JPH11210311A - 上げ下げ窓 - Google Patents

上げ下げ窓

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JPH11210311A
JPH11210311A JP2278398A JP2278398A JPH11210311A JP H11210311 A JPH11210311 A JP H11210311A JP 2278398 A JP2278398 A JP 2278398A JP 2278398 A JP2278398 A JP 2278398A JP H11210311 A JPH11210311 A JP H11210311A
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Kunio Higuchi
邦男 樋口
Yukio Tanigawa
幸雄 谷川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、取付けが容易であり、またバネ体
の交換等も容易に行うことのできる保持部材を備えた上
げ下げ窓を提供する。 【解決手段】 枠体の上方又は下方に開口部を設け、該
開口部を開閉する上下動自在の可動障子を設けてなる上
げ下げ窓において、枠体を形成する縦枠54内には、可
動障子の下部に設けた支軸を保持する軸受け61と、軸
受け61に連係され該軸受け61を上方に付勢するバネ
体62と、バネ体62を収納すると共に軸受け61を下
方に引出自在に収納し、かつ、軸受け61をバネ体62
の付勢に抗して所定位置にて制動自在とするバネケース
63とからなる保持部材60を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、枠体の上方及び又
は下方に開口部を設け、該開口部を開閉する上下動自在
の可動障子を設けてなる上げ下げ窓に関し、特に可動障
子の上下動を容易にする機構に特徴を有する上げ下げ窓
に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、一般住宅等において、枠体の上方
及び又は下方に開口部を設け、該開口部を開閉する上下
動自在の可動障子を設けてなる上げ下げ窓が広く用いら
れている。
【0003】一般にこのような上げ下げ窓においては、
バネ体の付勢力によって可動障子を吊上し、この可動障
子を持ち上げる際に必要な力を少なくするバランス機構
が採用されている。このような従来の上げ下げ窓におけ
るバランス機構を図11〜13に示す。この従来のバラ
ンス機構は、枠体を構成する縦枠80に設けた縦溝81
内に配置されるもので、可動障子を吊上するバネ体82
を納めたスプリングホルダー83と、該バネ体82の端
部に連結されると共に可動障子の支軸を保持するブレー
キ軸受け84とを収めて構成されていた。
【0004】このように構成されるバランス機構は、以
下の順序で取付けられていた。まずバネ体82をスプリ
ングホルダー83内に納め、該バネ体82の先端とブレ
ーキ軸受け84の上部とを連結する。そして、これらバ
ネ体82、スプリングホルダー83及びブレーキ軸受け
84を縦枠80の縦溝81に挿入する。なおこの挿入
は、縦溝81に設けた切欠部81aを介して行われる。
次に、ブレーキ軸受け84に対する可動障子の支軸の取
付けを容易に行うため、縦溝81に対するブレーキ軸受
け84の位置を固定する。このブレーキ軸受け84の固
定は、該ブレーキ軸受け84に設けられた細長穴84a
にドライバ等を挿入し回転させることにより行う。すな
わちブレーキ軸受け84の内部には完全な円形ではなく
カム状に形成された回転体84bが収められており、ま
たブレーキ軸受け84は上部を支点として二股状に形成
されている。したがって回転体84bを回転させるとそ
のカム機構によりブレーキ軸受け84の幅が縦溝と同一
の幅まで広がり、ブレーキ軸受け84が縦溝に対して固
定される。なお、図12(a)は幅を広げる前のブレー
キ軸受け84の正面図、図12(b)は幅を広げた後の
ブレーキ軸受け84の正面図である。
【0005】このようにブレーキ軸受け84を縦溝81
内に固定した後、スプリングホルダー83を縦溝81内
の所定位置まで移動させ、ビス止め等にて縦枠80に固
定する。そしてもう1つのバネ体82を納めたスプリン
グホルダー83を切欠部81aから挿入する。この場合
に該バネ体82が最初のバネ体82とは反対の回転方向
になるようにスプリングホルダー83内に納めておく。
次に縦溝81内でブレーキ軸受け84にもう1つのバネ
体82の先端を連結するのであるが、ドライバー等でバ
ネ体82を縦溝81の壁側に押しつけながらこのスプリ
ングホルダー83を上記固定したブレーキ軸受け84の
方に移動させる。そして、バネ体82が上記スプリング
ホルダー83から外れないように下方に押さえながら、
バネ体82の先端をブレーキ軸受け84に連結する。
【0006】上記バネ体82の連結後、上記2つ目のス
プリングホルダー83を縦溝81内の所定の取付位置に
移動させてビス止め等により縦枠80に固定し、最後
に、ブレーキ軸受け84の上方への移動を制動するため
のブレーキストッパー85を切欠部81aから挿入し、
ビス止め等により縦枠80に固定する。以上の手順によ
り取付が完了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の上げ下げ窓では、バランス機構の各部品が単に
相互に独立して形成されていたこと等から、その取付作
業を縦枠の縦溝内の狭い空間で行わなければならず、そ
の取付を完了するまでには時間と手間がかかるという問
題点を有していた。
【0008】特に、2つ目のスプリングホルダー83を
ブレーキ軸受け84に連結する作業は、細かい作業であ
り、ブレーキ軸受け84、バネ体82及びスプリングホ
ルダー83の三者に同時に気を配らなければならないた
め、非常に難しく熟練を必要とする作業であるという問
題点を有していた。またバネ体82の老朽化等に伴う取
り替えの際にも、スプリングホルダー83、ブレーキ軸
受け84等を取外した上に、再度これらを取り付けなけ
ればならず、バネ体82の交換等に非常に手間がかかる
という問題点を有していた。
【0009】本発明は、従来のこのような上げ下げ窓に
おける問題点に鑑みてなされたもので、取付けが容易で
あり、またバネ体の交換等も容易に行うことのできる保
持部材を備えた上げ下げ窓を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決する手段】このような従来の上げ下げ窓に
おける問題点を解決するために請求項1に記載の本発明
は、枠体の上方及び又は下方に開口部を設け、該開口部
を開閉する上下動自在の可動障子を設けてなる上げ下げ
窓において、上記枠体を形成する左右の縦枠内には、上
記可動障子の下部に設けた支軸を保持する軸受けと、上
記軸受けに連係され該軸受けを上方に付勢するバネ体
と、上記バネ体を収納すると共に上記軸受けを下方に引
出自在に収納し、かつ、上記軸受けを上記バネ体の付勢
に抗して所定位置にて制動自在とするバネケースとから
なる保持部材を設けたことを特徴として構成されてい
る。
【0011】また請求項2に記載の本発明は、請求項1
に記載の本発明において、上記保持部材のバネケース
は、上記バネ体を複数収納自在であることを特徴として
構成されている。
【0012】さらに請求項3に記載の本発明は、請求項
1又は請求項2に記載の本発明において、上記所定位置
は、上記軸受けにバネ体によって付勢力が加えられる位
置であり、かつ、上記可動障子の支軸の上端位置である
ことを特徴として構成されている。
【0013】また請求項4に記載の本発明は、請求項1
乃至請求項3に記載の本発明において、上記縦枠又は該
縦枠の近傍には上記可動障子に設けたストッパーを係止
するための連係溝を設け、上記保持部材のバネケースに
は上記連係溝に連通して上記可動障子のストッパーを係
止するための第2の連係溝を設けたことを特徴として構
成されている。
【0014】さらに請求項5に記載の本発明は、請求項
1乃至請求項4に記載の本発明において、上記保持部材
のバネケースには上記可動障子のストッパーを上下動不
能に係止するための逃がし穴を設け、上記バネケースの
上記第2の連係溝には上記ストッパーを上記逃がし穴に
誘導するための切欠部を設けたことを特徴として構成さ
れている。
【0015】また請求項6に記載の本発明は、請求項1
乃至5に記載の本発明において、上記左右の縦枠の屋内
側露出部分を左右の樹脂縦枠にて覆ってなり、該左右の
樹脂縦枠内に上記保持部材を配置したことを特徴として
構成されている。
【0016】また請求項7に記載の本発明は、上記請求
項6に記載の本発明において、上記左右の樹脂縦枠に上
記連係溝を設けたことを特徴として構成されている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は上げ下げ窓の
縦断面図、図2は図1のA−A’矢視断面図、図3は図
1のB−B’矢視断面図、図4は図2の左の縦枠周辺の
拡大図、図5は図3の左の縦枠周辺の拡大図である。こ
れら各図において本実施形態における上げ下げ窓は、建
屋躯体1に形成された窓開口部に納められるものであっ
て、枠体10、固定ガラス20及び可動障子30を備え
て構成されている。
【0018】枠体10は、図1〜3に示すように、概略
的には、上下枠11、12及び左右の縦枠13、14を
方形状に枠組すると共にその上下方向における略中央位
置に中枠15を設けて形成されている(なお、本明細書
中において「左」又は「 右」とある場合には、屋内側か
ら屋外側を見た場合を基準とする)。
【0019】上枠11と下枠12は、相互に略平行に配
置され、固定ネジを介して建屋躯体1に固定されてい
る。また左右の縦枠13、14は、図2、3に示すよう
に、上げ下げ窓の見付け方向における中央位置を通って
見込み方向に沿う線を基準として互いに線対称に形成さ
れるもので、固定ネジを介して建屋躯体1に固定されて
いる。また中枠15は、上下枠11、12に対して略平
行に設けられるもので、図1に示すように、上げ下げ窓
の見込み方向における中央位置より屋外側に偏心した位
置に配置されると共に左右の縦枠13、14に対して固
定されている。
【0020】固定ガラス20は、本実施形態においては
ガラス体として形成されており、図1、2に示すよう
に、枠体10の中枠15上方に嵌殺し状に納められて、
該中枠15の上方の開口部を閉塞してなる。なお中枠1
5の下方には障子が設けられておらず、屋内外に連通す
る開口部18が設けられている。
【0021】一方、可動障子30は、図1、3に示すよ
うに、上框41、下框42及び左右の縦框43、44を
框組してなる金属框40にガラス体31を嵌殺し状に納
めて構成されるもので、固定ガラス20に対して屋内側
の位置に配置されると共に、上下動自在とされることに
よって、中枠15の下方の開口部18を開閉自在とする
ものである。
【0022】このうち左の縦框43は、図4、5に示す
ように、横断面略コ字状に形成され、該略コ字状の内部
にガラス体31の左の端部を収納するための収納溝35
が形成されており、この収納溝35にはゴム製の緩衝部
材32を介してガラス体31の左の端部が収納されてい
る。なお右の縦框44は、左の縦框43に対して、上げ
下げ窓の見付け方向の中央位置を通って見込み方向に沿
う線を基準として線対称に形成されている。このような
金属框40を形成する上下框41、42及び左右の縦框
43、44と、上述した枠体10を形成する上下枠1
1、12、左右の縦枠13、14及び中枠15とは、ア
ルミの押し出し形材にて成型されている。
【0023】ここで上げ下げ窓は、その枠体10及び金
属框40の屋内側露出部分の略全部が樹脂材にて覆われ
ている。この樹脂材は塩化ビニルやアクリル樹脂等から
成型される熱伝導率の低いもので、該樹脂材にて枠体1
0及び金属框40の屋内側露出部分を覆うことにより、
屋内外の断熱効果を向上させている。また樹脂材には、
木粉等を混入させて、外観上あたかも木材で形成されて
いるかの観を呈することもでき、枠体10等による冷た
い感じを隠すことができると共に、樹脂材が室内装飾と
略一体なって該室内装飾との違和感を無くすことができ
る。
【0024】以下、この樹脂材に関連した構成について
説明する。まず上げ下げ窓の枠体10は、図1〜3に示
すように、その屋内側露出部分を樹脂材にて形成した樹
脂枠50にて覆われている。具体的には、樹脂枠50
は、樹脂上枠51、樹脂下枠52、左右の樹脂縦枠5
3、54及び樹脂中枠55にて構成されており、上枠1
1、下枠12、左の縦枠13、右の縦枠14、中枠15
の屋内側露出部分をそれぞれ樹脂上枠51、樹脂下枠5
2、左の樹脂縦枠53、右の樹脂縦枠54、樹脂中枠5
5にて覆うことによって形成された複合枠材を枠組する
ことによって、枠体10が構成されている。
【0025】このうち左の樹脂縦枠53は、左の縦枠1
3の略全長に沿って同一断面形状で連続的に配置される
もので、図4、5に示すように、屋外側に配置される屋
外縦枠57と、屋内側に配置される屋内縦枠58とから
構成されている。ここで屋内縦枠58は、本体58a
と、該本体58aの屋外側端部に設けられた係止片58
bとを有して形成されている。そして係止片58bと、
屋外縦枠57に設けた係止片57cとが、相互に係脱自
在に係止することによって、屋外縦枠57と屋内縦枠5
8とが相互に固定されている。
【0026】また屋内縦枠58には、図4、5に示すよ
うに、可動障子30を上下動自在に保持するための縦溝
たる案内溝58d及び連係溝58eが形成されている。
このうち案内溝58dは、可動障子30の自重を支持し
て該可動障子30の上下動を容易とするための保持部材
60を収納する。これら案内溝58d、連係溝58e及
び保持部材60については後述する。なお右の樹脂縦枠
54は、左の樹脂縦枠53に対し上げ下げ窓の見付け方
向の中央位置を通って見込み方向に沿う線を基準として
線対称に形成されている。
【0027】また可動障子30の金属框40は、図1〜
3に示すように、その屋内側露出部分を樹脂材にて形成
した樹脂框70にて覆われており、これら金属框40及
び樹脂框70が略一体になって複合框が形成されてい
る。具体的には、樹脂框70は、樹脂上框71、樹脂下
框72、左の樹脂縦框73及び右の樹脂縦框74にて構
成されており、樹脂上框71、樹脂下框72、左の樹脂
縦框73、右の樹脂縦框74がそれぞれ金属框40の上
框41、下框42、左の縦框43、右の縦框44の屋内
側に配置されて、その屋内側露出部分を覆ってなる。
【0028】樹脂上框71、樹脂下框72は、それぞれ
上框41、下框42に沿って設けられるもので、縦断面
を略L字状に形成されてなる。また左の樹脂縦框73
は、左の縦框43の長手方向略全長に沿って設けられる
もので、図4、5に示すように、左の縦框43の屋内側
面から側面に至り縦断面略L字状に形成されている。こ
の左の樹脂縦框73は、その見付け方向の中央位置側の
端部に形成した係止片73aと、屋外側に形成した係止
片73bとをそれぞれ左の縦框43の突片43a、凹部
43bに係脱自在に係止させることによって、左の縦框
43に着脱自在に取付けられている。この左の樹脂縦框
73には、その左の樹脂縦枠53側の側面にブラシ体7
5が取付けられており、該ブラシ体75が左の樹脂縦枠
53に当接することによって気密性及び断熱性の向上が
図られている。なお右の樹脂縦框74は、左の樹脂縦框
73に対して、上げ下げ窓の見付け方向の中央位置を通
って見込み方向に沿う線を基準として線対称に形成され
ている。
【0029】次に、保持部材60による可動障子30の
保持について説明する。図6は樹脂縦枠に取付けた保持
部材を示す図であり、(a)は保持部材の正面図、
(b)が縦断面図である。また図7は保持部材60をそ
の正面方向から見た分解図、図8は保持部材60の各部
品の縦断面である。なお図6においては右の樹脂縦枠5
4に取付けた保持部材60を示すが、左の樹脂縦枠53
に取付けた保持部材60は左右対称をなすにすぎないの
で分解図を省略する。この図6(a)(b)に示すよう
に、右の樹脂縦枠54の屋内縦枠58に形成された案内
溝58dには、中枠15の近傍位置に、広幅の切欠部5
8fが形成されており、この切欠部58fを介して保持
部材60が案内溝58d内部に挿入され、該案内溝58
d内部に収納されている。
【0030】この保持部材60は、可動障子30を持ち
上げる際に必要な力を少なくするために該可動障子30
を吊持すると共に、可動障子30を所定位置に保持する
ものであり、軸受け61と、バネ体62と、バネケース
63を備えて構成されている。このうち軸受け61は、
可動障子30の下端部から見付け方向に突設する支軸を
保持すると共に、案内溝58d内を上下に摺動自在とさ
れることによって、可動障子30を上下に移動自在とす
るものである。具体的には、この軸受け61は、図6、
7に示すように、略方形状の台座部61aを備えてな
り、該台座部61aの中心付近に設けた軸穴61bにお
いて可動障子30の支軸を回動可能に保持する。またこ
の軸受け61は案内溝58dの幅よりも若干狭幅に形成
されており、案内溝58d内を上下に摺動自在とされて
いる。
【0031】またバネ体62は、軸受け61と連結され
該軸受け61を上方に付勢して吊持するものであり、本
実施形態では、図6に示すように、2つのバネ体62、
62が上下に並設されている。具体的には、図7に示す
ように、軸受け61の上部にはバネ体62と連結するた
めの2つの連結部61c、61dが設けられており、こ
れら連結部61c、61dにバネ体62の下端部が係止
することによって、バネ体62が軸受け61に連結され
ている。本実施形態においては、上側のバネ体62は軸
受け61の連結部61dに、下側のバネ体62は軸受け
61の連結部61cにそれぞれ連結されている。そして
軸受け61は、バネ体62によって上方に常時付勢され
ている。
【0032】バネケース63は、図6〜8に示すよう
に、バネ体62を納めるものであり、上下方向を長手方
向とする長方形状に形成されている。このバネケース6
3は、ガラス体31側に配置される第1のケース体64
と、樹脂縦枠54側に配置される第2のケース体65と
に2分割して形成されており、図8に示すように、第1
のケース体64の内面に形成した軸部64a〜64c
を、第2のケース体65の内面に形成した受部65a〜
65cにそれぞれ連係させることによって相互に一体に
連結され、また固定ネジ66をネジ込まれることによっ
て一層強固に連結されている。また第2のケース体65
の内面にはバネ軸部65d、65eが形成されており、
該バネ軸部65d、65eにおいてバネ体62、62を
上下動不能に軸支する。したがってバネ体62はバネケ
ース63に対して移動不能とされると共に、その先端部
のみが下方に引き出し自在とされている。
【0033】また第2のケース体65には下方に延出す
る3つの延出片65f〜65hが形成されており、これ
ら延出片65f〜65hに囲まれた空間部67には、軸
受け61の上端部61eが収納自在である。ここでバネ
ケース63のバネ軸部65d、65eから空間部67ま
での距離は、バネ体62のバネ定数等の条件を考慮して
決定される。
【0034】すなわち軸受け61に対して下向きの力を
加えない状態においては、バネ体62の付勢力を受けた
軸受け61がバネケース63の空間部67に収納され
る。この空間部67に収納されている状態の軸受け61
の位置は、軸受け61が、すなわち可動障子30の支軸
がそれ以上は上方に移動できない上端位置である。一
方、軸受け61に対して下向きの力を加えることで、該
軸受け61は上記バネ体62に付勢されながらもその付
勢に抗して空間部67から下方に引出される。そして軸
受け61が樹脂下枠52に当接する下端位置まで引出す
ことができる。このように軸受け61を上端位置から下
端位置まで上下動可能とすることにより、軸受け61の
軸穴61bにて保持されている可動障子30の支軸も該
軸受け61の移動に伴って移動可能となり、可動障子3
0を上下に移動させることができる。
【0035】次に、可動障子30を案内するための案内
構造について説明する。図9は可動障子の上端に設けた
ストッパー36を中心に示す図であり、(a)は平面
図、(b)は正面図である。なお図9には可動障子30
の右の樹脂縦枠54側の上端部を示すが、左の樹脂縦枠
53側の上端部は左右対称をなすにすぎないので図示を
省略する。この図9に示すように、可動障子30の上端
部には、可動障子30が屋内側に倒れるのを防止すると
共に、可動障子30を上下方向における所定の位置で保
持するストッパー36が設けられている。このストッパ
ー36は、その可動障子30側の端部に配置したバネ3
7によって縦枠13、14側に常時付勢されており、可
動障子30から樹脂縦枠53、54側に向けて突出自在
とされている。またストッパー36の室内側には該スト
ッパー36の突出動作を制御するスライダー38が設け
られており、スライダー38をスライド操作することに
よってストッパー36をバネ37の付勢に抗してガラス
体31側に引き込むことができる。
【0036】ここで左右の樹脂縦枠53、54には、上
述のように、可動障子30を上下動自在に保持するため
の縦溝たる案内溝58d及び連係溝58eが形成されて
いる。これら案内溝58d及び連係溝58eは左右の樹
脂縦枠53、54の長手方向の略全長に沿って形成され
るもので、このうち案内溝58dは、保持部材60を収
納可能な縦長の空間部であり、またガラス体31側に開
口して、その内部に可動障子30のストッパー36を上
下動自在に案内する。また連係溝58eは、2つの側壁
の対抗面側に形成されており、その内部にストッパー3
6の先端部36aを係脱自在に係止されることによっ
て、可動障子30が室内側に倒れることが防止されてい
る。
【0037】ここでバネケース63には、その長手方向
の略全長に沿って、案内溝58dに連通する第2の案内
溝64dと、連係溝58eに連通する第2の連係溝64
eが形成されている。具体的には、バネケース63を構
成する第1のケース体64には、案内溝58dと横断面
を略同一形状とする第2の案内溝64dが形成されてお
り、保持部材60が設置された状態においては、この第
2の案内溝64dが案内溝58dと見込み方向及び見付
方向に対応する位置に配置されて、案内溝58dにて案
内されたストッパー36が連続的に第2の案内溝64d
に入り込み、該第2の案内溝64dにおいても同様に上
下動自在に案内される。また第1のケース体64には、
連係溝58eと横断面を略同一形状とする第2の連係溝
64eが形成され、この第2の連係溝64eが連係溝と
見込み方向及び見付方向に対応する位置に配置されて、
連係溝58eに係止したストッパー36の先端部36a
が連続的に第2の連係溝64eに入り込み、該第2の連
係溝64eに対しても係脱自在に係止する。
【0038】また第2の連係溝64eの下端近傍位置に
は、該第2の連係溝64eを形成する片の一部を切り欠
くことによって切欠部64fが形成されている。また第
2の連係溝64eよりも縦枠13、14側の位置には切
欠部64fと連通するものであって、ストッパー36の
先端部36aを挿入自在とする逃がし穴64gが形成さ
れている。ここでストッパー36は上述のようにバネ3
7によって縦枠13、14側に常時付勢されていること
から、可動障子30を下げることに伴ってストッパー3
6を下方に引き下げた場合には、該ストッパー36の先
端部36aが切欠部64fを介して逃がし穴64gに入
り込むことになる。また逃がし穴64gの上部には、見
付け方向に所定の段差を設けることによって、逃がし穴
64gに入り込んだストッパー36の先端部36aを係
止する係止部64hが形成されている。したがって逃が
し穴にストッパー36が入り込んだ状態では可動障子3
0を持ち上げることが不可能となり、一方、スライダー
をスライド操作することによってストッパー36をバネ
37の付勢に抗してガラス体31側に引き込み、逃がし
穴64gからストッパー36の先端部36aを外すこと
によって、可動障子30を持ち上げることが可能とな
る。
【0039】次に、可動障子30を建て込む順序につい
て説明する。図10はこの建て込み順序を説明するため
の説明図である。まず、軸受け61、バネ体62、バネ
ケース63より保持部材60を一体に組み立てる。この
状態においては軸受け61はバネ体62にて付勢されて
その上端部61eを空間部67に収納されている。次
に、この状態の保持部材60を樹脂縦枠53、54の切
欠部58fを介して連係溝58eに嵌め込む。このよう
に嵌め込むことにより軸受け61は可動障子30の支軸
の上端位置に配置される。
【0040】次に可動障子30を水平にすると共に、図
10(a)に示すように可動障子30を左右に少し傾斜
させて一方の保持部材60の軸受け61の軸穴61bに
一方の可動障子30の支軸を挿入し保持させる。次に
(b)に示すように上記可動障子30を傾斜させたまま
他方の支軸がもう一方の軸受け61付近に至るまで可動
障子30全体を下方に押し下げる。そして上記と同様に
該可動障子30の支軸を軸受け61の軸穴61bに挿入
する。
【0041】そして(c)に示すように保持部材60の
軸受け61が下端位置に至るまで可動障子30を押し下
げる。そして可動障子30をその支軸を中心として起こ
し、樹脂縦枠53、54に建て込む。すなわち可動障子
30を起こしていくと、まずストッパー36の先端部3
6aがバネ37の付勢に抗して可動障子30側に押し込
まれる。このようにしてストッパー36の先端部36a
は樹脂縦枠53、54、保持部材60のバネケース63
と接触しながら最終的に該バネケース63の第2の案内
溝64dに至り、バネ37の付勢力によって先端部36
aが第2の連係溝64eに係止する。
【0042】さてこれまで本発明の一実施形態について
説明したが、本発明は上記に示した実施形態に限定され
ず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態に
て実施されてよいものであり、以下、これら異なる形態
について説明する。まず上記実施形態においては、中枠
の上方に固定ガラスを設けると共に下方に開口部を設け
た上げ下げ窓について説明したが、中枠の上下両方に開
口部を設けた上げ下げ窓や、上方にのみ開口部を設けた
上げ下げ窓にも同様に適用できるものである。また保持
部材のバネ体は、コイルバネに限定されるものではなく
保持部材の軸受けを吊持する弾性部材であればどのよう
なものであってもよい。またその数も2つに限定される
ものではない。また保持部材の第2の案内溝、連係溝、
切欠部、逃がし穴、係止部の形状及び位置は図示のもの
に限られるものではない。
【0043】
【発明の効果】上記したように請求項1、6、7に記載
の本発明は、枠体を形成する左右の縦枠内には、可動障
子の下部に設けた支軸を保持する軸受けと、軸受けに連
係され該軸受けを上方に付勢するバネ体と、バネ体を収
納すると共に軸受けを下方に引出自在に収納し、かつ、
軸受けをバネ体の付勢に抗して所定位置にて制動自在と
するバネケースとからなる保持部材を設けたことによ
り、これら軸受けやバネ体の相対的な関係を一定に保っ
た状態で縦枠に取付けることができ、取付け作業を非常
に容易に行うことができる。また、消耗品であるバネ体
の取り替えも上記保持部材を取り替えるだけすることが
でき、バネ体の交換が容易にできる。さらに、保持部材
として一体化することができ、軸受け、バネ体、バネケ
ースそれぞれを個別に管理する必要がなくなる。
【0044】しかも請求項2に記載の本発明は、保持部
材のバネケースは、バネ体を複数収納自在であることに
より、可動障子の重量や個々のバネ体の付勢力等に応じ
てバネ体の個数を変えることができ、より汎用性の高い
保持部材を構成することができる。
【0045】しかもまた請求項3に記載の本発明は、所
定位置は、軸受けにバネ体によって付勢力が加えられる
位置であり、かつ、可動障子の支軸の上端位置であるこ
とにより、軸受けが常時上方に付勢されると共に、可動
障子を上端位置まで保持することができる。
【0046】さらに請求項4に記載の本発明は、縦枠又
は該縦枠の近傍には可動障子に設けたストッパーを係止
するための連係溝を設け、保持部材のバネケースには連
係溝に連通して可動障子のストッパーを係止するための
第2の連係溝を設けたことにより、これら連係溝及び第
2の連係溝を介してストッパーが上下に切れ目なく連続
的に保持される。
【0047】さらにまた請求項5に記載の本発明は、保
持部材のバネケースには可動障子のストッパーを上下動
不能に係止するための逃がし穴を設け、バネケースの第
2の連係溝にはストッパーを逃がし穴に誘導するための
切欠部を設けたことにより、切欠部を介してストッパー
を逃がし穴に誘導してその上下動を規制することがで
き、可動障子の上下動を簡易な構造で規制することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における上げ下げ窓の縦断
面図である。
【図2】図1のA−A’矢視断面図である。
【図3】図1のB−B’矢視断面図である。
【図4】図2の左の縦枠周辺の拡大図である。
【図5】図3の左の縦枠周辺の拡大図である。
【図6】樹脂縦枠に取付けた保持部材を示す図であり、
(a)は保持部材の正面図、(b)が縦断面図である。
【図7】保持部材60をその正面方向から見た分解図で
ある。
【図8】保持部材60の各部品の縦断面である。
【図9】可動障子の上端に設けたストッパーを中心に示
す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図10】可動障子を建て込む順序を説明するための説
明図であり、(a)〜(c)は正面図、(d)は側面図
である。
【図11】従来の上げ下げ窓におけるバランス機構の軸
受け及びスプリングホルダーの正面図である。
【図12】従来の上げ下げ窓におけるバランス機構のブ
レーキ軸受けの正面図であり、(a)は幅を広げる前の
状態、(b)は幅を広げた状態を示す。
【図13】従来の上げ下げ窓におけるバランス機構を縦
枠と共に示す正面図である。
【符号の説明】
1 建屋躯体 10 枠体 11 上枠 12 下枠 13 左の縦枠 14 右の縦枠 15 中枠 18 開口部 20 固定ガラス 30 可動障子 31 ガラス体 35 収納溝 36 ストッパー 40 金属框 41 上框 42 下框 43 左の縦框 44 右の縦框 50 樹脂枠 51 樹脂上枠 52 樹脂下枠 53 左の樹脂縦枠 54 右の樹脂縦枠 55 樹脂中枠 57 屋外縦枠 58 屋内縦枠 59 押縁部材 60 保持部材 61 軸受け 62 バネ体 63 バネケース 64 第1のケース体 65 第2のケース体 70 樹脂框 71 樹脂上框 72 樹脂下框 73 左の樹脂縦框 74 右の樹脂縦框 82 バネ体 83 スプリングホルダー 84 ブレーキ軸受け

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠体の上方及び又は下方に開口部を設
    け、該開口部を開閉する上下動自在の可動障子を設けて
    なる上げ下げ窓において、 上記枠体を形成する左右の縦枠内には、 上記可動障子の下部に設けた支軸を保持する軸受けと、 上記軸受けに連係され該軸受けを上方に付勢するバネ体
    と、 上記バネ体を収納すると共に上記軸受けを下方に引出自
    在に収納し、かつ、上記軸受けを上記バネ体の付勢に抗
    して所定位置にて制動自在とするバネケースとからなる
    保持部材を設けたこと、を特徴とする上げ下げ窓。
  2. 【請求項2】 上記保持部材のバネケースは、上記バネ
    体を複数収納自在であることを特徴とする請求項1に記
    載の上げ下げ窓。
  3. 【請求項3】 上記所定位置は、上記軸受けにバネ体に
    よって付勢力が加えられる位置であり、かつ、上記可動
    障子の支軸の上端位置であることを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の上げ下げ窓。
  4. 【請求項4】 上記縦枠又は該縦枠の近傍には上記可動
    障子に設けたストッパーを係止するための連係溝を設
    け、上記保持部材のバネケースには上記連係溝に連通し
    て上記可動障子のストッパーを係止するための第2の連
    係溝を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3に
    記載の上げ下げ窓。
  5. 【請求項5】 上記保持部材のバネケースには上記可動
    障子のストッパーを上下動不能に係止するための逃がし
    穴を設け、上記バネケースの上記第2の連係溝には上記
    ストッパーを上記逃がし穴に誘導するための切欠部を設
    けたことを特徴とする請求項4に記載の上げ下げ窓。
  6. 【請求項6】 上記左右の縦枠の屋内側露出部分を左右
    の樹脂縦枠にて覆ってなり、該左右の樹脂縦枠内に上記
    保持部材を配置したことを特徴とする請求項1乃至5に
    記載の上げ下げ窓。
  7. 【請求項7】 上記左右の樹脂縦枠に上記連係溝を設け
    たことを特徴とする請求項6に記載の上げ下げ窓。
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JP2018127886A (ja) * 2018-03-30 2018-08-16 三協立山株式会社 サッシ

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