JPH11202167A - 光ファイバ着色心線及びその製造方法 - Google Patents

光ファイバ着色心線及びその製造方法

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JPH11202167A
JPH11202167A JP10004847A JP484798A JPH11202167A JP H11202167 A JPH11202167 A JP H11202167A JP 10004847 A JP10004847 A JP 10004847A JP 484798 A JP484798 A JP 484798A JP H11202167 A JPH11202167 A JP H11202167A
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JP
Japan
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optical fiber
coating layer
colored
layer
outer periphery
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JP10004847A
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Masaru Igarashi
大 五十嵐
Yasusuke Yamazaki
庸介 山崎
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C25/00Surface treatment of fibres or filaments made from glass, minerals or slags
    • C03C25/10Coating
    • C03C25/104Coating to obtain optical fibres
    • C03C25/1065Multiple coatings

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】製造工程における時間的制約が低減され、被覆
層と着色層の密着性が向上し、光ファイバ心線の端末処
理作業性の向上した光ファイバ着色心線及びその製造方
法を提供する。 【解決手段】光ファイバの外周に、表面を粗面に加工さ
れた被覆層を形成し、さらにその外周に着色層を形成し
た光ファイバ着色心線とする。またこのような着色心線
を一括被覆してテープ状光ファイバ心線とする。前記粗
面は面粗度がRa:0.012〜0.080μm、かつ
表面積率:5×10-4〜40×10-4とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光通信などに使用さ
れる光ファイバ心線に関し、特に着色層を設け判別容易
とした光ファイバ着色心線及びその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバは低損失、軽量、細径、無誘
導といった利点から、通信、画像伝送、エネルギ伝送等
各種分野において近時その使用が増大している。光通信
に用いる光ファイバにおいては、光学ガラスファイバ、
石英系ガラスファイバに限らず、いずれもガラス母材を
加熱溶融、線引きしてファイバ化した後、直ちにその外
周に樹脂被覆(一次被覆)を施すことが好ましいとされ
ている。これは、ファイバ化されることにより発生する
ファイバ表面のキズや、裸ファイバ(線引直後の被覆の
ないファイバ)の状態で空気中に曝されることによるク
ラックの生長でファイバの強度が低下するのを防ぐため
である。このような一次被覆としては例えば光硬化型樹
脂、熱硬化型樹脂、熱可塑性エラストマ、エチレンビニ
ルアセテート等などによる比較的柔らかい樹脂の内部被
覆層を形成して緩衝効果を得、その外周に光硬化型樹脂
などによる比較的硬い被覆を設けて機械的強度を得る等
の技術が知られている。一次被覆の外径は250〜90
0μm程度である。このような一次被覆の材質としては
一般に、熱硬化型のシリコーン樹脂、紫外線硬化型樹脂
(以下「UV樹脂」という)、放射線硬化型樹脂等のエ
ネルギー線硬化型樹脂が良く用いられており、近年は特
にUV樹脂が多用されている。
【0003】一次被覆層としてUV樹脂を用いた光ファ
イバ(UV樹脂被覆光ファイバ)は、例えば線引炉より
線引された光ファイバに、コーティングダイスを用いて
連続的にUV樹脂を塗布し、続いて紫外線を照射して塗
布されたUV樹脂を硬化させることにより製造される。
また、このようなUV樹脂被覆光ファイバは更に単独
で、又は複数本あわせて、その外周に2次被覆が施さ
れ、光ファイバ心線とされる。この2次被覆層として、
識別を容易にするためにUV樹脂被覆光ファイバの1本
毎に対して着色層をコーティングすることがあり、この
ように着色(された)二次被覆層を有する心線は着色心
線と呼ばれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】着色心線は通常複数本
を横に並べて、それらの外側に樹脂又は樹脂組成物等を
用いて一括被覆を施すことにより、テープ状光ファイバ
心線とされる。このテープ状光ファイバ心線を、ケーブ
ル布設時などに接続しようとする場合、端末部分の一括
被覆層を除去して着色心線を露出させる必要がある。と
ころが、一括被覆層を除去する際に着色二次被覆層も一
緒に除去されてしまうという不都合がしばしば発生す
る。着色層が一緒に除去されてしまうと、当然のことな
がら素線の区別がつかなくなり、ジョイント作業が大変
困難になり、長時間を要するようになるという問題が発
生する。また、一括被覆を施さず着色心線の状態でケー
ブルとした場合でも、着色層と一次被覆層の密着力が低
い場合、接続作業時の取扱いにより着色層が剥がれてし
まい素線の区別がつかなくなる不都合が発生する。
【0005】これに対し、一次被覆層と着色層(二次被
覆層)の密着性を向上することにより上記問題を解決す
ることが検討されており、例えば一次被覆層表面にコ
ロナ放電を施して活性化した後に着色層である二次被覆
層を設けることにより、一次被覆層と着色二次被覆層の
密着力向上を図る(特開平4−162006号公報)、
一次被覆を硬化させた後、その表面に更に紫外線を照
射し、その後着色二次被覆層を設けることにより、一次
被覆層と着色層の密着力向上を図る(特開平4−163
505号公報)、光ファイバ素線の最外層である樹脂
被覆層の硬化度を90〜99%にしておき、さらにオー
バーコート層を設ける直前に完全硬化させて、樹脂被覆
とオーバーコート層の密着性を向上させる(特開平7−
277775号公報)、着色層の内側に隣接する被覆
層が未硬化または部分硬化の状態で、該着色層用樹脂組
成物を塗布し、その後前記被覆層及び着色層を同時に硬
化させることにより、着色層とその内側の被覆層との密
着力向上を図る(特開平6−191872号公報)等の
方法がすでに提案されている。
【0006】上記〜の方法は、一次被覆の表面状態
を改めて活性化するか(,)、あるいは活性化され
た状態を残しておいて()、このような状態で一次被
覆表面に発生した活性種(ラジカル)の作用を利用して
密着力を向上させている。活性種は化学的に不安定な状
態であるため時間経過とともにその数は減少する。すな
わち、〜の手段を施した後、着色が行われるまでの
時間経過に従い、一次被覆層と着色層の密着力を向上さ
せる効果が減少する。また、の手段では一次被覆と着
色層を一括硬化させるため、一次被覆の形成と着色を別
時間にあるいは別の場所で行なうことができない。〜
の先行技術はそれぞれ有効なものであるが、いずれも
一次被覆層形成工程と着色二次被覆層形成工程の間に時
間間隔をおかないことが要求される。
【0007】このような現状に鑑み、本発明は従来技術
のような製造工程において時間的制約、空間的(場所
的)制約を受けることなく、一次被覆(被覆層)と着色
二次被覆層(着色層)の密着力が高く、一括被覆を除去
する際に或いはケーブル接続時における着色心線単体で
の取扱いの際に、着色層が一緒に除去されてしまうとい
ったことがなく、ジョイント作業を簡便、迅速に行なう
ことができ、伝送特性も良好な光ファイバ着色心線及び
その製造方法を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する手段
として、本発明は (1)光ファイバの外周に1層以上の被
覆層、更にその外周に着色層を形成されてなる光ファイ
バ着色心線において、表面を粗面に加工された被覆層の
外周に着色層が形成されてなることを特徴とする光ファ
イバ着色心線、(2) 前記粗面の面粗度(JIS B60
1−1994)が算術平均粗さがRa:0.012〜
0.080μmであることを特徴とする上記(1) 記載の
光ファイバ着色心線、及び(3) 前記粗面の表面積率が5
×10-4〜40×10-4であることを特徴とする上記
(1) または(2) に記載の光ファイバ着色心線を提供す
る。また本発明は、(4) 光ファイバ心線を複数本並べそ
の外側を樹脂又は樹脂組成物で一括被覆してなるテープ
状光ファイバ心線において、前記光ファイバ心線は光フ
ァイバの外周に1層以上の被覆層、更にその外周に着色
層を形成され、前記着色層は表面を粗面に加工された被
覆層の外周に形成されてなること特徴とするテープ状光
ファイバ心線を提供する。さらに本発明は(5) 光ファイ
バの外周に表面が粗面加工された被覆層を形成した後、
更に外周に着色層を形成することを特徴とする光ファイ
バ着色心線の製造方法を提供する。本発明において、前
記粗面加工は、(a) 前記被覆層の硬化を酸素4〜6%
(モル%)含有の不活性ガス雰囲気中で行なう、(b) 前
記被覆層を形成した後に該被覆層と同じ材料を霧状を噴
霧した雰囲気中を通過させて凸部を形成し、該被覆層と
該凸部を同時に硬化させることにより行なうこと、(c)
前記被覆層を形成し硬化させた後に、該被覆層を溶解す
る材料を噴霧した雰囲気中を通過させることにより行な
う、又は(d) 前記着色層を形成する直前に前記被覆層表
面を機械的に加工して行なう、ことが特に好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、従来法のように被覆層
と着色層の間の化学的作用により密着性向上を図るので
はなく、被覆層表面に適切な粗さを設けることにより物
理的に着色層との密着性を向上するものである。なお、
本発明において被覆層とは、光ファイバ着色心線の着色
層より内側に設けられた被覆層全体を意味し、被覆層の
表面とは被覆層の最も外側にある層で着色層と直接接す
る面を意味する。従って、被覆層は1層または複数層の
いずれでもよい。複数層とは例えば従来技術の欄で説明
したような構成の場合である。また本発明において、着
色層とは被覆層の外側に被覆形成された着色された最外
層を意味する。図1は本発明を模式的に説明する概略説
明図であり、1は光ファイバ、2は被覆層、4は着色層
を示す。被覆層2の表面を粗面3にすることにより、被
覆層2と着色層4の間の摩擦力が大きくなるので、密着
が強固になり、着色層4の耐剥離特性を向上できる。ま
た、表面を粗面加工した被覆層の形成工程と、着色層の
形成を独立して行っても、密着力向上の効果には影響し
ないので、前記した従来技術の問題点であった時間的、
場所的な制約がなくなる。
【0010】本発明において、被覆層の表面粗さはJI
S B 0601−1994に従い測定するとき、算術
平均粗さRa:0.012〜0.080μmの範囲とす
る。Raが0.012μm未満では密着力向上の効果が
小さい。また、Raが0.080μmを超えると密着力
は向上するが光ファイバの伝送特性損失が増加するので
好ましくない。なお、表面粗さは表面粗さ計で測定した
粗さ曲線をy=f(x) とした場合、下記の数1の式で表
される。
【数1】
【0011】また本発明において、被覆層の表面積率を
5×10-4〜40×10-4とする。この表面率の大小
は、被覆層表面の凹凸の程度を表している。表面積率が
5×10-4未満では均一な密着力を維持することが難し
く、40×10-4を超えると密着力は向上するが光ファ
イバの伝送特性損失が増加するので好ましくない。な
お、表面積率とは、表面の凹凸によって生じた表面積増
分の単純投影面積に対する割合であり、例えば表面の突
起を模式的に四角錐と考えた場合、〔表面積率=(側面
積/底面積)−1〕で表される。表面積率の測定は3次
元電子顕微鏡で得られた表面状態を示す3次元グラフを
もとに、積分により表面積を算出する。
【0012】本発明の光ファイバ着色心線の製法を具体
的に説明すると、まず光ファイバ母材を約2000℃の
加熱炉(線引炉)で溶融しながら張力をかけることによ
り線引きし、線引された直後の光ファイバ(裸線)を冷
却装置を通過させて約100℃以下まで冷却する。続い
て例えば被覆層用樹脂(又は樹脂組成物)を入れたダイ
ス中に光ファイバ(裸線)を通過させることにより被覆
層を形成した後、該被覆層の硬化手段を通過させ、さら
に被覆層の表面を粗面加工する。または、被覆層を形成
した後、続いて被覆層と同じ材料を用いて表面に微小な
凸部を形成し、両者を同時に硬化させる。その後、着色
層を公知技術に従い形成するが、この工程は被覆層形成
工程の直後に行ってもよいし、時間間隔を開けて別工程
として行ってもよい。
【0013】本発明の粗面加工手段としては、種々の化
学的又は物理的手段を採用できるが、具体的には次のよ
うな方法が挙げられ、各手段の条件を調整して本発明の
粗面加工範囲となるようにする。 (a)被覆用樹脂を塗布した後、続いて硬化させる際に不
活性ガス中に酸素(O2)を4〜6%程度混入した雰囲
気中で実施する。 (b)被覆層を塗布した後、被覆層と同じ材料の樹脂を霧
状に噴霧させた雰囲気中を通過させて凸部を形成し、被
覆層と同時に硬化させる。 (c)被覆層を硬化させた後、例えば硫酸等の該被覆層を
溶解する材料を噴霧した雰囲気中を通過させて凹部を形
成する。 (d)被覆層を硬化させた後、表面を機械的に粗面加工す
る。例えばやすりがけ、等である。
【0014】本発明において被覆層の材質としては、例
えば熱硬化型樹脂、紫外線硬化型樹脂、電子線硬化型樹
脂等のエネルギー線硬化型樹脂が挙げられ、具体的には
例えばシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、
ポリエステル樹脂、エポキシアクリレート樹脂、ウレタ
ンアクリレート樹脂、フッ化アクリレート樹脂、ポリエ
ステルアクリレート樹脂、ブタジエンアクリレート樹脂
等を用いることができる。エネルギー線硬化型樹脂以外
の樹脂を用いることも勿論可能である。中でも好ましい
樹脂としては紫外線硬化型樹脂が挙げられる。また、一
般にこの種の材料に添加された光開始剤、増感剤、酸化
防止剤、光安定剤、樹脂カップリング剤、表面処理剤、
粒子分散剤等を添加することは、被覆樹脂の安定性、機
能性を高めるため有効である。被覆層の層厚さも特に限
定されるところはなくこの種の技術分野で通常施される
厚さを任意に選択できる。
【0015】本発明において、上記のように表面を粗面
加工された被覆層の外周に形成する着色層の材質として
は、例えば上記したような被覆形成用樹脂に着色剤を混
合したもの、あるいは溶剤型インク(揮発性溶剤に顔料
を溶かしこんだインク)が挙げられる。着色層の形成方
法は着色層形成用材料を入れた着色ダイス中に表面加工
済の被覆層を形成された光ファイバを通過させた後、着
色層に対応した硬化手段により着色層を硬化させる。着
色層の層厚さは通常1〜数μmで十分である。
【0016】なお、本発明は被覆層と着色層の関係にそ
の特徴を有するものであるため、被覆層を有する光ファ
イバであれば、光ファイバ(裸線)そのものの材質、屈
折率構造、製法等について特に限定されるところはな
い。
【0017】
【実施例】(実施例1〜4及び比較例1〜4)石英ガラ
ス系光ファイバ(外径125μm)を線引きし、ダイス
を用いて、アクリレート系紫外線硬化型樹脂を塗布し、
酸素濃度4〜6%の雰囲気中で紫外線照射により硬化さ
せて厚さ60μmの被覆層を形成し、ファイバを巻き取
るキャプスタンのファイバとの接触面の表面積率を40
×10-4〜 5×10-4として巻き取ることにより、表
1に示すような表面粗度及び表面積率を有する被覆層を
形成した。次いで着色層を4μmの厚さとなるように形
成した。形成手段は着色ダイス中に被覆層付ファイバを
通すことによった。得られたそれぞれの光ファイバ着色
心線(実施例1〜4及び比較例1〜4)について、面粗
度は表面粗さ計により測定した。表面積率及び表面粗さ
は光ファイバ着色心線の表面にタングステンを蒸着さ
せ、3次元電子顕微鏡〔(株)日立製作所製、S−40
00〕により表面の凹凸をグラフ化した後、数値解析を
行って求めた。
【0018】得られた各着色心線について以下の試験を
行った。結果を表1 に示す。 ジェリー浸漬試験:光ケーブル構成材料として通常用い
られる油分をベースとしたゲル状の混和物(ジェリー)
中に着色心線を60℃×60日の条件で浸漬させる。ベ
ースのオイル分が着色層中に浸透した際の、被覆層−着
色層の密着力が低下するか否かを検証する試験である。 温水試験:60℃の温水中に着色心線を60日浸漬させ
る。水分が着色層に浸透した際の、被覆層−着色層の密
着力が低下するか否かを検証する試験。 剥離試験:着色心線を一括被覆させたテープ点線を形成
する際の被覆材として通常用いられる紫外線硬化型樹脂
のシートを作成し、上記浸漬試験後の着色心線を載せ、
紫外線を照射させ、シートを硬化させる。この後しーと
と着色心線を分離する。シート上に着色層が剥離してし
まった場合〔剥離〕、シートに着色層か残らなかった場
合〔良好〕と判定する。剥離試験の後の各着色心線の伝
送損失を測定した結果も表1 に併せて示す。
【0019】
【表1】
【0020】表1の結果から、本発明の粗面加工による
表面粗さ、及び表面積率の範囲が非常に有効であること
がわかる。なお、本発明は以上の実施例のものに限定さ
れるものではなく、この種の着色心線及び着色心線を一
括被覆したテープ状ファイバ等に利用できる。
【発明の効果】以上説明のとおり、本発明は被覆層の表
面が粗面加工されていることにより密着性が向上してい
るので、被覆層と着色層を形成する間の時間的制約を受
けず、剥がれにくい着色層を形成することができる。本
発明の着色心線はさらに外周に一括被覆を施したテープ
状光ファイバ心線等の布設において、一括被覆層を除去
する際に着色層が一括被覆層と一緒に剥がれることはな
くなり、接続作業等を迅速、容易、確実に行なうことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の着色心線の構造を模式的に説明する図
である。
【符号の説明】
1 光ファイバ、 2 被覆層、 3 粗面、
4 着色層。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバの外周に1層以上の被覆層、
    更にその外周に着色層を形成されてなる光ファイバ着色
    心線において、表面を粗面に加工された被覆層の外周に
    着色層が形成されてなることを特徴とする光ファイバ着
    色心線。
  2. 【請求項2】 前記粗面の面粗度(JIS B601−
    1994)が算術平均粗さRa:0.012〜0.08
    0μmであることを特徴とする請求項1に記載の光ファ
    イバ着色心線。
  3. 【請求項3】 前記粗面の表面積率が5×10-4〜40
    ×10-4であることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載の光ファイバ着色心線。
  4. 【請求項4】 光ファイバ心線を複数本並べその外側を
    樹脂又は樹脂組成物で一括被覆してなるテープ状光ファ
    イバ心線において、前記光ファイバ心線は光ファイバの
    外周に1層以上の被覆層、更にその外周に着色層を形成
    され、前記着色層は表面を粗面に加工された被覆層の外
    周に形成されてなること特徴とするテープ状光ファイバ
    心線。
  5. 【請求項5】 光ファイバの外周に表面が粗面加工され
    た被覆層を形成した後、更に外周に着色層を形成するこ
    とを特徴とする光ファイバ着色心線の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記粗面加工は、前記被覆層の硬化を酸
    素4〜6モル%含有の不活性ガス雰囲気中で行なうこと
    を特徴とする請求項5に記載の光ファイバ着色心線の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 前記粗面加工は、前記被覆層を形成した
    後に該被覆層と同じ材料を霧状を噴霧した雰囲気中を通
    過させて凸部を形成し、該被覆層と該凸部を同時に硬化
    させることにより行なうことを特徴とする請求項5記載
    の光ファイバ着色心線の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記粗面加工は前記被覆層を形成し硬化
    させた後に、該被覆層を溶解する材料を噴霧した雰囲気
    中を通過させることにより行なうことを特徴とする請求
    項5記載の光ファイバ着色心線の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記粗面加工は前記着色層を形成する直
    前に前記被覆層表面を機械的に加工して行なうことを特
    徴とする請求項5記載の光ファイバ着色心線の製造方
    法。
JP10004847A 1998-01-13 1998-01-13 光ファイバ着色心線及びその製造方法 Pending JPH11202167A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007163954A (ja) * 2005-12-15 2007-06-28 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ファイバ心線および光ファイバテープ心線
JP2013117655A (ja) * 2011-12-05 2013-06-13 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバおよび光ファイバの製造方法
JP2018010238A (ja) * 2016-07-15 2018-01-18 住友電気工業株式会社 光ファイバテープ心線、その製造方法、及びその製造装置
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