JPH11208638A - 紙製包装容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に組み立てることができるとともに、大
量に運搬できる紙製包装容器の提供。 【解決手段】 底板１に折り曲げ線を介して正面板４、
背板５、右側板８及び左側板９が底板１の四辺を取り囲
むように延設され、右側板８及び左側板９の両端には、
折り込み板１６，１７を除いた部分に折り曲げ線を介し
て正面板４及び背板５に貼着する貼着用曲げ板２１が延
設されるとともに、底板１と右側板８及び左側板９との
それぞれの折り曲げ線６，７の両端から４５度の角度で
上端に向けて右側板８及び左側板９の折り畳み線２２を
それぞれ設けた紙製包装容器。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、商品等を包装する
際に使用する紙製包装容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】化粧品、衣類等の日用品、菓子等の食品
等の商品の包装に紙製包装容器が広く使用されている。
紙製容器は商品を収納する空間を確保するための体積を
有しているため、トラック等で紙製容器を運搬しようと
する場合、嵩張るために大量に運搬することができな
い。そこで、折り畳みできる紙製容器を展開した状態で
運搬し、その後組み立てる紙製容器が提案されている。

【０００３】図６は従来の折り畳みできる紙製容器のシ
ートの展開図、図７は図６に示すシートの組立後の紙製
容器の斜視図である。底板１に折り曲げ線２，３を介し
て正面板４及び背板５、ならびに折り曲げ線６，７を介
して右側板８及び左側板９を底板１の四辺を取り囲むよ
うに延設する。 正面板４と背板５、ならびに右側板８
と左側板９とは、それぞれ同一の形状に形成する。

【０００４】正面板４及び背板５には、その中央に平行
の折り曲げ線１０，１１を設け、この折り曲げ線１０，
１１に沿って箱の内側に折り込まれる折り込み板１２，
１３が延設される。また、同様に左右の側板８，９の中
央には平行の折り曲げ線１５，１５を設け、この折り曲
げ線１４，１５に沿って箱の内側に折り込まれる折り込
み板１６，１７が延設される。

【０００５】正面板４及び背板５の折り込み板１６，１
７の左右には凹み１８を設ける。一方、左右の側板８，
９には折り曲げ線２０を介して係止用曲げ板２１ａ，２
１ｂを間隔をおいて延設する。折り込み板１２，１３の
凹み１８により、箱を組み立て際に折り曲げられた左右
の側板８，９の係止用曲げ板２１ａ，２１ｂの厚みを収
めて、箱がきれいな矩形となる。

【０００６】また、左右の側板８，９の折り込み板１
６，１７の折り曲げ線２０には、それぞれ切れ目２４を
形成し、箱を組み立て際に正面板４及び背板５の折り込
み板１２，１３の凹み１８の凸部１９がそれぞれ切れ目
２４に差し込まれるようにする。

【０００７】前記構成において、左右の側板８，９を折
り曲げ線６，７に沿って底板１に直角に折り曲げ、さら
に折り曲げ線１４，１５に沿って折り込み板１６，１７
を内側に折り曲げ、次いで係止用曲げ板２１ａ，２１ｂ
を内側に曲げる。

【０００８】その後、正面板４及び背板５の折り込み板
１２，１３を折り曲げ線１０，１１に沿って底板１に直
角に折り曲げ、さらに正面板４及び背板５の折り込み板
１２，１３で左右の側板８，９の係止用曲げ板２１ａ，
２１ｂを挟むように折り曲げ、折り込み板１２，１３の
凹み１８の凸部１９を切れ目２４に差し込んで箱を組み
立てる。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】前記従来の折り畳みで
きる紙製容器の場合、箱が組立前のシートの状態である
ため、大量に運搬できる利点がある。しかしながら、使
用する前に組み立てなければならないが、組み立てかた
が複雑であり、そのため、組立に時間がかかるという欠
点がある。本発明は、容易に組み立てることができると
ともに、大量に運搬できる紙製包装容器を提供するもの
である。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明の紙製包装容器
は、底板に折り曲げ線を介して正面板、背板、右側板及
び左側板が底板の四辺を取り囲むように延設され、右側
板及び左側板の両端には、折り込み板を除いた部分に折
り曲げ線を介して正面板及び背板に貼着する貼着用曲げ
板が延設されるとともに、底板と右側板及び左側板との
それぞれの折り曲げ線の両端から上端に向けて右側板及
び左側板の折り畳み線をそれぞれ設けたことを特徴とす
る。折り畳み線は、底板と右側板及び左側板とのそれぞ
れの折り曲げ線の両端から４５度の角度で上端に向けて
右側板及び左側板の折り畳み線をそれぞれ設ける。

【００１１】

【発明の実施の形態】図１は本発明の紙製容器の身箱の
シートの展開図である。底板１に折り曲げ線２，３を介
して正面板４及び背板５、ならびに折り曲げ線６，７を
介して左側板８及び右側板９を底板１の四辺を取り囲む
ようにして延設する。正面板４と背板５、ならびに左側
板８と右側板９とは、それぞれ同一の形状に形成する。

【００１２】正面板４及び背板５には、その中央に平行
の折り曲げ線１０，１１を設け、この折り曲げ線１０，
１１に沿って箱の内側に折り込まれる折り込み板１２，
１３が延設される。また、同様に左右の側板８，９の中
央には平行の折り曲げ線１４，１５を設け、この折り曲
げ線１４，１５に沿って箱の内側に折り込まれる折り込
み板１６，１７が延設される。

【００１３】正面板４及び背板５の折り込み板１２，１
３の左右には凹み１８を設け、凹み１８の左右上部には
それぞれ凸部１９を形成する。一方、左右の側板８，９
の両端には、折り込み板１６，１７を除いた部分に折り
曲げ線２０を介して貼着用曲げ板２１を延設する。ま
た、左右の側板の折り込み板の左右上部には、切欠２３
を設け、箱を組み立て際に正面板４及び背板５の折り込
み板１２，１３の凸部１９がそれぞれ切欠２３内に係止
されるようにする。

【００１４】さらに、左右の側板８，９には、折り曲げ
線６，７の両端から４５度の角度で折り込み板１６，１
７の上端に向けて左右の側板８，９の折り畳み線２２を
それぞれ設ける。

【００１５】前記構成において、正面板４及び背板５を
折り曲げ線２，３に沿って底板１に直角に折り曲げ、同
じく左右の側板８，９を折り曲げ線６，７に沿って底板
１に直角に折り曲げ、さらに、貼着用曲げ板２０を折り
曲げ線２０に沿って折り曲げて底板１に直角に折り曲げ
られた正面板４及び背板５にそれぞれ貼着し、半組立品
とする。以上の工程は、製造工場で行う。

【００１６】図２は本発明の箱を扁平にする状態を示す
斜視図である。前記の工程で得られた半組立品の正面板
４及び背板５ならびに左右の側板８，９を底板１に向け
て倒していくと、左右の側板８，９は折り畳み線２２に
沿って曲げられて中央部は水平になり、両側は正面板４
及び背板５と同じく底板１側に倒され、半組立品は扁平
になる。そのため、大量に運搬できる状態となる。

【００１７】図３は本発明の紙製容器の組立後の斜視図
である。扁平にされて搬送された扁平の半組立品を組み
立てる場合、底板１側に倒されている正面板４及び背板
５ならびに左右の側板８，９を底板１に直角に起こし、
正面板４及び背板５の折り込み板１２，１３を折り曲げ
線１０，１１に沿って底板１側に直角に折り曲げ、同様
に折り曲げ線１４，１５に沿って左右の側板８，９の折
り込み板１６，１７を内側に折り曲げ、正面板４及び背
板５の折り込み板１２，１３の凸部１９を側板８，９の
切欠２３に差し込んで箱を組み立てる。

【００１８】図４は本発明の紙製容器の蓋のシートの展
開図である。本発明の紙製容器の身箱と同様に、底板１
に折り曲げ線２，３を介して正面板４及び背板５、なら
びに折り曲げ線６，７を介して右側板８及び左側板９を
底板１の四辺を取り囲むように延設する。右側板８及び
左側板９の両端には、折り曲げ線を２０介して貼着用曲
げ板２１を延設する。

【００１９】さらに、左右の側板８，９には、折り曲げ
線６，７の両端から４５度の角度で上端に向けて折り畳
み線２２をそれぞれ設ける。

【００２０】前記構成において、正面板４及び背板５を
折り曲げ線２，３に沿って底板１に直角に折り曲げ、同
じく左右の側板８，９を折り曲げ線６７に沿って底板１
に直角に折り曲げ、さらに、貼着用曲げ板２１を折り曲
げて底板１に直角に折り曲げられた正面板４及び背板５
にそれぞれ貼着し、半組立品とする。以上の工程は、製
造工場で行う。

【００２１】図５は本発明の蓋を扁平にする状態を示す
斜視図である。前記の工程で得られた半組立品の正面板
４及び背板５ならびに左右の側板８，９を底板１に向け
て倒していくと、左右の側板８，９は折り畳み線２２に
沿って曲げられて中央部は水平になり、両側は正面板４
及び背板５と同じく底板１側に倒され、半組立品は扁平
になる。そのため、身箱と同様に大量に運搬できる状態
となる。

【００２２】扁平にされて搬送された扁平の半組立品を
組み立てる場合、底板１側に倒されている正面板４及び
背板５ならびに左右の側板８，９を底板１に直角に起こ
すことにより蓋を形成することができる。

【００２３】

【発明の効果】本発明の紙製包装容器によれば、製造工
場で組み立てられた半組立品を扁平にして大量に運搬す
ることができ、また、使用する際に、容易に組み立てる
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の紙製容器の身箱のシートの展開図で
ある。

【図２】 本発明の箱を扁平にする状態を示す斜視図で
ある。

【図３】 本発明の紙製容器の組立後の斜視図である。

【図４】 本発明の紙製容器の蓋のシートの展開図であ
る。

【図５】 本発明の蓋を扁平にする状態を示す斜視図で
ある。

【図６】 従来の折り畳みできる紙製容器のシートの展
開図である。

【図７】 図６に示すシートの組立後の紙製容器の斜視
図である。

【符号の説明】

１：底板 ２，３：折り曲げ線 ４：正面板
５：背板 ６，７：折り曲げ線 ８：右側板
９：左側板 １０，１１：折り曲げ線 １２，１
３：折り込み板 １４，１５：折り曲げ線 １６，
１７： 折り込み板 １８：凹み １９：凸部 ２０：折り曲げ線 ２
１：貼着用曲げ板 ２１ａ，２１ｂ：係止用曲げ板 ２２：折り畳み線
２３：切欠 ２４：切れ目

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 底板に折り曲げ線を介して正面板、背
   板、右側板及び左側板が底板の四辺を取り囲むように延
   設され、右側板及び左側板の両端には、折り込み板を除
   いた部分に折り曲げ線を介して正面板及び背板に貼着す
   る貼着用曲げ板が延設されるとともに、底板と右側板及
   び左側板とのそれぞれの折り曲げ線の両端から上端に向
   けて右側板及び左側板の折り畳み線をそれぞれ設けたこ
   とを特徴とする紙製包装容器。
2. 【請求項２】 底板と右側板及び左側板とのそれぞれの
   折り曲げ線の両端から４５度の角度で上端に向けて右側
   板及び左側板の折り畳み線をそれぞれ設けたことを特徴
   とする請求項１記載の紙製包装容器。