JPH1120568A - 自動車用クリップ - Google Patents

自動車用クリップ

Info

Publication number
JPH1120568A
JPH1120568A JP17821797A JP17821797A JPH1120568A JP H1120568 A JPH1120568 A JP H1120568A JP 17821797 A JP17821797 A JP 17821797A JP 17821797 A JP17821797 A JP 17821797A JP H1120568 A JPH1120568 A JP H1120568A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clip
rivet
molding
flange
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP17821797A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3222093B2 (ja
Inventor
Takashi Umezawa
隆 梅澤
Toru Kato
亨 加藤
Katsuhiko Kondo
勝彦 近藤
Megumi Shimazaki
めぐみ 島崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
POP RIVET FASTENER KK
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
POP RIVET FASTENER KK
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by POP RIVET FASTENER KK, Nissan Motor Co Ltd filed Critical POP RIVET FASTENER KK
Priority to JP17821797A priority Critical patent/JP3222093B2/ja
Publication of JPH1120568A publication Critical patent/JPH1120568A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3222093B2 publication Critical patent/JP3222093B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ボデーパネルの取付穴の密閉を高く維持し、
モールの取付けにおいて面倒な位置合わせを不要にし、
取付位置の精度を高くするクリップ。 【解決手段】 クリップ11は、金属製ブラインドリベ
ット13とプラスチック製クリップ本体14とから成
る。ブラインドリベットは、一端にフランジ15を有す
るリベット本体17と、フランジ15とは反対側の端部
に拡径頭部19が形成され且つ中間に破断可能な小径部
分21が形成されているマンドレル18から成り、リッ
プ本体14は、リベット本体を受け入れる中空の軸部2
5と、(モール)固定部26を有するクリップ本体14
から成る。モール固定部は、フランジの着座部30と、
モール保持部31とから成る。リベット本体がクリップ
本体軸部25に挿入されフランジが着座部に着座した状
態でブラインドリベットとクリップ本体とが組立体を形
成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等のボデーパネ
ルに、モール等の艤装部品を固定するための自動車用ク
リップに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のボデーパネルにモールを固定す
るモール固定用クリップは、図9に示すものが知られて
いる。図9(A)において、ボデーパネル1に固定され
るモール2は、横断面で示されており、図9の紙面に垂
直方向に長く延びる。モール2の両縁部の内曲げ縁部
3、3には、予め、複数の所定の箇所に、クリップ本体
5のモール保持部6が係止されている。クリップ本体5
は、モール保持部6と、このモール保持部6から延び出
るピン7とから成る。ボデーパネル1には、中空のブッ
シュ9が、取付穴に挿入されて固定されている。モール
2のクリップ本体5のピン7は、図9(A)の矢印10
に示すように、ブッシュ9へ押し込められ、クリップ本
体5がブッシュ9に固定され、これにより、モール2が
ボデーパネル1に固定される。固定後の状態が図9
(B)に示される。なお、クリップ本体5はモール2の
複数の所定の箇所に取付けられているので、それぞれの
ピン7について、ボデーパネル1上のブッシュ9に合わ
せて、押込み操作が行われる。この操作は、作業者がモ
ール2をもって、ピン7をブッシュ9に合わせて押込む
だけなので、モールの取付け作業が簡単になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のモール
固定用クリップにおいて、ブッシュ9は、ボデーパネル
取付穴への押込みだけでボデーパネル1に取付けられて
いるので、ボデーパネル1の取付穴の密閉が十分ではな
い。従って、外側面となるモール2の側から吹きつける
雨等の水が、ブッシュ9が取付けられた取付穴の部分か
ら、ボデーパネルの裏面(図1(A)の下側の面)に浸
入し、ボデーパネルを錆つかせたり他の部分に水を浸入
させたりする。また、モールの取付け作業において、予
め複数のクリップ本体5をモール2の各指定箇所に保持
させ、次にモール2を持ってクリップ本体5のピン7
を、対応するブッシュ9に挿入するのであるが、ピンと
ブッシュの位置合わせが、保持位置のずれやピッチずれ
等によって困難な作業になっており、固定の不良を招い
ていた。
【0004】従って、本発明の目的は、ボデーパネルの
取付穴の密閉を高くし、モールの取付けにおいて面倒な
位置合わせを不要にするとともに、取付穴中心にクリッ
プの中心を合わせて取付け位置の精度を高く維持する自
動車用クリップを提供することにある。
【0005】
【課題を解決する手段】かかる目的を達成するため、本
発明によれば、ボデーパネルに自動車用艤装部品等の部
品を固定するための自動車用クリップであって、金属製
ブラインドリベットとプラスチック製クリップ本体とか
ら成り、ブラインドリベットは、一端にフランジが形成
された中空筒状体のリベット本体と該リベット本体を貫
通して延びるマンドレルとから成り、該マンドレルには
リベット本体のフランジとは反対側の端部に拡径頭部が
形成され且つ中間に破断可能な小径部分が形成されてお
り、クリップ本体は、リベット本体を受け入れる中空の
軸部と、該軸部の一端に形成されてリベット本体のフラ
ンジ及びマンドレルを受け入れる中空の部品固定部とか
ら成り、該部品固定部は、リベット本体のフランジが着
座する面とボデーパネルに着座する反対側の面とを有す
る着座部と、該着座部に一体成形され、部品に係止して
該部品を保持する部品保持部とから成り、ブラインドリ
ベットのリベット本体がクリップ本体の軸部に挿入され
リベット本体のフランジがクリップ本体の着座部に着座
した状態でブラインドリベットとクリップ本体とが組立
体を形成していることを特徴とするクリップが提供され
る。
【0006】
【作用】本発明のクリップにおいて、リベット本体のフ
ランジから突出するマンドレル部分が、ブラインドリベ
ット締結工具のノーズに把持されて、締結工具のノーズ
にモール固定用クリップが保持される。クリップは、そ
のまま、ボデーパネルの所定位置にある取付穴まで移さ
れ、クリップ本体の軸部がその取付穴に挿入され、クリ
ップ本体の着座部がボデーパネルに接面するまで押込ま
れる。この状態で締結工具を動作させて、マンドレル
を、その小径部分で破断する程に強く引っ張ると、マン
ドレルの拡径頭部がリベット本体部分を拡径するように
変形させ始め、マンドレルの引っ張りの継続によってそ
の拡径部分が大きくなりながらフランジの側に移動し、
この拡径部分が、フランジが着座しているクリップ本体
の着座部と協働してボデーパネルを強く挟持し始める。
リベット本体の拡径によってリベット本体の外側にある
クリップ本体の軸部も拡径させられるので、クリップ本
体軸部の拡径部分とクリップ本体着座部が、ボデーパネ
ルの取付穴を含んで該取付穴の付近のパネルの両面部分
に強く密着する。また、この拡径動作においてリベット
本体の径は取付穴において均等に大きくなっていくの
で、リベット本体の中心(ひいてはクリップ全体の中
心)が取付穴の中心に一致する。ボデーパネルに固定さ
れたクリップには、モール等の艤装部品をもってその係
止部を、クリップ本体の部品保持に位置合わせしてそ
のまま押込めばよい。
【0007】従って、熟練を必要とすることなく、締結
工具を動作させるだけで、金属のブラインドリベットの
リベット本体の変形によってモール固定用クリップが確
実に且つ強力にボデーパネルに固定され、クリップ本体
はプラスチックであるので、取付穴の密閉も確実に且つ
強く維持されて、水密性が高く、モール側からの雨等の
水がパネルの裏面に漏れることがなくなり、錆の発生は
ない。また、金属製ブラインドリベットのリベット本体
によって拡径されたクリップ軸部拡径部分とクリップフ
ランジとによって両側から挟持することによって連結が
行われるので、挟持力は高く且つ安定する。更に、モー
ルの取付け作業も、モールにクリップを予め保持させる
ことがなくなり、保持位置のずれやピッチずれなくな
り、モール保持部にあてがってそのまま押込めばよく、
位置合わせの困難さなく、極めて容易に取付けることが
できる。また、このブラインドリベットの締結動作にお
いてリベット本体ひいてはクリップ全体の中心が取付穴
の中心に一致するので、クリップの取付精度は高く維持
される。
【0008】上記のモール固定用クリップにおいて、モ
ール固定部の着座部のリベット本体フランジの着座面
を、外縁部から中央に向けて隆起するように形成するこ
とができ、マンドレルの軸心が傾斜してリベット本体フ
ランジが傾いても、ボデーパネル着座面は、ボデーパネ
ルに接面する姿勢を維持するようにし、これによって、
締結工具の締結動作時にマンドレルの軸心を揺らすこと
があっても、クリップ本体は確実にボデーパネルに固定
され、且つ、クリップがボデーパネルに対して垂直な姿
勢に取付けられ、更に、部品の取付け位置の精度が向上
する。また、クリップ本体の中空軸部を、リベット本体
を密封するように先端を閉じた形状に形成し、その先端
の内壁に、リベット本体に摩擦係合するように長手方向
に細長く延びる突部を形成し、高い水密性を得るととも
に、締結前のブラインドリベットとクリップ本体との連
結を強固にすることができる。取付ける部品としては、
代表的にはモールがあり、モールをボデーパネルに取付
ける場合、クリップ本体のモール保持部を、着座部外縁
部から直立する壁体によって形成し、該壁体の外面に、
モールの内曲げ縁部を受け入れて係止する係止肩を形成
し、該係止肩の挿入方向手前側の面を緩い傾斜に形成す
ることができ、これによって、モールの押込み操作を容
易にできる。また、モールを取付ける場合、クリップ本
体の部品保持部を、着座部外縁部から直立する壁体と、
該壁体から外側に張出す弾性片とから形成し、弾性片に
よって、モールの両縁部を保持するようにしてもよい。
取付ける部品は、意匠面を形成する部材と該部材に取付
けられた係止片とから成るものであってもよく、プラス
チックの一体成形品であってもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
図1〜図5を参照しながら説明する。本発明に係るクリ
ップ11は、ボデーパネルに自動車用艤装部品等の部品
を固定するための自動車用クリップであるが、図1〜図
5の第1の実施例においては、部品がモールであり、ク
リップ11は、このモールをボデーパネルに固定するモ
ール固定用クリップであるとして説明する。先ず、図2
において、モール固定用クリップ11は、金属製ブライ
ンドリベット13とプラスチック製クリップ本体14と
から成る。ブラインドリベットそのものは、実公昭46
−12110号公報等によってよく知られており、本発
明に用いるブラインドリベット13も、従来のブライン
ドリベットに近いものである。
【0010】ブラインドリベット13は、一端にフラン
ジ15が形成された中空筒状体のリベット本体17と、
リベット本体17を貫通して延びるマンドレル18とか
らなる。マンドレル18には、フランジ15と反対の端
部側に拡径頭部19が形成されている。また、マンドレ
ル18には、頭部19とフランジ15との間の部分に破
断可能な小径部分21が形成されている。更に、マンド
レル18は、フランジ15からリベット本体17より外
側に突出しており、この突出部分が、締結工具(図示せ
ず)のノーズに保持される。ブラインドリベット13
は、普通のブラインドリベットと同様に、そのままパネ
ル等に締結することができる。すなわち、ブラインドリ
ベット13のマンドレル18の突出部分を締結工具に保
持させ、パネル穴にマンドレル頭部19を先頭にしてリ
ベット本体17のフランジ15が接面するまで挿入し、
フランジ15から突出するマンドレル18の部分を、マ
ンドレル18がその小径部分21で破断する程に、締結
工具によって強く引っ張る。この引っ張りによって、マ
ンドレル18の拡径頭部19がリベット本体17を拡径
するように変形させ、この拡径部分とフランジ15とに
よりパネルに固定することができる。なお、リベット本
体17の変形の開始位置を定め且つ変形を容易にするた
め、リベット本体17の外周面には、周溝22を1本又
は複数本(図示の例では2本)設けるのが好ましい。
【0011】ブラインドリベット13は、図1の矢印2
3に示すように、クリップ本体14へ挿入され、ブライ
ンドリベット13とクリップ本体14とが組合わされて
本発明に係るモール固定用クリップ11を構成する。ク
リップ本体14は、プラスチックの一体成形品で成り、
リベット本体17を受け入れる中空の軸部25と、軸部
25の一端に形成されてリベット本体17のフランジ1
5及びマンドレル18の突出部分を受け入れる中空のモ
ール固定部26とから成る。モール固定部26は、リベ
ット本体17のフランジ15が着座するフランジ着座面
27と該面27と反対側の、ボデーパネルに着座するボ
デーパネル着座面29とを有する着座部30と、着座部
30の外縁部においてモールの両縁部に係止してモール
を保持するように、着座部の外縁部に形成されたモール
保持部31とから成る。図示の例では、モール着座部3
0は、図2(A)に示すように、円形に形成され、モー
ル保持部31は、その円形の外縁部から直立する円筒状
の壁体によって形成されている。
【0012】クリップ本体14の中空の軸部25は、リ
ベット本体17及びマンドレル頭部19をすっぽりと包
んで密封するように先端(図1の下端)が閉じている。
これによって、水密性を高めることができる。また、軸
部25の先端の内壁には、受け入れたリベット本体17
の側面に摩擦係合するように長手方向(図1の上下の方
向)に細長く延びる突部33が形成されている。これに
より、ブラインドリベット13のリベット本体17を、
図1の矢印23の方向に、クリップ本体14の軸部25
に押込むと、リベット本体17が、軸部25の突部33
に摩擦係合し、ブラインドリベット13とクリップ本体
14との連結が強く維持され、リベット本体フランジ1
5がクリップ本体着座部30に着座した状態でブライン
ドリベットとクリップ本体とから成る組立体の維持を強
固にする。
【0013】図2(A)及び(B)は組立て後のモール
固定用クリップ11を示している。モール固定用クリッ
プ11は、ブラインドリベット13とクリップ本体14
とが連結された状態で1つの組立体を形成している。ブ
ラインドリベット13のリベット本体17がクリップ本
体14の中空の軸部25に挿入されており、リベット本
体フランジ15がクリップ本体着座部30のフランジ着
座面27に着座した状態に維持される。このモール固定
用クリップ11は、クリップ本体14から突出するマン
ドレル18が、締結工具のノーズに挿入されてチャック
によって把持される。
【0014】再び、図1を参照する。クリップ本体14
のモール固定部26のモール保持部31は、上記のよう
に、着座部30の外縁部から直立する円筒状の壁体によ
って形成されている。このモール保持部31の外周面に
は、モールの内曲げ縁部を受け入れて係止する係止肩3
4を形成する環状の突出部35が形成されている。この
ように、単純な環状の突出部35を形成するだけで、モ
ールの保持ができ、しかも、モールをモール保持部31
へ押込むだけの簡単な操作でモールの保持ができる。こ
の突出部35において、係止肩34への挿入方向(図1
の上から下へ向かう方向)にみて、手前側(図の上側)
の面37は緩く傾斜している。従って、モールの押込み
操作を容易にできる。
【0015】モール固定部26の着座部30のボデーパ
ネル着座面29は、ボデーパネルに対して安定して着座
するように平坦に形成され、その着座を堅固にするよう
に、着座部30の外縁部付近は厚く形成されている。ま
た、リベット本体17のフランジ15が着座するフラン
ジ着座面27は、着座部30の外縁部から中央に向けて
隆起して形成されている。従って、リベット本体17の
フランジ15は、フランジ着座面27に対し、その全面
で密着することはない。例えば、ブラインドリベット1
3のマンドレル18の軸心が少し傾斜して、フランジ1
5がフランジ着座面27に対して傾いても、フランジ着
座面27が中央で隆起しているので、フランジ15が傾
くだけで、フランジ着座面27を傾けるようには作用し
ない。従って、締結工具の締結動作時に、作業者がマン
ドレル18の軸心を傾けるように揺らすことがあって
も、着座部30のボデーパネル着座面29は、ボデーパ
ネルに接面する姿勢を維持し、締結の不良を生じること
はない。
【0016】この様子が、図3に示されている。図3に
おいて、締結工具の締結動作時に、作業者がマンドレル
18を想像線の位置から実線の位置に傾けてしまった状
態が示されれいる。マンドレル18を傾けると、マンド
レルの軸心が傾けられ、フランジ15が傾く。しかし、
フランジ着座面27が中央で隆起しているので、フラン
ジ15が傾くだけで、フランジ着座面27を傾けるよう
には作用しない。またマンドレル18の傾きによって、
中空の軸部25が傾けられたとしても、着座部30はし
っかりとボデーパネルに着座しており、着座部の姿勢は
維持され、締結の不良を生じることはない。
【0017】図4は、モール固定用クリップ11が、ボ
デーパネル1に取付けられた様子を示している。この取
付けに至る操作を説明する。クリップ11は、クリップ
本体14から突出するマンドレル18の部分が、ブライ
ンドリベット締結工具(図示せず)のノーズに保持され
る。締結工具に保持されたクリップ11は、ボデーパネ
ル1の取付穴に、クリップ本体軸部25があてがわれて
挿入され、そのまま、モール固定部の着座部30がボデ
ーパネル1に接面するまで押込まれる。
【0018】次に、締結工具のトリガを引いて締結工具
を動作させると、締結工具に保持されたマンドレル18
が、引き抜き方向に引っ張られる。締結工具によってマ
ンドレル18が小径部分21(図1参照)で破断する程
に強く引っ張られると、マンドレル18の拡径頭部19
がリベット本体17の一部を拡径するように変形させ
る。なお、破断されたマンドレル部分は締結工具のノー
ズを通って工具から排出される。ブラインドリベット1
3は、リベット本体17の拡径部分38とフランジ15
とによって、クリップ本体軸部25と着座部30とを間
に挟んだ状態で、ボデーパネル1に固定される。ブライ
ンドリベット13は金属製であるので、リベット本体1
7の塑性変形によって得られた拡径部分38はフランジ
15と協働して強力な固定力を発揮する。クリップ本体
軸部25は、リベット本体の拡径部分38によって、半
径方向外方に変形させられており、ボデーパネル1の取
付穴に強く密着し、また、モール固定部26の着座部も
フランジ15によってボデーパネル1に強く密着してい
る。従って、ボデーパネル1の取付穴の周囲は、プラス
チック製のクリップ本体14によって強力に密閉され
る。更に、クリップ本体軸部25が、図示の例のよう
に、リベット本体17を拡径部分38を含めて密封する
ように先端が閉じていると、その密閉の効果は大きくな
る。
【0019】図5は、図4のように、ボデーパネル1に
取付けたクリップ11に、モール2を取付けた後の状態
を示す。ボデーパネル1には、モール2の取付け箇所に
合わせて、クリップ11が、それぞれ、図4のように、
ボデーパネル1に取付けられる。作業者は、所定の形状
と長さでなるモール2をもって、所定の箇所に取付けら
れたクリップ11に沿わせ、その両縁部の内曲げ縁部3
を、クリップ本体14のモール保持部31に位置合わせ
してそのまま押込めば、内曲げ縁部3が、モール保持部
31の傾斜面37を滑って突出部35を乗り越え、係止
肩34に係止する。すなわち、モール2をクリップ11
に押込むだけの簡単な操作で、モール2はボデーパネル
1に固定される。
【0020】図6は、本発明の第2実施例に係るクリッ
プを示しており、このクリップではモール固定部のモー
ル保持部31が変形されている。モール保持部31の上
端には、モール保持部31から半径方向外側に張出す一
対の弾性片41、41が設けられている。各弾性片41
には、モール2の内曲げ縁部3に係止する係止肩42が
形成されている。この弾性片41によって、モール2の
押込みの力を強くしなくてもよく、モールの取付け操作
が一層容易になる。
【0021】図7及び図8は、取付部品がモールではな
い例を示している。図7において、部品42は、装飾パ
ネル等の意匠面を形成するパネル状の部材43と、部材
43に取付けられた係止片45とから成る。部品42
は、係止片45が、クリップの部品保持部31aの係止
肩34に係止して、ボデーパネルに取付けられる。図8
において、部品46は、プラスチックの一体成形品で成
る。部品46には、係止爪47が形成され、これが、ク
リップの部品保持部31aの係止肩34に係止して、ボ
デーパネルに取付けられる。
【0022】
【発明の効果】上記のように、本発明によれば、熟練を
必要とすることなく、締結工具を動作させるだけで、金
属のブラインドリベットのリベット本体の変形によって
モール固定用クリップが確実に且つ強力にボデーパネル
に固定され、クリップ本体はプラスチックであるので、
取付穴の密閉も確実に且つ強く維持されて、水密性が高
く、モール側からの雨等の水がパネルの裏面に漏れるこ
とがなくなり、錆の発生はなく、金属製ブラインドリベ
ットのリベット本体によって拡径されたクリップ軸部拡
径部分とクリップフランジとによって両側から挟持する
ことによって連結が行われるので、挟持力は高く且つ安
定しており、更に、モールの取付け作業も、モールにク
リップを予め保持させることがなくなり、保持位置のず
れやピッチずれなくなり、モール保持部にあてがってそ
のまま押込めばよく、位置合わせの困難さなく、極めて
容易に取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るモール固定用クリップの組立て前
の状態を示す図である。
【図2】図1のモール固定用クリップを組立てた後の状
態を示しており、(A)はクリップの平面図、(B)は
クリップの半断面正面図である。
【図3】図1のクリップのマンドレルが傾斜した時の様
子を示す説明図である。
【図4】図1のクリップをボデーパネルに取付けた様子
を示す図である。
【図5】図4のクリップにモールを固定した様子を示す
図である。
【図6】本発明の第2実施例に係るクリップを用いて、
モールを固定した様子を示す図である。
【図7】意匠面を形成する部材と係止片とから成る取付
部品をクリップに固定した様子を示す図である。
【図8】プラスチックの一体成形品で成る部品をクリッ
プに固定した様子を示す図である。
【図9】従来のモール固定用クリップを示す図であり、
(A)はモールの取付け前の状態を示す図であり、
(B)モールの取付け後の状態を示す図である。
【符号の説明】
1 ボデーパネル 2 モール 3 モールの内曲げ縁部 5 従来のモール固定用クリップのクリップ本体 6 モール保持部 7 ピン 9 ブッシュ 11 本発明のモール固定用クリップ 13 ブラインドリベット 14 クリップ本体 15 フランジ 17 リベット本体 18 マンドレル 19 マンドレルの拡径頭部 21 マンドレルの破断用小径部分 25 クリップ本体の中空の軸部 26 モール固定部 27 フランジ着座面 29 ボデーパネル着座面 30 着座部 31 モール保持部 33 軸部の細長い突部 34 係止肩 35 突出部 37 手前側の傾斜面 38 リベット本体の拡径部分 41 弾性片 42 部品 43 パネル状部材 45 係止片 46 一体成形品 47 係止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 勝彦 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 島崎 めぐみ 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボデーパネルに自動車用艤装部品等の部
    品を固定するための自動車用クリップにおいて、 金属製ブラインドリベットとプラスチック製クリップ本
    体とから成り、前記ブラインドリベットは、一端にフラ
    ンジが形成された中空筒状体のリベット本体と該リベッ
    ト本体を貫通して延びるマンドレルとから成り、該マン
    ドレルにはリベット本体のフランジとは反対側の端部に
    拡径頭部が形成され且つ中間に破断可能な小径部分が形
    成されており、前記クリップ本体は、前記リベット本体
    を受け入れる中空の軸部と、該軸部の一端に形成されて
    前記リベット本体のフランジ及びマンドレルを受け入れ
    る中空の部品固定部とから成り、該部品固定部は、前記
    リベット本体のフランジが着座する面とボデーパネルに
    着座する反対側の面とを有する着座部と、該着座部に一
    体成形され、前記部品に係止して該部品を保持する部品
    保持部とから成り、ブラインドリベットのリベット本体
    がクリップ本体の軸部に挿入されリベット本体のフラン
    ジがクリップ本体の着座部に着座した状態でブラインド
    リベットとクリップ本体とが組立体を形成していること
    を特徴とするクリップ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のクリップにおいて、前
    記部品固定部の着座部のリベット本体フランジの着座面
    は、外縁部から中央に向けて隆起して形成されており、
    マンドレルの軸心が傾斜してリベット本体フランジが傾
    いても、ボデーパネル着座面は、ボデーパネルに接面す
    る姿勢を維持することを特徴とするクリップ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のクリップにおいて、前
    記クリップ本体の中空軸部は、前記リベット本体を密封
    するように先端が閉じており、その先端の内壁には、リ
    ベット本体に摩擦係合するように長手方向に細長く延び
    る突部が形成されていることを特徴とするクリップ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のクリップにおいて、前
    記部品はモールであり、前記クリップ本体の部品保持部
    は、着座部外縁部から直立する壁体によって形成され、
    該壁体の外面には、モールの内曲げ縁部を受け入れて係
    止する係止肩が形成されており、該係止肩の挿入方向手
    前側の面は緩く傾斜していることを特徴とするクリッ
    プ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のクリップにおいて、前
    記部品はモールであり、前記クリップ本体の部品保持部
    は、着座部外縁部から直立する壁体と、該壁体から外側
    に張出す弾性片とから形成され、前記弾性片によって、
    モールの両縁部を保持することを特徴とするクリップ。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のクリップにおいて、前
    記部品は、意匠面を形成する部材と、該部材に取付けら
    れた係止片とから成り、該係止片が前記クリップ本体の
    部品保持部に係止することを特徴とするクリップ。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のクリップにおいて、前
    記部品は、係止部を有する一体成形したプラスチック部
    品で成り、前記係止部が前記クリップ本体の部品保持部
    に係止することを特徴とするクリップ。
JP17821797A 1997-07-03 1997-07-03 自動車用クリップ Expired - Lifetime JP3222093B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17821797A JP3222093B2 (ja) 1997-07-03 1997-07-03 自動車用クリップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17821797A JP3222093B2 (ja) 1997-07-03 1997-07-03 自動車用クリップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1120568A true JPH1120568A (ja) 1999-01-26
JP3222093B2 JP3222093B2 (ja) 2001-10-22

Family

ID=16044640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17821797A Expired - Lifetime JP3222093B2 (ja) 1997-07-03 1997-07-03 自動車用クリップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3222093B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006170311A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Nippon Pop Rivets & Fasteners Ltd パネル連結構造及び固着具

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7142819B2 (ja) 2017-08-21 2022-09-28 ホーチキ株式会社 カードリーダー

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006170311A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Nippon Pop Rivets & Fasteners Ltd パネル連結構造及び固着具

Also Published As

Publication number Publication date
JP3222093B2 (ja) 2001-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7257867B2 (en) Clip for attaching two members
JP2002081423A (ja) クリップ
US20050220560A1 (en) Fastener
JPH0366907A (ja) 接着取付け用のアタッチメント組立体
JP2008049802A (ja) クリップ
US20110219588A1 (en) Attachment structure of clip and mounting-subject member
JP2003220924A (ja) インフレータの固定方法及び構造並びにエアバッグ装置
JPS62200009A (ja) 基板と発泡部分とから成る内装パネル用のパネル固定素子支持フエル−ル
JP2004028244A (ja) クリップ及び部材連結装置
US6615459B2 (en) Holding fastener
US20050002760A1 (en) Blind rivet fastener and workpiece assembly using same
EP1088747A2 (en) Spare-tire fastening structure
JPH08296629A (ja) ボールジョイント
JPH0763206A (ja) 長尺物取付具
JP3222093B2 (ja) 自動車用クリップ
JP3325121B2 (ja) クリップ
JP3369115B2 (ja) モール取付構造及びモール取付装置
JPS6234016Y2 (ja)
JP2006306295A (ja) サンシェード固定具
JPH1137118A (ja) 固着具
JPH10274222A (ja) 軸体操作用ハンドル
JPH109236A (ja) クリップ
JPH0148163B2 (ja)
JPH07269540A (ja) ファスナ
JPS5918916Y2 (ja) モ−ル用の取着保持具

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080817

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090817

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090817

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100817

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100817

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100817

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100817

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100817

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100817

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110817

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110817

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120817

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130817

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term