JPH11206547A - 複数針付取付具 - Google Patents

複数針付取付具

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JPH11206547A
JPH11206547A JP2665798A JP2665798A JPH11206547A JP H11206547 A JPH11206547 A JP H11206547A JP 2665798 A JP2665798 A JP 2665798A JP 2665798 A JP2665798 A JP 2665798A JP H11206547 A JPH11206547 A JP H11206547A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄い壁や脆い壁などに対して、取れにくい状
態で、大きな荷重が加わっても抜け落ちたり壁を壊した
りしないで取り付けができて、しかも指先だけで簡単に
取り付けや取り外しができる取付具を提供する。 【解決手段】 曲げることができて折れない針を複数本
設けた頭部と、この複数本の針を挿入できて途中で針を
斜めに傾けて曲げる構造とした穴もしくは溝を設けた取
付部とにより構成して、頭部を指先などで押しつけたと
きに、複数本の針が取付部の穴もしくは溝に押し入れる
ことができて、穴もしくは溝の途中で針が斜めに曲げら
れて、取付部の底部から斜めに傾いた状態で複数本の針
が突出する構造としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁面などに、飾り
物や掲示物、壁掛け時計やタオル掛けなどの取付物を取
り付けるために利用する、取り付け用具に関するもので
ある。
【0002】特に、薄いベニヤ板や石膏ボードなどの脆
くて弱い材質の壁に、取付物を取り付ける場合に効果的
な取り付け用具に関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来の取り付け用具は、針を1本設けた
画鋲やねじ込み式のフック、木ねじなどを利用して取り
付ける取付具や複数本の釘を異なった方向に傾けて1本
ずつ打ち込んで取り付ける取付具などがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】針を1本設けた画鋲で
は、抜けやすいという欠点があり、特に薄いベニヤ板や
石膏ボードなどの脆くて弱い材質の壁ではすぐ抜け落ち
てしまうという欠点があった。
【0005】また、ねじ込み式のフックや木ねじで取り
付ける取付具では、取り付けるときにフックや取付具を
壁面に押しつけながら、フック自体を回転させたりドラ
イバーで木ねじを回転させたりしてねじ込む手間が必要
となるし、脆い壁などではネジ山に引っ掛かっていた壁
材ごと抜けてきやすいうえに、大きな穴が開いてしまう
といった問題もあった。
【0006】複数本の釘を異なった方向に1本ずつ打ち
込んで取り付ける取付具では、取付具を壁面に押さえつ
けながら、ばらばらになっている複数本の釘を1本ずつ
打ち込む手間が必要になるのに加えて、指先では痛くて
打ち込めないので金槌などの道具を使って打ち込む必要
があり、取り外すときには、しっかり打ち込んだ釘が抜
きにくいのに加えて複数本の釘を1本ずつ抜いていく手
間が必要であるという問題があった。
【0007】また、両面テープで取り付ける取付具で
は、取り付け強度が弱いし、取り外すときには、取り外
しにくいのに加えて、壁紙ごと取れたり粘着材が壁面に
残ったりする問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の複数針付取付具
では、上部が指でも押しつけることができる形状で、下
部に複数本の曲げることができて折れない針を設けた頭
部と、この複数本の針が挿入できて頭部を押して針を押
し入れたときに、複数本の針を斜めに曲げる穴もしくは
溝を設けた構造として、針を押し入れたときに、複数本
の針が斜めに傾いた状態で底部から突出する構造とした
取付部とにより構成している。
【0009】そのため、壁面等に取付部の底部を密着さ
せた状態として頭部を押しつけるだけで、複数本の針が
取付部に設けた穴もしくは溝に沿って、一度に複数本の
針それぞれが曲げられながら壁面等に斜めに傾いた状態
で刺さることになる。
【0010】このとき頭部を押しつける力が針を曲げる
力となって、さらに取付部自体を壁面等に押しつける力
として加わるため、頭部を押すだけで取付部を容易に壁
面等に密着させた状態で取り付けることができるのであ
る。
【0011】また、頭部の上部を指などで押しつけて、
複数本の針を取付部の穴もしくは溝に押し入れることが
できる構造としているため、頭部の下部に複数本の針を
垂直に設けることにより、取付部の穴もしくは溝に複数
本の針を押し入れるときに、取付部の穴もしくは溝に入
る前の針が垂直の状態のまま曲りにくいようにしてい
る。
【0012】取付部には、頭部の複数本の針を挿入でき
る穴もしくは溝を、針を曲げるために斜めに傾けた構造
として底部まで貫通させて設けており、この穴もしくは
溝に入り込む前の針が頭部を押しても曲がらないように
するために、穴もしくは溝の上方部分を垂直に近い状態
で形成すると効果的である。
【0013】また、複数本の針を設けることにより、壁
面等に複数本の針を刺して取り付けたときに荷重が各針
に分散できて、1本の針の場合の数倍の強度で取り付け
ることができるとともに、薄いベニヤ板や石膏ボードな
どの脆くて弱い材質の壁に取り付ける場合には、各針に
荷重が分散されるため、壁を壊す危険性を減少できる構
造としている。
【0014】針の本数を多くした場合には、一度に刺す
と大きな力が必要となるため、針の長さを変えて、頭部
を押し込んだときに2本から3本ずつ順次針が刺さる構
造とすることにより、針を刺しやすくできる。
【0015】また、頭部に設けた複数本の針それぞれ
を、取付部に設けた穴もしくは溝に挿入して頭部を押し
つけたときに、取付部の底面から複数本の針が斜めに傾
いて突出して壁面等に刺さる構造としているため、複数
本の針を垂直に刺す場合に比べて壁面等に刺さっている
針の接触面積が大きくなり、摩擦力が増大して抜けにく
くなるため、薄いベニヤ板などの場合には特に効果が大
きく、細い針でも壁面等に取り付けておくための十分な
摩擦力を得ることができる。
【0016】壁面等に、取付部の底部を密着させた状態
で複数本の針が斜めに傾いた状態で刺さっているので、
取付部だけを壁面等から引き離そうとしても、斜めに刺
さっている針に取付部の穴もしくは溝の内壁が引っ掛か
る状態となっているため、壁面等に刺さっている針を根
本から曲げるだけの相当強い力を加えない限り取付部を
引き抜くことができないことになる。
【0017】また、針の曲がる方向をそれぞれ異なった
方向とすることにより、複数本の針を同時に壁面等に押
し刺したときでも、頭部を押しつける力が取付部の穴も
しくは溝で斜めにそれぞれの異なる方向に分散されて針
に加わるため、取付部が一方向にずれてしまうことがな
く、取付部を壁面等に密着させて動かない状態で容易に
壁面等に針を押し刺すことができる。
【0018】そして、一方向に揃えて斜めに曲げた状態
で複数本の針が刺さる構造とした場合には、壁面等に密
着させて取り付けた取付部が、複数本の針に沿って壁面
から容易に離れてしまい、壁面等に刺さっている複数本
の針自体も容易に抜け落ちてしまうことになるが、複数
本の針を斜めにしかも異なった方向に曲げることによ
り、これらの問題が解決できる。
【0019】一方、本発明の複数針付取付具を壁面等か
ら取り外すときには、取付部を軽く押さえて頭部を引き
抜くことにより、複数本の針に対して取付部の穴もしく
は溝の内壁に沿って引き抜く力が同時に加わるため、斜
めに刺した方向と逆方向にそれぞれの針を軽い力で容易
にしかも複数本の針を一度に引き抜くことができて、取
付部の穴もしくは溝の中に複数本の針の先端が入ったと
ころまで引き抜くことにより、取付部を容易に取り外せ
るのである。
【0020】さらに、本発明の複数針付取付具を壁面等
に取り付けた後で、壁面等から取り外したとしても、壁
面等には複数ではあるが、細い針の穴が残るだけなの
で、目立たないし補修も容易に行えるのである。
【0021】また、複数本の針を取り外したり取り付け
たりできる構造とした頭部の場合には、本発明の複数針
付取付具を壁面等から取り外したときに、引き抜かれた
複数本の針が曲がった状態となっていても、頭部を操作
して曲がった針を取り外して、取り替え用の新しい針を
頭部に取り付けて、頭部を元に戻す操作をすることによ
り、使用前の新品の状態に戻すことができるのである。
【0022】取付部の穴もしくは溝から複数本の針が抜
け出さないようにするために、頭部と取付部の間隔が、
針の先端が取付部の穴もしくは溝の中に入り込んでいる
状態より広がらないようにするために、可撓性のある紐
やテープ、蛇腹などの連結部材で頭部と取付部を可動的
に連結すれば、頭部と取付部が分離することがないの
で、保管しておくときや壁面などから本発明の複数針付
取付具を取り外すときに便利である。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する。
【0024】針を虫ピンのように曲げることができて折
れない材質とし、軽量物を取り付ける場合には2本から
4本程度の針で構成し、重量物を取り付けたり強い力が
取付物に加わる場合には5本以上の針で構成するのが効
果的である。
【0025】頭部は、複数本の針を下部に垂直に設け
て、上部を平坦にするなど指で押しつけ易い形状とした
構造とする。
【0026】また、壁面等に取り付けた後に、本発明の
複数針付取付具を取り外したときに、複数本設けた針が
曲がった状態となっていても針の取り替えができるよう
に、頭部にねじ込み式のキャップを設けて、キャップを
外すことで頭部の穴に挿入して取り付けていた、引っ掛
け部を上端に設けた針を取り外して、新しい取り替え用
の針を頭部の穴に挿入してキャップを閉めることで、針
の上端の引っ掛け部が押さえつけられて、針が垂直の状
態でぐらつかないように固定できる構造とした頭部を利
用することもできる。
【0027】取付部には、複数本の針を挿入できる穴も
しくは溝を設けているが、下方に行くに従って外側に広
がるように傾けて設けることで、頭部を押す力が穴もし
くは溝に沿って針を曲げて同時に取付部を壁面に押しつ
ける力となって加わり、さらに針が斜めに壁面に刺さる
ときに生じる取付部を動かそうとする力が、複数本の針
同志で打ち消すことになり、頭部を垂直に押し込むだけ
で、取付部を壁面に密着させた状態で取り付けることが
できるようになる。
【0028】また、取付部に穴を設ける場合には、斜め
に傾けて真っ直ぐに設ける方が製造が容易であるが、取
付部の上方を垂直に近い状態にして、針が突出する底部
では45°程度の傾斜として途中湾曲させた構造とする
場合には、上方が狭く下方が広い円錐台のような形状の
中心部材に、上方が垂直に近い状態で底面では45°程
度の傾斜となるように湾曲させた溝を設けて、溝の上方
を塞いで湾曲した穴と同じ構造となるような形状の外周
部材を中心部材の上に被せて固定する構造とする方が製
造上効果的である。
【0029】取付部は、複数本の針を挿入して斜めに針
を曲げて壁面に押し刺すための、斜めに傾けた穴もしく
は溝が必ず必要になるが、その穴もしくは溝さえ設け
て、取付部の底面が壁面に密着する構造であれば、取付
部の形状はどの様な形状でもよいため、取付部にフック
やクリップを設けたり、壁掛け時計などの取付物に取付
部を一体的に設けたり、タオル掛けや手すりの取り付け
部にこの取付部を設けることもできるのである。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0031】図1と図2に、第1の実施例を示す。第1
の実施例では、下方部36にフック5を設けて、上方部
35に4本の針2を挿入するための4個の穴4を、底部
38に行くに従って外側になるように斜めに傾けて設け
た構造の取付部3と、4本の針2を下部12に垂直に設
けた頭部1とにより構成している。
【0032】このとき針2は、虫ピンのように比較的容
易に曲げることができて、折れない材質で構成する。
【0033】第1の実施例では、壁面に飾り物や衣服な
どを吊り下げるときに利用するためのフック5を有した
複数針付取付具を示しており、取付部3の上方部35に
設けた4個の穴4に、頭部1の下部12に設けた4本の
針2を挿入した状態で、壁面の取り付け位置に取付部3
を押し当てて頭部1を押し込むだけで、壁面に4本の針
2を一度にしかも斜めに傾けて押し刺すことができて、
取付部3を壁面に取り付けることができる。
【0034】そして、取付部3の下方部36に設けてい
るフック5に、飾り物や衣服などを吊り下げて利用する
ことができる。
【0035】飾り物や衣服などの重い物をフック5に吊
り下げても、4本の針2で荷重を分散できるので、壁面
にかかる負担も減少できるし、4本の針2を外側に広げ
た状態で壁面に対して斜めに刺し込んでいるため、針2
も抜けにくいし、取付部3に設けた穴4の内壁が4本の
針2に引っ掛かった状態となっているため、フック5を
設けた取付部3が極めて抜け落ちにくい。
【0036】一方、第1の実施例を壁面から取り外すと
きには、取付部3を軽く押さえて頭部1を垂直に引き抜
くことで、4本の針2が取付部3に設けた穴4の内壁に
沿って針2を刺した方向とは逆方向に引き抜けることに
なり、軽い力で容易に4本の針2を一度に引き抜くこと
ができて、容易に第1の実施例の複数針付取付具を壁面
から取り外すことができるのである。
【0037】図3に、第2の実施例を示す。第2の実施
例では、取付部3の下方部36に、紙などを挟み込むた
めのクリップ6を設けており、取付部3の上方部35に
は、3個の穴4を底部38に行くに従って外側になるよ
うに傾けて設けて、しかも穴4が上部37では広く底部
38に行くに従って狭くなる構造で設けている。
【0038】頭部1に設けた3本の針2を取付部3に挿
入するとき、取付部3に設けた穴4の上部37側が広く
なっているので針2が挿入しやすい。
【0039】さらに、頭部1を指などで押し入れたとき
に、針2は穴4の内壁の下面に押し付けられる状態で曲
がりながら進み、針4の太さと同じくらいの大きさの底
部38の穴4から突出し、壁面に押し刺さることになる
ため、取付部3に設けた穴4の内壁が3本の針2に引っ
掛かった状態となるため、クリップ6を設けた取付部3
が極めて抜け落ちにくい。
【0040】そのため、クップ6に強いバネ63を使っ
てクリップ挟持部62に多少重いものでも挟み込めるよ
うにした場合には、クリップ押圧部61に強い力を加え
る必要があるが、片手でクリップ押圧部61を強く押し
ても取付部3が動かないので、安全かつ簡単に利用でき
る。
【0041】図4と図5に、第3の実施例を示す。第3
の実施例では、円錐台に近い形状で外周を湾曲させた中
心部材31の側壁に、針2を通すための溝32を3か所
に設けて、中心部材31の側壁に密着させて外周部材3
3を接合することで、中心部材31に設けた溝32が、
針を通す穴と同じ構造となるように取付部3を構成して
いる。
【0042】さらに、外周部材33の外壁に、ハンガー
のフックや額縁の紐などを引っ掛けることができる環状
溝34を設けている。
【0043】また、頭部1は、針2を取り替えられる構
造としており、ねじ込み式構造としている頭部キャップ
部13を回して取り外し、頭部穴15に挿入して取り付
けている引っ掛け部21を設けた針2を頭部基部14か
ら引き抜いて、新しい針2を頭部穴15に挿入した後、
頭部キャップ部13を回して締めつけることで針2の引
っ掛け部21を押しつけて針2を固定できる構造として
いる。
【0044】針を通す穴は、上方が垂直で下方が45°
程度の角度として、途中滑らかに湾曲する構造とすれ
ば、頭部を押しつけたときに穴に入る前の針が曲がりに
くくなり、穴の途中で針が引っ掛かることなく円滑に曲
げることができて、壁面に45°程度の角度で刺さるこ
とで適度に刺しやすく抜けにくくできるので良いのだ
が、針の太さに近い小さな穴を途中で湾曲させて設ける
のは難しいため、第3の実施例で中心部材31の側壁の
上部37を垂直にして底部38を45°にして途中滑ら
かに湾曲させて、側壁の上部37から下部38に溝32
を設けることで、容易に製造できるのである。
【0045】図6に、第4の実施例を示す。第4の実施
例では、タオルなどを掛けておくための壁面取り付け用
ハンガーの取り付け手段として、ハンガー部7の両端2
か所に取付部3を一体的に設けている。
【0046】壁面取り付け用ハンガーの場合、比較的大
きな力が加わることが想定されるため、ハンガー部7の
両端に設ける取付部3の穴4は6個ずつ設けて、それぞ
れの取付部3に対応する2個の頭部1に設ける針2も同
じく6本設けている。
【0047】従来は、木ねじや両面テープで壁面取り付
け用ハンガーを取り付けていたが、木ねじの場合には、
取り付ける手間がかかり、取り外したときに大きな穴が
開いてしまうという問題があったし、両面テープの場合
には取り付け強度が弱いし、取り外したときに粘着材が
残ったり壁紙ごとはがれたりする問題があった。
【0048】しかし、第4の実施例では、左右の頭部1
を片手で押し込むだけで簡単に取り付けられるし、左右
6本ずつの針2で荷重を分散しながら取付部3を押さえ
付けているので、かなりの荷重がハンガー部7に加わっ
ても、本実施例の壁面取り付け用ハンガーが壁面から外
れることがないし、頭部1を引き抜くだけで簡単に取り
外しができるし、取り外しても壁面に左右6個の針2の
小さな穴が開いているだけなので、目立たないし補修も
簡単に行えるのである。
【0049】また、薄い壁や脆い材質の壁などの場合に
は、木ねじで止めるときの強度よりも強い強度で取り付
けることが可能である。
【0050】さらに、壁面に刺さる針2の間隔や角度を
変えることにより、壁面取り付け用ハンガーに加わる荷
重の許容量を加減できるし、針2の本数を変えたりする
ことで、手すりなどのかなり強い力が加わる物の取り付
けにも利用できる。
【0051】図7に、第5の実施例を示す。第5の実施
例では、壁掛け時計8の上部に、6個の穴4を設けた取
付部3を一体的に設けて、頭部1にも6本の針2を設け
た構成としている。
【0052】そのため、従来壁掛け時計を取り付けると
きには、木ねじなどを壁面に取り付けてから、壁掛け時
計の引っ掛け部を引っ掛けて取り付けていたが、第5の
実施例を利用すれば、取り付け位置の壁面に壁掛け時計
8を片手で押さえておいて、もう一方の手で頭部1を押
しつけることで簡単に取り付けることができる。
【0053】また、壁掛け時計8の上部に可動的に取付
部3を連結した構造とすれば、取付部3を多少傾いた状
態で取り付けても、壁掛け時計8は垂直の状態になるよ
うにできる。
【0054】図8に、第6の実施例を示す。第6の実施
例では、取付部3の穴4から頭部1に設けた針2の先端
が抜け出ないように、穴4の中に針2の先端が入り込ん
だ状態で止まるように、可動的に頭部1と取付部3を連
結部材9で連結している。
【0055】そのため、商品として販売するときも、針
2が取付部3の穴4から抜け落ちない状態で販売できる
し、壁面等に取り付けた第6の実施例を取り外すときで
も、針2の先端が取付部3の穴4の中にある状態で取り
外しができるので、安全に利用できるし、頭部1もしく
は取付部3の一方がなくなって利用できなくなることも
防げる。
【0056】
【発明の効果】本発明の複数針付取付具では、抜け落ち
にくくて取れにくく取り付けることが可能であるが、反
面取り付けやすくて取り外し易いという理想的な取付具
を実現している。
【0057】本発明の複数針付取付具では、複数本の針
を壁面等に刺して取り付けるため、取付部に加わる取付
物などの荷重や、取付部を壁面等から剥がそうとする力
が複数本の針に分散されるため、薄いベニヤ板や石膏ボ
ードなどの脆くて弱い材質の壁に取り付けた場合でも、
壁を壊す危険性が減少できる。
【0058】そして、複数本の針が壁面に刺さるのに加
えて、斜めに傾けて針を刺すので、壁面に刺さっている
部分の針の面積が大きくなり、薄い壁でも摩擦力が強く
なって抜けにくくなる。
【0059】さらに、取付部を壁面等から剥そうとした
ときに、壁面等に対して斜めに刺さっている針が取付部
の穴もしくは溝の内壁に密着しているため、複数本の針
が取付部の複数か所の穴もしくは溝の内壁を押さえつけ
ている状態となっているため、壁面等に密着した取付部
を容易に剥がすことができない構造としているため、か
なり重い物でも壁面等が破損しない範囲であれば、壁面
等に対して取れないように取り付けることができる。
【0060】また、頭部を指先で押しつけることで、取
付部に設けた穴もしくは溝の内壁に沿って、複数本の針
が同時にそれぞれ異なった方向に曲がりながら壁面等に
刺さることになるため、本発明の複数針付取付具の壁面
等への取り付けが、指先だけで、しかも押し付けるだけ
の簡単な操作で取り付けることができるのである。
【0061】一方、本発明の複数針付取付具を壁面から
取り外すときには、頭部を引き抜くだけで、取付部の穴
もしくは溝の内壁に沿って複数本の針を引き抜く力が加
わるため、容易にしかも一度に複数本の針を引き抜くこ
とができ、取付部の穴もしくは溝の中に複数本の針の先
端が入ったところで取り外しができることになるため、
工具などを使わないで指先だけで、頭部を引き抜くだけ
の簡単な操作で取り外すことができるのである。
【0062】また、頭部と取付部を紐やテープ、蛇腹な
どの連結部材で可動的に連結して、頭部を引き抜いたと
きに複数本の針の針先が取付部の穴もしくは溝の中に入
ったときに連結部材が伸びきる構造としておけば、複数
本の針が取付部の穴もしくは溝から抜けることを防げる
ため、次に使うときに便利だし、頭部と取付部の間に詰
め物をしておけば、保管中に針先が取付部の穴もしくは
溝から突出することを防げて安全である。
【0063】また、複数本の針を細くできるので、本発
明の複数針付取付具を取り外した後の壁面等には、複数
ではあるけれども小さな穴が開くだけなので、ねじ込み
式のフックや木ねじで取り付けた場合に比べれば、取り
外した後の痕跡が非常に小さく目立たないため、新築の
家などでも気軽に取り付けができるし、取り外したあと
の補修も比較的容易に行える。
【0064】本発明の複数針付取付具では、壁面等に刺
すための複数本の針を設けた頭部と、取付物などを壁面
等へ取り付けるための取付部とにより構成しているた
め、取付部を様々な形状で構成しても、頭部の複数本の
針を挿入できて斜めに傾けた穴もしくは溝さえ設ければ
良いので、壁掛け時計や壁面取り付け用ハンガーなどに
一体的に取付部を設けることで、壁面等への簡単な取り
付け手段として利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の平面図を示す。
【図2】本発明の第1の実施例の断面図を示す。
【図3】本発明の第2の実施例の断面図を示す。
【図4】本発明の第3の実施例の平面図を示す。
【図5】本発明の第3の実施例の断面図を示す。
【図6】本発明の第4の実施例の平面図を示す。
【図7】本発明の第5の実施例の平面図を示す。
【図8】本発明の第6の実施例の斜視図を示す。
【符号の説明】 1 頭部 11 上部 12 下部 13 頭部キャップ部 14 頭部基部 15 頭部穴 2 針 21 引っ掛け部 3 取付部 31 中心部材 32 溝 33 外周部材 34 環状溝 35 上方部 36 下方部 37 上部 38 底部 4 穴 5 フック 6 クリップ 61 クリップ押圧部 62 クリップ挟持部 63 バネ 7 ハンガー部 8 壁掛け時計 9 連結部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部を指で押しつけることができる形状
    とし、指の力で曲げることができて折れない複数本の針
    を下部に設けた構造とした頭部と、この複数本の針を上
    部から挿入できて、頭部を押して複数本の針を押し入れ
    たときに、複数本の針を斜めに曲げて、しかも針が斜め
    に傾いた状態で底部から突出する構造とした穴もしくは
    溝を設けた取付部とにより構成した複数針付取付具。
  2. 【請求項2】 請求項1において、頭部に設けた複数本
    の針を、取付部に設けた穴もしくは溝に挿入した状態
    で、取付部の穴もしくは溝から複数本の針が抜けて外れ
    ないように、頭部と取付部とを可動的に連結した請求項
    1記載の複数針付取付具。
  3. 【請求項3】 請求項1および請求項2における頭部
    を、複数本の針を頭部から取り外して新しい針を取り付
    けることができる構造とした請求項1および請求項2記
    載の複数針付取付具。
  4. 【請求項4】 取付部に、物を吊り下げることができる
    フックを設けた、請求項1および請求項2および請求項
    3記載の複数針付取付具。
  5. 【請求項5】 取付部に、物をはさむことができるクリ
    ップを設けた、請求項1および請求項2および請求項3
    記載の複数針付取付具。
  6. 【請求項6】 壁面などに取り付けて利用する物の構成
    部分として取付部を設けた、請求項1および請求項2お
    よび請求項3記載の複数針付取付具。
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