JPH11204498A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH11204498A
JPH11204498A JP780798A JP780798A JPH11204498A JP H11204498 A JPH11204498 A JP H11204498A JP 780798 A JP780798 A JP 780798A JP 780798 A JP780798 A JP 780798A JP H11204498 A JPH11204498 A JP H11204498A
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silicon oxide
resist
etching
oxide film
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JP780798A
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Yumi Shigemitsu
光 由 美 重
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リアクティブ・イオン・エッチングによりシ
リコン酸化膜にテーパ状の開孔を形成する。 【解決手段】 まず、半導体基板10上にシリコン酸化
膜20を形成する。次に、このシリコン酸化膜20上に
シリコン窒化膜30からなる中間膜IMを形成する。次
に、この中間膜IM上に所定パターンのレジスト40を
形成する。続いて、中間膜IMを等方性エッチングによ
りエッチングした後に、シリコン酸化膜20をリアクテ
ィブ・イオン・エッチングによりエッチングして、開孔
22を形成する。これにより、レジスト40がリアクテ
ィブ・イオン・エッチングの際にシリコン酸化膜20に
付着しなくなり、良好なテーパ形状を有する開孔22を
形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、特にリアクティブ・イオン・エッチング
(RIE:Reactive Ion Etching)でのエッチング法す
る半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造過程では、シリコン酸
化膜をリアクティブ・イオン・エッチングする必要のあ
る場合が多い。このシリコン酸化膜のリアクティブ・イ
オン・エッチングは、一般に下地膜との高選択比を得る
ためにデポジションガスを用いている。デポジションガ
スを用いると、シリコン酸化膜以外の膜はデポジション
が起こるためエッチングが進まない。一方、シリコン酸
化膜では膜中の酸素によってデポジション反応が阻止さ
れるためにデポジションが起こらずエッチングが進行す
るというメカニズムになっている。エッチング反応は高
エネルギーイオン照射により進行していく。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のようにシリコン
酸化膜にリアクティブ・イオン・エッチングを行った場
合、イオンは垂直入射される。このため、横方向にはエ
ッチングが進まず、エッチングの側壁形状が垂直にな
る。トランジスタ等を有する半導体装置の製造工程で
は、このエッチング後の工程で上部に薄膜を堆積させる
場合も多い。この場合、エッチング側壁が垂直であると
膜のカバレッジが悪くなり、段切れ等の不良が発生する
可能性が高くなる。このため、エッチングの側壁はテー
パ状に形成されている方が好ましい場合もある。しか
し、リアクティブ・イオン・エッチングではテーパ状の
側壁を得るのは困難である。
【0004】このようにエッチング対象をテーパ形状に
エッチングするための方法として、デポジションを利用
する方法と、レジストの後退を利用する方法がある。し
かし、これらを利用する場合、プロセス条件の変更が必
要であり、エッチングレートの低下や、下地との選択比
の悪化といった性能悪化を伴う。
【0005】また、レジストのベーキングをソフトにす
ることによっても、エッチング対象物をテーパ状にエッ
チングすることができる。しかし、レジストパターンニ
ング時のベーキングがソストになると、エッチング時の
イオンエッチングによりレジストがエッチングされてし
まう。このため、テーパ状のエッチング開孔を得ること
はできるが、エッチングされやすいソフトベーキングレ
ジストはイオンからの熱によりエッチング中に変形して
しまう。レジストがエッチング中に変形すると、変形し
たレジストによってエッチング端部が覆われるため、エ
ッチング形状がいびつになってしまう。このため、対象
物をテーパ状にエッチングすることは可能であるが、そ
のテーパの形状の制御までは困難であるという問題があ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上に
シリコン酸化膜を形成する工程と、前記シリコン酸化膜
上に中間膜を形成する工程と、前記中間膜上に所定パタ
ーンのレジストを形成する工程と、前記中間膜を等方性
エッチングによりエッチングする工程と、前記シリコン
酸化膜をリアクティブ・イオン・エッチングによりエッ
チングする工程と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本発明の第1実
施形態は、シリコン酸化膜上にシリコン窒化膜からなる
中間膜を形成し、この中間膜上に所定パターンのレジス
トを形成した後に、シリコン窒化膜を等方性エッチング
し、シリコン酸化膜をリアクティブ・イオン・エッチン
グすることにより、このシリコン酸化膜にテーパ状の開
孔を形成するものである。より詳しくを、以下に説明す
る。
【0008】図1乃至図4は、本発明の第1実施形態に
係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【0009】図1からわかるように、シリコン基板から
なる半導体基板10上に、CVD(Chemical Vapor Dep
osition )により、シリコン酸化膜20を堆積する。次
に、このシリコン酸化膜20上に、CVDにより、中間
膜としてのシリコン窒化膜を200nm堆積する。つま
り、下地としてのシリコン酸化膜20上に、他種類の膜
としてのシリコン窒化膜30を形成する。このシリコン
窒化膜30が中間膜IMを構成する。続いて、このシリ
コン窒化膜30上に、レジスト40を塗布して所定のパ
ターンにパターンニングする。これによりレジスト40
にレジスト開孔42を形成する。このレジスト開孔42
形成後にベーキングを行う。このレジスト40の現像後
のベーキングは、例えば、130℃で3分行う。以上の
工程により図1に示す中間半導体装置が得られる。
【0010】次に、図2からわかるように、シリコン窒
化膜30を等方性エッチングすることにより空間32を
形成する。すなわち、レジスト40とシリコン酸化膜2
0との間に、空間32を形成する。等方性エッチングと
しては、例えば、RIEでSF6 ガス流量100scc
m、圧力20Pa、RFパワー1000Wで30秒間エ
ッチングを行うことが考えられる。または、例えば、弗
酸で30秒間エッチングを行うことが考えられる。つま
り、シリコン窒化膜30をケミカルエッチング効果の高
いガスを用いて、サイドエッチングの大きい条件で等方
性エッチングする。このように等方性エッチングをする
ことにより、シリコン窒化膜30が選択的にエッチング
される。これにより、シリコン窒化膜20を大きくサイ
ドエッチングして、空間32を形成する。以上の工程の
より図2に示す中間半導体装置が得られる。
【0011】次に、図3からわかるように、シリコン酸
化膜20をRIEでエッチングすることにより酸化膜開
孔22を形成する。例えば、CHF3 ガス流量20sc
cm、O2 ガス流量50sccm、圧力20Paで24
0秒間、リアクティブ・イオン・エッチングをする。こ
のリアクティブ・イオン・エッチングの際には、レジス
ト40はソフトベーキングのため、プラズマによってエ
ッチングされて、変形する。しかし、レジスト40とシ
リコン酸化膜20との間には空間32が形成されている
ため、シリコン酸化膜20にレジスト40が付着するこ
とはない。以上の工程により図3に示す中間半導体装置
が得られる。
【0012】次に、図4からわかるように、レジスト4
0を除去する。このようにして、半導体基板10との選
択比を高く保ちながら、シリコン酸化膜20をテーパ形
状の酸化膜開孔22を形成する。以上の工程により図4
に示す中間半導体装置が得られる。
【0013】以上のように本実施形態に係る半導体装置
の製造方法によれば、図3からわかるように、レジスト
40とシリコン酸化膜20との間に空間32が形成され
ているので、このシリコン酸化膜20をRIEでエッチ
ングする際に、レジスト40がシリコン酸化膜20に付
着するのを防止でき、シリコン酸化膜20に良好なテー
パ形状の開孔22を形成することができる。
【0014】より詳しくは、シリコン酸化膜20上に中
間膜IMであるシリコン窒化膜30を堆積させ、このシ
リコン窒化膜30上にレジスト40をパターンニングす
る。続いて、上層であるシリコン窒化膜30をケミカル
エッチング効果の高いガスを用いてサイドエッチングの
大きい条件でエッチングする。その後シリコン酸化膜2
0をRIEでエッチングする。このRIEの際には、レ
ジスト40はソフトベーキングのためのプラズマによっ
てエッチングされて、変形する。しかし、レジスト40
とシリコン酸化膜20との間には空間32があるため、
レジスト40が熱変形しても、シリコン酸化膜20にレ
ジスト40が付着しないようにすることができる。この
ようにレジスト40が付着しないようにすることによ
り、レジスト40の後退をスムーズに行うことができ、
シリコン酸化膜20に良好なテーパ状の開孔22を形成
することができる。すなわち、レジスト40の端部が次
第に変形していくことにより、結果的にテーパ状の開孔
22を形成することができる。
【0015】このようにシリコン酸化膜20の開孔22
をテーパ状に形成することにより、この開孔22内に薄
膜を形成する場合におけるカバレッジを良くすることが
できる。すなわち、開孔22内に形成する薄膜に、段切
れ等が生じるおそれを回避することができる。
【0016】しかも、エッチングレート、選択比等を変
更することなく、シリコン酸化膜20における開孔22
の形状を、垂直形状からテーパ形状にすることができ
る。またレジスト40のベーキング条件を変更すること
で、テーパ角の制御を容易することができる。すなわ
ち、レジスト40の端部の変形速度を制御することによ
り、結果的にテーパの形状を制御することができる。こ
のため、シリコン酸化膜20における開孔22のテーパ
形状を、容易に所望の形状とすることができる。
【0017】(第2実施形態)本発明の第2実施形態
は、上述した第1実施形態を変形して、シリコン酸化膜
上に形成した中間膜としてのシリコン窒化膜を、上層中
間膜と下層中間膜の二層構造とすることにより、この中
間膜もテーパ形状に形成することができるようにしたも
のである。より詳しくを、以下に説明する。
【0018】図5乃至図8は、本発明の第2実施形態に
係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【0019】図5からわかるように、シリコン基板から
なる半導体基板10上に、CVD(Chemical Vapor Dep
osition )により、シリコン酸化膜20を堆積する。次
に、このシリコン酸化膜上に、下層中間膜としての下層
シリコン窒化膜50を形成し、この下層シリコン窒化膜
50上に上層シリコン窒化膜52を形成する。本実施形
態においては、プラズマCVDにより、電極間距離75
0milで下層シリコン窒化膜50を200nm堆積
し、その上に同じくプラズマCVDにより、電極間距離
900milで上層シリコン窒化膜52を50nm堆積
する。これら下層シリコン窒化膜50と上層シリコン窒
化膜52とで、中間膜IMを構成する。続いて、この上
層シリコン窒化膜52上に、レジスト40を塗布して所
定のパターンにパターンニングする。これによりレジス
ト40にレジスト開孔42を形成する。このレジスト開
孔42形成後にベーキングを行う。このレジスト40の
現像後のベーキングは、例えば、130℃で3分行う。
以上の工程により図5に示す中間半導体装置が得られ
る。
【0020】次に、図6からわかるように、シリコン窒
化膜50、52を等方性エッチングすることにより空間
54を形成する。すなわち、レジスト40とシリコン酸
化膜20との間に、空間54を形成する。等方性エッチ
ングとしては、例えば、RIEでSF6 ガス流量100
sccm、圧力20Pa、RFパワー1000Wで30
秒間エッチングを行うことが考えられる。または、例え
ば、弗酸で30秒間薬液エッチングを行うことが考えら
れる。つまり、下層シリコン窒化膜50と上層シリコン
窒化膜52とから構成された中間膜IMを、ケミカルエ
ッチング効果の高いガスを用いて、サイドエッチングの
大きい条件で等方性エッチングする。このように等方性
エッチングをすることにより、シリコン窒化膜50、5
2から形成された中間膜IMが選択的にエッチングされ
る。これにより、中間膜IMを大きくサイドエッチング
して、空間54を形成する。しかも、中間膜IMは二層
であるため、上層シリコン窒化膜52に引っ張られて、
エッチング形状はテーパ形状になる。以上の工程のより
図6に示す中間半導体装置が得られる。
【0021】次に、図7からわかるように、ガス切り替
えを行い、シリコン酸化膜20をRIEでエッチングす
ることにより酸化膜開孔22を形成する。例えば、CH
3ガス流量20sccm、O2 ガス流量50scc
m、圧力20Paで240秒間、リアクティブ・イオン
・エッチングをする。このリアクティブ・イオン・エッ
チングの際には、レジスト40はソフトベーキングのた
め、プラズマによってエッチングされて、変形する。し
かし、レジスト40とシリコン酸化膜20との間には空
間54が形成されているため、シリコン酸化膜20にレ
ジスト40が付着することはない。以上の工程により図
7に示す中間半導体装置が得られる。
【0022】次に、図8からわかるように、レジスト4
0を除去する。このようにして、半導体基板10との選
択比を高く保ちながら、シリコン酸化膜20をテーパ形
状の酸化膜開孔22を形成する。以上の工程により図8
に示す中間半導体装置が得られる。
【0023】以上のように本実施形態に係る半導体装置
の製造方法によれば、図7からわかるように、第1実施
形態と同様に、レジスト40とシリコン酸化膜20との
間に空間54が形成されているので、このシリコン酸化
膜20をRIEでエッチングする際に、レジスト40が
シリコン酸化膜20に付着するのを防止でき、シリコン
酸化膜20に良好なテーパ形状の開孔22を形成するこ
とができる。
【0024】そのうえ、中間膜IMを下層シリコン窒化
膜50と上層シリコン窒化膜52との二層構造としたの
で、中間膜IMをテーパ上にエッチングすることができ
る。すなわち、下地であるシリコンからなる半導体基板
10との高選択比を高く保ちながらシリコン酸化膜20
をテーパ状にエッチングすることができるとともに、上
層の中間膜IMについてもテーパ状にエッチングするこ
とができる。
【0025】このようにシリコン酸化膜20の開孔22
をテーパ状に形成することともに、中間膜IMの開孔も
テーパ状に形成することより、この開孔22内に薄膜を
形成する場合におけるカバレッジをより一層良くするこ
とができる。すなわち、開孔22内に形成した薄膜に、
段切れ等が生じるおそれをより一層回避することができ
る。
【0026】しかも、第1実施形態と同様に、エッチン
グレート、選択比等を変更することなく、シリコン酸化
膜20における開孔22の形状を、垂直形状からテーパ
形状にすることができる。またレジスト40のベーキン
グ条件を変更することで、テーパ角の制御を容易するこ
とができる。
【0027】(第3実施形態)第3実施形態は、本発明
を液晶表示装置の製造方法に適用したものである。より
詳しくを、以下に説明する。
【0028】図9乃至図12は、本実施形態に係る液晶
表示装置におけるアレイ基板の製造方法を示す工程断面
図である。図13はアレイ基板の平面図であり、図14
及び図15はその部分断面図である。図9乃至図12に
おける図中左側部分は、図13における走査線パッド1
52部分にあたるB−B線断面図である。図9乃至図1
2における図中中央部分は、図13におけるTFT領域
にあたるA−A線断面図である。図9乃至図12におけ
る図中右側部分は、図13における信号線パッド162
にあたるC−C線断面図である。
【0029】図9(a)からわかるように、ガラス基板
101上にスパッターによりAI−Y合金膜を200n
m厚で堆積する。続いて、このAI−Y合金膜上に、M
o膜を30nm厚で堆積する。そして、これらAI−Y
合金膜とMo膜とを、第1のマスクパターンを用いて露
光し、現像、パターニング(第1のパターニング)をす
ることにより、480本の走査線111と、480本の
補助容量線113(図13参照)を形成する。このと
き、ガラス基板101の一端辺101a側、101b側
(図13参照)に引き出された接続端111a、111
bも形成される。
【0030】次に図9(b)からわかるように、、CV
D法により150nm厚の酸化シリコン膜から成る第1
ゲート絶縁膜115を堆積する。続いて、この第1ゲー
ト絶縁膜115上に、CVD法により、150nm厚の
酸化シリコン膜から成る第2ゲート絶縁膜117と、5
0nm厚のa−Si:Hからなる半導体被膜119と、
200nm厚の窒化シリコン膜からなるチャネル保護被
膜121とを、連続的に、大気にさらすことなく形成す
る。
【0031】次に図10(a)からわかるように、走査
線111をマスクとした裏面露光技術により、走査線1
11に自己整合的にチャネル保護被膜をパターニングす
る。さらに、このチャネル保護被膜を、TFT領域に対
応するように第2のマスクパターンを用いて露光し、現
像、パターニング(第2のパターニング)をして、島状
のチャネル保護膜122を形成する。
【0032】次に図10(b)からわかるように、良好
なオーミックコンタクトが得られるように、露出する半
導体被膜119表面を弗酸で処理する。続いて、この半
導体被膜119上に、CVD法により、不純物としてリ
ンを含む30nm厚のn+a−Si:Hからなる低抵抗
半導体被膜123を堆積する。さらに、この低抵抗半導
体被膜123上に、スパッターにより、300nm厚の
Mo−W合金膜125を堆積する。
【0033】次に図11(a)からわかるように、第3
のマスクパターンを用いて露光、現像し、Mo−W合金
膜125と、低抵抗半導体被膜123と、半導体被膜1
19とを、パターニング(第3のパターニング)してR
IEにより一括してエッチングすることにより、半導体
膜120と、低抵抗半導体膜124a、124bと、ソ
ース電極126bと、信号線110(図13参照)と、
この信号線110と一体の接続端111b(図13参
照)と、信号線110と一体のドレイン電極126aを
形成する。すなわち、酸化シリコン膜からなる第2ゲー
ト絶縁膜117と、チャネル保護膜122との、エッチ
ング選択比を制御することにより、一括エッチングで、
これらを形成する。
【0034】次に図11(b)からわかるように、この
上にプラズマCVDにより、基板間距離750milで
200nm厚の窒化シリコン膜からなる絶縁膜127を
堆積する。さらに、この絶縁膜127上に、基板間距離
900milで50nm厚の窒化シリコン膜128を堆
積する。
【0035】次に図12(a)からわかるように、第4
のマスクパターンを用いて露光、現像して、所定パター
ンのレジストRTを形成する。続いて、RIEで、例え
ばSF6 ガス流量100sccm、圧力20Pa、RF
パワー1000Wの条件下で、30秒間エッチングを行
い、層間絶縁膜127と窒化シリコン膜128とを除去
して、コンタクトホール129aを形成する。つまり、
等方性エッチングで窒化シリコンからなる絶縁膜127
と、窒化シリコン膜128とを、エッチングする。この
とき、図12(a)からわかるように、等方性エッチン
グであるので、これら絶縁膜127と窒化シリコン膜1
28とのサイドが大きくエッチングされる。
【0036】次に図12(b)からわかるように、RI
Eで、例えばCHF3 ガス流量200sccmO2 ガス
流量50sccm、圧力20Paの条件下で、240秒
間エッチングを行い、コンタクトホール129b、12
9cを形成する。すなわち、コンタクトホール129a
から露出している酸化シリコンからなる第1、第2ゲー
ト絶縁膜115、117を、MoW合金膜125と高選
択比を保ちながらエッチングをしてコンタクトホール1
29b、129cを形成する。これらのコンタクトホー
ルのうちのコンタクトホール129cの拡大図を図16
に示す。この図16からわかるように、コンタクトホー
ル129cは順テーパ形状となる。なお、コンタクトホ
ール129bも順テーパ形状となっている。
【0037】続いて、この上に100nm厚のITO膜
をスパッターにより堆積し、第5のマスクパターンを用
いて露光、現像、パターニング(第5のパターニング)
することにより、画素電極131を形成する。これと同
時に、コンタクトホール129bを介して走査線111
の接続端111aに電気的に接続される画素電極131
と同一材料からなる走査線接続パッド112aを形成す
る。また、コンタクトホール129cを介して信号線1
10の接続端111bに電気的に接続される画素電極1
31と同一材料からなる信号線接続パッド112bを形
成する。
【0038】図14と図15は完成品としての液晶表示
装置の断面を示す図である。これらの図のうち図14
は、図13におけるA−A線断面に相当する断面図であ
り、図15は、図13におけるD−D線断面に相当する
断面図である。
【0039】これらの図からわかるように、この液晶表
示装置は、アレイ基板100と対向基板200との間
に、液晶400を封止して構成されている。これらアレ
イ基板100と対向基板200とにおける液晶400側
の面には、それぞれ、配向膜141、241が形成され
ている。この液晶表示装置の構造自体は通常のものであ
るので、ここでは詳しい説明を省略する。
【0040】以上のように本実施形態によれば、コンタ
クトホール129b、129cを順テーパ状に形成する
ことができるので、これらの上にITO膜をスパッタし
た場合のカバレッジを良くすることができ、段切れ不良
を防ぐことができる。すなわち、走査線接続パッド11
2aと信号線接続パッド112bとを、段切れなく良好
に形成することができる。
【0041】なお、本発明は上記実施形態に限定されず
種々に変形可能である。例えば、中間膜IMは、シリコ
ン窒化膜に限るものではなく、ポリシリコン、モリブデ
ン等であっても良い。すなわち、中間膜IMを等方性エ
ッチングする際に、シリコン酸化膜に対して選択性を有
する材質のものであれば良い。また、この中間膜IMは
一層構造、二層構造に限るものではなく、三層構造、四
層構造等の多層構造であっても良い。さらに、中間膜I
Mが多層構造である場合には、この中間膜IMを互いに
異なる素材で形成してもよい。例えば、中間膜IMが二
層構造の場合、上層中間膜をシリコン窒化膜とし、下層
中間膜をポリシリコンとするような、構成も可能であ
る。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、シリコン酸化膜をリア
クティブ・イオン・エッチングでエッチングする際に、
レジストとシリコン窒化膜との間に、中間膜を形成した
ので、シリコン酸化膜にテーパ状の開孔を形成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造
工程を示す断面図の一部。
【図2】本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造
工程を示す断面図の一部。
【図3】本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造
工程を示す断面図の一部。
【図4】本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造
工程を示す断面図の一部。
【図5】本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造
工程を示す断面図の一部。
【図6】本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造
工程を示す断面図の一部。
【図7】本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造
工程を示す断面図の一部。
【図8】本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造
工程を示す断面図の一部。
【図9】本発明を液晶表示装置の製造工程に適用した一
例を示す工程断面図の一部。
【図10】本発明を液晶表示装置の製造工程に適用した
一例を示す工程断面図の一部。
【図11】本発明を液晶表示装置の製造工程に適用した
一例を示す工程断面図の一部。
【図12】本発明を液晶表示装置の製造工程に適用した
一例を示す工程断面図の一部。
【図13】液晶表示装置におけるアレイ基板の平面図。
【図14】図13のA−A線断面における液晶表示装置
の断面図。
【図15】図13のD−D線断面における液晶表示装置
の断面図。
【図16】図12(b)におけるコンタクト開孔近傍の
拡大断面図。
【符号の説明】
10 半導体基板 20 シリコン酸化膜 22 開孔 30 シリコン窒化膜 32 空間 40 レジスト 42 レジスト開孔 50 下層シリコン窒化膜 52 上層シリコン窒化膜 IM 中間膜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上にシリコン酸化膜を形成する
    工程と、 前記シリコン酸化膜上に中間膜を形成する工程と、 前記中間膜上に所定パターンのレジストを形成する工程
    と、 前記中間膜を等方性エッチングによりエッチングする工
    程と、 前記シリコン酸化膜をリアクティブ・イオン・エッチン
    グによりエッチングする工程と、 を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】前記シリコン酸化膜と前記レジストとの間
    の前記中間膜は、一層構造のものとして形成されること
    を特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記中間膜は、シリコン窒化膜であること
    を特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】前記シリコン酸化膜と前記レジストとの間
    の前記中間膜は、上層中間膜と下層中間膜とからなる二
    層構造のものとして、形成されることを特徴とする請求
    項1に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】前記上層中間膜と前記下層中間膜とは、と
    もに、シリコン窒化膜であることを特徴とする請求項4
    に記載の半導体装置の製造方法。
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