JPH11208102A - 情報記録シート - Google Patents
情報記録シートInfo
- Publication number
- JPH11208102A JPH11208102A JP10012779A JP1277998A JPH11208102A JP H11208102 A JPH11208102 A JP H11208102A JP 10012779 A JP10012779 A JP 10012779A JP 1277998 A JP1277998 A JP 1277998A JP H11208102 A JPH11208102 A JP H11208102A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- recording sheet
- information recording
- acid
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- Pending
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- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Ink Jet (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 画像鮮明性、耐水性に優れた情報記録シート
を提供する。 【解決手段】 支持体の少なくとも片面に、無水グルコ
ース単位1個あたりの硝酸エステル基置換度が0.2〜
2.95、カルボキシアルキルエーテル基置換度が0.
05〜2.8であるカルボキシアルキルセルロースの硝
酸エステル類3〜80重量%及び水性高分子20〜97
重量%の組成のバインダー、および、該バインダーの重
量に対して水酸基架橋剤0.1〜20重量%及び/また
は界面活性剤0.1〜20重量%を含有する塗工膜を有
することを特徴とする情報記録シート。
を提供する。 【解決手段】 支持体の少なくとも片面に、無水グルコ
ース単位1個あたりの硝酸エステル基置換度が0.2〜
2.95、カルボキシアルキルエーテル基置換度が0.
05〜2.8であるカルボキシアルキルセルロースの硝
酸エステル類3〜80重量%及び水性高分子20〜97
重量%の組成のバインダー、および、該バインダーの重
量に対して水酸基架橋剤0.1〜20重量%及び/また
は界面活性剤0.1〜20重量%を含有する塗工膜を有
することを特徴とする情報記録シート。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録シートに
関し、さらに詳しくは、画像鮮明性、耐水性に優れた情
報記録シートに関する。
関し、さらに詳しくは、画像鮮明性、耐水性に優れた情
報記録シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来使用されている記録方式として、ワ
イヤードット記録方式、感熱発色記録方式、感熱溶融熱
転写記録方式、感熱昇華転写記録方式、電子写真記録方
式、インクジェット記録方式等の種々の記録方式があ
る。この中で、インクジェット方式は、記録用シートと
して普通紙を使用できること、プリントコストが安いこ
と、装置がコンパクトで騒音がなく、高速記録、カラー
化が容易であるなどの特徴がある。これらでプリントア
ウトされたものは大型のポスター、ディスプレイ、チラ
シ等の意匠性を持つメディアとして近年急速にその需要
が高まっている。
イヤードット記録方式、感熱発色記録方式、感熱溶融熱
転写記録方式、感熱昇華転写記録方式、電子写真記録方
式、インクジェット記録方式等の種々の記録方式があ
る。この中で、インクジェット方式は、記録用シートと
して普通紙を使用できること、プリントコストが安いこ
と、装置がコンパクトで騒音がなく、高速記録、カラー
化が容易であるなどの特徴がある。これらでプリントア
ウトされたものは大型のポスター、ディスプレイ、チラ
シ等の意匠性を持つメディアとして近年急速にその需要
が高まっている。
【0003】特に、近年では高画質、高速印刷が求めら
れるようになり、それに応じて単位面積当たり、及び単
位時間当たりのインク吐出量が多くなってきている。従
来の技術としては、紙、プラスチックフィルム、ガラス
板などの基材上に、ポリビニルピロリドン、ポリビニル
アルコールなどの水溶性樹脂からなるインク受容層を設
けた記録シート(例えば、特開昭55−146786号
公報、特開昭56−99692号公報、特開昭59−1
74381号公報)が知られている。しかし、水溶性樹
脂のみからなる記録シートは塗膜の耐水性が低い。
れるようになり、それに応じて単位面積当たり、及び単
位時間当たりのインク吐出量が多くなってきている。従
来の技術としては、紙、プラスチックフィルム、ガラス
板などの基材上に、ポリビニルピロリドン、ポリビニル
アルコールなどの水溶性樹脂からなるインク受容層を設
けた記録シート(例えば、特開昭55−146786号
公報、特開昭56−99692号公報、特開昭59−1
74381号公報)が知られている。しかし、水溶性樹
脂のみからなる記録シートは塗膜の耐水性が低い。
【0004】また、擬ベーマイト構造のアルミナ水和物
を使用して微細な空隙を有する記録シート(例えば、特
開平2−276670号公報)が提案されている。しか
し、顔料インクを使用した場合には、顔料が塗膜の表面
に積層されるので印字後に印字部を擦ると、顔料が剥離
するという問題が生じる。
を使用して微細な空隙を有する記録シート(例えば、特
開平2−276670号公報)が提案されている。しか
し、顔料インクを使用した場合には、顔料が塗膜の表面
に積層されるので印字後に印字部を擦ると、顔料が剥離
するという問題が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、画像鮮明
性、耐水性に優れた情報記録シートを提供することを目
的とする。
性、耐水性に優れた情報記録シートを提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題の
解決のためには、カルボキシアルキルセルロースの硝酸
エステル類及び水性高分子が有用であることを見出し、
本発明を完成するに至った。即ち、本発明は下記の通り
である。
解決のためには、カルボキシアルキルセルロースの硝酸
エステル類及び水性高分子が有用であることを見出し、
本発明を完成するに至った。即ち、本発明は下記の通り
である。
【0007】1)支持体の少なくとも片面に、無水グル
コース単位1個あたりの硝酸エステル基置換度が0.2
〜2.95、カルボキシアルキルエーテル基置換度が
0.05〜2.8であるカルボキシアルキルセルロース
の硝酸エステル類3〜80重量%及び水性高分子20〜
97重量%の組成のバインダー、および、該バインダー
の重量に対して水酸基架橋剤0.1〜20重量%及び/
または界面活性剤0.1〜20重量%を含有する塗工膜
を有することを特徴とする情報記録シート。
コース単位1個あたりの硝酸エステル基置換度が0.2
〜2.95、カルボキシアルキルエーテル基置換度が
0.05〜2.8であるカルボキシアルキルセルロース
の硝酸エステル類3〜80重量%及び水性高分子20〜
97重量%の組成のバインダー、および、該バインダー
の重量に対して水酸基架橋剤0.1〜20重量%及び/
または界面活性剤0.1〜20重量%を含有する塗工膜
を有することを特徴とする情報記録シート。
【0008】2)水性高分子がカチオン変成ポリビニル
アルコールであることを特徴とする 上記1記載の情報記録シート。以下、本発明につき詳述
する。本発明で使用する支持体としては、合成樹脂フィ
ルムまたは紙などがあげられる。
アルコールであることを特徴とする 上記1記載の情報記録シート。以下、本発明につき詳述
する。本発明で使用する支持体としては、合成樹脂フィ
ルムまたは紙などがあげられる。
【0009】合成樹脂フィルムとしては、例えば、ポリ
エステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル
アミド、ポリエーテル、ポリイミド、ポリアミドイミ
ド、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ−P−フェ
ニレンスルフィド、ポリエーテルエステル、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ酢酸ビニル、ポリ(メタ)アクリル酸エステ
ルなどを使用することができる。さらにこれらの共重合
体やブレンド物やさらに架橋した物、あるいは顔料を練
り込んで不透明化したフィルム、発泡フィルム、光沢フ
ィルムなどを用いることもできる。上記支持体の中でも
ポリエステル、好ましくはポリエチレンテレフタレート
が、機械的特性、作業性などの点から好ましい。
エステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル
アミド、ポリエーテル、ポリイミド、ポリアミドイミ
ド、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ−P−フェ
ニレンスルフィド、ポリエーテルエステル、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ酢酸ビニル、ポリ(メタ)アクリル酸エステ
ルなどを使用することができる。さらにこれらの共重合
体やブレンド物やさらに架橋した物、あるいは顔料を練
り込んで不透明化したフィルム、発泡フィルム、光沢フ
ィルムなどを用いることもできる。上記支持体の中でも
ポリエステル、好ましくはポリエチレンテレフタレート
が、機械的特性、作業性などの点から好ましい。
【0010】また、紙としては、例えば、上質紙、中質
紙、アート紙、ボンド紙、コピー用紙、バライタ紙、キ
ャストコート紙、段ボール紙、塗工紙、合成紙、光沢
紙、樹脂被覆紙などが使用できる。合成樹脂フィルム、
紙以外にも、木綿、レーヨン、アクリル、ポリエステル
などの布、ガラス板、金属なども用途に応じて使用でき
る。
紙、アート紙、ボンド紙、コピー用紙、バライタ紙、キ
ャストコート紙、段ボール紙、塗工紙、合成紙、光沢
紙、樹脂被覆紙などが使用できる。合成樹脂フィルム、
紙以外にも、木綿、レーヨン、アクリル、ポリエステル
などの布、ガラス板、金属なども用途に応じて使用でき
る。
【0011】本発明に使用するカルボキシアルキルセル
ロースの硝酸エステル類とは、カルボキシアルキルセル
ロース中に含まれる硝酸エステル基置換度が0.2〜
2.95、カルボキシアルキルエーテル基置換度が0.
05〜2.8であり、詳しくは特開平5−39301号
公報、特開平5−39302号公報に示された水性セル
ロース誘導体を言う。硝酸エステル基置換度が0.2未
満では、塗膜の耐水性が不十分であり、2.95を越え
ると、親水性が不十分になる。カルボキシアルキルエー
テル基置換度が0.05未満では水への溶解性が不十分
になって、塗膜のインク吸収性が不十分になり、2.8
を越えると、塗膜の耐水性が不十分となる。カルボキシ
アルキルセルロースの硝酸エステル類の硝酸エステル基
置換度の好ましい範囲は0.2以上、2.2以下であ
り、カルボキシアルキルエーテル基置換度の好ましい範
囲は0.05以上、1.5以下である。
ロースの硝酸エステル類とは、カルボキシアルキルセル
ロース中に含まれる硝酸エステル基置換度が0.2〜
2.95、カルボキシアルキルエーテル基置換度が0.
05〜2.8であり、詳しくは特開平5−39301号
公報、特開平5−39302号公報に示された水性セル
ロース誘導体を言う。硝酸エステル基置換度が0.2未
満では、塗膜の耐水性が不十分であり、2.95を越え
ると、親水性が不十分になる。カルボキシアルキルエー
テル基置換度が0.05未満では水への溶解性が不十分
になって、塗膜のインク吸収性が不十分になり、2.8
を越えると、塗膜の耐水性が不十分となる。カルボキシ
アルキルセルロースの硝酸エステル類の硝酸エステル基
置換度の好ましい範囲は0.2以上、2.2以下であ
り、カルボキシアルキルエーテル基置換度の好ましい範
囲は0.05以上、1.5以下である。
【0012】本発明に使用する水性高分子としては、例
えば、石灰処理ゼラチン、酸処理ゼラチン、酵素処理ゼ
ラチンなどのゼラチン誘導体、例えば、フタール酸、マ
レイン酸、フマール酸などの二塩基酸の無水物と反応し
たゼラチン等の各種ゼラチン、酸化でんぷん、エーテル
化でんぷんなどのでんぷん類、メチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロースなどのセルロース誘導体、ポリアルキ
レンオキサイドおよびそれらの誘導体、ポリアクリル
酸、ポリメタアクリル酸またはそのエステル、塩類及び
それらの共重合体、ポリヒドロキシエチルメタアクリレ
ート及びその共重合体、ポリビニルピロリドン、ポリビ
ニルピリジウムハライド、各種鹸化度のポリビニルアル
コール、カチオン変性、カルボキシ変性、両性のポリビ
ニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、ポリビニルエーテル、アルキルビニル
エーテル・無水マレイン酸共重合体、スチレン・無水マ
レイ酸共重合体、及びそれらの塩等が挙げられる。
えば、石灰処理ゼラチン、酸処理ゼラチン、酵素処理ゼ
ラチンなどのゼラチン誘導体、例えば、フタール酸、マ
レイン酸、フマール酸などの二塩基酸の無水物と反応し
たゼラチン等の各種ゼラチン、酸化でんぷん、エーテル
化でんぷんなどのでんぷん類、メチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロースなどのセルロース誘導体、ポリアルキ
レンオキサイドおよびそれらの誘導体、ポリアクリル
酸、ポリメタアクリル酸またはそのエステル、塩類及び
それらの共重合体、ポリヒドロキシエチルメタアクリレ
ート及びその共重合体、ポリビニルピロリドン、ポリビ
ニルピリジウムハライド、各種鹸化度のポリビニルアル
コール、カチオン変性、カルボキシ変性、両性のポリビ
ニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、ポリビニルエーテル、アルキルビニル
エーテル・無水マレイン酸共重合体、スチレン・無水マ
レイ酸共重合体、及びそれらの塩等が挙げられる。
【0013】さらにまた、ポリエチレンイミンなどの合
成ポリマー、スチレン・ブタジエン共重合体、メチルメ
タアクリレート・ブタジエン共重合体などの共役ジエン
系共重合体ラテックス、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル・
マレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニル・アクリル酸
エステル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体など
の酢酸ビニル共重合体ラテックス、アクリル酸エステル
重合体、メタクリル酸エステル重合体、エチレン・アク
リル酸エステル共重合体、スチレン・アクリル酸エステ
ル共重合体などのアクリル系重合体または共重合体のラ
テックス、塩化ビニリデン系共重合体ラテックスあるい
はこれらの各種重合体のカルボキシル基などの官能基含
有単量体による官能基変性重合体ラテックス、メラミン
樹脂、尿素樹脂などの熱硬化性合成樹脂などの水性接着
剤および、ポリメチルメタクリレート、ポリウレタン樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル
コーポリマー、ポリビニルブチラール、アルキッド樹脂
などの合成樹脂をあげることができる。
成ポリマー、スチレン・ブタジエン共重合体、メチルメ
タアクリレート・ブタジエン共重合体などの共役ジエン
系共重合体ラテックス、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル・
マレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニル・アクリル酸
エステル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体など
の酢酸ビニル共重合体ラテックス、アクリル酸エステル
重合体、メタクリル酸エステル重合体、エチレン・アク
リル酸エステル共重合体、スチレン・アクリル酸エステ
ル共重合体などのアクリル系重合体または共重合体のラ
テックス、塩化ビニリデン系共重合体ラテックスあるい
はこれらの各種重合体のカルボキシル基などの官能基含
有単量体による官能基変性重合体ラテックス、メラミン
樹脂、尿素樹脂などの熱硬化性合成樹脂などの水性接着
剤および、ポリメチルメタクリレート、ポリウレタン樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル
コーポリマー、ポリビニルブチラール、アルキッド樹脂
などの合成樹脂をあげることができる。
【0014】これらは単独あるいは併用して使用するこ
とができる。これらの内、特にカチオン変成ポリビニル
アルコールが好ましい。カチオン変成ポリビニルアルコ
ールは、アミド基、イミド基、1級アミノ基、2級アミ
ノ基、3級アミノ基、1級アンモニウム塩基、2級アン
モニウム塩基、3級アンモニウム塩基、4級アンモニウ
ム塩基から選ばれる少なくとも1種のカチオン基を含む
ポリビニルアルコールが好ましい。また、カチオン変成
量としては0.01モル%以上含有するポリビニルアル
コールを指す。カチオン変成量の好ましい範囲は0.1
〜30モル%である。さらには、0.1〜15モル%が
好ましい。カチオン基の変性量が0.01モル%未満で
は塗膜の耐水性が不十分となる傾向がある。平均鹸化度
としては、40〜100モル%が好ましい。鹸化度が4
0モル%未満ではインク吸収性が不十分となる傾向があ
る。平均重合度としては、100−5000が好まし
く、さらには200−3000が好ましい。平均重合度
が100未満では、塗膜の耐水性が低下し、5000を
越えると溶液粘度が高すぎて、樹脂の混合や支持体への
塗工などの作業性が悪くなる場合がある。
とができる。これらの内、特にカチオン変成ポリビニル
アルコールが好ましい。カチオン変成ポリビニルアルコ
ールは、アミド基、イミド基、1級アミノ基、2級アミ
ノ基、3級アミノ基、1級アンモニウム塩基、2級アン
モニウム塩基、3級アンモニウム塩基、4級アンモニウ
ム塩基から選ばれる少なくとも1種のカチオン基を含む
ポリビニルアルコールが好ましい。また、カチオン変成
量としては0.01モル%以上含有するポリビニルアル
コールを指す。カチオン変成量の好ましい範囲は0.1
〜30モル%である。さらには、0.1〜15モル%が
好ましい。カチオン基の変性量が0.01モル%未満で
は塗膜の耐水性が不十分となる傾向がある。平均鹸化度
としては、40〜100モル%が好ましい。鹸化度が4
0モル%未満ではインク吸収性が不十分となる傾向があ
る。平均重合度としては、100−5000が好まし
く、さらには200−3000が好ましい。平均重合度
が100未満では、塗膜の耐水性が低下し、5000を
越えると溶液粘度が高すぎて、樹脂の混合や支持体への
塗工などの作業性が悪くなる場合がある。
【0015】本発明において、カルボキシアルキルセル
ロースの硝酸エステル類と水性高分子の混合比は、固形
分重量で、カルボキシアルキルセルロースの硝酸エステ
ル類3〜80重量%、水性高分子20〜97重量%が好
ましい。カルボキシアルキルセルロースの硝酸エステル
類が3重量%未満では塗膜の耐水性が不十分となり、8
0重量%を越えると成膜性が低下する。
ロースの硝酸エステル類と水性高分子の混合比は、固形
分重量で、カルボキシアルキルセルロースの硝酸エステ
ル類3〜80重量%、水性高分子20〜97重量%が好
ましい。カルボキシアルキルセルロースの硝酸エステル
類が3重量%未満では塗膜の耐水性が不十分となり、8
0重量%を越えると成膜性が低下する。
【0016】本発明に使用する水酸基架橋剤としては、
アルデヒド化合物、メラミン樹脂、活性化ビニル化合
物、酸無水物、イソシアネート化合物、活性化ビニル化
合物、多価金属含有化合物などが挙げられる。これらの
中でもメラミン樹脂が好ましく、さらに好ましくは低級
アルコールでエーテル化したメチル化メチロールメラミ
ンなどのメチロールメラミン誘導体が好ましく用いられ
る。これらの好ましい添加量は、カルボキシアルキルセ
ルロースの硝酸エステル類と水性高分子の合計量に対し
て0.1重量%〜20重量%である。添加量が0.1重
量%以下では耐水性が十分に発現されない場合があり、
20重量%を越えると染料インクの画像鮮明性が低下す
る場合がある。
アルデヒド化合物、メラミン樹脂、活性化ビニル化合
物、酸無水物、イソシアネート化合物、活性化ビニル化
合物、多価金属含有化合物などが挙げられる。これらの
中でもメラミン樹脂が好ましく、さらに好ましくは低級
アルコールでエーテル化したメチル化メチロールメラミ
ンなどのメチロールメラミン誘導体が好ましく用いられ
る。これらの好ましい添加量は、カルボキシアルキルセ
ルロースの硝酸エステル類と水性高分子の合計量に対し
て0.1重量%〜20重量%である。添加量が0.1重
量%以下では耐水性が十分に発現されない場合があり、
20重量%を越えると染料インクの画像鮮明性が低下す
る場合がある。
【0017】本発明に使用する界面活性剤としては、陰
イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、非イオン
性界面活性剤、両性界面活性剤が挙げられる。陰イオン
性界面活性剤としては、脂肪酸石鹸、N−アシルアミノ
酸およびその塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アシ
ル化ペプチドなどのカルボン酸塩、硫酸化油、高級アル
コール硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸塩、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、脂肪
酸アルキロールアマイドの硫酸エステル塩などの硫酸エ
ステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナ
フタレンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸エス
テル塩、アルキルスルホ酢酸塩、α−オレフィンスルホ
ン酸塩などのスルホン酸塩、アルキルエーテル燐酸エス
テル塩、アルキル燐酸エステル塩などの燐酸エステル塩
などが挙げられる。
イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、非イオン
性界面活性剤、両性界面活性剤が挙げられる。陰イオン
性界面活性剤としては、脂肪酸石鹸、N−アシルアミノ
酸およびその塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アシ
ル化ペプチドなどのカルボン酸塩、硫酸化油、高級アル
コール硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸塩、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、脂肪
酸アルキロールアマイドの硫酸エステル塩などの硫酸エ
ステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナ
フタレンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸エス
テル塩、アルキルスルホ酢酸塩、α−オレフィンスルホ
ン酸塩などのスルホン酸塩、アルキルエーテル燐酸エス
テル塩、アルキル燐酸エステル塩などの燐酸エステル塩
などが挙げられる。
【0018】陽イオン性界面活性剤としては、脂肪族の
第1級アミン塩、第2級アミン塩、第3級アミン塩、第
4級アンモニウム塩や、ベンザルコニウム塩、塩化ベン
ゼントニウム、ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩な
どが挙げられる。両性界面活性剤としては、カルボキシ
ベタイン型、アミノカルボン酸型、イミダゾリニウムベ
タイン型、レシチン型等が挙げられる。
第1級アミン塩、第2級アミン塩、第3級アミン塩、第
4級アンモニウム塩や、ベンザルコニウム塩、塩化ベン
ゼントニウム、ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩な
どが挙げられる。両性界面活性剤としては、カルボキシ
ベタイン型、アミノカルボン酸型、イミダゾリニウムベ
タイン型、レシチン型等が挙げられる。
【0019】非イオン性界面活性剤としては、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル型、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル型、ポリオキシエチレンステロ
ールエーテル型、ポリオキシエチレンラノリン誘導体
型、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル型、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル型、ポリ
オキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル型、ポリエ
チレングリコール脂肪酸エステル型、脂肪酸グリセリド
型、ポリグリセリン脂肪酸エステル型、ソルビタン脂肪
酸エステル型、プロピレングリコール脂肪酸エステル
型、脂肪酸アルカノールアミド型、ポリオキシエチレン
脂肪酸アミド型、ポリオキシエチレンアルキルアミン
型、アルキルアミンオキサイド型等が挙げられる。
シエチレンアルキルエーテル型、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル型、ポリオキシエチレンステロ
ールエーテル型、ポリオキシエチレンラノリン誘導体
型、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル型、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル型、ポリ
オキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル型、ポリエ
チレングリコール脂肪酸エステル型、脂肪酸グリセリド
型、ポリグリセリン脂肪酸エステル型、ソルビタン脂肪
酸エステル型、プロピレングリコール脂肪酸エステル
型、脂肪酸アルカノールアミド型、ポリオキシエチレン
脂肪酸アミド型、ポリオキシエチレンアルキルアミン
型、アルキルアミンオキサイド型等が挙げられる。
【0020】これらの内、非イオン性界面活性剤が好ま
しく、特に、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル型、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステ
ル型などのソルビタンエステルエーテル型が好ましい。
界面活性剤の添加量は、カルボキシアルキルセルロース
の硝酸エステル類と水性高分子の合計量に対して0.1
重量%〜20重量%が好ましく、さらに好ましくは0.
1重量%〜10重量%である。0.1重量%未満では印
字性の改良効果が顕著でなく、20重量%を越えるとイ
ンクのにじみが生じる場合がある。
しく、特に、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル型、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステ
ル型などのソルビタンエステルエーテル型が好ましい。
界面活性剤の添加量は、カルボキシアルキルセルロース
の硝酸エステル類と水性高分子の合計量に対して0.1
重量%〜20重量%が好ましく、さらに好ましくは0.
1重量%〜10重量%である。0.1重量%未満では印
字性の改良効果が顕著でなく、20重量%を越えるとイ
ンクのにじみが生じる場合がある。
【0021】本発明で使用するバインダーには、本発明
の特性を損なわない範囲で公知の添加剤が使用できる。
例えば、インクの染料の定着性を向上させる目的で、カ
チオン化セルロース誘導体、カチオン化でんぷん、カチ
オン化グアガム、ジアリル4級アンモニウム塩重合物、
ジアリル4級アンモニウム塩とアクリルアミドとの共重
合物、アニリン樹脂、ポリチオ尿素、ポリエチレンイミ
ン、ポリビニルピリジン類等の水溶性カチオン化ポリマ
ーを添加できる。好ましい添加量としては塗工液全体の
固形分に対して20重量%以下であり、さらに好ましく
は10重量%以下である。添加量が20重量%を越える
と、ゲル化、相分離が生じる場合がある。
の特性を損なわない範囲で公知の添加剤が使用できる。
例えば、インクの染料の定着性を向上させる目的で、カ
チオン化セルロース誘導体、カチオン化でんぷん、カチ
オン化グアガム、ジアリル4級アンモニウム塩重合物、
ジアリル4級アンモニウム塩とアクリルアミドとの共重
合物、アニリン樹脂、ポリチオ尿素、ポリエチレンイミ
ン、ポリビニルピリジン類等の水溶性カチオン化ポリマ
ーを添加できる。好ましい添加量としては塗工液全体の
固形分に対して20重量%以下であり、さらに好ましく
は10重量%以下である。添加量が20重量%を越える
と、ゲル化、相分離が生じる場合がある。
【0022】塗工液のpHを低下させて塗膜の耐水性を
向上させる目的でpH調整剤が使用できる。pH調整剤
としては、無機酸、有機酸が使用できるが、塗工液の安
定性の点から有機酸が好ましい。中でも25℃の水中に
おける酸解離定数の逆数の対数値が1〜6の有機酸が好
ましい。この場合、一塩基酸、n塩基酸を問わず、酸解
離定数の逆数の対数値は第一段の解離の値を指す。これ
らの有機酸としては、例えば、シュウ酸、マロン酸、コ
ハク酸、アジピン酸、マレイン酸、イタコン酸などのジ
カルボン酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸などの脂
肪酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン
酸などのオキシ酸などが挙げられる。
向上させる目的でpH調整剤が使用できる。pH調整剤
としては、無機酸、有機酸が使用できるが、塗工液の安
定性の点から有機酸が好ましい。中でも25℃の水中に
おける酸解離定数の逆数の対数値が1〜6の有機酸が好
ましい。この場合、一塩基酸、n塩基酸を問わず、酸解
離定数の逆数の対数値は第一段の解離の値を指す。これ
らの有機酸としては、例えば、シュウ酸、マロン酸、コ
ハク酸、アジピン酸、マレイン酸、イタコン酸などのジ
カルボン酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸などの脂
肪酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン
酸などのオキシ酸などが挙げられる。
【0023】pH調整剤を使用して得られた塗工液の好
ましいpHは2〜8、さらに好ましくは4〜7である。
pHが8を越えると塗膜の耐水性向上の効果が低く、p
Hが2未満では溶液の増粘が生じるなど作業性が低下す
る場合がある。その他にも、炭酸カルシウム、塩基性炭
酸マグネシウム、結晶セルロース等のマット剤、消泡
剤、塗布性改良剤、増粘剤、帯電防止剤、酸化防止剤、
紫外線吸収剤、染料、耐光性向上剤、保存性向上剤、ア
ルミナゾルなどの印字性改良剤等が使用でき、これらは
2種以上を併用して使用することが出来る。
ましいpHは2〜8、さらに好ましくは4〜7である。
pHが8を越えると塗膜の耐水性向上の効果が低く、p
Hが2未満では溶液の増粘が生じるなど作業性が低下す
る場合がある。その他にも、炭酸カルシウム、塩基性炭
酸マグネシウム、結晶セルロース等のマット剤、消泡
剤、塗布性改良剤、増粘剤、帯電防止剤、酸化防止剤、
紫外線吸収剤、染料、耐光性向上剤、保存性向上剤、ア
ルミナゾルなどの印字性改良剤等が使用でき、これらは
2種以上を併用して使用することが出来る。
【0024】本発明の情報記録シートにおいて、基材上
に設けられる塗工層の厚みは、0.5〜100μm、好
ましくは2〜50μmである。厚みが0.5μm未満に
なるとインクの吸収性が不足してインクがにじみ、10
0μmを越えると塗工時の乾燥性や塗工性、カール性が
不十分となる傾向がある。本発明で使用するカルボキシ
アルキルセルロースの硝酸エステル類は、水及び/また
は水を主成分とした有機溶剤に溶解させることができ
る。それらの溶剤への溶解性を上げるために、カルボキ
シアルキルセルロースの硝酸エステル類に含まれるカル
ボキシル基が一部、あるいは全部中和されていてもかま
わない。中和のためには、アルカリ金属イオン、アルカ
リ土類金属イオン、アンモニウムイオン、有機アミン等
の陽イオンの1種または2種以上を用いることが出来
る。この場合、中和の程度は、目的とする溶液の水、有
機溶剤等の組成に応じて任意に決定されるが、一般的に
は、含まれるカルボキシル基の50%以上が中和されて
いることが好ましい。カルボキシアルキルセルロースの
硝酸エステル類を中和することで溶液の粘度が低下し、
支持体への塗工性が向上する。
に設けられる塗工層の厚みは、0.5〜100μm、好
ましくは2〜50μmである。厚みが0.5μm未満に
なるとインクの吸収性が不足してインクがにじみ、10
0μmを越えると塗工時の乾燥性や塗工性、カール性が
不十分となる傾向がある。本発明で使用するカルボキシ
アルキルセルロースの硝酸エステル類は、水及び/また
は水を主成分とした有機溶剤に溶解させることができ
る。それらの溶剤への溶解性を上げるために、カルボキ
シアルキルセルロースの硝酸エステル類に含まれるカル
ボキシル基が一部、あるいは全部中和されていてもかま
わない。中和のためには、アルカリ金属イオン、アルカ
リ土類金属イオン、アンモニウムイオン、有機アミン等
の陽イオンの1種または2種以上を用いることが出来
る。この場合、中和の程度は、目的とする溶液の水、有
機溶剤等の組成に応じて任意に決定されるが、一般的に
は、含まれるカルボキシル基の50%以上が中和されて
いることが好ましい。カルボキシアルキルセルロースの
硝酸エステル類を中和することで溶液の粘度が低下し、
支持体への塗工性が向上する。
【0025】本発明で使用するカルボキシアルキルセル
ロースの硝酸エステル類の溶解に使用できる有機溶剤と
しては、アルコール類、多価アルコール類、多価アルコ
ール類の誘導体、ケトン類、エステル類、カーボネート
類等の中から選ばれる1種または2種以上の組み合わせ
からなる溶剤が挙げられる。アルコール類としては、メ
タノール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタノ
ール、n−ペンタノール、n−ヘキサノール、n−ヘプ
タノール、n−オクタノール、n−ノニルアルコール、
n−デカノール、n−ウンデカノールまたは、これらの
異性体、シクロペンタノール、シクロヘキサノール等が
あげられる。好ましくは、アルキル炭素数が1〜6個を
有するアルコール類である。
ロースの硝酸エステル類の溶解に使用できる有機溶剤と
しては、アルコール類、多価アルコール類、多価アルコ
ール類の誘導体、ケトン類、エステル類、カーボネート
類等の中から選ばれる1種または2種以上の組み合わせ
からなる溶剤が挙げられる。アルコール類としては、メ
タノール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタノ
ール、n−ペンタノール、n−ヘキサノール、n−ヘプ
タノール、n−オクタノール、n−ノニルアルコール、
n−デカノール、n−ウンデカノールまたは、これらの
異性体、シクロペンタノール、シクロヘキサノール等が
あげられる。好ましくは、アルキル炭素数が1〜6個を
有するアルコール類である。
【0026】多価アルコール類としては、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリ
コール、1,4−ブチレングリコール、1,5−ペンタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサ
ンジオール、1,2−シクロヘキサンジオール、1,7
−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,
9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、グリ
セリン、ペンタエリスリトール等があげられる。
コール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリ
コール、1,4−ブチレングリコール、1,5−ペンタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサ
ンジオール、1,2−シクロヘキサンジオール、1,7
−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,
9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、グリ
セリン、ペンタエリスリトール等があげられる。
【0027】多価アルコールの誘導体類としては、エチ
レングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコー
ルモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピ
ルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテ
ル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレン
グリコールイソブチルエーテル、プロピレングリコール
モノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチル
エーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテ
ル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、酢酸セ
ロソルブ等、または有機合成化学協会編の溶剤ポケット
ブツク(1990年9月20日、オーム社発行)の47
9〜574頁に記載された多価アルコールとその誘導体
類があげられる。
レングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコー
ルモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピ
ルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテ
ル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレン
グリコールイソブチルエーテル、プロピレングリコール
モノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチル
エーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテ
ル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、酢酸セ
ロソルブ等、または有機合成化学協会編の溶剤ポケット
ブツク(1990年9月20日、オーム社発行)の47
9〜574頁に記載された多価アルコールとその誘導体
類があげられる。
【0028】ケトン類としては、アセトン、メチルエチ
ルケトン、メチルブチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、ジイソプロピルケトン、シクロペンタノン、シクロ
ヘキサノン等があげられる。エステル類としては、酢酸
メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピ
ル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸アミル、乳酸エ
ステル、酪酸エステル、ジブチルフタレート、ジオクチ
ルフタレート、及び、ε−カプロラクトン、ε−カプロ
ラクタム等の環状エステル類があげられる。
ルケトン、メチルブチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、ジイソプロピルケトン、シクロペンタノン、シクロ
ヘキサノン等があげられる。エステル類としては、酢酸
メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピ
ル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸アミル、乳酸エ
ステル、酪酸エステル、ジブチルフタレート、ジオクチ
ルフタレート、及び、ε−カプロラクトン、ε−カプロ
ラクタム等の環状エステル類があげられる。
【0029】エーテル類としては、ジエチルエーテル、
イソプロピルエーテル、nーブチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、テトラヒドロピラン、1,4−ジオキサン
等があげられる。カーボネート類としては、ジメチルカ
ーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカー
ボネート、エチレンカーボネート等があげられる。
イソプロピルエーテル、nーブチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、テトラヒドロピラン、1,4−ジオキサン
等があげられる。カーボネート類としては、ジメチルカ
ーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカー
ボネート、エチレンカーボネート等があげられる。
【0030】本発明の情報記録シートにおいて、インク
を吸収する塗膜の形成方法は、エアドクタコーター、ロ
ッドコーター、ナイフコーター、リバースロールコータ
ー、トランスファロールコーター、キスコーター、キャ
ストコーティング、スプレイコーター、スロットオリフ
ィスコーター、カレンダコーター、ブレードコーター、
グラビアコーター、カーテンコーター、ロールコーター
などの公知の方法を適用することができる。
を吸収する塗膜の形成方法は、エアドクタコーター、ロ
ッドコーター、ナイフコーター、リバースロールコータ
ー、トランスファロールコーター、キスコーター、キャ
ストコーティング、スプレイコーター、スロットオリフ
ィスコーター、カレンダコーター、ブレードコーター、
グラビアコーター、カーテンコーター、ロールコーター
などの公知の方法を適用することができる。
【0031】この際、支持体上には、塗布する前に必要
に応じて空気中あるいはその他の雰囲気中でのコロナ放
電処理やプライマー処理などの公知の表面処理を施すこ
とによって、塗布性が良化するのみならず、強固にフィ
ルム表面上に形成できる。また、必要に応じて支持体の
両面にバインダーを塗工したり、あるいは物性の異なる
インク吸収層を支持体上に積層しても良い。尚、塗工液
濃度、塗膜乾燥条件は特に限定されるものではないが、
塗膜乾燥条件は基材の諸特性に悪影響を及ぼさない範囲
で行うのが望ましい。
に応じて空気中あるいはその他の雰囲気中でのコロナ放
電処理やプライマー処理などの公知の表面処理を施すこ
とによって、塗布性が良化するのみならず、強固にフィ
ルム表面上に形成できる。また、必要に応じて支持体の
両面にバインダーを塗工したり、あるいは物性の異なる
インク吸収層を支持体上に積層しても良い。尚、塗工液
濃度、塗膜乾燥条件は特に限定されるものではないが、
塗膜乾燥条件は基材の諸特性に悪影響を及ぼさない範囲
で行うのが望ましい。
【0032】本発明の情報記録シートは、カルボキシア
ルキルセルロースの硝酸エステル類と水性高分子からな
るバインダーと、水酸基架橋剤及び/または界面活性剤
からなる塗工液を用いることによって、画像鮮明性、耐
水性が良好である。
ルキルセルロースの硝酸エステル類と水性高分子からな
るバインダーと、水酸基架橋剤及び/または界面活性剤
からなる塗工液を用いることによって、画像鮮明性、耐
水性が良好である。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明をさら
に説明する。なお、本発明における各種特性の測定方法
は以下の通りである。 [画像鮮明性の評価方法]インクジェットプリンター
(694C;ヒューレットパッカード社製)で黒、シア
ン、マゼンタ、イエローを情報記録シートにべた印字す
る。記録後の鮮明性、にじみの程度を目視判定した。
に説明する。なお、本発明における各種特性の測定方法
は以下の通りである。 [画像鮮明性の評価方法]インクジェットプリンター
(694C;ヒューレットパッカード社製)で黒、シア
ン、マゼンタ、イエローを情報記録シートにべた印字す
る。記録後の鮮明性、にじみの程度を目視判定した。
【0034】○:良好、△:やや不良、×:不良 [印字耐水性の評価方法]べた印字した情報記録シート
を、25℃の水中に1分間漬した後、室温で乾燥し、印
字画像のかすれやにじみの程度を目視判定した。 ○:ほとんど変化なし、△:ややにじむ、×:インクの
流失あり
を、25℃の水中に1分間漬した後、室温で乾燥し、印
字画像のかすれやにじみの程度を目視判定した。 ○:ほとんど変化なし、△:ややにじむ、×:インクの
流失あり
【0035】
【製造例1】カルボキシメチルセルロース(PL−1
5;第一工業製薬(株)製;カルボキシメチルエーテル
基置換度=0.5)100gと、硫酸/硝酸/水(=5
9/20/21重量%)の混酸5000gを5リットル
の反応容器中に入れ、5〜10℃で60分間撹拌を継続
しながら硝化反応を行う。反応生成物を遠心分離で除酸
し、直ちに多量の水で洗浄する。更に反応生成物を、オ
ートクレーブ中で10%スラリーとし、140℃で30
分間処理を行った後、ブフナー漏斗で分離して反応生成
物を回収した。
5;第一工業製薬(株)製;カルボキシメチルエーテル
基置換度=0.5)100gと、硫酸/硝酸/水(=5
9/20/21重量%)の混酸5000gを5リットル
の反応容器中に入れ、5〜10℃で60分間撹拌を継続
しながら硝化反応を行う。反応生成物を遠心分離で除酸
し、直ちに多量の水で洗浄する。更に反応生成物を、オ
ートクレーブ中で10%スラリーとし、140℃で30
分間処理を行った後、ブフナー漏斗で分離して反応生成
物を回収した。
【0036】反応生成物を80℃で2時間乾燥して、1
20gのカルボキシメチルセルロースの硝酸エステルを
得た。この硝酸エステルの無水グルコース単位1個あた
りの硝酸エステル基置換度は、カルボキシメチルセルロ
ースのカルボキシメチルエーテル基置換度(0.5)
と、CHNコーダーによる窒素含有量の測定より2.0
であった。
20gのカルボキシメチルセルロースの硝酸エステルを
得た。この硝酸エステルの無水グルコース単位1個あた
りの硝酸エステル基置換度は、カルボキシメチルセルロ
ースのカルボキシメチルエーテル基置換度(0.5)
と、CHNコーダーによる窒素含有量の測定より2.0
であった。
【0037】次に、上記で得られた無水グルコース単位
1個あたりの硝酸エステル基置換度が2.0、カルボキ
シメチルエーテル基置換度が0.5のカルボキシメチル
セルロースの硝酸エステル100gと、イオン交換水2
53.8g、アセトン200g、メタノール400gを
密閉型混合機に入れ、撹拌を行った。さらに、中和剤と
してトリエチルアミン46.2g添加した。加温しなが
ら完全に溶解させ固形分10%の溶液を得た(これをバ
インダー液Aとする)。
1個あたりの硝酸エステル基置換度が2.0、カルボキ
シメチルエーテル基置換度が0.5のカルボキシメチル
セルロースの硝酸エステル100gと、イオン交換水2
53.8g、アセトン200g、メタノール400gを
密閉型混合機に入れ、撹拌を行った。さらに、中和剤と
してトリエチルアミン46.2g添加した。加温しなが
ら完全に溶解させ固形分10%の溶液を得た(これをバ
インダー液Aとする)。
【0038】
【実施例1】カチオン変成ポリビニルアルコール(K2
10:日本合成化学社製)100g、イオン交換水80
0g、イソプロピルアルコール100gを混合機にい
れ、完全に溶解するまで撹拌を行い、固形分10%の溶
液を得た(これをバインダー液Bとする)。
10:日本合成化学社製)100g、イオン交換水80
0g、イソプロピルアルコール100gを混合機にい
れ、完全に溶解するまで撹拌を行い、固形分10%の溶
液を得た(これをバインダー液Bとする)。
【0039】バインダー液Aとバインダー液Bを重量比
換算で30対70で混合してバインダー液Cを調整し
た。バインダー液Cに対して固形分換算でメラミン樹脂
(SR613:住友化学社製)を1重量%添加して塗工
液を調整した。該塗工液を、厚み100μmの透明ポリ
エチレンテレフタレートフィルム(メリネックスD53
5:ICIジャパン(株)製)に膜厚が10〜15μm
になるようにロッドコーターで塗工し、80℃で15分
間乾燥して情報記録シートを得た。その評価結果を表1
に示す。
換算で30対70で混合してバインダー液Cを調整し
た。バインダー液Cに対して固形分換算でメラミン樹脂
(SR613:住友化学社製)を1重量%添加して塗工
液を調整した。該塗工液を、厚み100μmの透明ポリ
エチレンテレフタレートフィルム(メリネックスD53
5:ICIジャパン(株)製)に膜厚が10〜15μm
になるようにロッドコーターで塗工し、80℃で15分
間乾燥して情報記録シートを得た。その評価結果を表1
に示す。
【0040】
【実施例2】実施例1で得られたバインダー液Cに対し
て、メラミン樹脂の代わりに、固形分換算でノニオン性
界面活性剤(LT−221:日本油脂社製)を5重量%
添加した以外は、実施例1と同様にして情報記録シート
を得た。その評価結果を表1に示す。
て、メラミン樹脂の代わりに、固形分換算でノニオン性
界面活性剤(LT−221:日本油脂社製)を5重量%
添加した以外は、実施例1と同様にして情報記録シート
を得た。その評価結果を表1に示す。
【0041】
【実施例3】ノニオン性界面活性剤(エマルゲン98
5:花王社製)を5重量%添加した以外は、実施例1と
同様にして情報記録シートを得た。その評価結果を表1
に示す。
5:花王社製)を5重量%添加した以外は、実施例1と
同様にして情報記録シートを得た。その評価結果を表1
に示す。
【0042】
【実施例4】実施例1で得られたバインダー液Cに対し
て、固形分換算でメラミン樹脂(SR613:住友化学
社製)を3重量%、ノニオン性界面活性剤(LT−22
1:日本油脂社製)を5重量%添加した以外は、実施例
1と同様にして情報記録シートを得た。その評価結果を
表1に示す。
て、固形分換算でメラミン樹脂(SR613:住友化学
社製)を3重量%、ノニオン性界面活性剤(LT−22
1:日本油脂社製)を5重量%添加した以外は、実施例
1と同様にして情報記録シートを得た。その評価結果を
表1に示す。
【0043】
【実施例5】実施例1で得られたバインダー液Cに対し
て、固形分換算でメラミン樹脂(SR613:住友化学
社製)を3重量%、ノニオン性界面活性剤(エマルゲン
985:日本油脂社製)を5重量%添加した以外は、実
施例1と同様にして情報記録シートを得た。その評価結
果を表1に示す。
て、固形分換算でメラミン樹脂(SR613:住友化学
社製)を3重量%、ノニオン性界面活性剤(エマルゲン
985:日本油脂社製)を5重量%添加した以外は、実
施例1と同様にして情報記録シートを得た。その評価結
果を表1に示す。
【0044】
【比較例1】バインダー液Bに対して固形分換算でメラ
ミン樹脂(SR613:住友化学社製)を1重量%添加
して塗工液を調整した。該塗工液を、厚み100μmの
透明ポリエチレンテレフタレートフィルム(メリネック
スD535:ICIジャパン(株)製)に膜厚が10〜
15μmになるようにロッドコーターで塗工し、80℃
で15分間乾燥して情報記録シートを得た。その評価結
果を表1に示す。
ミン樹脂(SR613:住友化学社製)を1重量%添加
して塗工液を調整した。該塗工液を、厚み100μmの
透明ポリエチレンテレフタレートフィルム(メリネック
スD535:ICIジャパン(株)製)に膜厚が10〜
15μmになるようにロッドコーターで塗工し、80℃
で15分間乾燥して情報記録シートを得た。その評価結
果を表1に示す。
【0045】
【比較例2】バインダー液Bに対して、メラミン樹脂の
代わりに、固形分換算でノニオン性界面活性剤(LT−
221:日本油脂社製)を5重量%添加した以外は、比
較例1と同様にして情報記録シートを得た。その評価結
果を表1に示す。
代わりに、固形分換算でノニオン性界面活性剤(LT−
221:日本油脂社製)を5重量%添加した以外は、比
較例1と同様にして情報記録シートを得た。その評価結
果を表1に示す。
【0046】
【比較例3】バインダー液Bに対して、固形分換算でメ
ラミン樹脂(SR613:住友化学社製)を3重量%、
ノニオン性界面活性剤(LT−221:日本油脂社製)
を5重量%添加した以外は、比較例1と同様にして情報
記録シートを得た。その評価結果を表1に示す。
ラミン樹脂(SR613:住友化学社製)を3重量%、
ノニオン性界面活性剤(LT−221:日本油脂社製)
を5重量%添加した以外は、比較例1と同様にして情報
記録シートを得た。その評価結果を表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】
【発明の効果】本発明の情報記録シートを使用すること
によって、画像鮮明性、耐水性に優れた印刷物が得られ
る。特に顔料インクを使用して印刷した場合には、ひび
割れの少ない優れた画像が得られる。本発明の情報記録
シートは、OHP用シート、カレンダー、シール類(ス
テッカーなど)、カード類(名刺等)ポスター、デジタ
ルカメラの画像出力用記録シートなどの用途に使用でき
る。また、透明な支持体上の塗工層を不透明にする事に
よって、印字画像を支持体方向から見るバックコートフ
ィルムや光沢紙、光沢フィルムなどにも使用することが
できる。
によって、画像鮮明性、耐水性に優れた印刷物が得られ
る。特に顔料インクを使用して印刷した場合には、ひび
割れの少ない優れた画像が得られる。本発明の情報記録
シートは、OHP用シート、カレンダー、シール類(ス
テッカーなど)、カード類(名刺等)ポスター、デジタ
ルカメラの画像出力用記録シートなどの用途に使用でき
る。また、透明な支持体上の塗工層を不透明にする事に
よって、印字画像を支持体方向から見るバックコートフ
ィルムや光沢紙、光沢フィルムなどにも使用することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 1:00 29:04
Claims (2)
- 【請求項1】 支持体の少なくとも片面に、無水グルコ
ース単位1個あたりの硝酸エステル基置換度が0.2〜
2.95、カルボキシアルキルエーテル基置換度が0.
05〜2.8であるカルボキシアルキルセルロースの硝
酸エステル類3〜80重量%及び水性高分子20〜97
重量%の組成のバインダー、および、該バインダーの重
量に対して水酸基架橋剤0.1〜20重量%及び/また
は界面活性剤0.1〜20重量%を含有する塗工膜を有
することを特徴とする情報記録シート。 - 【請求項2】 水性高分子がカチオン変成ポリビニルア
ルコールであることを特徴とする請求項1記載の情報記
録シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10012779A JPH11208102A (ja) | 1998-01-26 | 1998-01-26 | 情報記録シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10012779A JPH11208102A (ja) | 1998-01-26 | 1998-01-26 | 情報記録シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11208102A true JPH11208102A (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=11814899
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10012779A Pending JPH11208102A (ja) | 1998-01-26 | 1998-01-26 | 情報記録シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11208102A (ja) |
-
1998
- 1998-01-26 JP JP10012779A patent/JPH11208102A/ja active Pending
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