JPH11207583A - 半導体基板の製造方法及びその製造装置 - Google Patents
半導体基板の製造方法及びその製造装置Info
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- JPH11207583A JPH11207583A JP856598A JP856598A JPH11207583A JP H11207583 A JPH11207583 A JP H11207583A JP 856598 A JP856598 A JP 856598A JP 856598 A JP856598 A JP 856598A JP H11207583 A JPH11207583 A JP H11207583A
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Abstract
ングを防止できる半導体基板の製造方法及びその製造装
置を提供する。 【解決手段】 半導体基板の製造方法において、曲面が
軸方向に形成される柱状の回転砥石701でウエハ20
1の面取りを行い、そのウエハ201の表面側のエッジ
曲面が第1の円弧601を描き、前記ウエハ201の裏
面側のエッジ曲面が第2の円弧602を描き、前記第1
の円弧601の半径aが前記第2の円弧602の半径b
より短く、かつ前記第2の円弧602の部分が前記ウエ
ハ201の厚さの半分より表面側に位置するように形成
する。
Description
方法及びその製造装置に係り、特に、半導体集積回路装
置に用いられる、特に大口径(8″φや300mmφ)の
半導体基板のエッジ形状及び裏面を研削するバックグラ
インドに関するものである。
例えば、文献名 Surface Science T
echnology Series 3 シリコンの科
学 UCS半導体基盤技術研究会 REALIZE I
NC.第4章 第3節 ウエハー加工 第4項 エッジ
加工 P279〜282に開示されるものがあった。
示すようなNC面取りにより、エッジ加工を行い面取り
を行っている。この面取りは、デバイスプロセスでのカ
ケやチッピングを防止するためであり、面取り面の断面
形状は、表面に対し、22°ないし11°の斜面とそれ
に続く曲面で構成されている。また、この半導体基板
は、デバイスプロセスを経ると、バックグラインドにて
所定の厚さに加工していた。
た従来の半導体基板においては、バックグラインドにて
薄膜化できない問題点があった。一般に、半導体基板は
大口径化と共に厚さが増加しており、例えば、3″φで
は380μmであったものが、4″φでは525μm、
6″φでは625μm、8″φでは725μm、300
mmφでは775μmと厚くなっており、パッケージン
グの都合で厚さをバックグラインドにて薄くする工程が
必要である。
板での量産的バックグラインドの許容厚さは、3″φで
は200μmが容易であったものが、4″φでは220
μmでも相当量の折損率となり、6″φでは300μm
程度であり、8″φで200μmは、一旦バックグライ
ンドで350μm程度とし、その後バックエッチで15
0μmエッチ除去しなければならず、多大な工数と薬品
代が必要であった。
もる厚さである量産的バックグラインドの許容厚さは、
口径とともに厚くなっている。また、経験上許容厚は各
口径の厚さの半分程度であり、それを越えて薄膜化する
と、折損率が急激に増加する。この要因について、図1
8〜図20を参照しながら説明する。図18は従来の半
導体基板のブレード型バックグラインドの概念図であ
る。
板(以後、ウエハという)2が固定されている。ダイヤ
モンドを埋め込んだブレード3は、数千rpmで回転し
ているホイール4に固定されており、ウエハチャック1
がブレード3に向かって移動することにより、ブレード
3は研削部5を研削している。図19は従来のウエハ厚
さ半分より少ない場合のバックグラインドでのブレード
3がウエハ2のエッジ6に接触した瞬間の応力を示して
おり、大きな水平方向の応力と、それより小さい下向き
の応力が発生しており、ウエハ2はウエハチャック1に
十分に固定されることになり、問題はない。
ックグラインドする場合の応力を示しており、ブレード
3はウエハ2のエッジ6の下部に接触するため、研削部
の応力は水平方向と上向きの応力が発生する。そこで、
ウエハ2はウエハチャック1に真空吸着により固定され
ているが、エッジは真空吸着が完全ではないことや、デ
バイスプロセスが原因であるウエハ2に反りがあること
から、エッジ6の固定は完全ではなく、エッジ6は上方
に浮くことがあり、その瞬間にエッジに集中応力が働
き、ウエハ2が破損するといった問題があった。
ヤモンドの研磨材を含む砥石を回転させ、自公転してい
るウエハを裏面側から研削するインフィード型(dis
co社)のバックグラインドも採用されているが、原理
的にはブレード型と同様にダイヤモンドの研磨材がウエ
ハのエッジに衝突しており、上向きの応力が発生するウ
エハ厚さの半分より多くバックグラインドすると折損率
は増加している。
クに固定する方法として、ワックスも検討されたが、張
り付け、剥がし、ワックス洗浄の工程が増加し、特に、
ワックス洗浄において有機溶剤が必要であるが、近年環
境汚染の防止により、採用が不可能であり、従来のウエ
ハ及びそのプロセスでは、バックグラインドにて薄膜化
できない問題があって、技術的に満足できるものは得ら
れなかった。
プロセスにてエッジの欠けやチッピングを防止できる半
導体基板の製造方法及びその製造装置を提供することを
目的とする。
成するために、 〔1〕半導体基板の製造方法において、曲面が軸方向に
形成される柱状の回転砥石で半導体基板の面取りを行
い、前記半導体基板の表面側のエッジ曲面が第1の円弧
を描き、前記半導体基板の裏面側のエッジ曲面が第2の
円弧を描き、前記第1の円弧の半径が前記第2の円弧の
半径より短く、かつ前記第2の円弧の部分が前記半導体
基板の厚さの半分より表面側に位置するように形成す
る。
面が軸方向に形成される柱状の回転砥石で半導体基板の
面取りを行い、前記半導体基板の表面側のエッジ曲面が
第1の楕円弧を描き、前記半導体基板の裏面側のエッジ
曲面が第2の楕円弧を描き、前記第1の楕円弧の短軸の
長さが前記第2の楕円弧の短軸の長さより短く、前記第
2の楕円弧の部分が前記半導体基板の厚さの半分より表
面側に位置するように形成する。
面が軸方向に形成される柱状の回転砥石で半導体基板の
表面側の側面部に22°の斜面で形成した面取りを行
い、前記斜面に滑らかに接続した半導体基板の表面側の
エッジ曲面が第1の楕円弧を描き、前記半導体基板の裏
面側のエッジ曲面が第2の楕円弧を描き、前記第1の楕
円弧の短軸の長さが前記第2の楕円弧の短軸の長さより
短く、前記第2の楕円弧の部分が前記半導体基板の厚さ
の半分より表面側に位置するように形成する。
導体基板の表面側と裏面側に22°の斜面で形成した面
取りを行い、前記斜面に滑らかに接続した半導体基板の
表面側のエッジ曲面が数式y=xn1の弧を描き、前記半
導体基板の裏面側のエッジ曲面が数式y=−xn2の弧を
描き、座標原点は最大直径部を得る点であり、yは表面
方向であり、xは厚さ方向で曲線を表しており、n1>
n2であり、最大直径部分が前記半導体基板の厚さの半
分より表面側に位置するように形成する。
バイスプロセスが完了した半導体基板のエッジを円柱状
の回転砥石にて垂直面取りを行い、前記半導体基板のバ
ックグラインドを行う。 〔6〕半導体基板の製造方法において、デバイスプロセ
スが完了した半導体基板の裏面側のエッジを円錐状の回
転砥石にて表面に対し鋭角な面取りを行い、前記半導体
基板のバックグラインドを行う。
バイスプロセスが完了した半導体基板の表面側の斜面に
滑らかに接続したエッジ曲面が第1の楕円弧を描き、前
記半導体基板の裏面側のエッジ曲面が第2の楕円弧を描
き、前記第1の楕円弧の短軸の長さが前記第2の楕円弧
の短軸の長さより短く、前記第2の楕円弧の部分が前記
半導体基板の厚さの半分より表面側に位置するように曲
面が軸方向に形成される柱状の回転砥石で半導体基板の
面取りを行い、前記半導体基板のバックグラインドを行
う。
導体基板を真空吸着させる手段と、ダイヤモンドを埋め
込んだブレードを固定したホイールを前記半導体基板の
表面に対して傾斜させて回転させ前記半導体基板の側面
を研削する手段と、前記ブレードを固定したホイールを
回転させる際、前記ブレードの片方が半導体基板のエッ
ジに当たらず、かつ、このブレードに対向する前記ブレ
ードは半導体基板を研削する位置に前記ホイールの軸を
固定する手段と、前記ブレードが常に前記半導体基板の
中心部からエッジに向かって研削する手段とを具備する
ようにしたものである。
を固定したホイールを半導体基板の表面に対して傾斜さ
せて回転させ前記半導体基板の側面を研削し、前記ブレ
ードを固定したホイールを回転させる際、前記ブレード
の片方が半導体基板のエッジに当たらず、かつ、このブ
レードに対向する前記ブレードは半導体基板を研削する
位置に前記ホイールの軸を固定し、前記ブレードが常に
前記半導体基板の中心部からエッジに向かって、デバイ
スプロセスが完了した半導体基板のエッジを全周研削
し、その後、バックグラインドを行う。
ドを固定したホイールを半導体基板の表面に対して傾斜
させて回転させ前記半導体基板の側面を研削し、前記ブ
レードを固定したホイールを回転させる際、前記ブレー
ドの片方が半導体基板のエッジに当たらず、かつ、この
ブレードに対向する前記ブレードは半導体基板を研削す
る位置に前記ホイールの軸を固定し、前記ブレードが常
に前記半導体基板の中心部からエッジに向かって、デバ
イスプロセスが完了した半導体基板のエッジを半周以上
全周未満研削し、その後、ブレード型バックグラインド
にてブレードがこの研削面に最初に当たる位置で、前記
半導体基板のバックグラインドを行うようにしたもので
ある。
て詳細に説明する。図1は本発明の第1実施例を示すウ
エハのバックグラインド方法の説明図、図2はそのバッ
クグラインド方法によって面取りされるウエハの構造を
示す側面図である。
うに、面取り前のウエハ201は表面201A、裏面2
01Bを有しており、その面取り前のウエハ201のエ
ッジ(側面部)を、曲面が軸方向に形成される柱状の回
転砥石701によって面取りする。すると、図2に示す
ように、ウエハ201の表面側のエッジ曲面が第1の円
弧601を描き、前記ウエハ201の裏面側のエッジ曲
面が第2の円弧602を描き、前記第1の円弧601の
半径aは前記第2の円弧602の半径bより短く、かつ
前記第2の円弧602の部分が前記ウエハ201の厚さ
の半分より表面側に位置するように形成する。
面に滑らかに接続するとともに、前記第2の円弧602
の部分がウエハ201の厚みの中心より表面側に位置し
ている。このような、第1実施例のバックグラインド時
の応力について、図3を用いて説明する。
部分の端にブレードが接触した瞬間の応力を示す図であ
る。この図より明らかなように、第1の円弧と第2の円
弧の境界部にブレード3が接触した時は、水平の応力が
あるのみである。このように、第1実施例によれば、ウ
エハ201のエッジは表面側の円弧601と裏面側の円
弧602は連続で接続された曲面となるので、デバイス
プロセスにてエッジの欠けやチッピングを防止すること
ができる。
さくするようにしたので、その分、半径の大きい裏面側
の円弧部分が表面側に移動しており、バックグラインド
にて折損率を増加させることなく、従来よりウエハの薄
膜化を図ることができる。また、この実施例において、
ウエハのエッジ加工において、回転砥石を変更するのみ
で、実施できるので、デバイスプロセスにおいて、工数
増加を伴うことなく、実施することができる。
る。図4は本発明の第2実施例を示すウエハのバックグ
ラインド方法の説明図、図5はそのバックグラインド方
法によって面取りされるウエハの構造を示す側面図であ
る。これら図に示すように、ウエハ202は表面202
A、裏面202Bを有しており、その面取り前のウエハ
202のエッジ(側面部)を、曲面が軸方向に形成され
る柱状の回転砥石702によって面取りする。
のウエハ202の表面側のエッジ曲面が第1の楕円弧6
03を描き、前記ウエハ202の裏面側のエッジ曲面が
第2の楕円弧604を描き、前記第1の楕円弧603の
短軸の長さaが前記第2の楕円弧604の短軸の長さb
より短く、前記第2の楕円弧604の部分が前記ウエハ
202の厚さの半分より表面側に位置するように形成す
る。
202のエッジは、表面側のエッジ603と裏面側のエ
ッジ604は連続で接続された曲面で形成されるので、
デバイスプロセスにてエッジの欠けやチッピングを防止
することができる。したがって、第2実施例によれば、
第1実施例と同様にバックグラインドにてウエハ202
のエッジに加わる応力としては、上向きの応力は発生し
ない。
るばかりでなく、エッジの断面形状を形成している曲線
に楕円を採用したので、両者の曲面はより滑らかに接続
できて、その境界部をより表面に位置させることが可能
となり、結果として、バックグラインドでの薄膜化を図
ることができる。次に、本発明の第3実施例について説
明する。
バックグラインド方法の説明図、図7は本発明の第3実
施例を示すウエハのバックグラインド方法によって面取
りされるウエハの構造を示す側面図である。この実施例
では、図6に示すように、デバイスプロセスが完了した
斜面605が形成された面取り前のウエハ203のエッ
ジを、曲面が軸方向に形成される柱状の回転砥石で面取
りする。
605に滑らかに接続したウエハ203の表面203A
側のエッジ曲面が第1の楕円弧606を描き、前記ウエ
ハ203の裏面203B側のエッジ曲面が第2の楕円弧
608を描き、前記第1の楕円弧606の短軸の長さa
が前記第2の楕円弧608の短軸の長さbより短く、前
記第2の楕円弧608の部分が前記ウエハ203の厚さ
の半分より表面側に位置するように形成する。
の斜面605と裏面側の斜面607に滑らかに接続する
とともに、2つのエッジ曲面の境界部がウエハ203の
厚みの中心より表面側に位置している。したがって、図
示していないが、この第3実施例では、第1実施例と同
様に、2つのエッジ曲面の境界部までバックグラインド
にてウエハ203のエッジに加わる応力において、上向
きの応力は発生しない。
られるばかりでなく、エッジ曲面のの断面形状におい
て、表面側には従来一般的に用いられている22°の斜
面を有してるので、デバイスプロセス、特にホトリソで
レジスト塗布でのエッジの効果において、従来と変わら
ない特徴を奏することができる。次に、本発明の第4実
施例について説明する。
バックグラインド方法によって面取りされるウエハの構
造を示す側面図である。この実施例では、図8に示すよ
うに、デバイスプロセスが完了した斜面605,607
が形成された面取り前のウエハ204のエッジを曲面が
軸方向に形成される柱状の回転砥石703Aで面取りす
る。
裏面204Bを有しており、そのウエハ204は、エッ
ジの断面形状を表面側の22°の斜面605と、それに
接続している表面側のエッジ曲面が数式y=xn1の弧6
09を描き、前記ウエハ204の裏面側のエッジ曲面が
数式y=−xn2の弧610を描き、座標原点は最大直径
部を得る点であり、yは表面方向であり、xは厚さ方向
で曲線を表しており、n1>n2であり、最大直径部分
である2つのエッジ曲面の境界部が、前記ウエハ204
の厚さの半分より表面側に位置するように形成する。
第1実施例と同様にバックグラインドにてウエハのエッ
ジに加わる応力において上向きの応力は発生しない。し
たがって、第3実施例と同様の効果を奏することができ
るばかりでなく、エッジの曲線に高次曲線を用いている
ため、より2つのエッジ曲面の境界部の位置を表面側に
移動することができ、結果として、バックグラインドで
の薄膜化を図ることができる。
る。図9は本発明の第5実施例を示すウエハのバックグ
ラインド方法の説明図、図10はそのエッジ研磨の手順
を示す図である。この実施例では、デバイスプロセスを
完了したウエハ205は、表面205A、裏面205B
を有しており、そのウエハ205のエッジを垂直な面で
形成した円柱状の回転砥石704にてエッジ研磨を行
う。エッジ研磨を行ったウエハ205の垂直研磨面61
1は円柱状の回転砥石704にて形成したものである。
その後、バックグラインドにて裏面を研削し、裏面研削
面8を得る。
垂直研磨面611をバックグラインドすれば、第1実施
例と同様にウエハのエッジに加わる応力において、上向
きの応力は発生しない。したがって、バックグラインド
工程前にエッジ研磨工程を付加するだけで、いかなる形
状のエッジ断面形状のウエハであっても、バックグライ
ンドの限界近くまで薄膜化することができる。
る。図11は本発明の第6実施例を示すウエハのバック
グラインド方法の説明図、図12は第6実施例における
研磨の手順を示す図である。この実施例では、これらの
図に示すように、デバイスプロセスを完了したウエハ2
06は、表面206A、裏面206Bを有しており、こ
のウエハ206のエッジを垂直な面とウエハ側への斜面
で構成した円錐状の回転砥石705にてエッジ研磨を実
施する。エッジ研磨を行ったウエハ206の垂直部を含
む斜面で構成した研磨面612は回転砥石705にて形
成したものである。その後、ウエハ206を逆さまにし
て、バックグラインドにて裏面を研削し、裏面研削面8
を得る。
研磨面612をバックグラインドすれば、第1実施例と
同様にウエハのエッジに加わる応力において、上向きの
応力は発生しない。したがって、第5実施例と同様の効
果が得られると共に、研磨面612の斜面をバックグラ
インドする場合は、ウエハのエッジに加わる応力が常に
下向きであり、折損率を極めて改善することができる。
る。図13は本発明の第7実施例を示すウエハのバック
グラインド方法の説明図、図14はそのウエハのエッジ
研磨の手順を示す図である。この実施例では、デバイス
プロセスを完了したウエハ207は、表面207A、裏
面207Bを有しており、このウエハ207のエッジ
(側面部)を、曲面が軸方向に形成される柱状の回転砥
石706によって面取りする。
エハ207の表面側の斜面に滑らかに接続したエッジ曲
面が第1の楕円弧を描き、前記半導体基板の裏面側のエ
ッジ曲面が第2の楕円弧を描き、前記第1の楕円弧の短
軸の長さが前記第2の楕円弧の短軸の長さより短く、前
記第2の楕円弧の部分が前記半導体基板の厚さの半分よ
り表面側に位置するように曲面が軸方向に形成される柱
状の回転砥石706でウエハ207の面取りを行い、エ
ッジ研磨を実施する。その後、バックグラインドにて裏
面を研削し、裏面研削面8を得る。
2実施例と同様に、2つの楕円弧の境界部までバックグ
ラインドにてウエハのエッジに加わる応力において上向
きの応力は発生しない。したがって、第5実施例と同様
の効果を奏することができると共に、研磨面613は曲
線で面取りされているため、バックグラインド前工程で
の欠けやチッピングを防止することができる。
る。図15は本発明の第8実施例を示すウエハのバック
グラインド方法の説明図、図16はそのバックグライン
ド方法によって面取りされるウエハの構造を示す側面図
である。この実施例では、回転するウエハチャック11
にデバイスプロセスを完了したウエハ208の表面20
8Aを真空吸着させ固定する装置と、ダイヤモンドを埋
め込んだブレード40を固定したホイール41と、この
ホイール41のブレード40の片方が回転により、ウエ
ハ208のエッジに当たらない程度に傾斜させており、
ブレード40が常にウエハ208の中心部からエッジに
向かって研削できる位置関係となっている。
ジを全周研削し、面取り研削面614を得るようにして
いる。なお、208Bはウエハ208の裏面である。図
16はウエハのエッジ研削の手順を示しており、全周面
取り研削したウエハ208の研削面614はホイール4
1にて形成したものである。その後、バックグラインド
にて裏面を研削し、裏面研削面8を得る。
第1実施例と同様にバックグラインドにてウエハのエッ
ジに加わる応力において、上向きの応力は発生しない。
したがって、第5実施例と同様の効果を奏することがで
きると共に、研削面614の斜面をバックグラインドし
ているため、ウエハ208のエッジに加わる応力が常に
下向きであり、折損率を極めて改善することができる。
る。図17は本発明の第9実施例を示す、第8実施例に
示した製造装置により、面取り研削を全周の略半分実施
した平面模式図である。この実施例では、ウエハ209
の裏面を略半周面取り研削し、研削面615を得てい
る。ブレード型バックグラインドにてブレードが固定さ
れているホイール41に対し研削移動方向に研削面61
5と未研削の境界を合わせ、かつホイール41のブレー
ドが当たる側に研削面615を位置させ、裏面を研削す
る。
第1実施例と同様に面取り研削部分のバックグラインド
にてウエハのエッジに加わる応力において上向きの応力
は発生しない。したがって、第8実施例と同様の効果を
奏することができると共に、研削面615は半周しか研
削する必要がないので、研削時間の短縮化を図ることが
できる。
たが、化合物半導体基板においても同様の効果を奏する
ことができる。また、本発明は上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可
能であり、これらを本発明の範囲から排除するものでは
ない。
よれば、次のような効果を奏することができる。 (A)請求項1記載の発明によれば、半導体基板は表面
側のエッジと裏面側のエッジは、連続で接続された半径
の異なる円弧で形成されているので、デバイスプロセス
にてエッジの欠けやチッピングを防止することができ
る。
の半径より小さくするようにしたので、その分最大直径
部が表面側に移動しており、バックグラインドにて折損
率を増加させることなく、従来の半導体基板より薄膜化
することができる。更に、半導体基板の製造工程の面取
りにおいて、回転砥石を変更するのみで、実施できるの
で、デバイスプロセスにおいて工数増加を伴うことな
く、実施することができる。
体基板のエッジの断面形状を形成している曲面に楕円を
採用することにより、表面に、より滑らかに接続でき
て、最大直径部を、より表面に位置させることが可能と
なり、結果としてバックグラインドでの薄膜化を図るこ
とができる。 (C)請求項3記載の発明によれば、半導体基板のエッ
ジの曲面において、表面側には従来一般的に用いられて
いる22°の斜面を有することにより、デバイスプロセ
ス、特にホトリソでのレジスト塗布でのエッジの効果に
おいて、従来と変わらない特徴を有している。
体基板のエッジの曲面に高次曲線を用いていることによ
り、より最大直径部の位置を表面側に移動でき、結果と
してバックグラインドでの薄膜化を図ることができる。 (E)請求項5記載の発明によれば、半導体基板のバッ
クグラインド工程前にエッジ研磨工程を付加するだけ
で、いかなる形状のエッジ断面形状の半導体基板であっ
ても、バックグラインドの限界近くまで薄膜化すること
ができる。
面の斜面をバックグラインドする場合は半導体基板のエ
ッジに加わる応力が常に下向きであり、折損率を極めて
改善することができる。 (G)請求項7記載の発明によれば、半導体基板は研磨
面は曲面で面取りされているため、バックグラインド前
工程での欠けやチッピングを防止することができる。
体基板は研削面の斜面をバックグラインドしているた
め、半導体基板のエッジに加わる応力が常に下向きであ
り、折損率を極めて改善することができる。 (I)請求項10記載の発明によれば、半導体基板の研
削面は半周しか研削しなくて済むので、研削時間の短縮
化を図ることができる。
インド方法の説明図である。
インド方法によって面取りされるウエハの構造を示す側
面図である。
レードが接触した瞬間の応力を示す図である。
インド方法の説明図である。
法によって面取りされるウエハの構造を示す側面図であ
る。
インド方法の説明図である。
インド方法によって面取りされたウエハの構造を示す側
面図である。
インド方法によって面取りされるウエハの構造を示す側
面図である。
インド方法の説明図である。
磨の手順を示す図である。
ラインド方法の説明図である。
磨の手順を示す図である。
ラインド方法の説明図である。
ラインド方法によって面取りされるウエハの構造を示す
側面図である。
ラインド方法の説明図である。
ラインド方法によって面取りされるウエハの構造を示す
側面図である。
造装置により、面取り研削を全周の半分実施した平面模
式図である。
ンドの概念図である。
クグラインドでのブレードがウエハのエッジに接触した
瞬間の応力を示す図である。
ンドする場合の応力を示す図である。
07,208,209ウエハ(半導体基板) 201A,202A,203A,204A,205A,
206A,207A,208A 表面 201B,202B,203B,204B,205B,
206B,207B,208B 裏面 601,602 円弧 603,604,606,608 楕円弧 605,607 斜面 609,610 弧 611 垂直研磨面 612 研磨面 613,614,615 研削面 701,702,703,703A,704,705,
706 回転砥石
Claims (10)
- 【請求項1】(a)曲面が軸方向に形成される柱状の回
転砥石で半導体基板の面取りを行い、(b)前記半導体
基板の表面側のエッジ曲面が第1の円弧を描き、前記半
導体基板の裏面側のエッジ曲面が第2の円弧を描き、前
記第1の円弧の半径が前記第2の円弧の半径より短く、
かつ前記第2の円弧の部分が前記半導体基板の厚さの半
分より表面側に位置するように形成することを特徴とす
る半導体基板の製造方法。 - 【請求項2】(a)曲面が軸方向に形成される柱状の回
転砥石で半導体基板の面取りを行い、(b)前記半導体
基板の表面側のエッジ曲面が第1の楕円弧を描き、前記
半導体基板の裏面側のエッジ曲面が第2の楕円弧を描
き、前記第1の楕円弧の短軸の長さが前記第2の楕円弧
の短軸の長さより短く、前記第2の楕円弧の部分が前記
半導体基板の厚さの半分より表面側に位置するように形
成することを特徴とする半導体基板の製造方法。 - 【請求項3】(a)曲面が軸方向に形成される柱状の回
転砥石で半導体基板の表面側の側面部に22°の斜面で
形成した面取りを行い、(b)前記斜面に滑らかに接続
した半導体基板の表面側のエッジ曲面が第1の楕円弧を
描き、前記半導体基板の裏面側のエッジ曲面が第2の楕
円弧を描き、前記第1の楕円弧の短軸の長さが前記第2
の楕円弧の短軸の長さより短く、前記第2の楕円弧の部
分が前記半導体基板の厚さの半分より表面側に位置する
ように形成することを特徴とする半導体基板の製造方
法。 - 【請求項4】(a)半導体基板の表面側と裏面側に22
°の斜面で形成した面取りを行い、(b)前記斜面に滑
らかに接続した半導体基板の表面側のエッジ曲面が数式
y=xn1の弧を描き、前記半導体基板の裏面側のエッジ
曲面が数式y=−xn2の弧を描き、座標原点は最大直径
部を得る点であり、yは表面方向であり、xは厚さ方向
で曲線を表しており、n1>n2であり、最大直径部分
が前記半導体基板の厚さの半分より表面側に位置するよ
うに形成することを特徴とする半導体基板の製造方法。 - 【請求項5】(a)デバイスプロセスが完了した半導体
基板のエッジを円柱状の回転砥石にて垂直面取りを行
い、(b)前記半導体基板のバックグラインドを行うこ
とを特徴とする半導体基板の製造方法。 - 【請求項6】(a)デバイスプロセスが完了した半導体
基板の裏面側のエッジを円錐状の回転砥石にて表面に対
し鋭角な面取りを行い、(b)前記半導体基板のバック
グラインドを行うことを特徴とする半導体基板の製造方
法。 - 【請求項7】(a)デバイスプロセスが完了した半導体
基板の表面側の斜面に滑らかに接続したエッジ曲面が第
1の楕円弧を描き、前記半導体基板の裏面側のエッジ曲
面が第2の楕円弧を描き、前記第1の楕円弧の短軸の長
さが前記第2の楕円弧の短軸の長さより短く、前記第2
の楕円弧の部分が前記半導体基板の厚さの半分より表面
側に位置するように曲面が軸方向に形成される柱状の回
転砥石で半導体基板の面取りを行い、(b)前記半導体
基板のバックグラインドを行うことを特徴とする半導体
基板の製造方法。 - 【請求項8】(a)半導体基板を真空吸着させる手段
と、(b)ダイヤモンドを埋め込んだブレードを固定し
たホイールを前記半導体基板の表面に対して傾斜させて
回転させ前記半導体基板の側面を研削する手段と、
(c)前記ブレードを固定したホイールを回転させる
際、前記ブレードの片方が半導体基板のエッジに当たら
ず、かつ該ブレードに対向する前記ブレードは半導体基
板を研削する位置に前記ホイールの軸を固定する手段
と、(d)前記ブレードが常に前記半導体基板の中心部
からエッジに向かって研削する手段とを具備することを
特徴とする半導体基板の製造装置。 - 【請求項9】 ダイヤモンドを埋め込んだブレードを固
定したホイールを半導体基板の表面に対して傾斜させて
回転させ前記半導体基板の側面を研削し、前記ブレード
を固定したホイールを回転させる際、前記ブレードの片
方が半導体基板のエッジに当たらず、かつ該ブレードに
対向する前記ブレードは半導体基板を研削する位置に前
記ホイールの軸を固定し、前記ブレードが常に前記半導
体基板の中心部からエッジに向かって、デバイスプロセ
スが完了した半導体基板のエッジを全周研削し、その
後、バックグラインドを行うことを特徴とする半導体基
板の製造方法。 - 【請求項10】 ダイヤモンドを埋め込んだブレードを
固定したホイールを半導体基板の表面に対して傾斜させ
て回転させ前記半導体基板の側面を研削し、前記ブレー
ドを固定したホイールを回転させる際、前記ブレードの
片方が半導体基板のエッジに当たらず、かつ該ブレード
に対向する前記ブレードは半導体基板を研削する位置に
前記ホイールの軸を固定し、前記ブレードが常に前記半
導体基板の中心部からエッジに向かって、デバイスプロ
セスが完了した半導体基板のエッジを半周以上全周未満
研削し、その後、ブレード型バックグラインドにてブレ
ードが該研削面に最初に当たる位置で、前記半導体基板
のバックグラインドを行うことを特徴とする半導体基板
の製造方法。
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Publication Number | Publication Date |
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-
1998
- 1998-01-20 JP JP00856598A patent/JP3964029B2/ja not_active Expired - Fee Related
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