JPH11204744A - 強誘電体材料、キャパシタおよびメモリならびにそれらの製造方法 - Google Patents

強誘電体材料、キャパシタおよびメモリならびにそれらの製造方法

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JPH11204744A
JPH11204744A JP10006132A JP613298A JPH11204744A JP H11204744 A JPH11204744 A JP H11204744A JP 10006132 A JP10006132 A JP 10006132A JP 613298 A JP613298 A JP 613298A JP H11204744 A JPH11204744 A JP H11204744A
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JP
Japan
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capacitor
ferroelectric
ferroelectric film
bismuth
titanium
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Application number
JP10006132A
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English (en)
Inventor
Katsuyuki Hironaka
克行 広中
Naohiro Tanaka
均洋 田中
Kenji Katori
健二 香取
Yuji Ikeda
祐司 池田
Chiharu Isobe
千春 磯辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リーク電流を低く抑えることにより、ショー
トによるキャパシタの破壊を低減することができる強誘
電体材料、それを用いたキャパシタおよびメモリならび
にそれらの製造方法を提供する。 【解決手段】 基板11の上に接合層12を介して下部
電極13,強誘電体膜14および上部電極15を順次積
層する。強誘電体膜14はSrx Biy (Ta(1-u)
u 2 Tiz 9 ±d (但し、0.6≦x≦1.2,
1.7≦y≦2.5,0≦u≦1.0,0.1≦z≦
1.0,0≦d≦1.0)により構成する。Tiを少量
含むことにより印加電圧によるリーク電流の増加が抑制
され、ショートの発生が低減されると共に温度特性が向
上する。誘電分極特性およびファティーグ特性も高く保
持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、層状結晶構造酸化
物を含む強誘電体材料、それを用いたキャパシタおよび
メモリならびにそれらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、成膜技術の進歩に伴い、強誘電体
薄膜を用いた不揮発性メモリの開発が盛んに行われてい
る。この不揮発性メモリは、強誘電体薄膜の高速な分極
反転とその誘電分極を利用することにより高速書き換え
が可能な不揮発性ランダムアクセスメモリ(Ferroelect
ric Random Access Memories;FeRAM)であり、電
源を切ると中に書き込まれていた情報が消えてしまう揮
発性メモリとは異なり、書き込まれた内容が消えないと
いう利点を有する。このようなFeRAMを構成する強
誘電体材料としては、ビスマス系層状結晶構造酸化物が
挙げられる。このビスマス系層状結晶構造酸化物は、従
来使用されてきたPbTiO3 とPbZrO3 との固溶
体であるPZT系材料の最大のデメリットであったファ
ティーグ現象、すなわち記録再生動作の繰り返しによる
誘電分極値Prの低下がみられないことから注目を集め
ている。
【0003】その中でも特に、ストロンチウム(Sr)
と、ビスマス(Bi)と、タンタル(Ta)およびニオ
ブ(Nb)のうちの少なくとも1種と、酸素(O)とか
らなる層状結晶構造酸化物(以下、SBTN層状結晶構
造酸化物という)は、このような記録再生動作に伴う誘
電分極値の低下がほとんどないと共に、膜厚を100n
m以下としても良好な角形比の分極−電圧ヒステリシス
を示すことから、大容量のFeRAMを構成する強誘電
体材料として期待されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このS
BTN層状結晶構造酸化物は、電流−電圧特性において
印加電圧が300KV/cm以上になるとリーク電流が
急激に上昇するという問題があった。よって、このSB
TN層状結晶構造酸化物を用いたキャパシタでは、メモ
リの記録再生動作に対応した±3Vのバイポーラパルス
を1×1011回以上印加するとショートにより破壊され
てしまう場合があった。このようなショートによる破壊
は、強誘電体膜の膜厚が薄くなると発生しやすく、特に
膜厚が100nm以下となるとその確率は非常に高く、
信頼性の高いFeRAMを作製する上で大きな障害とな
っていた。
【0005】また、強誘電体材料は、一般に、誘電分極
値が温度の上昇とともに減少しキュリー点において零に
なるという特性を有しており、キュリー点の大きな材料
ほど同一温度範囲における誘電分極値の変化量が小さく
なる。このSBTN層状結晶構造酸化物の場合、ビスマ
ス・ストロンチウム・タンタレート(SrBi2 Ta2
9 )のキュリー点が310〜335℃程度、ビスマス
・ストロンチウム・ニオベート(SrBi2 Nb
2 9 )のキュリー点が420〜440℃程度であり、
例えば、150℃における誘電分極値は25℃における
誘電分極値の70%程度にまで減少してしまう。すなわ
ち、このSBTN層状結晶構造酸化物は温度変動が大き
いという問題もあった。
【0006】なお、温度特性に優れるBi系層状結晶構
造酸化物としてはビスマス・ストロンチウム・チタネー
ト(SrBi4 Ti4 15)があるが、チタン(Ti)
を多く含む層状結晶構造酸化物は、誘電分極値が小さ
く、記録再生動作に伴う誘電分極値の低下も大きいの
で、強誘電体材料としては適していない。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その第1の目的は、リーク電流を低く抑えること
ができ、温度特性も改善することができる強誘電体材料
およびその製造方法を提供することにある。
【0008】第2の目的は、ショートによるキャパシタ
の破壊を抑制することができ、信頼性を向上させること
ができるキャパシタおよびメモリならびにそれらの製造
方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による強誘電体材
料は、ストロンチウムと、ビスマスと、タンタルおよび
ニオブのうちの少なくとも1種と、チタンと、酸素とか
らなり、かつ組成式がSrx Biy (Ta(1-u)
u 2 Tiz 9 ±d (但し、0.6≦x≦1.2,
1.7≦y≦2.5,0≦u≦1.0,0.1≦z≦
1.0,0≦d≦1.0)で表される層状結晶構造酸化
物を含むものである。
【0010】本発明によるキャパシタは、強誘電体膜に
一対の電極がそれぞれ接続されたものであって、強誘電
体膜は、ストロンチウムと、ビスマスと、タンタルおよ
びニオブのうちの少なくとも1種と、チタンと、酸素と
からなり、かつ組成式がSrx Biy (Ta(1-u) Nb
u 2 Tiz 9 ±d (但し、0.6≦x≦1.2,
1.7≦y≦2.5,0≦u≦1.0,0.1≦z≦
1.0,0≦d≦1.0)で表される層状結晶構造酸化
物を含むものである。
【0011】本発明によるメモリは、強誘電体膜に一対
の電極がそれぞれ接続されたキャパシタを有するもので
あって、キャパシタは、強誘電体膜に、ストロンチウム
と、ビスマスと、タンタルおよびニオブのうちの少なく
とも1種と、チタンと、酸素とからなり、かつ組成式が
Srx Biy (Ta(1-u) Nbu 2 Tiz 9 ±
d(但し、0.6≦x≦1.2,1.7≦y≦2.5,
0≦u≦1.0,0.1≦z≦1.0,0≦d≦1.
0)で表される層状結晶構造酸化物を含むものである。
【0012】本発明による強誘電体材料の製造方法は、
ストロンチウムと、ビスマスと、タンタルおよびニオブ
のうちの少なくとも1種と、チタンと、酸素とからな
り、かつ組成式がSrx Biy (Ta(1-u) Nbu 2
Tiz 9 ±d (但し、0.6≦x≦1.2,1.7≦
y≦2.5,0≦u≦1.0,0.1≦z≦1.0,0
≦d≦1.0)で表される層状結晶構造酸化物を含む強
誘電体材料を、反応性スパッタリング法により形成する
ものである。
【0013】本発明による他の強誘電体材料の製造方法
は、ストロンチウムを含む有機金属原料と、ビスマスを
含む有機金属原料と、タンタルあるいはニオブを含む有
機金属原料と、チタンを含む有機金属原料とをそれぞれ
気化させた原料ガスを供給することにより、ストロンチ
ウムと、ビスマスと、タンタルおよびニオブのうちの少
なくとも1種と、チタンと、酸素とからなり、かつ組成
式がSrx Biy (Ta(1-u) Nbu 2 Tiz 9 ±
d (但し、0.6≦x≦1.2,1.7≦y≦2.5,
0≦u≦1.0,0.1≦z≦1.0,0≦d≦1.
0)で表される層状結晶構造酸化物を含む強誘電体材料
を形成するものである。
【0014】本発明によるキャパシタの製造方法は、強
誘電体膜に電極が接続されたキャパシタの製造方法であ
って、電極を形成する工程と、ストロンチウムと、ビス
マスと、タンタルおよびニオブのうちの少なくとも1種
と、チタンと、酸素とからなり、かつ組成式がSrx
y (Ta(1-u) Nbu 2 Tiz 9 ±d (但し、
0.6≦x≦1.2,1.7≦y≦2.5,0≦u≦
1.0,0.1≦z≦1.0,0≦d≦1.0)で表さ
れる層状結晶構造酸化物を含む強誘電体膜を形成する工
程とを含むものである。
【0015】本発明によるメモリの製造方法は、強誘電
体膜に電極が接続されたキャパシタを有するメモリを製
造するものであって、キャパシタの電極を形成する工程
と、ストロンチウムと、ビスマスと、タンタルおよびニ
オブのうちの少なくとも1種と、チタンと、酸素とから
なり、かつ組成式がSrx Biy (Ta(1-u) Nbu
2 Tiz 9 ±d (但し、0.6≦x≦1.2,1.7
≦y≦2.5,0≦u≦1.0,0.1≦z≦1.0,
0≦d≦1.0)で表される層状結晶構造酸化物を含む
キャパシタの強誘電体膜を形成する工程とを含むもので
ある。
【0016】本発明による強誘電体材料では、Srx
y (Ta(1-u) Nbu 2 Tiz9 ±d (但し、
0.6≦x≦1.2,1.7≦y≦2.5,0≦u≦
1.0,0.1≦z≦1.0,0≦d≦1.0)で表さ
れる層状結晶構造酸化物が含まれている。よって、優れ
た誘電分極値を有し、繰り返し動作による誘電分極値の
低下も小さい。また、リーク電流が低く印加電圧による
変化も小さく、かつ優れた温度特性も示す。
【0017】本発明によるキャパシタでは、一対の電極
間に電圧が印加されると、強誘電体膜において分極が起
こる。ここでは、強誘電体膜にSrx Biy (Ta
(1-u) Nbu 2 Tiz 9 ±d (但し、0.6≦x≦
1.2,1.7≦y≦2.5,0≦u≦1.0,0.1
≦z≦1.0,0≦d≦1.0)で表される層状結晶構
造酸化物が含まれているので、優れた特性を示し、かつ
ショートの発生が低減されている。
【0018】本発明によるメモリでは、キャパシタの一
対の電極間に電圧が印加されると強誘電体膜において分
極が起こる。この電極ー分極特性にはヒステリシスがあ
り、このヒステリシスを利用してデータの記憶および読
み出しが行われる。ここでは、強誘電体膜にSrx Bi
y (Ta(1-u) Nbu 2 Tiz 9 ±d (但し、0.
6≦x≦1.2,1.7≦y≦2.5,0≦u≦1.
0,0.1≦z≦1.0,0≦d≦1.0)で表される
層状結晶構造酸化物が含まれているので、ショートによ
るキャパシタの破壊が低減され、メモリは高い信頼性を
有する。
【0019】本発明による強誘電体材料の製造方法で
は、反応性スパッタリング法により本発明の層状結晶構
造酸化物が形成される。
【0020】本発明による他の強誘電体材料の製造方法
では、ストロンチウムを含む有機金属原料と、ビスマス
を含む有機金属原料と、タンタルあるいはニオブを含む
有機金属原料と、チタンを含む有機金属原料とをそれぞ
れ気化させた原料ガスが供給されることにより、本発明
の層状結晶構造酸化物が形成される。
【0021】本発明によるキャパシタの製造方法または
メモリの製造方法では、電極と、本発明の層状結晶構造
酸化物を含む強誘電体膜とがそれぞれ形成される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0023】図1は本発明の一実施の形態に係る強誘電
体材料を用いたキャパシタの構成を表すものである。こ
のキャパシタ10は、例えばシリコンよりなる基板11
の上に、例えば、必要に応じてチタンや窒化チタン(T
iN)などよりなる接合層12を介して、下部電極1
3,強誘電体膜14および上部電極15が順次積層され
ている。すなわち、このキャパシタ10は被電極接続部
である強誘電体膜14に一対の電極(下部電極13と上
部電極15)をそれぞれ接続したものである。
【0024】下部電極13は、強誘電体膜14との間に
おいて構成元素が相互に拡散する程度の異なる第1の層
13aと第2の層13bとを有している。第1の層13
aは、強誘電体膜14との間において構成元素が拡散す
るのを防止するためのものであり、例えば、イリジウム
(Ir),白金(Pt)およびルテニウム(Ru)から
なる群のうちの少なくとも1種と酸素とにより構成され
ている。酸素の含有量は、原子%で10%以上70%以
下の範囲内であることが好ましい。酸素の含有量が少な
いと拡散を有効に防止することができず、酸素の含有量
が多いと抵抗値が高くなり過ぎるからである。なお、第
1の層13aの厚さは例えば100nmである。
【0025】第2の層13bは、第1の層13aと強誘
電体膜14との間に形成されており、強誘電体膜14と
の間において構成元素を若干拡散させることにより強誘
電体膜14の形成において結晶を良好に成長させるよう
になっている。この第2の層13bは、例えば、イリジ
ウム,白金およびルテニウムからなる群のうちの少なく
とも1種により、あるいはその少なくとも1種と酸素と
により構成されている。第2の層13bにおいて酸素を
含む場合には、その含有量は原子%で10%よりも少な
いことが好ましい。酸素の含有量が多いと構成元素の拡
散が起こりにくいからである。第2の層13bの厚さ
は、3nm以上100nm以下の範囲内であることが好
ましく、5nm以上50nm以下の範囲内であればより
好ましい。第2の層13bの厚さが薄いと拡散により結
晶成長を助ける効果が期待できず、厚いと拡散による劣
化層が形成され特性が低下してしまうからである。
【0026】なお、下部電極13は、第1の層13aと
第2の層13bとの間に、必要に応じてチタンなどより
なる図示しない接合層を備えるようにしてもよい。
【0027】強誘電体膜14は、本実施の形態に係る強
誘電体材料により構成されている。すなわち、ストロン
チウムと、ビスマスと、タンタルおよびニオブのうちの
少なくとも1種と、チタンと、酸素とからなり、かつ組
成式がSrx Biy (Ta(1-u) Nbu 2 Tiz 9
±d (但し、0.6≦x≦1.2,1.7≦y≦2.
5,0≦u≦1.0,0.1≦z≦1.0,0≦d≦
1.0)で表される層状結晶構造酸化物を含む強誘電体
材料により構成されている。この層状結晶構造酸化物は
単結晶でも多結晶でもよい。
【0028】ここで、この層状結晶構造酸化物がストロ
ンチウム,ビスマス,タンタルおよびニオブに加えてチ
タンを含むように構成しているのは、印加電圧の増加に
よるリーク電流の増加を小さくすることができると共
に、温度特性も向上させることができるからである。図
2に層状結晶構造酸化物の組成とリーク電流と電圧との
関係を示す。ここでは、Sr0.8 Bi2.2 Ta2.0 Ti
z 9 ±d についてチタンの組成比を変化させた場合を
示している。このように、チタンを含まない場合には印
加電圧が4Vを越えると急激にリーク電流が上昇してし
まうのに対して、チタンの組成比が0.2の場合には使
用に耐え得る程度の上昇に留まり、チタンの組成比がそ
れ以上の場合には急激な上昇がなかった。すなわち、チ
タンを含有することにより、印加電圧によるリーク電流
の変化を小さくすることができることが分かる。
【0029】また、図3に層状結晶構造酸化物の組成と
温度と誘電分極値の減少率との関係を示す。ここでも、
Sr0.8 Bi2.2 Ta2.0 Tiz 9 ±d についてチタ
ンの組成比を変化させた場合を示している。このよう
に、チタンを含まない場合には25℃に対する200℃
の誘電分極値の減少率は約55%であるのに対して、チ
タンの組成比が0.2の場合には約63%であり、チタ
ンの組成比が大きくなると更に誘電分極値の減少率は改
善される。すなわち、チタンを含有することにより、温
度特性も改善できることが分かる。
【0030】一方、チタンの組成比をタンタルおよびニ
オブを合わせて2とした場合に1.0以下(すなわち、
タンタルおよびニオブの1/2以下)としているのは、
それよりも大きいと誘電分極値が小さくなると共に、繰
り返し動作により誘電分極値が大きく低下してしまうか
らである。図4に、Sr0.8 Bi2.4 Ta2.0 Tiz
9 ±d におけるチタンの組成比と誘電分極値2Prおよ
び抗電界2Ecとの関係を示す。図4では製造工程中の
加熱温度を変化させた2種類について四角印と丸印でそ
れぞれ示している。このように、チタンの組成比が1.
0程度になると誘電分極値の低下がみられ、チタンの組
成比が1.0よりも大きくなると十分な誘電分極値が得
られなくなる。また、チタンの組成比が大きくなるにつ
れ抗電界も大きくなる。すなわち、チタンの組成比があ
まり大きくなると優れた誘電分極特性を得ることができ
ず、抗電界も大きくなり好ましくないことが分かる。
【0031】上部電極15は、例えば、白金,イリジウ
ム,ルテニウム,ロジウム(Rh)あるいはパラジウム
(Pd)のいずれか1種、あるいはこれらの2種以上を
含む合金、またはこれらの少なくとも1種と酸素とを含
む酸化物により構成されている。
【0032】なお、このキャパシタ10は、図1に示し
たように、下部電極13,強誘電体膜14および上部電
極15がそれぞれ平板状とされてもよいが、図5に示し
たように、下部電極13が突形状とされ、強誘電体膜1
4および上部電極15がそれを覆うようにそれぞれ湾曲
形状とされてもよい。このように構成すれば、キャパシ
タ10の大きさを大きくすることなく、強誘電体膜14
の面積を広くすることができるので、キャパシタ10の
小型化を図ることができ好ましい。なお、この場合、下
部電極13は、突形状の第1の層13aが湾曲形状の第
2の層13bにより覆われるように構成されることが好
ましい。強誘電体膜14を第2の層13bの表面に形成
することにより、強誘電体膜14の結晶を良好に成長さ
せることができるからである。
【0033】このような構成を有するキャパシタ10は
次のように作用する。
【0034】このキャパシタ10では、上部電極15と
下部電極13との間に電圧が印加されると、強誘電体膜
14において分極が起こる。ここでは、強誘電体膜14
がSrx Biy (Ta(1-u) Nbu 2 Tiz 9 ±d
(0.6≦x≦1.2,1.7≦y≦2.5,0.1≦
z≦1.0)を含んでいるので、優れた誘電分極値を有
し、繰り返し動作による誘電分極値の低下も小さい。ま
た、リーク電流が低く印加電圧による変化も小さく、か
つ優れた温度特性も示す。
【0035】このようなキャパシタ10は、次のように
して製造することができる。
【0036】まず、例えばシリコンよりなる基板11を
用意し、その一面側に、例えばスパッタリング法により
適宜な接合層12を形成する。次いで、その表面に、例
えば反応性スパッタリング法により第1の層13aと第
2の層13bとを順次形成して下部電極13を形成する
(下部電極形成工程)。
【0037】なお、この下部電極の形成においては、例
えば、第1の層13aを反応性スパッタリング法により
形成したのち、それを例えば窒素雰囲気などの還元雰囲
気中において300℃以上800℃以下の範囲内におい
て加熱して、第1の層13aの表面に第2の層を形成す
るようにしてもよい。この方法によれば、還元雰囲気中
で加熱するだけで第2の層13bを簡単に形成すること
ができると共に、下部電極13の加工も容易となるので
好ましい。
【0038】続いて、この下部電極13の表面(すなわ
ち第2の層13bの表面)に、例えばゾル・ゲル法やM
OD(Metal Organic Decomposition )法や反応性スパ
ッタリング法やMOCVD(Metal Organic Chemical V
apor Deposition )法やレーザーアブレーション法やに
より、先に説明した層状結晶構造酸化物よりなる強誘電
体膜14を形成する(強誘電体膜形成工程)。
【0039】例えば、MOD法により形成する場合に
は、ストロンチウムを含む有機金属原料と、ビスマスを
含む有機金属原料と、タンタルあるいはニオブを含む有
機金属原料と、チタンを含む有機金属原料とをそれぞれ
溶媒中に溶解し、それを塗布して酸素雰囲気などの酸化
性雰囲気中において加熱することにより強誘電体膜14
を形成する。
【0040】例えば、反応性スパッタリング法により形
成する場合には、まず、酸化物ターゲット(酸化ビスマ
ス(Bi2 5 またはBi2 3 ),酸化ストロンチウ
ム(SrO),酸化タンタル(Ta2 5 ),酸化ニオ
ブ(Nb2 5 )および酸化チタン(TiO2 ))を用
意し、アルゴン(Ar)ガスと酸素(O2 )ガスを用い
てスパッタさせる。次いで、必要に応じて酸素雰囲気な
どの酸化雰囲気中において加熱し、強誘電体膜14を形
成する。
【0041】例えば、MOCVD法により形成する場合
には、ストロンチウムを含む有機金属原料と、ビスマス
を含む有機金属原料と、タンタルあるいはニオブを含む
有機金属原料と、チタンを含む有機金属原料とをそれぞ
れ気化させた原料ガスを酸素ガスなどの酸化性のガスと
共に供給して、層状結晶構造酸化物を化学的気相成長さ
せ、強誘電体膜14を形成する。気相成長させる際の温
度は、例えば、500℃以上800℃以下の範囲内と
し、圧力雰囲気(すなわち原料ガス圧)は、例えば、
0.1Torr以上50Torr以下の範囲内(好まし
くは1Torr以上10Torr以下の範囲内)とす
る。安定して良好な結晶を成長させることができるから
である。
【0042】MOCVD法により形成する場合には、ま
た、各原料ガスを必要に応じて酸素ガスなどの酸化性の
ガスと共に供給して、ストロンチウムとビスマスとタン
タルおよびニオブの少なくとも一方とチタンとを含む完
全に結晶化していない非結晶物の膜を形成したのち、酸
素雰囲気などの酸化性雰囲気中において加熱して結晶化
させることにより強誘電体膜14を形成するようにして
もよい。非結晶物の膜を形成する際の温度は、例えば、
400℃以上650℃以下の範囲内とし、圧力雰囲気
(すなわち原料ガス圧)は、例えば、0.1Torr以
上50Torr以下の範囲内(好ましくは1Torr以
上10Torr以下の範囲内)とする。安定して良好な
非結晶物の膜を形成することができるからである。結晶
化の際の温度は、例えば、650℃以上850℃以下の
範囲内とする。良好な結晶を形成することができるから
である。
【0043】なお、ストロンチウムを含む有機金属原料
としては、ジ−2,2,6,6−テトラメチル−3,5
−ヘプタンジオンストロンチウム(Sr(C11
192 2),テトラグリム(CH3 OCH2 CH2
CH3 )がジ−2,2,6,6−テトラメチル−3,5
−ヘプタンジオンストロンチウムに付加した化合物,テ
トラヒドロフラン(C4 8 O)がジ−ペンタメチルシ
クロペンタジエンストロンチウム(Sr((CH3 5
5 2 )に付加した化合物およびテトラグリムがジ−
n−プロピルテトラメチルシクロペンタジエンストロン
チウム(Sr((C37 )(CH3 4 5 2 )に
付加した化合物などからなる群のうちの少なくとも1種
を用いることができる。
【0044】ビスマスを含む有機金属原料としては、ト
リフェニルビスマス(Bi(C6 5 3 ),トリ−o
−トリルビスマス(Bi(o−C7 7 3 ),トリエ
トキシドビスマス(Bi(O−C2 5 3 ),トリイ
ソプロポキシドビスマス(Bi(O−iC
3 7 3 ),トリ−tertiary−ブトキシドビ
スマス(Bi(O−tC4 9 3 )およびトリ−te
rtiary−ペンチルオキシドビスマス(Bi(O−
tC5 113 )などからなる群のうちの少なくとも1
種を用いることができる。
【0045】タンタルを含む有機金属原料としては、ペ
ンタイソプロポキシドタンタル(Ta(O−iC
3 7 5 )および2,2,6,6−テトラメチル−
3,5−ヘプタンジオン−テトラソプロポキシドタンタ
ル(Ta(O−iC3 7 4 (C11192 ))など
からなる群のうちの少なくとも1種を用いることができ
る。
【0046】ニオブを含む有機金属原料としては、ペン
タイソプロポキシドニオブ(Nb(O−iC
3 7 5 )および2,2,6,6−テトラメチル−
3,5−ヘプタンジオン−テトライソプロポキシドニオ
ブ(Nb(O−iC3 7 4 (C11192 ))など
からなる群のうちの少なくとも1種を用いることができ
る。
【0047】チタンを含む有機金属原料としては、テト
ライソプロポキシドチタン(Ti(O−iC
3 7 4 ),ジ−2,2,6,6−テトラメチル−
3,5−ヘプタンジオンオキソチタン(TiO(C11
192 2 )およびジ−イソプロポキシ−ジ−2,2,
6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオンチタン
(Ti(C11192 2 (O−iC3 7 2 )など
からなる群のうちの少なくとも1種を用いることができ
る。
【0048】また、各原料ガスを供給する際には、各有
機金属原料を例えばテトラヒドロフランを含む有機溶媒
中にそれぞれ溶解したのち、例えば180℃以上250
℃以下の範囲内において加熱することにより気化するよ
うにすることが好ましい。これら各有機金属原料は蒸気
圧が低く気化しにくいので、各有機金属原料を混合して
から気化した方が層状結晶構造酸化物の組成が安定する
からである。
【0049】なお、このようにして強誘電体膜14を形
成する際には、加熱により第2の層13bと強誘電体膜
14との界面において構成元素が若干拡散し、結晶の成
長が助けられる。これにより、強誘電体膜14において
良好な結晶が成長する。
【0050】続いて、この強誘電体膜14の表面に、適
宜な上部電極15を反応性スパッタリング法により形成
する(上部電極形成工程)。なお、上部電極15を形成
したのち、必要に応じて酸素雰囲気中において加熱する
ことにより、強誘電体膜14の結晶性を向上させるよう
にしてもよい。そののち、例えば、イオンミリングによ
り適宜にエッチングすることにより、図1に示したキャ
パシタ10が形成される。
【0051】なお、図5に示したようなキャパシタ10
も同様にして形成することができるが、強誘電体膜14
を形成する際にはMOCVD法やレーザーアブレーショ
ン法などの化学的気相成長法により形成することが好ま
しい。凹凸を有する面の上であっても均一な膜を形成す
ることができるので、強誘電体膜14の膜厚を均一とす
ることができるからである。
【0052】このように本実施の形態に係る強誘電体材
料によれば、Srx Biy (Ta(1-u) Nbu 2 Ti
z 9 ±d (0.6≦x≦1.2,1.7≦y≦2.
5,0.1≦z≦1.0)を含むように構成したので、
優れた誘電分極値およびファティーグ特性を保持しつ
つ、リーク電流の印加電圧による変化を小さくすること
ができ、かつ温度特性も向上させることができる。
【0053】本実施の形態に係るキャパシタ10によれ
ば、Srx Biy (Ta(1-u) Nbu 2 Tiz 9 ±
d (0.6≦x≦1.2,1.7≦y≦2.5,0.1
≦z≦1.0)を含む強誘電体膜14を備えているの
で、本実施の形態に係る強誘電体材料と同様の効果を有
する。すなわち、優れた特性を有すると共に、ショート
による破壊を低減することができる。
【0054】また、下部電極13を強誘電体膜14との
間において構成元素の拡散する程度がことなる第1の層
13aと第2の層13bとにより構成するようにしたの
で、強誘電体膜14において良好な結晶を成長させるこ
とができ、強誘電体膜14の結晶性を向上させることが
できる。よって、キャパシタ10の特性を向上させるこ
とができる。
【0055】更に、下部電極13の第2の層13bをイ
リジウム,白金およびルテニウムからなる群のうちの少
なくとも1種、あるいはその少なくとも1種と酸素とに
より構成するようにしたので、強誘電体膜14において
良好な結晶を成長させることができ、キャパシタ10の
特性を向上させることができる。
【0056】本実施の形態に係る強誘電体材料の製造方
法およびキャパシタ10の製造方法によれば、例えば、
反応性スパッタリング法やMOCVD法により強誘電体
材料すなわち強誘電体膜14を形成するようにしたの
で、本実施の形態に係る強誘電体材料およびキャパシタ
10を容易に製造することができる。特に、MOCVD
法によれば、湾曲形状の強誘電体膜14であっても均一
の膜厚で形成することができるので、キャパシタ10を
小型化することができる。
【0057】また、本実施の形態に係るキャパシタ10
の製造方法によれば、下部電極13の第2の層13bの
表面に強誘電体膜14を形成するようにしたので、強誘
電体膜14において良好な結晶を成長させることがで
き、キャパシタ10の特性を向上させることができる。
【0058】なお、このキャパシタ10は、例えば、メ
モリの一部として次のようにして用いられる。
【0059】図6はキャパシタを用いたメモリの具体的
な構造の一例を表したものである。このメモリは、本実
施の形態に係るキャパシタ10と、スイッチング用のト
ランジスタ20とから構成されている。トランジスタ2
0は、例えばp型シリコンよりなる基板11の表面に間
隔を開けて形成されたn+ 層よりなるソース領域21と
+ 層よりなるドレイン領域22とを有している。ソー
ス領域21とドレイン領域22との間の基板11の表面
には、間隔を開けて形成されたn- 層よりなるLDD領
域23,24がソース領域21およびドレイン領域22
にそれぞれ隣接されて形成されている。ソース領域21
とドレイン領域22との間の基板11の表面上には、ゲ
ート絶縁膜25を介してワード線としてのゲート電極2
6が形成されている。ゲート電極26の側面部には絶縁
材料よりなるゲート側壁27が形成されている。なお、
トランジスタ20の周りには、基板11の表面に素子分
離用のフィールド酸化膜31が形成されている。
【0060】トランジスタ20の上には、層間絶縁膜3
2を介してキャパシタ10が形成されている。すなわ
ち、層間絶縁膜32を介して接合層12,下部電極1
3,強誘電体膜14および上部電極15が順次積層され
ている。トランジスタ20のソース領域21とキャパシ
タ10の下部電極13とは、接合層12および層間絶縁
膜32に設けられたコンタクトホール32aを介して電
気的に接続されている。コンタクトホール32aには、
多結晶シリコンやタングステンなどよりなるプラグ層3
3が埋め込まれている。なお、キャパシタ10の上に
は、絶縁膜34が形成されている。
【0061】なお、このメモリは、図6では本実施の形
態に係るキャパシタ10として図1に示した強誘電体膜
14が平板状のものを有しているが、図7に示したよう
に、図5に示した強誘電体膜14が湾曲形状のものを有
していてもよい。
【0062】このような構成を有するメモリでは、トラ
ンジスタ20のゲート電極26に電圧が加えられると、
トランジスタ20のスイッチが“オン”となり、ソース
領域21とドレイン領域22との間に電流が流れる。こ
れにより、プラグ層33を介してキャパシタ10に電流
が流れ、上部電極15と下部電極13との間に電圧が加
えられる。キャパシタ10では、電圧が印加されると強
誘電体膜14において分極がおこる。この電圧−分極特
性にはヒステリシスがあることから、このヒステリシス
を利用して“1”または“0”のデータの記憶あるいは
読み出しが行われる。ここでは、キャパシタ10の強誘
電体膜14がSrx Biy (Ta(1-u)Nbu 2 Ti
z 9 ±d (0.6≦x≦1.2,1.7≦y≦2.
5,0.1≦z≦1.0)を含んでいるので、優れた性
能を有すると共に、ショートによるキャパシタ10の破
壊が低減され、メモリは高い信頼性を有する。
【0063】なお、このメモリは、次のようにして製造
することができる。まず、適宜な基板11の表面に適宜
な方法によりトランジスタ20を形成したのち、その上
に、CVD(Chemical Vapor Deposition )法などによ
り層間絶縁膜32を形成する。次いで、この層間絶縁膜
32を選択的にエッチングしてコンタクトホール32a
を形成し、トランジスタ20のソース領域21を露出さ
せる。続いて、このコンタクトホール32aにプラグ層
33を埋め込み、プラグ層33をソース領域21に接続
させる。そののち、プラグ層33の上に、接合層12,
下部電極13,強誘電体膜14および上部電極を上述し
たようにして形成し、下部電極13を接合層12を介し
てプラグ層33に接続させる。このようにしてキャパシ
タ10を形成したのち、その上に、CVD法などにより
絶縁膜34を形成する。これにより、図6または図7に
示したメモリが形成される。
【0064】このようにこのメモリによれば、キャパシ
タ10を備えるようにしたので、優れた性能を有すると
共に、ショートによるキャパシタ10の破壊を低減する
ことができ、信頼性を向上させることができる。また、
このメモリの製造方法によれば、本実施の形態に係るキ
ャパシタ10の製造方法を含んでいるので、それらと同
様の効果を有する。
【0065】
【実施例】更に、本発明の具体的な実施例について図面
を参照して詳細に説明する。
【0066】(第1の実施例)本実施例では、まず、シ
リコンよりなる基板11を用意し、その上に、反応性ス
パッタリング法により、二酸化ケイ素(SiO2 )より
なる厚さ300nmの第1の層13a,チタンよりなる
厚さ30nmの接合層および白金よりなる厚さ100n
mの第2の層13bを順次積層した。
【0067】次いで、第2の層13bの上に、MOD法
により、Srx Biy Ta2 Tiz9 ±d (0.6≦
x≦1.2,1.7≦y≦2.5,0.1≦z≦1.
0,0≦d≦1.0)を含む厚さ150nmの強誘電体
膜14を形成した。具体的には、ビスマスの原料である
トリフェニルビスマストリと、ストロンチウムの原料で
あるテトラグリムがジ−2,2,6,6−テトラメチル
−3,5−ヘプタンジオンストロンチウムに付加した化
合物と、タンタルの原料であるペンタイソプロポキシド
タンタルと、チタンの原料であるテトライソプロポキシ
ドチタンとを所定の組成比で酢酸イソアミル溶媒中に溶
解して原料溶液を作製し、第2の層13bの上にこの原
料溶液をスピンコート法により塗布した。そののち、こ
れを100℃で5分間および250℃で5分間ホットプ
レート上で加熱し、更に酸素雰囲気中において750℃
で30秒間加熱してRTA(Rapid Thermal Annealing)
処理を施した。RTA処理ののち、更に、原料溶液の塗
布と加熱を2回づつ繰り返した。そののち、酸素雰囲気
中において750℃で1時間加熱して結晶化させ、強誘
電体膜14を形成した。
【0068】強誘電体膜14を形成したのち、その上
に、スパッタリング法により、白金よりなる厚さ100
nmの上部電極15を形成し、酸素雰囲気中において7
50℃で30分間加熱した。そののち、上部電極15,
強誘電体膜14および下部電極13をイオンミリングに
より選択的にエッチングし、酸素雰囲気中において70
0℃で30分間加熱してキャパシタ10を形成した。
【0069】なお、このキャパシタ10の上に酸化タン
タル(Ta2 5 )よりなる絶縁膜を50nmの膜厚で
形成したのち、この絶縁層にコンタクトホールをエッチ
ングにより形成し、酸素雰囲気中において600℃で3
0分間加熱した。そののち、引き出し電極を形成して、
キャパシタ10の強誘電特性(誘電分極値2Prと25
0kV/cmの電界を印加した場合のリーク電流)を測
定した。その結果、誘電分極値2Prは10.0〜2
5.0μC/cm2 、リーク電流は1×10-8〜1×1
-7A/cm2 と十分な特性が得られた。また、±3V
のバイポーラパルスを1×1012回印加してみたが、誘
電分極値の減少は5%以下であり、ショートによるキャ
パシタ10の破壊も観測されなかった。
【0070】(第2の実施例)本実施例では、タンタル
に代えてニオブを含む強誘電体膜14を形成したことを
除き、第1の実施例と同様にしてキャパシタ10を形成
した。すなわち、強誘電体膜14の形成においては、ニ
オブの原料としてペンタイソプロポキシドニオブを用
い、Srx Biy Nb2 Tiz 9 ±d (0.6≦x≦
1.2,1.7≦y≦2.5,0.1≦z≦1.0,0
≦d≦1.0)を含む強誘電体膜14を形成した。
【0071】得られたキャパシタ10については、第1
の実施例と同様にして引き出し電極を形成し、誘電分極
値2Prと250kV/cmの電界を印加した場合のリ
ーク電流とを測定した。その結果、誘電分極値2Prは
10.0〜25.0μC/cm2 、リーク電流は5×1
-8〜1×10-6A/cm2 と十分な特性が得られた。
また、±3Vのバイポーラパルスを1×1012回印加し
てみたが、誘電分極値の減少は5%以下であり、ショー
トによるキャパシタ10の破壊も観測されなかった。
【0072】(第3の実施例)本実施例では、まず、シ
リコンよりなる基板11を用意し、その上に、厚さ30
nmのケイ化チタン(TiSi)の膜,厚さ30nmの
窒化チタンの膜および厚さ10nmのチタンの膜をスパ
ッタリング法により順次蒸着し、接合層12を形成し
た。次いで、その上に、酸素ガスを用いた反応性スパッ
タリング法により、酸化イリジウム(IrO2 )よりな
る厚さ180nmの第1の層13aを形成した。続い
て、窒素雰囲気中において加熱して第1の層13aの表
面を還元し、第1の層13aの表面にイリジウムよりな
る厚さ20nmの第2の層13bを形成した。
【0073】第2の層13bを形成したのち、第1の実
施例と同様にして原料溶液を作製し、第2の層13bの
表面にスピンコート法により塗布した。そののち、これ
を100℃で5分間および250℃で5分間ホットプレ
ート上で加熱し、更に酸素雰囲気中において700℃で
30秒間加熱してRTA処理を施した。RTA処理のの
ち、更に、原料溶液の塗布と加熱を2回づつ繰り返し
た。そののち、酸素雰囲気中において700℃で1時間
加熱して結晶化させ、強誘電体膜14を形成した。
【0074】強誘電体膜14を形成したのち、その上
に、反応性スパッタリング法により、酸化イリジウムよ
りなる厚さ100nmの上部電極15を形成し、酸素雰
囲気中において700℃で30分間加熱した。そのの
ち、上部電極15,強誘電体膜14および下部電極13
をイオンミリングにより選択的にエッチングし、酸素雰
囲気中において700℃で30分間加熱してキャパシタ
10を形成した。
【0075】得られたキャパシタ10については、第1
の実施例と同様にして引き出し電極を形成し、誘電分極
値2Prと250kV/cmの電界を印加した場合のリ
ーク電流とを測定した。その結果、誘電分極値2Prは
10.0〜22.0μC/cm2 、リーク電流は5×1
-8〜1×10-6A/cm2 と十分な特性が得られた。
また、±3Vのバイポーラパルスを1×1012回印加し
てみたが、誘電分極値の減少は5%以下であり、ショー
トによるキャパシタ10の破壊も観測されなかった。
【0076】(第4の実施例)本実施例では、タンタル
に加えてニオブも含む強誘電体膜14を形成したことを
除き、第3の実施例と同様にしてキャパシタ10を形成
した。すなわち、強誘電体膜14の形成においては、ニ
オブの原料としてペンタイソプロポキシドニオブを用
い、Srx Biy (Ta(1-u) Nbu 2 Tiz 9 ±
d (0.6≦x≦1.2,1.7≦y≦2.5,0.0
≦u≦1.0,1≦z≦1.0,0≦d≦1.0)を含
む強誘電体膜14を形成した。
【0077】得られたキャパシタ10については、第1
の実施例と同様にして引き出し電極を形成し、誘電分極
値2Prと250kV/cmの電界を印加した場合のリ
ーク電流とを測定した。その結果、誘電分極値2Prは
10.0〜25.0μC/cm2 、リーク電流は5×1
-8〜2×10-6A/cm2 と十分な特性が得られた。
また、±3Vのバイポーラパルスを1×1012回印加し
てみたが、誘電分極値の減少は5%以下であり、ショー
トによるキャパシタ10の破壊も観測されなかった。
【0078】(第5の実施例)本実施例では、まず、シ
リコンよりなる基板11を用意し、その上に、第1の実
施例と同様に、二酸化ケイ素よりなる厚さ300nmの
第1の層13a,チタンよりなる厚さ30nmの接合層
および白金よりなる厚さ100nmの第2の層13bを
順次積層した。
【0079】次いで、第2の層13bの上に、酸素ガス
とアルゴンガスを用いた反応性スパッタリング法によ
り、Srx Biy Ta2 Tiz 9 ±d (0.6≦x≦
1.2,1.7≦y≦2.5,0.1≦z≦1.0,0
≦d≦1.0)を含む厚さ150nmの強誘電体膜14
を形成した。ターゲットには、酸化ビスマス(Bi2
5 またはBi2 3 )と酸化ストロンチウム(SrO)
と酸化タンタル(Ta25 )と酸化チタン(Ti
2 )とを用いた。
【0080】続いて、酸素雰囲気中において750℃で
30分間加熱したのち、第1の実施例と同様に、白金よ
りなる厚さ100nmの上部電極15を形成し、酸素雰
囲気中において750℃で30分間加熱した。そのの
ち、上部電極15,強誘電体膜14および下部電極13
をイオンミリングにより選択的にエッチングし、酸素雰
囲気中において700℃で30分間加熱してキャパシタ
10を形成した。
【0081】得られたキャパシタ10については、第1
の実施例と同様にして引き出し電極を形成し、誘電分極
値2Prと250kV/cmの電界を印加した場合のリ
ーク電流とを測定した。その結果、誘電分極値2Prは
10.0〜20.0μC/cm2 、リーク電流は1×1
-8〜5×10-7A/cm2 と十分な特性が得られた。
また、±3Vのバイポーラパルスを1×1012回印加し
てみたが、誘電分極値の減少は10%以下であり、ショ
ートによるキャパシタ10の破壊も観測されなかった。
【0082】(第6の実施例)本実施例では、タンタル
に代えてニオブを含む強誘電体膜14を形成したことを
除き、第5の実施例と同様にしてキャパシタ10を形成
した。すなわち、強誘電体膜14の形成においては、ニ
オブのターゲットとして酸化ニオブ(Nb2 5 )を用
い、Srx Biy Nb2 Tiz 9 ±d (0.6≦x≦
1.2,1.7≦y≦2.5,0.1≦z≦1.0,0
≦d≦1.0)を含む強誘電体膜14を形成した。
【0083】得られたキャパシタ10については、第1
の実施例と同様にして引き出し電極を形成し、誘電分極
値2Prと250kV/cmの電界を印加した場合のリ
ーク電流とを測定した。その結果、誘電分極値2Prは
10.0〜22.0μC/cm2 、リーク電流は1×1
-7〜1×10-6A/cm2 と十分な特性が得られた。
また、±3Vのバイポーラパルスを1×1012回印加し
てみたが、誘電分極値の減少は10%以下であり、ショ
ートによるキャパシタ10の破壊も観測されなかった。
【0084】(第7の実施例)本実施例では、まず、シ
リコンよりなる基板11を用意し、その上に、第1の実
施例と同様に、二酸化ケイ素よりなる厚さ300nmの
第1の層13a,チタンよりなる厚さ30nmの接合層
および白金よりなる厚さ100nmの第2の層13bを
順次積層した。
【0085】次いで、第2の層13bの上に、MOCV
D法により、Srx Biy Ta2 Tiz 9 ±d (0.
6≦x≦1.2,1.7≦y≦2.5,0.1≦z≦
1.0,0≦d≦1.0)を含む厚さ100nmの強誘
電体膜14を形成した。
【0086】図8は本実施例において用いたMOCVD
装置の概略構成を表すものである。このMOCVD装置
は、液状の有機金属原料を気体として供給する液体原料
供給装置40と、この液体原料供給装置40により気化
された有機金属原料を酸素ガスと混合するガス混合部5
0と、このガス混合部50により混合されたガスを反応
させて熱分解し、基板11上に薄膜を形成する反応室6
0とを備えている。
【0087】液体原料供給装置40は、複数の有機金属
原料を液体の状態でそれぞれ収容する複数の容器41を
有している。各容器41は、各開閉弁42を介して、液
体混合バルブ43にそれぞれ接続されており、各有機金
属原料を所定の比率で混合するようになっている。この
液体混合バルブ43には、また、液体ポンプ44を介し
て気化室45が接続されている。
【0088】ガス混合部50は、気化室45からキャリ
アガス(ここではアルゴンガス)と共に供給された有機
金属原料を酸素ガスと混合して反応室60内に供給する
ようになっている。反応室60には、ガス混合部50に
接続されたシャワーノズル61と、このシャワーノズル
61に対向するように載置台62が設けられている。載
置台62には図示しないヒータが設けられており、基板
11を所定の温度に加熱できるようになっている。反応
室60には、また、反応室60内を真空排気するための
ポンプ63が配設されている。
【0089】また、ビスマスの原料としてはトリフェニ
ルビスマスを、ストロンチウムの原料としてはジ−2,
2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオンス
トロンチウムを、タンタルの原料としてはテトラ−イソ
プロポキシ−2,2,6,6−テトラメチル−3,5−
ヘプタンジオンタンタルを、チタンの原料としてはテト
ラ−イソプロポキシチタンをそれぞれ用いた。
【0090】ここでは、これら原料をテトラヒドロフラ
ンを含む溶媒中に溶解し、図8に示したMOCVD装置
の各容器41にそれぞれ収納した。次いで、各開閉弁4
2を適宜開閉して各有機金属原料を液体混合バルブ43
において所定の比率で混合し、それを200℃に保持さ
れた気化室45で気化させ、500SCCMのキャリア
ガスと共にガス混合部50に供給した。続いて、ガス混
合部50においてこの原料ガスを500SCCMの酸素
ガスと混合したのち反応室60に供給し、圧力雰囲気
(反応ガス圧)を1〜10Torr、基板11の温度を
400〜650℃として、第2の層13bの表面に非結
晶物よりなる膜を形成した。そののち、常圧酸素雰囲気
中において750℃で60分間加熱して非結晶物を結晶
化させ、強誘電体膜14を形成した。
【0091】強誘電体膜14を形成したのち、その上
に、第1の実施例と同様に、白金よりなる厚さ100n
mの上部電極15を形成し、酸素雰囲気中において75
0℃で10分間加熱した。そののち、上部電極15,強
誘電体膜14および下部電極13をイオンミリングによ
り選択的にエッチングし、キャパシタ10を形成した。
【0092】得られたキャパシタ10について分極−電
圧ヒステリシスを測定したところ、誘電分極値2Prは
10.0〜22.0μC/cm2 であり、抗電圧2Ec
は100〜150KV/cmであった。また、±3Vの
バイポーラパルスを1×1012回印加してみたが、ショ
ートによるキャパシタ10の破壊は観測されなかった。
【0093】(第8の実施例)本実施例では、下部電極
13を酸化イリジウムよりなる厚さ100nmの第1の
層13aとイリジウムよりなる厚さ100nmの第2の
層13bとにより形成し、上部電極15をイリジウムに
より形成したことを除き、第7の実施例と同様にしてキ
ャパシタ10を形成した。
【0094】得られたキャパシタ10について第7の実
施例と同様に分極−電圧ヒステリシスを測定したとこ
ろ、誘電分極値2Prは10.0〜22.0μC/cm
2 であり、抗電圧2Ecは100〜150KV/cmで
あった。また、±3Vのバイポーラパルスを1×1012
回印加してみたが、ショートによるキャパシタ10の破
壊は観測されなかった。
【0095】(第9の実施例)本実施例では、まず、シ
リコンよりなる基板11を用意し、その上に、反応性ス
パッタリング法により、二酸化イリジウムよりなる厚さ
100nmの第1の層13aおよび原子%で70%のイ
リジウムと30%のルテニウムからなる厚さ100nm
の第2の層13bを順次積層した。
【0096】次いで、第2の層13bの上に、第7の実
施例と同様にして、MOCVD法により、Srx Biy
Ta2 Tiz 9 ±d (0.6≦x≦1.2,1.7≦
y≦2.5,0.1≦z≦1.0,0≦d≦1.0)を
含む厚さ100nmの強誘電体膜14を形成した。但
し、ここでは、基板11の温度を500〜700℃と
し、反応室60内に100WのRF(Radio Frequency
)プラズマを放電させて直接、結晶質よりなる膜を形
成した。
【0097】強誘電体膜14を形成したのち、その上
に、スパッタリング法により、原子%で70%のイリジ
ウムと30%のルテニウムからなる厚さ100nmの上
部電極15を形成し、窒素雰囲気中において600℃で
30分間加熱した。そののち、上部電極15,強誘電体
膜14および下部電極13をイオンミリングにより選択
的にエッチングし、キャパシタ10を形成した。
【0098】得られたキャパシタ10について第7の実
施例と同様に分極−電圧ヒステリシスを測定したとこ
ろ、誘電分極値2Prは5.0〜18.0μC/cm2
であり、抗電圧2Ecは100〜200KV/cmであ
った。また、±3Vのバイポーラパルスを1×1012
印加してみたが、ショートによるキャパシタ10の破壊
は観測されなかった。
【0099】(第10の実施例)本実施例では、下部電
極13を酸化イリジウムよりなる厚さ100nmの第1
の層13aとイリジウムよりなる厚さ20nmの第2の
層13bとにより形成し、強誘電体膜14をSrx Bi
y (Ta(1-u) Nbu 2 Tiz 9 ±d (0.6≦x
≦1.2,1.7≦y≦2.5,0≦u≦1.0,0.
1≦z≦1.0,0≦d≦1.0)を含む強誘電体材料
により形成し、上部電極15をイリジウムにより形成し
たことを除き、第7の実施例と同様にしてキャパシタ1
0を形成した。なお、ニオブの原料としてはテトラ−イ
ソプロポキシ−2,2,6,6−テトラメチル−3,5
−ヘプタンジオンニオブを用いた。
【0100】得られたキャパシタ10について第7の実
施例と同様に分極−電圧ヒステリシスを測定したとこ
ろ、誘電分極値2Prは10.0〜25.0μC/cm
2 であり、抗電圧2Ecは100〜250KV/cmで
あった。また、±3Vのバイポーラパルスを1×1012
回印加してみたが、ショートによるキャパシタ10の破
壊は観測されなかった。
【0101】(第11の実施例)本実施例では、まず、
シリコンよりなる基板11を用意し、その上に、第7の
実施例と同様に、二酸化ケイ素よりなる厚さ300nm
の第1の層13a,チタンよりなる厚さ30nmの接合
層および白金よりなる厚さ100nmの第2の層13b
を順次積層した。
【0102】次いで、第2の層13bの上に、MOCV
D法により、Srx Biy Ta2 Tiz 9 ±d (0.
6≦x≦1.2,1.7≦y≦2.5,0.1≦z≦
1.0,0≦d≦1.0)を含む厚さ100nmの強誘
電体膜14を形成した。
【0103】ここでは、第7の実施例と異なり、各容器
41にそれぞれ収納したビスマス,ストロンチウム,タ
ンタルおよびチタンの各有機金属原料を個々に気化し、
それぞれ200SCCM,220SCCM,50SCC
Mおよび30SCCMのキャリアガスと共にガス混合部
に供給した。なお、用いた各有機金属原料は第7の実施
例と同様とした。次いで、第7の実施例と同様に、ガス
混合部50においてこの原料ガスを500SCCMの酸
素ガスと混合したのち反応室60に供給し、圧力雰囲気
を1〜10Torr、基板11の温度を400〜650
℃として非結晶物よりなる膜を形成し、常圧酸素雰囲気
中において750℃で60分間加熱して非結晶物を結晶
化させた。
【0104】このようにして強誘電体膜14を形成した
のち、その上に、第7の実施例と同様に、白金よりなる
厚さ100nmの上部電極15を形成し、酸素雰囲気中
において750℃で10分間加熱した。そののち、上部
電極15,強誘電体膜14および下部電極13をイオン
ミリングにより選択的にエッチングし、キャパシタ10
を形成した。
【0105】得られたキャパシタ10について第7の実
施例と同様に分極−電圧ヒステリシスを測定したとこ
ろ、誘電分極値2Prは10.0〜20.0μC/cm
2 であり、抗電圧2Ecは100〜150KV/cmで
あった。また、±3Vのバイポーラパルスを1×1012
回印加してみたが、ショートによるキャパシタ10の破
壊は観測されなかった。
【0106】(第12の実施例)本実施例では、まず、
シリコンよりなる基板11を用意し、その上に、反応性
スパッタリング法により、二酸化イリジウムよりなる厚
さ100nmの第1の層13aおよびイリジウムよりな
る厚さ100nmの第2の層13bを順次積層した。
【0107】次いで、第2の層13bの上に、第11の
実施例と同様にして、MOCVD法により、Srx Bi
y Ta2 Tiz 9 ±d (0.6≦x≦1.2,1.7
≦y≦2.5,0.1≦z≦1.0,0≦d≦1.0)
を含む厚さ100nmの強誘電体膜14を形成した。な
お、ビスマス,ストロンチウム,タンタルおよびチタン
の各有機金属原料を供給するためのキャリアガスの流量
は、それぞれ200SCCM,230SCCM,50S
CCMおよび20SCCMとした。また、基板11の温
度は600〜850℃とし、第2の層13bの表面に、
層状結晶構造酸化物を気相成長させ、結晶化のための加
熱は行わなかった。
【0108】このようにして強誘電体膜14を形成した
のち、その上に、スパッタリング法によりイリジウムよ
りなる厚さ100nmの上部電極15を形成し、酸素雰
囲気中において600℃で30分間加熱した。そのの
ち、上部電極15,強誘電体膜14および下部電極13
をイオンミリングにより選択的にエッチングし、キャパ
シタ10を形成した。
【0109】得られたキャパシタ10について第7の実
施例と同様に分極−電圧ヒステリシスを測定したとこ
ろ、誘電分極値2Prは10.0〜20.0μC/cm
2 であり、抗電圧2Ecは100〜150KV/cmで
あった。また、±3Vのバイポーラパルスを1×1012
回印加してみたが、ショートによるキャパシタ10の破
壊は観測されなかった。
【0110】このように上記各実施例によれば、優れた
特性を得ることができると共に、リーク電流を低く抑え
ることができ、ショートによる破壊を低減できることが
分かった。
【0111】なお、上記各実施例では、具体的な例をい
くつか挙げて説明したが、本発明のキャパシタ10であ
れば上記実施例と同様の結果を得ることができる。
【0112】以上、実施の形態および各実施例を挙げて
本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態およ
び各実施例に限定されるものではなく、種々変形可能で
ある。例えば、上記実施の形態においては、基板11に
対して垂直方向にキャパシタ10とトランジスタ20と
が形成されているメモリについて説明したが、本発明
は、基板に対して平行方向にキャパシタとトランジスタ
とが並べて形成されているメモリについても適用するこ
とができる。
【0113】また、上記実施の形態においては、キャパ
シタ10を1つのメモリに用いた場合について説明した
が、本発明は、複数のメモリを集積したLSI(Large
Scale Integrated Circuit)メモリについても同様に適
用することができる。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る強誘電
体材料によれば、Srx Biy (Ta(1-u) Nbu 2
Tiz 9 ±d (0.6≦x≦1.2,1.7≦y≦
2.5,0.1≦z≦1.0)を含むように構成したの
で、優れた誘電分極値およびファティーグ特性を保持し
つつ、リーク電流の印加電圧による変化を小さくするこ
とができ、かつ温度特性も向上させることができるとい
う効果を奏する。
【0115】また、本発明に係るキャパシタまたはメモ
リによれば、強誘電体膜14がSrx Biy (Ta
(1-u) Nbu 2 Tiz 9 ±d (0.6≦x≦1.
2,1.7≦y≦2.5,0.1≦z≦1.0)を含む
ようにしたので、本発明の強誘電体材料と同様の効果を
有する。すなわち、優れた特性を有すると共に、キャパ
シタのショートによる破壊を低減することができ、メモ
リの信頼性を向上させることができるという効果を奏す
る。
【0116】更に、本発明に係る強誘電体材料の製造方
法によれば、反応性スパッタリング法あるいはMOCV
D法により強誘電体材料を形成するようにしたので、本
発明に係る強誘電体材料を容易に製造することができ
る。よって、本発明の強誘電体材料を容易に作製するこ
とができる。
【0117】また、本発明に係るキャパシタの製造方法
またはメモリの製造方法によれば、本発明の強誘電体材
料よりなる強誘電体膜を形成する工程を含んでいるの
で、本発明のキャパシタおよびメモリを実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る電極を備えたキャ
パシタの構成を表す断面図である。
【図2】層状結晶構造酸化物の組成とリーク電流と電圧
との関係を表す特性図である。
【図3】層状結晶構造酸化物の組成と温度と誘電分極値
の減少率との関係を表す特性図である。
【図4】層状結晶構造酸化物の組成と誘電分極値および
抗電界との関係を表す特性図である。
【図5】図1に示した電極およびキャパシタの変形例を
表す断面図である。
【図6】図1に示したキャパシタを用いたメモリの構成
を表す断面図である。
【図7】図2に示したキャパシタを用いたメモリの構成
を表す断面図である。
【図8】本発明の実施例において用いるMOCVD装置
を表す構成図である。
【符号の説明】
11…基板、12…接合層、13…下部電極、13a…
第1の層、13b…第2の層、14…強誘電体膜、15
…上部電極、20…トランジスタ、21…ソース領域、
22…ドレイン領域、23,24…LDD領域、25…
ゲート酸化膜、26…ゲート電極、27…ゲート側壁、
31…フィールド酸化膜、32…層間絶縁膜、32a…
コンタクトホール、33…プラグ層、34…絶縁膜、4
0…液体原料供給装置、41…容器、42…開閉弁、4
3…液体混合バルブ、44…液体ポンプ、45…気化
室、50…ガス混合部、60…反応室、61…シャワー
ノズル、62…載置台、63…ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 27/108 H01L 27/10 651 21/8242 29/78 371 21/8247 29/788 29/792 (72)発明者 池田 祐司 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 磯辺 千春 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストロンチウム(Sr)と、ビスマス
    (Bi)と、タンタル(Ta)およびニオブ(Nb)の
    うちの少なくとも1種と、チタン(Ti)と、酸素
    (O)とからなり、かつ組成式がSrx Biy (Ta
    (1-u) Nbu 2 Tiz 9 ±d (但し、0.6≦x≦
    1.2,1.7≦y≦2.5,0≦u≦1.0,0.1
    ≦z≦1.0,0≦d≦1.0)で表される層状結晶構
    造酸化物を含むことを特徴とする強誘電体材料。
  2. 【請求項2】 強誘電体膜に一対の電極がそれぞれ接続
    されたキャパシタであって、 前記強誘電体膜は、ストロンチウムと、ビスマスと、タ
    ンタルおよびニオブのうちの少なくとも1種と、チタン
    と、酸素とからなり、かつ組成式がSrx Biy (Ta
    (1-u) Nbu 2 Tiz 9 ±d (但し、0.6≦x≦
    1.2,1.7≦y≦2.5,0≦u≦1.0,0.1
    ≦z≦1.0,0≦d≦1.0)で表される層状結晶構
    造酸化物を含むことを特徴とするキャパシタ。
  3. 【請求項3】 前記一対の電極対のうちの少なくとも一
    方は、少なくとも一部が、イリジウム(Ir),白金
    (Pt)およびルテニウム(Ru)からなる群のうちの
    少なくとも1種により構成されたことを特徴とする請求
    項2記載のキャパシタ。
  4. 【請求項4】 前記一対の電極対のうちの少なくとも一
    方は、少なくとも一部が、イリジウム,白金およびルテ
    ニウムからなる群のうちの少なくとも1種と酸素とから
    なりかつ酸素の含有量が原子%で10%よりも少ない導
    電体により構成されたことを特徴とする請求項2記載の
    キャパシタ。
  5. 【請求項5】 前記一対の電極対のうちの少なくとも一
    方は、前記強誘電体膜との間において構成元素の拡散す
    る程度が異なる第1の層と第2の層とを備えたことを特
    徴とする請求項2記載のキャパシタ。
  6. 【請求項6】 強誘電体膜に一対の電極がそれぞれ接続
    されたキャパシタを有するメモリであって、 前記キャパシタは、強誘電体膜に、ストロンチウムと、
    ビスマスと、タンタルおよびニオブのうちの少なくとも
    1種と、チタンと、酸素とからなり、かつ組成式がSr
    x Biy (Ta(1-u) Nbu 2 Tiz 9 ±d (但
    し、0.6≦x≦1.2,1.7≦y≦2.5,0≦u
    ≦1.0,0.1≦z≦1.0,0≦d≦1.0)で表
    される層状結晶構造酸化物を含むことを特徴とするメモ
    リ。
  7. 【請求項7】 前記キャパシタにプラグ層を介して接続
    されたトランジスタを備えたことを特徴とする請求項6
    記載のメモリ。
  8. 【請求項8】 ストロンチウムと、ビスマスと、タンタ
    ルおよびニオブのうちの少なくとも1種と、チタンと、
    酸素とからなり、かつ組成式がSrx Biy(Ta
    (1-u) Nbu 2 Tiz 9 ±d (但し、0.6≦x≦
    1.2,1.7≦y≦2.5,0≦u≦1.0,0.1
    ≦z≦1.0,0≦d≦1.0)で表される層状結晶構
    造酸化物を含む強誘電体材料を、反応性スパッタリング
    法により形成することを特徴とする強誘電体材料の製造
    方法。
  9. 【請求項9】 ストロンチウムを含む有機金属原料と、
    ビスマスを含む有機金属原料と、タンタルあるいはニオ
    ブを含む有機金属原料と、チタンを含む有機金属原料と
    をそれぞれ気化させた原料ガスを供給することにより、
    ストロンチウムと、ビスマスと、タンタルおよびニオブ
    のうちの少なくとも1種と、チタンと、酸素とからな
    り、かつ組成式がSrx Biy (Ta(1-u) Nbu 2
    Tiz 9 ±d (但し、0.6≦x≦1.2,1.7≦
    y≦2.5,0≦u≦1.0,0.1≦z≦1.0,0
    ≦d≦1.0)で表される層状結晶構造酸化物を含む強
    誘電体材料を形成することを特徴とする強誘電体材料の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 ストロンチウムを含む有機金属原料と
    して、ジ−2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘ
    プタンジオンストロンチウム(Sr(C11
    192 2 ),テトラグリム(CH3 OCH2 CH2
    CH3 )がジ−2,2,6,6−テトラメチル−3,5
    −ヘプタンジオンストロンチウムに付加した化合物,テ
    トラヒドロフラン(C4 8 O)がジ−ペンタメチルシ
    クロペンタジエンストロンチウム(Sr((CH3 5
    5 2 )に付加した化合物およびテトラグリムがジ−
    n−プロピルテトラメチルシクロペンタジエンストロン
    チウム(Sr((C3 7 )(CH3 4 5 2 )に
    付加した化合物からなる群のうちの少なくとも1種を用
    いたことを特徴とする請求項9記載の強誘電体材料の製
    造方法。
  11. 【請求項11】 ビスマスを含む有機金属原料として、
    トリフェニルビスマス(Bi(C6 5 3 ),トリ−
    o−トリルビスマス(Bi(o−C7 7 3 ),トリ
    エトキシドビスマス(Bi(O−C2 5 3 ),トリ
    イソプロポキシドビスマス(Bi(O−iC
    3 7 3 ),トリ−tertiary−ブトキシドビ
    スマス(Bi(O−tC4 9 3 )およびトリ−te
    rtiary−ペンチルオキシドビスマス(Bi(O−
    tC5 113 )からなる群のうちの少なくとも1種を
    用いたことを特徴とする請求項9記載の強誘電体材料の
    製造方法。
  12. 【請求項12】 タンタルを含む有機金属原料として、
    ペンタイソプロポキシドタンタル(Ta(O−iC3
    7 5 )および2,2,6,6−テトラメチル−3,5
    −ヘプタンジオン−テトラソプロポキシドタンタル(T
    a(O−iC3 7 4 (C11192 ))からなる群
    のうちの少なくとも1種を用いたことを特徴とする請求
    項9記載の強誘電体材料の製造方法。
  13. 【請求項13】 ニオブを含む有機金属原料として、ペ
    ンタイソプロポキシドニオブ(Nb(O−iC3 7
    5 )および2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘ
    プタンジオン−テトライソプロポキシドニオブ(Nb
    (O−iC3 7 4 (C11192 ))からなる群の
    うちの少なくとも1種を用いたことを特徴とする請求項
    9記載の強誘電体材料の製造方法。
  14. 【請求項14】 チタンを含む有機金属原料として、テ
    トライソプロポキシドチタン(Ti(O−iC3 7
    4 ),ジ−2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘ
    プタンジオンオキソチタン(TiO(C11
    192 2 )およびジ−イソプロポキシ−ジ−2,2,
    6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオンチタン
    (Ti(C11192 2 (O−iC3 7 2 )から
    なる群のうちの少なくとも1種を用いたことを特徴とす
    る請求項9記載の強誘電体材料の製造方法。
  15. 【請求項15】 各有機金属原料を混合したのちそれを
    気化させることを特徴とする請求項9記載の強誘電体材
    料の製造方法。
  16. 【請求項16】 各有機金属原料をテトラヒドロフラン
    を含む有機溶媒中にそれぞれ溶解したのち、180℃以
    上250℃以下の範囲内において加熱することにより気
    化させることを特徴とする請求項15記載の強誘電体材
    料の製造方法。
  17. 【請求項17】 原料ガスを酸化性ガスと共に供給して
    層状結晶構造酸化物を化学的気相成長させることを特徴
    とする請求項9記載の強誘電体材料の製造方法。
  18. 【請求項18】 500℃以上800℃以下の温度範囲
    内において化学的気相成長させることを特徴とする請求
    項17記載の強誘電体材料の製造方法。
  19. 【請求項19】 0.1Torr以上50Torr以下
    の範囲内における圧力雰囲気中において化学的気相成長
    させることを特徴とする請求項17記載の強誘電体材料
    の製造方法。
  20. 【請求項20】 1Torr以上10Torr以下の範
    囲内における圧力雰囲気中において化学的気相成長させ
    ることを特徴とする請求項17記載の強誘電体材料の製
    造方法。
  21. 【請求項21】 原料ガスを供給してストロンチウム
    と、ビスマスと、タンタルおよびニオブのうちの少なく
    とも1種と、チタンとを含む非結晶物を形成したのち、
    酸化性雰囲気中において加熱することにより非結晶物を
    結晶化させることを特徴とする請求項9記載の強誘電体
    材料の製造方法。
  22. 【請求項22】 400℃以上650℃以下の温度範囲
    内において非結晶物を形成すると共に、650℃以上8
    50℃以下の温度範囲内において結晶化させることを特
    徴とする請求項21記載の強誘電体材料の製造方法。
  23. 【請求項23】 原料ガスと共に酸化性ガスを供給して
    非結晶物を形成することを特徴とする請求項21記載の
    強誘電体材料の製造方法。
  24. 【請求項24】 0.1Torr以上50Torr以下
    の範囲内における圧力雰囲気中において非結晶物を形成
    することを特徴とする請求項21記載の強誘電体材料の
    製造方法。
  25. 【請求項25】 1Torr以上10Torr以下の範
    囲内における圧力雰囲気中において非結晶物を形成する
    ことを特徴とする請求項21記載の強誘電体材料の製造
    方法。
  26. 【請求項26】 強誘電体膜に電極が接続されたキャパ
    シタの製造方法であって、電極を形成する工程と、スト
    ロンチウムと、ビスマスと、タンタルおよびニオブのう
    ちの少なくとも1種と、チタンと、酸素とからなり、か
    つ組成式がSrx Biy (Ta(1-u) Nbu 2 Tiz
    9 ±d (但し、0.6≦x≦1.2,1.7≦y≦
    2.5,0≦u≦1.0,0.1≦z≦1.0,0≦d
    ≦1.0)で表される層状結晶構造酸化物を含む強誘電
    体膜を形成する工程とを含むことを特徴とするキャパシ
    タの製造方法。
  27. 【請求項27】 前記強誘電体膜の形成工程では、反応
    性スパッタリング法により強誘電体膜を形成することを
    特徴とする請求項26記載のキャパシタの製造方法。
  28. 【請求項28】 前記強誘電体膜の形成工程では、スト
    ロンチウムを含む有機金属原料と、ビスマスを含む有機
    金属原料と、タンタルあるいはニオブを含む有機金属原
    料と、チタンを含む有機金属原料とをそれぞれ気化させ
    た原料ガスを供給することにより強誘電体膜を形成する
    ことを特徴とする請求項26記載のキャパシタの製造方
    法。
  29. 【請求項29】 前記電極の形成工程では、電極の少な
    くとも一部を、イリジウム,白金およびルテニウムから
    なる群のうちの少なくとも1種により形成すると共に、
    前記強誘電体膜の形成工程では、この電極の上に強誘電
    体膜を形成することを特徴とする請求項26記載のキャ
    パシタの製造方法。
  30. 【請求項30】 前記電極の形成工程では、電極の少な
    くとも一部を、イリジウム,白金およびルテニウムから
    なる群のうちの少なくとも1種と酸素とからなりかつ酸
    素の含有量が原子%で10%よりも少ない導電体により
    形成すると共に、前記強誘電体膜の形成工程では、この
    電極の上に強誘電体膜を形成することを特徴とする請求
    項26記載のキャパシタの製造方法。
  31. 【請求項31】 前記電極の形成工程では、強誘電体膜
    との間において構成元素の拡散する程度が異なる第1の
    層と第2の層とそれぞれ形成すると共に、前記強誘電体
    膜の形成工程では、この電極の上に強誘電体膜を形成す
    ることを特徴とする請求項26記載のキャパシタの製造
    方法。
  32. 【請求項32】 強誘電体膜に電極が接続されたキャパ
    シタを有するメモリの製造方法であって、 キャパシタの電極を形成する工程と、 ストロンチウムと、ビスマスと、タンタルおよびニオブ
    のうちの少なくとも1種と、チタンと、酸素とからな
    り、かつ組成式がSrx Biy (Ta(1-u) Nbu 2
    Tiz 9 ±d (但し、0.6≦x≦1.2,1.7≦
    y≦2.5,0≦u≦1.0,0.1≦z≦1.0,0
    ≦d≦1.0)で表される層状結晶構造酸化物を含むキ
    ャパシタの強誘電体膜を形成する工程とを含むことを特
    徴とするメモリの製造方法。
  33. 【請求項33】 キャパシタにプラグ層を介して接続さ
    れたトランジスタを備えたメモリの製造方法であって、 トランジスタを形成する工程と、 トランジスタに接続させてプラグ層を形成する工程と、 プラグ層に電極を接続させてキャパシタを形成する工程
    とを含むことを特徴とする請求項32記載のメモリの製
    造方法。
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