JPH1120210A - ワイヤドットプリンタヘッド及びその駆動装置 - Google Patents

ワイヤドットプリンタヘッド及びその駆動装置

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Publication number
JPH1120210A
JPH1120210A JP17556397A JP17556397A JPH1120210A JP H1120210 A JPH1120210 A JP H1120210A JP 17556397 A JP17556397 A JP 17556397A JP 17556397 A JP17556397 A JP 17556397A JP H1120210 A JPH1120210 A JP H1120210A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
armature
switching element
signal
printer head
Prior art date
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Application number
JP17556397A
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English (en)
Inventor
Yuji Eguchi
裕司 江口
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Publication date
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Publication of JPH1120210A publication Critical patent/JPH1120210A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アーマチュアを反印字方向に急速に復帰させ
ることにより、ワイヤの先端にインクリボンが引っ掛か
る状態を回避するとともに、高速印字を可能にする。 【解決手段】 第一のヨーク7と第一のコア8と第一の
コイル9とを有する第一の電磁駆動部5と、第二のヨー
ク11と第二のコア12と第二のコイル13とを有する
第二の電磁駆動部6とを、アーマチュア3を間にして対
向配置する。第一の電磁駆動部5を駆動してアーマチュ
ア3をワイヤ2とともに印字方向に駆動した直後に、第
二の電磁駆動部6を駆動してアーマチュア3を反印字方
向に急速に復帰させるようにする。これにより、ワイヤ
2の先端にインクリボンが引っ掛かる状態を回避すると
ともに、高速印字を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤドットプリ
ンタヘッド及びその駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、図8ないし図10を参照して従来
のワイヤドットプリンタヘッドの原理について説明す
る。図8において、一部しか図示しないが、51は環状
のヨークで、このヨーク51には、アーマチュア52を
回動自在に支える環状壁53と、アーマチュア52に対
向する複数のコア54とが一体に形成され、これらのコ
ア54にはコイル55が装着されている。アーマチュア
52の先端にはワイヤ56の後端が溶接等の手段により
固定されている。アーマチュア52はアーマチュアスプ
リング57により反印字方向(点線矢印方向)に付勢さ
れている。
【0003】図9に示すように、VD の電圧に定められ
たコイル駆動電源58にコイル55の一端が接続され、
コイル55の他端にはトランジスタ59のコレクタが接
続され、このトランジスタ59のエミッタがグランドに
接続されている。そして、印字信号Aをインバータ60
により反転してトランジスタ59のベースに印加し、ト
ランジスタ59をオンにすると、コイル駆動電源58か
らコイル55に電流が流れるように構成されている。コ
イル55に電流が流れると、アーマチュア52がコア5
4に吸引される。これにより、アーマチュア52がアー
マチュアスプリング57の付勢力に抗してコア54に吸
引される。すなわち、アーマチュア52が環状壁53と
の接触部を支点として印字方向(図8における実線矢印
方向)に回動し、ワイヤ56が図示しないプラテン上の
用紙及びインクリボンを叩打することで印字がなされ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、コイル55に
電流Iを流したときのワイヤ56の動作を図10のタイ
ムチャートに基づいて説明する。Aは印字信号のタイミ
ング、Bはコイル55に流れる電流Iの変化、Cはワイ
ヤ56の変位量を示す。印字信号Aが出力されるとコイ
ル55に電流Iが流れるが、この電流Iはコイル55の
インダクタンスにより急には立ち上がらない。また、印
字信号Aが途切れたときには、コイル55のインダクタ
ンスにより電流Iが遅れて立ち下がることになる。さら
にコア54とアーマチュア52との間には残留磁気があ
るため、アーマチュア52がアーマチュアスプリング5
7により反印字方向に付勢されているにも拘らず、ワイ
ヤ56は印字信号Aがオフになっても戻りが遅くなる。
これにより、ワイヤ56が完全に戻りきらないうちにワ
イヤドットプリンタヘッドをインクリボンに対して相対
的に移動させると、ワイヤ56の先端がインクリボンに
引っ掛かることがある。ワイヤ56が完全に戻るまで印
字サイクルに余裕をもたせると高速印字ができなくなる
問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のワイヤド
ットプリンタヘッドは、支点部により回動自在に支持さ
れて回動運動によりワイヤをプラテンに衝突させるアー
マチュアと、このアーマチュアの一方の面に対向配置さ
れた第一のヨークと第一のコアとこの第一のコアに保持
された第一のコイルとを有して前記第一のコイルに電流
を流したときに前記アーマチュアを印字方向に駆動する
第一の電磁駆動部と、前記アーマチュアの他方の面に対
向配置された第二のヨークと第二のコアとこの第二のコ
アに保持された第二のコイルとを有して前記第二のコイ
ルに電流を流したときに前記アーマチュアを反印字方向
に復帰させる第二の電磁駆動部とを具備する。
【0006】したがって、第一のコイルに電流を流すこ
とにより、第一のコアとアーマチュアとの間に磁力が生
ずるためアーマチュアが印字方向に駆動されるが、その
直後に第二のコイルに電流を流すことにより、第二のコ
アとアーマチュアとの間に生ずる磁力によってアーマチ
ュアを反印字方向に急速に復帰させることが可能とな
る。
【0007】請求項2記載のワイヤドットプリンタヘッ
ドは、請求項1記載の発明において、第一の電磁駆動部
によりアーマチュアを印字方向に駆動する駆動力よりも
弱い力でアーマチュアを反印字方向に付勢する付勢手段
を具備する。
【0008】したがって、電源を切ったときに、アーマ
チュアを反印字方向に復帰させた状態に安定させること
が可能となる。
【0009】請求項3記載のワイヤドットプリンタヘッ
ド駆動装置は、請求項1又は2記載のワイヤドットプリ
ンタヘッドと、このワイヤドットプリンタヘッドの第一
のコイルをコイル駆動電源に接続する第一のスイッチン
グ素子と、第二のコイルをコイル駆動電源に接続する第
二のスイッチング素子と、印字信号の受信期間中に前記
第一のスイッチング素子にその第一のスイッチング素子
をオン状態にする旨の信号を出力するとともに印字信号
が途切れたときに前記第二のスイッチング素子にその第
二のスイッチング素子をオンにする旨の信号を出力する
切替制御手段とを具備する。
【0010】したがって、印字信号の受信期間中に第一
のコイルとコイル駆動電源との間が接続されて第一のコ
イルに電流が流れるため、第一のコアとアーマチュアと
の間に生ずる磁力によってアーマチュアが印字方向に駆
動されるが、印字信号が途絶えたときに、第二のコイル
とコイル駆動電源との間が接続されて第二のコイルに電
流が流れるため、第二のコアとアーマチュアとの間に生
ずる磁力によってアーマチュアを反印字方向に急速に復
帰させることが可能となる。
【0011】請求項4記載のワイヤドットプリンタヘッ
ド駆動装置は、請求項2記載のワイヤドットプリンタヘ
ッドと、このワイヤドットプリンタヘッドの第一のコイ
ルをコイル駆動電源に接続する第一のスイッチング素子
と、第二のコイルをコイル駆動電源に接続する第二のス
イッチング素子と、印字信号を受信したときに前記第一
のスイッチング素子にその第一のスイッチング素子をオ
ン状態にする旨の信号を出力するとともにこの信号の出
力時から所定のタイミングをおいて前記第二のスイッチ
ング素子にその第二のスイッチング素子をオンにする旨
の信号を出力する位相制御手段とを具備する。
【0012】したがって、印字信号を受信したときに、
第一のコイルとコイル駆動電源との間が接続され第一の
コイルに電流が流れるため、第一のコアとアーマチュア
との間に生ずる磁力によってアーマチュアが印字方向に
駆動されるが、その直後に所定のタイミングをおいて第
二のコイルとコイル駆動電源との間が接続され第二のコ
イルに電流が流れるため、第二のコアとアーマチュアと
の間に生ずる磁力によってアーマチュアが反印字方向に
急速に復帰される。また、アーマチュアは付勢手段によ
り反印字方向に付勢されているので、印字信号が途絶え
た状態でもアーマチュアが反印字方向に復帰する安定状
態に維持される。
【0013】請求項5記載のワイヤドットプリンタヘッ
ド駆動手段は、請求項1記載のワイヤドットプリンタヘ
ッドと、このワイヤドットプリンタヘッドの第一のコイ
ルをコイル駆動電源に接続する第一のスイッチング素子
と、第二のコイルをコイル駆動電源に接続する第二のス
イッチング素子と、印字信号を受信したときに前記第一
のスイッチング素子にその第一のスイッチング素子をオ
ン状態にする旨の信号を出力するとともにこの信号の出
力時から所定のタイミングをおいて前記第二のスイッチ
ング素子にその第二のスイッチング素子をオンにする旨
の信号を出力する位相制御手段と、第一のコイルに流す
電流よりも微弱な電流を第二のコイルに継続的に流すバ
イアス電源とを具備する。
【0014】したがって、印字信号を受信したときに、
第一のコイルとコイル駆動電源との間が接続され第一の
コイルに電流が流れるため、第一のコアとアーマチュア
との間に生ずる磁力によってアーマチュアが印字方向に
駆動されるが、その直後に所定のタイミングをおいて第
二のコイルとコイル駆動電源との間が接続され第二のコ
イルに電流が流れるため、第二のコアとアーマチュアと
の間に生ずる磁力によってアーマチュアが反印字方向に
急速に復帰される。また、第二のコイルにはバイアス電
源から微弱な電流が流れるため、印字信号が途絶えた状
態でもアーマチュアが反印字方向に復帰する安定状態に
維持される。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図3に基づいて説明する。一部しか図示しないが
図1にワイヤドットプリンタヘッド1の主要構造を示
す。一端にワイヤ2が溶接等の手段により固定されたア
ーマチュア3が支点部4により回動自在に支持されてい
る。そして、アーマチュア3を間にして第一の電磁駆動
部5と第二の電磁駆動部6とが対向配置されている。第
一の電磁駆動部5は、アーマチュア3の一方の面(図1
において下面)に対向配置された第一のヨーク7とこの
第一のヨーク7に一体に形成された第一のコア8とこの
第一のコア8に保持された第一のコイル9とを有する。
また、第一のヨーク7には支点部4に近接する環状壁1
0が一体に形成されている。第二の電磁駆動部6は、ア
ーマチュア3の他方の面(図1において上面)に対向配
置された第二のヨーク11とこの第二のヨーク11に一
体に形成された第二のコア12とこの第二のコア12に
保持された第二のコイル13とを有する。また、第二の
ヨーク11には支点部4に近接する環状壁14が一体に
形成されている。なお、第一、第二のヨーク7,11は
環状の形に形成され、その外周付近に個々のアーマチュ
ア3に対向する複数の第一、第二のコア8,12が配列
されている。そして、アーマチュア3と第二のヨーク1
1との間にはアーマチュア3を反印字方向(図1におい
て点線矢印方向)に付勢する付勢手段(アーマチュアス
プリング)15が設けられている。この付勢手段15が
アーマチュア3を反印字方向に駆動する力は、第一の電
磁駆動部5によりアーマチュア3を印字方向に駆動する
駆動力よりも弱い力に設定されている。
【0016】なお、第一、第二のヨーク7,11は環状
の形に形成され、その外周付近に個々のアーマチュア3
に対向する複数の第一、第二のコア8,12が配列され
ている。また、支点部4は、第一、第二の電磁駆動部
5,6を囲繞するハウジング(図示せず)に設けられて
いる。
【0017】次に、図2を参照し、ワイヤドットプリン
タヘッド駆動装置16の構成について説明する。VD
る電圧に定められたコイル駆動電源17に第一、第二の
コイル9,13の一端が接続されている。第一のコイル
9の他端には第一のスイッチング素子であるトランジス
タ18のコレクタが接続され、第二のコイル13の他端
には第二のスイッチング素子であるトランジスタ19の
コレクタが接続されている。これらのトランジスタ1
8,19のエミッタはグランドに接続されている。
【0018】そして、印字信号Aの受信期間中にトラン
ジスタ18にそのトランジスタ18をオン状態にする旨
の信号を出力するとともに印字信号Aが途切れたときに
トランジスタ19にそのトランジスタ19をオンにする
旨の信号を出力する切替制御手段20が設けられてい
る。この切替制御手段20は、印字信号Aを反転してト
ランジスタ18のベースにこのトランジスタ18をオン
にする旨の信号を出力するインバータ21と、印字信号
Aが途切れたときのインバータ21の出力信号を反転し
た信号Dをトランジスタ19のベースに出力してこのト
ランジスタ19をオンにするインバータ22とよりな
る。
【0019】このような構成において、印字信号Aが出
力されると、インバータ21の反転信号によりトランジ
スタ18がオンとなるため、第一のコイル9が通電さ
れ、アーマチュア3が第一のコア8に吸引される。すな
わち、アーマチュア3が付勢手段15の付勢力に抗して
支点部4を中心に印字方向(図1において実線矢印方
向)に回動し、図示しないがプラテン上の用紙及びイン
クリボンにワイヤ2の先端が叩打することで印字がなさ
れる。続いて、印字信号Aが途切れたときに、インバー
タ21から出力されインバータ22により反転された信
号Dがトランジスタ19のベースに印加されることによ
ってトランジスタ19がオンになる。これにより、アー
マチュア3が付勢手段15の付勢力と第二のコア12に
生ずる吸引力とにより第二のコア12に吸引される。す
なわち、アーマチュア3が支点部4を中心に反印字方向
(図1において点線矢印方向)に復帰する。
【0020】ここで、第一、第二のコイル9,13に電
流を流したときのワイヤ2の動作を図3のタイムチャー
トに基づいて説明する。Aはトランジスタ18をオンに
する印字信号の出力タイミング、Bは第一のコイル9に
流れる電流の変化、Dはトランジスタ19をオンにする
信号の出力タイミング、Eは第二のコイル13に流れる
電流の変化、Cはワイヤ2の変位を示す。このタイムチ
ュートで分かるように、印字信号Aが立ち下がるとき、
換言すれば印字信号Aが途切れるときは、第一のコイル
9に流れる電流が急に立ち下がらないが、このときに信
号Dによりトランジスタ19がオンとなり第二のコイル
13が通電されるため、アーマチュア3は急速に反印字
方向に復帰する。Cのワイヤ2の変位で点線で示した部
分は従来のアーマチュア52の復帰時の様子を比較のた
めに示した部分である。したがって、印字信号Aが途切
れた瞬間にワイヤドットプリンタヘッド1に対してイン
クリボンを走行させたとしてもインクリボンがワイヤ2
の先端に引っ掛かることはない。また、コイル駆動電源
17の電源スイッチ(図示せず)を切った状態において
も、アーマチュア3は付勢手段15の付勢力によって反
印字方向に復帰した状態に維持されるため、ワイヤ2の
先端にインクリボンが引っ掛かるようなことはない。
【0021】次に、本発明の第二の実施の形態を図4及
び図5を参照して説明する。本実施の形態及びこれに続
く他の実施の形態において、前実施の形態と同一部分は
同一符号を用い説明も省略する。
【0022】次に、図4を参照し、本実施の形態におけ
るワイヤドットプリンタヘッド駆動装置23の構成につ
いて説明する。VD なる電圧に定められたコイル駆動電
源17に第一、第二のコイル9,13の一端が接続され
ている。第一のコイル9の他端には第一のスイッチング
素子であるトランジスタ18のコレクタが接続され、第
二のコイル13の他端には第二のスイッチング素子であ
るトランジスタ19のコレクタが接続されている。これ
らのトランジスタ18,19のエミッタはグランドに接
続されている。
【0023】そして、印字信号Aを受信したときにトラ
ンジスタ18のベースにそのトランジスタ18をオンに
する旨の信号を出力するとともにこの信号の出力時から
所定のタイミングをおいてトランジスタ19のベースに
そのトランジスタ19をオンにする旨の信号を出力する
位相制御手段24が設けられている。この位相制御手段
24は、印字信号Aを反転してトランジスタ18のベー
スに信号を出力するインバータ21と、このインバータ
21に印字信号Aを出力した時点から所定のタイミング
をおいて印字信号Aを出力する位相制御回路25と、こ
の位相制御回路25の出力を反転したFなるオン信号を
トランジスタ19のベースに出力するインバータ22と
よりなる。なお、ワイヤドットプリンタヘッド1自体の
構成は図1の構成と同様である。
【0024】このような構成において、印字信号Aが出
力されると、インバータ21の反転信号によりトランジ
スタ18がオンとなるため、第一のコイル9が通電さ
れ、アーマチュア3が第一のコア8に吸引される。これ
により、アーマチュア3が支点部4を中心に印字方向
(図1において実線矢印方向)に回動し、図示しないが
プラテン上の用紙及びインクリボンにワイヤ2の先端が
叩打することで印字がなされる。続いて、ワイヤ2の移
動量がピークに達する直前(プラテンに達する直前)で
は、位相制御回路25が印字信号Aを出力するので、こ
の位相制御回路25から少し遅れて出力された印字信号
Aがインバータ22により反転され、その反転された信
号Fがトランジスタ19のベースに印加されるのでトラ
ンジスタ19がオンとなる。これにより、第二のコイル
13が通電され、アーマチュア3が第二のコア12に生
ずる吸引力により第二のコア12に吸引される。すなわ
ち、アーマチュア3が支点部4を中心に反印字方向(図
1において点線矢印方向)に回動する。
【0025】ここで、第一、第二のコイル9,13に電
流を流したときのワイヤ2の動作を図5のタイムチャー
トに基づいて説明する。Aはトランジスタ18をオンに
する印字信号の出力タイミング、Bは第一のコイル9に
流れる電流の変化、Fはトランジスタ19をオンにする
信号の出力タイミング、Gは第二のコイル13に流れる
電流の変化、Cはワイヤ2の変位を示す。このタイムチ
ャートで分かるように、印字信号Aが立ち下がるとき、
換言すれば印字信号Aが途切れるときに、第一のコイル
9に流れる電流が急に立ち下がらないが、ワイヤ2の移
動量がピークに達する直前には、信号Fがトランジスタ
19のベースに印加されてトランジスタ19がオンとな
り第二のコイル13が通電されるため、アーマチュア3
は第一の実施の形態の場合よりもさらに急速に反印字方
向に復帰させる。また、印字信号Aが途切れた状態にお
いても、アーマチュア3は付勢手段15の付勢力によっ
て反印字方向に復帰した状態に維持されるため、インク
リボンを走行させたとしても、ワイヤ2の先端にインク
リボンが引っ掛かるようなことはない。
【0026】さらに、本発明の第三の実施の形態を図6
及び図7に基づいて説明する。まず、図6に本実施の形
態におけるワイヤドットプリンタヘッド駆動装置26の
構成を示す。VD なる電圧に定められたコイル駆動電源
17には第一のコイル9の一端が接続され、この第一の
コイル9の他端には第一のスイッチング素子であるトラ
ンジスタ18のコレクタが接続されている。また、コイ
ル駆動電源17には、第二のスイッチング素子であるト
ランジスタ19と第二のコイル13とトランジスタ27
とが直列に接続されている。トランジスタ18,27の
エミッタはグランドに接続されている。
【0027】そして、印字信号Aを受信したときにトラ
ンジスタ18のベースにそのトランジスタ18をオン状
態にする旨の信号を出力するとともにこの信号の出力時
から所定のタイミングをおいてトランジスタ19のベー
スにそのトランジスタ19をオンにする旨の信号を出力
する位相制御手段24が設けられている。この位相制御
手段24は、印字信号Aを反転してトランジスタ18の
ベースにオン信号を出力するインバータ21と、このイ
ンバータ21に印字信号Aを出力した時点から所定のタ
イミングをおいて印字信号Aを出力する位相制御回路2
5と、この位相制御回路25の出力を反転したFなるオ
ン信号をトランジスタ19のベースに出力するインバー
タ22とよりなる。
【0028】さらに、第一のコイル9に流す電流よりも
微弱な電流IB をダイオード28を介して第二のコイル
13に継続的に流すバイアス電源29が設けられてい
る。また、トランジスタ27のベースはインバータ30
を介して電圧供給部31が接続されている。この電源供
給部31はスタンバイモードが設定されたときにトラン
ジスタ27をオフにする旨の信号Jを出力するように構
成されている。
【0029】なお、ワイヤドットプリンタヘッド1自体
の構成は、基本的に図1に示した構成と同様であるが、
本実施の形態では付勢手段15は不要である。
【0030】このような構成において、電源を投入する
と、通常はバイアス電源29から第二のコイル13に微
弱な電流IB が流れる。これにより、アーマチュア3は
第二のコア12に吸引され非印字方向に復帰する状態に
維持される。印字信号Aが出力されると、インバータ2
1の反転信号によりトランジスタ18がオンとなるた
め、第一のコイル9が通電される。このときの電流はバ
イアス電源29から第二のコイル13に流れる電流IB
よりも大きい電流であるため、アーマチュア3が第一の
コア8に吸引される。すなわち、アーマチュア3が支点
部4を中心に印字方向(図1において実線矢印方向)に
回動し、図示しないがプラテン上の用紙及びインクリボ
ンにワイヤ2の先端が叩打することで印字がなされる。
続いて、ワイヤ2の移動量がピークに達する直前(プラ
テンに達する直前)では、位相制御回路25が印字信号
Aを出力するので、この位相制御回路25から少し遅れ
て出力された印字信号Aがインバータ22により反転さ
れ、その反転された信号Fがトランジスタ19のベース
に印加されるのでトランジスタ19がオンとなる。これ
により、第二のコイル13にIB より大きな電流ID
通電され、アーマチュア3が第二のコア12に生ずる吸
引力により第二のコア12に吸引される。すなわち、ア
ーマチュア3が支点部4を中心に反印字方向(図1にお
いて点線矢印方向)に復帰される。
【0031】ここで、第一、第二のコイル9,13に電
流を流したときのワイヤ2の動作を図7のタイムチャー
トに基づいて説明する。Aはトランジスタ18をオンに
する印字信号の出力タイミング、Bは第一のコイル9に
流れる電流の変化、Fはトランジスタ19をオンにする
信号の出力タイミング、Hは第二のコイル13に流れる
電流の変化、Jはトランジスタ27をオフにする信号の
出力タイミング、Cはワイヤ2の変位を示す。このタイ
ムチャートで分かるように、印字信号Aが立ち下がると
き、換言すれば印字信号Aが途切れるときに、第一のコ
イル9に流れる電流が急に立ち下がらないが、ワイヤ2
の移動量がピークに達する直前には、信号Fがトランジ
スタ19のベースに印加されてトランジスタ19がオン
となり第二のコイル13が通電されるため、アーマチュ
ア3は第二の実施の形態の場合と同様に急速に反印字方
向に復帰する。
【0032】また、第二のコイル13にはバイアス電源
29から電流が流れているため、印字信号Aが途切れた
状態においても、アーマチュア3は第二のコア12によ
り吸引され反印字方向に復帰する状態に維持される。こ
れにより、インクリボンを走行させたとしても、ワイヤ
2の先端にインクリボンが引っ掛かるようなことはな
い。また、図1に示したようにアーマチュア3を復帰方
向に付勢する付勢手段15を省略することができる。こ
の場合、バイアス電源29から第二のコイル13に流れ
る電流IB は、コイル駆動電源17から流れる電流に比
して微弱であるので、消費電力は少ない。しかも、印字
動作をしないスタンバイ状態の場合には、電圧供給部3
1からの信号Jによりトランジスタ27をオフにしてバ
イアス電源29から第二のコイル13への通電を遮断す
ることができるので、節電を図ることができる。なお、
図示しないが、スタンバイ状態の設定は、手動スイッチ
により設定してもよく、或いは、所定時間以上印字信号
Aを受信しなくなった状態をタイマ等により検出した状
態をもって設定してもよい。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載のワイヤドットプリンタヘ
ッドは、アーマチュアを印字方向に駆動する第一の電磁
駆動部と、アーマチュアを反印字方向に復帰させる第二
の電磁駆動部とを具備するので、第一の電磁駆動部の第
一のコイルを駆動してアーマチュアを印字方向に駆動し
た直後に第二の電磁駆動部の第二のコイルを駆動してア
ーマチュアを急速に反印字方向に復帰させることができ
る。これにより、ワイヤの先端がインクリボンに引っ掛
かることがなく、高速印字を行うことができる。
【0034】請求項2記載のワイヤドットプリンタヘッ
ドは、請求項1記載の発明において、第一のコイルによ
りアーマチュアを印字方向に駆動する駆動力よりも弱い
力でアーマチュアを反印字方向に付勢する付勢手段を具
備するので、電源を切った状態においても、アーマチュ
アを反印字方向に復帰させた状態に安定させることがで
きる。
【0035】請求項3記載のワイヤドットプリンタヘッ
ド駆動装置は、請求項1又は2記載のワイヤドットプリ
ンタヘッドと、このワイヤドットプリンタヘッドの第一
のコイルをコイル駆動電源に接続する第一のスイッチン
グ素子と、第二のコイルをコイル駆動電源に接続する第
二のスイッチング素子と、印字信号の受信期間中に第一
のスイッチング素子にその第一のスイッチング素子をオ
ン状態にする旨の信号を出力するとともに印字信号が途
切れたときに第二のスイッチング素子にその第二のスイ
ッチング素子をオンにする旨の信号を出力する切替制御
手段とを具備するので、印字信号の受信期間中に第一の
コイルを駆動してアーマチュアを印字方向に駆動する
が、印字信号が途絶えたときに、第二のコイルを駆動し
てアーマチュアを反印字方向に急速に復帰させることが
できる。これにより、ワイヤの先端がインクリボンに引
っ掛かることがなく、高速印字を行うことができる。
【0036】請求項4記載のワイヤドットプリンタヘッ
ド駆動装置は、請求項2記載のワイヤドットプリンタヘ
ッドと、このワイヤドットプリンタヘッドの第一のコイ
ルをコイル駆動電源に接続する第一のスイッチング素子
と、第二のコイルをコイル駆動電源に接続する第二のス
イッチング素子と、印字信号を受信したときに第一のス
イッチング素子にその第一のスイッチング素子をオン状
態にする旨の信号を出力するとともにこの信号の出力時
から所定のタイミングをおいて第二のスイッチング素子
にその第二のスイッチング素子をオンにする旨の信号を
出力する位相制御手段とを具備するので、印字信号を受
信したときに、第一のコイルを駆動してアーマチュアを
印字方向に駆動するが、その直後に所定のタイミングを
おいて第二のコイルを駆動してアーマチュアを反印字方
向に急速に復帰させることができる。また、アーマチュ
アは付勢手段により反印字方向に付勢されているので、
印字信号が途絶えた状態においてアーマチュアを反印字
方向に復帰する安定状態に維持することができる。これ
により、ワイヤの先端がインクリボンに引っ掛かること
がなく、高速印字を行うことができる。
【0037】請求項5記載のワイヤドットプリンタヘッ
ド駆動手段は、請求項1記載のワイヤドットプリンタヘ
ッドと、このワイヤドットプリンタヘッドの第一のコイ
ルをコイル駆動電源に接続する第一のスイッチング素子
と、第二のコイルをコイル駆動電源に接続する第二のス
イッチング素子と、印字信号を受信したときに第一のス
イッチング素子にその第一のスイッチング素子をオン状
態にする旨の信号を出力するとともにこの信号の出力時
から所定のタイミングをおいて第二のスイッチング素子
にその第二のスイッチング素子をオンにする旨の信号を
出力する位相制御手段と、第一のコイルに流す電流より
も微弱な電流を第二のコイルに継続的に流すバイアス電
源とを具備するので、印字信号を受信したときに、第一
のコイルを駆動してアーマチュアを印字方向に駆動する
が、その直後に所定のタイミングをおいて第二のコイル
を駆動してアーマチュアを反印字方向に急速に復帰させ
ることができる。また、第二のコイルにはバイアス電源
から微弱な電流が流れるため、印字信号が途絶えた状態
でもアーマチュアを反印字方向に復帰する安定状態に維
持することができる。これにより、ワイヤの先端がイン
クリボンに引っ掛かることがなく、高速印字を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態におけるワイヤドッ
トプリンタヘッドの主要な構造を示す側面図である。
【図2】ワイヤドットプリンタヘッド駆動装置を示す回
路図である。
【図3】印字動作を示すタイムチャートである。
【図4】本発明の第二の実施の形態におけるワイヤドッ
トプリンタヘッド駆動装置の回路図である。
【図5】印字動作を示すタイムチャートである。
【図6】本発明の第三の実施の形態におけるワイヤドッ
トプリンタヘッド駆動装置の回路図である。
【図7】印字動作を示すタイムチャートである。
【図8】従来のワイヤドットプリンタヘッドの原理を示
す側面図である。
【図9】ワイヤドットプリンタヘッド駆動装置の回路図
である。
【図10】印字動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 ワイヤドットプリンタヘッド 2 ワイヤ 3 アーマチュア 4 支点部 5 第一の電磁駆動部 6 第二の電磁駆動部 7 第一のヨーク 8 第一のコア 9 第一のコイル 11 第二のヨーク 12 第二のコア 13 第二のコイル 15 付勢手段 18 第一のスイッチング素子 19 第二のスイッチング素子 20 切替制御手段 24 位相制御手段 29 バイアス電源

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支点部により回動自在に支持されて回動
    運動によりワイヤをプラテンに衝突させるアーマチュア
    と、このアーマチュアの一方の面に対向配置された第一
    のヨークと第一のコアとこの第一のコアに保持された第
    一のコイルとを有して前記第一のコイルに電流を流した
    ときに前記アーマチュアを印字方向に駆動する第一の電
    磁駆動部と、前記アーマチュアの他方の面に対向配置さ
    れた第二のヨークと第二のコアとこの第二のコアに保持
    された第二のコイルとを有して前記第二のコイルに電流
    を流したときに前記アーマチュアを反印字方向に復帰さ
    せる第二の電磁駆動部とを具備することを特徴とするワ
    イヤドットプリンタヘッド。
  2. 【請求項2】 第一の電磁駆動部によりアーマチュアを
    印字方向に駆動する駆動力よりも弱い力でアーマチュア
    を反印字方向に付勢する付勢手段を具備することを特徴
    とする請求項1記載のワイヤドットプリンタヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のワイヤドットプリ
    ンタヘッドと、このワイヤドットプリンタヘッドの第一
    のコイルをコイル駆動電源に接続する第一のスイッチン
    グ素子と、第二のコイルをコイル駆動電源に接続する第
    二のスイッチング素子と、印字信号の受信期間中に前記
    第一のスイッチング素子にその第一のスイッチング素子
    をオン状態にする旨の信号を出力するとともに印字信号
    が途切れたときに前記第二のスイッチング素子にその第
    二のスイッチング素子をオンにする旨の信号を出力する
    切替制御手段とを具備することを特徴とするワイヤドッ
    トプリンタヘッド駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のワイヤドットプリンタヘ
    ッドと、このワイヤドットプリンタヘッドの第一のコイ
    ルをコイル駆動電源に接続する第一のスイッチング素子
    と、第二のコイルをコイル駆動電源に接続する第二のス
    イッチング素子と、印字信号を受信したときに前記第一
    のスイッチング素子にその第一のスイッチング素子をオ
    ン状態にする旨の信号を出力するとともにこの信号の出
    力時から所定のタイミングをおいて前記第二のスイッチ
    ング素子にその第二のスイッチング素子をオンにする旨
    の信号を出力する位相制御手段とを具備することを特徴
    とするワイヤドットプリンタヘッド駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のワイヤドットプリンタヘ
    ッドと、このワイヤドットプリンタヘッドの第一のコイ
    ルをコイル駆動電源に接続する第一のスイッチング素子
    と、第二のコイルをコイル駆動電源に接続する第二のス
    イッチング素子と、印字信号を受信したときに前記第一
    のスイッチング素子にその第一のスイッチング素子をオ
    ン状態にする旨の信号を出力するとともにこの信号の出
    力時から所定のタイミングをおいて前記第二のスイッチ
    ング素子にその第二のスイッチング素子をオンにする旨
    の信号を出力する位相制御手段と、第一のコイルに流す
    電流よりも微弱な電流を第二のコイルに継続的に流すバ
    イアス電源とを具備することを特徴とするワイヤドット
    プリンタヘッド駆動装置。
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