JPH1120432A - サスペンションアーム用部材 - Google Patents

サスペンションアーム用部材

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JPH1120432A
JPH1120432A JP9172170A JP17217097A JPH1120432A JP H1120432 A JPH1120432 A JP H1120432A JP 9172170 A JP9172170 A JP 9172170A JP 17217097 A JP17217097 A JP 17217097A JP H1120432 A JPH1120432 A JP H1120432A
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JP
Japan
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bush
divided
bush mounting
divided bodies
suspension arm
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Application number
JP9172170A
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English (en)
Inventor
Rentaro Kato
錬太郎 加藤
Sadao Kokubo
貞男 小久保
Shunta Shioda
俊太 潮田
Takahiro Tajima
孝宏 田島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
Showa Aluminum Corp
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Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd, Showa Aluminum Corp filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication of JPH1120432A publication Critical patent/JPH1120432A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K20/00Non-electric welding by applying impact or other pressure, with or without the application of heat, e.g. cladding or plating
    • B23K20/12Non-electric welding by applying impact or other pressure, with or without the application of heat, e.g. cladding or plating the heat being generated by friction; Friction welding
    • B23K20/122Non-electric welding by applying impact or other pressure, with or without the application of heat, e.g. cladding or plating the heat being generated by friction; Friction welding using a non-consumable tool, e.g. friction stir welding
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K2101/00Articles made by soldering, welding or cutting
    • B23K2101/04Tubular or hollow articles
    • B23K2101/06Tubes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2206/00Indexing codes related to the manufacturing of suspensions: constructional features, the materials used, procedures or tools
    • B60G2206/01Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs
    • B60G2206/10Constructional features of arms
    • B60G2206/11Constructional features of arms the arm being a radius or track or torque or steering rod or stabiliser end link

Abstract

(57)【要約】 【課題】全体形状や部材本体の長さ等に関して設計自由
度を増大できるサスペンションアーム用部材を提供す
る。 【解決手段】パイプ状の部材本体1の少なくとも一端部
に、ブッシュ40を装着するブッシュ装着部10が形成
される。ブッシュ装着部10には外周面上に突出する連
結用突出部15が設けられ、前記部材本体1は周方向に
分割された複数個の分割体2、3からなる。分割体2、
3が組み合わされることにより部材本体1が形成される
とともに、連結用突出部15が部材本体1の一端開口部
内に嵌合状態に配置され、連結用突出部15と各分割体
2、3とが金属的に接合されてなる。これにより、部材
本体1とブッシュ装着部10とが連結一体化されてな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車等のサス
ペンションアーム用部材に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】図11
に示すように、アッパーアーム、ロアアーム、トーショ
ンバー等の自動車のサスペンションアームを構成するサ
スペンションアーム用部材(50)は、棒状その他形状
の部材本体(51)と、その両端あるいは片端に円筒型
の防振ブッシュ(40)を装着するための円形の装着孔
(52)が形成されたブッシュ装着部(53)とにより
構成されている。そして、前記ブッシュ(40)として
は、中心に位置する支軸部材(41)と、該支軸部材
(41)の周囲に配設されるとともに外径が装着孔(5
2)の径よりもわずかに大きく設定された剛性スリーブ
(42)とが、それらの間に介挿されたゴム弾性体(4
3)によって連結されたものが一般に用いられ、該ブッ
シュ(40)を前記装着孔(52)に圧入することによ
りサスペンションアーム用部材(50)に装着固定され
る。
【0003】上述のようなサスペンションアーム用部材
(50)は、従来、鉄系材料により全体を板金プレスに
より製作するか、あるいは部材本体が長尺の場合は、パ
イプまたは板からなる部材本体(51)と、別途プレス
または鋳造により作製したブッシュ装着部(53)とを
溶接することにより製作していた。しかし、鉄系材料は
重量が大きく、その上溶接の場合はコスト高にもなると
いう欠点があった。
【0004】そこで、最近では、軽量のアルミニウム
(その合金を含む、以下同じ)材料で構成したサスペン
ションアーム用部材も用いられるようになっている。ア
ルミニウムの場合は、展伸性が良好であることから、部
材本体(51)とブッシュ装着部(53)とを一体成形
した押出形材が専ら用いられており、この押出形材を押
出方向に所要厚みにスライス切断してサスペンションア
ーム用部材となされている。
【0005】しかしながら、このように部材本体(5
1)とブッシュ装着部(53)とを押出により一体成形
する場合、押出形状に限界があることから、サスペンシ
ョンアーム用部材の形状や部材本体の長さ等、採り得る
設計自由度に限界があった。
【0006】この発明は、上記技術的背景に鑑みてなさ
れたものであって、全体形状や部材本体の長さ等に関し
て設計自由度を増大できるサスペンションアーム用部材
の提供を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は、この発明に
係る、パイプ材からなる部材本体の少なくとも一端部
に、ブッシュを装着するブッシュ装着部が形成されたサ
スペンションアーム用部材であって、前記ブッシュ装着
部には外周面上に突出する連結用突出部が設けられ、前
記部材本体は周方向に分割された複数個の分割体からな
り、分割体が組み合わされることにより部材本体が形成
されるとともに、前記連結用突出部が部材本体の一端開
口部内に密着嵌合状態に配置され、かつ、連結用突出部
の外側において各分割体の境界部分が金属的に接合され
てなることにより、部材本体とブッシュ装着部とが連結
一体化されてなることを特徴とするサスペンションアー
ム用部材によって解決される。
【0008】上記のような構成とすることで、部材本体
とブッシュ装着部とが別々に製作されるから、サスペン
ションアーム用部材の形状や部材本体の長さ等に関して
採り得る設計自由度が増大する。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、この発明を自動車のサスペ
ンションアーム用部材に適用した実施形態について、図
面を参照しつつ詳述する。
【0010】図1乃至図8は、この発明の第1の実施形
態を示すものである。
【0011】図1において(A)は自動車のサスペンシ
ョンアーム用部材である。該サスペンションアーム用部
材(A)は、棒状の部材本体(1)と、その長さ方向の
両端に取り付けられた合計2個のブッシュ装着部(1
0)(10)とによって形成されている。
【0012】前記部材本体(1)は断面角形のパイプ状
をなしている。この部材本体(1)は、周方向において
上下に断面コ字形の対称形状に2分割された分割体
(2)(3)を組み合わせることによって形成されてい
る。また、各分割体(2)(3)は、アルミニウム押出
形材を所定長さに切断することによって製作されている
とともに、各分割体(2)(3)の内底面には、シート
状防振材(8)が配置されている。かつまた、一方の分
割体(2)の周方向の両端面には、長さ方向に沿って嵌
合用凸条(4)(4)が形成され、他方の分割体の周方
向の両端面には、長さ方向に沿って、前記嵌合用凸条
(4)(4)に対応する嵌合用凹溝(5)(5)がそれ
ぞれ形成されている。これらの嵌合用凸条(4)と嵌合
用凹溝(5)は、該嵌合用凹溝(5)に前記嵌合用凸条
(4)を塑性変形させつつ充填させることにより両分割
体(2)(3)を結合させる役割を果たす。このため
に、嵌合用凹溝(5)は、図1(ハ)に示すように、そ
の深さ方向の中間部に、深さ方向の上下端よりも溝幅の
大きな、従って開口面積の大きな抜止め用の拡大部(5
a)が形成されている。そして、一方の分割体(2)の
嵌合用凸条(4)(4)が他方の分割体(3)の嵌合用
凹溝(5)(5)に嵌合されてかしめられた状態で、両
分割体(2)(3)の境界部分においてMIG溶接、T
IG溶接等の溶融溶接や摩擦撹拌接合等の固相接合が施
され、分割体(2)(3)どうし及び分割体(2)
(3)とブッシュ装着部(10)とが金属的に接合一体
化されるものとなされている。
【0013】一方、前記各ブッシュ装着部(10)は、
アルミニウム押出形材を押出方向に所用厚みにスライス
切断することによって製作されている。このブッシュ装
着部(10)は、円筒型の防振ブッシュ(40)を装着
するものであり、図2に詳しく示すように、ブッシュ
(40)が嵌め込まれる円筒状の保持部(11)を備え
るとともに、該保持部(11)の周方向の一箇所が分断
されて軸方向に延びる開口部(12)が形成されてい
る。従って、この開口部(12)において保持部(1
1)が拡開状態に開口可能となされている。
【0014】さらに、開口部(12)の両方の開口縁部
には、軸方向全域に渡って、外周面上に突出する断面方
形状の一対の結合部(13)(14)が周方向対向配置
に設けられている。これらの結合部(13)(14)
は、後述するように相互に結合されることにより、開口
部(12)を閉じ合わせてブッシュ(40)を巻締め状
態に保持する役割を果たすものであるが、結合状態にお
いては両結合部(13)(14)によって角柱状の連結
用突出部(15)を形成するものとなされている。そし
て、この連結用突出部(15)の突出方向のほぼ全部あ
るいは先端部が、前記部材本体(1)の一端開口部に嵌
合状態に配置されるものとなされている。
【0015】かつまた、各結合部(13)(14)の相
互対向面の一方には、内外2列で軸方向に延びる断面方
形状の潰し部(16)が突設され、また前記対向面の他
方には、前記潰し部(16)との対応位置に内外2列で
軸方向に延びる食込み溝(17)が形成されている。こ
れらの潰し部(16)と食込み溝(17)は、該食込み
溝(17)に前記潰し部(16)を塑性変形させつつ充
填させることにより両結合部(13)(14)を結合せ
しめ、ひいては開口部(12)を閉塞状態に保持する役
割を果たす。このために、食込み溝(17)は、その深
さ方向の中間部に、深さ方向の上下端よりも溝幅の大き
な、従って開口面積の大きな拡大部(17a)が形成さ
れる一方、潰し部(16)はその突出高さが食込み溝
(17)の深さよりも大きく設定されるとともに横断面
積が食込み溝(17)の横断面積とほぼ同じに設定さ
れ、開口部(12)の閉塞状態において、変形充填され
た潰し部(16)が該拡大部(17a)に十分に食込ん
で両結合部(13)(14)の分離を強く阻止するもの
となされている。
【0016】図1に示した実施形態のサスペンションア
ーム用部材(A)を用いてサスペンションアームの製造
方法を説明すると、まず、図2に示すように、開口部
(12)において保持部(11)を拡開することにより
保持部(11)内周長を実質的に大きくした状態で、図
3のように円筒型のブッシュ(40)を保持部(11)
に挿入する。ブッシュ(40)は、この実施形態では、
中心に位置する支軸部材(41)と、該支軸部材(4
1)の周囲に配設された円筒型の剛性スリーブ(42)
とが、それらの間に介挿されたゴム弾性体(43)によ
って連結されたソリッドタイプのものが用いられてお
り、剛性スリーブ(42)の外径は、保持部(11)の
開口部(12)が閉塞されたときの保持部(11)の内
径より僅かに大きく設定されている。而して、保持部
(11)は開口部(12)において拡開されているか
ら、ブッシュ(40)を極めて容易に保持部(11)内
に装填することができる。
【0017】次に、図3に示すように、両結合部(1
3)(14)の対向方向の外側から、部材本体(1)の
断面コ字形の分割体(2)(3)の端部を内向きにして
被せたのち、両分割体(2)(3)を接近方向に加圧す
る。加圧は図4に示すように、下側の分割体(3)及び
両側のブッシュ装着部(10)をプレス下型(21)の
上面にセットするとともに、上側の分割体(2)の上面
にプレス上型(22)を押し当てて下方へと押圧するこ
とにより行うのが効率的である。
【0018】両分割体(2)(3)の接近方向への加圧
により、両結合部(13)(14)も接近方向に加圧さ
れて、一方の結合部(14)の潰し部(16)が他方の
結合部(13)の食込み溝(17)に嵌まり込み、開口
部(12)の閉塞前に潰し部(16)の先端が食込み溝
(17)の底面に当接する。この状態でさらに両結合部
(13)(14)が密着方向に加圧されると、図5に示
されるように、潰し部(16)が食込み溝(17)の形
状に沿って圧潰状に塑性変形し拡大部(17a)を含む
食込み溝(17)内に充填され、結合部(13)(1
4)の相互対向面は密着方向に接近し、開口部(12)
は縮小されやがて閉塞状態となる。同時に、ブッシュ装
着部(10)の保持部(11)内周面がブッシュ(4
0)の外周面に密着してブッシュ(40)は強固に巻締
められた状態となる。かつ、両結合部(13)(14)
が密着した状態では、これら結合部(13)(14)に
よって角柱状の連結用突出部(15)が形成される。こ
の状態で、結合部(13)(14)への加圧力を解除し
ても、食込み溝(17)に変形充填された潰し部(1
8)が食込み溝の拡大部(19a)に十分に食込んで両
結合部(13)(14)の分離を強く阻止し、ブッシュ
(40)の保持部(11)内での巻締め固定状態が保持
される。
【0019】両結合部(13)(14)の結合と同時
に、両分割体(2)(3)もまた、図6に示すように、
嵌合凸条(4)(4)が対応する嵌合凹溝(5)(5)
に嵌まり込むと共に、嵌合凸条(4)が圧潰状に塑性変
形して嵌合凹溝(5)内に充填状に食い込むことによ
り、長さ方向の全長に渡って両分割体(2)(3)が結
合され、こうして、分割体(2)(3)の上下内面が結
合部(13)(14)の上下外面に密着して、前記連結
用突出部(15)が部材本体(1)内の端部開口部に嵌
合状態に配置される。
【0020】こうして、ブッシュ装着部(10)(1
0)へのブッシュ(40)の装着作業と、両分割体
(2)(3)の組み合わせ連結作業を同時遂行したの
ち、両分割体(2)(3)の境界部分において、分割体
(2)(3)どうし及び分割体(2)(3)とブッシュ
装着部(10)の連結用突出部(15)とを金属的に接
合する。金属的接合の方法としては、例えばMIG、T
IG、レーザ溶接等の溶融溶接法や、固相接合法として
の摩擦撹拌接合法を挙示し得る。しかし、溶融溶接法で
は、分割体(2)(3)や連結用突出部(15)の溶融
を伴うために接合部が熱的影響を受けやすく、強度低下
や熱歪みを生じる恐れがある。このため、溶融を伴わな
い摩擦撹拌接合法によるのが望ましい。
【0021】この摩擦撹拌接合法について説明すると、
次のとおりである。即ち、図7に示すように、径大の円
柱状回転子(31)の端部軸線上に、分割体(2)
(3)よりも硬質の径小のピン状プローブ(32)が突
出して一体に設けられた接合装置(30)を用い、前記
回転子(31)を高速で回転させつつ、分割体(2)
(3)の境界部分(6)に挿入する。挿入は、プローブ
(32)の先端が分割体(2)(3)の肉厚を超えてブ
ッシュ装着部(10)の連結用突出部(15)に挿入さ
れるまで行い、また回転子(31)のプローブ側平坦面
からなる肩部(31a)が分割体(2)(3)に当接す
るまで行う。そして、プローブ挿入状態のまま、境界部
分(6)に沿って、プローブ(32)を進行方向後方に
わずかに傾けて回転子(31)の肩部(31a)の進行
方向側の部分をわずかに浮かせた状態で、相対的に移動
させる。プローブ(32)の回転により発生する摩擦
熱、あるいはさらに回転子(31)の肩部(31a)と
分割体(2)(3)の表面との摺動に伴い発生する摩擦
熱により、プローブ(32)との接触部分近傍において
分割体(2)(3)は軟化可塑化し、かつ撹拌されると
ともに、プローブ(32)の移動に伴って、軟化撹拌部
分がプローブ(32)の進行圧力を受けてプローブの通
過溝を埋めるようにプローブ(32)の進行方向後方へ
と回り込む態様で塑性流動したのち、摩擦熱を急速に失
って冷却固化される。この現象がプローブ(32)の移
動に伴って順次繰り返されていき、最終的に両分割体
(2)(3)および分割体とブッシュ装着部(10)の
連結用突出部(15)とが、分割体(2)(3)の境界
部分(6)において接合一体化されるものである。この
ような摩擦撹拌接合によれば、分割体の素材が可塑化す
る温度は素材の融点よりもかなり低く、従って固相接合
であるため、分割体(2)(3)やブッシュ装着部(1
0)の材質に制限を受けないとか、熱歪みによる変形が
少ない、等の利点がある。
【0022】また、要すれば、ブッシュ装着部(10)
の連結用突出部(15)が存在しない分割体(2)
(3)の長さ方向中間部においても、両分割体(2)
(3)の境界部分(6)を金属的に接合しても良いが、
この実施形態では、一方の分割体(2)の嵌合凸条
(4)(4)が他方の分割体(3)の嵌合凹溝(5)
(5)に食い込んで強固に結合されていることから、図
8のように連結用突出部(15)の存在領域においての
み接合を行っている。図8に示す(7)は接合部であ
る。
【0023】上記のような分割体(2)(3)とブッシ
ュ装着部(10)との金属的な接合により、部材本体
(1)の両端部にブッシュ装着部(10)(10)が強
固に連結一体化されたサスペンションアームが提供され
る。
【0024】さらに、要すれば、部材本体(1)の開口
端部の周縁においてブッシュ装着部(10)と部材本体
(1)との界面をレーザ溶接や摩擦撹拌接合等により接
合したり、シーラント、ロックタイト等の接着剤で接着
して隙間を完全に塞ぎ、該隙間からの泥や水の侵入を確
実に防止するものとしても良い。
【0025】なお、図1〜8に示した実施形態では、部
材本体(1)の両端の2個のブッシュ装着部(10)
(10)の相対角度が零度、つまり両ブッシュ装着部の
軸線方向が同一となるように連結された場合を示した
が、部材本体(1)にねじり加工を加えることにより、
各ブッシュ装着部(10)(10)の相対角度を90度
その他任意の角度に設定しても良い。
【0026】図9及び図10はこの発明の他の実施形態
を示すものである。この実施形態では、ブッシュ装着部
(10)の結合部(13)(14)を予め結合させてブ
ッシュ(40)の巻締めを行っておくとともに、部材本
体(1)を周方向において分割された断面M形の上下2
個の分割体(2)(3)により構成したものである。
【0027】この実施形態では、一端のブッシュ装着部
(10)については、幅方向の中央部で外向きく字状に
屈曲した上側の分割体(2)の内底面の幅方向の一方部
分(2a)と、同じく幅方向の中央部で外向きく字状に
屈曲した下側の分割体(3)の内底面の他方部分(3
a)とが、前記ブッシュ装着部(10)の連結用突出部
(15)の上面と下面に当接するように配置されてい
る。また、他端のブッシュ装着部(10)については、
上側の分割体(2)の内底面の他方部分(2b)と下側
の分割体(3)の内底面の一方部分(3b)とが、ブッ
シュ装着部(10)の連結用突出部(15)の上面と下
面に当接するように傾斜状態に配置されている。そし
て、各分割体(2)(3)における連結用突出部(1
5)から離間する方向に傾斜している部分を、図10に
矢印で示すように、接近方向にプレス等により加圧した
ものである。この加圧により、分割体(2)(3)は周
方向にねじられつつ変形を受け、各分割体(2)(3)
の嵌合凸条(4)が相手材の嵌合凹溝(5)に嵌合され
て食い込み、2個のブッシュ装着部(10)(10)は
軸方向の相対角度が異なる状態に部材本体(1)に取付
けられる。この状態で溶融溶接、摩擦撹拌接合等が実施
されることにより、分割体(2)(3)の境界部分
(6)において、相互の分割体(及び分割体とブッシュ
装着部(10)の連結用突出部(15)とが金属的に接
合され、もって部材本体(1)とブッシュ装着部(1
0)とが強固に連結一体化されたものである。
【0028】このように、分割体として断面M形のもの
を用いることにより、部材本体(1)の両端のブッシュ
装着部(10)の相対角度を、図10に示すように分割
体(2)(3)の内底面の折れ曲がり角度θに設定する
ことができる。なお、角度θが大きすぎると、分割体
(2)(3)を連結用突出部(15)に密着させるため
の加圧操作が面倒になるため、この角度θは45度以下
に設定するのが良い。
【0029】なお、図9及び図10に示した実施形態に
おいて、図1〜8に示した実施形態と同一名称部分につ
いては同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0030】以上の実施形態においては、分割体(2)
(3)の周方向の開口端面に嵌合凸条(4)と嵌合凹溝
(5)が形成されている場合を示したが、これらの嵌合
凸条(4)と嵌合凹溝(5)は存在しなくても良い。し
かし、存在する方が、分割体(2)(3)どうし及び分
割体とブッシュ装着部(10)とを金属的に接合される
前に位置決めして仮止め固定することができ、接合作業
を容易となしうる利点がある。
【0031】また、部材本体(1)として角形パイプ状
のもの示したが、中空部がブッシュ装着部(10)の連
結用突出部(15)に対応して断面角形で外周形状は断
面円形のパイプ条の部材本体(1)とし、これを周方向
に分割された分割体により構成しても良い。
【0032】また、上記の実施形態では、ブッシュ装着
部(10)として開口部(12)を有する巻締めタイプ
を示したが、巻締めタイプではなく、開口部(12)が
存在せず圧入によって保持部内にブッシュを嵌込む圧入
タイプのブッシュ装着部であっても良い。しかし、圧入
タイプに比べて巻締めタイプの方が、ブッシュ(40)
と保持部(11)との間の厳格な寸法精度を不要となし
得るとともに、ブッシュ装着部(10)の保持部(1
1)内周面を必要寸法精度に仕上げるための特別な加工
を不要となし得る点で好ましい。
【0033】また、巻締めタイプのブッシュ装着部(1
0)においても、結合部(13)(14)の結合構造は
潰し部(18)の塑性変形を利用したものに限定される
ものではなく、例えば両結合部間に連結片を介在させて
結合しても良いし、その他各種の結合構造を採用すれば
良い。また、防振ブッシュ(40)として、中心に位置
する支軸部材(41)と、該支軸部材(41)の周囲に
配設された円筒型の剛性スリーブ(42)とが、それら
の間に介挿されたゴム弾性体(43)によって連結され
たソリッドタイプのものを示したが、外側の剛性スリー
ブ(42)がなく、かつゴム弾性体(43)内部に、外
周面に設けられた注入口から液体を封入され、この封入
液体によって防振機能を発揮させる形式のものを用いて
も良い。この場合、プレスによる結合部(13)(1
4)の結合作業を液中で行うものとすると、ゴム弾性体
(43)への液封入と結合部(13)(14)の締結作
業とを同時に行うことができ、工程を省略できる効果が
ある。
【0034】また、ブッシュ装着部(10)や部材本体
(1)の材料としてアルミニウムを用いたが、アルミニ
ウム以外の例えば鉄系材料等を用いても良いし、またブ
ッシュ装着部(10)と部材本体(1)とを異種材料で
形成しても良い。例えばブッシュ装着部(10)にアル
ミニウムを用いる一方、部材本体(1)を鉄系材料や樹
脂により形成しても良い。また、ブッシュ装着部(1
0)にアルミニウムを用い、部材本体(1)に鉄系材料
を用いる場合には、アルミニウムと鉄との接触部におけ
る腐食を防止するため、部材本体(1)に防食処理を行
っておくのが望ましい。
【0035】また、部材本体(1)が周方向に分割され
た2個の分割体(2)(3)からなるものを例示した
が、周方向に3個以上に分割された分割体により部材本
体を構成しても良い。
【0036】また、部材本体(1)の両端にそれぞれブ
ッシュ装着部(10)を備えたサスペンションアーム用
部材を示したが、部材本体(1)に1個のブッシュ装着
部や3個以上のブッシュ装着部を備えたものでも良い
し、部材本体(1)の形状も棒状に限定されることはな
く、例えばA形等の他の形状を採用しても良い。
【0037】
【発明の効果】この発明は、上述の次第であるから、部
材本体とブッシュ装着部とを別々に製作でき、サスペン
ションアーム用部材の形状や部材本体の長さ等に関して
採り得る設計自由度を増大できるのはもとより、さらに
部材本体が周方向に分割された複数個の分割体の組み合
わせによって形成されているから、分割体を製造すれば
良く、従ってサスペンションアーム用部材の形状や部材
本体の長さ等に関して採り得る設計自由度を益々増大で
きる。
【0038】また、連結用突出部と各分割体とが金属的
に接合されてなるから、機械的な接合に比べて、部材本
体とブッシュ装着部との連結強度を増大することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)はこの発明の一実施形態に係るサスペン
ションアーム用部材を、部材本体とブッシュ装着部とを
分離して示す断面図、(ロ)は分割体の横断面図、
(ハ)は(ロ)の要部の拡大断面図である。
【図2】ブッシュ装着部の拡大断面図である。
【図3】図3のブッシュ装着部にブッシュを装填すると
ともに、分割体をセットした状態の断面図である。
【図4】図3のブッシュ装着部における結合部および分
割体を、相互接近方向に加圧するための加圧手段の一例
を示す断面図である。
【図5】ブッシュ装着部にブッシュを巻締めるととも
に、両分割体をかしめた状態の断面図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】両分割体及びこれとブッシュ装着部とを摩擦撹
拌接合している状態の斜視図である。
【図8】接合後のサスペンションアームの要部正面図で
ある。
【図9】この発明の他の実施形態に係るサスペンション
アーム用部材を、部材本体とブッシュ装着部とを分離し
て示す斜視図である。
【図10】(イ)は図9のXイ−Xイ線断面図、(ロ)
は同じくXロ−Xロ線断面図である。
【図11】従来のサスペンションアーム用部材を用いた
サスペンションアームの斜視図である。
【符号の説明】
A…サスペンションアーム用部材 1…部材本体 2、3…分割体 7…接合部 10…ブッシュ装着部 15…連結用突出部 40…ブッシュ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 潮田 俊太 堺市海山町6丁224番地 昭和アルミニウ ム株式会社内 (72)発明者 田島 孝宏 堺市海山町6丁224番地 昭和アルミニウ ム株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプ状の部材本体(1)の少なくとも
    一端部に、ブッシュ(40)を装着するブッシュ装着部
    (10)が形成されたサスペンションアーム用部材
    (A)であって、 前記ブッシュ装着部(10)には外周面上に突出する連
    結用突出部(15)が設けられ、 前記部材本体(1)は周方向に分割された複数個の分割
    体(2)(3)からなり、分割体(2)(3)が組み合
    わされることにより部材本体(1)が形成されるととも
    に、前記連結用突出部(15)が部材本体(1)の一端
    開口部内に嵌合状態に配置され、 かつ、連結用突出部(15)と各分割体(2)(3)と
    が金属的に接合されてなることにより、部材本体(1)
    とブッシュ装着部(10)とが連結一体化されてなるこ
    とを特徴とするサスペンションアーム用部材。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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