JPH11210323A - ユニットルーム用サッシ枠 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工現場に対応して厚さ方向での長さ寸法を
容易に調整することができ、外観良く簡単に取付施工す
ることができるユニットルーム用サッシ枠を提供する。 【解決手段】 建物躯体１内に設置されるユニットルー
ム２と同建物躯体１とに連通して開口形成される開口部
３に取り付けられるユニットルーム用サッシ枠Ａであっ
て、ユニットルーム２側に取り付けられる枠本体４の建
物躯体１側に厚さ方向で複数に分割された調整用枠体５
を連設してなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、建物躯体内に設置
されるユニットルームと同建物躯体とに連通して開口形
成される開口部に取り付けられるユニットルーム用サッ
シ枠に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から、図５に示す如く、建物躯体１
内に設置されるユニットルーム２と同建物躯体１とに連
通して開口形成される開口部３に取り付けられるユニッ
トルーム用サッシ枠Ｂは知られている。この場合、ユニ
ットルーム２は建物躯体１内の基礎床７上に支持脚８を
介して施工設置され、バスルーム、シャワールーム、サ
ニタリールーム等として使用されるものである。開口部
３はユニットルーム２内と屋外とを連通するもので、該
開口部３内にユニットルーム用サッシ枠Ｂが取り付けら
れ窓サッシとして施工される。

【０００３】又、ユニットルーム２と建物躯体１との間
には、施工設置に必要なある程度の間隔が設けられてお
り、該間隔を塞ぎ隠すようにしてユニットルーム用サッ
シ枠Ｂは取り付けられる。それ故に、ユニットルーム用
サッシ枠Ｂは厚さ方向に長く形成されており、該ユニッ
トルーム用サッシ枠Ｂによって開口部３の内周が体裁良
く納め仕上げられ、その際、開口部３の屋外側には建物
躯体１側の開口縁を納める仕上げ用枠体15が取り付けら
れる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、施工現
場ごとで建物躯体１の厚さ寸法や該建物躯体１とユニッ
トルーム２との間の間隔寸法が異なったり、仕上げ用枠
体15との間で相互に位置合わせする必要があったりし
て、その際、ユニットルーム用サッシ枠Ｂの厚さ方向で
の長さ寸法を調節しなければならないが、上記従来の技
術においては、ユニットルーム用サッシ枠Ｂの建物躯体
１側の端縁部分を施工現場で切断除去することによって
同長さ寸法を調整し対応していた。したがって、ユニッ
トルーム用サッシ枠Ｂを開口部３に取付施工する作業が
手間取るものとなり、施工仕上がり外観に支障を来すこ
ともあった。

【０００５】本発明は、上記従来の技術における事由に
鑑みて発明されたもので、その課題は、施工現場に対応
して厚さ方向での長さ寸法を容易に調整することがで
き、外観良く簡単に取付施工することができるユニット
ルーム用サッシ枠を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１記載の
ユニットルーム用サッシ枠は、建物躯体内に設置される
ユニットルームと同建物躯体とに連通して開口形成され
る開口部に取り付けられるユニットルーム用サッシ枠で
あって、ユニットルーム側に取り付けられる枠本体の建
物躯体側に厚さ方向で複数に分割された調整用枠体を連
設してなる。

【０００７】したがって、この場合、施工現場で、建物
躯体の厚さ寸法や該建物躯体とユニットルームとの間の
間隔寸法に対応させて、ユニットルーム側に取り付けら
れる枠本体の建物躯体側に適宜数の調整用枠体を連設さ
せることにより、厚さ方向での長さ寸法を容易に調整す
ることができ、従来のように切断作業を要することがな
く、開口部に外観良く簡単に取付施工することができ
る。

【０００８】本発明の請求項２記載のユニットルーム用
サッシ枠は、上記請求項１記載のユニットルーム用サッ
シ枠において、縦枠部材と横枠部材とを枠組み連結して
調整用枠体を形成したことを特徴とする。

【０００９】したがって、この場合は特に、縦枠部材と
横枠部材とを枠組み連結して調整用枠体が形成されるの
で、施工までは、調整用枠体を縦枠部材と横枠部材とに
分割しておくことで、コンパクトに梱包搬送することが
でき、施工現場で、同縦枠部材と横枠部材とを枠組み連
結して調整用枠体を形成することができる。

【００１０】本発明の請求項３記載のユニットルーム用
サッシ枠は、上記請求項２記載のユニットルーム用サッ
シ枠において、枠本体及び調整用枠体の外周側に順次係
合させて複数の調整用枠体を連設すると共に、各調整用
枠体の縦枠部材と横枠部材とを接続具を介して連結した
ことを特徴とする。

【００１１】したがって、この場合は特に、枠本体及び
調整用枠体の外周側に順次係合されて複数の調整用枠体
が連設されると共に、各調整用枠体の縦枠部材と横枠部
材とは接続具を介して連結されるので、枠本体或いは先
に取り付けられた調整用枠体の外周側に、調整用枠体を
縦枠部材と横枠部材とを接続具を介し連結させて簡単に
取り付けることができ、しかも、該調整用枠体は同外周
側に順次係合されて取り付けられるので、同調整用枠体
が外れないよう確実に取り付けられ、先に取り付けられ
た調整用枠体の分解も阻止される。

【００１２】本発明の請求項４記載のユニットルーム用
サッシ枠は、上記請求項３記載のユニットルーム用サッ
シ枠において、隣接する調整用枠体間に接続具を係止さ
せたことを特徴とする。

【００１３】したがって、この場合は特に、隣接する調
整用枠体間に接続具が係止されるので、隣接する調整用
枠体相互のずれ動きが防止されて、複数の調整用枠体は
強固に一体化される。

【００１４】

【発明の実施の形態】図１〜４は、本発明の請求項１〜
４全てに対応する一実施形態を示し、該実施形態のユニ
ットルーム用サッシ枠Ａは、建物躯体１内に設置される
ユニットルーム２と同建物躯体１とに連通して開口形成
される開口部３に取り付けられるものであって、ユニッ
トルーム２側に取り付けられる枠本体４の建物躯体１側
に厚さ方向で複数に分割された調整用枠体５を連設して
なる。

【００１５】この場合、縦枠部材5aと横枠部材5bとを枠
組み連結して調整用枠体５を形成しており、その際、枠
本体４及び調整用枠体５の外周側に順次係合させて複数
の調整用枠体５を連設すると共に、各調整用枠体５の縦
枠部材5aと横枠部材5bとを接続具６を介して連結し、
又、隣接する調整用枠体５間に接続具６を係止させても
いる。

【００１６】ユニットルーム２は合成樹脂等で箱型に形
成され、建物躯体１内のコンクリート等でなる基礎床７
上に支持脚８を介して施工設置され、その内部に浴槽９
が付設されてバスルームとして使用されるものである。
開口部３は矩形状に開口形成されユニットルーム２内と
バスルーム外とを連通するもので、該開口部３内にユニ
ットルーム用サッシ枠Ａが取り付けられ、該ユニットル
ーム用サッシ枠Ａ内にはドアパネル10が開閉自在に付設
されて、同ユニットルーム用サッシ枠Ａは出入口用サッ
シとして施工される。

【００１７】又、ユニットルーム２と建物躯体１との間
には、施工設置に必要なある程度の間隔が設けられてお
り、該間隔を塞ぎ隠すようにしてユニットルーム用サッ
シ枠Ａは取り付けられる。それ故に、ユニットルーム用
サッシ枠Ａは枠本体４と複数の調整用枠体５とで厚さ方
向に長く形成されており、該ユニットルーム用サッシ枠
Ａによって開口部３の内周が体裁良く納め仕上げられ
る。

【００１８】枠本体４及び各調整用枠体５は、いずれも
アルミニウム、合成樹脂等で押出成形された型材でな
り、枠本体４は工場等で予め矩形状に枠組み形成され、
調整用枠体５は施工現場で縦枠部材5aと横枠部材5bとを
枠組み連結して同矩形状に形成される。枠本体４の片側
縁には外方へ略Ｌ字状に折曲したフランジ部11が形成さ
れており、該フランジ部11が開口部３のユニットルーム
２側の開口縁を覆い納める。同枠本体４の他側縁の外側
面には該他側縁に沿って嵌合凹溝12が形成されており、
該嵌合凹溝12に嵌合凸条13が嵌合されて調整用枠体５が
連設される。

【００１９】調整用枠体５の一方の側縁の内側面には前
記嵌合凸条13が突設され、他方の側縁の外側面には前記
枠本体４と同様に嵌合凹溝12が形成されている。隣接す
る調整用枠体５間の外側には凹溝部14が形成され、該凹
溝部14内に接続具６が挿入係止される。該接続具６は金
属、合成樹脂等で略Ｌ字状に形成され、該略Ｌ字状に折
曲する両片は各々のこ刃形鏃状に形成されており、該両
片が各々前記凹溝部14内に挿入係止されることによっ
て、縦枠部材5aと横枠部材5bとが強固に連結されると共
に隣接する調整用枠体５同士がずれ動かないよう確実に
固定される。

【００２０】この場合、枠本体４の嵌合凹溝12に調整用
枠体５の嵌合凸条13を嵌合して、該調整用枠体５を同枠
本体４の外周側に係合させ、同調整用枠体５の嵌合凹溝
12に別の調整用枠体５の嵌合凸条13を嵌合して、該別の
調整用枠体５を先に取り付けられた前記調整用枠体５の
外周側に係合させ、次に、該隣接する両調整用枠体５間
に形成される凹溝部14に接続具６の両片を挿入係止し
て、該両調整用枠体５の縦枠部材5aと横枠部材5bとを同
接続具６を介して各々連結し、同様に、調整用枠体５の
外周側に順次係合させて複数の調整用枠体５を連設す
る。

【００２１】又、開口部３のバスルーム外側には建物躯
体１側の開口縁を納める仕上げ用枠体15が取り付けら
れ、その際、該仕上げ用枠体15は最も建物躯体１側に取
り付けられる前記調整用枠体５に当接される。これによ
り、開口部３の内周全体がユニットルーム用サッシ枠Ａ
と仕上げ用枠体15とで完全に覆い隠されて、施工仕上が
り外観は優れたものとなる。

【００２２】したがって、該実施形態のユニットルーム
用サッシ枠Ａにおいては、施工現場ごとで建物躯体１の
厚さ寸法や該建物躯体１とユニットルーム２との間の間
隔寸法が異なったり、仕上げ用枠体15との間で相互に位
置合わせする必要があったりして、その際、ユニットル
ーム用サッシ枠Ａの厚さ方向での長さ寸法を調節しなけ
ればならないが、この場合に、施工現場で、建物躯体１
の厚さ寸法や該建物躯体１とユニットルーム２との間の
間隔寸法に対応させて、ユニットルーム２側に取り付け
られる枠本体４の建物躯体１側に適宜数の調整用枠体５
を連設させることにより、厚さ方向での長さ寸法を容易
に調整することができ、従来のように切断作業を要する
ことがなく、開口部３に外観良く簡単に取付施工するこ
とができる。

【００２３】又、該実施形態のユニットルーム用サッシ
枠Ａにおいては、縦枠部材5aと横枠部材5bとを枠組み連
結して調整用枠体５が形成されるので、施工までは、調
整用枠体５を縦枠部材5aと横枠部材5bとに分割しておく
ことにより、コンパクトに梱包搬送することができ、施
工現場で、同縦枠部材5aと横枠部材5bとを枠組み連結し
て調整用枠体５を形成することができる。

【００２４】更に、この場合、枠本体４及び調整用枠体
５の外周側に順次係合されて複数の調整用枠体５が連設
されると共に、各調整用枠体５の縦枠部材5aと横枠部材
5bとは接続具６を介して連結されるので、枠本体４或い
は先に取り付けられた調整用枠体５の外周側に、調整用
枠体５を縦枠部材5aと横枠部材5bとを接続具６を介し連
結させて簡単に取り付けることができ、しかも、該調整
用枠体５は同外周側に順次係合されて取り付けられるの
で、同調整用枠体５が外れないよう確実に取り付けら
れ、先に取り付けられた調整用枠体５の分解も阻止され
る。又、隣接する調整用枠体５間に接続具６が係止され
るので、隣接する調整用枠体５相互のずれ動きが防止さ
れて、複数の調整用枠体５は強固に一体化される。

【００２５】なお、本発明のユニットルーム用サッシ枠
は、バスルームの他、シャワールーム、サニタリールー
ム等として使用されるユニットルームに採用されても良
いものであり、又、ユニットルーム内と屋外とを連通す
る開口部に取り付けられ、窓サッシとして施工されるも
のであっても良いものである。

【００２６】

【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項１記載のユ
ニットルーム用サッシ枠においては、施工現場に対応さ
せて、厚さ方向での長さ寸法を容易に調整することがで
き、開口部に外観良く簡単に取付施工することができ
る。

【００２７】又、本発明の請求項２記載のユニットルー
ム用サッシ枠においては、特に、調整用枠体を縦枠部材
と横枠部材とに分割してコンパクトに梱包搬送すること
ができ、施工現場で、同縦枠部材と横枠部材とを枠組み
連結して調整用枠体を形成することができる。

【００２８】又、本発明の請求項３記載のユニットルー
ム用サッシ枠においては、特に、調整用枠体を縦枠部材
と横枠部材とを接続具を介し連結させて簡単に取り付け
ることができ、その際、調整用枠体は外れないよう確実
に取り付けられ、先に取り付けられた調整用枠体の分解
も阻止される。

【００２９】又、本発明の請求項４記載のユニットルー
ム用サッシ枠においては、特に、接続具によって隣接す
る調整用枠体相互のずれ動きが防止され、複数の調整用
枠体は強固に一体化される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態であるユニットルーム用サ
ッシ枠Ａを示す要部断面図。

【図２】同ユニットルーム用サッシ枠Ａの施工状態を示
す概略断面図。

【図３】同ユニットルーム用サッシ枠Ａを示す概略斜視
図。

【図４】同ユニットルーム用サッシ枠Ａを示す要部分解
斜視図。

【図５】従来例であるユニットルーム用サッシ枠Ｂの施
工状態を示す概略断面図。

【符号の説明】

１ 建物躯体 ２ ユニットルーム ３ 開口部 ４ 枠本体 ５ 調整用枠体 5a 縦枠部材 5b 横枠部材 ６ 接続具

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 建物躯体内に設置されるユニットルーム
   と同建物躯体とに連通して開口形成される開口部に取り
   付けられるユニットルーム用サッシ枠であって、ユニッ
   トルーム側に取り付けられる枠本体の建物躯体側に厚さ
   方向で複数に分割された調整用枠体を連設してなるユニ
   ットルーム用サッシ枠。
2. 【請求項２】 縦枠部材と横枠部材とを枠組み連結して
   調整用枠体を形成したことを特徴とする請求項１記載の
   ユニットルーム用サッシ枠。
3. 【請求項３】 枠本体及び調整用枠体の外周側に順次係
   合させて複数の調整用枠体を連設すると共に、各調整用
   枠体の縦枠部材と横枠部材とを接続具を介して連結した
   ことを特徴とする請求項２記載のユニットルーム用サッ
   シ枠。
4. 【請求項４】 隣接する調整用枠体間に接続具を係止さ
   せたことを特徴とする請求項３記載のユニットルーム用
   サッシ枠。