JPH1052926A - ワイヤドットプリンタヘッドのメンテナンス方法及びその装置 - Google Patents
ワイヤドットプリンタヘッドのメンテナンス方法及びその装置Info
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- JPH1052926A JPH1052926A JP21106896A JP21106896A JPH1052926A JP H1052926 A JPH1052926 A JP H1052926A JP 21106896 A JP21106896 A JP 21106896A JP 21106896 A JP21106896 A JP 21106896A JP H1052926 A JPH1052926 A JP H1052926A
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- coil
- armature
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- core
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 既存のワイヤドットプリンタヘッドの構成を
変更することなく、ヨークやコアに残留する磁束を除去
し、アーマチュアを速やかに復帰させること。 【解決手段】 印字時に残留した磁束を、印字時とは逆
方向の電流をコイル4に通電することにより除去するよ
うにした。したがって、長期間使用しても、アーマチュ
ア6を速やかに復帰させることができる。
変更することなく、ヨークやコアに残留する磁束を除去
し、アーマチュアを速やかに復帰させること。 【解決手段】 印字時に残留した磁束を、印字時とは逆
方向の電流をコイル4に通電することにより除去するよ
うにした。したがって、長期間使用しても、アーマチュ
ア6を速やかに復帰させることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤドットプリ
ンタヘッドのメンテナンス方法及びその装置に関する。
ンタヘッドのメンテナンス方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、一般的なワイヤドットプリンタヘ
ッドの基本的な構造を図6に示す。このワイヤドットプ
リンタヘッド1は、ヨーク2に磁気的に結合されたコア
3にコイル4を巻回し、一端にワイヤ5が連結されたア
ーマチュア6をコア3の端面に対向させて起伏自在に支
持し、図示しないアーマチュアスプリングによりアーマ
チュア6をコア3から離反する方向に付勢した構造であ
る。
ッドの基本的な構造を図6に示す。このワイヤドットプ
リンタヘッド1は、ヨーク2に磁気的に結合されたコア
3にコイル4を巻回し、一端にワイヤ5が連結されたア
ーマチュア6をコア3の端面に対向させて起伏自在に支
持し、図示しないアーマチュアスプリングによりアーマ
チュア6をコア3から離反する方向に付勢した構造であ
る。
【0003】次に、図7に駆動回路を示す。すなわち、
電源8とトランジスタ7のコレクタとの間には、コイル
4とダイオード9とが平行に接続され、トランジスタ7
のエミッタは抵抗10を介して接地されている。したが
って、トランジスタ7のベースにパルスを印加すること
により、電源8からコイル4に通電される。これによ
り、アーマチュア6がコア3に吸引され、このアーマチ
ュア6によりワイヤ5が印字方向に駆動される。
電源8とトランジスタ7のコレクタとの間には、コイル
4とダイオード9とが平行に接続され、トランジスタ7
のエミッタは抵抗10を介して接地されている。したが
って、トランジスタ7のベースにパルスを印加すること
により、電源8からコイル4に通電される。これによ
り、アーマチュア6がコア3に吸引され、このアーマチ
ュア6によりワイヤ5が印字方向に駆動される。
【0004】ここで、コイル4に通電したときの起磁力
Hと磁束密度Bとの関係を図8に示す。初期状態(使用
直後)のワイヤドットプリンタヘッド1は、ヨーク2や
コア3が磁化されていないので、コイル4に通電してe
0 の起磁力が発生するときの磁束密度は、実線曲線に示
すようにB0である。しかし、ある期間中、コイル4に
電流を通電すると、ヨーク2やコア3が磁化されるた
め、コイル4への通電を遮断して起磁力をゼロにして
も、図8に点線曲線で示すように、b1 の磁束が残留す
る。したがって、磁束が残留する状態で、e0 の起磁力
が生ずるときの磁束密度B1は、磁束が残留しない初期
状態でe0 の起磁力が生ずるときの磁束密度B0 よりも
小さい。
Hと磁束密度Bとの関係を図8に示す。初期状態(使用
直後)のワイヤドットプリンタヘッド1は、ヨーク2や
コア3が磁化されていないので、コイル4に通電してe
0 の起磁力が発生するときの磁束密度は、実線曲線に示
すようにB0である。しかし、ある期間中、コイル4に
電流を通電すると、ヨーク2やコア3が磁化されるた
め、コイル4への通電を遮断して起磁力をゼロにして
も、図8に点線曲線で示すように、b1 の磁束が残留す
る。したがって、磁束が残留する状態で、e0 の起磁力
が生ずるときの磁束密度B1は、磁束が残留しない初期
状態でe0 の起磁力が生ずるときの磁束密度B0 よりも
小さい。
【0005】コイル4への通電の後、アーマチュア6は
コア3から離反する方向に復帰するが、上述したように
磁束が残留しない初期状態ではアーマチュア6は速やか
に復帰するが、磁束が残留する状態では、微弱ではある
が残留磁束がアーマチュア6をコア3側に吸引する作用
を示すため、アーマチュア6の復帰動作が遅くなる。こ
の状態を図9により詳述する。
コア3から離反する方向に復帰するが、上述したように
磁束が残留しない初期状態ではアーマチュア6は速やか
に復帰するが、磁束が残留する状態では、微弱ではある
が残留磁束がアーマチュア6をコア3側に吸引する作用
を示すため、アーマチュア6の復帰動作が遅くなる。こ
の状態を図9により詳述する。
【0006】図9は、縦軸に移動量Dをとり、横軸に時
間tをとってアーマチュア6の動作を示す特性図であ
る。コイル4への通電により、アーマチュア6は印字方
向に変位した後に、ワイヤ5がプラテンから受ける反力
とアーマチュアスプリングの復帰力とによって復帰す
る。この場合、t0 は磁束が残留しない初期状態におけ
るアーマチュア6の復帰時間、t1 は磁束が残留する状
態におけるアーマチュア6の復帰時間である。
間tをとってアーマチュア6の動作を示す特性図であ
る。コイル4への通電により、アーマチュア6は印字方
向に変位した後に、ワイヤ5がプラテンから受ける反力
とアーマチュアスプリングの復帰力とによって復帰す
る。この場合、t0 は磁束が残留しない初期状態におけ
るアーマチュア6の復帰時間、t1 は磁束が残留する状
態におけるアーマチュア6の復帰時間である。
【0007】このように、アーマチュア6の復帰時間が
残留磁束により遅くなると、ワイヤ5の先端がインクリ
ボンに引っ掛かり、インクリボンやワイヤ5が損傷する
ことがある。また、アーマチュア6の動作が遅くなるた
め高速印字ができなくなる。さらに、ヨーク2やコア3
に磁束が残留していると、磁気の影響を受け易い製品や
部品をワイヤドットプリンタヘッド1に近付けることが
できない。このような問題を解決するために、コア3の
断面積を大きくして磁束を通り易くする方法が考えられ
るが、この場合にはワイヤドットプリンタヘッド1が大
型化する弊害がある。
残留磁束により遅くなると、ワイヤ5の先端がインクリ
ボンに引っ掛かり、インクリボンやワイヤ5が損傷する
ことがある。また、アーマチュア6の動作が遅くなるた
め高速印字ができなくなる。さらに、ヨーク2やコア3
に磁束が残留していると、磁気の影響を受け易い製品や
部品をワイヤドットプリンタヘッド1に近付けることが
できない。このような問題を解決するために、コア3の
断面積を大きくして磁束を通り易くする方法が考えられ
るが、この場合にはワイヤドットプリンタヘッド1が大
型化する弊害がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このようなことから、
特開平1−200966号公報に記載されているよう
に、アーマチュアを印字方向に駆動させるためのコイル
と、このコイルへの通電によりコアに生ずる残留磁束を
打ち消すために通電する補助コイルとを、同一のコアに
巻回するようにしたドットプリンタヘッドのワイヤ駆動
装置がある。しかしながら、アーマチュアを速やかに復
帰させるために補助コイルを必要とするので、ドットプ
リンタヘッドの改良が必要となり、また、補助コイルを
付加するため大型化する。
特開平1−200966号公報に記載されているよう
に、アーマチュアを印字方向に駆動させるためのコイル
と、このコイルへの通電によりコアに生ずる残留磁束を
打ち消すために通電する補助コイルとを、同一のコアに
巻回するようにしたドットプリンタヘッドのワイヤ駆動
装置がある。しかしながら、アーマチュアを速やかに復
帰させるために補助コイルを必要とするので、ドットプ
リンタヘッドの改良が必要となり、また、補助コイルを
付加するため大型化する。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ヨークに磁気的に結合されてアーマチュアに対向するコ
アにコイルを巻回し、このコイルに通電することにより
前記アーマチュアを作動させ、このアーマチュアにより
ワイヤを変位させて印字するワイヤドットプリンタにお
いて、印字時における通電方向とは逆方向の電流を前記
コイルに通電するようにした。これを実現するために、
請求項3では、印字時における通電方向とは逆方向の電
流を前記コイルに通電するメンテナンス通電回路を備え
る。したがって、印字時に残留した磁束は、印字時とは
逆方向の電流をコイルに通電することで除去される。
ヨークに磁気的に結合されてアーマチュアに対向するコ
アにコイルを巻回し、このコイルに通電することにより
前記アーマチュアを作動させ、このアーマチュアにより
ワイヤを変位させて印字するワイヤドットプリンタにお
いて、印字時における通電方向とは逆方向の電流を前記
コイルに通電するようにした。これを実現するために、
請求項3では、印字時における通電方向とは逆方向の電
流を前記コイルに通電するメンテナンス通電回路を備え
る。したがって、印字時に残留した磁束は、印字時とは
逆方向の電流をコイルに通電することで除去される。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、電源投入時、又は印字途中における任意時
に、印字時における通電方向とは逆方向の電流をコイル
に通電するようにした。したがって、印字時に残留した
磁束は、印字時とは逆方向の電流を電源投入時又は待機
時にコイルに通電することで除去される。
明において、電源投入時、又は印字途中における任意時
に、印字時における通電方向とは逆方向の電流をコイル
に通電するようにした。したがって、印字時に残留した
磁束は、印字時とは逆方向の電流を電源投入時又は待機
時にコイルに通電することで除去される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1ない
し図5に基づいて説明する。図6及び図7において説明
した部分と同一部分は同一符号を用いて説明する。ま
ず、図1にワイヤドットプリンタヘッド1の基本的な構
造を示す。すなわち、ヨーク2に磁気的に結合されたコ
ア3にはコイル4が巻回されている。また、一端にワイ
ヤ5が連結されたアーマチュア6がコア3の端面に対向
されている。このアーマチュア6は図示しないアーマチ
ュアスプリングによりアーマチュア6をコア3から離反
する方向に付勢されてヨーク2の端面に起伏自在に支持
されている。また、コア3とは反対側のアーマチュア6
の背面には、このアーマチュア6の復帰位置を定めるア
ーマチュアストッパ(図示せず)が対向配置されてい
る。このようなワイヤドットプリンタヘッド1は、プラ
テン(図示せず)に沿って往復駆動されるキャリア(図
示せず)に搭載されてプリンタの一構成部品となる。
し図5に基づいて説明する。図6及び図7において説明
した部分と同一部分は同一符号を用いて説明する。ま
ず、図1にワイヤドットプリンタヘッド1の基本的な構
造を示す。すなわち、ヨーク2に磁気的に結合されたコ
ア3にはコイル4が巻回されている。また、一端にワイ
ヤ5が連結されたアーマチュア6がコア3の端面に対向
されている。このアーマチュア6は図示しないアーマチ
ュアスプリングによりアーマチュア6をコア3から離反
する方向に付勢されてヨーク2の端面に起伏自在に支持
されている。また、コア3とは反対側のアーマチュア6
の背面には、このアーマチュア6の復帰位置を定めるア
ーマチュアストッパ(図示せず)が対向配置されてい
る。このようなワイヤドットプリンタヘッド1は、プラ
テン(図示せず)に沿って往復駆動されるキャリア(図
示せず)に搭載されてプリンタの一構成部品となる。
【0012】次に、図2に、コイル4を駆動する駆動回
路11を示す。ベース入力端子aを有するトランジスタ
12のコレクタと、ベース入力端子cを有するトランジ
スタ13のコレクタとが電源8に並列に接続されてい
る。トランジスタ12のエミッタにはベース入力端子d
を有するトランジスタ14のコレクタが接続され、トラ
ンジスタ13のエミッタにはベース入力端子bを有する
トランジスタ15のコレクタが接続されている。トラン
ジスタ14,15のエミッタは接地されている。また、
各トランジスタ12〜15のコレクタとエミッタとの間
にはダイオード9が接続されている。そして、トランジ
スタ12,14の接続点と、トランジスタ13,15の
接続点とにコイル4の両端が接続されている。このよう
な駆動回路11はコイル4毎に設けられている。そし
て、電源8、トランジスタ12、コイル4、トランジス
タ15の直列回路により印字通電回路11aが形成さ
れ、電源8、トランジスタ13、コイル4、トランジス
タ14の直列回路によりメンテナンス通電回路11bが
形成されている。
路11を示す。ベース入力端子aを有するトランジスタ
12のコレクタと、ベース入力端子cを有するトランジ
スタ13のコレクタとが電源8に並列に接続されてい
る。トランジスタ12のエミッタにはベース入力端子d
を有するトランジスタ14のコレクタが接続され、トラ
ンジスタ13のエミッタにはベース入力端子bを有する
トランジスタ15のコレクタが接続されている。トラン
ジスタ14,15のエミッタは接地されている。また、
各トランジスタ12〜15のコレクタとエミッタとの間
にはダイオード9が接続されている。そして、トランジ
スタ12,14の接続点と、トランジスタ13,15の
接続点とにコイル4の両端が接続されている。このよう
な駆動回路11はコイル4毎に設けられている。そし
て、電源8、トランジスタ12、コイル4、トランジス
タ15の直列回路により印字通電回路11aが形成さ
れ、電源8、トランジスタ13、コイル4、トランジス
タ14の直列回路によりメンテナンス通電回路11bが
形成されている。
【0013】次に、動作について説明する。印字に際し
ては選択されたコイル4に対応する駆動回路11のトラ
ンジスタ12,15のベース入力端子a,bに信号が入
力される。これによりトランジスタ12,15がオンと
なり、コイル4にはA1方向の電流が流れる。すなわ
ち、コイル4には印字通電回路11aにより通電され
る。この電流により、図3(a)に示すように、コア3
にはN1方向に向かう磁束が生じ、アーマチュア6がコ
ア3に吸引されるため、印字がなされる。
ては選択されたコイル4に対応する駆動回路11のトラ
ンジスタ12,15のベース入力端子a,bに信号が入
力される。これによりトランジスタ12,15がオンと
なり、コイル4にはA1方向の電流が流れる。すなわ
ち、コイル4には印字通電回路11aにより通電され
る。この電流により、図3(a)に示すように、コア3
にはN1方向に向かう磁束が生じ、アーマチュア6がコ
ア3に吸引されるため、印字がなされる。
【0014】非印字時には、トランジスタ13,14の
ベース入力端子c,dに信号が入力される。これにより
トランジスタ13,14がオンとなり、コイル4には印
字時とは逆のA2方向の電流が流れる。すなわち、コイ
ル4にはメンテナンス通電回路11bにより通電され
る。この電流により、図3(b)に示すように、コア3
にはN2方向に向かう磁束が生ずる。
ベース入力端子c,dに信号が入力される。これにより
トランジスタ13,14がオンとなり、コイル4には印
字時とは逆のA2方向の電流が流れる。すなわち、コイ
ル4にはメンテナンス通電回路11bにより通電され
る。この電流により、図3(b)に示すように、コア3
にはN2方向に向かう磁束が生ずる。
【0015】したがって、印字に際してヨーク2やコア
3に磁束が残留したとしても、その磁束は蓄積されない
内に、非印字時にコイル4に逆方向の電流を通電するこ
とにより打ち消すことができる。
3に磁束が残留したとしても、その磁束は蓄積されない
内に、非印字時にコイル4に逆方向の電流を通電するこ
とにより打ち消すことができる。
【0016】ここで、印字時とは逆方向の電流をコイル
4に通電する非印字時として、例えば、電源投入時、印
字途中においてある周期毎に表れる待機時(ハーフサイ
クル、改行時、改頁時)を含む任意時を割当てることに
より、残留磁気の除去処理を自動的に行うことができ
る。
4に通電する非印字時として、例えば、電源投入時、印
字途中においてある周期毎に表れる待機時(ハーフサイ
クル、改行時、改頁時)を含む任意時を割当てることに
より、残留磁気の除去処理を自動的に行うことができ
る。
【0017】図4の上段に示す円は、あるワイヤ5Aに
より連続して形成したドットで、連続するドットの間隔
が1サイクルに相当する。ワイヤドットプリンタヘッド
1においては、ワイヤ5Aから見て、隣接するワイヤ5
Bでは、ワイヤ5Aにより形成されたドットに対してハ
ーフサイクルずらしてドットを形成することがよく行わ
れる。前述したように、ハーフサイクルの待機時に残留
磁気の除去処理を行うということは、一つのワイヤ5を
駆動させるべく対応したコイル4にA1方向の電流を通
電して印字し、そのコイル4を連続して駆動するまでの
ハーフサイクル経過時に、そのコイル4にA2方向の電
流を通電するということである。
より連続して形成したドットで、連続するドットの間隔
が1サイクルに相当する。ワイヤドットプリンタヘッド
1においては、ワイヤ5Aから見て、隣接するワイヤ5
Bでは、ワイヤ5Aにより形成されたドットに対してハ
ーフサイクルずらしてドットを形成することがよく行わ
れる。前述したように、ハーフサイクルの待機時に残留
磁気の除去処理を行うということは、一つのワイヤ5を
駆動させるべく対応したコイル4にA1方向の電流を通
電して印字し、そのコイル4を連続して駆動するまでの
ハーフサイクル経過時に、そのコイル4にA2方向の電
流を通電するということである。
【0018】図5(a)は、コイル4に印字方向の電流
を通電した場合に生ずる磁束の状態を示す。この場合、
磁気回路がコア3とアーマチュア6とヨーク2とにより
閉ループとなるように設計されているが、隣接するコア
3が一つのヨーク2に一体に形成されている場合には、
図5(b)に示すように、隣接するアーマチュア6とコ
ア3とヨーク2とにより閉ループが発生し易い。この現
象が磁気干渉である。この場合、隣接するアーマチュア
6とコア3との間を通る磁束の向きは逆になる。
を通電した場合に生ずる磁束の状態を示す。この場合、
磁気回路がコア3とアーマチュア6とヨーク2とにより
閉ループとなるように設計されているが、隣接するコア
3が一つのヨーク2に一体に形成されている場合には、
図5(b)に示すように、隣接するアーマチュア6とコ
ア3とヨーク2とにより閉ループが発生し易い。この現
象が磁気干渉である。この場合、隣接するアーマチュア
6とコア3との間を通る磁束の向きは逆になる。
【0019】隣接するアーマチュア6をコア3に吸引す
る場合、図5(c)に示すように、同方向に磁束が通る
場合より、同図(d)に示すように、アーマチュア6と
コア3との間を通る磁束の向きが磁気干渉により逆にな
る場合の方が、理論上コア3の吸引力が強くなる。
る場合、図5(c)に示すように、同方向に磁束が通る
場合より、同図(d)に示すように、アーマチュア6と
コア3との間を通る磁束の向きが磁気干渉により逆にな
る場合の方が、理論上コア3の吸引力が強くなる。
【0020】そこで、印字のために隣接する複数のコイ
ル4に同時に通電する場合には、図5(e)又は(f)
に示すように、磁束が同方向に通るようにコイル4への
通電方向を等しくし、磁気干渉による影響を緩和する必
要がある。
ル4に同時に通電する場合には、図5(e)又は(f)
に示すように、磁束が同方向に通るようにコイル4への
通電方向を等しくし、磁気干渉による影響を緩和する必
要がある。
【0021】
【発明の効果】請求項1及び3の発明によれば、印字時
における通電方向とは逆方向の電流をコイルに通電する
ようにしたので、印字時に残留した磁束を、印字時とは
逆方向の電流をコイルに通電することにより除去するこ
とができる。したがって、長期間使用しても、アーマチ
ュアを速やかに復帰させ、高速印字に寄与するととも
に、ワイヤやインクリボンの損傷を防止することができ
る。さらに、既存のワイヤドットプリンタヘッドの構成
を変更することなく残留磁束を除去することができる。
さらに、コアの断面積が小さくても残留磁気を除去する
ことができるので、ワイヤドットプリンタヘッドを小型
化することができる。
における通電方向とは逆方向の電流をコイルに通電する
ようにしたので、印字時に残留した磁束を、印字時とは
逆方向の電流をコイルに通電することにより除去するこ
とができる。したがって、長期間使用しても、アーマチ
ュアを速やかに復帰させ、高速印字に寄与するととも
に、ワイヤやインクリボンの損傷を防止することができ
る。さらに、既存のワイヤドットプリンタヘッドの構成
を変更することなく残留磁束を除去することができる。
さらに、コアの断面積が小さくても残留磁気を除去する
ことができるので、ワイヤドットプリンタヘッドを小型
化することができる。
【0022】請求項2の発明によれば、電源投入時、又
は印字途中における任意時に、印字時における通電方向
とは逆方向の電流をコイルに通電するようにしたので、
一定の周期をもって残留磁気の除去処理を自動的に行う
ことができる。
は印字途中における任意時に、印字時における通電方向
とは逆方向の電流をコイルに通電するようにしたので、
一定の周期をもって残留磁気の除去処理を自動的に行う
ことができる。
【図1】本発明の一実施の形態を示すもので、ワイヤド
ットプリンタヘッドの基本的構成を示す断面図である。
ットプリンタヘッドの基本的構成を示す断面図である。
【図2】コイルの駆動回路である。
【図3】(a)は印字時の磁束の状態を示す説明図、
(b)非印字時の磁束の状態を示す説明図である。
(b)非印字時の磁束の状態を示す説明図である。
【図4】ワイヤによるドットの配列を示す説明図であ
る。
る。
【図5】磁束の状態を示す説明図である。
【図6】ワイヤドットプリンタヘッドの基本的構成を示
す断面図である。
す断面図である。
【図7】従来のコイルの駆動回路である。
【図8】残留磁気による起磁力と磁束密度との関係を示
す特性図である。
す特性図である。
【図9】残留磁気の有無によるアーマチュアの動作を示
す特性図である。
す特性図である。
1 ワイヤドットプリンタヘッド 2 ヨーク 3 コア 4 コイル 5 ワイヤ 6 アーマチュア 11a メンテナンス通電回路
Claims (3)
- 【請求項1】 ヨークに磁気的に結合されてアーマチュ
アに対向するコアにコイルを巻回し、このコイルに通電
することにより前記アーマチュアを作動させ、このアー
マチュアによりワイヤを変位させて印字するワイヤドッ
トプリンタヘッドを具備したプリンタにおいて、印字時
における通電方向とは逆方向の電流を前記コイルに通電
するようにしたことを特徴とするワイヤドットプリンタ
ヘッドのメンテナンス方法。 - 【請求項2】 電源投入時、又は印字途中における任意
時に、印字時における通電方向とは逆方向の電流をコイ
ルに通電するようにしたことを特徴とする請求項1記載
のワイヤドットプリンタヘッドのメンテナンス方法。 - 【請求項3】 ヨークに磁気的に結合されてアーマチュ
アに対向するコアにコイルを巻回し、このコイルに通電
することにより前記アーマチュアを作動させ、このアー
マチュアによりワイヤを変位させて印字するワイヤドッ
トプリンタヘッドを具備したプリンタにおいて、印字時
における通電方向とは逆方向の電流を前記コイルに通電
するメンテナンス通電回路を備えることを特徴とするワ
イヤドットプリンタヘッドのメンテナンス装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21106896A JPH1052926A (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | ワイヤドットプリンタヘッドのメンテナンス方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21106896A JPH1052926A (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | ワイヤドットプリンタヘッドのメンテナンス方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1052926A true JPH1052926A (ja) | 1998-02-24 |
Family
ID=16599881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21106896A Pending JPH1052926A (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | ワイヤドットプリンタヘッドのメンテナンス方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1052926A (ja) |
-
1996
- 1996-08-09 JP JP21106896A patent/JPH1052926A/ja active Pending
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