
面に沿って滑り落とさせることができる。従って、地中
に配置された沈設体の内部を掘削しても、主桁の上面に
取り残された掘削土砂は、作業員により容易に排除され
るので、主桁の上面や、主桁の上面がスキンプレートと
交わることによって形成される角に、掘削土砂が残存す
ることはない。
わる角度も鈍角であり、主桁の下面は沈設体の内部に向
かって上方に傾いた状態にあることから、沈設体の内部
にコンクリートを打設した際には、主桁の下面に沿って
コンクリートが打ち込まれ、主桁の下面がスキンプレー
トと交わることによって形成される角に空気が残存する
ことはない。
地中構造物の構築方法では、主桁の内面(「上面及び下
面」をいう。以下、同じ。)がスキンプレートと交わる
角度が鈍角であることから、地中に配置された沈設体の
内部を掘削しても、主桁の上面に取り残された掘削土砂
は、作業員により容易に排除され、また、沈設体の内部
にコンクリートを打設した際には、主桁の下面に沿って
コンクリートが打ち込まれるので、セグメントピースで
構設された沈設体を用いて地中構造物を構築する際にお
いて、沈設体と打設コンクリートの間に掘削土砂や空気
が残存することがない。
沈設体の強度を有効に発揮させることができるので、地
中構造物の強度低減を防止することができる。さらに、
主桁の内面をスキンプレートに対して鈍角に交わらせる
ことによって、主桁の厚みは増すことから、地中構造物
の強度増強を図ることができる。
る角度が大きくなるほど、上述した効果は著しく発揮さ
れるが、地中構造物の原型となる沈設体を構設するとい
うセグメントピースの本来の機能等を考慮すれば、主桁
の内面がスキンプレートと交わる角度は100〜105
度であることが望ましい。
を参照にして説明する。本実施の形態のセグメントピー
スの斜視図を図1に示す。図1のセグメントピース1
は、千鳥配列をもって互いを連結させることによって、
図2に示すような円筒状の沈設体10を構設することが
できるものである。
ついて説明する。図1のセグメントピース1は、スキン
プレート11、主桁12、継手板13、縦リブ14から
構成されている。これらの各部材(主桁12を除く)
は、3〜25mm程度の厚さを有した鋼板からなってお
り、溶接によって接合されている。さらに、主桁12と
継手板13には、セグメントピース1同士をボルト接合
で連結させるための接続孔15が多数設けられている。
ように、その断面が台形である鋼材からなっている。そ
して、主桁12の内面がスキンプレート11と100〜
105度の鈍角で交わるように溶接されている(図3の
角度H参照)。尚、主桁12に設けられた接続孔15を
介したボルト接合においては、ボルトとナットの締付面
を主桁12の内面上に確保するために、スペーサが使用
される。
もって互いに連結することにより、図2に示すような円
筒状の沈設体10を構設することができる。このように
構設された沈設体10は、圧入工法や既設の孔中に設置
する設置工法などによって、図2の状態で地中に配置さ
れ、その内部に鉄筋篭を吊込んだ後にコンクリートを打
設することによって、深礎坑などにすることができる。
あるいは、その内部に主鉄筋や帯鉄筋を配置した後に2
次巻きコンクリートを打設することによって、立坑など
にすることができる。このようにして、沈設体10は、
深礎坑や立坑などの地中構造物の原型として使用するこ
とができる。
設体10においては、その内部に鉄筋篭を吊込んだり主
鉄筋や帯鉄筋を配置したりするため、沈設体10の内部
が掘削される。そのため、沈設体10を構設する各セグ
メントピース1において、主桁12の上面や、主桁12
の上面がスキンプレート11と交わることによって形成
される角になどに、掘削土砂が取り残されることがあ
る。
11と交わる角度Hは鈍角であるので、主桁12の上面
がスキンプレート11と交わることによって形成される
角に掘削土砂が取り残されても、かかる掘削土砂を簡単
に排除することができる。さらに、主桁12の上面は沈
設体10の内部に向かって下方に傾いた状態にあること
から、掘削土砂を主桁12の上面に沿って滑り落とさせ
ることができる。従って、地中に配置された沈設体10
の内部を掘削しても、主桁12の上面に取り残された掘
削土砂は、作業員により容易に排除されるので、主桁1
2の上面や、主桁12の上面がスキンプレート11と交
わることによって形成される角に、掘削土砂が残存する
ことはない(図3参照)。
板13と交わることによって形成される角や、主桁12
の上面がスキンプレート11及び継手板13と交わるこ
とによって形成される隅についても言えることができ
る。
置された沈設体10において、主桁12の下面がスキン
プレート11と交わる角度Hが鈍角であり、主桁12の
下面は沈設体10の内部に向かって上方に傾いた状態に
あることから、図3に示すように、その内部にコンクリ
ート16を打設した際には、主桁12の下面に沿ってコ
ンクリートが打ち込まれ、主桁12の下面がスキンプレ
ート11と交わることによって形成される角に空気が残
存することはない。
板13と交わることによって形成される角や、主桁12
の下面がスキンプレート11及び継手板13と交わるこ
とによって形成される隅についても言えることができ
る。
ス1及び地中構造物の構築方法では、主桁12の内面が
スキンプレート11と交わる角度Hが鈍角であることか
ら、地中に配置された沈設体10の内部を掘削しても、
主桁12の上面に取り残された掘削土砂は、作業員によ
り容易に排除され、また、沈設体10の内部にコンクリ
ート16を打設した際には、主桁12の下面に沿ってコ
ンクリート16が打ち込まれるので、セグメントピース
1で構設された沈設体10を用いて地中構造物を構築す
る際において、沈設体10と打設コンクリート16の間
に掘削土砂や空気が残存することがない(図3参照)。
く、沈設体10の強度を有効に発揮させることができる
ので、地中構造物の強度低減を防止することができる。
さらに、主桁12の内面をスキンプレート11に対して
鈍角に交わらせることによって、主桁12の厚みは増す
ことから、地中構造物の強度増強を図ることができる。
1と交わる角度Hが大きくなるほど、上述した効果は著
しく発揮されるが、継手板13に設けられた接続孔15
を介したボルト接合に支障を来すことになるので、地中
構造物の原型となる沈設体10を構設するというセグメ
ントピース1の本来の機能を担保すること等を考慮すれ
ば、主桁12の内面がスキンプレート11と交わる角度
Hは100〜105度であることが望ましい。
ものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が
可能である。
1では、主桁12の内面をスキンプレート11に対して
鈍角に交わらせるために、主桁12は、その断面が台形
である鋼材からなっているが、鋼板同士を溶接したもの
であってもよい。
物の構築方法では、主桁の内面がスキンプレートと交わ
る角度が鈍角であることから、地中に配置された沈設体
の内部を掘削しても、主桁の上面に取り残された掘削土
砂は、作業員により容易に排除され、また、沈設体の内
部にコンクリートを打設した際には、主桁の下面に沿っ
てコンクリートが打ち込まれるので、セグメントピース
で構設された沈設体を用いて地中構造物を構築する際に
おいて、沈設体と打設コンクリートの間に掘削土砂や空
気が残存することがない。
沈設体の強度を有効に発揮させることができるので、地
中構造物の強度低減を防止することができる。さらに、
主桁の内面をスキンプレートに対して鈍角に交わらせる
ことによって、主桁の厚みは増すことから、地中構造物
の強度増強を図ることができる。
る角度が大きくなるほど、上述した効果は著しく発揮さ
れるが、地中構造物の原型となる沈設体を構設するとい
うセグメントピースの本来の機能等を考慮すれば、主桁
の内面がスキンプレートと交わる角度は100〜105
度であることが望ましい。
の斜視図である。
を用いて構築された地中構造物の断面図である。
体の斜視図である。
体を用いて構築された地中構造物の断面図であって、沈
設体とコンクリートの間に掘削土砂や空気が残存する様
子を示したものである。
Claims (3)
- 【請求項1】 スキンプレートの周囲に形設された主桁
及び継手板を介して互いを連結することにより、鋼−コ
ンクリート複合の地中構造物の原型となる沈設体を構設
する鋼製のセグメントピースにおいて、 前記主桁の内面が前記スキンプレートと交わる角度が鈍
角であることを特徴とするセグメントピース。 - 【請求項2】 請求項1に記載するセグメントピースに
おいて、 前記角度が100〜105度であることを特徴とするセ
グメントピース。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載するセグメ
ントピースで構設された沈設体を用いて地中構造物を構
築することを特徴とする地中構造物の構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10018620A JPH11210370A (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | セグメントピース及び地中構造物の構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10018620A JPH11210370A (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | セグメントピース及び地中構造物の構築方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11210370A true JPH11210370A (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=11976681
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10018620A Pending JPH11210370A (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | セグメントピース及び地中構造物の構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11210370A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111963211A (zh) * | 2020-08-21 | 2020-11-20 | 上海市隧道工程轨道交通设计研究院 | 一种盾构隧道与外接通道连接的钢结构 |
CN112627828A (zh) * | 2020-11-05 | 2021-04-09 | 中煤科工集团北京华宇工程有限公司 | 矿用井壁结构及其建造方法 |
-
1998
- 1998-01-30 JP JP10018620A patent/JPH11210370A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111963211A (zh) * | 2020-08-21 | 2020-11-20 | 上海市隧道工程轨道交通设计研究院 | 一种盾构隧道与外接通道连接的钢结构 |
CN112627828A (zh) * | 2020-11-05 | 2021-04-09 | 中煤科工集团北京华宇工程有限公司 | 矿用井壁结构及其建造方法 |
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