JPH11208007A - 画像記録装置および画像記録装置の画像記録制御プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像記録装置および画像記録装置の画像記録制御プログラムを記録した記録媒体

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JPH11208007A
JPH11208007A JP10016007A JP1600798A JPH11208007A JP H11208007 A JPH11208007 A JP H11208007A JP 10016007 A JP10016007 A JP 10016007A JP 1600798 A JP1600798 A JP 1600798A JP H11208007 A JPH11208007 A JP H11208007A
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recording paper
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heating
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JP10016007A
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Hiroshi Sano
央 佐野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低い摩擦係数を有する記録紙に対してもリボ
ン滑りの発生することのない画像記録装置および画像記
録制御プログラムを記録した記録媒体を提供する。 【解決手段】 CPU54は、コンピュータCOMから
転送された画像データおよび画像記録指令信号を受け、
サーマルヘッド10に配列された多数の点状発熱体Hの
それぞれから発する熱量を制御してインクリボンRを加
熱し、画像データに応じた濃度のインクを記録紙Pに転
写する。CPU54は、フォトインタラプタ58、59
から得られるリボン種類や記録紙種類に関する情報を入
力する。そしてCPU54は、記録紙Pとインクリボン
Rとの接触部との間の摩擦係数が低く、かつ記録紙Pに
記録される画像の濃度が所定濃度よりも低いために記録
紙PとインクリボンRとで滑りを発生しやすい状況のと
きに、サーマルヘッド10による加熱熱量を上げて摩擦
力を増すように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータやビ
デオ機器の画像を記録紙あるいは記録フィルムに記録す
るための画像記録装置、特に昇華方式や溶融方式の熱転
写画像記録装置および画像記録制御プログラムを記録し
た記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に適用される画像記録装置の要部
を示す図6において、インクリボンRのインク面(図6
の紙面裏側)と記録紙Pとはサーマルヘッド10とプラ
テン20とで部分的に圧接される。サーマルヘッド10
の、インクリボンRと接する面には多数の点状発熱体H
がサーマルヘッド10の長手方向に配設されている。画
像記録装置に送られる画像データに応じて個々の点状発
熱体Hの発熱量は不図示の制御回路により独立して制御
される。このとき制御回路(不図示)は、プラテン20
を矢印Fの方向に回転させる。これにより記録紙Pおよ
びインクリボンRは矢印Aの方向に送られる。このとき
に点状発熱体Hで発生する熱量に応じた濃度でインクリ
ボンRのインクが溶融し、記録紙Pに転写される。これ
により所望の画像が記録紙Pの上に形成される。
【0003】インクリボンRには、イエロー(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)の3色の溶融性インクが、
Y、M、Cの順で塗布されている。Cのインクを塗布し
たインク面とYのインクを塗布したインク面との境界に
は、透明部分が設けられている。この透明部分には、イ
ンデックスマークIが形成されている。
【0004】上述のインクリボンRの一端は供給側リー
ル30に巻き付けられ、インクリボンRの他端は巻き取
りリール32に巻き付けられている。供給側リール30
と巻き取りリール32とは、一体に成形されている。巻
き取りリール32は、ピニオンギヤ42、減速ギヤ4
4、およびスリップ機構46を介してモータ40により
駆動される。画像記録に際し、制御回路(不図示)はプ
ラテン20を矢印Fの方向に駆動して記録紙Pを矢印A
の方向に送る。制御回路(不図示)は同時に、モータ4
0を駆動して画像記録後(使用済み)のインクリボンR
を巻き上げる。このとき、巻き取りリール32にはスリ
ップ機構46によって常に一定のトルクが作用する。こ
れにより、サーマルヘッド10とプラテン20とで圧接
されたインクリボンRには所定の張力が作用する。この
張力は、プラテン20が停止している状態において、サ
ーマルヘッド10とインクリボンR、およびインクリボ
ンRと記録紙Pとのそれぞれの接触面で発生する摩擦力
の合力よりも小さく設定される。つまり、プラテン20
の停止状態においてはインクリボンRは巻き上げられな
い。この張力はまた、プラテン20が回転し、記録紙P
が矢印Aの方向に送られるときにはインクリボンRも同
期して送られる程度に設定される。この張力が大きすぎ
る場合には、記録紙PとリボンRとが同期して送られ
ず、インクリボンRが記録紙Pに対して先行して送られ
る現象が発生する。この現象をリボンずれと称する。
【0005】リボンずれが発生すると、点状発熱体H
は、例えばYインクが塗布されたインク面を加熱する記
録紙Pの領域で、Yインクの次のMインクが塗布された
インク面を加熱してしまう。この結果、記録紙Pには、
色の乱れを生じた画像が記録される。
【0006】以上のように構成された画像記録装置は、
ビデオカメラなどのビデオ機器から出力されるビデオ信
号や、ディジタルスチルカメラ、あるいはコンピュータ
などから出力される画像データを入力し、これらの信号
があらわす画像を記録する。この動作は、Y、M、Cの
順の面順次で行われる。そのため、サーマルヘッド10
とプラテン20との間を記録紙Pが往方向(矢印Aの方
向)、復方向(矢印Aと反対の方向)、往方向、復方
向、往方向に2.5往復する。この間、インクリボンR
は、記録紙Pが往方向に進むときにのみ、記録紙Pとと
もに往方向に進む。Y、M、Cの3色の溶融性インクの
転写によって画像記録される際に、インクリボンRおよ
び記録紙Pがサーマルヘッド10およびプラテン20に
よって加圧される。そして図の矢印A方向に送られる際
に、サーマルヘッド10に配設された個々の点状発熱体
Hが発熱・自然冷却を繰り返す。このとき点状発熱体H
の発熱量に応じた量のインクが溶融して記録紙Pに転写
される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したイ
ンクの熱転写過程において、溶融したインクが自然冷却
によって記録紙P上に再凝固すると、これらインクリボ
ンRと記録紙Pとの接触面に接着力を生ずる。巻き取り
リール32によってインクリボンRに作用している張力
が、この接着力を上回る程度のものでなかった場合、画
像記録を終えたインクリボンRと記録紙Pとは引き剥が
されることなく、図の矢印Aの方向に進む。これによ
り、インクリボンRは巻き取りリール32に巻き取られ
ずに、いわゆるジャミングを引き起こす。このジャミン
グを防止するために、巻き取りリール32におけるイン
クリボンRの巻き上げトルクはあまり小さくすることが
できない。
【0008】このように、巻き取りリール32における
インクリボンRの巻き上げトルク、すなわちインクリボ
ンRに作用する張力は大き過ぎずかつ小さ過ぎずという
二つの条件を満たすことが必要となる。
【0009】上述したように、巻き取りリール32には
微妙な巻き上げトルク設定が要求される。反面、この画
像記録装置で画像記録に用いられる記録紙Pの種類はそ
の目的に応じて様々であり、その摩擦係数も様々であ
る。特に記録紙PがOHPフィルムなどのような平滑面
を有するものである場合に、その摩擦係数は特に低くな
ってリボン滑りが発生することがあった。
【0010】本発明の目的は、低い摩擦係数を有する記
録紙に対してもリボン滑りの発生することのない画像記
録装置および画像記録装置の画像記録制御プログラムを
記録した記録媒体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図1
に対応付けて本発明を説明する。 (1) 請求項1に記載の発明は、画像データに基づい
た加熱熱量で記録紙PとインクリボンRとを重ね合わせ
た部分を加熱して、加熱熱量に応じた量のインクをイン
クリボンRより記録紙Pに転写して画像を記録する加熱
手段10と;画像データに基づいて記録される画像の濃
度が所定濃度以下となる記録紙P上の領域に対して、そ
の所定濃度を越える濃度となるように加熱手段10から
発生する加熱熱量を制御するための信号を出力する加熱
熱量制御手段54とを有することにより上述した目的を
達成する。 (2) 請求項2に記載の発明は、加熱熱量制御手段5
4により、記録紙Pの種類によって異なる摩擦係数に対
応して所定濃度を変化させるものである。 (3) 請求項3に記載の発明は、加熱熱量制御手段5
4により、インクリボンRの種類ごとに対応して用いら
れる記録紙Pの摩擦係数に対応するように、インクリボ
ンRの種類によって所定濃度を変化させるものである。 (4) 請求項4に記載の発明は、加熱手段10の温度
を検出する温度検出手段12をさらに有し;加熱熱量制
御手段54により、温度検出手段12で検出された加熱
手段10の温度に応じて所定濃度を変化させるものであ
る。 (5) 請求項5に記載の発明は、記録紙Pの種類に関
する情報または記録紙Pの摩擦係数に関する情報を検出
する記録紙情報検出手段59をさらに有し;加熱熱量制
御手段54により、記録紙情報検出手段59で検出され
た記録紙の種類に関する情報または記録紙の摩擦係数に
関する情報に対応して所定濃度を変化させるものであ
る。 (6) 請求項6に記載の発明は、画像記録に用いる記
録紙Pの摩擦係数に関する条件を設定する記録紙条件設
定手段COMまたは54をさらに有し;加熱熱量制御手
段54により、記録紙条件設定手段COMまたは54で
設定された摩擦係数に関する条件に対応して所定濃度を
変化させるものである。 (7) 請求項7に記載の発明は、画像記録に際して用
いられるインクリボンRの種類を検出するリボン種検出
手段58をさらに有し、加熱熱量制御手段54により、
リボン種検出手段58で検出されたインクリボンRの種
類によって所定濃度を変化させるものである。 (8) 請求項8に記載の発明は、画像記録に際して用
いられるインクリボンの種類を設定するリボン種設定手
段COMまたは54をさらに有し;加熱熱量制御手段5
4により、リボン種設定手段COMまたは54で設定さ
れたインクリボンRの種類によって所定濃度を変化させ
るものである。 (9) 請求項9に記載の発明は、記録紙Pとインクリ
ボンRとを重ね合わせた部分を加熱して、インクリボン
Rに含まれるインクをインクリボンRより記録紙Pに転
写する加熱手段10と;記録紙Pの種類を設定する記録
紙種設定手段COMと;記録紙種設定手段COMの設定
に基づいて、加熱手段10の加熱の熱量を制御する加熱
熱量制御手段54とを有するものである。 (10) 請求項10に記載の発明は、画像データに基
づいた加熱熱量で記録紙PとインクリボンRとを重ね合
わせた部分を加熱して、加熱熱量に応じた濃度のインク
をインクリボンRより記録紙Pに転写して画像を記録す
る加熱手段10を有する画像記録装置の画像記録制御プ
ログラムを記録した記録媒体であり、この記録媒体に記
録された制御プログラムは、画像データに基づいて記録
される画像の濃度が所定濃度以下となる記録紙P上の領
域に対して、その所定濃度を越える濃度となるように前
記加熱手段から発生する加熱熱量を制御するための信号
を出力させるものである。 (11) 請求項11に記載の発明は、加熱熱量を制御
する信号を生成するにあたって、記録紙Pの種類によっ
て異なる摩擦係数に対応する情報の入力結果に基づき、
所定濃度を変化させる画像記録制御プログラムを記録し
たものである。 (12) 請求項12に記載の発明は、加熱熱量を制御
する信号を生成するにあたって、インクリボンRの種類
ごとに対応して用いられる記録紙Pの摩擦係数に対応し
て用いられる記録紙の摩擦係数に対応するように、イン
クリボンRの種類に関する情報の入力結果に基づき、所
定濃度を変化させる画像記録制御プログラムを記録した
ものである。 (13) 請求項13に記載の発明は、加熱熱量を制御
する信号を生成するにあたって、加熱手段10の温度を
検出する温度検出手段12で検出された加熱手段の温度
に関する情報の入力結果に基づき、所定濃度を変化させ
る画像記録制御プログラムを記録したものである。 (14) 請求項14に記載の発明は、加熱熱量を制御
する信号を生成するにあたって、記録紙Pの種類に関す
る情報または記録紙Pの摩擦係数に関する情報を検出す
る記録紙情報検出手段59により検出された記録紙Pの
種類に関する情報または記録紙Pの摩擦係数に関する情
報の入力結果に基づき、所定濃度を変化させる画像記録
制御プログラムを記録したものである。 (15) 請求項15に記載の発明は、加熱熱量を制御
する信号を生成するにあたって、画像記録に用いる記録
紙Pの摩擦係数に関する条件を設定する記録紙条件設定
手段COMまたは54により設定された摩擦係数に関す
る情報の入力結果に基づき、所定濃度を変化させる画像
記録制御プログラムを記録したものである。 (16) 請求項16に記載の発明は、加熱熱量を制御
する信号を生成するにあたって、画像記録に際して用い
られるインクリボンRの種類を検出するリボン種検出手
段58により検出されたインクリボンRの種類に関する
情報の入力結果に基づき、所定濃度を変化させる画像記
録制御プログラムを記録したものである。 (17) 請求項17に記載の発明は、加熱熱量を制御
する信号を生成するにあたって、画像記録に際して用い
られるインクリボンRの種類を設定するリボン種設定手
段COMまたは54により設定されたインクリボンRの
種類に関する情報の入力結果に基づき、所定濃度を変化
させる画像記録制御プログラムを記録したものである。 (18) 請求項18に記載の発明は、画像データに基
づいた加熱熱量で記録紙PとインクリボンRとを重ね合
わせた部分を加熱して、加熱熱量に応じた量のインクを
インクリボンRより記録紙Pに転写して画像を記録する
加熱手段10を有する画像記録装置の画像記録制御プロ
グラムを記録した記録媒体であり、この記録媒体に記録
された制御プログラムは、記録紙Pの種類を設定する記
録紙種設定手段COMまたは54により設定された種類
に関する情報の入力結果に基づいて加熱熱量を求めるも
のである。
【0012】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0013】
【発明の実施の形態】図1〜図5を参照して本発明の実
施の形態に係る画像記録装置について説明する。図1
は、画像記録装置1(2点鎖線で囲った部分)を構成す
る画像記録機構の要部と、画像記録装置1の画像記録動
作を制御するための駆動制御回路50との概略をブロッ
ク図にて示したものである。図1において、図6と同じ
構成要素には同じ符号を付してその説明を省略する。画
像記録装置1の駆動制御回路50は、画像記録装置1の
制御を行うCPU54を備えている。このCPU54に
は、インターフェイス51とRAM52AとROM52
Bとドライバ56A、56B、56Cとが接続される。
ROM52Bには、CPU54により実行される画像記
録動作制御プログラムと、画像記録装置1で使用される
複数の記録紙Pに対応する摩擦係数μとが記憶されてい
る。インターフェイス51は、コンピュータCOMと接
続される。そして、画像記録装置1は、コンピュータC
OMからY、M、C3色の面順次データにより構成され
る画像データを受け、画像を記録する。インターフェイ
ス51は、コンピュータCOMより上述の画像データ
と、データ読み込みのためのタイミング信号とを入力す
る。インターフェイス51はまた、コンピュータCOM
へデータ読み込み完了を示す読み込み完了信号と、画像
記録装置1の状態を示す状態信号とを出力する。CPU
54にはまた、温度センサ12およびフォトインタラプ
タ58が接続される。この温度センサ12は、サーマル
ヘッド10の発熱量を検知するためにサーマルヘッド1
0に取り付けられる。フォトインタラプタ58は、イン
クリボンRのシアンインク面Cとイエローインク面Yと
の間に形成されたインデックスマークIを検出するため
にインクリボンRの走行経路近傍に配設される。CPU
54は、コンピュータCOMから送られた画像データを
一時的にRAM52Aに貯える。そしてCPU54は、
上述の画像データに基づき、プラテン20を駆動するモ
ータ22の回転量に関する制御信号をドライバ56A
に、巻き取りリール32を駆動するモータ40の回転量
に関する制御信号をドライバ56Bへ、サーマルヘッド
の発熱量を制御するための信号をドライバ56Cへ発す
る。CPU54からの制御信号を受け、ドライバ56A
はモータ22に、ドライバ56Bはモータ40に、そし
てドライバ56Cはサーマルヘッド10に電力を、それ
ぞれ供給する。CPU54は、不図示のヘッド駆動機構
を制御し、インクリボンRと記録紙Pとを、サーマルヘ
ッド10とプラテン20とで加圧(以降、この状態を加
圧状態と称する)しながら点状発熱体Hを発熱させる。
加圧状態で点状発熱体Hが発熱すると、インクリボンR
に塗布された溶融性インクが記録紙Pに転写される。加
圧状態でCPU54がプラテン20を回転させると、記
録紙PとリボンRとが同じ量だけ図1の矢印Aの方向に
送られる。また、CPU54は、ヘッド駆動機構(不図
示)を制御し、サーマルヘッド10をプラテン20から
遠ざけ(以降、この状態を開放状態と称する)て、イン
クリボンRのインク面の切り換えと、記録紙Pの送り出
し(図1において矢印Aの方向に送る動作)と、送り戻
し(矢印Aと逆の方向に送る動作)とを制御する。な
お、フォトインタラプタ59の動作の詳細な説明は後述
する。
【0014】以上のように構成された画像記録装置1に
おいてCPU54は、コンピュータCOMとの間で画像
データ、タイミング信号、読み込み完了信号および状態
信号を授受し、インクリボンRに塗布された溶融性イン
クを記録紙Pに転写する。
【0015】ここで、CPU54による画像記録動作制
御の説明をする前に、リボンずれの防止方法について説
明する。
【0016】溶融性インクは、加熱されてインクリボン
Rから記録紙Pに転写するとき、一時的にインクリボン
Rと記録紙Pとの両方に接着して接着力を発生する。こ
の接着力により、インクリボンRと記録紙Pとの接触面
における見かけの摩擦力が増し、記録紙Pとインクリボ
ンRとの間の摩擦係数が小さくてもリボンずれの発生が
防止される。見かけの摩擦力は、溶融する溶融性インク
の量が少ないと小さくなる。したがって、記録される画
像面積のうち、低濃度部(溶融性インクの転写量が少な
い部分)の面積が多くなるにつれて見かけの摩擦力は低
下する。これについて、記録される画像が例えば図2に
示されるものの場合について説明する。記録紙Pに、図
2に示すようにグラデーションパターンを記録した場
合、部分Aから部分B、そして部分Bから部分Cと、画
像の記録濃度が低下するにつれて見かけの摩擦力も低下
する。
【0017】本実施の形態では、記録紙Pとインクリボ
ンRとの間の摩擦係数と、主走査方向に記録される画像
の濃度とから、溶融性インクの転写量を補正すること
で、リボンずれの発生が防止される。
【0018】以下、コンピュータCOMより画像データ
が送られるのにともない、CPU54により制御される
画像記録動作について、図3に示すフローチャートを参
照して説明する。
【0019】CPU54は、ステップS101におい
て、サーマルヘッド10をプラテンから遠ざける(開放
状態)。そして、CPU54は、フォトインタラプタ5
8(図1)からインデックスマーク信号を受け、インク
リボンRの種類を検出する。CPU54は、ステップS
102において、ROM52Bに予め記憶されているデ
ータテーブルより、ステップS101で検出したインク
リボンRの種類に対応して用いられる記録紙Pの摩擦係
数μを読み出す。CPU54は、ステップS103にお
いて、図6に示すインクリボンRのYインク面の先頭部
分が点状発熱体Hに一致するように巻き取りリール32
を駆動する。以降、ステップS103の動作をインクリ
ボンRの頭出しと称する。
【0020】CPU54は、ステップS104で記録紙
P(図1)を初期位置にセット、すなわち記録紙Pの先
端部分が点状発熱体Hの配列位置に一致するように不図
示の記録紙送り機構を駆動する。以降、ステップS10
4の動作を記録紙Pの頭出しと称する。CPU54は、
ステップS105で温度センサ12からサーマルヘッド
10の温度情報Tを入力する。以降、サーマルヘッド1
0の温度Tをサーマルヘッド温度Tと称する。CPU5
4は、ステップS106において、摩擦係数μがOHP
用フィルムに対応する値かどうかを判断する。摩擦係数
μがOHP用フィルムに対応する値の場合には、以下の
ように画像データ補正量Dcを求める。CPU54は、
ステップS102で読み出した摩擦係数μとステップS
105で入力したサーマルヘッド温度Tとから濃度補正
量Dcを算出する。この濃度補正量Dcは、インクリボ
ンRより記録紙Pに溶融性インクを転写する際の最低濃
度を決める値である。記録紙Pの摩擦係数μが低く、か
つサーマルヘッド温度Tが低い場合、つまりリボン滑り
が発生しやすい場合には濃度補正量Dcは比較的大きめ
の値に設定される。摩擦係数μがOHP用フィルムに対
応しない値の場合には、画像データ補正量Dcをゼロに
設定する。CPU54は、ステップS107において、
上述の濃度補正量Dcに基づき、画像データに補正をか
ける。この画像データより、CPU54は、ドライバ5
6Cからサーマルヘッドに供給する電力量を制御するた
めのデータを求める。本実施の形態において、サーマル
ヘッドに供給する電力は電流によって制御しており、以
下これをサーマルヘッド駆動電流と称する。なお、ステ
ップS107は一つの処理ステップとして表現されてい
るが、実際にはCPU54は、記録する画像の各画素に
対応したそれぞれのデータに対して補正をかけ(以降、
この補正を画像データ補正と称する)、そしてサーマル
ヘッド駆動電流を求めている(以降、この変換を画像デ
ータ→電流変換と称する)。
【0021】なお、以上の処理ステップのうちのステッ
プS105〜S107の処理は、要約すると以下のよう
になる。すなわちCPU54は、サーマルヘッド温度
Tを入力し、濃度補正量Dc=f(μ、T)を算出
し、濃度補正量Dcに基づいて画像データ補正を行
い、画像データ→電流変換をするものである。これを
以下のような処理手順としてもよい。すなわちCPU5
4が、a)サーマルヘッド温度Tを入力し、b)濃度補
正量Dc=f(μ)を算出し、c)濃度補正量Dcに基
づいて画像データ補正を行い、d)画像データ→電流変
換の際に、サーマルヘッド温度Tに基づいて補正をかけ
るものであってもよい。CPU54による上述したa)
〜d)の処理手順では、画像データ補正を行う際にサー
マルヘッド温度Tは加味しない。その代わりにサーマル
ヘッド10に対する供給電流を求める際にサーマルヘッ
ド温度Tを加味する。このような処理手順とする場合に
は、b)の濃度補正量Dc=f(μ)の算出手順および
c)の画像データの補正手順を、画像記録装置1に接続
したコンピュータCOM(図1)で行ってもよい。
【0022】CPU54は、ステップS108でプラテ
ン20とサーマルヘッド10とを加圧状態に制御する。
CPU54は、ステップS107で画像データ補正と、
画像データ→電流変換とを行って求めたサーマルヘッド
駆動電流に基づき、サーマルヘッド10の発熱量を制御
するための信号をドライバ56Cに出力する。ドライバ
56Cは、CPU54から受けた信号に基づき、サーマ
ルヘッド10に電流を供給する。サーマルヘッド10の
点状発熱体Hは、ドライバ56Cから供給される電流を
受け、その量に応じて発熱する。そして、点状発熱体H
による加熱量に応じる量の溶融性インクが、記録紙Pに
転写される。CPU54は、上述のようにサーマルヘッ
ド10の発熱量を制御するための信号をドライバ56C
に出力しながらドライバ56Aにモータ22の回転量を
制御するための信号を発し、プラテン20を図1の矢印
F方向に回転させる。プラテン20が矢印Fの方向に回
転すると、記録紙Pは、図1の矢印Aの方向に送られ
る。インクリボンRは、供給側リール30から送り出さ
れると、インクリボンRとの間に作用する接着力により
記録紙Pとともに送られ、図1の矢印BおよびCに示す
方向に沿って移動する。CPU54は、ドライバ56B
にモータ40の回転量を制御するための信号を発してモ
ータ40を回転させ、溶融性インクの転写を終えたイン
クリボンRを順次巻き取る。CPU54は、Yの画像デ
ータをすべてドライバ56Cに出力し終えるまで上述の
動作を繰り返す。CPU54は、ステップS109で
Y、M、Cすべてのインク面での画像記録を終えたかど
うかを判定する。Y、M、Cすべてのインク面での画像
記録が終わった場合には、CPU54は、ステップS1
10を実行する。すべてのインク面での画像記録が終わ
っていない場合、CPU54は、ステップS111を実
行する。CPU54は、ステップS110においてサー
マルヘッド10とプラテン20とを開放状態にして不図
示の紙送り機構を駆動する。そしてCPU54は、画像
記録を終えた記録紙Pを画像記録装置1の外へ排出す
る。CPU54はまた、ステップS111でサーマルヘ
ッド10とプラテン20とを開放状態にして記録紙Pを
図1の矢印Aと逆の方向に送り戻す。CPU54は、送
り戻した記録紙Pの頭出しをしてステップS104に戻
る。
【0023】以上のステップS101〜S111におけ
る制御で、CPU54は、インクリボンRの種類(これ
はとりもなおさず、インクリボンRのそれぞれの種類に
対応して専用で用いられる記録紙Pの種類を表す。)に
対応して用いられる記録紙Pの摩擦係数μと、検出され
たサーマルヘッド温度Tとに基づいて濃度補正量Dcを
求め、画像記録データの濃度補正をかけた上で画像記録
を行っている。これは以下の理由による。つまり、画像
記録装置1の環境温度の高低や、連続して画像記録を行
った直後か、あるいはコールドスタート直後かなどの違
いにより画像記録装置1が画像記録動作を開始するとき
のサーマルヘッド10の温度は異なる。画像記録動作を
開始するときの点状発熱体Hの温度は、サーマルヘッド
10と同じになっている。そして、点状発熱体Hが発熱
すると、サーマルヘッド10の温度は、その発熱量に応
じた分だけ上昇する。したがって、画像記録動作開始時
のサーマルヘッド10の温度が異なると、発熱した点状
発熱体Hの温度も異なる。したがって、同じ駆動電流に
対して得られる画像の濃度も異なる。つまり、サーマル
ヘッド10の温度が低い状態で画像記録が開始される
と、同じ駆動電流に対して、溶融性インクの転写量も減
る。溶融性インクの転写量が減ると、見かけの摩擦力も
低下する。見かけの摩擦力が減ると、リボンずれが発生
しやすくなる。このような場合、濃度補正量Dcを増や
して、溶融性インクの転写量が一定量以下になることを
防止してリボンずれの発生を防止する。逆に、サーマル
ヘッド10の温度が高い状態で画像記録が開始される
と、同じサーマルヘッド駆動電流に対して、溶融性イン
クの転写量が増える。この場合には、濃度補正量Dcを
減らし、記録された画像の濃度が上がりすぎることのな
いようにする。
【0024】以上に説明したように、ステップS106
で求められる濃度補正量Dcは、記録紙Pの摩擦係数μ
とサーマルヘッド温度Tとを加味し、リボンずれが発生
しないように定められる。
【0025】関数Dc=f(μ、T)の概念を、図4に
示す。図4において、サーマルヘッド温度Tが低く、か
つ記録紙Pの摩擦係数μが低いとき、濃度補正量Dcは
最大値Dcmaxとなる。そして、画像記録に際して同
じ種類の記録紙Pを用いる場合であっても、サーマルヘ
ッド温度Tが高い場合には濃度補正量Dcは小さくてよ
い。この濃度補正量Dcは、予備実験により予め求めら
れる。なお、ステップS107において、濃度補正量D
cは、CPU54によって画像データに対して一律に与
えられるオフセット値ではない。つまり、画像データ
(16進数にて0H〜FFH)に対するサーマルヘッド
駆動電流の関係を示す図5のグラフで表されるように、
CPU54は最低濃度近傍のデータに対してのみ補正を
加える。すなわち、記録される画像の濃度が高いため、
大きな見かけの摩擦力が発生する場合、CPU54は濃
度補正をかけることはない。この場合、記録された画像
には何の影響も及ぼすことはない。また、記録される画
像の濃度が部分的に低い場合、CPU54はその濃度の
低い部分にのみ補正をかける。これにより、記録された
画像全体の濃度が高くなって、全体に暗い仕上がりにな
ってしまうことはない。
【0026】以上のように、記録紙Pの摩擦係数が小さ
い場合、CPU54はサーマルヘッド温度Tに基づいて
画像データに補正をかける。この補正により、インクリ
ボンRと記録紙Pとの接触面には、一定量以上の見かけ
の摩擦力が働く。
【0027】以上の実施の形態の説明において、用いら
れるインクリボンRの種類と記録紙Pとの組み合わせは
一義的に決まっているものである。したがってCPU5
4は、インクリボンRの種類を判別することにより記録
紙Pの種類を判別している。なお、上述した方法に代え
て、図1に示すコンピュータCOM上で実行される画像
記録装置制御プログラムにより、この記録紙Pやインク
リボンRの種類についてオペレータが設定可能としても
よい。あるいは、画像記録装置1に設けた不図示の設定
スイッチでオペレータが記録紙PやインクリボンRの種
類などを設定してもよい。また、記録紙PがOHPフィ
ルムである場合、特にリボンずれが発生しやすい。した
がって、記録紙Pが透明であるか不透明であるかをフォ
トインタラプタ59で検出し、記録紙PがOHPフィル
ムであるか、あるいはそれ以外であるかについてCPU
54が判別するものであってもよい。さらに、記録紙P
の種類については問わずに、サーマルヘッド温度Tのみ
に基づいて濃度補正量Dcを求めるものであってもよい
し、さらにサーマルヘッド温度Tも考慮せず、濃度補正
量Dcを常に一定の値とするものであってもよい。
【0028】上述した実施の形態の説明において、CP
U54は、リボンずれの発生を防止するために画像デー
タに補正をかけ、次いで画像データをもとにサーマルヘ
ッド駆動電流を求める。これに代えてCPU54は、以
下のようにサーマルヘッド駆動電流を求めるものであっ
てもよい。すなわち、画像データをD、温度センサ12
より入力したサーマルヘッド温度をT、記録紙Pの摩擦
係数をμ、サーマルヘッド駆動電流をIで表したしたと
きに、CPU54がプログラム中に組み込まれた関数I
=f(D、μ、T)で表される関数からサーマルヘッド
駆動電流Iを求めるものであってもよい。この関数f
(D、μ、T)に代えて、CPU54のプログラム中に
予め用意されたデータテーブルをCPU54が参照し、
上述の画像データD、記録紙Pの摩擦係数μ、およびサ
ーマルヘッド温度Tからサーマルヘッド駆動電流Iを求
めるものであってもよい。
【0029】また、以上の実施の形態の説明において、
CPU54により実行される画像記録動作の制御プログ
ラムは、ROM52B(図1)に格納されたものである
が、このプログラムは、コンピュータCOM(図1)に
格納されてもよい。この場合、プログラムの実行に関す
る制御信号がコンピュータCOMと画像記録装置1との
間でやりとりされる。
【0030】さらに、以上の実施の形態の説明におい
て、点状発熱体Hの発熱量は、サーマルヘッド駆動電流
Iの大きさで制御されている。これに代えてサーマルヘ
ッド駆動電流Iの電流値は一定にし、通電時間の長短に
より点状発熱体の発熱量を制御するものであってもよ
い。
【0031】以上の実施の形態の説明において、本発明
を溶融式の熱転写画像記録装置に適用した例について説
明したが、昇華式の熱転写画像記録装置に適用すること
も可能である。
【0032】以上の発明の実施の形態と請求項との対応
において、サーマルヘッド10が加熱手段を、CPU5
4が加熱熱量制御手段を、フォトインタラプタ59が記
録紙情報検出手段を、コンピュータCOMまたはCPU
54が記録紙条件設定手段と記録紙種設定手段とを、フ
ォトインタラプタ58がリボン種検出手段を、コンピュ
ータCOMまたはCPU54がリボン種設定手段を、温
度センサ12がヘッド温度検出手段を、それぞれ構成す
る。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば以下
のような効果を得ることができる。 (1) 請求項1または請求項10に記載の発明によれ
ば、記録される画像の濃度が所定濃度以下となる記録紙
上の領域に対して、その所定濃度を越える濃度となるよ
うに加熱手段から発生する加熱熱量を制御するための信
号を出力することにより、常にインクリボンと記録紙と
の間に見かけの摩擦力を生じさせることができる。これ
により、インクリボンと記録紙との間の摩擦係数が低
く、かつ記録紙に記録する画像の濃度の低い領域が続く
場合であってもリボンずれを生ずることなく画像記録を
行うことができる。 (2) 請求項2または請求項11に記載の発明によれ
ば、加熱熱量制御手段が、異なる摩擦係数を有する記録
紙の種類に対応して加熱手段から発生する加熱熱量を制
御するための信号を出力するので、異なる摩擦係数を有
する記録紙の種類に対応して加熱熱量の補正量を変化さ
せることができる。これにより、リボンずれの発生を防
止することができ、また、記録された画像の仕上がりに
およぼす影響を最小限にとどめることができる。 (3) 請求項3または請求項12に記載の発明によれ
ば、加熱熱量制御手段が、インクリボンの種類によって
加熱手段から発生する加熱熱量を制御するための信号を
出力し、これによりインクリボンの種類ごとに対応して
用いられる記録紙の種類に応じて加熱熱量の補正量を変
化させるようにしたので、記録紙の種類を検出する手段
を有していなくても、異なる摩擦係数を有する記録紙の
種類に対応して加熱熱量の補正量を変化させ、リボンず
れの発生を防止することができる。 (4) 請求項4または請求項13に記載の発明によれ
ば、温度検出手段により検出した加熱手段の温度に応じ
て加熱熱量の補正量を変化させるようにしたので、加熱
手段の温度によらず、安定してリボンずれの発生を防止
することができる。また、加熱手段の温度が高い場合で
も、インクリボンから記録紙に転写されるインクの量が
増えて画像の濃度が増してしまうことがない。 (5) 請求項5または請求項14に記載の発明によれ
ば、記録紙情報検出手段により検出された記録紙の種類
または摩擦係数に関する情報に対応して加熱熱量の補正
量を変化させるようにしたので、異なる摩擦係数を有す
る記録紙の種類に対応して加熱熱量の補正量を変化させ
ることができる。これにより、リボンずれの発生を防止
することができ、また、記録された画像の仕上がりにお
よぼす影響を最小限にとどめることができる。 (6) 請求項6または請求項15に記載の発明によれ
ば、記録紙条件設定手段により設定された記録紙の摩擦
係数に関する条件に対応して加熱熱量の補正量を変化さ
せるようにしたので、異なる摩擦係数を有する記録紙の
種類に対応して加熱熱量の補正量を変化させることがで
きる。これにより、記録紙の情報を検出する手段を有し
ない画像記録装置であっても、リボンずれの発生を防止
することができ、また、記録された画像の仕上がりにお
よぼす影響を最小限にとどめることができる。 (7) 請求項7または請求項16に記載の発明によれ
ば、リボン種検出手段により検出されたインクリボンの
種類ごとに対応して用いられる記録紙の種類に応じて加
熱熱量の補正量を変化させるようにしたので、記録紙の
種類を検出する手段を有していなくても、異なる摩擦係
数を有する記録紙の種類に対応して加熱熱量の補正量を
変化させ、リボンずれの発生を防止することができる。 (8) 請求項8または請求項17に記載の発明によれ
ば、リボン種設定手段により設定されたインクリボンの
種類ごとに対応して用いられる記録紙の種類に応じて加
熱熱量の補正量を変化させるようにしたので、記録紙の
種類を検出する手段やリボン種を検出する手段を有して
いなくても、異なる摩擦係数を有する記録紙の種類に対
応して加熱熱量の補正量を変化させ、リボンずれの発生
を防止することができる。 (9) 請求項9または請求項18に記載の発明によれ
ば、記録紙種設定手段で設定された記録紙の種類に応じ
て加熱熱量の補正量を変化させるようにしたので、異な
る摩擦係数を有する記録紙の種類に対応して加熱熱量の
補正量を変化させてリボンずれの発生を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る画像記録装置の
画像記録機構要部およびこの画像記録装置の駆動制御回
路の概略を示すブロック図。
【図2】 記録紙に記録された画像の一例を示す図。
【図3】 画像記録装置の駆動制御回路に内蔵された
CPUによる画像記録動作制御を説明するフローチャー
ト。
【図4】 濃度補正量Dcを求める関数の概念図。
【図5】 画像データに対するサーマルヘッド駆動電
流の関係を示す概略図。
【図6】 本発明に適用される画像記録装置の要部を
示す斜視図。
【符号の説明】
10 サーマルヘッド 12 温度センサ 20 プラテン 30 供給側リール 32 巻き取りリール 50 駆動制御回路 54 CPU 56A、56B、56C ドライバ 58、59 フォトインタラプタ H 点状発熱体 I インデックスマーク P 記録紙 R インクリボン

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データに基づいた加熱熱量で記録紙
    とインクリボンとを重ね合わせた部分を加熱して、前記
    加熱熱量に応じた量のインクを前記インクリボンより前
    記記録紙に転写して画像を記録する加熱手段と、 前記画像データに基づいて記録される画像の濃度が所定
    濃度以下となる前記記録紙上の画像記録領域に対して、
    その所定濃度を越える濃度となるように前記加熱手段か
    ら発生する加熱熱量を制御するための信号を出力する加
    熱熱量制御手段とを有することを特徴とする画像記録装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像記録装置におい
    て、 前記加熱熱量制御手段は、前記記録紙の種類によって異
    なる摩擦係数に対応して前記所定濃度を変化させること
    を特徴とする画像記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の画像記録装置におい
    て、 前記加熱熱量制御手段は、前記インクリボンの種類ごと
    に対応して用いられる記録紙の摩擦係数に対応するよう
    に、前記インクリボンの種類によって前記所定濃度を変
    化させることを特徴とする画像記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の画像記録装置におい
    て、 前記加熱手段の温度を検出する温度検出手段をさらに有
    し、 前記加熱熱量制御手段はさらに、前記温度検出手段で検
    出された加熱手段の温度に応じて前記所定濃度を変化さ
    せることを特徴とする画像記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の画像記録装置におい
    て、 前記記録紙の種類に関する情報または前記記録紙の摩擦
    係数に関する情報を検出する記録紙情報検出手段をさら
    に有し、 前記加熱熱量制御手段は、前記記録紙情報検出手段によ
    り検出された前記記録紙の種類に関する情報または前記
    記録紙の摩擦係数に関する情報に対応して前記所定濃度
    を変化させることを特徴とする画像記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の画像記録装置におい
    て、 画像記録に用いる記録紙の摩擦係数に関する条件を設定
    する記録紙条件設定手段をさらに有し、 前記加熱熱量制御手段は、前記記録紙条件設定手段によ
    り設定された前記摩擦係数に関する条件に対応して前記
    所定濃度を変化させることを特徴とする画像記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載の画像記録装置におい
    て、 画像記録に際して用いられる前記インクリボンの種類を
    検出するリボン種検出手段をさらに有し、 前記加熱熱量制御手段は、前記リボン種検出手段により
    検出されたインクリボンの種類によって前記所定濃度を
    変化させることを特徴とする画像記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項3に記載の画像記録装置におい
    て、 画像記録に際して用いられる前記インクリボンの種類を
    設定するリボン種設定手段をさらに有し、 前記加熱熱量制御手段は、前記リボン種設定手段により
    設定されたインクリボンの種類によって前記所定濃度を
    変化させることを特徴とする画像記録装置。
  9. 【請求項9】 記録紙とインクリボンとを重ね合わせた
    部分を加熱して、前記インクリボンに含まれるインクを
    前記インクリボンより前記記録紙に転写する加熱手段
    と、 前記記録紙の種類を設定する記録紙種設定手段と、 前記記録紙種設定手段の設定に基づいて、前記加熱手段
    の加熱の熱量を制御する加熱熱量制御手段と、 を有することを特徴とする画像記録装置。
  10. 【請求項10】 画像データに基づいた加熱熱量で記録
    紙とインクリボンとを重ね合わせた部分を加熱して、前
    記加熱熱量に応じた濃度のインクを前記インクリボンよ
    り前記記録紙に転写して画像を記録する加熱手段を有す
    る画像記録装置の画像記録制御プログラムを記録した記
    録媒体であって、 前記制御プログラムは、前記画像データに基づいて記録
    される画像の濃度が所定濃度以下となる前記記録紙上の
    画像記録領域に対して、その所定濃度を越える濃度とな
    るように前記加熱手段から発生する加熱熱量を制御する
    ための信号を出力させることを特徴とする画像記録制御
    プログラムを記録した記録媒体。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の記録媒体におい
    て、 前記加熱熱量を制御する信号を生成するにあたって、前
    記記録紙の種類によって異なる摩擦係数に対応する情報
    の入力結果に基づき、前記所定濃度を変化させることを
    特徴とする画像記録制御プログラムを記録した記録媒
    体。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の記録媒体におい
    て、 前記加熱熱量を制御する信号を生成するにあたって、前
    記インクリボンの種類ごとに対応して用いられる記録紙
    の摩擦係数に対応するように、前記インクリボンの種類
    に関する情報の入力結果に基づき、前記所定濃度を変化
    させることを特徴とする画像記録制御プログラムを記録
    した記録媒体。
  13. 【請求項13】 請求項10に記載の記録媒体におい
    て、 前記加熱熱量を制御する信号を生成するにあたって、前
    記加熱手段の温度を検出する温度検出手段で検出された
    加熱手段の温度に関する情報の入力結果に基づき、前記
    所定濃度を変化させることを特徴とする画像記録制御プ
    ログラムを記録した記録媒体。
  14. 【請求項14】 請求項10に記載の記録媒体におい
    て、 前記加熱熱量を制御する信号を生成するにあたって、前
    記記録紙の種類に関する情報または前記記録紙の摩擦係
    数に関する情報を検出する記録紙情報検出手段により検
    出された前記記録紙の種類に関する情報または前記記録
    紙の摩擦係数に関する情報の入力結果に基づき、前記所
    定濃度を変化させることを特徴とする画像記録制御プロ
    グラムを記録した記録媒体。
  15. 【請求項15】 請求項10に記載の記録媒体におい
    て、 前記加熱熱量を制御する信号を生成するにあたって、画
    像記録に用いる記録紙の摩擦係数に関する条件を設定す
    る記録紙条件設定手段により設定された前記摩擦係数に
    関する情報の入力結果に基づき、前記所定濃度を変化さ
    せることを特徴とする画像記録制御プログラムを記録し
    た記録媒体。
  16. 【請求項16】 請求項10に記載の記録媒体におい
    て、 前記加熱熱量を制御する信号を生成するにあたって、画
    像記録に際して用いられる前記インクリボンの種類を検
    出するリボン種検出手段により検出されたインクリボン
    の種類に関する情報の入力結果に基づき、前記所定濃度
    を変化させることを特徴とする画像記録制御プログラム
    を記録した記録媒体。
  17. 【請求項17】 請求項10に記載の記録媒体におい
    て、 前記加熱熱量を制御する信号を生成するにあたって、画
    像記録に際して用いられる前記インクリボンの種類を設
    定するリボン種設定手段により設定されたインクリボン
    の種類に関する情報の入力結果に基づき、前記所定濃度
    を変化させることを特徴とする画像記録制御プログラム
    を記録した記録媒体。
  18. 【請求項18】 画像データに基づいた加熱熱量で記録
    紙とインクリボンとを重ね合わせた部分を加熱して、前
    記加熱熱量に応じた量のインクを前記インクリボンより
    前記記録紙に転写して画像を記録する加熱手段を有する
    画像記録装置の画像記録制御プログラムを記録した記録
    媒体であって、 前記制御プログラムは、前記記録紙の種類を設定する記
    録紙種設定手段により設定された前記種類に関する情報
    の入力結果に基づいて前記加熱熱量を求めることを特徴
    とする画像記録制御プログラムを記録した記録媒体。
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