JPH11205064A - バンドストップフィルタ部品 - Google Patents

バンドストップフィルタ部品

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Publication number
JPH11205064A
JPH11205064A JP10004995A JP499598A JPH11205064A JP H11205064 A JPH11205064 A JP H11205064A JP 10004995 A JP10004995 A JP 10004995A JP 499598 A JP499598 A JP 499598A JP H11205064 A JPH11205064 A JP H11205064A
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JP
Japan
Prior art keywords
filter circuit
signal
filter
component
band
Prior art date
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Pending
Application number
JP10004995A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoto Kitahara
直人 北原
Koji Yagio
幸二 柳尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
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Publication of JPH11205064A publication Critical patent/JPH11205064A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、所定の周波数帯域内の信号成分の伝
送を阻止するバンドストップフィルタ部品に関し、小型
化を図るとともに高密度実装化を図る。 【解決手段】磁性体材料および誘電体材料双方を含有す
る磁器材料からなる基体の内部に、それぞれが互いに直
列に接続されたインダクタとキャパシタとからなり共振
周波数が相互に異なる複数の直列共振回路が並列に接続
された二端子フィルタ回路を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の周波数帯域
内の信号成分の伝送を阻止するバンドストップフィルタ
部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、マイクロ波帯域の信号を扱う
各種電子機器においてバンドストップ型EMI(Ele
ctro Mgnetic Interferenc
e)フィルタが用いられている。図11,図12は、そ
れぞれT型,π(パイ)型フィルタの等価回路図であ
る。
【0003】既に市販されているバンドストップ型EM
Iフィルタは、図11もしくは図12のようにあらわさ
れ、信号ラインに直列に挿入するための2つの端子電極
12a,12bと、接地ラインに接続するための接地電
極13との合計3つの外部電極を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
もしくは図12に示されるような3端子形状のもので
は、外部電極の数が3つも有ることから、そのフィルタ
部品の小型化に限界がある。さらに3端子形状のもので
は、基板上での信号ラインおよび接地ラインの引き回し
が複雑になることから、そのフィルタ部品を基板上に実
装するために必要となる基板上の占有面積が大きくな
り、高密度実装にも限界がある。
【0005】本発明は、上記事情に鑑み、従来と比べそ
のフィルタ部品の小型化を図ることができるとともに高
密度実装化にも適したバンドストップフィルタ部品を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のバンドストップフィルタ部品は、磁性体材料および
誘電体材料双方を含有する磁器材料からなる基体と、基
体内部に形成された、信号伝送路上の点と接地ラインと
の間に接続され、その信号伝送路上を伝送される信号中
の所定の周波数帯域内の信号成分を選択的に通過させる
ことにより、その信号成分の、信号伝送路上の伝送を阻
止する二端子型受動フィルタ回路とを備えたことを特徴
とする。
【0007】本発明のバンドストップフィルタ部品は、
二端子型受動フィルタ回路で構成されていることから、
小型化に適し、かつ、高密度実装に適する。ここで、本
発明のバンドストップフィルタ部品において、上記受動
フィルタ回路は、例えば、それぞれが互いに直列に接続
されたインダクタとキャパシタとからなり共振周波数が
相互に異なる複数の直列共振回路が並列に接続されたも
のであってもよい。
【0008】その場合に、それら記複数の直列共振回路
のうち互いに隣接した共振周波数を持つ2つの直列共振
回路のバンド幅どうしが一部重なるように、それら複数
の直列共振回路それぞれの共振周波数及びバンド幅が定
められてなることが好ましい。このような直列共振回路
を複数並列に接続することによって所望の特性を持った
二端子型受動フィルタ回路が実現できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、直列共振回路の回路図、図2は、並
列に接続された複数の直列共振回路の回路図である。図
1に示すようにインダクタ15とキャパシタ16を直列
に接続することにより、直列共振回路14が構成され
る。この直列共振回路14は、1個のみでは、インダク
タ15のインダクタスLとキャパシタ16のキャパシタ
ンスCとで定まるある特定の共振周波数(極めて狭いバ
ンド幅の周波数)のみ通過する。
【0010】図2に示す、並列に接続された複数の直列
共振回路14_1,14_2,…,14_nは共振周波
数が少しずつ異なっており、しかも隣接した共振周波数
を持つ2つの共振回路のバンド幅どうしが一部ずつ重な
っている。このため、全体としてはある所定の周波数帯
域内の信号成分が伝達され、これを信号伝送路の一点と
接地ラインとの間に接続することにより、バンドストッ
プフィルタとして作用する。しかも、この図1に示す、
複数の直列共振回路からなるバンドストップフィルタ
は、直列共振回路がいくつ並列に接続されていても、全
体として二端子型のフィルタである。
【0011】以下、より具体的な実施形態について説明
する。図3は、本発明のバンドストップフィルタ部品の
外観斜視図である。この図3に示すバンドストップフィ
ルタ部品10は、磁器材料中からなる基体11の両端部
に、このフィルタ部品10の内部フィルタ回路を、外部
の、例えば基板上の信号ラインと接地ラインとの間に接
続するための端子電極12および接地電極13が形成さ
れている。このフィルタ部品10の内部には、以下に説
明するように、並列に接続された複数の直列共振回路か
らなるフィルタ回路が形成されている。
【0012】図4は、図3に外観を示すバンドストップ
フィルタ部品の内部に形成されたフィルタ回路の一部で
ある直列共振回路1つ分を示す模式図である。このフィ
ルタ回路はインダクタ15とそのインダクタ15に直列
に接続されたキャパシタ16から構成されている。図5
〜図9は、図2に示すフィルタ回路の各製造工程を示す
図である。
【0013】ここでは、Ni−Znフェライトを主成分
と磁性体材料と、チタン酸鉛を主成分とする誘電体材料
を用いるものとする。先ず、Ni−Znフェライトの出
発原料であるFe23 ,NiO,ZnO等を、混合、
仮焼し、適切な粒径となるように粉砕して、所望の粒径
の磁性体原料仮焼粉を得る。一方、チタン酸鉛の出発原
料であるPbO,TiO2 等も、混合、仮焼、粉砕し、
所望の粒径の誘電体原料仮焼粉を得る。
【0014】次に、磁性体原料仮焼粉と誘電体原料仮焼
粉をあらかじめ定めた割合で混合すると同時に、分散
剤、バインダ、可塑剤、溶剤等を添加して印刷用材料ペ
ーストを作製する。このようにして作製された材料ペー
ストと、AgまたはPdを主成分とする導電ペーストを
交互にスクリーン印刷しながら積層し、必要に応じて切
断を行なってグリーンの積層体を形成する。この積層体
に脱バインダ処理を施こし、さらに焼成して焼成体を形
成し、この焼成体に、例えばAgを主成分とする導電ペ
ースト等を用いて端子電極12および接地電極13(図
3参照)を形成し、これによりバンドストップフィルタ
部品10が完成する。
【0015】以下、図5〜図9に示す各製造工程を説明
する。先ず、図5(A)に示すように、上記のようにし
て作製された材料ペーストからなるベース基板111を
用意する。このベース基板111は、完成品における基
体の第1層目となる。次にそのベース基板(第1層)1
11上に導電ペーストによる導体膜131を形成する
(図5(B))。この導体膜131の上半分はキャパシ
タ用、下半分はインダクタ用の導体膜である。
【0016】次に、材料ペーストで、スルーホール11
2aを有する第2層112を形成し(図5(C))、導
電ペーストで導体膜132を形成する(図5(D))。
この導体膜132を形成する際、スルーホール112a
内にも導電ペーストが充填され、そのスルーホール11
2aに充填された導電ペーストにより、導体膜131と
導体膜132とが電気的に接続されている。以下に説明
するスルーホールも全て同様の役割りを担っている。
【0017】ここまでの過程により直列共振回路が1つ
形成される。以下、同様にして、材料ペーストにより第
3層113を形成し(図5(E))、導電ペーストによ
り導体膜133を形成し(図6(F))、スルーホール
114aを有する第4層114を形成し(図6
(G))、導体膜134を形成し(図6(H))、全面
をおおう第5層115を形成し(図6(I))、導電膜
135を形成し(図7(J))、スルーホール116a
を有する第6層116を形成し(図7(K))、導体膜
136を形成し(図7(L))、全面をおおう第7層1
17を形成し(図7(M))、導体膜137を形成し
(図8(N))、スルーホール118aを有する第8層
118を形成し(図8(O))、導体膜138を形成し
(図8(P))、全面に第9層119を形成する(図8
(Q))。
【0018】さらに、導体膜139を形成し(図9
(R))、スルーホール120aを有する第10層12
0を形成し(図9(S))、導体膜140を形成し(図
9(T))、全面に第11層121を形成する(図9
(U))。このようにして、ここでは、互いに並列に接
続された5つの直列共振回路からなるフィルタ回路が生
成される。これら5つの直列共振回路は、それぞれ異な
る共振周波数を有するとともに、隣接した共振周波数を
持つ2つの直列共振回路のバンド幅どうしが一部重なる
ように共振周波数とバンド幅が定められている。
【0019】尚、ここでは、フィルタ部品1個分のみ示
されているが、通常は同様のパターンを同時に複数形成
し、切断することにより、この1個分の積層体を多数生
成する。このようにしてこの積層体を形成した後、前述
したように、この積層体に脱バインダ処理を施し、さら
に焼成して焼成体を形成し、図3に示すように端子電極
12および接地電極13を形成する。
【0020】このような製造工程を経ることにより、図
2に示す構造のフィルタ部品10が製造される。図10
は、図2に示す構造のフィルタ回路(ここでは直列共振
回路が並列に3段接続された構成のため、これを「3段
品」と称する)と、直列共振回路1段のみ(「1段品」
と称する)の場合のフィルタ特性を示した図である。
【0021】1段品では極めて狭いバンド幅のみ信号ラ
イン上の信号の伝送を阻止しているが、3段品ではかな
り広い周波数帯域にわたるバンドストップフィルタが実
現されている。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば二
端子回路で所望の周波数帯域についてのバンドストップ
フィルタが実現でき、部品の小型化、高密度実装化が実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】直列共振回路の回路図である。
【図2】並列に接続された複数の直列共振回路の回路図
である。
【図3】本発明のバンドストップフィルタ部品の外観斜
視図である。
【図4】図3に外観を示すバンドストップフィルタ部品
の内部に形成されたフィルタ回路の一部である直列共振
回路1つ分を示す模式図である。
【図5】図2に示すフィルタ回路の製造工程を示す図で
ある。
【図6】図2に示すフィルタ回路の製造工程を示す図で
ある。
【図7】図2に示すフィルタ回路の製造工程を示す図で
ある。
【図8】図2に示すフィルタ回路の製造工程を示す図で
ある。
【図9】図2に示すフィルタ回路の製造工程を示す図で
ある。
【図10】図2に示す構造のフィルタ回路と、直列共振
隘路1段のみの場合のフィルタ特性を示した図である。
【図11】T型フィルタの等価回路図である。
【図12】π(パイ)型フィルタの等価回路図である。
【符号の説明】
10 バンドストップフィルタ部品 11 基体 12 端子電極 13 接地電極 14,14_1,14_2,…,14_n 直列共振
回路 15 インダクタ 16 キャパシタ 111 ベース基板 112 第2層 112a スルーホール 113 第3層 114 第4層 114a スルーホール 115 第5層 116 第6層 116a スルーホール 117 第7層 118 第8層 118a スルーホール 119 第9層 120 第10層 120a スルーホール 121 第11層 131,132,133,134,135,136,1
37,138,139,140 導体膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体材料および誘電体材料双方を含有
    する磁器材料からなる基体と、 前記基体内部に形成された、信号伝送路上の点と接地ラ
    インとの間に接続され、該信号伝送路上を伝送される信
    号中の所定の周波数帯域内の信号成分を選択的に通過さ
    せることにより、該信号成分の、該信号伝送路上の伝送
    を阻止する二端子型受動フィルタ回路とを備えたことを
    特徴とするバンドストップフィルタ部品。
  2. 【請求項2】 前記受動フィルタ回路が、それぞれが互
    いに直列に接続されたインダクタとキャパシタとからな
    り共振周波数が相互に異なる複数の直列共振回路が並列
    に接続されたものであることを特徴とする請求項1記載
    のバンドストップフィルタ部品。
  3. 【請求項3】 前記複数の直列共振回路のうち互いに隣
    接した共振周波数を持つ2つの直列共振回路のバンド幅
    どうしが一部重なるように、前記複数の直列共振回路そ
    れぞれの共振周波数及びバンド幅が定められてなること
    を特徴とする請求項2記載のバンドストップフィルタ部
    品。
JP10004995A 1998-01-13 1998-01-13 バンドストップフィルタ部品 Pending JPH11205064A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004312741A (ja) * 2003-04-03 2004-11-04 Stmicroelectronics Sa 一体型の二帯域インダクタンス及びその応用
US20120306595A1 (en) * 2010-03-01 2012-12-06 Murata Manufacturing Co., Ltd. Elastic-wave filter device
JP2013258548A (ja) * 2012-06-12 2013-12-26 Denso Corp 高周波帯域阻止フィルタおよびフィルタ回路

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Effective date: 20021008