JPH11202171A - 光ファイバ担持用スペーサ及びそれを有する光ファイバケーブル - Google Patents
光ファイバ担持用スペーサ及びそれを有する光ファイバケーブルInfo
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- JPH11202171A JPH11202171A JP10003279A JP327998A JPH11202171A JP H11202171 A JPH11202171 A JP H11202171A JP 10003279 A JP10003279 A JP 10003279A JP 327998 A JP327998 A JP 327998A JP H11202171 A JPH11202171 A JP H11202171A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 しごき特性を従来の光ファイバ担持用スペー
サと同等に確保し、且つ、細径化を図った、光ファイバ
担持用スペーサ及びそれを有する光ファイバケーブルを
提供する。 【解決手段】 一定又は略一定の根本厚（Ｂ）のリブ１
ａを多数有すると共にそれらのリブ間に螺旋状のスロッ
ト２を多数有する光ファイバ担持用スペーサにおいて、
隣り合うスロット２の深さ（Ａ，Ｃ）を交互に変えたも
のとする（但し、Ａ＞Ｃである）。かかる隣り合うスロ
ット２の深さ（Ａ，Ｃ）を交互に変えた光ファイバ担持
用スペーサ３にテープ状光ファイバ心線３を、深い
（Ａ）方のスロット２に多数枚（６枚）積層して収納
し、そして、浅い（Ｃ）方のスロットに少数枚（４枚）
積層して収納することにより、光ファイバケーブル２０
とする。
サと同等に確保し、且つ、細径化を図った、光ファイバ
担持用スペーサ及びそれを有する光ファイバケーブルを
提供する。 【解決手段】 一定又は略一定の根本厚（Ｂ）のリブ１
ａを多数有すると共にそれらのリブ間に螺旋状のスロッ
ト２を多数有する光ファイバ担持用スペーサにおいて、
隣り合うスロット２の深さ（Ａ，Ｃ）を交互に変えたも
のとする（但し、Ａ＞Ｃである）。かかる隣り合うスロ
ット２の深さ（Ａ，Ｃ）を交互に変えた光ファイバ担持
用スペーサ３にテープ状光ファイバ心線３を、深い
（Ａ）方のスロット２に多数枚（６枚）積層して収納
し、そして、浅い（Ｃ）方のスロットに少数枚（４枚）
積層して収納することにより、光ファイバケーブル２０
とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ担持用
スペーサ及びそれを有する光ファイバケーブルに関す
る。
スペーサ及びそれを有する光ファイバケーブルに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】一定又は略一定の根本厚のリブを多数有
すると共にそれらのリブ間に螺旋状のスロットを多数有
する光ファイバ担持用スペーサにテープ状光ファイバ心
線を積層して収納した光ファイバケーブルは、例えば、
特開平４−８６７１２号公報及び特開平９−１７８９９
１号公報に見るように公知である。図３は、かかる従来
の光ファイバ担持用スペーサの断面図であり、そして、
図４は、その光ファイバケーブルの断面図である。
すると共にそれらのリブ間に螺旋状のスロットを多数有
する光ファイバ担持用スペーサにテープ状光ファイバ心
線を積層して収納した光ファイバケーブルは、例えば、
特開平４−８６７１２号公報及び特開平９−１７８９９
１号公報に見るように公知である。図３は、かかる従来
の光ファイバ担持用スペーサの断面図であり、そして、
図４は、その光ファイバケーブルの断面図である。
【０００３】図３において、３０は、従来の光ファイバ
担持用スペーサである。従来の光ファイバ担持用スペー
サ３０は、中央に抗張力線１４を有しており、また、そ
の抗張力線１４の外周には、熱可塑性合成樹脂を押出し
被覆して形成したスペーサ本体１１を有している。この
スペーサ本体１１の表面には、一定又は略一定の根本厚
（Ｂ´）のリブ１１ａが多数形成されており、そして、
それらのリブ１１ａ間には、深さ（Ａ´）を等しくした
螺旋状のスロット１２が多数形成されている。図４に示
されているように、従来の光ファイバケーブル４０は、
かかる光ファイバ担持用スペーサ３０の多数のスロット
１２に、一定枚数のテープ状光ファイバ心線１３を撚り
込みながら積層して収納したものである。
担持用スペーサである。従来の光ファイバ担持用スペー
サ３０は、中央に抗張力線１４を有しており、また、そ
の抗張力線１４の外周には、熱可塑性合成樹脂を押出し
被覆して形成したスペーサ本体１１を有している。この
スペーサ本体１１の表面には、一定又は略一定の根本厚
（Ｂ´）のリブ１１ａが多数形成されており、そして、
それらのリブ１１ａ間には、深さ（Ａ´）を等しくした
螺旋状のスロット１２が多数形成されている。図４に示
されているように、従来の光ファイバケーブル４０は、
かかる光ファイバ担持用スペーサ３０の多数のスロット
１２に、一定枚数のテープ状光ファイバ心線１３を撚り
込みながら積層して収納したものである。
【０００４】従来の光ファイバ担持用スペーサ３０によ
れば、前記スロット１２の深さ（Ａ´）は、テープ状光
ファイバ心線１３の積層枚数倍の厚さに、テープ心線上
面と押さえ巻きテープ（図示せず）との空間分を、加え
たものとなる。このような空間は、光ファイバケーブル
４０のしごき強度特性を満足させるために設けられる。
また、隣り合ったスロット１２とスロット１２との底部
における間隔、即ち、前記リブ１１ａの根本厚（Ｂ´）
は、前記空間と同様に、光ファイバケーブル４０のしご
き強度特性を満足させるために、一定厚以上確保する必
要がある。それ故、スロット１２は、スペーサ３０の中
心部に向けてより深く形成することができない。
れば、前記スロット１２の深さ（Ａ´）は、テープ状光
ファイバ心線１３の積層枚数倍の厚さに、テープ心線上
面と押さえ巻きテープ（図示せず）との空間分を、加え
たものとなる。このような空間は、光ファイバケーブル
４０のしごき強度特性を満足させるために設けられる。
また、隣り合ったスロット１２とスロット１２との底部
における間隔、即ち、前記リブ１１ａの根本厚（Ｂ´）
は、前記空間と同様に、光ファイバケーブル４０のしご
き強度特性を満足させるために、一定厚以上確保する必
要がある。それ故、スロット１２は、スペーサ３０の中
心部に向けてより深く形成することができない。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光ファイバ担持用スペーサのようにスロットの深さを等
しくなるように形成する場合には、ある程度以上のスロ
ットの深さ及びリブの根本厚を必要とするために、その
光ファイバ担持用スペーサの直径は、限定され、そのた
めに、光ファイバ担持用スペーサの細径化を図ることが
できないという問題があり、その結果、かかる光ファイ
バ担持用スペーサを有する光ケーブルの細径化を図るこ
とができないという問題がある。
光ファイバ担持用スペーサのようにスロットの深さを等
しくなるように形成する場合には、ある程度以上のスロ
ットの深さ及びリブの根本厚を必要とするために、その
光ファイバ担持用スペーサの直径は、限定され、そのた
めに、光ファイバ担持用スペーサの細径化を図ることが
できないという問題があり、その結果、かかる光ファイ
バ担持用スペーサを有する光ケーブルの細径化を図るこ
とができないという問題がある。
【０００６】本発明は、かかる問題を解決することを目
的としている。即ち、本発明は、しごき特性を従来の光
ファイバ担持用スペーサと同等に確保し、且つ、細径化
を図った、光ファイバ担持用スペーサ及びそれを有する
光ファイバケーブルを提供することを目的とする。
的としている。即ち、本発明は、しごき特性を従来の光
ファイバ担持用スペーサと同等に確保し、且つ、細径化
を図った、光ファイバ担持用スペーサ及びそれを有する
光ファイバケーブルを提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記問題を
解決すべく鋭意探求したところ、光ファイバ担持用スペ
ーサの隣り合うスロットの深さを交互に変え、その深い
方のスロットにテープ状光ファイバ心線を多数枚積層し
て収納し、そして、浅い方のスロットにテープ状光ファ
イバ心線を少数枚積層して収納すれば、リブ厚を従来の
光ファイバ担持用スペーサと同等とすると共に、それぞ
れのスロットについては十分な深さを確保して、それら
のスロットに従来の光ファイバ収容枚数と変わらない枚
数の光ファイバ心線を収容しつつ、従来の光ファイバ担
持用スペーサよりも細径化を図ることができることを見
いだして、本発明を完成させるに至った。
解決すべく鋭意探求したところ、光ファイバ担持用スペ
ーサの隣り合うスロットの深さを交互に変え、その深い
方のスロットにテープ状光ファイバ心線を多数枚積層し
て収納し、そして、浅い方のスロットにテープ状光ファ
イバ心線を少数枚積層して収納すれば、リブ厚を従来の
光ファイバ担持用スペーサと同等とすると共に、それぞ
れのスロットについては十分な深さを確保して、それら
のスロットに従来の光ファイバ収容枚数と変わらない枚
数の光ファイバ心線を収容しつつ、従来の光ファイバ担
持用スペーサよりも細径化を図ることができることを見
いだして、本発明を完成させるに至った。
【０００８】本第１発明は、上記目的を達成するため
に、一定又は略一定の根本厚のリブを多数有すると共に
それらのリブ間に螺旋状のスロットを多数有する光ファ
イバ担持用スペーサにおいて、隣り合うスロットの深さ
を交互に変えたことを特徴とする光ファイバ担持用スペ
ーサである。
に、一定又は略一定の根本厚のリブを多数有すると共に
それらのリブ間に螺旋状のスロットを多数有する光ファ
イバ担持用スペーサにおいて、隣り合うスロットの深さ
を交互に変えたことを特徴とする光ファイバ担持用スペ
ーサである。
【０００９】本第２発明は、第１発明の光ファイバ担持
用スペーサにテープ状光ファイバ心線を積層して収容し
た光ファイバケーブルにおいて、テープ状光ファイバ心
線を、深い方のスロットに多数枚積層して収納し、そし
て、浅い方のスロットに少数枚積層して収納したことを
特徴とする光ファイバケーブルである。
用スペーサにテープ状光ファイバ心線を積層して収容し
た光ファイバケーブルにおいて、テープ状光ファイバ心
線を、深い方のスロットに多数枚積層して収納し、そし
て、浅い方のスロットに少数枚積層して収納したことを
特徴とする光ファイバケーブルである。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１は、本発明の一実施の形態を
示す光ファイバ担持用スペーサの断面図であり、そし
て、図２は、本発明の他の実施の形態を示す光ファイバ
ケーブルの断面図である。
に基づいて説明する。図１は、本発明の一実施の形態を
示す光ファイバ担持用スペーサの断面図であり、そし
て、図２は、本発明の他の実施の形態を示す光ファイバ
ケーブルの断面図である。
【００１１】図１において、１０は、光ファイバ担持用
スペーサである。光ファイバ担持用スペーサ１０は、中
央に抗張力線４を有している。抗張力線４は、撚鋼線で
あるが、単鋼線、強化プラスチック線又はそれらの撚線
であってもかまわない。これらの抗張力線には、好まし
くは、スペーサ本体１との接着性を良くするために、直
鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、接着性
ポリエチレン、接着性ポリプロピレン樹脂等の一次被覆
樹脂が被覆されている。
スペーサである。光ファイバ担持用スペーサ１０は、中
央に抗張力線４を有している。抗張力線４は、撚鋼線で
あるが、単鋼線、強化プラスチック線又はそれらの撚線
であってもかまわない。これらの抗張力線には、好まし
くは、スペーサ本体１との接着性を良くするために、直
鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、接着性
ポリエチレン、接着性ポリプロピレン樹脂等の一次被覆
樹脂が被覆されている。
【００１２】抗張力線４の外周には、低密度ポリエチレ
ン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、
ポリアミド樹脂、ポリプロピレン樹脂等の熱可塑性合成
樹脂からなる二次被覆樹脂を押出し被覆して形成したス
ペーサ本体１を有している。このスペーサ本体１の表面
には、一定又は略一定の根本厚（Ｂ）のリブ１ａが多数
形成されており、そして、それらのリブ１ａ間には、隣
り合うスロットの深さを交互に変えた、即ち、深さ
（Ａ）及び深さ（Ｃ）を交互に変えた（但し、Ａ＞Ｃで
ある）、螺旋状のスロット２が多数形成されている。前
記スペーサ１ａの根本厚（Ｂ）は、図３に示されている
従来のスペーサ１１のリブ１１ａの根本厚（Ｂ´）と同
等（Ｂ＝Ｂ´）である。
ン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、
ポリアミド樹脂、ポリプロピレン樹脂等の熱可塑性合成
樹脂からなる二次被覆樹脂を押出し被覆して形成したス
ペーサ本体１を有している。このスペーサ本体１の表面
には、一定又は略一定の根本厚（Ｂ）のリブ１ａが多数
形成されており、そして、それらのリブ１ａ間には、隣
り合うスロットの深さを交互に変えた、即ち、深さ
（Ａ）及び深さ（Ｃ）を交互に変えた（但し、Ａ＞Ｃで
ある）、螺旋状のスロット２が多数形成されている。前
記スペーサ１ａの根本厚（Ｂ）は、図３に示されている
従来のスペーサ１１のリブ１１ａの根本厚（Ｂ´）と同
等（Ｂ＝Ｂ´）である。
【００１３】本発明の光ファイバ担持用スペーサ１０
は、このように隣り合うスロットの深さを交互に変えた
ことによって、図３に示される従来の光ファイバ担持用
スペーサ３０の径、即ち、図１，２の点線で示される
径、よりも細径化を図ることができる。
は、このように隣り合うスロットの深さを交互に変えた
ことによって、図３に示される従来の光ファイバ担持用
スペーサ３０の径、即ち、図１，２の点線で示される
径、よりも細径化を図ることができる。
【００１４】このような光ファイバ担持用スペーサ１０
は、例えば、第１のクロスヘッドダイ（図示せず）、及
び、回転ダイを有する第２のクロスヘッドダイ（図示せ
ず）を用いて形成される。即ち、光ファイバ担持用スペ
ーサ１０は、抗張力線４を第１のクロスヘッドダイに挿
通して前記一次被覆樹脂を被覆し、そして、この抗張力
線４を、隣り合うスロットの深さを交互に変えたスペー
サの断面形状に相当する回転ダイを有する第２のクロス
ヘッドダイに、挿通して、前記二次被覆樹脂を被覆する
ことにより、形成される。このような第１のクロスヘッ
ドダイ及び回転ダイを有する第２のクロスヘッドダイが
設けられた光ファイバ担持用スペーサの製造装置は、例
えば、特公平４−３１３６４公報に記載されているよう
に公知である。
は、例えば、第１のクロスヘッドダイ（図示せず）、及
び、回転ダイを有する第２のクロスヘッドダイ（図示せ
ず）を用いて形成される。即ち、光ファイバ担持用スペ
ーサ１０は、抗張力線４を第１のクロスヘッドダイに挿
通して前記一次被覆樹脂を被覆し、そして、この抗張力
線４を、隣り合うスロットの深さを交互に変えたスペー
サの断面形状に相当する回転ダイを有する第２のクロス
ヘッドダイに、挿通して、前記二次被覆樹脂を被覆する
ことにより、形成される。このような第１のクロスヘッ
ドダイ及び回転ダイを有する第２のクロスヘッドダイが
設けられた光ファイバ担持用スペーサの製造装置は、例
えば、特公平４−３１３６４公報に記載されているよう
に公知である。
【００１５】図２において、２０は、光ファイバケーブ
ルである。光ファイバケーブル２０は、前記光ファイバ
担持用スペーサ１０を有している。光ファイバ担持用ス
ペーサ１０の深い（Ａ）方のスロットには、多数枚（６
枚）のテープ状光ファイバ心線が撚り込まれながら積層
されて収容され、そして、その浅い（Ｃ）方のスロット
には、少数枚（４枚）のテープ状光ファイバ心線が撚り
込まれながら積層されて収容されている。しかしなが
ら、図２に示されているテープ状光ファイバ心線の総収
容枚数（５０枚）は、図４に示されている従来のテープ
状光ファイバ心線の総収容枚数（５０枚）とは変わらな
い。
ルである。光ファイバケーブル２０は、前記光ファイバ
担持用スペーサ１０を有している。光ファイバ担持用ス
ペーサ１０の深い（Ａ）方のスロットには、多数枚（６
枚）のテープ状光ファイバ心線が撚り込まれながら積層
されて収容され、そして、その浅い（Ｃ）方のスロット
には、少数枚（４枚）のテープ状光ファイバ心線が撚り
込まれながら積層されて収容されている。しかしなが
ら、図２に示されているテープ状光ファイバ心線の総収
容枚数（５０枚）は、図４に示されている従来のテープ
状光ファイバ心線の総収容枚数（５０枚）とは変わらな
い。
【００１６】本発明の光ファイバケーブル２０は、この
ように細径化を図った光ファイバ担持用スペーサ１０を
有するにもかかわらず、従来のテープ状光ファイバ心線
の総収容枚数（５０枚）とは変わらない枚数（５０枚）
のテープ状光ファイバ心線を収容することができる。
ように細径化を図った光ファイバ担持用スペーサ１０を
有するにもかかわらず、従来のテープ状光ファイバ心線
の総収容枚数（５０枚）とは変わらない枚数（５０枚）
のテープ状光ファイバ心線を収容することができる。
【００１７】（実施例１）外径１．４ｍｍの単鋼線によ
る（１＋６）本の撚鋼線よりなる抗張力線の外周に直鎖
状低密度ポリエチレンよりなる一次被覆樹脂を第１のク
ロスヘッドダイで被覆した。一次被覆樹脂の厚みは、４
ｍｍであった。この一次被覆樹脂を被覆した抗張力線の
外周に高密度ポリエチレンよりなる二次被覆樹脂を回転
ダイを有する第２のクロスヘッドダイで１０条のリブ及
びスロットを等間隔に形成するように被覆して光ファイ
バ担持用スペーサとした。その際、リブの山径、即ち、
スペーサの直径を１２．３ｍｍとし、そして、それらの
リブ間には、隣り合うスロットの深さを約２．９ｍｍ及
び２．１ｍｍの交互に変えた螺旋状のスロットを形成し
た。前記スペーサの直径（１２．３ｍｍ）は、光ファイ
バケーブルのしごき強度特性を満足させるために必要な
ものであった。このようにして得られた光ファイバ担持
用スペーサに、テープ状光ファイバ心線を、その深い方
のスロットに６枚積層して収納し、そして、浅い方のス
ロットに４枚積層して収納することにより、光ファイバ
ケーブルとすることができた。
る（１＋６）本の撚鋼線よりなる抗張力線の外周に直鎖
状低密度ポリエチレンよりなる一次被覆樹脂を第１のク
ロスヘッドダイで被覆した。一次被覆樹脂の厚みは、４
ｍｍであった。この一次被覆樹脂を被覆した抗張力線の
外周に高密度ポリエチレンよりなる二次被覆樹脂を回転
ダイを有する第２のクロスヘッドダイで１０条のリブ及
びスロットを等間隔に形成するように被覆して光ファイ
バ担持用スペーサとした。その際、リブの山径、即ち、
スペーサの直径を１２．３ｍｍとし、そして、それらの
リブ間には、隣り合うスロットの深さを約２．９ｍｍ及
び２．１ｍｍの交互に変えた螺旋状のスロットを形成し
た。前記スペーサの直径（１２．３ｍｍ）は、光ファイ
バケーブルのしごき強度特性を満足させるために必要な
ものであった。このようにして得られた光ファイバ担持
用スペーサに、テープ状光ファイバ心線を、その深い方
のスロットに６枚積層して収納し、そして、浅い方のス
ロットに４枚積層して収納することにより、光ファイバ
ケーブルとすることができた。
【００１８】（比較例１）外径１．４ｍｍの単鋼線によ
る（１＋６）本の撚鋼線よりなる抗張力線の外周に直鎖
状低密度ポリエチレンよりなる一次被覆樹脂を第１のク
ロスヘッドダイで被覆した。一次被覆樹脂の厚みは、４
ｍｍであった。この一次被覆樹脂を被覆した抗張力線の
外周に高密度ポリエチレンよりなる二次被覆樹脂を回転
ダイを有する第２のクロスヘッドダイで１０条のリブ及
びスロットを等間隔に形成するように被覆して光ファイ
バ担持用スペーサとした。その際、リブの山径、即ち、
スペーサの直径を１３ｍｍとし、そして、それらのリブ
間には、スロットの深さを２．５ｍｍと同一にして螺旋
状のスロットを形成した。前記スペーサの直径（１３ｍ
ｍ）は、光ファイバケーブルのしごき強度特性を満足さ
せるために必要なものであった。このようにして得られ
た光ファイバ担持用スペーサのスロットに、テープ状光
ファイバ心線を、５枚づつ積層して収納することによ
り、光ファイバケーブルとすることができた。
る（１＋６）本の撚鋼線よりなる抗張力線の外周に直鎖
状低密度ポリエチレンよりなる一次被覆樹脂を第１のク
ロスヘッドダイで被覆した。一次被覆樹脂の厚みは、４
ｍｍであった。この一次被覆樹脂を被覆した抗張力線の
外周に高密度ポリエチレンよりなる二次被覆樹脂を回転
ダイを有する第２のクロスヘッドダイで１０条のリブ及
びスロットを等間隔に形成するように被覆して光ファイ
バ担持用スペーサとした。その際、リブの山径、即ち、
スペーサの直径を１３ｍｍとし、そして、それらのリブ
間には、スロットの深さを２．５ｍｍと同一にして螺旋
状のスロットを形成した。前記スペーサの直径（１３ｍ
ｍ）は、光ファイバケーブルのしごき強度特性を満足さ
せるために必要なものであった。このようにして得られ
た光ファイバ担持用スペーサのスロットに、テープ状光
ファイバ心線を、５枚づつ積層して収納することによ
り、光ファイバケーブルとすることができた。
【００１９】前記実施例１及び比較例１によって得られ
た光ファイバ担持用スペーサの直径から計算すると、本
発明の光ファイバ担持用スペーサの外径は、従来の光フ
ァイバ担持用スペーサの外径に対して、断面積で約９０
％に細径化された。
た光ファイバ担持用スペーサの直径から計算すると、本
発明の光ファイバ担持用スペーサの外径は、従来の光フ
ァイバ担持用スペーサの外径に対して、断面積で約９０
％に細径化された。
【００２０】本発明によれば、光ファイバ担持用スペー
サの隣り合うスロットの深さを交互に変え、その深い方
のスロットにテープ状光ファイバ心線を多数枚積層して
収納し、そして、浅い方のスロットにテープ状光ファイ
バ心線を少数枚積層して収納したので、リブ厚を従来の
光ファイバ担持用スペーサと同等とすると共に、それぞ
れのスロットについては十分な深さを確保して、それら
のスロットに従来の光ファイバ収容枚数と変わらない枚
数の光ファイバ心線を収容しつつ、従来の光ファイバ担
持用スペーサよりも細径化を図ることができる。
サの隣り合うスロットの深さを交互に変え、その深い方
のスロットにテープ状光ファイバ心線を多数枚積層して
収納し、そして、浅い方のスロットにテープ状光ファイ
バ心線を少数枚積層して収納したので、リブ厚を従来の
光ファイバ担持用スペーサと同等とすると共に、それぞ
れのスロットについては十分な深さを確保して、それら
のスロットに従来の光ファイバ収容枚数と変わらない枚
数の光ファイバ心線を収容しつつ、従来の光ファイバ担
持用スペーサよりも細径化を図ることができる。
【００２１】
【発明の効果】しごき特性を従来の光ファイバ担持用ス
ペーサと同等に確保し、且つ、細径化を図った、光ファ
イバ担持用スペーサ及びそれを有する光ファイバケーブ
ルを提供することができる。
ペーサと同等に確保し、且つ、細径化を図った、光ファ
イバ担持用スペーサ及びそれを有する光ファイバケーブ
ルを提供することができる。
【図１】本発明の一実施の形態を示す光ファイバ担持用
スペーサの断面図である。
スペーサの断面図である。
【図２】本発明の他の実施の形態を示す光ファイバケー
ブルの断面図である。
ブルの断面図である。
【図３】従来の光ファイバ担持用スペーサの断面図であ
る。
る。
【図４】従来の光ファイバケーブルの断面図である。
１，１１ スペーサ本体 １ａ，１１ａ リブ ２，１２ スロット ３，１３ テープ状光ファイバ心線 ４，１４ 抗張力線 １０，３０ 光ファイバ担持用スペーサ ２０，４０ 光ファイバケーブル
Claims (2)
- 【請求項１】 一定又は略一定の根本厚のリブを多数有
すると共にそれらのリブ間に螺旋状のスロットを多数有
する光ファイバ担持用スペーサにおいて、隣り合うスロ
ットの深さを交互に変えたことを特徴とする光ファイバ
担持用スペーサ。 - 【請求項２】 請求項１記載の光ファイバ担持用スペー
サにテープ状光ファイバ心線を積層して収容した光ファ
イバケーブルにおいて、テープ状光ファイバ心線を、深
い方のスロットに多数枚積層して収納し、そして、浅い
方のスロットに少数枚積層して収納したことを特徴とす
る光ファイバケーブル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10003279A JPH11202171A (ja) | 1998-01-09 | 1998-01-09 | 光ファイバ担持用スペーサ及びそれを有する光ファイバケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10003279A JPH11202171A (ja) | 1998-01-09 | 1998-01-09 | 光ファイバ担持用スペーサ及びそれを有する光ファイバケーブル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11202171A true JPH11202171A (ja) | 1999-07-30 |
Family
ID=11552990
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10003279A Withdrawn JPH11202171A (ja) | 1998-01-09 | 1998-01-09 | 光ファイバ担持用スペーサ及びそれを有する光ファイバケーブル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11202171A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008286942A (ja) * | 2007-05-16 | 2008-11-27 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 光ファイバケーブル用スロットロッド及びそれを用いた光ファイバケーブル |
| JP2008298922A (ja) * | 2007-05-30 | 2008-12-11 | Advanced Cable Systems Corp | 光ファイバ担持用スペーサ、それを備えた光ファイバケーブルおよび光ファイバケーブルにおけるテープ状光ファイバ心線の外部への取り出し方法 |
| JP2009535663A (ja) * | 2006-04-28 | 2009-10-01 | コーニング ケーブル システムズ リミテッド ライアビリティ カンパニー | スロット付き高密度光ファイバコア及びスロット付きコアケーブル |
| KR101160160B1 (ko) | 2012-02-24 | 2012-06-27 | 일진전기 주식회사 | 고속 통신용 유티피 케이블 |
-
1998
- 1998-01-09 JP JP10003279A patent/JPH11202171A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009535663A (ja) * | 2006-04-28 | 2009-10-01 | コーニング ケーブル システムズ リミテッド ライアビリティ カンパニー | スロット付き高密度光ファイバコア及びスロット付きコアケーブル |
| JP2008286942A (ja) * | 2007-05-16 | 2008-11-27 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 光ファイバケーブル用スロットロッド及びそれを用いた光ファイバケーブル |
| JP2008298922A (ja) * | 2007-05-30 | 2008-12-11 | Advanced Cable Systems Corp | 光ファイバ担持用スペーサ、それを備えた光ファイバケーブルおよび光ファイバケーブルにおけるテープ状光ファイバ心線の外部への取り出し方法 |
| KR101160160B1 (ko) | 2012-02-24 | 2012-06-27 | 일진전기 주식회사 | 고속 통신용 유티피 케이블 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
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