JPH1120306A - インクジェット記録用紙及びインクジェット記録方法 - Google Patents
インクジェット記録用紙及びインクジェット記録方法Info
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- JPH1120306A JPH1120306A JP9188925A JP18892597A JPH1120306A JP H1120306 A JPH1120306 A JP H1120306A JP 9188925 A JP9188925 A JP 9188925A JP 18892597 A JP18892597 A JP 18892597A JP H1120306 A JPH1120306 A JP H1120306A
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Abstract
と耐湿性が達成できるインクジェット記録用紙を提供す
ること。 【解決手段】 親水性バインダー及びアニオン性染料に
対して媒染力を有するカチオン媒染剤を含有するインク
吸収層を支持体上に少なくとも1層有し、インク吸収層
の記録面側の膜面pHを3以上、5以下としたインクジ
ェット記録用紙及びpHが3以上、8以下である記録液
で記録するインクジェット記録方法。
Description
インクを用いて画像を記録するインクジェット記録用紙
に関し、更に詳しくは、記録後の画像の耐水性や耐湿性
を改良したインクジェット記録用紙に関する。
滴を種々の作動原理により飛翔させて紙などの記録シー
トに付着させ、画像・文字などの記録を行うものである
が、比較的高速、低騒音、多色化が容易である等の利点
を有している。この方式で従来から問題となっていたノ
ズルの目詰まりとメンテナンスについては、インク及び
装置の両面から改良が進み、現在では各種プリンター、
ファクシミリ、コンピューター端末等さまざまな分野で
急速に普及している。
技術の動向(中村孝一編、平成7年3月31日、日本科学
情報株式会社発行)に記載されている。
記録用紙としては、印字ドットの濃度が高く、色調が明
るく鮮やかであること、インクの吸収が早く印字ドット
が重なった場合に於いてもインクが流れ出したり滲んだ
りしないこと、印字ドットの横方向への拡散が必要以上
に大きくなく、かつ周辺が滑らかでぼやけないこと等が
一般的には要求されている。
ら種々の記録用紙が用いられている。例えば、普通紙、
親水性バインダーと無機顔料から成る層を塗設した各種
の塗工紙(アート紙、コート紙、キャストコート紙
等)、更には、両面をプラスチック樹脂で被覆した各種
の紙、透明または不透明の各種のプラスチックフィルム
よりなる支持体上に記録層としてインク吸収層を塗設し
たインクジェット記録用紙が用いられている。
主体に構成された膨潤型のインク吸収層、記録層中に空
隙を設けた空隙型のインク吸収層に大きく分けられる。
ーの膨潤作用でインクを保持するものであり、親水性バ
インダーとしては、例えば、ゼラチン、ポリビニルアル
コール、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリド
ン、プルラン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、デキストラン、デキストリン、ポ
リアクリル酸及びその塩、寒天、κ−カラギーナン、λ
−カラギーナン、ι−カラギーナン、キサンテンガム、
ローカストビーンガム、アルギン酸、アラビアゴム、特
開平7-195826号公報及び同7-9757号公報に記載のポリア
ルキレンオキサイド系共重合ポリマー、水溶性ポリビニ
ルブチラール、あるいは、特開昭62-245260号公報に記
載のカルボキシル基やスルホン酸基を有するビニルモノ
マーの単独重合体や共重合体等が、単独であるいは2種
以上を組み合わせて用いられる。
空隙にインクを保持するものであり、通常、空隙は、各
種の無機固体微粒子や有機の固体微粒子を皮膜中に含有
させることによって形成している。
は、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、カオリン、クレー、タルク、硫
酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜
鉛、水酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、ハイドロタルサ
イト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウ
ム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダル
シリカ、アルミナ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイ
ト、水酸化アルミニウム、リトポン、ゼオライト、水酸
化マグネシウム等の白色無機顔料等が挙げられる。
バインダー中に均一に分散させても、また、2次凝集粒
子を形成してバインダー中に均一に分散させてもよい。
ン、ポリアクリル酸エステル類、ポリメタクリル酸エス
テル類、ポリアクリルアミド類、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、また
は、これらの共重合体、尿素樹脂、メラミン樹脂等の微
粒子が挙げられる。
水溶性の染料を使用した場合、高い彩度のカラー画像が
得られるが、耐水性や耐湿性が劣っている。これに対し
て、記録液に顔料を使用した場合、耐水性や耐湿性の点
で優れているが、色材の分光吸収特性がブロードて高い
彩度の色素画像が得られにくい。
を使用した記録液を使用した場合の耐水性や耐湿性を改
良するために、従来から色素を固定させる種々の方法が
提案されている。
る有効な手段は、3級または4級の窒素原子を有するカ
チオン性ポリマーの均一な水溶液や微粒子ラテックスを
用いる方法である。
ット記録用紙としては、例えば、特開昭57-36692号公報
に、原紙やポリエチレンテレフタレートフィルム支持体
上に、ゼラチン及び塩基性媒染剤を含有する塗布液を塗
設しインク受容層としたインクジェット記録用紙が、特
開昭53-49113号公報に、紙内にポリエチレンイミンを含
浸させた水性インキ記録用紙が、特開昭58-24492号公報
に、カチオンまたはアニオン基を有する電解質ポリマー
を有する記録材が、特開昭63-224988号に、第1級ない
し第3級アミンまたは第4級アンモニウム塩を含有し、
pHを2〜8としたインク受容層を有する被記録材料
が、特開昭63-307979号公報に、3級または4級窒素原
子を有する親水性ポリマー媒染剤と親水性基を有する重
合体を含有する層を設けたインクジェット記録シート
が、特開昭59-198186号公報及び同59-198188号公報に、
ポリエチレンイミンの有機塩基を基材中または基材上の
塗工層中に含有させた被記録材料が、特開昭60-46288号
公報に、特定染料を含有するインクとポリアミン等を含
有する記録材料を用いたインクジェット記録法方が、特
開昭61-61887号公報、同61-72581号公報、同61-252189
号公報及び同62-174184号公報に、ポリアリルアミンを
含有するインクジェット記録用紙が、特開昭61-172786
号公報に、分子間水素結合を有するポリマー(ゼラチ
ン、ポリエチレニミン等)と分子間に水素結合性基を有
しないポリマー(ポリエチレングリコール、ポリビニル
ピロリドン等)を含有する層を有するインクジェット記
録材料が、特開昭63-162275号公報に、カチオン性ポリ
マーとカチオン性界面活性剤を支持体上に塗布または含
浸させたインクジェット記録用紙が、特開平6-143798号
公報に、プラスチック支持体上に第4級アンモニウム塩
重合物とカチオン変成ポリビニルアルコールを主成分と
する染料定着層とその上に設けられた染料透過・インク
吸収層を有する記録シートが記載されている。
号公報、同59-33177号公報、同59-96987号公報、同59-1
55088号公報、同60-11389号公報、同60-49990号公報、
同60-83882号公報、同60-109894号公報、同61-277484号
公報、同61-293886号公報、同62-19483号公報、同62-19
8493号公報、同63-49478号公報、同63-115780号公報、
同63-203896号公報、同63-274583号公報、同63-280681
号公報、同63-260477号公報、特開平1-9776号公報、同1
-24784号公報、同1-40371号公報、同3-133686号公報、
同6-234268号公報、同7-125411号公報等には、特定の3
級または4級の窒素原子を有するポリマーまたは化合物
をインク受容層中に添加することが記載されている。
定する技術は、染料の固定という点からはそれなりの効
果を認められるが、必ずしも充分ではない。
性を高めるためには媒染剤の使用量を増せばよいが、こ
の場合カチオン媒染剤の増量に伴う種々の欠点が生じや
すい。
の耐光性を劣化させたり、保存中にイエロー着色を起こ
しやすい傾向があり、媒染剤の添加量の増大に伴いこう
した欠点が顕著になりやすい。
を用いた場合には、添加量の増大に伴いカールを増加さ
せたり、皮膜の造膜性を劣化させたり、脆弱性をもたら
すという欠点がある。インク吸収層が膨潤型のものであ
る場合には、特に後者の問題が大きく、媒染剤の添加量
の増大させると、他の親水性バインダーとの相溶性が悪
化して造膜性や脆弱性を劣化させる。また、インク吸収
層が空隙型のものである場合には、空隙層を厚膜にしな
ければならないため、媒染剤の添加量が増大し、カール
が生じやすくなる。
たラテックス粒子を用いた場合、インク吸収層が膨潤型
のものであるときには、添加量の増大に伴い皮膜の失透
やクッツキが生じやすくなり、また、インク吸収層が空
隙型のものであるときには、空隙を塞いで空隙容量を低
下させてしまう。
ク吸収層の記録面側の膜面のpH値を特定の値とするこ
とにより解決できることが判明した。
に鑑みてなされたものであって、本発明の第1の目的
は、少ないカチオン媒染剤の使用量で高い耐水性と耐湿
性が達成できるインクジェット記録用紙を提供すること
にある。第2の目的は、カチオン媒染剤の使用によって
もたらされる前記の種々の欠点を抑制したインクジェッ
ト記録用紙を提供することにある。
染力を有するカチオン媒染剤を含有するインク吸収層を
支持体上に少なくとも1層有し、インク吸収層の記録面
側の膜面pHを3以上、5以下としたことを特徴とする
インクジェット記録用紙。 (2)インク吸収層が、1次粒子の平均粒径が30nm以下
の無機微粒子を含有し、空隙が形成されていることを特
徴とする上記(1)に記載のインクジェット記録用紙。 (3)無機微粒子が、気相法により合成されたシリカ、
コロイダルシリカ及びアルミナ及びアルミナ水和物の中
から選ばれた少なくとも1種の無機微粒子であることを
特徴とする上記(2)に記載のインクジェット記録用
紙。 (4)カチオン媒染剤が、平均分子量が5万以下の水溶
性媒染剤であることを特徴とする上記(1)〜(3)の
いずれかに記載のインクジェット記録用紙。 (5)カチオン媒染剤の量が、無機微粒子に対して、重
量比で0.01〜0.3であることを特徴とする上記(1)〜
(4)のいずれかに記載のインクジェット記録用紙。 (6)親水性バインダーが、ポリビニルアルコールであ
ることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記
載のインクジェット記録用紙。 (7)インク吸収層がほう酸またはほう砂を含有するこ
とを特徴とする上記(6)に記載のインクジェット記録
用紙。 (8)支持体が、非吸水性支持体であることを特徴とす
る上記(1)〜(7)のいずれかに記載のインクジェッ
ト記録用紙。 (9)上記(1)〜(8)のいずれかに記載のインクジ
ェット記録用紙に、pHが3以上、8以下である記録液
で記録することを特徴とするインクジェット記録方法。 により達成される。
988号公報には、第1級〜第3級アミン若しくは第4級
アンモニウム塩を含有しインク受容層のpHを2〜8の
範囲内に調整することで媒染剤に伴う臭気の発生を抑制
した被記録材が記載されているが、インク吸収層の記録
面側の膜面pHを特定のpH値とすることにより耐水性
と耐湿性が得られることについては記載されていない。
また、該公報には、インク吸収層の記録面側の膜面pH
を3〜5の範囲とした実施例も記載されておらず、膜面
pHとして特定化された3〜5の範囲を選定することを
示唆する記載もない。しかも、インク受容層のpHが2
〜8の範囲にあっても、インク吸収層の記録面側の膜面
pHが3〜5でない場合には本発明の効果は得られな
い。
を異にし、しかも、構成も異なるものである。
らインクジェット記録用紙に用いられる支持体、例え
ば、普通紙、アート紙、コート紙及びキャストコート紙
等の紙支持体、プラスチック支持体、両面をポリオレフ
ィンで被覆した紙支持体、これらを貼り合わせた複合支
持体を用いることができる。
度を得ることを希望する場合には、非吸水性支持体を用
いることが好ましい。非吸水性支持体としては、プラス
チックフィルムよりなる支持体またはポリオレフィンで
両面を被覆した紙支持体が好ましく用いられ、ポリオレ
フィンで両面を被覆した紙支持体が最も好ましいものと
して用いられる。
ては、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレン
フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリエチレンテレフ
タレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィル
ム、トリアセチルセルロースフィルム、ポリ塩化ビニル
フィルム、ポリイミドフィルム、ポリカーボネートフィ
ルム、セロファンなどのプラスチックフィルムよりなる
支持体等が好ましく用いられる。
の、半透明なもの及び不透明なものを用途に応じて適宜
使い分けることができる。
を用いることも好ましい。白色のフィルムとしては、少
量の硫酸バリウム、酸化チタン、酸化亜鉛などの白色顔
料をプラスチックに含有させたフィルム、裏面側または
インク吸収層側に、白色顔料(酸化チタン、硫酸バリウ
ムなど)を有する層を設けたフィルムを用いることがで
きる。
の原紙は、木材パルプを主原料とし、必要に応じて、ポ
リプロピレンなどの合成パルプあるいはナイロンやポリ
エステルなどの合成繊維を加えて抄紙される。木材パル
プとしては、LBKP、LBSP、NBKP、NBS
P、LDP、NDP、LUKP、NUKPのいずれも用
いることができるが、短繊維分の多いLBKP、NBS
P、LBSP、NDP、LDPをより多く用いることが
好ましい。但し、LBSP及びまたはLDPの比率は10
重量%以上、70重量%以下が好ましい。
えば、硫酸塩パルプ、亜硫酸塩パルプ)が好ましく、ま
た、漂白処理を行って白色度を向上させたパルプも有用
である。
ダイマー等のサイズ剤、炭酸カルシウム、タルク、酸化
チタンなどの白色顔料、スターチ、ポリアクリルアミ
ド、ポリビニルアルコール等の紙力増強剤、蛍光増白
剤、ポリエチレングリコール類等の水分保持剤、分散
剤、4級アンモニウム塩等の柔軟化剤などを適宜添加す
ることができる。
の規定で200〜500ccが好ましく、また、叩解後の繊維長
がJIS-P-8207に規定される24メッシュ残分の重量%と42
メッシュ残分の重量%との和が30乃至70%が好ましい。
なお、4メッシュ残分の重量%は20重量%以下であるこ
とが好ましい。
に、90乃至200gが好ましい。原紙の厚さは50乃至250μ
mが好ましい。
処理をして高平滑性を与えることもできる。原紙密度は
0.7乃至1.2g/m2(JIS-P-8118)が一般的である。更に
原紙剛度はJIS-P-8143に規定される条件で20乃至200g
が好ましい。
く、表面サイズ剤としては前記原紙中に添加できるサイ
ズ剤と同様のサイズ剤を使用できる。
水抽出法により測定された場合、5〜9であることが好
ましい。
ンとしては、ポリエチレンが特に好ましく、低密度のポ
リエチレン(LDPE)、高密度のポリエチレン(HD
PE)が用いられるが、他の線状低密度ポリエチレン
(LLDPE)やポリプロピレン等も使用することがで
きる。
用印画紙で広く行われているように、ポリエチレン中に
ルチルまたはアナターゼ型の酸化チタンを添加して不透
明度及び白色度を改良したものが好ましい。酸化チタン
の含有量はポリエチレンに対して概ね3〜20重量%、好
ましくは5〜15重量%である。
ンク吸収層やバック層を設けた後、低湿及び高湿化で保
存されたときにカールがないように選択される。通常、
インク吸収層側のポリエチレン層の厚さを20〜50μm、
バック層側のポリエチレン層の厚さを10〜40μmの範囲
とする。
ポリエチレン被覆紙支持体を好ましく用いることができ
る。 引っ張り強さ:JIS-P-8113で規定される強度で縦方
向が2乃至30Kg、横方向が1乃至20Kg 引き裂き強度:JIS-P-8116による規定方法で縦方向が
10乃至300g、横方向が20乃至400g クラーク剛度:20〜400cm3/100 圧縮弾性率:103Kgf/cm2以上 表面平滑度:JIS-P-8119に規定されるベツク平滑度が
500秒以上、特に1000秒以上 表面粗さ:JIS-B-0610に規定された方法で測定された
断面曲線からカットオフ値0.8mmの条件で導かれるろ波
うねり曲線について、基準長2.5mmとしてろ波最大うね
りを測定したときに、その任意の測定点100個で最大う
ねりが6μm以上の点が5個以内、また、10点平均粗さ
が4μm以内 表面光沢度:JIS-Z-8741に規定された方法で75度の角
度で測定した表面光沢度が30%以上、好ましくは70%以
上、特に好ましくは90%以上 表面白色度:JIS-Z-8722に記載された方法で測定し、
JIS-Z-8729に従って表示したとき、L*は85%以上、特
に90%以上、また、(a’*、b*)は(−2、2)、
(4、2)、(4、−8)及び(−3、−8)で囲まれ
る範囲の色調にあること 不透明度:JIS-P-8138に規定された方法で測定したと
きに50%以上、特に90%以上、最も好ましくは94%以上 支持体には、記録層との接着強度を大きくする等の目的
で、記録層の塗布に先立って、支持体にコロナ放電処理
や下引処理等を行うことが好ましい。
体上に少なくとも1層のインク吸収層を有する。このイ
ンク吸収層は、膨潤型であっても、空隙型であってもよ
く、更に両者の層を支持体上の同一の側に設けたもので
あってもよい。
液滴を適度の広さに拡げると同時に膨潤してインク液滴
を吸収する。この膨潤層に吸収されたインク中の水やそ
の他の有機溶媒はその後徐々に蒸発していき、最終的に
は非揮発成分である染料のみが実質的に皮膜中に残され
る。
して高い膨潤性を示すことが必要であり、インク液膨潤
性を示す親水性バインダーが主たる構成成分として用い
られる。好ましく用いられる親水性バインダーとして
は、例えば、ゼラチンまたはゼラチン誘導体(フェニル
カルバモイル化ゼラチン等)、ポリビニルピロリドン
(平均分子量が約20万以上が好ましい)、プルラン、ポ
リビニルアルコールまたはその誘導体、ポリエチレング
リコール(平均分子量が10万以上が好ましい)、カルボ
キシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
デキストラン、デキストリン、ポリアクリル酸及びその
塩、寒天、κ−カラギーナン、λ−カラギーナン、ι−
カラギーナン、キサンテンガム、ローカストビーンガ
ム、アルギン酸、アラビアゴム、特開平7-195826号公報
及び同7-9757号公報に記載のポリアルキレンオキサイド
系共重合性ポリマー、水溶性ポリビニルブチラール、あ
るいは、特開昭62-245260号公報に記載のカルボキシル
基やスルホン酸基を有するビニルモノマーの単独または
これらのビニルモノマーを繰り返して有する共重合体等
のポリマーを挙げることができる。これらの親水性バイ
ンダーは単独で使用してもよく、2種以上を併用しても
よい。
早い浸透性及び膨潤性を有していることが必要なため
に、膨潤型のインク吸収層の親水性バインダーには、分
子量が20万以上のポリビニルピロリドン、分子量が約5
万以上のポリエチレンオキサイド、分子量が10万以上の
ポリエチレンオキサイドとポリプロピレンオキサイドと
の共重合体、ヒドロキシエチルセルロース及びポリアク
リルアミドから選ばれる少なくとも1種を含有している
ことが好ましい。
ゾルゲル変換可能な親水性バインダーを一部使用するの
が好ましく、この点から、ゼラチン、ゼラチン誘導体及
びκ−カラギーナンの少なくとも1種を使用するのが好
ましい。
ダーは、ゼラチンまたはゼラチン誘導体を少なくとも有
するものが好ましい。特に好ましい膨潤型のインク吸収
層は、バインダーとして、ゼラチンまたはゼラチン誘導
体とポリビニルピロリドンの組み合わせ、ゼラチン誘導
体とポリビニルアルコール及びその誘導体の組み合わ
せ、ゼラチン誘導体とポリビニルピロリドンとポリビニ
ルアルコールの組み合わせ、ゼラチンまたはゼラチンと
ポリアルキレングリコール及びその誘導体の組み合わせ
のバインダーを用いたものである。
としては、通常のアルカリ処理ゼラチン及び酸処理ゼラ
チンが挙げられる。ゼラチンは、等電点が9〜5の範囲
のものを適宜選択して用いることができる。
ノ基またはイミノ基を、無水フタル酸等の酸無水物やフ
ェニルイソシアネート等のイソシアネート類等と反応さ
せアミノ基及びイミノ基の少なくとも一部を不活性化さ
せたゼラチンが好ましく用いられる。
ク吸収層の乾燥膜厚は、概ね、4〜20μm、好ましくは
6〜15μmの範囲である。
水性または疎水性のバインダーと無機または有機の固体
粒子との間に形成される。
る。以下に代表的な空隙型のインク吸収層の形成方法に
ついて説明する。 [1]相分離する2種以上のポリマーを含有する均一な
塗布液を支持体上に塗布し、乾燥過程でこれらのポリマ
ーを相分離させて空隙を形成する方法。 [2]固体微粒子及び親水性または疎水性バインダーを
含有する塗布液を支持体上に塗布し、乾燥後に、記録用
紙を水或いは適当な有機溶媒を含有する液に浸漬して固
体微粒子を溶解させて空隙を作成する方法。 [3]加熱発泡する性質を有する化合物を含有する塗布
液を支持体上に塗布し、乾燥過程でこれらの化合物を発
泡させて皮膜中に空隙を形成する方法。 [4]多孔質固体微粒子と親水性バインダーを含有する
塗布液を支持体上に塗布し、多孔質微粒子中や多孔質微
粒子間に空隙を形成する方法。 [5]親水性バインダーに対して、概ね等量以上の容積
を有する固体微粒子及びまたは油滴微粒子を混合した塗
布液を支持体上に塗布し、乾燥させて、親水性バインダ
ーと固体微粒子、油滴微粒子の間に空隙を作成する方
法。 [6]平均粒径が約0.1μm程度以下の固体微粒子を含有
させた塗布液中の固体微粒子を、塗布液の調整時または
皮膜形成時に凝集させ、2次粒子または3次元構造を形
成させて空隙を作成する方法。
上記のいかなる手段によってもよいが、カチオン媒染剤
を添加することが可能であり、表面のpHを3〜5に調
節することができることが必要である。また、記録紙表
面の光沢度をあまり低下させず、低コストで作成する観
点からすると、製造工程が複雑でない方法が好ましい。
っての好ましい空隙を形成させる方法としては、上記
[5]または[6]の方法が好ましく、特に好ましい方
法は[6]の方法である。
量(空隙容量)は記録用紙1m2当たり20ml以上あること
が好ましい。
時のインク量が少ない場合にはインク吸収性は良好であ
るものの、インク量が多くなるとインクが完全に吸収さ
れず、画質を低下させたり、乾燥性が遅いなどの問題が
生じやすい。
隙型のインク吸収層の膜厚を概ね50μm以下にすること
がひび割れ等の皮膜の物理的特性を悪化させないために
は必要で、この点からすると空隙容量を40ml/m2以下と
することは難しい。
PI 紙パルプ試験方法 No.51−87 紙及び板紙
の液体吸収性試験方法(ブリストー法)に記載された方
法で測定した時、吸収時間2秒における液体転移量(ml
/m2)で表される。なお、上記の測定方法では、測定に
純水(イオン交換水)が使用されているが、測定面積の
判別を容易にするために、2%未満の水溶性染料を含有
させてもよい。
量に対する空隙容量を空隙率という。本発明において、
空隙率を150%以上、特に、200%以上とすることが、不
必要に膜厚を厚くせないで空隙を効率的に形成できるの
で好ましい。空隙率の上限は、皮膜の強度や造膜性から
一般には制約を受けるが、通常は400%以内である。
収層を形成させる場合、固体微粒子としては従来インク
ジェット記録用紙で公知の各種の無機または有機の固体
微粒子を用いることができる。
ては、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸
マグネシウム、カオリン、クレー、タルク、硫酸カルシ
ウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、水酸化
亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、ハイドロタルサイト、珪酸
アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグ
ネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、アル
ミナ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アル
ミニウム、リトポン、ゼオライト、水酸化マグネシウム
等の白色無機顔料等を挙げることができる。
ままで均一に分散されていてもよく、2次凝集粒子を形
成してバインダー中に均一に分散されていてもよい。
ポリアクリル酸エステル類、ポリメタクリル酸エステル
類、ポリアクリルアミド類、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、またはこ
れらの共重合体、尿素樹脂、またはメラミン樹脂等の微
粒子が挙げられる。
という観点からすると無機微粒子が好ましい。
以下のものを使用することが好ましい。特に好ましい無
機微粒子の1次粒子の粒径は20nm以下である。
使用した場合、水溶性ポリマー型のカチオン媒染剤と凝
集が起りやすくなり、形成した凝集粒子も粗大化して光
沢性が低下してしまう。
が、粒子の製造上の観点から概ね3nm以上、特に6nm以
上である。
るいは空隙型のインク吸収層の断面や表面に現れた粒子
を電子顕微鏡で観察し、100個の任意の粒子の粒径を求
めてその単純平均値(個数平均)として求められる。こ
こで個々の粒子の粒径はその投影面積に等しい円を仮定
したときの直径で表したものである。
が30nm以下の無機微粒子と平均粒径が30nm以上の無機微
粒子を併用することも可能であるが、この場合、30nmを
超える無機微粒子の比率は全無機微粒子に対して50重量
%以下とすることが好ましく、20重量%以下がより好ま
しい。
が記録できる、低コストで製造できる等の点からする
と、固体微粒子としては、気相法により合成された微粒
子シリカ、コロイダルシリカ及びアルミナまたはアルミ
ナ水和物から選ばれた固体微粒子を用いることが好まし
い。
ナまたはアルミナ水和物は、半径が3〜10nmで、細孔容
積の和が0.2〜2ml/gである多孔質アルミナまたはそ
の含水物である。細孔容積は、公知の窒素吸着法により
測定することができる。
であっても、非晶質であってもよく、また、不定形粒
子、球状粒子、針状粒子など任意の形状のものを使用す
ることができる。
通常、四塩化珪素を水素及び酸素と共に高温で燃焼して
得ることができ、1次粒子の粒子径が5〜500nmのシリ
カ粉末である。特に、30nm以下の1次粒子径を有するも
のが光沢性の点で好ましい。
微粒子シリカは市販されており、市販の微粒子シリカに
は、日本アエロジル社の各種のアエロジルがある。
リカは、珪酸ナトリウムを酸等によって複分解したり、
イオン交換樹脂層を通過させたりして得られるシリカゲ
ルを加熱熟成して得られるものである。このコロイダル
シリカをインクジェット記録用紙に使用することは、例
えば、特開昭57-14091号公報、同60-219083号公報、同6
0-219084号公報、同61-20792号公報、同61-188183号公
報、同63-17807号公報、同特開平4-93284号公報、同5-2
78324号公報、同6-92011号公報、同6-183134号公報、同
6-297830号公報、同7-81214号公報、同7-101142号公
報、同7-179029号公報、同7-137431号公報、及び国際特
許公開WO94/26530号公報などに記載されている。
100nmであるが、粒子径7〜30nmのものが好ましい。
ロイダルシリカは、その表面をカチオン変成してもよ
く、例えば、Al、Ca、Mg及びBa等の無機塩で表
面を処理してもよい。
ては微粒子シリカが特に好ましく、中でも前記[6]の
空隙形成を行うのに最も適して微粒子は、気相法により
合成されたシリカである。
の特性を持たせるために親水性バインダーが用いられ
る。
ク吸収層に用いられる従来公知の各種のバインダーを使
用することができるが、着弾したインク液滴が浸透した
初期の段階で膨潤して空隙を実質的に塞いでしまわない
バインダーが好ましい。この点から特に好ましい親水性
バインダーは完全または部分ケン化のポリビニルアルコ
ールである。なお、ここでいうポリビニルアルコールに
はカチオン変性ポリビニルアルコール、アニオン変性ポ
リビニルアルコール及びノニオン変性ポリビニルアルコ
ールも含まれる。
ン化度が80以上の部分ケン化ポリビニルアルコールまた
は完全ケン化ポリビニルアルコールである。
弱性を改良する観点からすると比較的高重合度のものが
よく、平均重合度が1000〜5000、特に好ましくは2000〜
4000のものが用いられる。
例えば、特開昭61-10483号公報に記載されているよう
な、第1〜3級アミノ基や第4級アンモニウム基をポリ
ビニルアルコールの主鎖または側鎖中に有するポリビニ
ルアルコールのことであり、カチオン性基を有するエチ
レン性不飽和単量体と酢酸ビニルとの共重合体をケン化
することにより得られる。
量体としては、例えば、トリメチル−(2−アクリルア
ミド−2,2−ジメチルエチル)アンモニウムクロライ
ド、トリメチル−(3−アクリルアミド−3,3−ジメ
チルプロピル)アンモニウムクロライド、N−ビニルイ
ミダゾール、N−ビニル−2−メチルイミダゾール、N
−(3−ジメチルアミノプロピル)メタクリルアミド、
ヒドロキシルエチルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、トリメチル−(メタクリルアミドプロピル)アンモ
ニウムクロライド、N−(1,1−ジメチル−3−ジメ
チルアミノプロピル)アクリルアミド等が挙げられる。
量体と酢酸ビニルとの共重合体において、カチオン変性
基含有単量体の比率は、酢酸ビニルに対して0.1〜10モ
ル%、好ましくは0.2〜5モル%である。
常、重合度500〜4000のものが用いられるが、1000〜400
0が好ましい。
は、例えば、特開平1-206088号公報に記載されているよ
うなアニオン性基を有するポリビニルアルコール、特開
昭61-237681号公報及び同63-307979号公報に記載されて
いるようなビニルアルコールと水溶性基を有するビニル
化合物との共重合体、特開平7-285265号公報に記載され
ているような水溶性基を有する変性ポリビニルアルコー
ルが挙げられる。
は、例えば、特開平7-9758号公報に記載されているよう
なポリアルキレンオキサイド基をビニルアルコールの一
部に付加したポリビニルアルコール誘導体、特開平8-25
795号公報に記載された疎水性基を有するビニル化合物
とビニルアルコールとのブロック共重合体が挙げられ
る。
は、ポリビニルアルコールが主に用いられるが、他の親
水性バインダーを含有させることもできる。他の親水性
バインダーはポリビニルアルコールに対して概ね20重量
%以下であることが好ましい。
る場合、固体微粒子の親水性バインダーに対する重量比
は、空隙の形成方法で異なり、前記空隙を形成させる方
法[5]の場合には、概ね6〜100であり、空隙を形成
させる方法[6]の場合には、2〜10である。
て、インク吸収層中には親水性バインダーとともにカチ
オン媒染剤を含有する。
アミノ基及び第4級アンモニウム塩基を有するポリマー
媒染剤を用いることができるが、経時での変色や耐光性
の劣化が少ないこと、染料の媒染能が充分高いことなど
から、第4級アンモニウム塩基を有するポリマー媒染剤
が好ましい。
ニウム塩基を有するモノマーの単独重合体やその他のモ
ノマーとの共重合体または縮重合体である。
ニウム塩基を有するモノマーの具体例を表す。
するポリマー媒染剤の具体例を示す。(数値はモル%を
表す。)
媒染剤であっても、また、乳化重合で合成されたラテッ
クス粒子よりなるポリマー媒染剤であってもよい。イン
ク吸収層が膨潤型のインク吸収層である場合にはラテッ
クス媒染剤が、また、インク吸収層が空隙型のインク吸
収層である場合には水溶性のポリマー媒染剤が好まし
い。
量が5万以下であるカチオン媒染剤が、無機微粒子との
凝集が少ないため、カチオンサイトが効果的に耐水性や
耐湿性の改良に寄与し、また、光沢性が劣化しにくいた
めに好ましい。
均分子量の下限は特に制約はないが耐水性や耐湿性の観
点より大凡2000以上である。
ありゲルバーミエーションクロマトグラフィーから求め
たポリスチレン換算値をいう。
か空隙型か、支持体が吸水性か非吸水性か、更には記録
液の染料の濃度や記録密度等により変化するが、一般に
は、記録用紙1m2当たり0.2〜10g、好ましくは0.5〜5
gの範囲で用いられる。
として水溶性ポリマーが用いられている場合には、カチ
オン媒染剤と無機微粒子との比率が重要であり、無機微
粒子に対するカチオン媒染剤の比率が重量比で0.01〜0.
3であることが好ましい。
果が不十分になりやすく、また、0.3を超えた場合には
カールが問題になりやすい。
紙の記録面側の膜面pHを特定の値、即ち、3以上、5
以下の範囲にすることが必要である。
ット記録用紙の記録面側の膜面pHを特定の値に選定し
たため、必要最小量のカチオン媒染剤の使用により最良
の耐水性と耐湿性が得られ、カチオン媒染剤の使用量は
最小限に押さえることができ、カチオン媒染剤の多量使
用による欠陥が生じるのを防ぐことができる。
湿性は大幅に改善されるが、インクジェット記録する際
に、記録液が記録用紙表面に接触した瞬間に染料が凝集
したり、記録後経時により染料が表面に析出したりし
て、良好な最大濃度が得られなかったり、色調不良を起
こしたりする。
湿性が不十分になり、特に耐湿性の低下が大きい。
かではないが、膜面pHが5を越えると、印字後に、高
湿下で保存された場合に、インク吸収層中に取り込まれ
た水分により染料の移動度が増大して、チオン媒染剤が
含有されていても染料が滲んでしまうのではないかと考
えている。
で保存した方がより顕著であり、記録液中に含まれるグ
リセリンやジエチレングリコール等の親水性の高沸点有
機溶媒が皮膜から蒸発しきらないときにより起こりやす
い。
リンターで印字された個々のドットが経時で滲むように
なるために、特にハイライト部や中間濃度域で濃度変化
として現れる。
しまうと考えられるので、膜面pHが耐水性に影響を与
える理由は定かではないが、膜面が特定のpHであった
場合、染料が強固に媒染剤に染着し、水中に浸積されて
も流れ出しにくくなるものと推定している。
PPI紙パルプ試験方法 No.49に記載の方法に従っ
て、蒸留水を用い、30秒後に測定した表面pHをいう。
5以下に調節する方法としては、 インク吸収層を形成する塗布液のpHをあらかじめ決
められた値に設定しておき、塗布乾燥後に目的のpHに
する方法。 インク吸収層の塗布乾燥後に、適当なpHの液をオー
バオーコートし、乾燥して目的のpHを得る方法。 インク吸収層の塗布乾燥後に、適当なpHの水溶液中
に浸積・乾燥する方法。などが挙げられる。
である点からするとの方法が好ましい。
乾燥塗膜の膜面のpHとは必ずしも一致しないため、塗
布液のpHと膜面pHとの関係をあらかじめ実験等によ
り求めておくことが目的の膜面pHにするために必要で
ある。
リを適当に組み合わせて行われる。
燐酸等の無機酸、酢酸、クエン酸、コハク酸等の有機酸
が用いられ、アルカリとしては、例えば、水酸化ナトリ
ム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、アンモニア
水、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、燐酸三ナトリウ
ム、トリエタノールアミンなどが用いられる。
添加することができる。以下、説明する。
親水性バインダーを架橋し得る硬膜剤を添加することが
できる。
る場合には、硬膜化することによりインクの吸収速度が
顕著に低下するので硬膜剤の使用量は最小限度にすべき
である。
る場合、硬膜化することにインク吸収速度が改善される
ので、親水性バインダーを架橋するのが好ましい。親水
性バインダーが硬膜されることによりインク吸収速度が
改良されるのは、親水性バインダーのインク液に対する
膨潤性が抑制され、空隙の閉塞が防止されるためであ
る。
種々の官能基と反応し得る基を有する化合物であり、例
えば、エポキシ基、ホルミル基、エチレンイミノ基、活
性ビニル基等を有する化合物である。
の違いにより大きく異なるが、膨潤型では親水性バイン
ダー1g当たり0.1〜20mg、空隙型では親水性バインダ
ー1g当たり5〜500mgである。
ましいポリビニルアルコールにおいては、ほう酸及び/
またはほう砂を硬膜剤として添加するのが好ましい。ほ
う酸及び/またはほう砂の使用量はポリビニルアルコー
ル1g当たり50〜500mgである。
報、同57-87988号公報及び同62-261476号公報に記載の
紫外線吸収剤、特開昭57-74192号公報、同57-87989号公
報、同60-72785号公報、同61-146591号公報、特開平1-9
5091号公報及び同3-13376号公報等に記載されている退
色防止剤、アニオン、カチオンまたは非イオンの各種界
面活性剤、特開昭59-42993号公報、同59-52689号公報、
同62-280069号公報、同61-242871号公報及び特開平4-21
9266号公報等に記載されている蛍光増白剤、消泡剤、ジ
エチレングリコール等の潤滑剤、防腐剤、増粘剤、帯電
防止剤、マット剤等の公知の各種添加剤を含有させるこ
ともできる。
ク吸収層を支持体の同一側に2層以上有していてもよ
い。この場合、インク吸収層は、膨潤型のインク吸収層
であっても、空隙型のインク吸収層であってもよい。
げられる。 空隙型のインク吸収層のみから成る記録用紙(空隙型
のインク吸収層の重層構成を含む。)。 膨潤型のインク吸収層のみから成る記録用紙(膨潤型
のインク吸収層の重層構成を含む。)。 膨潤型のインク吸収層が下層に設けられ、上層に空隙
型のインク吸収層がある記録用紙(それぞれの層が2層
以上になっている場合を含む。)。 空隙型のインク吸収層が下層に設けられ、上層に膨潤
型のインク吸収層がある記録用紙(それぞれの層が2層
以上になっている場合を含む。)。
ンク吸収層とは反対側に、カール防止、印字直後に重ね
合わせた際のくっつきやインク転写の防止をはかるため
に種々の種類のバック層を設けることが好ましい。
吸収層の構成や厚みによっても変わるが、一般には、バ
インダーとして親水性バインダーや疎水性バインダーが
用いられる。バック層の厚みは通常は0.1〜10μmの範囲
である。
つき防止、筆記性の改良、さらにはインクジェット記録
装置内での搬送性の改良のために表面を粗面化すること
ができる。粗面化には、粒径が2〜20μmの有機または
無機の微粒子を用いることができる。
ェット記録するときに用いる水性記録液について説明す
る。
体、その他の添加剤からなっている。水溶性染料として
は、公知の、インクジェット記録で用いられている直接
染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料あるいは食品
用色素等の水溶性染料が使用できるが、直接染料または
酸性染料が好ましい。
記録液が乾燥した際に染料が析出し、ノズル先端やイン
ク供給経路で目詰まりを起こすのを防止するために、通
常、沸点が約120℃以上で室温で液状の高沸点有機溶媒
が添加される。高沸点有機溶媒は、水が蒸発した際に染
料などの固形成分が析出し、粗大析出物が発生するのを
防止する作用を有することが必要であり、そのために、
水よりはるかに低い蒸気圧を有することが要求される。
また、水に対する混和性が高い必要がある。
媒としては、例えば、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、グリセリン、ジエチレングリコールモノメチル
エーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、
トリエチレングリコールモノブチルエーテル、グリセリ
ンモノメチルエーテル、1,2,3−ブタントリオー
ル、1,2,4−ブタントリオール、1,2,4−ぺン
タントリオール、1,2,6−ヘキサントリオール、チ
オジグリコール、トリエタノールアミン、ポリエチレン
グリコール(平均分子量が約300以下)等が挙げられ
る。また、上記した以外にも、ジメチルホルムアミド、
N−メチルピロリドン等も使用できる。
エチレングリコール、トリエタノールアミン、グリセリ
ン、トリエタノールアミン等の多価アルコール類、トリ
エチレングリコールモノブチルエーテル等の多価アルコ
ールの低級アルキルエーテル等は好ましいものである。
ては、例えば、pH調節剤、金属封鎖剤、防カビ剤、粘
度調整剤、表面張力調整剤、湿潤剤、界面活性剤、及び
防錆剤、等が挙げられる。
良好にしたり、インクジェットノズルからの吐出を安定
化させる目的で、25℃において、25〜50dyne/cm、好ま
しくは28〜40dyne/cmの範囲内の表面張力を有するのが
好ましい。
いて2〜10cpが好ましく、更に好ましくは2.5〜8cpで
ある。
は、記録液のpHを3以上、8以下にすることが本発明
の効果を最大限引き出すのに好ましい。
明のインクジェット記録用紙と組み合わせた場合、特
に、相対湿度が80%を超える環境で記録され、そのまま
の状態で保存された場合、耐湿性に対する改良効果が大
きくなる。
料の安定性が低下して目詰まりを起こしやすくなった
り、インクジェットプリンター内のインク給液経路にあ
る各種の材質を腐食し易くなったりする。
る。
容量が1〜30pLである場合、記録紙上で約20〜60μmの
直径のドット径が得られるので好ましい。このようなド
ット径で印字されたカラープリントは高画質の画像を与
える。更に好ましいインク液滴の容量は2〜20pLであ
る。
いて、濃度が2倍以上異なる2種類の水性記録液を用い
た記録方式でインクジェット記録する場合、ハイライト
部では低濃度のインクが使用されるためにドットの識別
がしにくくなるが、本発明はかかる記録方式を用いた場
合にも、これらの欠点が生じることはない。
法としては、従来公知の各種の方式を用いることができ
る。記録方法の詳細は、例えば、インクジェット記録技
術の動向(中村孝一編、平成7年3月31日、日本科学情
報株式会社発行)に記載されている。
するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるも
のではない。
た紙支持体(記録面側には、厚さ35μmのアナターゼ型
二酸化チタンを13重量%含有するポリエチレン層が形成
されており、裏面側には厚みは25μmでポリエチレン層
が形成され、その上にTg=65℃のアクリル系ラテック
ス樹脂を固形分として0.6g/m2及び平均粒径が約13μm
のシリカをマット剤として0.3g/m2含有するバック層
が形成されている。)を用意した。 〈塗布液1−1の作製〉純水900ml中に、1次粒子の平
均粒径が約7nmの気相法により合成された微粒子シリカ
粉末180gを高速ホモジナイザーで撹拌しながら添加し
シリカ水分散液を作製した。次に、このシリカ水分散液
中に、例示媒染剤Mor−1(カチオン媒染剤)の25%
水溶液を100ml添加し、30分間高速ホモジナイザーで分
散して青白い澄明な分散液を得た。次に、平均重合度が
300でケン化度が88%の10%ポリビニルアルコール水溶
液を1ml添加し、更に、平均重合度が3500でケン化度が
88%の5%ポリビニルアルコール水溶液(酢酸エチルを
4重量%含有)530mlを徐々に添加した。次いで、硬膜
剤として4%ほう酸水溶液40mlを添加し、また、20mlの
エタノールを添加し、更に、10%ゼラチン水溶液を50ml
加えて空隙型のインク吸収層を形成する塗布液1−1を
作製した。 〈記録用紙1−1の作製〉40℃に加温した塗布液1−1
を、上記の両面をポリエチレンで被覆した紙支持体の記
録面側に湿潤膜厚が260μmになるように塗布し、塗布皮
膜温度が15℃以下になるように冷却した(20秒間)。次
いで、25℃の風を60秒間、30℃の風を60秒間、40℃の風
を60秒間、50℃の風を120秒間、更に35℃の風を60秒間
順次吹き付けて乾燥し、更に、25℃、相対湿度50%の雰
囲気を120秒間通過させて調湿して記録用紙1−1を作
製した。
に示す。 〈記録用紙1−2〜1−5の作製〉塗布液1−1のpH
を硝酸または水酸化ナトリウムを用いて変化させ、記録
用紙1−1と同様にして、記録用紙1−2〜1−5を作
製した。
Hを表1に示す。
て、空隙容量、インク吸収性、光沢度、カール、耐水
性、耐湿性、耐光性、最高濃度を下記により評価した。 〈1〉空隙容量 熊谷理機工業株式会社製、Bristow試験機II型(加圧
式)を使用し、接触時間2秒間における転移量(ml/
m2)を空隙容量として求めた。 〈2〉インク吸収性 熊谷理機工業株式会社製、Bristow試験機II型(加圧
式)を使用し、接触時間が0.5秒における転移量(ml/m
2)からインク吸収性を求めた。 〈3〉光沢度 日本電色工業株式会社製変角光度計(VGS-101DP)で75
度鏡面光沢を測定した。 〈4〉カール 23℃、相対湿度が20%の環境と、30℃、相対湿度が80%
の環境に、A5サイズの試料を30分間放置し、4隅の高
さを測定し、その平均値を求め、カールを評価した。記
録面を上側にして記録用紙を台上に載置したとき、記録
用紙の端部が台上より高ければ+、記録面を下側にして
記録用紙を台上に載置したとき、記録用紙の端部が台上
より高ければ−としてカールの高さを表示した。この高
さが±10mm以下で有れば概ね実用上問題がない。
を用い、下記組成のマゼンタインクの記録液で反射濃度
が約1.0になるように印字した。印字後、室温で純水中
に12時間浸漬してから反射濃度を再度測定した。
後の反射濃度の残存率を求め、耐水性とした。 (マゼンタインクの記録液の組成) 純水 75ml ジエチレングリコール 10.3g グリセリン 7.3g C9H19O(CH2OCH2O)10H 0.05g DirectRed227 1.7g 水酸化ナトリウム/硫酸でpH=5.0±0.1に調整した
後、純水にて100mlに仕上げる。 〈6〉耐湿性 記録用紙に、23℃、相対湿度80%の環境下で、オンデマ
ンド型インクジェットプリンターを用い、上記組成のマ
ゼンタインクの記録液で、反射濃度が約0.5になるよう
に印字した。印字後、そのままの状態で48時間放置し
た。印字直後の反射濃度に対する放置後の反射濃度の変
化率(0%が濃度変化なし)を調べ、耐湿性とした。 〈7〉耐光性 記録用紙に、オンデマンド型インクジェットプリンター
を用い、上記組成のマゼンタインクの記録液で反射濃度
が約1.0になるように印字した。キセノンフェードメー
ターを用い、印字した記録用紙に100時間光照射し、光
照射後の反射濃度を測定し、光照射前の反射濃度に対す
る光照射後の反射濃度の比率を色素残存率として求め、
耐光性とした。 〈8〉最高濃度 記録用紙に、オンデマンド型インクジェットプリンター
を用い、下記組成のマゼンタインクの記録液で、マゼン
タの最高濃度が得られる条件で印字し、その反射濃度を
測定し、最高濃度とした。
に調整した記録用紙1−2〜1−4は空隙容量・インク
吸収性・光沢度・カール・耐光性に殆ど悪影響を与える
ことなく耐湿性と耐水性をともに改良していることがわ
かる。
用紙1−1は耐水性が若干低く、特に耐湿性がカチオン
媒染剤を含有しているのにも係わらず劣っている。ま
た、膜面pHを2.5にした記録用紙1−5は耐水性や耐
湿性は優れているものの染料の結晶化に伴うと見られる
最大濃度の顕著な低下が認められる。
した以外は実施例−1と同様にして、表2に示す膜面p
Hを有する記録用紙2−1〜2−5を作製した。得られ
た記録用紙2−1〜2−5について、実施例−1と同様
にして、空隙容量、インク吸収性、光沢度、カール、耐
水性、耐湿性、耐光性、最高濃度を評価した。得られた
結果を表2に示す。
ンモノマー単独重合体である例示媒染剤Mor−4に変
更した場合にも、実施例−1と同様の効果が得られるこ
とがわかる。
示媒染剤Mor−1に比較してカール特性が若干低下す
るが、耐水性と耐湿性が向上している。
20%コロイダルシリカ水溶液900mlに純水100mlを加え、
高速ホモジナイザーで撹拌しながら例示媒染剤Mor−
1の25%水溶液を150ml添加し、更に30分間高速ホモジ
ナイザーで分散して青白い澄明な分散液を得た。次に、
平均重合度が300でケン化度が88%の10%ポリビニルア
ルコール水溶液を2mlを添加し、更に平均重合度が3500
でケン化度が88%の5%ポリビニルアルコール水溶液
(酢酸エチルを4重量%含有)650mlを徐々に添加し
た。次いで、硬膜剤として4%ほう酸水溶液40mlを添加
し、また、20mlのエタノールを添加し、更に、10%ゼラ
チン水溶液を50ml加えて空隙型のインク吸収層を形成す
る塗布液3−1を作製した。 〈記録用紙3−1〜3−5の作製〉上記塗布液3−1を
用い、実施例−1で使用した支持体上に、実施例−1と
同様にして塗布・乾燥して、表3に示す膜面pHを有す
る記録用紙3−1を作製した。更に、実施例−1と同様
にして、膜面pHを表3に示すようなるように変化させ
た記録用紙3−2〜3−5を作製した。
て、実施例−1と同様にして、空隙容量、インク吸収
性、光沢度、カール、耐水性、耐湿性、耐光性、最高濃
度を評価した。得られた結果を表3に示す。
れたシリカに代えてコロイダルシリカを用いた場合、空
隙容量が低下するが、実施例−1と同様に膜面pHを3
〜5にした記録用紙3−2〜3−4は最大濃度を低下さ
せずに耐水性と耐湿性を改良していることがわかる。
微粒子シリカ粉末に代えて、1次粒子の平均粒径が12n
m、20nm及び50nmの気相法により合成された微粒子シリ
カ粉末を用いた以外は、実施例−1の記録用紙1−3と
同様にして記録用紙4−1〜4−3を作製した。
剤−A及び−Bに変更した以外は、実施例−1の記録用
紙1−3と同様にして記録用紙4−4及び4−5を作製
した。
す。
ついて、実施例−1と同様にして、空隙容量、インク吸
収性、光沢度、カール、耐水性、耐湿性、耐光性、最高
濃度を評価した。得られた結果を表4に示す。
5のいずれもカールや耐光性、最大濃度を低下させずに
高い耐水性と耐湿性を有している。
カ粉末の1次粒子の平均粒径が増大すると徐々に空隙容
量と光沢性が低下し、好ましいシリカの1次粒子の平均
粒径は約30nm以下であることがわかる。
用した場合には徐々に光沢が低下してくることがわか
る。記録用紙4−4及び4−5を作製するのに使用した
塗布液には微小な凝集物が発生しておりこれが光沢低下
の原因である。
ビニルアルコール(PVA)の比率を表5に示すように
変化させた以外は、実施例−1の記録用紙1−3と同様
にして、記録用紙5−1〜5−4を作製した。
Hを表4に示す。
ついて、実施例−1と同様にして、空隙容量、インク吸
収性、光沢度、カール、耐水性、耐湿性、耐光性、最高
濃度を評価した。得られた結果を表5に示す。
−3の膜面pH、空隙容量、インク吸収性、光沢度、カ
ール、耐水性、耐湿性、耐光性、最高濃度を示した。
4のいずれもカールや耐光性、最大濃度を低下させずに
高い耐水性と耐湿性を有している。
のポリビニルアルコールに対する比率を10以上にした記
録用紙5−1は空隙容量が大きくなり、インク吸収性が
改善されているが、全面に微小なクラツクが発生して光
沢が低下している。また、気相法により合成された微粒
子シリカ粉末のポリビニルアルコールに対する比率を2
以下にした記録用紙5−4では空隙容量が低下してい
る。
含有する塗布液6−1を作製した。
0g/m2の写真用原紙の両面をポリエチレンで被覆した
紙支持体(記録面側には厚さ35μmのアナターゼ型二酸
化チタンを13重量%含有するポリエチレン層が形成され
ており、裏面側には厚さ25μmのポリエチレン層が形成
され、その上にゼラチン2.2gと平均粒径が約2μmのシ
リカをマット剤として0.1g/m2含有するバック層が形
成されている。)の記録面側に湿潤膜厚が120μmに成る
ように塗布し、冷却セットした後、乾燥して記録用紙6
−1を得た。
に示す。 〈記録用紙6−2〜6−5の作製〉塗布液6−1のpH
を硝酸または水酸化ナトリウムを用いて変化させ、記録
用紙6−1と同様にして、記録用紙6−2〜6−5を作
製した。
Hを表6に示す。
ついて、実施例−1と同様にして、光沢度、カール、耐
水性、耐湿性、耐光性、最高濃度を評価した。得られた
結果を表6に示す。
も、空隙型のインク吸収層と同様の効果が得られること
がわかる。
せ、また、膜面pHが表7に示すようになるようにした
以外は、実施例−1の記録用紙1−1と同様にして、記
録用紙7−1〜7−3を作製した。なお、気相法により
合成された微粒子シリカ粉末及びポリビニルアルコール
の塗布量が一定になるようにした。従って、例示媒染剤
Mor−1の量を増加させるに伴い、膜厚が厚くなって
いる。
Hを表7に示す。
て、実施例−1と同様にして、空隙容量、インク吸収
性、光沢度、カール、耐水性、耐湿性、耐光性、最高濃
度を評価した。得られた結果を表7に示す。
−1の媒染剤量、膜面pH、空隙容量、インク吸収性、
光沢度、カール、耐水性、耐湿性、耐光性、最高濃度を
示した。
った場合でも、カチオン媒染剤の量を増量すると耐水
性、耐湿性は大きく改善されるが、膜面pH5以下にし
たとき程には耐湿性を改良することはできない。また、
カチオン媒染剤の量を増量するとカールが大きくなり、
耐光性が急激に悪化する。
チオン媒染剤の使用量が少なくても充分高い耐水性や耐
湿性が達成でき、カチオン媒染剤の使用によってもたら
されるカールの増大、耐光性の低化、汚染等の悪影響を
最小限に押さえることができる。
Claims (9)
- 【請求項1】 親水性バインダー及びアニオン性染料に
対して媒染力を有するカチオン媒染剤を含有するインク
吸収層を支持体上に少なくとも1層有し、インク吸収層
の記録面側の膜面pHを3以上、5以下としたことを特
徴とするインクジェット記録用紙。 - 【請求項2】 インク吸収層が、1次粒子の平均粒径が
30nm以下の無機微粒子を含有し、空隙が形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録
用紙。 - 【請求項3】 無機微粒子が、気相法により合成された
シリカ、コロイダルシリカ及びアルミナ及びアルミナ水
和物の中から選ばれた少なくとも1種の無機微粒子であ
ることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記
録用紙。 - 【請求項4】 カチオン媒染剤が、平均分子量が5万以
下の水溶性媒染剤であることを特徴とする請求項1〜3
のいずれかに記載のインクジェット記録用紙。 - 【請求項5】 カチオン媒染剤の量が、無機微粒子に対
して、重量比で0.01〜0.3であることを特徴とする請求
項1〜4のいずれかに記載のインクジェット記録用紙。 - 【請求項6】 親水性バインダーが、ポリビニルアルコ
ールであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに
記載のインクジェット記録用紙。 - 【請求項7】 インク吸収層がほう酸またはほう砂を含
有することを特徴とする請求項6に記載のインクジェッ
ト記録用紙。 - 【請求項8】 支持体が、非吸水性支持体であることを
特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のインクジェ
ット記録用紙。 - 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載のインク
ジェット記録用紙に、pHが3以上、8以下である記録
液で記録することを特徴とするインクジェット記録方
法。
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