JPH1037579A - 調整可能な戸車 - Google Patents

調整可能な戸車

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JPH1037579A
JPH1037579A JP20902296A JP20902296A JPH1037579A JP H1037579 A JPH1037579 A JP H1037579A JP 20902296 A JP20902296 A JP 20902296A JP 20902296 A JP20902296 A JP 20902296A JP H1037579 A JPH1037579 A JP H1037579A
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Saburo Minami
参郎 南
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型の戸車本体を横方向への移動を可能にし
て、戸車ケース内に納めた戸車を引戸の幅方向へ移動さ
せることにより戸車の左右方向の調整を容易に行うこと
ができる調整可能な戸車を提供する。 【解決手段】 引戸下端部に埋設固定する戸車ケース1
と、この戸車ケース1内にケース幅方向へ移動可能に収
納した調整枠2と、この調整枠2内に回動自在に配設し
た戸車本体3と、戸車本体3を配設した調整枠2を戸車
ケース1の所定位置に固定する固定ねじ8とからなるこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は調整可能な戸車、特
に引戸(引違戸を含む。)下端に取り付け、戸車本体を
引戸下端面より横移動させてレールに対する引戸の横幅
方向の調整を容易にした調整可能な戸車に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、引戸において、床面に敷設したレ
ールに沿ってその移動を軽快に行うため、引戸の下端に
戸車を取り付けている。従来の戸車は引戸下端に一部ま
たは全部を埋め込んでビス等にて取り付ける戸車ケース
と、この戸車ケース内に回動自在に軸支した戸車本体と
より構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の戸車は、一
般に引戸下端に埋設固定されており、戸車の取付高さ位
置は固定式である。このため建具の取付等により戸車の
高さ位置を調整する必要が生じる。しかし、従来の戸車
は固定式のため、高さ調整は不可能であった。近年これ
を解決するため、戸車高さを調整する方式のものが提案
されている。ところで、一般に戸車が大きいほど、引戸
の走行が安定するが、戸車機構上戸車ケースの大きさに
対し、戸車本体の大きさが著しく限定され、戸車本体を
大きくすることができないという問題があった。さらに
は、高さの調整は可能であっても引戸へ埋設取付時、取
付誤差が生じても、また引戸のそりにより引戸同志が互
いに接触して引戸に傷を付けたり、引戸操作が困難にな
っても引戸の幅方向の調整は行えないという問題点があ
った。本発明は上記従来の高さ調整可能な戸車の有する
問題点を解決し、大型の戸車本体を横方向への移動を可
能にして、戸車ケース内に納めた戸車を引戸の幅方向へ
移動させることにより戸車の左右方向の調整を容易に行
うことができる調整可能な戸車を提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の調整可能な戸車は、引戸下端部に埋設固定
する戸車ケースと、この戸車ケース内にケース幅方向へ
移動可能に収納した調整枠と、この調整枠内に回動自在
に配設した戸車本体と、戸車本体を配設した調整枠を戸
車ケースの所定位置に固定する固定ねじとからなること
を特徴とする。
【0005】上記の構成からなる本発明の調整可能な戸
車は、戸車ケースの外側面よりドライバー等にて調整ね
じを回動操作し、この調整ねじに螺合した戸車調整具を
戸車ケース内に嵌挿した調整具の内天面に沿って移動さ
せて戸車の高さを調整可能とした戸車において、戸車ケ
ースに設けた固定ねじを弛めて調整枠を戸車ケース内に
て横方向に摺動することにより、引戸に対する戸車本体
の横方向の位置を容易に調整でき、建物の開口部へ引戸
等を正確に取り付けることができる。
【0006】またこの場合、戸車ケース内面及び調整枠
の外面に互いに嵌合する案内溝及び案内突条を形成こと
ができる。
【0007】上記の構成からなる本発明の調整可能な戸
車は、戸車ケースの外側面よりドライバー等にて固定ね
じを回動操作するのみで、戸車ケース内にて戸車本体を
備えた調整枠を横移動させることができ、引戸に対する
戸車本体の横方向の位置の調整が容易に行える。
【0008】またこの場合、調整枠は戸車ケース内にて
調整枠の下端をケース幅方向へ揺動可能に嵌合すること
ができる。
【0009】上記の構成からなる本発明の調整可能な戸
車は、調整枠を戸車ケース内に揺動可能に嵌挿している
ので、この調整枠の下端を横方向へ移動させるのみで容
易に調整することができる。
【0010】また、本発明の調整可能な戸車は、引戸下
端部に埋設固定する戸車ケース1と、この戸車ケース内
にケース幅方向へ揺動可能に収納した戸車調整枠と、こ
の戸車調整枠内に回動自在に配設した戸車本体と、戸車
調整枠の揺動を規制する戸車調整枠保持具と、戸車調整
枠保持具を戸車ケースの所定位置に固定する固定ねじと
からなることを特徴とする。
【0011】上記の構成からなる本発明の調整可能な戸
車は、戸車ケース内に戸車本体を回動自在に設けた戸車
調整枠の側端縁を遊嵌した戸車調整枠保持具を、戸車ケ
ース内にて横方向に移動させるように構成しているの
で、簡単な構造で戸車調整枠保持具を移動させることに
よりその移動量に応じて、戸車調整枠が振り子の如く揺
動して引戸のそり等に対して戸車本体の横方向の位置を
容易に調整でき、建物の開口部へ引戸等を正確に取り付
け、調整することができる。
【0012】またこの場合、戸車調整枠保持具は、戸車
調整枠の側端面と嵌合係止する嵌合溝を形成することが
できる。
【0013】上記の構成からなる本発明の調整可能な戸
車は、振り子の如く揺動可能として取り付けた戸車調整
枠も、この端面の一部を戸車調整枠保持具に嵌合係止し
ているので、戸車調整枠保持具を戸車ケース内で横移動
させるだけで戸車本体を設けた戸車調整枠を揺動させて
調整が確実に容易に、しかも組立が簡単に行える。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の調整可能な戸車の実
施の形態を図面にもとづいて説明する。図1乃至図6は
本発明の第1実施例を示す。1は引戸Dの下端部に埋設
収納可能とした戸車ケースで、この戸車ケース1は通常
引戸Dの下端部に2つ埋設する。また、この戸車ケース
1の下端面は開口し、内部を空洞11とするとともに、
一端側面上部位置にはこれを長手方向に貫通した取付孔
15と戸車ケース1の横幅方向に長孔状の調整ねじの調
整用孔14とを形成する。
【0015】戸車ケースの空洞11の内面には、図3に
示すように戸車ケース内に嵌挿する調整枠2を引戸Dの
幅方向に摺動移動を可能として支持するための案内溝1
2、13及び案内突条16、17を形成する。この案内
溝及び案内突条の配置数や形状は、図示のものに限定さ
れることなく、調整枠2が横方向に円滑に摺動移動する
ものであればよい。さらに戸車ケース1の端側面には、
前記取付孔15、横長孔状の調整用孔14の下方位置に
調整枠を横幅方向に調整し、所定位置で固定するための
ねじ挿通長孔18を形成する。
【0016】この戸車ケース1の空洞11内に調整枠2
を嵌挿する。従って、この調整枠2は戸車ケースの空洞
11と同じ外形状を有する。すなわち、調整枠2の外側
面、天面には図4に示すように戸車ケース側の案内溝1
2、13と嵌合するように案内突条22、23及び案内
突条16、17と嵌合するように案内溝26、27を形
成するとともに、この戸車ケース1内に調整枠2を嵌挿
する際、互いに相対位置関係を有する両部材の案内溝、
案内突条が互いに嵌挿し、かつこれらの案内溝、案内突
条に導かれて引戸の幅方向(引戸の厚さ方向)に摺動可
能とする。
【0017】また、戸車ケース1の空洞11内に嵌挿す
る調整枠2は図1乃至図6に示した案内突条、案内溝を
介して横方向に摺動する方式に代えて図8乃至図15に
示すように揺動式とすることができる。この揺動式にお
いては、戸車ケース1の内部に調整枠2を横方向に摺動
案内するための案内突条、案内溝を省き、かつ調整枠2
の上部に図11に示すように取付用ビスを挿通するため
のビス挿通孔29を、調整枠を戸車ケース1内に嵌挿し
たとき、戸車ケース1に穿設した15と一致する位置に
穿設する。そして戸車ケース1の下端面は開口し、内部
を空洞11とし、一端側面部には戸車ケース1の横幅方
向に長孔状の調整ねじの調整用孔14とを形成するとと
もに、調整用孔14の下方位置に固定用のねじ孔28b
を刻設する。
【0018】さらにこの調整枠2の内部には、戸車本体
及び戸車調整枠を嵌挿するための空洞21を形成すると
ともに、この空洞内天面26には、調整ねじの回動にて
移動する調整具の移動範囲を規制するために、さらには
調整ねじを保持するようにU字形の溝を備えたストッパ
ー24を垂下し、調整ねじ5の中間部分をU字形溝内に
て回動自在に保持するものである。
【0019】調整枠2には、ストッパー24のU字形溝
内に保持される調整ねじ5を挿通し、かつ該ねじの回動
操作するためのねじ頭部5aを嵌合するねじ貫通孔25
を形成し、さらに案内突条22には、戸車ケース1内で
調整枠2を摺動させた後、所定位置で固定するための固
定プレート7を挿通するプレート挿通孔28を穿設する
とともに、このプレート挿通孔28に固定ねじ8を挿通
するねじ孔28aを形成する。
【0020】また、図7に示すように固定プレート7を
省き、調整枠に直接ねじ孔28bを刻設し、このねじ孔
28bに固定ねじ8を螺合してこの固定ねじの締結にて
調整枠を戸車ケース内にて横移動し所定位置で固定する
ことができる。
【0021】図8以下に示す揺動式の第2実施例におい
ては、固定ねじ8をゆるめて調整枠下端又は戸車を戸車
ケースに対して横方向に移動させ調整する。この場合、
調整枠は取付用ビスが止軸の如くなってこの取付ビスを
中心として左右に予め定めた角度θの範囲内で揺動して
戸車を戸車ケースに対して横方向に揺動移動して調整す
るものとなる。そして固定は図7に示す実施例と同じよ
うに固定用ビスを締結して行うもので、この揺動式にお
いては構造が簡単になる。この角度θは図10、図11
に示すように側壁1Aに調整枠が当接する角度である。
【0022】また、図4又は図11に示す調整枠2の空
洞21内には所要の外形と径とを有する戸車本体3を、
この戸車本体3の両側面に夫々戸車調整枠4,4を沿わ
せ、この戸車調整枠4の上部位置に調整具6を係止した
ものを挿入する。そしてこの戸車本体3は調整枠2の空
洞21内に収まる可及的に大型のものが採用されるとと
もに、戸車本体3の中心に軽快に回動するようベアリン
グを介して、または直接支軸3Sを挿通し、この支軸3
Sの両端部は戸車本体外側面に沿う戸車調整枠4に嵌合
支持され、戸車本体3を回動自在に支持する。
【0023】戸車調整枠4は、図5に詳示するように平
板状で、調整枠2内に収納される大きさ・形状を備え、
支軸3Sを支持する軸孔41と、戸車調整枠の一端部に
て調整具6を支持する支持孔42とが穿孔され、外形状
は調整具6がこれに螺合した調整ねじ5の回動にて、空
洞内天面に沿って移動する際、支軸3Sを中心にして旋
回可能なように円弧形とし、かつ支軸を通る直径が調整
枠2の空洞内幅とほぼ等しく、空洞内側面に接触し、か
つ戸車調整枠4の旋回と上下方向の摺動を可能として定
められる。
【0024】調整具6は、図6に詳示するように対向す
る2枚の戸車調整枠4,4間に介在され、かつ両側面に
突出した支軸62,62を戸車調整枠4の上部位置に穿
孔した支持孔62内に嵌合支持するとともに、この支軸
62と直交方向に調整具内を貫通するねじ孔61を形成
するもので、このねじ孔61には前記調整ねじ5が螺合
される。
【0025】そしてこの調整具6は、図示のように円柱
形でその周面の一部が調整枠2の内天面26に当接移
動、即ち摺動可能となっている。なおこの調整具6、戸
車本体3を取り付けた2枚一組とした戸車調整枠4,4
は、上述のように調整枠2を介して戸車ケース1内に収
納されるが、下部は図1に示すように、調整枠内側面に
当接摺動して戸車調整枠が旋回しつつ摺動下降しても戸
車本体3の下端面より下方位置に突出して、ガイドレー
ル等に接触しないように構成されている。
【0026】図1に示すように戸車ケース1内に調整枠
2、戸車調整枠4に回動自在に支持した戸車本体3、調
整具6、調整ねじ5をもって組み立て、戸車を構成し、
これを引戸Dの下端面に形成した戸車取付孔内に埋設す
る。このとき、引戸下端面より戸車本体3の一部が突出
するようにして取付孔15内に取付ビスを挿入し、引戸
Dに螺合して固定する。
【0027】そして戸車本体の高さ調整は、調整ねじ5
を左または右方向へ回動することにより、このねじに螺
合された戸車調整枠4が戸車ケース内の調整枠内天面に
沿って移動する際、戸車調整枠は支軸3Sを中心として
旋回するとともに、戸車本体を支持した支軸及び戸車調
整枠がこの移動量に応じて上下方向に移動し、戸車本体
の高さ調整が行われるものである。なおこの調整を容易
に行えるように、戸車の調整ねじ頭部側を、引戸の側端
外面側になるように取り付ける。
【0028】また、戸車本体3を引戸Dに対しその横方
向の位置を調整するには固定ねじ8を弛めることによ
り、調整枠2は戸車ケース1に対し横幅方向に摺動可能
となり、この状態で戸車本体を内蔵した調整枠を横方向
に移動し、戸車本体をレール上の正確な位置に調整した
後、再び固定ねじ8を締結することにより固定するもの
である。
【0029】図12乃至図16は本発明の揺動式の第3
実施例を示す。該実施例においては第1、第2実施例に
おける調整枠2を省き、戸車本体3を回動自在に支持し
た戸車調整枠40を直接、戸車ケース1内に嵌挿し、該
戸車調整枠40を戸車ケース1内にて上下方向と左右方
向に調整できるようにしたものである。
【0030】この戸車ケース1は第1、第2実施例と同
様に内部に下端面が開口した空洞11を形成し、空洞1
1の上部には長手方向に貫通するように取付孔15を穿
設し、空洞11の対向する端側壁面に取付孔15と平行
な調整用孔14・ねじ挿通長孔18と、これと対向する
端側壁にストッパー嵌合孔19とを穿孔するとともに、
空洞11内に戸車調整枠4を嵌挿した時、該戸車調整枠
4に回動自在に支持した戸車本体3の支軸3Sの端部を
嵌合し、上下方向に案内するための支軸案内溝11a、
11aを図13に示すように刻設し、さらにこの戸車調
整枠40を戸車ケース1に対し横方向に移動する戸車調
整枠保持具9を嵌合案内するための保持具案内溝11
b、11cを刻設する。
【0031】戸車調整枠40は、図14に詳示するよう
に、空洞内に収納される大きさ・形状を備えた同じ形状
の2枚の板を互いに対向し、連結板43にて一体とし、
この上部位置に円柱形の調整具60を嵌合支持する支持
孔42と、支軸3Sを嵌合する軸孔41とを穿設すると
ともに、この対向する板間に戸車本体3を嵌挿し、支軸
3Sにて回動自在に支持して一体とする。この支持孔4
2は、第1、第2実施例よりも大きくし、これに直接円
柱状の調整具60を嵌挿できるようにする。
【0032】戸車ケース1の空洞11内に戸車本体3を
支持した戸車調整枠40を嵌挿する際、この戸車調整枠
40を戸車ケース1に対し、横方向に移動調整を行える
ように、戸車ケース1の保持具案内溝11b、11c内
に戸車調整枠保持具9を嵌挿する。そしてこの戸車調整
枠保持具9は、図15に詳示するように、中央部分にね
じ孔92を形成し、内面の両側縁に沿って嵌合溝91、
91を平行にして形成し、この嵌合溝91、91内に戸
車調整枠40の端縁を嵌合し、この戸車調整枠保持具9
を移動させることにより戸車調整枠40を移動調整する
ようにする。従って嵌合溝91の溝幅t1は戸車調整枠
40の板厚t2よりも若干大とする。これにより戸車調
整枠40が調整ねじ5を中心にして下方を左右に振れる
時のこの溝幅の遊びにて戸車調整枠40の振れを吸収す
る。また、この嵌合溝91の背面側で、戸車調整枠40
の下部位置に突起93を形成し、この突起93を戸車ケ
ース1内に形成した溝11c内に嵌合し戸車調整枠保持
具9が戸車ケース1内の予め定めた定位置に保持される
ようにする。
【0033】戸車ケース1の調整用孔14内に挿入され
る調整ねじ5は、その先端部を戸車調整枠40の支持孔
42内に嵌合される円柱状の調整具60を螺合し、該ね
じ5の回動にて戸車ケース1の空洞内天面の傾斜面に沿
って摺動移動する際、戸車調整枠40が上下動して戸車
本体3の戸車ケース下端からの突出量が調整されるもの
で、この調整ねじ5は戸車ケース1内で許容された角度
内にて俯仰し、かつ回動可能にして支持される。これは
戸車ケース1の側面に穿孔された孔1H、1H内に図1
6に示す調整ねじ保持具10、10を嵌合し、前記調整
ねじ5を回動許容状態にして保持する。
【0034】調整ねじ保持具10は、図16に示す構成
のものを2個一対として使用し、2割状に形成すること
により戸車ケース1への取り付けを簡易とする。この調
整ねじ保持具10は、互いに対向して調整ねじ5を回動
可能に抱持するねじ抱持片105と、戸車ケース1の孔
1H内に嵌合して固定する嵌合支持片104とを一体に
形成すると共に、このねじ抱持片105に半円柱形のね
じ抱持溝101と、このねじ抱持溝101の両側の端面
部に係止ピン102と係止孔103とを形成する。そし
てこのねじ抱持溝101は図16(B)に示すように調
整ねじ5を上下方向に許容角度内で揺動可能とするよう
テーパ形としている。
【0035】このように、形成する2つの調整ねじ保持
具10をねじ抱持片105、105を互いに対向するよ
うにして戸車ケース1の孔1H内に挿入し、係止ピン1
02を係止溝103内に嵌合して一体とし、これにより
テーパ孔形となったねじ抱持溝101内に調整ねじ5を
回動可能にして戸車ケース1内に保持されるものであ
る。
【0036】第3実施例において、戸車本体3の高さ調
整は、調整ねじ5を回動させることによりこれに螺合し
た円柱状の調整具6が空洞11の内天面に沿って移動す
る際、空洞内天面が傾斜面となっているので、これに応
じて戸車調整具40が上下動して調整される。なお、本
発明戸車を引戸Dの下端に埋設して開口部に建て付ける
場合、引戸本体3を引戸ケース内に没入して建て付けを
容易にするため、調整ねじ5を回動して調整具6を戸車
ケース内天面の最高位置、即ち図13(A)において右
端位置に移動させた位置で、孔19内に嵌入固定したス
トッパーSにてこの調整具6の下面を溶融保持する。こ
れによりストッパーSにて調整具6、調整ねじ5を介し
て戸車調整枠4を戸車ケース内に没して固定状態となる
ため、妄りに戸車本体3がその自重で引戸下方に突出す
ることがなく、建て付けが容易に行われる。そして、建
て付け後調整ねじを回動して調整具を移動させストッパ
ーをより外すことにより戸車本体は自由に上下動し、そ
の高さの調整が行われるものである。
【0037】また、引戸のそりなどにより戸車本体を引
戸に対し横方向に移動して調整するには、ねじ挿通長孔
18内に挿通したねじ18Nを弛めるとこのねじ18N
に螺合した戸車調整枠保持具9は戸車ケース内で横方向
に移動可能となる。この状態で戸車本体3、あるいは戸
車調整枠40を軽く叩くか、押して移動し、所定位置で
ねじ18Nを再び締結固定する。このようにして引戸本
体の左右方向を調整するものである。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の調整可能な戸車によれ
ば、戸車ケースの外側面よりドライバー等にて固定ねじ
を弛めて調整枠を戸車ケース内にて横方向に摺動するこ
とにより、引戸に対する戸車本体の横方向の位置を容易
に調整でき、建物の開口部へ引戸等を正確に取り付ける
ことができる利点がある。請求項2記載の調整可能な戸
車によれば、戸車ケースの外側面よりドライバー等にて
固定ねじを回動操作するのみで、戸車ケース内にて戸車
本体を備えた調整枠を横移動させることができ、引戸に
対する戸車本体の横方向の位置の調整が容易に行える。
請求項3記載の調整可能な戸車によれば、戸車を取り付
けた調整枠を揺動式としているので、戸車位置の調整が
簡単に、迅速に行える。請求項4記載の調整可能な戸車
によれば、戸車ケース内に戸車本体を回動自在に設けた
戸車調整枠の側端縁を遊嵌した戸車調整枠保持具を、戸
車ケース内にて横方向に移動させるように構成している
ので、簡単な構造で戸車調整枠保持具を移動させること
によりその移動量に応じて、戸車調整枠が振り子の如く
揺動して引戸のそり等に対して戸車本体の横方向の位置
を容易に調整でき、建物の開口部へ引戸等を正確に取り
付け、調整することができる。請求項5記載の調整可能
な戸車によれば、振り子の如く揺動可能として取り付け
た戸車調整枠も、この端面の一部を戸車調整枠保持具に
嵌合係止しているので、戸車調整枠保持具を戸車ケース
内で横移動させるだけで戸車本体を設けた戸車調整枠を
揺動させて調整が確実に容易に、しかも組立が簡単に行
える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の調整可能な戸車の第1実施例を示す縦
断正面図である。
【図2】同側面図である。
【図3】戸車ケースの説明図で、(A)は断面図、
(B)は側面図である。
【図4】調整枠の説明図で、(A)は縦断正面図、
(B)は左側面図、(C)は右側面図、(D)底面図で
ある。
【図5】戸車調整枠の説明図で、(A)は正面図、
(B)は側面図である。
【図6】調整具の説明図で、(A)は側面図、(B)は
正面図である。
【図7】本発明の調整可能な戸車における調整枠の固定
方法を異にした実施例を示す縦断正面図である。
【図8】本発明の調整可能な戸車の第2実施例を示す縦
断正面図である。
【図9】同縦断側面図である。
【図10】戸車ケースの説明図で、(A)は断面図、
(B)は一部破断した側面図である。
【図11】調整枠の説明図で、(A)は縦断正面図、
(B)は側面図である。
【図12】本発明の調整可能な戸車の第3実施例を示す
縦断正面図である。
【図13】戸車ケースの説明図で、(A)は正面図、
(B)は左側面図、(C)は右側面図、(D)は底面図
である。
【図14】戸車調整枠の説明図で、(A)は正面図、
(B)は側面図である。
【図15】戸車調整枠保持具の説明図で、(A)は正面
図、(B)は側面図、(C)は底面図である。
【図16】調整ねじ保持具の説明図で、(A)は正面
図、(B)は左側面図、(C)は右側面図、(D)底面
図である。
【符号の説明】
1 戸車ケース 11 空洞 12 案内溝 13 案内溝 16 案内突条 17 案内突条 2 調整枠 26 空洞内天面 28a ねじ孔 28b ねじ孔 3 戸車本体 4 戸車調整枠 40 戸車調整枠 5 調整ねじ 6 調整具 60 調整具 7 固定プレート 8 固定ねじ 9 戸車調整枠保持具 10 調整ねじ保持具 18N 固定ねじ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引戸下端部に埋設固定する戸車ケース
    (1)と、この戸車ケース(1)内にケース幅方向へ移
    動可能に収納した調整枠(2)と、この調整枠(2)内
    に回動自在に配設した戸車本体(3)と、戸車本体
    (3)を配設した調整枠(2)を戸車ケース(1)の所
    定位置に固定する固定ねじ(8)とからなることを特徴
    とする調整可能な戸車。
  2. 【請求項2】 戸車ケース(1)内面及び調整枠(2)
    の外面に互いに嵌合する案内溝及び案内突条を形成した
    ことを特徴とする請求項1記載の調整可能な戸車。
  3. 【請求項3】 調整枠(2)は戸車ケース(1)内にて
    調整枠(2)の下端をケース幅方向へ揺動可能に嵌合し
    たことを特徴とする請求項1記載の調整可能な戸車。
  4. 【請求項4】 引戸下端部に埋設固定する戸車ケース
    (1)と、この戸車ケース(1)内にケース幅方向へ揺
    動可能に収納した戸車調整枠(40)と、この戸車調整
    枠(40)内に回動自在に配設した戸車本体(3)と、
    戸車調整枠(40)の揺動を規制する戸車調整枠保持具
    (9)と、戸車調整枠保持具(9)を戸車ケース(1)
    の所定位置に固定する固定ねじ(18N)とからなるこ
    とを特徴とする調整可能な戸車。
  5. 【請求項5】 戸車調整枠保持具(9)に、戸車調整枠
    (40)の側端縁が遊嵌される嵌合溝(91)を形成し
    たことを特徴とする請求項4記載の調整可能な戸車。
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