JPH11207312A - 自動車用モール屑から金属片と塩化ビニール・ゴム粉砕物、鉄粉を回収する方法 - Google Patents

自動車用モール屑から金属片と塩化ビニール・ゴム粉砕物、鉄粉を回収する方法

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JPH11207312A
JPH11207312A JP1009698A JP1009698A JPH11207312A JP H11207312 A JPH11207312 A JP H11207312A JP 1009698 A JP1009698 A JP 1009698A JP 1009698 A JP1009698 A JP 1009698A JP H11207312 A JPH11207312 A JP H11207312A
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pvc
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正一 藤川
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    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の回収方法は、破砕機、粉砕機又は圧搾と
砥石粉砕等による粉砕回収方法である。従って、本発明
が目標とするモール屑からの金属片と塩化ビニール・ゴ
ム粉砕物、鉄粉の回収は到底期待できない処である。 【解決手段】自動車用のモール屑をシュレッターで破砕
して金属片と鉄粉付き・混入の塩化ビニール・ゴム片に
分離し、この鉄粉付き・混入の塩化ビニール・ゴム片を
粉砕機で粉砕して鉄粉付きの塩化ビニール・ゴム粉砕物
素材と鉄粉素材に分離し、この鉄粉付き塩化ビニール・
ゴム粉砕物素材と鉄粉素材を振動ふるい機で選別して当
該鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕物素材と鉄粉素材に
付着するダストを回収するとともに、処理済み鉄粉付き
塩化ビニール・ゴム粉砕物素材及び鉄粉素材を回収し、
この処理済み鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕物素材と
処理済み鉄粉素材を比重分離機で比重分離し、塩化ビニ
ール・ゴム粉砕物と鉄粉を生成する構成で、モール屑か
ら金属片と塩化ビニール・ゴム粉砕物、鉄粉を、確実か
つ効率的に分離・選別・回収できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用のモール
屑(インサートモール屑、以下、モール屑とする。)
を、再利用可能な金属片と塩化ビニール・ゴム粉砕物
(塩化ビニール粉砕物及び/又はゴム粉砕物を云う。)
又は鉄粉に分離する自動車用モール屑から金属片と塩化
ビニール・ゴム粉砕物、鉄粉を回収する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、モール屑を再利用可能な金属片と
プラスチック片に分離回収する文献としては、特開平5-
7796号のモール屑から金属片を回収する方法およびその
装置がある。その構成は、モール屑を破砕機に供給して
ほぼ100mm〜5mmの長辺粒度に細断して細断片とし、磁選
機に供給して金属片とプラスチック片とに分離し、風力
選別機に金属片を供給して精選した金属片とダスト類と
に選別したものであり、モール屑から良質の金属片を回
収することにある。
【0003】次に、塩化ビニール・ゴム粉砕物と鉄粉に
分離回収する文献としては、特開昭54-99261号の廃タイ
ヤ粉砕処理装置がある。その構成は、圧縮した廃タイヤ
を粉砕処理する粗粒砥石車と、この粉砕処理物を鉄粉と
細砕ゴムとに浮上分離する掻出しコンベアーを備えた水
槽と、比重分離した細砕ゴムを乾燥する乾燥機及び細砕
ゴムとダストを分離する気流分離手段とでなり、再利用
可能な細砕ゴムを回収することにある。
【0004】その他塩化ビニールを分離回収する文献と
しては、特開平3-30877号の複合材廃棄物の分離回収方
法がある。その構成は、複合材廃棄物を、固定刃と回転
刃の両刃先間隔を複合材の最も比重の大きい層の厚さの
100〜300%の寸法としたカッターミルで粉砕し、得られ
た各材料の混合粉砕物を比重差によって分級する構成で
あり、カッターミルで廃棄物を粉砕し、確実かつ正確な
比重差分離を図ることにある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平5-7796号
は、破砕機として通常のシュレッタ、ハンマーミル等を
例示されているが、本出願人の経験では前記破砕機で
は、良質な金属片に破砕分離するにはいささか問題があ
る。即ち、ダンパー(又はケーシング内壁面)とハンマ
ー(刃体)との隙間を微調整する等の構成を採用した破
砕機が必要である。しかし、文献の発明では、前記構成
を採用せず、期待通りの良質な金属片が回収されること
は考えられない処である。またこの発明では、プラスチ
ック片の後処理については十分な配慮がなされていない
処も問題がある。またこの文献は、プラスチック片の分
離・選別・回収であり、本発明の塩化ビニール・ゴム粉
砕物の分離・選別・回収とは異なる。
【0006】また前記特開昭54-99261号は、浮上分離、
気流分離を採用することはいささか類似する。しかし、
本発明の如く、モール屑の破砕分離又は塩化ビニール・
ゴム粉砕物の分離・選別・回収を対象とせず、目的が異
なる。また文献の発明は、圧搾と砥石粉砕後に、浮上分
離、気流分離をする構成である。従って、本発明が目標
とするモール屑からの金属片と塩化ビニール・ゴム粉砕
物、鉄粉の回収は到底期待できない処である。
【0007】更に前記特開平3-30877号は、塩化ビニー
ルを分離回収する構成は類似する。しかし、本発明と
は、前記特開昭54-99261号と略同様な相違がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1は、モール屑
を、再利用可能な金属片、塩化ビニール・ゴム粉砕物又
は鉄粉に、確実かつ効率的に分離・選別すること、及び
この分離・選別を効率的な作業方法で、達成すること、
を意図する。
【0009】請求項1の発明は、自動車用のモール屑を
シュレッターで破砕して金属片と鉄粉付き・混入の塩化
ビニール・ゴム片に分離し、この鉄粉混入の塩化ビニー
ル・ゴム片を粉砕機で粉砕して鉄粉付き塩化ビニール・
ゴム粉砕物素材と鉄粉素材に分離し、この鉄粉付き塩化
ビニール・ゴム粉砕物素材と鉄粉素材を振動ふるい機で
選別して当該鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕物素材及
び鉄粉素材に付着するダストを回収するとともに、処理
済み鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕物素材及び鉄粉素
材を回収し、この処理済み鉄粉付き塩化ビニール・ゴム
粉砕物素材と処理済み鉄粉素材を比重分離機で比重分離
し、塩化ビニール・ゴム粉砕物と鉄粉を生成することを
特徴とする自動車用モール屑から金属片と塩化ビニール
・ゴム粉砕物、鉄粉を回収する方法である。
【0010】請求項2は、請求項1の効果の一層の向上
を意図する。
【0011】請求項2の発明は、自動車用のモール屑を
シュレッターで破砕して金属片と鉄粉付き・混入の塩化
ビニール・ゴム片に分離し、この鉄粉混入の塩化ビニー
ル・ゴム片を粉砕機で粉砕して鉄粉付き塩化ビニール・
ゴム粉砕物素材と鉄粉素材に分離し、この鉄粉付き塩化
ビニール・ゴム粉砕物素材と鉄粉素材を振動ふるい機で
選別して当該鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕物素材及
び鉄粉素材に付着するダストを回収するとともに、処理
済み鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕物素材及び鉄粉素
材を回収し、この処理済み鉄粉付き塩化ビニール・ゴム
粉砕物素材と処理済み鉄粉素材を風力選別機で選別し
て、当該処理済み鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕物素
材及び鉄粉素材に付着するダストを回収するとともに、
再処理済み鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕物素材及び
鉄粉素材を回収し、この再処理済み鉄粉付き塩化ビニー
ル・ゴム粉砕物素材と再処理済み鉄粉素材を比重分離機
で比重分離し、塩化ビニール・ゴム粉砕物と鉄粉を生成
することを特徴とする自動車用モール屑から金属片と塩
化ビニール・ゴム粉砕物、鉄粉を回収する方法である。
【0012】請求項3は、モール屑を、再利用可能な金
属片と鉄粉付き・混入の塩化ビニール・ゴム片(塩化ビ
ニール片及び/又はゴム片を云う。)に、確実かつ効率
的に分離・選別すること、及びこの分離・選別を効率的
な作業方法で、達成すること、を意図する。
【0013】請求項3の発明は、シュレッターは、受け
入れたモール屑を金属片と鉄粉付き・混入の塩化ビニー
ル・ゴム片に破砕分離する装置であって、当該シュレッ
ターは、シュレッターケーシングに設けたシュレッター
ダンパー、中間壁面及びシュレッタードラムと、当該シ
ュレッターダンパー、中間壁面をmm単位で動作するシリ
ンダーと、前記シュレッタードラムに設けたハンマーと
で構成されており、前記モール屑は前記中間壁面と前記
ハンマーとの間隔で最終破砕されることを特徴とする自
動車用モール屑から金属片と塩化ビニール・ゴム粉砕
物、鉄粉を回収する方法である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の回収方法を説明する。先
ず、モール屑の破砕分離について説明すると、モール屑
は、搬送手段(コンベヤ)により供給ケーシングに送ら
れる。この供給ケーシングに供給されたモール屑は、図
1〜図4に示すシュレッターケーシングに所定量ずつ供
給される。その後、モール屑は、高速回転するシュレッ
タードラム及びハンマーによる掬い上げ、及びシュレッ
タードラムの高速回転により、当該シュレッターケーシ
ングの中間壁面(ライナーが取付けられた壁面)、及び
揺動自在な対のシュレッターダンパー(以下、単にシュ
レッターダンパーとする。)に叩きつけられて破砕され
るが、最終的には、mm単位で揺動する中間壁面とシュレ
ッタードラムのハンマーとの間に形成されるmm単位の隙
間で圧搾される。この隙間寸法が、金属片、鉄粉付き・
混入の塩化ビニール・ゴム片の圧搾寸法となり、かつmm
単位に細分化された金属片と鉄粉付き・混入の塩化ビニ
ール・ゴム片が製造される。尚、中間壁面及びシュレッ
ターダンパーの揺動位置によって、金属片と鉄粉付き・
混入の塩化ビニール・ゴム片(以下、原則として、金属
片等とする。)との分離効率化、又は金属片等の破砕寸
法の大小等に直接影響を与える。即ち、中間壁面をシュ
レッタードラムのハンマーに近づける操作で、分離効率
の向上、及び破砕寸法の細分化等が期待できる。
【0015】以上のようにして、この所定寸法となった
金属片等は、主として上側のシュレッターダンパーの枡
目を通過して、シュレッターケーシングの送出通路に導
かれた後、それぞれのケースに収容される。尚、前記対
のシュレッターダンパーの下側のシュレッターダンパー
とハンマーとの隙間をmm単位で調整し、前記中間壁面へ
の衝撃緩和、又は一層の細分化を図る構成とすることも
できる。
【0016】一方、前記上側のシュレッターダンパーの
枡目を通過できない金属破砕塊及び非金属破砕塊は、中
間壁面とシュレッタードラムのハンマーとの間隔からシ
ュレッターケーシングの破砕室の底面に向かって落下
し、シュレッタードラム及びハンマーにより掬い上げら
れ、その後の処理は前述の通りである。従って、投入さ
れたモール屑は、破砕・分離されて金属片等に分離され
るが、所定寸法の金属片等に破砕・分離されるまで、以
上のような操作及び手順が繰り返される。
【0017】以上の操作、手順により破砕された金属片
は、そのまま製鉄原料として再利用される。一方、塩化
ビニール・ゴム片には、鉄粉が付着又は混入されている
ことが多い故に、再度粉砕及び分離処理される。
【0018】次に鉄粉付き・混入の塩化ビニール・ゴム
片の粉砕分離について説明すると、鉄粉付き・混入の塩
化ビニール・ゴム片は、図8に示す粉砕機に投入され
る。この鉄粉付き・混入の塩化ビニール・ゴム片は、カ
ッターミル、ローラミル、他の粉砕機等の刃体で粉砕し
て、鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕物素材と鉄粉素材
に分離する。この粉砕された鉄粉付き塩化ビニール・ゴ
ム粉砕物素材及び鉄粉素材は、ホッパーに投入された
後、所定量ずつ振動ふるい機に供給される。この振動ふ
るい機による振動と網目を異にする数枚の網体とにより
鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕物素材より鉄粉をふる
い落すとともに、当該鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕
物素材及び鉄粉素材に付着するダストを分離し、ダスト
は図示しない集塵機に導かれる。この振動ふるい機によ
り、分離された処理済み塩化ビニール・ゴム粉砕物素材
及び鉄粉素材は、風力選別機に導かれる。この風力選別
機の風力選別を利用して処理済み塩化ビニール・ゴム粉
砕物素材と処理済み鉄粉素材の分離と、処理済み塩化ビ
ニール・ゴム粉砕物素材及び処理済み鉄粉素材に付着す
るダストの分離を図り、かつ分離したダストを図示しな
い集塵機に導く。一方、この風力選別機で処理された再
処理済み塩化ビニール・ゴム粉砕物素材及び鉄粉素材
は、比重分離機の一種である水流・浮上選別機に導かれ
る。最初の水流選別機は傾斜面と水流とを利用して再処
理済み塩化ビニール・ゴム粉砕物素材及び鉄粉素材を洗
い流すとともに、残留するダストを噴流飛散させる。こ
の噴流飛散ダストは集塵機に導かれる。一方流動する再
処理済み塩化ビニール・ゴム粉砕物素材及び鉄粉素材
は、浮上選別機に導かれ、比重分離される。即ち、再処
理済み鉄粉素材は沈降し、再処理済み塩化ビニール・ゴ
ム粉砕物素材は浮上する。この沈降した再処理済み鉄粉
素材は浮上選別機に装備した搬送用スクリューにより洗
浄脱水機に導かれた後、乾燥及び集合処理されて再利用
可能な鉄粉素材となり、かつ計量等される。一方、浮上
した再処理済み塩化ビニール・ゴム粉砕物素材は浮上選
別機に装備した搬送用ローラーで順次機外に導かれ塩化
ビニール・ゴム粉砕物の貯留ケースに集められた後、洗
浄脱水機に導かれて洗浄脱水される。以後、乾燥及び集
合処理されて再利用可能な塩化ビニール・ゴム粉砕物と
なり、かつ計量等される。尚、浮上選別機の底面に沈降
した沈殿物は前記水流選別機にリターンされる。また浮
上選別機の汚水は、図示しない沈殿槽に導かれ、ここで
沈降分離された後、水は前記水流選別機に利用される。
沈殿物は分離処理又は廃棄される。
【0019】
【実施例】本発明は、二つの構成要素でなり、前処理を
行う第1の装置は、モール屑を切断・破砕処理する切断
機、シュレッターであり、後処理を行う第2の装置は、
前記シュレッターで破砕された鉄粉付き・混入の塩化ビ
ニール・ゴム片を粉砕分離処理する粉砕機、ダスト分離
機、比重分離機、乾燥機であり、この前後処理を介し
て、前記モール屑から金属片、塩化ビニール・ゴム粉砕
物及び鉄粉を分離回収する構造となっている。
【0020】切断機Aは、モール屑を所定の大きさに切
断する機械で、必要により設置される。この切断機Aで
切断された切断モール屑は次のシュレッターBに供給さ
れる。
【0021】シュレッターBの外郭は、上部のシュレッ
ターケーシングB1と下部のシュレッターケーシングB
2とで構成される。このシュレッターBは、切断された
モール屑を受け入れる受入口1と、正面視してほぼ方形
状をなす破砕室2、及び破砕室2と連通する送出通路3
と、この破砕室2と送出通路3の上方部分を区画し、か
つ金属片等を通過できる多数の透孔411を備えたmm単
位で揺動する上側のシュレッターダンパー4と、破砕室
2と送出通路3の中間部分を区画する凹部511を備え
たmm単位で揺動する下側のシュレッターダンパー5と、
破砕室2と送出通路3の下方部分を区画するとともに、
受刃として機能し、かつmm単位で揺動する中間壁面6
と、で構成されている。尚、mm単位の揺動は、各上側の
シュレッターダンパー4及び下側のシュレッターダンパ
ー5並びに中間壁面6の自由端側(反枢着側)の寸法を
云う。またこのシュレッターBを構成する上部のシュレ
ッターケーシングB1は、シリンダー7の作用により上
方に移動可能に構成され、もって、当該シュレッターB
のほぼ1/2を、自由に開放できる構造となっている。前
記受入口1、破砕室2及び送出通路3の一部の各壁面
1’、2’、3’は多数のライナー8で構成されてお
り、当該ライナー8が摩耗、損耗、破損等した時には、
このライナー8を取り替えるが、その際には、前記シュ
レッターBのほぼ1/2の開放を行う。図中9は破砕室2
の下部で、かつ中間壁面6の下部との間に僅かな隙間を
有するように軸支されたシュレッタードラムで、このシ
ュレッタードラム9の軸10はシュレッターBの横方向
に延設され、かつ伝達手段(図示せず)を介してモータ
11に連設されており、当該モータ11の駆動を介し
て、例えば、反時計方向に回転される。これにより、シ
ュレッタードラム9が反時計方向に回転し、受入口1よ
り搬入されたモール屑を、破砕室2の天井又は側面、中
間壁面6等の壁面2’、3’に叩きつけるとともに、中
間壁面6の上部に揺動自在に設けられた上下側のシュレ
ッターダンパー4、5に叩きつけられる。この叩きつけ
操作を介してモール屑を破砕する。この場合、上下側の
シュレッターダンパー4、5のmm単位の微調整による揺
動位置の変更を介して、前記破砕寸法の大小の決定及び
/又は金属片と鉄粉付き・混入の塩化ビニール・ゴム片
に分離される。尚、シュレッタードラム9には、ハンマ
ー9aが適宜位置に多数突出状に設けられており、当該
ハンマー9aの掬い上げ及び前記壁面2’、3’又は上
下側のシュレッターダンパー4、5への衝止である程度
に破砕されたモール屑は、更に前記中間壁面6の先端と
ハンマー9aの頭面で形成されるmm単位の間隔Sで圧搾
して、金属片及び鉄粉付き・混入の塩化ビニール・ゴム
片の破砕寸法の決定と、モール屑の破砕・分離を図る。
即ち、この中間壁面6の先端は、ハンマー9aとの関係
で受刃として機能し、圧搾作業をなす。従って、破砕作
業及びこの圧搾作業を繰り返すことにより、所定寸法の
金属片等に分離される。また上側のシュレッターダンパ
ー4には、枡目状の透孔411が設けられており、当該
透孔411を通過した所定寸法の金属片等は、送出通路
3に送り出される。この上下側のシュレッターダンパー
4、5の揺動は、軸12、14に止着したシリンダー1
3、13aを介して、当該軸12を中心として5mm単位
で揺動する構造となっている。また下側のシュレッター
ダンパー5及び中間壁面6の微調整による揺動を利用し
て、金属片と鉄粉付き・混入の塩化ビニール・ゴム片と
に選別する。この下側のシュレッターダンパー5には凹
部511が設けられており、この下側のシュレッターダ
ンパー5が、当該下側のシュレッターダンパー5の壁厚
を超えて揺動し、当該凹部511により中間壁面6に間
欠式に空洞部(図示せず)が形成され、この状態により
空洞部から金属片等が送り出される構造となっている。
【0022】更にシュレッターBには、供給ロール1
5、16を備えた供給ケーシングCと、モール屑搬入用
のコンベヤD及び金属片及び鉄粉付き・混入の塩化ビニ
ール・ゴム片搬出用のコンベヤEを備えている。図中1
7は供給ロール15駆動用のモータ、18は供給ケーシ
ングCを昇降させるシリンダー、19はシューターを示
す。また図中Fは振動式分離装置を示す。
【0023】粉砕機Gは、ケーシング20と、このケー
シング20に設けた固定刃21及び回転刃22と、を主
構成要素とし、図示しない駆動手段で回転刃22が回転
されることにより、投入口23より搬入され鉄粉付き
・混入の塩化ビニール・ゴム片が粉砕されていき鉄粉付
き塩化ビニール・ゴム粉砕物素材及び鉄粉素材が生成さ
れるが、この鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕物素材及
び鉄粉素材は排出口24より排出され、ケース25に貯
留される。
【0024】原料搬入装置Hは、ホッパー26とスクリ
ュー27とを主構成要素とし、前記ケース25に貯留さ
れた鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕物素材と鉄粉素材
が定量投入される。この定量投入された鉄粉付き塩化ビ
ニール・ゴム粉砕物素材と鉄粉素材がスクリュー27に
より、後述する振動ふるい機Iに供給される。
【0025】振動ふるい機Iは、受入口及び排出口を備
えたケーシング30と、このケーシング30に設けた網
目を異にする数枚の網体31と、起振機32とで構成さ
れており、投入された鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕
物素材及び鉄粉素材に付着するダストの分離、及び鉄粉
付き塩化ビニール・ゴム粉砕物素材より鉄粉素材の分離
とを図り、処理済み塩化ビニール・ゴム粉砕物素材及び
鉄粉素材が生成される。尚、ダストは図示しない集塵機
に導かれる。
【0026】風力選別機Jは、受入口及び排出口を備え
たケーシング40と、このケーシング40に設けたファ
ン41とで構成されており、投入された処理済み塩化ビ
ニール・ゴム粉砕物素材及び鉄粉素材に付着するダスト
の分離、及び処理済み塩化ビニール・ゴム粉砕物素材よ
り鉄粉素材の分離とを図り、再処理済み塩化ビニール・
ゴム粉砕物素材及び鉄粉素材が生成される。尚、ダスト
は図示しない集塵機に導かれる。
【0027】水流選別機Kは、比重分離機の一例であ
り、この水流選別機Kは、傾斜分離板50を有する選別
台51と、この傾斜分離板50の上方に設けた水供給樋
52と、集塵部53とで構成されており、再処理済み塩
化ビニール・ゴム粉砕物素材及び鉄粉素材に付着するダ
ストの分離、及び再処理済み塩化ビニール・ゴム粉砕物
素材及び鉄粉素材を流下及び水流での比重分離を図る。
尚、ダストは集塵部53に導かれる。
【0028】浮上選別機Lは、比重分離機の一例であ
り、この浮上選別機Lは、傾斜底面60aを有する水槽
60と、この水槽60の上面に設けた数本のローラー6
1と、前記傾斜底面60aに設けた搬送用のスクリュー
62とで構成されており、前記水流選別機Kより流下し
た再処理済み塩化ビニール・ゴム粉砕物素材及び鉄粉素
材を受入れ、この水槽60で比重分離するとともに、水
面に浮上する塩化ビニール・ゴム粉砕物素材を貯留ケー
ス63に収容する。また傾斜底面60aに堆積した鉄粉
素材は搬送用のスクリュー62により機外に取り出され
る。
【0029】洗浄脱水機Mには、前記スクリュー62に
より機外に取り出される鉄粉素材が導入されて洗浄脱水
された後、乾燥機Nにより乾燥される。この乾燥された
鉄粉はホッパーOより計量機Pで計量される。尚、水槽
60外に取り出される塩化ビニール・ゴム粉砕物素材を
洗浄脱水機Mに導入して洗浄脱水した後、乾燥機Nによ
り乾燥される。この乾燥された塩化ビニール・ゴム粉砕
物はホッパーOより計量機Pで計量される。
【0030】
【発明の効果】請求項1は、モール屑をシュレッターで
破砕した金属片と鉄粉付き・混入の塩化ビニール・ゴム
片を、粉砕機で粉砕して鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉
砕物素材と鉄粉素材に分離し、この鉄粉付き塩化ビニー
ル・ゴム粉砕物素材及び鉄粉素材を振動ふるい機で分離
選別し、ダストと処理済み鉄粉付き塩化ビニール・ゴム
粉砕物素材及び鉄粉素材を回収した後、比重分離機で比
重分離して塩化ビニール・ゴム粉砕物と鉄粉を生成する
構成である。従って、モール屑を、再利用可能な金属
片、塩化ビニール・ゴム粉砕物又は鉄粉に、確実かつ効
率的に分離・選別できること、等の特徴がある。
【0031】請求項2は、モール屑をシュレッターで破
砕した金属片と鉄粉付き・混入の塩化ビニール・ゴム片
を、粉砕機で粉砕して鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕
物素材と鉄粉素材に分離し、この鉄粉付き塩化ビニール
・ゴム粉砕物素材と鉄粉素材を振動ふるい機及び風力選
別機で分離選別し、ダストと処理済み鉄粉付き塩化ビニ
ール・ゴム粉砕物素材及び鉄粉素材を回収した後、比重
分離機で比重分離して塩化ビニール・ゴム粉砕物と鉄粉
を生成する構成である。従って、請求項1の効果を一層
向上できる特徴がある。
【0032】請求項3は、シュレッターは、シュレッタ
ーケーシングに設けたmm単位で動作するシュレッターダ
ンパー、中間壁面及びシュレッタードラムと、ハンマー
とで構成されており、中間壁面とハンマーとの間隔で最
終破砕される構成である。従って、モール屑を、再利用
可能な金属片と鉄粉付き・混入の塩化ビニール・ゴム片
に、確実かつ効率的に分離・選別できること、等の特徴
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法に使用するシュレッターの全体構
成を示す側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】シュレッターケーシング、供給ケーシング及び
ハンマー軸挿脱装置の相互関係を示す拡大側面図であ
る。
【図4】シュレッターケーシングの拡大断面図である。
【図5】ハンマーの一例を示す拡大平面図である。
【図6】上下側のシュレッターダンパーの一例を示す拡
大側面図である。
【図7】本発明の方法に使用する選別機構の全体構成を
示すフローチャート図である。
【図8】粉砕機の要部を示す拡大断面図である。
【図9】振動ふるい機の要部を示す拡大断面図である。
【図10】風力選別機の要部を示す拡大断面図である。
【図11】比重分離機の要部を示す拡大断面図である。
【図12】洗浄脱水機の要部を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
A 切断機 B シュレッター B1 上部のシュレッターケーシング B2 下部のシュレッターケーシング C 供給ケーシング D コンベヤ E コンベヤ F 振動式分離装置 G 粉砕機 H 原料搬入装置 I 振動ふるい機 J 風力選別機 K 水流選別機 L 浮上選別機 M 洗浄脱水機 N 乾燥機 O ホッパー P 計量機 S 間隔 1 受入口 1’ 壁面 2 破砕室 2’ 壁面 3 送出通路 3’ 壁面 4 上側のシュレッターダンパー 411 透孔 5 下側のシュレッターダンパー 511 凹部 6 中間壁面 7 シリンダー 8 ライナー 9 シュレッタードラム 9a ハンマー 10 軸 11 モータ 12 軸 13 シリンダー 13a シリンダー 14 軸 15 供給ロール 16 供給ロール 17 モータ 18 シリンダー 19 シューター 20 ケーシング 21 固定刃 22 回転刃 23 投入口 24 排出口 25 ケース 26 ホッパー 27 スクリュー 30 ケーシング 31 網体 32 起振機 40 ケーシング 41 ファン 50 傾斜分離板 51 選別台 52 水供給樋 53 集塵部 60 水槽 60a 傾斜底面 61 ローラー 62 スクリュー 63 貯留ケース
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年1月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 自動車用モール屑から金属片と塩
化ビニール・ゴム粉砕物、鉄粉を回収する方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用のモール
屑(インサートモール屑、以下、モール屑とする。)
を、再利用可能な金属片と塩化ビニール・ゴム粉砕物
(塩化ビニール粉砕物及び/又はゴム粉砕物を云う。)
又は鉄粉に分離する自動車用モール屑から金属片と塩化
ビニール・ゴム粉砕物、鉄粉を回収する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、モール屑を再利用可能な金属片と
プラスチック片に分離回収する文献としては、特開平5-
7796号のモール屑から金属片を回収する方法およびその
装置がある。その構成は、モール屑を破砕機に供給して
ほぼ100mm〜5mmの長辺粒度に細断して細断片とし、磁選
機に供給して金属片とプラスチック片とに分離し、風力
選別機に金属片を供給して精選した金属片とダスト類と
に選別したものであり、モール屑から良質の金属片を回
収することにある。
【0003】次に、塩化ビニール・ゴム粉砕物と鉄粉に
分離回収する文献としては、特開昭54-99261号の廃タイ
ヤ粉砕処理装置がある。その構成は、圧縮した廃タイヤ
を粉砕処理する粗粒砥石車と、この粉砕処理物を鉄粉と
細砕ゴムとに浮上分離する掻出しコンベアーを備えた水
槽と、比重分離した細砕ゴムを乾燥する乾燥機及び細砕
ゴムとダストを分離する気流分離手段とでなり、再利用
可能な細砕ゴムを回収することにある。
【0004】その他塩化ビニールを分離回収する文献と
しては、特開平3-30877号の複合材廃棄物の分離回収方
法がある。その構成は、複合材廃棄物を、固定刃と回転
刃の両刃先間隔を複合材の最も比重の大きい層の厚さの
100〜300%の寸法としたカッターミルで粉砕し、得られ
た各材料の混合粉砕物を比重差によって分級する構成で
あり、カッターミルで廃棄物を粉砕し、確実かつ正確な
比重差分離を図ることにある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平5-7796号
は、破砕機として通常のシュレッタ、ハンマーミル等を
例示されているが、本出願人の経験では前記破砕機で
は、良質な金属片に破砕分離するにはいささか問題があ
る。即ち、ダンパー(又はケーシング内壁面)とハンマ
ー(刃体)との隙間を微調整する等の構成を採用した破
砕機が必要である。しかし、文献の発明では、前記構成
を採用せず、期待通りの良質な金属片が回収されること
は考えられない処である。またこの発明では、プラスチ
ック片の後処理については十分な配慮がなされていない
処も問題がある。またこの文献は、プラスチック片の分
離・選別・回収であり、本発明の塩化ビニール・ゴム粉
砕物の分離・選別・回収とは異なる。
【0006】また前記特開昭54-99261号は、浮上分離、
気流分離を採用することはいささか類似する。しかし、
本発明の如く、モール屑の破砕分離又は塩化ビニール・
ゴム粉砕物の分離・選別・回収を対象とせず、目的が異
なる。また文献の発明は、圧搾と砥石粉砕後に、浮上分
離、気流分離をする構成である。従って、本発明が目標
とするモール屑からの金属片と塩化ビニール・ゴム粉砕
物、鉄粉の回収は到底期待できない処である。
【0007】更に前記特開平3-30877号は、塩化ビニー
ルを分離回収する構成は類似する。しかし、本発明と
は、前記特開昭54-99261号と略同様な相違がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1は、モール屑
を、再利用可能な金属片、塩化ビニール・ゴム粉砕物又
は鉄粉に、確実かつ効率的に分離・選別すること、及び
この分離・選別を効率的な作業方法で、達成すること、
を意図する。
【0009】請求項1の発明は、自動車用のモール屑を
シュレッターで破砕して金属片と鉄粉付き・混入の塩化
ビニール・ゴム片に分離し、この鉄粉混入の塩化ビニー
ル・ゴム片を粉砕機で粉砕して鉄粉付き塩化ビニール・
ゴム粉砕物素材と鉄粉素材に分離し、この鉄粉付き塩化
ビニール・ゴム粉砕物素材と鉄粉素材を振動ふるい機で
選別して当該鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕物素材及
び鉄粉素材に付着するダストを回収するとともに、処理
済み鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕物素材及び鉄粉素
材を回収し、この処理済み鉄粉付き塩化ビニール・ゴム
粉砕物素材と処理済み鉄粉素材を比重分離機の水流・浮
上選別機に導く、この水流選別機は傾斜面と水流とを利
用して再処理済み塩化ビニール・ゴム粉砕物素材及び鉄
粉素材を洗い流して、残留するダストを噴流飛散させる
とともに、流動する再処理済み塩化ビニール・ゴム粉砕
物素材及び鉄粉素材を浮上選別機に導き、この浮上選別
機で沈降した再処理済み鉄粉素材を浮上選別機に装備し
た搬送用スクリューにより洗浄脱水機に導くか、又はこ
の再処理済み塩化ビニール・ゴム粉砕物素材は浮上する
ので、浮上選別機に装備した搬送用ローラーで順次機外
に導かれ塩化ビニール・ゴム粉砕物の貯留ケースに収集
することを特徴とする自動車用モール屑から金属片と塩
化ビニール・ゴム粉砕物、鉄粉を回収する方法である。
【0010】請求項2は、請求項1の効果の一層の向上
を意図する。
【0011】請求項2の発明は、自動車用のモール屑を
シュレッターで破砕して金属片と鉄粉付き・混入の塩化
ビニール・ゴム片に分離し、この鉄粉混入の塩化ビニー
ル・ゴム片を粉砕機で粉砕して鉄粉付き塩化ビニール・
ゴム粉砕物素材と鉄粉素材に分離し、この鉄粉付き塩化
ビニール・ゴム粉砕物素材と鉄粉素材を振動ふるい機で
選別して当該鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕物素材及
び鉄粉素材に付着するダストを回収するとともに、処理
済み鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕物素材及び鉄粉素
材を回収し、この処理済み鉄粉付き塩化ビニール・ゴム
粉砕物素材と処理済み鉄粉素材を風力選別機で選別し
て、当該処理済み鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕物素
材及び鉄粉素材に付着するダストを回収するとともに、
再処理済み鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕物素材及び
鉄粉素材を回収し、この再処理済み鉄粉付き塩化ビニー
ル・ゴム粉砕物素材と再処理済み鉄粉素材を比重分離機
の水流・浮上選別機に導く、この水流選別機は傾斜面と
水流とを利用して再処理済み塩化ビニール・ゴム粉砕物
素材及び鉄粉素材を洗い流して、残留するダストを噴流
飛散させるとともに、流動する再処理済み塩化ビニール
・ゴム粉砕物素材及び鉄粉素材を浮上選別機に導き、こ
の浮上選別機で沈降した再処理済み鉄粉素材を浮上選別
機に装備した搬送用スクリューにより洗浄脱水機に導く
か、又はこの再処理済み塩化ビニール・ゴム粉砕物素材
は浮上するので、浮上選別機に装備した搬送用ローラー
で順次機外に導かれ塩化ビニール・ゴム粉砕物の貯留ケ
ースに収集することを特徴とする自動車用モール屑から
金属片と塩化ビニール・ゴム粉砕物、鉄粉を回収する方
法。である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の回収方法を説明する。先
ず、モール屑の破砕分離について説明すると、モール屑
は、搬送手段(コンベヤ)により供給ケーシングに送ら
れる。この供給ケーシングに供給されたモール屑は、図
1〜図4に示すシュレッターケーシングに所定量ずつ供
給される。その後、モール屑は、高速回転するシュレッ
タードラム及びハンマーによる掬い上げ、及びシュレッ
タードラムの高速回転により、当該シュレッターケーシ
ングの中間壁面(ライナーが取付けられた壁面)、及び
揺動自在な対のシュレッターダンパー(以下、単にシュ
レッターダンパーとする。)に叩きつけられて破砕され
るが、最終的には、mm単位で揺動する中間壁面とシュレ
ッタードラムのハンマーとの間に形成されるmm単位の隙
間で圧搾される。この隙間寸法が、金属片、鉄粉付き・
混入の塩化ビニール・ゴム片の圧搾寸法となり、かつmm
単位に細分化された金属片と鉄粉付き・混入の塩化ビニ
ール・ゴム片が製造される。尚、中間壁面及びシュレッ
ターダンパーの揺動位置によって、金属片と鉄粉付き・
混入の塩化ビニール・ゴム片(以下、原則として、金属
片等とする。)との分離効率化、又は金属片等の破砕寸
法の大小等に直接影響を与える。即ち、中間壁面をシュ
レッタードラムのハンマーに近づける操作で、分離効率
の向上、及び破砕寸法の細分化等が期待できる。
【0013】以上のようにして、この所定寸法となった
金属片等は、主として上側のシュレッターダンパーの枡
目を通過して、シュレッターケーシングの送出通路に導
かれた後、それぞれのケースに収容される。尚、前記対
のシュレッターダンパーの下側のシュレッターダンパー
とハンマーとの隙間をmm単位で調整し、前記中間壁面へ
の衝撃緩和、又は一層の細分化を図る構成とすることも
できる。
【0014】一方、前記上側のシュレッターダンパーの
枡目を通過できない金属破砕塊及び非金属破砕塊は、中
間壁面とシュレッタードラムのハンマーとの間隔からシ
ュレッターケーシングの破砕室の底面に向かって落下
し、シュレッタードラム及びハンマーにより掬い上げら
れ、その後の処理は前述の通りである。従って、投入さ
れたモール屑は、破砕・分離されて金属片等に分離され
るが、所定寸法の金属片等に破砕・分離されるまで、以
上のような操作及び手順が繰り返される。
【0015】以上の操作、手順により破砕された金属片
は、そのまま製鉄原料として再利用される。一方、塩化
ビニール・ゴム片には、鉄粉が付着又は混入されている
ことが多い故に、再度粉砕及び分離処理される。
【0016】次に鉄粉付き・混入の塩化ビニール・ゴム
片の粉砕分離について説明すると、鉄粉付き・混入の塩
化ビニール・ゴム片は、図8に示す粉砕機に投入され
る。この鉄粉付き・混入の塩化ビニール・ゴム片は、カ
ッターミル、ローラミル、他の粉砕機等の刃体で粉砕し
て、鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕物素材と鉄粉素材
に分離する。この粉砕された鉄粉付き塩化ビニール・ゴ
ム粉砕物素材及び鉄粉素材は、ホッパーに投入された
後、所定量ずつ振動ふるい機に供給される。この振動ふ
るい機による振動と網目を異にする数枚の網体とにより
鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕物素材より鉄粉をふる
い落すとともに、当該鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕
物素材及び鉄粉素材に付着するダストを分離し、ダスト
は図示しない集塵機に導かれる。この振動ふるい機によ
り、分離された処理済み塩化ビニール・ゴム粉砕物素材
及び鉄粉素材は、風力選別機に導かれる。この風力選別
機の風力選別を利用して処理済み塩化ビニール・ゴム粉
砕物素材と処理済み鉄粉素材の分離と、処理済み塩化ビ
ニール・ゴム粉砕物素材及び処理済み鉄粉素材に付着す
るダストの分離を図り、かつ分離したダストを図示しな
い集塵機に導く。一方、この風力選別機で処理された再
処理済み塩化ビニール・ゴム粉砕物素材及び鉄粉素材
は、比重分離機の水流・浮上選別機に導かれる。最初の
水流選別機は傾斜面と水流とを利用して再処理済み塩化
ビニール・ゴム粉砕物素材及び鉄粉素材を洗い流すとと
もに、残留するダストを噴流飛散させる。この噴流飛散
ダストは集塵機に導かれる。一方流動する再処理済み塩
化ビニール・ゴム粉砕物素材及び鉄粉素材は、浮上選別
機に導かれ、比重分離される。即ち、再処理済み鉄粉素
材は沈降し、再処理済み塩化ビニール・ゴム粉砕物素材
は浮上する。この沈降した再処理済み鉄粉素材は浮上選
別機に装備した搬送用スクリューにより洗浄脱水機に導
かれた後、乾燥及び集合処理されて再利用可能な鉄粉素
材となり、かつ計量等される。一方、浮上した再処理済
み塩化ビニール・ゴム粉砕物素材は浮上選別機に装備し
た搬送用ローラーで順次機外に導かれ塩化ビニール・ゴ
ム粉砕物の貯留ケースに集められた後、洗浄脱水機に導
かれて洗浄脱水される。以後、乾燥及び集合処理されて
再利用可能な塩化ビニール・ゴム粉砕物となり、かつ計
量等される。尚、浮上選別機の底面に沈降した沈殿物は
前記水流選別機にリターンされる。また浮上選別機の汚
水は、図示しない沈殿槽に導かれ、ここで沈降分離され
た後、水は前記水流選別機に利用される。沈殿物は分離
処理又は廃棄される。
【0017】
【実施例】本発明は、二つの構成要素でなり、前処理を
行う第1の装置は、モール屑を切断・破砕処理する切断
機、シュレッターであり、後処理を行う第2の装置は、
前記シュレッターで破砕された鉄粉付き・混入の塩化ビ
ニール・ゴム片を粉砕分離処理する粉砕機、ダスト分離
機、比重分離機、乾燥機であり、この前後処理を介し
て、前記モール屑から金属片、塩化ビニール・ゴム粉砕
物及び鉄粉を分離回収する構造となっている。
【0018】切断機Aは、モール屑を所定の大きさに切
断する機械で、必要により設置される。この切断機Aで
切断された切断モール屑は次のシュレッターBに供給さ
れる。
【0019】シュレッターBの外郭は、上部のシュレッ
ターケーシングB1と下部のシュレッターケーシングB
2とで構成される。このシュレッターBは、切断された
モール屑を受け入れる受入口1と、正面視してほぼ方形
状をなす破砕室2、及び破砕室2と連通する送出通路3
と、この破砕室2と送出通路3の上方部分を区画し、か
つ金属片等を通過できる多数の透孔411を備えたmm単
位で揺動する上側のシュレッターダンパー4と、破砕室
2と送出通路3の中間部分を区画する凹部511を備え
たmm単位で揺動する下側のシュレッターダンパー5と、
破砕室2と送出通路3の下方部分を区画するとともに、
受刃として機能し、かつmm単位で揺動する中間壁面6
と、で構成されている。尚、mm単位の揺動は、各上側の
シュレッターダンパー4及び下側のシュレッターダンパ
ー5並びに中間壁面6の自由端側(反枢着側)の寸法を
云う。またこのシュレッターBを構成する上部のシュレ
ッターケーシングB1は、シリンダー7の作用により上
方に移動可能に構成され、もって、当該シュレッターB
のほぼ1/2を、自由に開放できる構造となっている。前
記受入口1、破砕室2及び送出通路3の一部の各壁面
1’、2’、3’は多数のライナー8で構成されてお
り、当該ライナー8が摩耗、損耗、破損等した時には、
このライナー8を取り替えるが、その際には、前記シュ
レッターBのほぼ1/2の開放を行う。図中9は破砕室2
の下部で、かつ中間壁面6の下部との間に僅かな隙間を
有するように軸支されたシュレッタードラムで、このシ
ュレッタードラム9の軸10はシュレッターBの横方向
に延設され、かつ伝達手段(図示せず)を介してモータ
11に連設されており、当該モータ11の駆動を介し
て、例えば、反時計方向に回転される。これにより、シ
ュレッタードラム9が反時計方向に回転し、受入口1よ
り搬入されたモール屑を、破砕室2の天井又は側面、中
間壁面6等の壁面2’、3’に叩きつけるとともに、中
間壁面6の上部に揺動自在に設けられた上下側のシュレ
ッターダンパー4、5に叩きつけられる。この叩きつけ
操作を介してモール屑を破砕する。この場合、上下側の
シュレッターダンパー4、5のmm単位の微調整による揺
動位置の変更を介して、前記破砕寸法の大小の決定及び
/又は金属片と鉄粉付き・混入の塩化ビニール・ゴム片
に分離される。尚、シュレッタードラム9には、ハンマ
ー9aが適宜位置に多数突出状に設けられており、当該
ハンマー9aの掬い上げ及び前記壁面2’、3’又は上
下側のシュレッターダンパー4、5への衝止である程度
に破砕されたモール屑は、更に前記中間壁面6の先端と
ハンマー9aの頭面で形成されるmm単位の間隔Sで圧搾
して、金属片及び鉄粉付き・混入の塩化ビニール・ゴム
片の破砕寸法の決定と、モール屑の破砕・分離を図る。
即ち、この中間壁面6の先端は、ハンマー9aとの関係
で受刃として機能し、圧搾作業をなす。従って、破砕作
業及びこの圧搾作業を繰り返すことにより、所定寸法の
金属片等に分離される。また上側のシュレッターダンパ
ー4には、枡目状の透孔411が設けられており、当該
透孔411を通過した所定寸法の金属片等は、送出通路
3に送り出される。この上下側のシュレッターダンパー
4、5の揺動は、軸12、14に止着したシリンダー1
3、13aを介して、当該軸12を中心として5mm単位
で揺動する構造となっている。また下側のシュレッター
ダンパー5及び中間壁面6の微調整による揺動を利用し
て、金属片と鉄粉付き・混入の塩化ビニール・ゴム片と
に選別する。この下側のシュレッターダンパー5には凹
部511が設けられており、この下側のシュレッターダ
ンパー5が、当該下側のシュレッターダンパー5の壁厚
を超えて揺動し、当該凹部511により中間壁面6に間
欠式に空洞部(図示せず)が形成され、この状態により
空洞部から金属片等が送り出される構造となっている。
【0020】更にシュレッターBには、供給ロール1
5、16を備えた供給ケーシングCと、モール屑搬入用
のコンベヤD及び金属片及び鉄粉付き・混入の塩化ビニ
ール・ゴム片搬出用のコンベヤEを備えている。図中1
7は供給ロール15駆動用のモータ、18は供給ケーシ
ングCを昇降させるシリンダー、19はシューターを示
す。また図中Fは振動式分離装置を示す。
【0021】粉砕機Gは、ケーシング20と、このケー
シング20に設けた固定刃21及び回転刃22と、を主
構成要素とし、図示しない駆動手段で回転刃22が回転
されることにより、投入口23より搬入され鉄粉付き
・混入の塩化ビニール・ゴム片が粉砕されていき鉄粉付
き塩化ビニール・ゴム粉砕物素材及び鉄粉素材が生成さ
れるが、この鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕物素材及
び鉄粉素材は排出口24より排出され、ケース25に貯
留される。
【0022】原料搬入装置Hは、ホッパー26とスクリ
ュー27とを主構成要素とし、前記ケース25に貯留さ
れた鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕物素材と鉄粉素材
が定量投入される。この定量投入された鉄粉付き塩化ビ
ニール・ゴム粉砕物素材と鉄粉素材がスクリュー27に
より、後述する振動ふるい機Iに供給される。
【0023】振動ふるい機Iは、受入口及び排出口を備
えたケーシング30と、このケーシング30に設けた網
目を異にする数枚の網体31と、起振機32とで構成さ
れており、投入された鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕
物素材及び鉄粉素材に付着するダストの分離、及び鉄粉
付き塩化ビニール・ゴム粉砕物素材より鉄粉素材の分離
とを図り、処理済み塩化ビニール・ゴム粉砕物素材及び
鉄粉素材が生成される。尚、ダストは図示しない集塵機
に導かれる。
【0024】風力選別機Jは、受入口及び排出口を備え
たケーシング40と、このケーシング40に設けたファ
ン41とで構成されており、投入された処理済み塩化ビ
ニール・ゴム粉砕物素材及び鉄粉素材に付着するダスト
の分離、及び処理済み塩化ビニール・ゴム粉砕物素材よ
り鉄粉素材の分離とを図り、再処理済み塩化ビニール・
ゴム粉砕物素材及び鉄粉素材が生成される。尚、ダスト
は図示しない集塵機に導かれる。
【0025】水流選別機Kは、比重分離機であり、この
水流選別機Kは、傾斜分離板50を有する選別台51
と、この傾斜分離板50の上方に設けた水供給樋52
と、集塵部53とで構成されており、再処理済み塩化ビ
ニール・ゴム粉砕物素材及び鉄粉素材に付着するダスト
の分離、及び再処理済み塩化ビニール・ゴム粉砕物素材
及び鉄粉素材を流下及び水流での比重分離を図る。尚、
ダストは集塵部53に導かれる。
【0026】浮上選別機Lは、比重分離機であり、この
浮上選別機Lは、傾斜底面60aを有する水槽60と、
この水槽60の上面に設けた数本のローラー61と、前
記傾斜底面60aに設けた搬送用のスクリュー62とで
構成されており、前記水流選別機Kより流下した再処理
済み塩化ビニール・ゴム粉砕物素材及び鉄粉素材を受入
れ、この水槽60で比重分離するとともに、水面に浮上
する塩化ビニール・ゴム粉砕物素材を貯留ケース63に
収容する。また傾斜底面60aに堆積した鉄粉素材は搬
送用のスクリュー62により機外に取り出される。
【0027】洗浄脱水機Mには、前記スクリュー62に
より機外に取り出される鉄粉素材が導入されて洗浄脱水
された後、乾燥機Nにより乾燥される。この乾燥された
鉄粉はホッパーOより計量機Pで計量される。尚、水槽
60外に取り出される塩化ビニール・ゴム粉砕物素材を
洗浄脱水機Mに導入して洗浄脱水した後、乾燥機Nによ
り乾燥される。この乾燥された塩化ビニール・ゴム粉砕
物はホッパーOより計量機Pで計量される。
【0028】
【発明の効果】請求項1は、モール屑をシュレッターで
破砕した金属片と鉄粉付き・混入の塩化ビニール・ゴム
片を、粉砕機で粉砕して鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉
砕物素材と鉄粉素材に分離し、この鉄粉付き塩化ビニー
ル・ゴム粉砕物素材及び鉄粉素材を振動ふるい機で分離
選別して生成される処理済み鉄粉付き塩化ビニール・ゴ
ム粉砕物素材及び鉄粉素材を回収した後、比重分離機の
水流・浮上選別機に導き水流選別機の傾斜面と水流を利
用して再処理済み塩化ビニール・ゴム粉砕物素材及び鉄
粉素材を洗い流し、かつ残留するダストを噴流飛散させ
るとともに、流動する再処理済み塩化ビニール・ゴム粉
砕物素材及び鉄粉素材を、浮上選別機に導き、この沈降
した再処理済み鉄粉素材を浮上選別機に装備した搬送用
スクリューで洗浄脱水機に導くか、又はこの再処理済み
塩化ビニール・ゴム粉砕物素材を浮上させて搬送用ロー
ラーで順次機外に導き、塩化ビニール・ゴム粉砕物の貯
留ケースに収集する構成である。従って、モール屑を、
再利用可能な金属片、塩化ビニール・ゴム粉砕物又は鉄
粉に、確実かつ効率的に分離・選別できること、等の特
徴がある。
【0029】請求項2は、モール屑をシュレッターで破
砕した金属片と鉄粉付き・混入の塩化ビニール・ゴム片
を、粉砕機で粉砕して鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕
物素材と鉄粉素材に分離し、この鉄粉付き塩化ビニール
・ゴム粉砕物素材と鉄粉素材を振動ふるい機及び風力選
別機で分離・風力選別して生成される処理済み鉄粉付き
塩化ビニール・ゴム粉砕物素材及び鉄粉素材を回収した
後、比重分離機の水流・浮上選別機に導き水流選別機の
傾斜面と水流を利用して再処理済み塩化ビニール・ゴム
粉砕物素材及び鉄粉素材を洗い流し、かつ残留するダス
トを噴流飛散させるとともに、流動する再処理済み塩化
ビニール・ゴム粉砕物素材及び鉄粉素材を、浮上選別機
に導き、この沈降した再処理済み鉄粉素材を浮上選別機
に装備した搬送用スクリューで洗浄脱水機に導くか、又
はこの再処理済み塩化ビニール・ゴム粉砕物素材を浮上
させて搬送用ローラーで順次機外に導き、塩化ビニール
・ゴム粉砕物の貯留ケースに収集する構成である。従っ
て、請求項1の効果を一層向上できる特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法に使用するシュレッターの全体構
成を示す側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】シュレッターケーシング、供給ケーシング及び
ハンマー軸挿脱装置の相互関係を示す拡大側面図であ
る。
【図4】シュレッターケーシングの拡大断面図である。
【図5】ハンマーの一例を示す拡大平面図である。
【図6】上下側のシュレッターダンパーの一例を示す拡
大側面図である。
【図7】本発明の方法に使用する選別機構の全体構成を
示すフローチャート図である。
【図8】粉砕機の要部を示す拡大断面図である。
【図9】振動ふるい機の要部を示す拡大断面図である。
【図10】風力選別機の要部を示す拡大断面図である。
【図11】比重分離機の要部を示す拡大断面図である。
【図12】洗浄脱水機の要部を示す拡大断面図である。
【符号の説明】 A 切断機 B シュレッター B1 上部のシュレッターケーシング B2 下部のシュレッターケーシング C 供給ケーシング D コンベヤ E コンベヤ F 振動式分離装置 G 粉砕機 H 原料搬入装置 I 振動ふるい機 J 風力選別機 K 水流選別機 L 浮上選別機 M 洗浄脱水機 N 乾燥機 O ホッパー P 計量機 S 間隔 1 受入口 1’ 壁面 2 破砕室 2’ 壁面 3 送出通路 3’ 壁面 4 上側のシュレッターダンパー 411 透孔 5 下側のシュレッターダンパー 511 凹部 6 中間壁面 7 シリンダー 8 ライナー 9 シュレッタードラム 9a ハンマー 10 軸 11 モータ 12 軸 13 シリンダー 13a シリンダー 14 軸 15 供給ロール 16 供給ロール 17 モータ 18 シリンダー 19 シューター 20 ケーシング 21 固定刃 22 回転刃 23 投入口 24 排出口 25 ケース 26 ホッパー 27 スクリュー 30 ケーシング 31 網体 32 起振機 40 ケーシング 41 ファン 50 傾斜分離板 51 選別台 52 水供給樋 53 集塵部 60 水槽 60a 傾斜底面 61 ローラー 62 スクリュー 63 貯留ケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B07B 4/02 B07B 4/02 9/00 9/00 A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車用のモール屑をシュレッターで破
    砕して金属片と鉄粉付き・混入の塩化ビニール・ゴム片
    に分離し、この鉄粉混入の塩化ビニール・ゴム片を粉砕
    機で粉砕して鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕物素材と
    鉄粉素材に分離し、この鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉
    砕物素材と鉄粉素材を振動ふるい機で選別して当該鉄粉
    付き塩化ビニール・ゴム粉砕物素材及び鉄粉素材に付着
    するダストを回収するとともに、処理済み鉄粉付き塩化
    ビニール・ゴム粉砕物素材及び鉄粉素材を回収し、この
    処理済み鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕物素材と処理
    済み鉄粉素材を比重分離機で比重分離し、塩化ビニール
    ・ゴム粉砕物と鉄粉を生成することを特徴とする自動車
    用モール屑から金属片と塩化ビニール・ゴム粉砕物、鉄
    粉を回収する方法。
  2. 【請求項2】 自動車用のモール屑をシュレッターで破
    砕して金属片と鉄粉付き・混入の塩化ビニール・ゴム片
    に分離し、この鉄粉混入の塩化ビニール・ゴム片を粉砕
    機で粉砕して鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕物素材と
    鉄粉素材に分離し、この鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉
    砕物素材と鉄粉素材を振動ふるい機で選別して当該鉄粉
    付き塩化ビニール・ゴム粉砕物素材及び鉄粉素材に付着
    するダストを回収するとともに、処理済み鉄粉付き塩化
    ビニール・ゴム粉砕物素材及び鉄粉素材を回収し、この
    処理済み鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕物素材と処理
    済み鉄粉素材を風力選別機で選別して、当該処理済み鉄
    粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕物素材及び鉄粉素材に付
    着するダストを回収するとともに、再処理済み鉄粉付き
    塩化ビニール・ゴム粉砕物素材及び鉄粉素材を回収し、
    この再処理済み鉄粉付き塩化ビニール・ゴム粉砕物素材
    と再処理済み鉄粉素材を比重分離機で比重分離し、塩化
    ビニール・ゴム粉砕物と鉄粉を生成することを特徴とす
    る自動車用モール屑から金属片と塩化ビニール・ゴム粉
    砕物、鉄粉を回収する方法。
  3. 【請求項3】 上記のシュレッターは、受け入れたモー
    ル屑を金属片と鉄粉付き・混入の塩化ビニール・ゴム片
    に破砕分離する装置であって、当該シュレッターは、シ
    ュレッターケーシングに設けたシュレッターダンパー、
    中間壁面及びシュレッタードラムと、当該シュレッター
    ダンパー、中間壁面をmm単位で動作するシリンダーと、
    前記シュレッタードラムに設けたハンマーとで構成され
    ており、前記モール屑は前記中間壁面と前記ハンマーと
    の間隔で最終破砕されることを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載の自動車用モール屑から金属片と塩化ビ
    ニール・ゴム粉砕物、鉄粉を回収する方法。
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