JPH11205931A - ケーブル自動繰り出し装置 - Google Patents

ケーブル自動繰り出し装置

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JPH11205931A
JPH11205931A JP570998A JP570998A JPH11205931A JP H11205931 A JPH11205931 A JP H11205931A JP 570998 A JP570998 A JP 570998A JP 570998 A JP570998 A JP 570998A JP H11205931 A JPH11205931 A JP H11205931A
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JP
Japan
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cable
slack
cable drum
speed
rotation
Prior art date
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Pending
Application number
JP570998A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohiro Suzuki
智博 鈴木
Hirohiko Ooiwa
煕彦 大岩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Corp
NDS Co Ltd
Original Assignee
Aichi Corp
Nippon Denwa Shisetsu Co Ltd
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Publication date
Application filed by Aichi Corp, Nippon Denwa Shisetsu Co Ltd filed Critical Aichi Corp
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  • Tension Adjustment In Filamentary Materials (AREA)
  • Electric Cable Installation (AREA)
  • Unwinding Of Filamentary Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車載型ケーブルドラムから繰り出される架渉
ケーブルの弛みを自動的に所定範囲内に保つこと。 【解決手段】 エンジンを備えた車両2上に設置された
架渉ケーブル20用ケーブルドラム10と、ケーブルド
ラム10から繰り出された架渉ケーブル20の弛み検出
手段30と、エンジンを駆動源として、検出された弛み
量が第1弛み量以上のときは、ケーブルドラム10の回
転を停止し、第1弛み量より小さな第2弛み量より大き
くて第1弛み量よりも小さいときはケーブルドラム10
の回転速度を第1速度に設定し、第2弛み量以下のとき
は前記回転速度を第1速度より早い第2速度に設定する
ケーブルドラム回転手段とを具備するケーブル自動繰り
出し装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーブル自動繰り
出し装置に関し、特に車載ケーブルドラムを使用するケ
ーブル自動繰り出し装置から繰り出される架渉ケーブル
の弛みを自動的に所定の範囲に保つ技術に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】電話線等のケーブルを電柱間等に架渉す
る場合において、ケーブルを繰り出す車載ケーブル繰り
出し装置が使用されている。牽引側に予め引っ張られた
牽引用ロープに連結されたケーブルが車載ケーブル繰り
出し装置のケーブルドラムに巻かれている状態で牽引側
に引っ張られると、前記車載ケーブル繰り出し装置がケ
ーブルを繰り出すようになっている。また、前記ケーブ
ルドラムの回転を車両の動力を使用して行う方式のもの
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の従来例
では、車両に搭載するケーブルドラムの外径やケーブル
種別及びケーブル長(ドラム巻数)が使用する度に変化
するので、ケーブル繰り出し速度の自動化が困難であ
り、操作者が現地でのケーブル牽引速度に合わせてドラ
ム回転速度の調整を実施していた。このため、牽引側が
一定の速度でケーブル牽引を行っていてもケーブル繰り
出し側はドラムのケーブル残量が少なくなるにつれてケ
ーブルドラムの回転速度を上げていく操作を必要として
いた。したがって、本願発明の目的は、上述の従来例の
問題点をなくし、牽引速度の変化と使用されるケーブル
ドラムの種別やケーブル巻数の変化に影響されず、常に
最適速度でケーブルドラムの回転ができる車載型ケーブ
ル自動繰り出し装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の第1の発明の構成は、牽引されている架渉ケ
ーブルを繰り出すケーブル自動繰り出し装置において、
エンジンを備えた車両上に設置され、前記架渉ケーブル
が巻かれているケーブルドラムと、前記ケーブルドラム
の回転により前記ケーブルドラムから繰り出された前記
架渉ケーブルの弛み量を検出する弛み検出手段と、前記
エンジンの回転力を駆動源として、前記弛み検出手段で
検出された前記弛み量が所定の第1弛み量以上のとき
は、前記ケーブルドラムの回転を停止し、前記弛み検出
手段で検出された前記弛み量が前記第1弛み量より小さ
な第2弛み量より大きくて前記第1弛み量よりも小さい
ときは前記ケーブルドラム回転速度を第1の速度に設定
し、前記弛み検出手段で検出された前記弛み量が前記第
2弛み量以下のときは前記ケーブルドラム回転速度を前
記第1の速度より速い第2の速度に設定するように前記
ケーブルドラムを回転させるケーブルドラム回転手段と
を具備することを特徴とするケーブル自動繰り出し装置
である。
【0005】上記第1の発明の構成により、エンジンを
備えた車両上に設置されケーブルドラムが前記架渉ケー
ブルを巻いて保持し、ケーブルドラム回転手段が前記ケ
ーブルドラムを前記エンジンの回転力を駆動源として回
転させ、弛み検出手段が、前記ケーブルドラムの回転に
より前記ケーブルドラムから繰り出された前記架渉ケー
ブルの弛み量を検出し、更に、前記ケーブルドラム回転
手段が、前記弛み検出手段で検出された前記弛み量が所
定の第1弛み量以上のときは、ケーブルドラムの回転を
停止し、前記弛み検出手段で検出された前記弛み量が前
記第1弛み量より小さな第2弛み量より大きくて前記第
1弛み量よりも小さいときはケーブルドラムの回転速度
を第1の速度に設定し、前記弛み検出手段で検出された
前記弛み量が前記第2弛み量以下のときはケーブルドラ
ムの回転速度を前記第1の速度より速い第2の速度に設
定するので、架渉ケーブルの弛み量を第1の弛み量以下
で、第2の弛み量以上にすることができる。
【0006】更に、第2の発明の構成は、上記第1の発
明の構成において、前記ケーブルドラム回転手段が前記
エンジンの回転により駆動される油圧ポンプと、該油圧
ポンプにより油圧が調整される油圧装置と、該油圧装置
により駆動されて前記ケーブルドラムを回転させる油圧
モータと、前記ケーブルの弛み量により該油圧モータの
回転速度を制御する油圧モータ回転制御手段であること
である。
【0007】上記第2の発明の構成により、上記第1の
発明の構成による作用とともに、前記ケーブルドラム回
転手段が前記エンジンの回転により駆動される油圧ポン
プと、該油圧ポンプにより油圧が調整される油圧装置
と、該油圧装置により駆動されて前記ケーブルドラムを
回転させる油圧モータと、前記ケーブルの弛み量により
該油圧モータの回転速度を制御する油圧モータ回転制御
手段であるので、油圧モータの回転速度の制御により容
易にケーブルドラムの回転速度の制御をすることができ
る。更に、油圧装置のうち油圧ポンプと油圧モータとを
連結する部分をフレキシブルな耐圧ホース等で構成する
ことができるので、油圧ポンプを車両のエンジンルーム
内に配設し、油圧モータをケーブルドラムの軸を駆動す
る位置に配設することが容易である。更に、前記フレキ
シブルな耐圧ホースを使用した場合には必要に応じて車
両上に載置されたケーブルドラムの位置を調整すること
ができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本願発明の第1の実施の形
態に係わるケーブル自動繰り出し装置を示し、図2は該
ケーブル自動繰り出し装置のケーブル弛み検出部を模式
的に示している。図1及び図2において、ケーブル自動
繰り出し装置1の主要部は、車両2、ケーブルドラム1
0及びケーブル弛み検出部30である。車両2では、運
転室4及び荷台3が前輪5及び後輪6に支えられてい
る。地面70上に設置されたジャッキ7は荷台3を支え
ている。支持部14は荷台3の床に固定されている。枠
状のアーム13の基部13aはピン継手14aにより支
持部14に回動自在に連結されている。支持部18が荷
台3の床に固定され、油圧シリンダ17の基部がピン継
手18aにより支持部18に回動自在に連結されてい
る。
【0009】連結部15がアーム13に固定され、ケー
ブルドラム10の位置調整用油圧シリンダ17のピスト
ンロッド17aの先端がピン継手15aにより連結部1
5に回動自在に連結されている。一対の軸受12(図1
の紙面に垂直な線上に配置されている。)がアーム13
に固定され、ケーブルドラム10のシャフト11(図1
の紙面に垂直に配設されている。)の両端が一対の軸受
12(ケーブルドラム10の両側に位置する。)に回動
自在に支えられている。ケーブルドラム10の縁には一
対のフランジ10aが形成されている。取付金具16が
アーム13の上端13bに固定され、ケーブル弛み検出
部30が取付金具16に吊り下げられるように配設され
ている。ケーブルドラム10に巻かれているケーブル2
0は、ケーブル弛み検出部30の上側ローラー41と下
側ローラー42との間を通り後述するケーブルハンガー
61に架渉され、図示しない牽引手段により矢印24に
示す方向に牽引されている。21、22、23はケーブ
ル20の位置を示している。ケーブル20の弛み量は、
位置21では最大になり、位置23では最小となり、位
置22では中間となる。なお、点線25は参考線であ
り、取付金具16とケーブルハンガー61との間を結ぶ
直線である。
【0010】ケーブルドラム10を回転させる手段は、
油圧ポンプ8、油圧モータ9及び油圧ポンプ8で油圧が
調整される油圧装置である。油圧ポンプ8は該油圧装置
により駆動される。油圧ポンプ8はエンジンルーム内に
配設されている。また、油圧モータ9はケーブルドラム
10のシャフト11を回転させるように配設されてい
る。図1において、油圧ポンプ8及び油圧モータ9が模
式的に示されている。なお、前記油圧装置は図1では図
示されていない。油圧装置のうち、油圧ポンプ8と油圧
モータ9を連結する部分はフレキシブルな耐圧ホースで
構成されている。電柱60は、地面70上に垂直に配設
されている。ケーブルハンガー61は電柱60の上端に
取り付けられている。なお、ケーブル20の吊り線62
が電柱60の上端に架設されている。
【0011】ケーブル弛み検出部30の主要部は、枠3
1、一対の垂直ローラー37、38、一対の垂直ローラ
ー39、40、上側ローラー41、下側ローラー42及
びリミットスイッチ47、48である。枠31は上板3
1a、下板31b及び一対の側板31c、31dからな
る。上板31aは側板31c、31dの上端に固定さ
れ、下板31bは側板31c、31dの下端に固定され
ている。
【0012】吊下げ心棒32が枠31の上板31aの中
心を取付金具16に吊り下げるよう配設されている。な
お、上板31aは心棒32を回転中心として回動自在で
ある。このため、ケーブル弛み検出部30は心棒32を
回転中心として回動自在である。一対のピン33、34
が吊下げ心棒32の両側において上板31aに固定され
ている。コイルばね35の一端がピン33に係止され、
コイルばね35の他端は取付金具16に係止されてい
る。コイルばね36の一端がピン34に係止され、コイ
ルばね36の他端は取付金具16に係止されている。こ
のため、ケーブル20の牽引方向の横方向変化に対応し
て、ケーブル弛み検出部30の向きを変えることができ
るとともに、ケーブル20の牽引がなくなった時に、コ
イルばね35、36の付勢力によりケーブル弛み検出部
30の向きが自動的に元に戻る。
【0013】一対の垂直ローラー37、38が枠31の
側板31cの内側近傍に回動自在に配設されている。更
に、一対の垂直ローラー39、40が枠31の側板31
dの内側近傍に回動自在に配設されている。軸37aは
ローラー37の回転軸であり、軸38aはローラー38
の回転軸である。更に、軸39aはローラー39の回転
軸であり、軸40aはローラー40の回転軸である。な
お、各軸37a〜40aはローラー37〜40の上側の
み図示されているが、ローラー37〜40の下側にも軸
37a〜40aと同様のものが配設されている。このた
め、ケーブル20の牽引方向が横方向に変化してもケー
ブル20が接触するローラー37〜40が回転すること
により、ケーブル20の繰り出しがスムースになる。
【0014】長孔31x、31yが側板31cに形成さ
れ、長孔31x、31yと同様のもの(図示されていな
い。)が側板31dに形成されている。上側ローラー4
1は垂直ローラー37、38の間及び垂直ローラー3
9、40の間を挿通するように配設されている。軸41
aが上側ローラー41の一端に固定され、端部41bが
軸41aの先端に固定されている。一方、軸41cが上
側ローラー41の他端に固定され、図示されていない端
部(端部41bと同様のもの)が軸41cの先端に固定
されている。上側ローラー41の軸41aは側板31a
の長孔31xを挿通し、上側ローラー41の軸41cは
側板31dの長孔(長孔31xに相当する。)を挿通す
るように配設されている。上側ローラー41の両端部
(41b等)の径は長孔31x及び前記長孔31xと同
様のものの横幅より大きいので、軸41a、41cが長
孔31x及び前記長孔31xと同様のものから抜けるこ
とを防いでいる。
【0015】下側ローラー42は垂直ローラー37、3
8の間及び垂直ローラー39、40の間を挿通するよう
に配設されている。軸42aが下側ローラー42の一端
に固定され、端部42bが軸42aの先端に固定されて
いる。一方、軸42cが下側ローラー42の他端に固定
され、図示されていない端部(端部42bと同様のも
の)が軸42cの先端に固定されている。下側ローラー
42の軸42aは側板31aの長孔31yを挿通し、下
側ローラー42の軸42cは側板31dの長孔(長孔3
1yに相当する。)を挿通するように配設されている。
下側ローラー42の両端部(42b等)の径は長孔31
y及び前記長孔31yと同様のものの横幅より大きいの
で、軸42a、42cが長孔31y及び前記長孔31y
と同様のものから抜けることを防いでいる。
【0016】ピン43が側板31cに固定され、コイル
ばね44がピン43と下側ローラー42の軸42aとを
連結している。一方、ピン45が側板31dに固定さ
れ、コイルばね46がピン45と下側ローラー42の軸
42cとを連結している。このため、下側ローラー42
はコイルばね44、46により吊り下げられている。リ
ミットスイッチ47、48が側板31cに固定されてい
る。ケーブル20の弛みが大きくなり、ケーブル20に
よりコイルばね44、46の付勢力に逆らって下方に押
し下げられた下側ローラー42がリミットスイッチ48
の可動部を押し下げると、リミットスイッチ48が作動
し、ケーブル20の弛み量が所定の第1弛み量であるこ
とを検出する。ケーブル20の弛みが小さくなり、ケー
ブル20により上方に持ち上げられた上側ローラー41
がリミットスイッチ47の可動部を押し上げると、リミ
ットスイッチ47が作動し、ケーブル20の弛み量が所
定の第2弛み量(前記第1弛み量より小さい)であるこ
とを検出する。
【0017】図3は上記構成のケーブル自動繰り出し装
置1の制御を説明している。図3において、ケーブル弛
み検出器52(前記ケーブル弛み検出部30に相当す
る。)、ケーブルドラム回転速度検出器53及びアクセ
ル検出器54の各出力信号が演算装置51に入力されて
いる。しかし、ケーブル弛み検出器52の出力のみ演算
装置51の演算のための信号となり、ケーブルドラム回
転速度検出器53及びアクセル検出器54の各出力信号
はケーブル自動繰り出し装置1の制御監視用の信号とな
る。
【0018】演算装置51はケーブル弛み検出器52の
出力信号を所定のプログラムにより演算して図示しない
アクチュエータを制御する。該アクチュエータはアクセ
ルペダルと同様にエンジンの回転速度を制御するもので
あり、アクセルペダルとエンジンとを連結するワイヤの
途中に連結されている。該アクチュエータによりエンジ
ンが「アクセルMAX」又は「アクセルアイドリング」
に相当する状態になる。更に、演算装置51は、前記油
圧装置における油圧モータ9のバイパス管を開閉する電
磁バルブの開閉を制御して油圧モータ9を「回転速度最
大」(「ケーブルドラム回転MAX」に対応する。)、
「回転速度最小(中速)」(「ケーブルドラム回転MI
N」に対応する。)及び「回転停止」(「ケーブルドラ
ム回転停止」に対応する。)の3段階に制御する。これ
により、ケーブル20の弛みを所定の範囲に収めるよう
にケーブルドラム10の回転が制御される。
【0019】以上の構成により、エンジンを備えた車両
2上に設置されケーブルドラム10が前記架渉ケーブル
20を巻いて保持し、ケーブルドラム回転手段が前記ケ
ーブルドラム10を前記エンジンの回転力を駆動源とし
て回転させ、弛み検出手段としてのケーブル弛み検出部
30が、前記ケーブルドラム10の回転により前記ケー
ブルドラム10から繰り出された前記架渉ケーブル20
の弛み量を検出し、更に、前記ケーブルドラム回転手段
が、前記ケーブル弛み検出部30で検出された前記弛み
量が所定の第1弛み量以上のときは、ケーブルドラム1
0の回転を停止し、前記弛み検出手段で検出された前記
弛み量が前記第1弛み量より小さな第2弛み量より大き
くて前記第1弛み量よりも小さいときはケーブルドラム
10の回転速度を第1の速度に設定し、前記弛み検出手
段で検出された前記弛み量が前記第2弛み量以下のとき
はケーブルドラム10の回転速度を前記第1の速度より
速い第2の速度に設定するので、架渉ケーブル20の弛
み量を第1の弛み量以下で、第2の弛み量以上にするこ
とができる。
【0020】更に、前記ケーブルドラム回転手段が前記
エンジンの回転により駆動される油圧ポンプ8と、該油
圧ポンプ8により油圧が調整される油圧装置と、該油圧
装置により駆動されて前記ケーブルドラム10を回転さ
せる油圧モータ9と、前記ケーブル20の弛み量により
該油圧モータ9の回転速度を制御する油圧モータ回転制
御手段であるので、油圧モータ9の回転速度の制御によ
り容易にケーブルドラム10の回転速度の制御をするこ
とができる。更に、油圧装置のうち油圧ポンプ8と油圧
モータ9とを連結する部分をフレキシブルな耐圧ホース
等で構成することができるので、油圧ポンプ8を車両の
エンジンルーム内に配設し、油圧モータ9をケーブルド
ラムの軸を駆動する位置に配設することが容易である。
更に、前記フレキシブルな耐圧ホースを使用した場合に
は必要に応じて車両上に載置されたケーブルドラム10
の位置を調整することができる。
【0021】図4は(a)〜(d)からなっている。
(a)は「ケーブル牽引速度」対時間のグラフを示し、
(b)は「ケーブル弛み検出動作」対時間のグラフを示
し、(c)は「ケーブル繰り出し速度」対時間のグラフ
を示している。なお、(a)〜(c)の時間軸(横軸)
は共通になっている。(b)にて、「高速LS」はリミ
ットスイッチ47に相当し、「低速LS」はリミットス
イッチ48に相当する。(c)にて、「速度35m/mi
n 」はケーブルドラム10の第1の回転速度に対応し、
「速度MAX」はケーブルドラム10の第2の回転速度
に対応する。(d)はケーブル20の牽引速度を加速又
は減速する場合の変化の状態を示している。「加速」の
場合にて、グラフaはケーブル20の繰り出し速度の変
化を示し、グラフbはグラフaに対応するケーブル20
の牽引速度の変化を示している。一方、「減速」の場合
にて、グラフcはケーブル20の繰り出し速度の変化を
示し、グラフdはグラフcに対応するケーブル20の牽
引速度の変化を示している。
【0022】図5は第2の実施の形態を示し、図6は該
第2の実施の形態の要部を示している。なお、図6は
(a)及び(b)からなり、(a)は前記実施の形態の
要部を示し、(b)は(a)に示すものの一部分を拡大
して示している。また、第2の実施の形態は上述の第1
の実施の形態の変形例である。図5及び図6に示すケー
ブル自動繰り出し装置1xにおいて、ケーブルドラム1
0xがアーム13xに回転自在に支えられている。な
お、ケーブルドラム10xは前記ケーブルドラム10に
相当し、アーム13xは前記アーム13に相当する。ケ
ーブル弛み検出部80の枠81にスライド部82が固定
されている。スライド部82は四角形筒状である。上側
ローラー83及び下側ローラー84が枠81の内部に回
動自在に取り付けられている。更に、一対のローラー8
5、86が回動自在に枠81内に配設されている。この
一対のローラー85、86は前記ローラー83、84の
下側にて前記ローラー83、84に垂直に配設されてい
る。枠状のアーム13xの先端13yに梁部13zが固
定されている。なお、アーム13xは梁部13zの両端
を固定している。前記スライド部82は梁部13zに摺
動自在に取り付けられている。
【0023】一対の支持部95、96が枠81の上部に
固定されている。一対のアーム部91、92の先端に上
側ローラー93及び下側ローラー94が回動自在に配設
されている。アーム部91の基部は支持部95に回動自
在に支持され、アーム部92の基部は支持部96に回動
自在に支持されている。ポテンショメーター97がアー
ム部92の回転軸92xに固定され、アーム部92の揺
動角度(回転角度)を検出できるようになっている。ア
ーム部92には作動片92a,92bが取り付けられ、
ケーブル20の弛み量が最大の位置26になったときの
アーム部91、92の位置で作動片92bに接触するこ
とで作動するリミットスイッチ99(第1の実施の形態
におけるリミットスイッチ48に相当する。)とケーブ
ル20の弛み量が中間の位置27になったときのアーム
部91、92の位置で作動片92aが接触することで作
動するリミットスイッチ98(第1の実施の形態におけ
るリミットスイッチ47に相当する。)が備えられてい
る(図6(b)参照)。なお、図6(a)においては、
作動片92a、92b及びリミットスイッチ98、99
の図示が省略されている。ケーブルドラム10xに巻か
れているケーブル20は枠81内に配設されたローラー
83〜86(4面ローラー)に囲まれた空間を通り、更
にアーム部91、92に取り付けられた上側ローラー9
3と下側ローラー94の間を通って矢印29方向に牽引
され,図示しないケーブルハンガー(図1に示すケーブ
ルハンガー61に相当する。)に架渉される。
【0024】26〜28は、このときのケーブル20の
位置を示している。位置26はケーブル20の弛みが最
大となる場合を示し、位置28はケーブル20の弛みが
最小となる場合を示し、位置27はケーブル20の弛み
が中間となる場合を示す。なお、ケーブル20の弛みの
変化によりアーム部91、92が図示のように揺動す
る。ケーブル20の弛みが中間以下となると、上側ロー
ラー93がケーブル20に押されてアーム部91、92
が矢印93a方向に揺動するので、リミットスイッチ9
8が作動する。一方、ケーブル20の弛みが最大となる
と、下側ローラー94がケーブル20に押されてアーム
部91、92が矢印94a方向に揺動するので、リミッ
トスイッチ99が作動する。このリミットスイッチ9
8、99の作動によるケーブル弛み検出信号が前記ケー
ブル弛み検出器52の信号として前記演算装置51に入
力される。
【0025】ケーブルドラム10xを回転させる手段
は、エンジンの回転により駆動される油圧ポンプ8、油
圧モータ9(図1参照)及び油圧ポンプ8より吐出され
た圧油を油圧モータ9に供給する量をリニア(連続し
て)に制御する図示しない比例電磁弁とより構成され
る。該比例電磁弁の開口面積は、前記ポテンショメータ
97の検出値により演算装置51が演算した信号により
制御される。
【0026】このため、ケーブルドラム10xより繰り
出されるケーブル20の弛み量が最大の位置26にある
ときは、ケーブル20によりアーム部91、92に取り
付けられた下側ローラー94が矢印94a方向に揺動
し、前記リミットスイッチ99が作動する。このため、
リミットスイッチ99からの信号により演算装置51が
前記比例電磁弁を中立にして、油圧モータ9への圧油の
供給を遮断し、ケーブルドラム10xの回転を止める。
この状態で、ケーブル20が引っ張られて弛み量が最大
位置26より小さくなると、アーム部91、92がケー
ブル20により上方(矢印93a方向)に揺動させられ
て、リミットスイッチ99は非作動状態になるので、演
算装置51が前記比例電磁弁を作動させて油圧モータ9
へ圧油を供給し、ケーブルドラム10xを回転させる。
【0027】このとき、ケーブル20により揺動させら
れるアーム部91、92の揺動角度(回転角度)をポテ
ンショメータ97が検出し、このポテンショメータ97
の検出信号により演算装置51が前記比例電磁弁の開口
面積をアーム部91、92の前記揺動角に応じてリニア
に制御する。そして、ケーブル20の弛み量が中間位置
27になったことをポテンショメータ97が検出したと
きに、前記比例電磁弁の開口面積が最大になるように制
御する。油圧ポンプ8を駆動するエンジンの回転数は、
ケーブル20の弛み量が最大の位置26と中間の位置2
7の間にあるときは、アイドリング状態にしておき、ケ
ーブルドラム10xの回転速度は前記比例電磁弁の開口
面積により制御される。更に、ケーブル20の弛み量が
中間の位置27に達すると、アーム部92により前記リ
ミットスイッチ98が作動してエンジン回転数をアイド
リングから上げて油圧ポンプ8による圧油の吐出流量を
増大させる。その他は、上述の第1の実施の形態と同じ
である。このため、第2の実施の形態は、上記第1の実
施の形態と同様に上記図3及び図4に示す動作をするこ
とができる。
【0028】
【発明の効果】本願の第1の発明により、ケーブルドラ
ムから繰り出されたケーブルの弛み量を自動的に所定の
範囲内にすることができる。更に、車載形式のため、現
場ではケーブルドラムセットの工程が省略されるので、
即ケーブル架渉作業にかかることができる。このため、
ケーブル繰り出し車を使用したケーブル架渉作業の能率
を著しく向上させることができる。
【0029】更に、第2の発明により、上記第1の発明
の効果とともに、エンジンの回転速度の制御により容易
にケーブルドラムの回転速度の制御をすることができ
る。このため、ケーブルドラムを回転させるための特別
の動力源が不要になる。更に、油圧装置のうち油圧ポン
プと油圧モータとを連結する部分をフレキシブルな耐圧
ホース等で構成することができるので、油圧ポンプを車
両のエンジンルーム内に配設し、油圧モータをケーブル
ドラムの軸を駆動する位置に配設することが容易であ
る。更に、前記フレキシブルな耐圧ホースを使用した場
合には必要に応じて車両上に載置されたケーブルドラム
の位置を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態の説明図である。
【図2】該第1の実施の形態のケーブル弛み検出部を模
式的に示す斜視図である。
【図3】該第1の実施の形態の動作を示すブロック図で
ある。
【図4】該第1の実施の形態の動作を説明するグラフで
ある。
【図5】第2の実施の形態の説明図である。
【図6】該第2の実施の形態の要部を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1、1x ケーブル自動繰り出し装置 2 車両 8 油圧ポンプ 9 油圧モータ 10、10x ケーブルドラム 20 ケーブル 30 ケーブル弛み検出部 41 上側ローラー 42 下側ローラー 47、48 リミットスイッチ 51 演算装置 80 ケーブル弛み検出部 91、92 アーム部 93 上側ローラー 94 下側ローラー 98、99 リミットスイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 牽引されている架渉ケーブルを繰り出す
    ケーブル自動繰り出し装置において、 エンジンを備えた車両上に設置され、前記架渉ケーブル
    が巻かれているケーブルドラムと、 前記ケーブルドラムの回転により前記ケーブルドラムか
    ら繰り出された前記架渉ケーブルの弛み量を検出する弛
    み検出手段と、 前記エンジンの回転力を駆動源として、前記弛み検出手
    段で検出された前記弛み量が所定の第1弛み量以上のと
    きは、前記ケーブルドラムの回転を停止し、前記弛み検
    出手段で検出された前記弛み量が前記第1弛み量より小
    さな第2弛み量より大きくて前記第1弛み量よりも小さ
    いときは前記ケーブルドラム回転速度を第1の速度に設
    定し、前記弛み検出手段で検出された前記弛み量が前記
    第2弛み量以下のときは前記ケーブルドラム回転速度を
    前記第1の速度より速い第2の速度に設定するように前
    記ケーブルドラムを回転させるケーブルドラム回転手段
    とを具備することを特徴とするケーブル自動繰り出し装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ケーブルドラム回転手段が前記エン
    ジンの回転により駆動される油圧ポンプと、該油圧ポン
    プにより油圧が調整される油圧装置と、該油圧装置によ
    り駆動されて前記ケーブルドラムを回転させる油圧モー
    タと、前記ケーブルの弛み量により該油圧モータの回転
    速度を制御する油圧モータ回転制御手段であることを特
    徴とする請求項1記載のケーブル自動繰り出し装置。
JP570998A 1998-01-14 1998-01-14 ケーブル自動繰り出し装置 Pending JPH11205931A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100344522B1 (ko) * 2000-06-14 2002-07-24 주식회사 동해 공중배선 가선장치
KR101289465B1 (ko) * 2011-05-13 2013-07-26 (주)강화이엔씨 트레이의 케이블 포설장치 및 이를 이용한 케이블 포설방법
JP5536946B1 (ja) * 2013-10-31 2014-07-02 株式会社フジクラ ケーブルドラム用積載具、ケーブルドラム積載体、およびケーブルドラムの積載方法
CN104332889B (zh) * 2014-11-11 2017-02-15 国网河南内乡县供电公司 一种山区大坡度大弯度输电线缆架设装置及其架设方法

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