JP3663570B2 - 強誘電体薄膜、強誘電体キャパシタ、及び、半導体記憶装置 - Google Patents

強誘電体薄膜、強誘電体キャパシタ、及び、半導体記憶装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、強誘電体薄膜、強誘電体キャパシタ、及び、半導体記憶装置に関するものであり、特に、2Tr+2C型或いは1Tr+1C型の半導体記憶装置に用いるBi系層状ペロブスカイト酸化物の組成に特徴のある強誘電体薄膜、強誘電体キャパシタ、及び、半導体記憶装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、各種の情報を記録するためにDRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)等の半導体記憶装置が用いられているが、DRAMは揮発性であり、リフレッシュ動作が必要となるため、リフレッシュ動作の必要がなく動作速度の速いフラッシュメモリ等の不揮発性メモリの開発が進められている。
【0003】
近年、この様な不揮発性メモリの一つとしてキャパシタ用誘電体膜或いはゲート絶縁膜として強誘電体を用いた強誘電体メモリ装置が注目されているが、この強誘電体メモリ装置は大きく分けて2つの方式があり、強誘電体キャパシタの蓄積容量の変化を検出する方式と、強誘電体の残留分極の影響による半導体の抵抗変化を検出する方式がある。
【0004】
この内、前者の強誘電体キャパシタの蓄積容量の変化を検出する方式は、情報蓄積キャパシタの誘電体として強誘電体であるPZT(チタン酸ジルコン酸鉛:PbZrTiO3 )を用いたFeRAM(Ferroelectric RAM)として知られており、このFeRAMはDRAMと同様の構造を有しており、EEPROM等の従来の不揮発性メモリと比較して、低電圧で書換えが可能であり、且つ、ランダムアクセスが可能であることから最近特に注目されている。
【0005】
しかし、PZT薄膜は疲労特性が著しく悪く、例えば、書換え寿命、即ち、反転回数が108 回程度と小さいという問題があり、そのため、書換え寿命を1012回程度にできる揮発性の高いPbや価数変化の大きなTiを排除したBi系層状ペロブスカイト酸化物、特に、SBT(SrBi2 Ta2 9 )が注目を集めている。
【0006】
なお、Bi系層状ペロブスカイト酸化物は、下記の一般式
(Bi2 2 2+(An-1 n 3n+12-
但し、A=Bi,Pb,Ba,Sr,Ca,Na
B=Ti,Nb,Ta,W,Mo,Fe,Co,Cr、
n=1〜5
で表されるものであり、SBT(SrBi2 Ta2 9 )は、上記の一般式において、A=Sr,B=Ta,n=2にしたものに相当する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この様なBi系層状ペロブスカイト酸化物薄膜は、PZT系の材料に比較して残留分極が1/2程度と小さいという問題がある。
【0008】
したがって、本発明はBi系層状ペロブスカイト酸化物薄膜の残留分極量を大きくすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
図1は本発明の原理的構成の説明図であり、この図1を参照して本発明における課題を解決するための手段を説明する。
なお、図1は、Bi系層状ペロブスカイト酸化物の分子構造図である。
図1参照
(1)本発明は、化学組成が、一般式
(Bi2 2 2+(An-1 n 3n+12-
但し、A=Bi,Pb,Ba,Sr,Ca,Na
B=Ti,Nb,Ta,W,Mo,Fe,Co,Cr、
n=1〜5
で表されるBi系層状ペロブスカイト酸化物からなる強誘電体薄膜において、(Bi2 2 2+を構成するBi原子4の一部をAlまたはGaのいずれかのBi以外の元素D5で置き換えたことを特徴とする。
【0010】
図1に示すように、ペロブスカイト構造を持つ部分と、Biと酸素からなる層状部分、即ち、(Bi2 2 2+が積み重なってできており、電子構造計算から酸素カゴ6が変位して分極を起こすことが明らかになり、したがって、Bi系層状ペロブスカイト酸化物を構成する酸素カゴ6の変位の要にあるBi層状部分、即ち、(Bi2 2 2+を構成するBi原子4の一部をAl或いはGaのいずれかのBi以外の元素D5で置き換えることによって、Bi近傍に歪みを与え、それによって酸素カゴ6の変位を大きくして分極を大きくすることができるので、Bi系層状ペロブスカイト酸化物からなる強誘電体薄膜の残留分極を大きくすることができる。
【0011】
(2)また、本発明は、上記(1)において、Bi系層状ペロブスカイト酸化物が、一般式におけるn=2、A=Sr、B=Ta及びNbの、
Sr(Bi,D)2 (Nbx ,Ta1-x 2 9
であり、且つ、0≦x≦1であることを特徴とする。
【0012】
上記(1)の一般式のBi系層状ペロブスカイト酸化物において、n=2、A=Sr、B=Ta及びNbの、
Sr(Bi,D)2 (Nbx ,Ta1-x 2 9
が、強誘電体キャパシタの誘電体薄膜を構成する素材として現在のところ最も有用な組成である。
【0013】
(3)また、本発明は、上記(2)において、Bi系層状ペロブスカイト酸化物が、Sr過少且つBi過剰の、
Sr1-y (Bi,D)2(1+z)(Nbx ,Ta1-x 2 9
であり、且つ、0<y≦0.2,0<z≦0.2であることを特徴とする。
【0014】
この様に、上記(2)のBi系層状ペロブスカイト酸化物が、Sr過少且つBi過剰の、
Sr1-y (Bi,D)2(1+z)(Nbx ,Ta1-x 2 9
とすることによって、残留分極を最大にすることができる。
【0023】
)また、本発明は、強誘電体キャパシタにおいて、キャパシタを構成する強誘電体薄膜として、上記(1)乃至()のいずれかの強誘電体薄膜を用いたことを特徴とする。
【0024】
この様に、上記の組成の強誘電体薄膜を強誘電体キャパシタを構成する誘電体薄膜として用いることによって、蓄積特性に優れた強誘電体キャパシタを構成することができる。
【0025】
)また、本発明は、半導体記憶装置において、情報蓄積キャパシタを構成する誘電体膜として、上記(1)乃至()のいずれかの強誘電体薄膜を用いたことを特徴とする。
【0026】
この様に、上記の組成の強誘電体薄膜を、半導体記憶装置の情報蓄積キャパシタを構成する誘電体薄膜として用いることによって、書換え寿命が長く、且つ、蓄積特性に優れた半導体記憶装置を構成することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
ここで、まず、図2乃至図4を参照して、本発明の第1の実施の形態を説明するが、図2は本発明の第1の実施の形態の強誘電体キャパシタの製造工程のフローの説明図であり、また、図3は、本発明の第1の実施の形態の強誘電体キャパシタの製造工程の説明図であり、さらに、図4は本発明の第1の実施の形態の強誘電体キャパシタにおける残留分極量特性図である。
図2及び図3(a)参照
まず、シリコン基板(図示せず)の表面を熱酸化して、厚さが、例えば、500nmの下地SiO2 膜11を形成したのち、この下地SiO2 膜11上に、スパッタリング法を用いて、厚さ50nmのTi膜12及び厚さ200nmのPt下部電極13を順次堆積させて、強誘電体キャパシタの下部電極を形成する。
【0028】
次いで、MOD(Metal Organic Decomposition)法を用いて、Sr,(Bi:Ga),Taの各元素の金属カルボキレートを各金属原子の原子数比が1:2.1:2になるように混合した原料を溶媒となるキレシンに溶かした原料溶液を、スピンオン法によってPt下部電極13上に約3000回転の回転数でスピンコートしたのち、ホットプレートを用いて約250℃の温度で乾燥処理して溶媒を除去する。
なお、この場合のBi/Ga比はBi:Ga=0.9:0.1〜0.99:0.01とする。
【0029】
次いで、昇温速度が20℃/秒以上のRTA(Rapid Thermal
Anneal)装置を用いて、750℃において30秒間急速熱処理を行うことによって、厚さが、例えば、100〜300nmのSBT薄膜14を形成する。
【0030】
図2及び図3(b)参照
この様なSBT薄膜14の成膜工程を4回繰り返すことによって、所期の厚さのSBT薄膜14を形成する。
【0031】
図2及び図3(c)参照
次いで、800℃の常圧酸素雰囲気中において1時間の第1回目の熱処理を行うことによって、SBT薄膜14中のSr,Bi,Ga,Taを酸化・焼結し、Bi系層状ペロブスカイト酸化物として結晶化させることによって、厚さが、例えば、100〜300nmのSBT膜15を形成する。
この酸化・焼結工程において、SBT膜15の組成は、Sr過少、Bi過剰となり、ほぼSr0.9 (Bi:Ga)2.1 Ta2 9 となる。
【0032】
図2及び図3(d)参照
次いで、直径0.1〜0.5mmの開口を有するメタルマスクを用いたマスクスパッタリング法を用いてSBT膜15上に、厚さが、例えば、200nmのPt上部電極16を形成する。
【0033】
図2及び図3(e)参照
次いで、700℃の常圧酸素雰囲気中において30分間の第2回目の熱処理を行うことによって、Pt上部電極16の堆積工程において、SBT膜15が受けた損傷を回復させることによって、強誘電体キャパシタの基本構成が完成する。
【0034】
図4参照
図4はこの様にして形成した強誘電体キャパシタにおける残留分極量特性を示す図であり、Biの一部をGaで置き換えたSBT膜、即ち、GaドープのSBT膜を用いた場合には、ノンドープのSBT膜に比べて、2V以上の印加電圧において残留分極量が大きくなっており、特に、Bi:Ga=0.975:0.025の場合には、1V以上の印加電圧において残留分極量が大きくなっている。なお、図4においては、表記を簡単にするために、Sr0.9 (Bi0.96Ga0. 042.1 Ta2 9 等をSr(Bi0.96Ga0.04)Ta2 9 等と表記している。
【0035】
また、この様なSr過少、Bi過剰のSBT膜、即ち、
Sr1-y (Bi:Ga)2(1+z)Ta2 9
におけるyとzの値は任意に制御できるものであり、0≦y,z≦0.2とすることが好適であり、特に、y,z≒0.1の時に最大分極量となる。
【0036】
この様に、本発明の第1の実施の形態においては、Bi系層状ペロブスカイト酸化物であるSrBi2 Ta2 9 に微量のGaをドープし、(Bi2 2 2+を構成するBi原子の一部をIIIb族元素であるGaで置き換えることによって、Bi近傍に歪みを与え、それによってペロブスカイトを構成する酸素カゴの変位を大きくして分極を大きくすることができるので、強誘電体キャパシタの残留分極を大きくすることができる。
【0037】
次に、図5を参照して、本発明の第2の実施の形態を説明するが、この第2の実施の形態においては、Gaの代わりに同じIIIb族元素のAlを用いているだけで、他の条件・工程は上記の第1の実施の工程と全く同じであるので、製造工程の説明は省略する。
なお、Alをドープする場合には、Al源としてAlのアルコキシドを用い、Biに対する組成比がBi/Al比がBi:Al=0.9:0.1〜0.99:0.01となるように添加する。
【0038】
図5参照
図5はこの様にして形成した強誘電体キャパシタにおける残留分極量特性を示す図であり、Biの一部をAlで置き換えたSBT膜、即ち、AlドープのSBT膜を用いた場合には、ノンドープのSBT膜に比べて、1V以上の印加電圧において残留分極量が大きくなっており、この場合には、Alのドープ量が多いほど残留分極量が大きくなっている。
【0039】
なお、この場合にも、表記を簡単にするために、Sr0.9 (Bi0.96Al0.042.1 Ta2 9 等をSr(Bi0.96Al0.04)Ta2 9 等と表記しており、この様なSr過少、Bi過剰のSBT膜、即ち、
Sr1-y (Bi:Al)2(1+z)Ta2 9
におけるyとzの値は任意に制御できるものであり、この場合にも、0≦y,z≦0.2とすることが好適であり、特に、y,z≒0.1の時に最大分極量となる。
【0040】
この様に、本発明の第2の実施の形態においては、Bi系層状ペロブスカイト酸化物であるSrBi2 Ta2 9 に微量のAlをドープし、(Bi2 2 2+を構成するBi原子の一部をIIIb族元素であるAlで置き換えることによって、Bi近傍に歪みを与え、それによってペロブスカイトを構成する酸素カゴの変位を大きくして分極を大きくすることができるので、強誘電体キャパシタの残留分極を大きくすることができる。
【0041】
次に、図6を参照して、本発明の第3の実施の形態を説明するが、この第3の実施の形態においては、Taの一部或いは全部をTaと同じVa 族のNbに置き換えたものであり、他の条件・工程は上記の第1の実施の工程と全く同じであるので、製造工程の説明は省略する。
なお、Nbをドープする場合には、Nb源としてNbのアルコキシドを用い、この実施の形態においてはTa:Nb=1.5:0.5としているが、この様な組成比に限られるものではない。
【0042】
図6参照
図6はこの様にして形成した強誘電体キャパシタにおける残留分極量特性を示す図であり、Biの一部をGaで置き換え、且つ、Taの一部或いは全部をNbで置き換えたSBT膜、即ち、(Ga,Nb)ドープのSBT膜を用いた場合には、ノンドープのSBT膜に比べて、1V以上の印加電圧において残留分極量が大きくなっており、この場合には、Gaのドープ量が少ないほうが残留分極量が大きくなっている。
なお、この場合にも、表記を簡単にするために、Sr0.9 (Bi0.96Al0.042.1 Nb0.5 Ta1.5 9 等をSr(Bi0.96Al0.04)Nb0.5 Ta1.5 9 等と表記している。
【0043】
また、この場合にも、この様なSr過少、Bi過剰のSBT膜、即ち、
Sr1-y (Bi:Ga)2(1+z)Nbx Ta2-x 9
におけるx,y,zの値は任意に制御できるものであり、この場合にも、0≦y,z≦0.2とすることが好適であり、特に、y,z≒0.1の時に最大分極量となる。
【0044】
この様に、本発明の第3の実施の形態においては、Bi系層状ペロブスカイト酸化物であるSrBi2 Nbx Ta2-x 9 に微量のGaをドープし、(Bi2 2 2+を構成するBi原子の一部をIIIb族元素であるGaで置き換えることによって、Bi近傍に歪みを与え、それによってペロブスカイトを構成する酸素カゴの変位を大きくして分極を大きくすることができるので、強誘電体キャパシタの残留分極を大きくすることができる。
なお、Sr1-y (Bi:Ga)2(1+z)Nbx Ta2-x 9 におけるNb組成比xは、0≦x≦2の範囲であり、TaをNbに置き換えることによって、Nbを含まない場合に比べて、さらに残留分極量を大きくすることができる。
【0045】
また、この様なTaの一部或いは全部をNbに置き換えたSBNT膜においても、Gaに代わりにAlを微量添加しても良いものであり、酸素カゴに変位を与える因果関係に代わりはないので、残留分極量を大きくすることができる。
【0050】
以上の、第1乃至第の実施の形態においては、MOD法を用いているので、製造装置及び製造工程が簡単になるので、高品質の強誘電体キャパシタを再現性良く安価に製造することができる。
【0051】
次に、図を参照して、本発明の第の実施の形態を説明するが、この第の実施の形態においては、製造方法が異なるだけで、得られるSBT膜の組成は上記の第1の実施の形態と同様である。
参照
は、本発明の第の実施の形態に用いるMOCVD装置の概略的構成図であり、成膜を行う反応室21内には基板24を載置するステージ22及びヘッド25が設けられ、ステージ22には基板24を所定温度に加熱するヒータ23が組み込まれており、また、ヘッド25には、原料ガスを噴出する多数の孔26が設けられている。
このMOCVD装置においては、ヘッド25を所定の温度に保つオイル加熱系27が設けられており、加熱されたオイルは加熱オイル循環系28を介して循環することによってヘッド25の表面を所定の温度に保つ。
【0052】
また、この反応室21に設けたヘッド25は、配管29を介して気化室30と繋がっており、気化室30においては、配管32、液体ポンプ33、ミキサ34を介してBi原料容器35、Sr原料容器36、及び、Ta原料容器37から供給された液体金属原料を気化し、気化した金属原料ガスをN2 ガスをキャリアガスとして配管29を介してヘッド25に供給すると共に、配管29からは金属原料ガスとは別にO2 +N2 ガスが供給される。
なお、気化室30と配管29は、液体金属原料の気化を助けると共に金属原料ガスの凝縮を防止するために、ヒータ31で覆われている。
【0053】
また、反応室21でSBT膜の成膜を行った場合に発生するガス状反応生成物、或いは、未反応の原料ガスは配管38を介して排気ポンプ39によって除害器40に導かれ、この除害器40において金属成分或いは有害成分を除去したのち、排気されることになる。
【0054】
次に、このMOCVD装置を用いたSBT膜を製造方法を説明すると、Bi原料として、Bi(C6 5 3 を用いると共に、Bi(C6 5 3 に微量のGaアルコキシドを添加し、また、Sr原料としては、Sr(DPM)2 〔ビスジピバイロイルメタナートストロンチオウム〕を用い、また、Ta原料としては、Ta(OiPr)4 (DMP)〔テトラキスイソプロポオキシジピバイロイルメタナートタンタリウム〕を用い、これらをTHF(C4 8 O)で溶かしたものを、それぞれ、Bi原料容器35、Sr原料容器36、及び、Ta原料容器37内に液体原料として収容する。
なお、Bi(C6 5 3 に添加するGaアルコキシドの量は、Bi:Ga=0.95:0.05〜0.9:0.1の範囲で適宜調節する。
【0055】
これらの液体原料をミキサ34において所定比に混合し、液体ポンプ33によって配管32を介して気化室30に供給し、気化室30において気化された金属原料ガスはN2 ガスをキャリアガスとして配管29を介して反応室21に設けられたヘッド25に供給され、また、配管29からはO2 :N2 =1:1のO2 +N2 ガスが別個に供給される。
【0056】
反応室21における堆積圧力を7Torrにすると共に、シリコン基板の表面に形成した熱酸化膜上にTi膜及びPt下部電極を順次堆積させた基板24をヒータ23により、例えば、400〜450℃になるように加熱した状態で、堆積速度が、例えば、3〜5nm/分となる条件でSBT膜を堆積させたのち、マスクスパッタリング法を用いてSBT膜上にPt上部電極を堆積させることによって強誘電体キャパシタの基本構成が完成する。
【0057】
この場合も、SBT膜を構成するBiの一部をGaに置き換えているので、残留分極量をノンドープの場合に比べて1割程度増加させることが可能になる。
なお、この第の実施の形態においては、Biの一部をGaで置換しているが、上記第2の実施の形態と同様に、Alに置き換えても良いものであり、Alを添加する場合には、Alのアルコキシドを用いれば良い。
【0058】
この様に、本発明の第の実施の形態においては、MOCVD法を用いているので、SBT膜の組成の制御が簡単になり、また、ステップカヴァレッジが向上するが、MOCVD装置の構成がやや複雑となる。
【0059】
次に、成膜工程としてスパッタリング法を用いた本発明の第の実施の形態を説明する。
まず、シリコン基板の表面に形成した熱酸化膜上にTi膜及びPt下部電極を順次堆積させた基板を用い、ターゲットとしてSBTのストイキオメトリよりBi組成が、例えば、2〜5割程度高いSBTターゲットを用い、このSBTターゲット上に、金属Ga片を載置、1〜10mmTorrの酸素雰囲気中で、13.5MHzで、5〜10kw(16〜32w/cm2 )のRF電力を印加することによって、基板上にSr(Bi:Ga)2 Ta2 9 膜を堆積させ、次いで、マスクスパッタリング法を用いてSBT膜上にPt上部電極を堆積させることによって強誘電体キャパシタの基本構成が完成する。
【0060】
この様に、スパッタリング法で形成したSBT膜の場合にも、SBT膜を構成するBiの一部をGaに置き換えているので、残留分極量をノンドープの場合に比べて1割程度増加させることが可能になる。
なお、この場合の金属Ga片の量は、Sr(Bi:Ga)2 Ta2 9 膜にドープするGaの量に応じて適宜決定するものであり、いずれにしても、Biに対するGaの量が、Bi:Ga=0.95:0.05〜0.9:0.1の範囲になるように設定する。
【0061】
この様に、本発明の第の実施の形態においては、成膜方法としてスパッタリング法を用いているので、製造工程及び製造装置が簡素化され、且つ、全ての工程をドライ工程で行うことができるという利点があるが、SBT膜の組成の制御性が若干劣ることになる。
【0062】
なお、上記の第の実施の形態の説明においては、Biの一部をGaに置き換えているが、Gaの代わりにAlを用いても良いものであり、その場合には、金属Ga片の代わりに、金属Al片をSBTターゲット上に載置すれば良い。
【0063】
また、この場合には、Taの一部或いは全部をNbに置き換えても良いものであり、その場合には、SBTターゲットにおけるTaの一部或いは全部をNbに置き換えたSBNTターゲットを用いれば良い。
【0064】
次いで、図を参照して、本発明の第の実施の形態である半導体記憶装置の製造工程を簡単に説明する。
参照
まず、p型シリコン基板41を選択酸化することによって素子分離酸化膜42を形成したのち、素子形成領域にゲート絶縁膜43を介してゲート電極44を形成するとともに、n型のソース領域45及びドレイン領域46を形成する。
【0065】
次いで、厚いSiO2 膜等からなる層間絶縁膜47を形成したのち、素子分離酸化膜42上の層間絶縁膜47上に、スパッタリング法によって厚さ20〜50nm、例えば、30nmのTi膜48を堆積させ、引き続いて、Ti膜48上に、厚さ100〜300nm、例えば、200nmのPt下部電極49を形成する。
【0066】
次いで、上記の第1の実施の形態と全く同様に、MOD法を用いて、Sr,(Bi:Ga),Taの各元素の金属カルボキレートを各金属原子の原子数比が1:2.1:2になるように混合した原料を溶媒となるキレシンに溶かした原料溶液を、スピンオン法によってPt下部電極49上に約3000回転の回転数でスピンコートしたのち、ホットプレートを用いて約250℃の温度で乾燥処理して溶媒を除去する。
【0067】
次いで、昇温速度が20℃/秒以上のRTA装置を用いて、700〜850℃、例えば、750℃において30秒間急速熱処理を行うことによって、厚さが、例えば、50nmのSBT薄膜を形成し、この成膜工程を4回繰り返すことによって、所期の厚さのSBT薄膜を形成したのち、750〜850℃、例えば、800℃の常圧酸素雰囲気中において1時間の熱処理を行うことによって、SBT薄膜中のSr,Bi,Ga,Taを酸化・焼結し、Bi系層状ペロブスカイト酸化物として結晶化させることによって、厚さ130〜230nm、例えば、180nmのSBT膜50を形成する。
【0068】
次いで、所定の面積の開口を有するメタルマスクを用いたマスクスパッタリング法を用いてSBT膜50上に、厚さが、例えば、厚さ100〜200nm、例えば、100nmのPt上部電極51を形成したのち、全面に新たに層間絶縁膜52を形成したのち、ソース領域45とPt上部電極51とを接続する接続電極53を設けることによってFeRAMの1メモリセルの基本構造が完成する。
なお、Pt下部電極49に対しては配線層(図示せず)が接続される。
【0069】
この様な半導体記憶装置においては、情報蓄積キャパシタとしてGaをドープしたSBT膜を用いているので、残留分極量を大きくすることができるとともに、ノンドープのSBT膜を用いた場合と同様に、書換え寿命を長くすることができる。
【0070】
以上、本発明の各実施の形態を説明してきたが、本発明は各実施の形態に示した構成に限られるものでなく、各種の変更が可能であり、例えば、上記の第1乃至第の実施の形態においては、金属原料として金属カルボキシレートを用いているが、金属アルコキシド(メトキシド、エトキシド)を用いても良いものである。
【0071】
また、上記の第1乃至第の実施の形態においては、SBT薄膜の形成工程を4回繰り返しているが、4回に限られるものではなく、必要とする厚さに応じて適宜決定すれば良い。
【0072】
また、上記の第1乃至第の実施の形態においては、溶媒としてキレシンを用いているが、キレシンの代わりに酢酸ブチル或いはオクタンを用いても良いものであり、或いは、これらを混合して用いても良いものである。
【0073】
また、上記の第1乃至第の実施の形態においては、製造方法としてMOD法を用いているが、MOD法の代わりに、MOD法と類似のsol−gel法(ゾル−ゲル法)を用いても良いものである。
【0074】
また、上記の各実施の形態の説明においては、下部電極としてPtを用いているが、Ptに限られるものではなく、Rh等の単一貴金属、Ir(イリジウム)等の貴金属を含んだPt合金、例えば、原子数比において、Ir:Pt=20:80のPt合金、或いは、(Pt,Rh)、(Pt,Ru)等の合金を用いても良いものである。
【0075】
また、上記の各実施の形態の説明においては、強誘電体キャパシタを構成する誘電体としてSr(Bi2 :Ga,Al)Nbx Ta1-x 9 として説明しているが、この様な組成のSBT膜或いはSBNT膜に限られるものでなく、SBT膜以外の下記の一般式
(Bi2 2 2+(An-1 n 3n+12-
但し、A=Bi,Pb,Ba,Sr,Ca,Na、
B=Ti,Ta,Nb,W,Mo,Fe,Co,Cr、
n=1〜5
で表されるBi系層状ペロブスカイト酸化物を用いた強誘電体キャパシタにも適用されるものである。
なお、実施の形態におけるSrBi2 Ta2 9 は、上記の一般式において、A=Sr,B=Ta,n=2にしたものに相当する。
【0076】
また、上記の第の実施の形態の説明においては、2Tr+2C型の強誘電体メモリの情報蓄積キャパシタとして説明しているが、1Tr+1C型の強誘電体メモリの情報蓄積キャパシタにも適用されるものであり、さらに、この様な強誘電体メモリ用のキャパシタに限られるものではなく、通常の半導体集積回路装置における容量の大きな微小キャパシタとして、或いは、他の電子デバイスのキャパシタとしても適用されるものである。
【0077】
【発明の効果】
本発明によれば、Bi系層状ペロブスカイト酸化物におけるBi層状部のBiの一部をBi以外の3価の元素に置き換えているので、ペロブスカイト構造を構成する酸素カゴの変位を大きくすることができ、それによって、強誘電体キャパシタの残留分極量を大きくすることができるので、強誘電体メモリの実用化・性能向上に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の強誘電体キャパシタの製造工程のフローの説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の強誘電体キャパシタの製造工程の説明図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の強誘電体キャパシタにおける残留分極量特性図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の強誘電体キャパシタにおける残留分極量特性図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態の強誘電体キャパシタにおける残留分極量特性図である。
【図7】 本発明の第の実施の形態に用いるMOCVD装置の説明図である。
【図8】 本発明の第の実施の形態のFeRAMの断面図である。
【符号の説明】
1 Sr原子
2 O原子
3 Ta原子
4 Bi原子
5 Bi以外の元素D
6 酸素カゴ
11 下地SiO2
12 Ti膜
13 Pt下部電極
14 SBT薄膜
15 SBT膜
16 Pt上部電極
21 反応室
22 ステージ
23 ヒータ
24 基板
25 ヘッド
26 孔
27 オイル加熱系
28 加熱オイル循環系
29 配管
30 気化室
31 ヒータ
32 配管
33 液体ポンプ
34 ミキサ
35 Bi原料容器
36 Sr原料容器
37 Ta原料容器
38 配管
39 排気ポンプ
40 除害器
41 p型シリコン基板
42 素子分離酸化膜
43 ゲート絶縁膜
44 ゲート電極
45 ソース領域
46 ドレイン領域
47 層間絶縁膜
48 Ti膜
49 Pt下部電極
50 SBT膜
51 Pt上部電極
52 層間絶縁膜
53 接続電極

Claims (5)

  1. 化学組成が、一般式
    (Bi2 2 2+(An-1 n 3n+12-
    但し、A=Bi,Pb,Ba,Sr,Ca,Na
    B=Ti,Nb,Ta,W,Mo,Fe,Co,Cr、
    n=1〜5
    で表されるBi系層状ペロブスカイト酸化物からなる強誘電体薄膜において、(Bi2 2 2+を構成するBi原子の一部をAlまたはGaのいずれかのBi以外の元素Dで置き換えたことを特徴とする強誘電体薄膜。
  2. 上記Bi系層状ペロブスカイト酸化物が、一般式におけるn=2、A=Sr、B=Ta及びNbの、
    Sr(Bi,D)2 (Nbx ,Ta1-x 2 9
    であり、且つ、0≦x≦1であることを特徴とする請求項1記載の強誘電体薄膜。
  3. 上記Bi系層状ペロブスカイト酸化物が、Sr過少且つBi過剰の、 Sr1-y (Bi,D)2(1+z)(Nbx ,Ta1-x 2 9
    であり、且つ、0<y≦0.2,0<z≦0.2であることを特徴とする請求項2記載の強誘電体薄膜。
  4. キャパシタを構成する強誘電体薄膜として、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の強誘電体薄膜を用いたことを特徴とする強誘電体キャパシタ。
  5. 情報蓄積キャパシタを構成する誘電体膜として、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の強誘電体薄膜を用いたことを特徴とする半導体記憶装置。
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