JPH11208394A - ゴルフカート - Google Patents

ゴルフカート

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Publication number
JPH11208394A
JPH11208394A JP10020018A JP2001898A JPH11208394A JP H11208394 A JPH11208394 A JP H11208394A JP 10020018 A JP10020018 A JP 10020018A JP 2001898 A JP2001898 A JP 2001898A JP H11208394 A JPH11208394 A JP H11208394A
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JP
Japan
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bumper
collision
upper edge
golf cart
width direction
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Pending
Application number
JP10020018A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Sugiura
義和 杉浦
Koji Moriyama
孝治 森山
Setsuji Yamaguchi
節二 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車幅方向のいかなる位置に生じた衝突に対し
ても衝撃吸収が良好になされると共に、通常走行中にガ
タつく虞れのないバンパを備えるゴルフカートを提供す
る。 【解決手段】 車体1の前下部に車幅方向に延設された
支軸20を設ける。この支軸20に枢支ブラケット22を介し
てバンパ2の下縁部を揺動自在に枢支する。バンパ2の
上縁側は、車体1の前部との間に介装された板ばね24に
より前方に付勢し、車体1の一部をなすフロントカウル
4aの後面に押し付けて拘束する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフ場内での物
品の搬送に用いられるゴルフカートに関し、更に詳しく
は、ゴルフカートの車体の前下部を覆うバンパの取り付
け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフ場内で、利用者、物品の搬送のた
めに用いられるゴルフカートは、利用者による無謀な運
転による事故の発生を防ぐと共に、コース上の芝生を保
護することを目的として、コースに沿って設けられた所
定の走行路(カート路)上を自動走行するものが主流と
なっている。
【0003】このようなゴルフカートにおいても、一般
道路を走行する車両と同様、車体の前下部に、略全幅を
覆う態様に衝突時の衝撃を吸収するバンパが備えられて
いるが、ゴルフカートの走行は、利用者の乗車又は非乗
車状態での自動走行が主体であることから、車体の前下
部を覆うバンパは、走行中に障害物と衝突したとき、適
宜のストローク内にて後方に変位可能な構造とし、この
後方変位を検出することにより、障害物の検知手段とし
ての作用を併せて行わせる構成としてある。
【0004】図9は、従来のゴルフカートにおけるバン
パの動作説明図である。図示の如くゴルフカートの車体
1の前面には、左右に適長離隔した位置に、軸心を前後
に向けて円筒形をなす支持筒1a,1aが固設してある。ま
たバンパ2の後面には、前記支持筒1a,1aの夫々と対応
する位置に、後方に向けて支持軸2a,2aが突設されてお
り、バンパ2は、図9(a)に示す如く、これらの支持
軸2a,2aを前記支持筒1a,1aの夫々に挿通せしめ、適宜
の手段にて抜け止めすると共に、支持筒1a,1aの端面と
の間に介装された付勢ばね3a,3aにより、前方に向けて
付勢して取り付けられている。
【0005】このように取り付けられたバンパ2は、図
9(b)に示す如く障害物Aと衝突した場合、その衝撃
により、前記支持筒1a,1aの内側での支持軸2a,2aの摺
動を伴って、付勢ばね3a,3aの付勢に抗して後方に変位
することとなり、前記衝撃を付勢ばね3a,3aのばね力に
より吸収する衝撃吸収作用をなすと共に、前記変位を適
宜の手段にて検出することにより、障害物Aの検知手段
としての作用を行わせることができる。なおバンパ2
は、衝突した障害物Aを除去することによって付勢ばね
3a,3aのばね力により前方に復帰し、再度の衝突に際し
ても同様に、衝撃吸収、及び障害物の検知作用をなすこ
とが可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上の如く
取り付けられた従来のバンパ2においては、障害物Aの
衝突が、図9(b)中に実線により示す如く、車幅方向
の中央部において生じた場合には、この衝突による衝撃
力が支持軸2a,2aの軸方向に作用することから、前述し
た後方変位が滑らかに行われる反面、図9(b)中に2
点鎖線により示す如く、障害物Aの衝突が車幅方向の端
部近傍に生じた場合には、これによる衝撃力の作用によ
り左右の支持軸2a,2bに径方向の分力が発生し、支持筒
1a,1aとの間の摺動抵抗が増し、滑らかな後方変位が阻
害されて、衝撃吸収及び障害物の検知作用が良好に行え
なくなるという問題があった。
【0007】この問題は、支持筒1a,1aと支持軸2a,2a
との嵌合隙間を大きくし、この嵌合隙間内での支持軸2
a,2aの傾倒を許容する構成により改善し得る。しかし
ながらこのようにした場合、通常走行中に車体に加わる
振動により、前記嵌合隙間内において支持筒2a,2aがガ
タつき、支持筒1a,1aの内面に衝突して耳障りな異音が
発生し、利用者に何らかの故障が生じていると誤認され
る虞れがあった。
【0008】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、車幅方向のいかなる位置に生じた衝突に対して
も確実に後方変位することができ、衝撃吸収が良好にな
されると共に、通常走行中に確実な支持状態が得られ、
ガタつきに起因する異音を発生することのないバンパを
備えるゴルフカートを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るゴルフカー
トは、車体の前下部を覆い、障害物との衝突により後方
に変位して前記衝突に伴う衝撃を吸収するバンパを備え
るゴルフカートにおいて、前記バンパは、車体の前部に
車幅方向に延設された支軸により、その下縁又は上縁を
揺動可能に支持され、車体との間に介装された付勢手段
により、その上縁又は下縁を前方に向けて付勢して、こ
の付勢による前方への揺動を車体の一部との当接により
拘束して取り付けてあることを特徴とする。
【0010】本発明においては、車体の前下部を覆うバ
ンパに障害物が衝突したとき、該バンパが、車体前部に
車幅方向に延設され、下縁又は上縁を支持する支軸を枢
軸として、車体との間に介装された付勢手段による前方
への付勢に抗して揺動し、この揺動により生じる上縁又
は下縁側の後方変位により前記衝突に伴う衝撃を吸収す
る。前記支軸回りの揺動は、車幅方向の衝突位置の如何
に拘わらず安定して生じ、確実な衝撃吸収がなされる。
また通常走行時のバンパは、付勢手段の付勢による前方
への揺動を車体の一部との当接により拘束して、この拘
束部と前記支軸とによりガタつきなく支え、振動による
異音の発生を防ぐ。
【0011】更に加えて、前記支軸の回りに揺動する前
記バンパの一部との当接可能な位置に配してあり、前記
当接及び当接解除によりオンオフ動作して前記衝突を検
知する衝突検知スイッチを備えることを特徴とする。
【0012】この発明においては、障害物との衝突によ
りバンパが揺動したとき衝突検知スイッチが当接してオ
ン又はオフ動作し、この動作により衝突を検知する。バ
ンパの揺動は、車幅方向の支軸の回りに安定して生じる
から、衝突検知スイッチによる衝突検知は確実に行え、
この検知に従って走行の停止、警報の発生等の制御動作
を行わせることにより、利用者の安全確保、車体の損傷
防止を達成することができる。
【0013】また、前記衝突検知スイッチは、前記支軸
の近傍に設けてあることを特徴とする。
【0014】この発明においては、支軸の近傍に設けた
衝突検知スイッチが、バンパの揺動に応じて確実にオン
オフ動作し、衝突の検知が確実に行える。
【0015】更に、前記付勢手段は、前記バンパの幅方
向の複数か所に設けてあることを特徴とする。
【0016】この発明においては、バンパを前方に付勢
する付勢手段を幅方向に複数設け、該バンパを幅方向に
全体に亘って付勢し、障害物との衝突位置の如何に拘わ
らず確実に揺動させる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係るゴル
フカートの外観斜視図である。
【0018】図示の如くゴルフカートは、左右各一対の
前輪10,10及び後輪11,11(片側のみ図示)により支え
られた車体1の前下部にバンパ2を取り付け、また車体
1の上部を、フロントカウル4a及びリアカウル4bにより
覆うと共に、これらの間に架設されたステップ5上に、
前後に並べて前座席5a及び後座席5bを夫々設置し、フロ
ントカウル4aの後側に斜め後方に向けて突設されたステ
アリングシャフト6aの上端部に、前座席5aへの着座姿勢
での操作可能にステアリングホイール6を取付けて構成
されている。
【0019】このようなゴルフカートは、リアカウル4b
の下側に搭載された図示しないエンジン,電動モータ等
の原動機により後輪11,11を駆動し、フロントカウル4a
の下側に搭載された図示しない舵取り機構の動作により
前輪10,10を操向せしめて走行する。前記ステアリング
ホイール6は、手動走行時における前輪10,10の操向手
段として用いられるものであり、コース内での所定の走
行路(カート路)に沿った自動走行中、前輪10,10の操
向は、カート路に埋設された誘導線の検出結果に応じて
前記舵取り機構を動作させて行われることから、ステア
リングホイール6の操作は不要である。
【0020】また自動走行中の速度の変更、又は走行路
上に設定された定点での停止は、走行路に設置された標
識マグネットの検出結果に基づいて、後輪3,3を駆動
する原動機、及び後輪3,3に付設されたブレーキを制
御することにより行われる。従って、前,後座席5a,5b
に着座した利用者は、前記定点以外での停止、その後の
発進のための操作を必要とするのみである。
【0021】フロントカウル4aとリアカウル4bとの間に
は、これらの夫々から上方に立ち上げた縦フレームを、
適宜の高さ位置にて略水平な横フレーム7(図2参照)
により連結して構成された左右一対のサポートフレーム
7a,7aが架設されている。これらのサポートフレーム7
a,7aは、夫々の横フレーム間に前座席5a及び後座席5b
の上方を覆うルーフ板7bを支持し、またフロントカウル
4a側の縦フレーム間に透明樹脂製の風防板7cを前方の透
視が可能に支持しており、ステップ5上に乗車した利用
者を風雨から保護するようになしてある。またリアカウ
ル4bの後側には、ゴルフバッグ等の大嵩な物品を載置す
るための載置フレーム8が、後上方に突出する態様に取
り付けてある。
【0022】風防板7cは、左右のサポートフレーム7a,
7a夫々の縦フレームの上部に略水平をなして打設された
支持ピン70,70(片側のみ図示)により支持し、これら
を枢軸として前後への揺動可能に取り付けてある。また
風防板7cの下縁側の略中央部は、その後側においてフロ
ントカウル4aの上面と開閉リンク71を介して連結されて
いる。この開閉リンク71は、一端が風防板7cに連結され
たリンク部材と、一端がフロントカウル4aに連結された
リンク部材の他端部同士を、連結ピンを介して連結し、
両リンク部材を所定の角度を有して屈折せしめた屈折状
態と、両リンク部材を一直線上に伸長せしめた伸長状態
とでの拘束が可能に構成された公知のリンク機構であ
る。
【0023】而して、風防板7cは、開閉リンク71を屈折
状態にて拘束することにより、図1に示す如く、その後
面をサポートフレーム7a,7aに当接させた閉止状態が得
られる一方、風防板7cの下部を前方に押圧して支持ピン
70,70回りに揺動させ、前記開閉リンク71を伸長状態に
て拘束することにより、風防板7cの下部とサポートフレ
ーム7a,7aとの間に適宜の隙間が生じた開放状態が得ら
れる。図2は、風防板7cが開放された状態を示してい
る。
【0024】このように、風防板7cが開閉可能に取り付
けられていることから、例えば、炎天下での走行中に風
防板7cを開放することにより、前記隙間から導入される
風を前,後座席5a,5bに着座した利用者に当てて暑さを
緩和せしめることができ、利用者にとって有用である。
【0025】また風防板7cには、その前面に付着した雨
滴を除去するワイパ72が取り付けてある。このワイパ72
は、例えば、風防板7cの後側に連設されたレバーの手動
操作により動作させることができ、この動作を雨中での
走行中に行わせて、前,後座席5a,5bに着座した利用者
の前方視界を確保すべく用いられる。
【0026】なお、ゴルフカートの走行は前述した自動
走行が主体となることから、前方視界の確保は不可欠な
ものではないが、前方が見えにくい状態での走行による
利用者の不安を取り除くために有用である。またワイパ
72は、電動モータ等を利用した自動式に構成することも
可能であるが、自動走行中に利用者は、前述の如く、停
止及び発進のための操作を必要とするのみであり、手動
によるワイパ72の操作が負担となる虞れはない。
【0027】図3は、前座席5a及び後座席5bの上方を覆
うルーフ板7bの取り付け態様を示す後方からの斜視図で
ある。ルーフ板7bは、略平坦な板材の周縁に雨水集水用
の樋溝を全周に亘って周設した形状を有する樹脂成形品
であり、前記サポートフレーム7a,7aの横フレーム7,
7上に載架され、これらの夫々に前後各2か所の取り付
けブラケット73,73(片側のみ図示)を介して固定され
ている。
【0028】横フレーム7,7には、図示の如く、前座
席5a及び後座席5bの対応位置に、所定の長さに亘って下
方に屈曲せしめた各2か所の屈曲部74,74が一体的に設
けてあり、これらの屈曲部74,74とルーフ板7bの下面と
の間には、手指の差し込みのために十分な隙間が確保さ
れ、起立状態にてステップ5上に乗車した利用者が、こ
れらの屈曲部74,74を把持することにより体を支え得る
ようになしてある。このように、横フレーム7,7の一
部を把持可能に構成したから、別体に構成された把手を
用いる必要がなく、部品点数を削減することができる。
なお、前記取り付けブラケット73,73を長寸とし、横フ
レーム7,7の全体とルーフ板7bの下面との間に十分な
隙間を確保することによっても同様の効果が得られる。
【0029】また図3に示す如く、後座席5bの後側のリ
アカウル4bには、車幅方向の略全域に亘って着脱自在に
カバー部材4が取り付けてある。図4は、カバー部材4
の斜視図である。図示の如くカバー部材4は、内側を空
洞とした山形をなす樹脂成形品であり、図3に示す取り
付け状態において後側を向く斜面には、ゴム等の材料か
らなる滑り止め板40が被着され、この被着部の下位置に
は、後向きに適長張り出す態様に受け縁41が設けてあ
る。
【0030】このカバー部材4は、その取り外しにより
リアカウル4bの下位置に配された後輪3,3の駆動機構
の上部を開放し、これらの点検を容易に行わせるべく設
けられたものである。図5は、カバー部材4を取り外し
た状態を示す斜視図であり、リアカウル4bの上面には、
後座席5bにより覆われる点検口42の後側に、車幅方向の
略全幅に亘って矩形に開口する点検口43が形成されてお
り、前記カバー部材4は、この点検口43を覆う態様に取
り付けられている。
【0031】従って、図5に示す如く、後座席5bを前方
に倒し、カバー部材4を取り外した場合、リアカウル4b
の上部には、点検口42,43が開口し、これらを通してリ
アカウル4bの下位置に配されたエンジンを含む駆動機構
の略全体が見通せる状態となり、この駆動機構の点検,
修理等のメインテナンス作業を容易に行わせることがで
きる。
【0032】カバー部材4の後面に被着された滑り止め
板40、及びこれの下部の受け縁41は、前述の如くリアカ
ウル4bの後側に突設された載置フレーム8に搭載される
ゴルフバッグの底部を支える作用をなす。図6は、載置
フレーム8の構成を示すゴルフカートの後方からの斜視
図である。載置フレーム8は、コの字形に屈曲させたパ
イプフレームであり、図5に示す如く、リアカウル4bの
後部上面に端部を固定し、図6に示す如く、幅方向の両
側を支持フレーム80,80により支え、後斜め上方に向け
て傾斜する態様に取り付けてある。
【0033】載置フレーム8の横辺上部には、ゴルフバ
ッグのサイズに対応する複数の屈曲部を有する受け板81
が固定されており、図示しないゴルフバッグは、その底
部を前記カバー部材4に設けられた受け縁41により、ま
たその中途部を前記受け板81の屈曲部により夫々支え、
受け板81に取り付けた固定ベルト82(一部のみ図示)に
より受け板81に緊縛して、載置フレーム8の横辺とカバ
ー部材4との間に架け渡される態様に搭載される。この
とき、ゴルフバッグの底面は、カバー部材4に被着され
た滑り止め板40に当たることとなり、該滑り止め板40の
滑り止め作用により、走行中の振動による移動を抑制し
て強固に支えることができる。またカバー部材4は、前
述の如く山形形状をなすことから、ゴルフバッグの重量
を支えるための十分な強度を有し、安定した支持が可能
である。
【0034】また載置フレーム8の横辺の下部には、そ
の中央部に傘立て83が、また前記受け板81の屈曲部間に
吊り下げフック83,83が夫々取り付けられている。これ
らの吊り下げフック83,83は、目土用の砂を収納した砂
袋を引っ掛けるために設けられたものであり、これらに
引っ掛けられた砂袋は、車外にあることからプレー中の
使用が容易であると共に、車内が目土用の砂により汚損
される虞れもない。更には、前記吊り下げフック83,83
がゴルフバッグの載置部となる受け板81の屈曲部間に位
置することから、ゴルフバッグの存在に邪魔されること
なく砂袋を取り外すことができる。
【0035】図7は、車体1の前下部におけるバンパ2
の取り付け位置近傍を拡大して示す斜視図。図8は、バ
ンパ2の取り付け状態を示す側断面図であり、本発明に
係るゴルフカートの特徴は、バンパ2の取り付け態様に
ある。
【0036】バンパ2は、樹脂製の成形品であり、図7
に示す如く、車体1の前部を覆うフロントカウル4aの下
縁にその上縁を沿わせ、これよりも下位置を前方に適長
突出せしめて取り付けられており、走行路上に存在する
前方障害物に最初に衝突し、この障害物を排除すると共
に、前記衝突に伴う衝撃力の作用により後述する如く後
方に変位してこの衝撃を吸収し、更には、前記変位を利
用して衝突を検知する作用をなす。
【0037】図8に示す如く、車体1の前端部には、そ
の下面から前下方に張り出す態様にL字形の屈曲形状を
有する支持ブラケット12が固設してあり、この支持ブラ
ケット12の先端部には、車幅方向に延設された支軸20が
取り付けられている。バンパ2の下縁部は、前記支持ブ
ラケット12の下側を覆う態様に後向きに延長されてお
り、この延長部21を、枢支ブラケット22を介して前記支
軸20に枢支して、該支軸20を枢軸として揺動可能に支持
されている。
【0038】また、バンパ2の上縁部は、車体1の前部
を覆うフロントカウル4aの下縁部にまで達しており、図
示の如く、上向きに屈曲し、更に後向きに屈曲せしめて
当接部23が形成されており、この当接部23の前面が前記
フロントカウル4aの後面に対向するようになしてある。
車体1の前端面には、図示の如く、下側の屈曲部を経て
前上方に延びる板ばね24が取り付けられ、該板ばね24の
上端部は、バンパ2の上縁部に形成された前記当接部23
の後面に弾接させてある。なおこの板ばね24は、図7中
に破線により示す如く、車幅方向、即ち、バンパ2の幅
方向に適長離隔して2か所に設けてある。
【0039】以上の如くバンパ2は、その下縁部を支軸
20により揺動自在に枢支し、また上縁側を板ばね24によ
り前方に付勢して、この付勢力により、車体1の一部で
あるフロントカウル4aの後面に前記当接部23の前面を押
し付けた状態に支持されたこととなり、上下両側での拘
束により、走行中の振動によりガタつくことなく安定し
て支持される。
【0040】一方、走行路上に障害物Aが存在し、これ
が前方への張り出し部に衝突した場合、バンパ2は、下
縁部を支持する前記支軸20を枢軸として、図中に2点鎖
線により示す如く、板ばね24の変形を伴いつつ上縁側を
後方に退避せしめるように揺動し、この揺動(後方変
位)により前記衝突に伴う衝撃を吸収する。このとき、
前記支軸20が車幅方向に延設された軸であり、幅方向の
2か所を板ばね24,24に付勢されていることから、前記
支軸20を枢軸とするバンパ2の揺動は、前記衝突が生じ
た車幅方向のいかなる位置に生じた場合においても抵抗
なく生じ、前記衝撃の吸収を確実に行わせることができ
る。
【0041】車体1の前下部の前記支持ブラケット12に
は、支軸20のやや後側に位置して衝突検知スイッチS
が、下向きに突出するそのスイッチ端を、支軸20による
支持部から更に後方に延長されたバンパ2の延長部21に
当接せしめて取り付けてある。このように取り付けられ
た衝突検知スイッチSは、バンパ2が実線にて示す位置
にある通常走行中には、前記延長部21によりスイッチ端
が押圧され、オフ又はオン状態にある一方、前記衝突に
よりバンパ2が2点鎖線にて示す位置となった場合、こ
の揺動に伴って前記延長部21によるスイッチ端の押圧が
解除され、オン又はオフ状態に転換する。
【0042】従って、衝突検知スイッチSのオンオフ状
態を監視することにより、障害物Aの衝突によるバンパ
2の揺動を検知することができる。このとき、前述の如
く取り付けられたバンパ2の揺動は、車幅方向の衝突位
置の如何に拘わらず安定して生じ、また衝突検知スイッ
チSは、バンパ2の揺動軸となる支軸20の近傍に配して
あることから、前記衝突の検知を確実に行わせることが
できる。なおこの検知情報は、走行の停止、警報の発生
等の制御動作に用いることにより、利用者の安全確保、
車体の損傷防止を図ることができる。
【0043】なおこの実施の形態においては、バンパ2
の下縁部を揺動可能に枢支し、上縁側を前方に付勢した
取り付け構造について述べたが、逆に、上縁部を揺動可
能に枢支し、下縁側を前方に付勢した構成としてもよい
ことは言うまでもない。
【0044】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明に係るゴルフカ
ートにおいては、車体の前下部を覆うバンパが、車体の
前部に車幅方向に延設された支軸により揺動可能に支持
され、車体との間に介装された付勢手段により前方に向
けて付勢して、車体の一部に当接せしめて取り付けてあ
るから、障害物との衝突によりバンパが車幅方向の支軸
回りに付勢手段の付勢に抗して安定して揺動し、車幅方
向の衝突位置の如何に拘わらず確実な衝撃吸収がなされ
ると共に、通常走行時のバンパは、支軸による支持と車
体への押し付けにより支えられ、走行中の振動によりガ
タつき、異音を発生する虞れがない。
【0045】また、バンパの一部との当接可能な位置に
衝突検知スイッチを配したから、この衝突検知スイッチ
がバンパの揺動によりオンオフ動作することにより簡素
な構成にて確実な衝突検知が行え、この検知に従って走
行の停止、警報の発生等の制御動作を行わせることによ
り、利用者の安全確保、車体の損傷防止を実現でき、安
全な走行が可能となる。
【0046】また、衝突検知スイッチをバンパの支軸の
近傍に設けたから、この衝突検知スイッチが障害物との
衝突に伴うバンパが揺動により確実にオンオフ動作し、
前記衝突の検知が確実に行え、安全性が向上する。
【0047】更に、バンパを前方に付勢する付勢手段を
幅方向に複数設けたから、これらの付勢手段の付勢に抗
して生じるバンパの揺動が、障害物の衝突位置の如何に
拘わらず安定して生じ、ガタつきの発生をより有効に防
止することができる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゴルフカートの外観斜視図であ
る。
【図2】風防板の開放状態を示す外観斜視図である。
【図3】ルーフ板の取り付け態様を示す後方からの斜視
図である。
【図4】カバー部材の斜視図である。
【図5】カバー部材4を取り外した状態を示す斜視図で
ある。
【図6】載置フレームの構成を示すゴルフカートの後方
からの斜視図である。
【図7】バンパの取り付け位置近傍を拡大して示す斜視
図である。
【図8】バンパの取り付け状態を示す側断面図である。
【図9】従来のゴルフカートにおけるバンパの動作説明
図である。
【符号の説明】
1 車体 2 バンパ 4a フロントカウル 4b リアカウル 10 前輪 11 後輪 12 支持ブラケット 20 支軸 21 延長部 22 枢支ブラケット 23 当接部 24 板ばね(付勢手段) S 衝突検知スイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の前下部を覆い、障害物との衝突に
    より後方に変位して前記衝突に伴う衝撃を吸収するバン
    パを備えるゴルフカートにおいて、前記バンパは、車体
    の前部に左右方向に延設された支軸により、その下縁又
    は上縁を揺動可能に支持され、車体との間に介装された
    付勢手段により、その上縁又は下縁を前方に向けて付勢
    して、この付勢による前方への揺動を車体の一部との当
    接により拘束して取り付けてあることを特徴とするゴル
    フカート。
  2. 【請求項2】 前記支軸の回りに揺動する前記バンパの
    一部との当接可能な位置に配してあり、前記当接及び当
    接解除によりオンオフ動作して前記衝突を検知する衝突
    検知スイッチを備える請求項1記載のゴルフカート。
  3. 【請求項3】 前記衝突検知スイッチは、前記支軸の近
    傍に設けてある請求項2記載のゴルフカート。
  4. 【請求項4】 前記付勢手段は、前記バンパの幅方向の
    複数か所に設けてある請求項1乃至請求項3のいずれか
    に記載のゴルフカート。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002102402A (ja) * 2000-10-02 2002-04-09 Sanyo Electric Co Ltd ゴルフカート
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