JPH11200793A - シールドトンネルおよびその覆工方法 - Google Patents

シールドトンネルおよびその覆工方法

Info

Publication number
JPH11200793A
JPH11200793A JP10008605A JP860598A JPH11200793A JP H11200793 A JPH11200793 A JP H11200793A JP 10008605 A JP10008605 A JP 10008605A JP 860598 A JP860598 A JP 860598A JP H11200793 A JPH11200793 A JP H11200793A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tunnel
main
lining body
steel
joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10008605A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3011169B2 (ja
Inventor
Takuro Kosaka
琢郎 小坂
Toyofumi Ikematsu
豊文 池松
正 ▲吉▼川
Tadashi Yoshikawa
Koichi Tanaka
耕一 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
Priority to JP10008605A priority Critical patent/JP3011169B2/ja
Publication of JPH11200793A publication Critical patent/JPH11200793A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3011169B2 publication Critical patent/JP3011169B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特にトンネルの内周を確実かつ強固に覆工で
きるシールドトンネルを提供する。 【解決手段】 トンネルAの内周に鋼製セグメント1を
トンネルAの周方向と軸方向にそれぞれ互いに接合しな
がら複数設置して構築される一次覆工体2Aと、この一
次覆工体2Aの内周に主筋12とせん断補強筋14を複数配
筋した上にコンクリート17を打設して一次覆工体2Aと
一体に構築される二次覆工体2Bとからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は過密化する都市部
において、特に地下街の連絡通路用として掘進されるシ
ールドトンネルおよびその覆工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、地下鉄、あるいは下水道や通信
ケーブルなどの地下空間として利用されるシールドトン
ネルは円形断面に掘進され、その内周はPCセグメント
や鋼製セグメントなどの既製セグメントによって覆工さ
れている。
【0003】しかし、地下街の地下通路として利用され
るシールドトンネルは、普通のシールドトンネルと同じ
ように円形断面形に掘進すると、デットスペースが大き
く、掘削土量が増加して工事費が高くなる等の理由か
ら、用途上無駄な掘削を可能な限り無くして地下空間を
有効に利用するために円形断面形に掘進するよりは矩形
断面形に掘進するのが望ましい。
【0004】なお、この種の地下通路はシールド工法に
よらず、地上から掘り下げる開削工法によっても施工可
能であるが、特に都心部においては工事用地の確保がき
わめで困難であったり、騒音問題などがあったりして適
さない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、矩形断面形に
掘進されたシールドトンネルの内周を、円形断面形のシ
ールドトンネルと同様にRCセグメント等の既製セグメ
ントで覆工するとすると、シールドトンネルの断面形状
上、セグメントに周囲の土圧による大きな曲げ応力が発
生することから、セグメントの引っ張り側の接合部に強
度上の難点がある等の課題がある。
【0006】また、既製セグメントによる覆工はセグメ
ントどうしの継手部分が多いことから止水性が悪いた
め、裏込め材を入念に充填するなどして止水処理に特に
注意を必要とする。
【0007】また、これまで一次覆工体としてトンネル
の内周に設置されるセグメントは、トンネル覆工部分の
主要躯体(主体構造)をなし、その内側に二次覆工体と
して施工されるコンクリートは単にセグメントを補強す
るとともに、防水、仕上げおよび蛇行修正のために行わ
れ、さらに一次覆工体が鋼製セグメントの場合は腐食防
止のために行われている。
【0008】このため、この場合の二次覆工体は補強筋
が積極的に配筋されていないため、構造躯体として期待
できない等の課題がある。
【0009】この発明は以上の課題を解決するためにな
されたもので、特にシールドトンネルの内周を確実かつ
強固に覆工できるようにしたシールドトンネルおよびそ
の覆工方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、この発明に係る請求項1記載のシールドトンネル
は、トンネルの内周に鋼製セグメントをトンネルの周方
向と軸方向にそれぞれ互いに接合しながら複数設置して
構築される一次覆工体と、この一次覆工体の内周に主筋
とせん断補強筋を複数配筋した上にコンクリートを打設
して構築される二次覆工体とからなる。
【0011】請求項2記載のシールドトンネルは、請求
項1の記載において、一次覆工体の内周にせん断補強筋
を複数配筋する。
【0012】請求項3記載のシールドトンネルは、請求
項1又は2の記載において、鋼製セグメントは、主桁を
トンネルの周方向に平行に複数設置し、この主桁の軸方
向の両端部間に継手板をそれぞれ設置し、かつ前記主桁
間に補強縦リブをトンネルの周方向に所定間隔に複数設
置して構成する。
【0013】請求項4記載のシールドトンネルは、請求
項3の記載において、トンネルの周方向に隣接する鋼製
セグメント同士は、双方の主桁を接合プレートと高力ボ
ルトで高力ボルト摩擦接合することにより接合する。
【0014】請求項5記載のシールドトンネルは、請求
項3又は4の記載において、さらに双方の継手板間にシ
ール材を介在し、かつこの継手板どうしを複数の継手ボ
ルトで接合する。
【0015】この発明に係る請求項6記載のシールドト
ンネルの覆工方法は、トンネルの内周に鋼製セグメント
をトンネルの周方向と軸方向にそれぞれ互いに接合しな
がら設置して一次覆工体を構築し、次に一次覆工体の内
側に主筋を複数配筋し、かつコンクリートを打設して二
次覆工体を構築する。
【0016】請求項7記載のシールドトンネルの覆工方
法は、請求項6の記載において、一次覆工体の内側に主
筋と剪断補強筋の両方を複数配筋する。
【0017】
【発明の実施の形態】図1〜図8は、この発明の実施の
一形態を示し、矩形断面形に掘進されたトンネルAの内
周はトンネルAの周方向と軸方向にそれぞれ複数の鋼製
セグメント1を互いに接合しながら設置して構成された
一次覆工体と2A、この一次覆工体2Aの内周に複数の
補強鉄筋を配筋した上にコンクリートを打設して一次覆
工体2Aと一体的に構成された二次覆工体2Bとで覆工
されている。
【0018】鋼製セグメント1はトンネルAの周方向に
主桁3を複数平行に設置し、この複数の主桁3の長手方
向の両端部間に継手板4をそれぞれ設置し、かつ隣接す
る主桁3,3 間に補強縦リブ5を主桁3の長手方向に所定
間隔に複数設置してトンネルAの周方向に細長い長方形
状の格子枠体6とし、この格子枠体6の外側にスキンプ
レート7を取り付けて構成されている。
【0019】継手板4の裏側には継手板4を補強するた
めの補強リブ8が所定間隔に複数取り付けられている。
【0020】また、トンネルAのコーナ部に設置される
鋼製セグメントは、トンネルAの形状に合わせてL字状
に形成されている。なお、これらの部材は何れも溶接に
よって互いに一体的に接合されている。
【0021】このように構成された鋼製セグメント1は
それぞれ、トンネルAの周方向と軸方向に互いに接合し
ながら複数設置されている。その際、鋼製セグメント1
は、接合部が一個所に集中しないようにトンネルAの周
方向に少しずつずらすことで接合部が集中することによ
る強度低下を防止している。
【0022】また、トンネルAの周方向に隣接する鋼製
セグメント1どうしの接合部のうち、特に周囲の土圧に
よって引っ張りが作用する接合部においては、継手板4
どうしを複数の継手ボルト9でボルト止めした上に、主
桁2の端部間に接合プレート10を添わせ、かつ主桁3の
端部と接合プレート10とを複数の高力ボルト11で接合す
る高力ボルト摩擦接合で接合されている。
【0023】例えば、トンネルAの両側壁部イに設置さ
れる鋼製セグメント1どうしは高力ボルト摩擦接合で接
合されている。
【0024】また、圧縮のみが作用する接合部において
は、単に継手板4どうしを複数の継手ボルト9でボルト
止めして接合されている。例えば、トンネルAの天井部
分ロに設置される鋼製セグメント1同士は継手板4どう
しを複数の継手ボルト9でボルト止めして接合されてい
る。
【0025】なお、いずれの接合部分においても、接合
部の止水性を確実にするために継手板4,4 間にシール材
24が介在されている。また、隣接する鋼製セグメント1
の主桁3,3 間にも同様の目的でシール材24が介在されて
いる。
【0026】その際、シール材24は主桁3の側面と継手
板4の側面に単に接着するか、又は主桁3の側面と継手
板4の側面にそれぞれ形成した凹溝に嵌着して取り付け
られている。
【0027】このようにして、複数の鋼製セグメント1
で一次覆工されたトンネルAの内側に、主筋12と配力筋
13とせん断補強筋14がそれぞれ複数配筋されている。主
筋12は二次覆工体2Bとしてのコンクリート躯体の主筋
をなすもので、鋼製セグメント1との間に充分な距離
(応力中心間距離)を有し、トンネルAの周方向に沿っ
て矩形のリング状に配筋されている。
【0028】また、せん断補強筋14はコンクリート躯体
のせん断補強筋をなすもので、鋼製セグメント1側に開
口するU字状に形成され、かつその開口端部に定着板15
がそれぞれ突設されている。
【0029】そして、せん断補強筋14は複数の主筋12に
巻回させてトンネルAの周方向に所定間隔に配筋され、
かつ両端の定着板15を鋼製セグメント1の主桁3に高力
ボルト16でそれぞれ高力ボルト摩擦接合することにより
固定されている。
【0030】また、せん断補強筋14は作用するせん断力
の大きさに合わせて配筋間隔を適当に変えて配筋されて
いる。
【0031】なお、主桁3または定着板15に高力ボルト
16を挿通するために形成されているボルト孔(図省略)
を主桁3の軸直角方向に細長く形成しておけば、鋼製セ
グメント1と主筋12間の距離(応力中心間距離)に合わ
せてせん断補強筋14の高さを必要に応じて自由に変更す
ることができる。二次覆工体2Bを厚めにしたい場合な
どに特に有効である。
【0032】配力筋13は、二次覆工体2Bのきれつ等を
防止するためのもので、主筋12の内側(トンネルAの中
心側)に、トンネルAの周方向に所定間隔にかつトンネ
ルAの軸方向に沿って複数配筋されている。さらに、鋼
製セグメント1の内側にコンクリート17が所定の厚さに
充填されている。
【0033】こうして、二次覆工体2Bとしての鉄筋コ
ンクリート躯体体が一次覆工体2Aとしての鋼製セグメ
ント1と一体的に構築されている。
【0034】トンネルAの内周がこのような構成で覆工
されていることにより、トンネルAの内周には一体形成
された一次覆工体2Aと二次覆工体2Bとからなるはり
が、トンネルAの周方向にリング状に連続し、かつトン
ネルAの軸方向に連設しているとみなすことができ、こ
の複数のはりが周囲の土圧に対処しているとみなすこと
ができる。
【0035】その際、一次覆工体2Aをなす鋼製セグメ
ント1の接合部に大きな引っ張りが作用しても、鋼製セ
グメント1の主桁3どうしが特に高力ボルト摩擦接合で
接合されているので確実に対処することができる。
【0036】また、大きな剪断力が作用しても、せん断
補強筋14の両端部はこの部分に突設された定着板15を鋼
製セグメント1の主桁3に高力ボルト摩擦接合で確実に
固着されているので、せん断補強筋14は端部にフックを
もうけなくても充分にその目的を果たすことができる。
【0037】図7(a),(b) は、せん断補強筋14の代わり
をなすもので、鋼製セグメント1の主桁3に定着ナット
18が主桁3の長手方向に所定間隔に突設され、この定着
ナット18のそれぞれに、両端に雄ねじ部を有する鉄筋棒
19が一端の雄ねじ部を定着ナット18に螺合して突設さ
れ、さらにトンネルAの軸方向に隣接する2本の鉄筋棒
19,19 間にプレート20が取り付けられている。
【0038】プレート20の両端は鉄筋棒19の先端部に螺
合されている2つの固定ナット21で両側から挟み付けて
鉄筋棒19の先端部に固定されている。そして、主筋12は
プレート20と鉄筋棒19とで形成された枠の中に配筋され
ている。
【0039】このようにすれば、鋼製セグメント1と主
筋12間の距離(応力中心間距離)に合わせてせん断補強
筋としてのプレート20の高さを必要に応じて自由に変更
することができる。
【0040】次に、この発明に係るシールドトンネルの
覆工方法を順をおって説明する。
【0041】 最初に、シールド機(図省略)のテー
ル部において、シールド機で矩形断面形に掘進されたト
ンネルAの内周に複数の鋼製セグメント1を、トンネル
Aの周方向と軸方向にそれぞれ、継手板4どうし、主桁
3どうしを突き合わせながらリング状に設置するととも
に、トンネルAの周方向と軸方向にそれぞれ隣接する鋼
製セグメント1どうしを接合してトンネルAの内周に一
次覆工体2Aを構成する。
【0042】その際特に、トンネルAの周方向に隣接す
る鋼製セグメント1どうしの接合部のうち、トンネルA
の両側壁部イに設置されている鋼製セグメント1どうし
は、継手板4どうしを複数の継手ボルト9でボルト止め
した上に、主桁3の端部間に接合プレート10を添わせ、
かつ主桁3の端部と接合プレート10とを複数の高力ボル
ト11で接合する。
【0043】また、トンネルAの天井部分ロに設置され
ている鋼製セグメント1どうしは、継手板4どうしを継
手ボルト9でボルト止めして接合する。その際、いずれ
の接合部においても、継手板4,4 間にシール材を介在す
る。
【0044】また、トンネルAの中央部分に形鋼などか
らなる支保工22を所定間隔に立設して一次覆工体2Aと
しての鋼製セグメント1を補強する。なお、鋼製セグメ
ント1の設置はシールド機に設置されているエレクター
(図省略)で行うものとする。
【0045】 次に、複数の鋼製セグメント1からな
る一次覆工体2Aの内側に主筋12、配力筋13、せん断補
強筋14をそれぞれ配筋する。
【0046】主筋12はトンネルAの内周に沿ってリング
状に配筋し、配力筋13はトンネルAの軸方向に沿って配
筋し、そしてせん断補強筋14は複数の主筋12に巻回して
トンネルAの周方向に所定間隔に配筋する。
【0047】なお、主筋12、配力筋13およびせん断補強
筋14の配筋に際しては、スペーサー(図省略)を多用す
ることにより鋼製セグメント1および後述する型枠との
間に充分な被りを確保する。
【0048】 次に、複数の鋼製セグメント1からな
る一次覆工体2Aの内側に主筋12、配力筋13およびせん
断補強筋14を覆うようにトンネルAの内周に沿って型枠
23を設置する。そして、型枠23内にコンクリート16を打
設し、コンクリートが充分に硬化したら型枠23と支保工
22を撤去する。
【0049】なお、〜の工程はシールド機でトンネ
ルAを掘進しながら、シールド機のテール部において行
う。こうして、トンネルAの内周を全長にわたって確実
にかつきわめて効率的に覆工することができる。
【0050】また、複数の鋼製セグメント1からなる一
次覆工体2Aは、トンネルAの施工中はトンネルAの地
山を土・水圧などから保護する仮設材として働き、一次
覆工体2Aの内側に二次覆工体2Bとして主筋12と剪断
補強筋14を配筋した上にコンクリート7を打設すること
で、二次覆工体2Bと一体になって土・水圧に抵抗する
強固なトンネルAの覆工体となる。
【0051】
【発明の効果】この発明は以上説明した構成からなり、
トンネルの内周に鋼製セグメントをトンネルの周方向と
軸方向にそれぞれ互いに接合しながら複数設置して構築
される一次覆工体と、この一次覆工体の内周に主筋とせ
ん断補強筋を複数配筋した上にコンクリートを打設して
構築される二次覆工体とからなるので、トンネルの内周
には一体構築された一次覆工体と二次覆工体とからなる
はりが、トンネルの周方向にリング状に連続し、かつト
ンネルの軸方向に連設しているとみなすことができ、こ
の複数のはりが周囲の土圧に対処しているとみなすこと
ができる。
【0052】その際、一次覆工体をなす鋼製セグメント
の接合部に大きな引っ張りが作用しても、鋼製セグメン
トの主桁どうしが特に高力ボルト摩擦接合で接合されて
いるので確実に対処することができる。
【0053】また、大きな剪断力が作用しても、せん断
補強筋の両端部はこの部分に突設された定着板を鋼製セ
グメントの主桁に高力ボルト摩擦接合で確実に固着され
ているので、せん断補強筋は端部にフックをもうけなく
ても充分にその目的を果たすことができる。
【0054】さらに、継手板間にシール材を介在し、か
つこの継手板どうしを複数の継手ボルトで接合してある
ので、接合部の止水性も高い。
【0055】この発明に係るシールドトンネルの構築工
法は、トンネルの内周に鋼製セグメントをトンネルの周
方向と軸方向にそれぞれ互いに接合しながら設置して一
次覆工体を構築し、次に一次覆工体の内側に主筋と剪断
補強筋を複数配筋し、かつコンクリートを打設して二次
覆工体を構築するので、トンネルの内周をきわめて効率
的かつ確実に覆工することができる。
【0056】また、複数の鋼製セグメントからなる一次
覆工体は、トンネルAの施工中、トンネルの地山を土・
水圧などから保護する仮設材として働くので、余計な仮
設工事が不要であり、また施工の安全性も高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シールドトンネルの縦断面図である。
【図2】鋼製セグメントの接合部を示す斜視図である。
【図3】鋼製セグメントの接合部を示す分解斜視図であ
る。
【図4】(a),(b) は鋼製セグメントの接合部を示す縦断
面図である。
【図5】覆工部分の一部縦断面図である。
【図6】鉄筋の配筋方法を示す一部斜視図である。
【図7】(a) 鉄筋の配筋方法を示す一部断面図、(b) は
その一部斜視図である。
【図8】(a) 〜(e) はシールドトンネルの覆工方法を示
す工程図である。
【符号の説明】
1 鋼製セグメント 2A 一次覆工体 2B 二次覆工体 3 主桁 4 継手板 5 補強縦リブ 6 格子枠体 7 スキンプレート 8 補強リブ 9 継手ボルト 10 接合プレート 11 高力ボルト 12 主筋 13 配力筋 14 せん断補強筋 15 定着板 16 高力ボルト 17 コンクリート 18 定着ナット 19 鉄筋棒 20 プレート 21 固定ナット 22 支保工 23 型枠 24 シール材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年12月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、この発明に係る請求項1記載のシールドトンネル
は、トンネルの内周に複数の鋼製セグメントをトンネル
の周方向と軸方向に互いに接合しながら設置して構築さ
れる一次覆工体と、この一次覆工体の内周に複数の主筋
とせん断補強筋を配筋した上にコンクリートを打設して
構築される二次覆工体とからなるシールドトンネルにお
いて、鋼製セグメントをトンネルの周方向に連続する複
数の主桁を有して形成し、主筋をトンネルの周方向に連
続して配筋し、かつせん断補強筋を主筋に巻回するとと
もにその両端を主桁に連結して所定間隔に配筋する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】請求項2記載のシールドトンネルは、請求
項1において、せん断補強筋の両端に定着板をそれぞれ
突設し、この定着板を主桁に高力ボルト摩擦接合する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】請求項3記載のシールドトンネルは、請求
項1または2において、トンネルの内周に複数の鋼製セ
グメントをトンネルの周方向と軸方向に互いに接合しな
がら設置して構築される一次覆工体と、この一次覆工体
の内周に複数の主筋を配筋した上にコンクリートを打設
して構築される二次覆工体とからなるシールドトンネル
において、鋼製セグメントをトンネルの周方向に連続す
る複数の主桁を有して形成し、せん断補強筋の代わりに
複数の鉄筋棒とプレートを設置し、かつ主筋を鉄筋棒と
プレートとから形成された枠内をトンネルの周方向に連
続して配筋する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】請求項4記載のシールドトンネルは、請求
項3において、主桁に定着ナットを所定間隔に突設し、
この定着ナットに複数の鉄筋棒をそれぞれ螺合して突設
し、この隣接する鉄筋棒間にプレートを固定ナットによ
ってそれぞれ取り付ける。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】請求項5記載のシールドトンネルは、請求
項1、2、3または4において、鋼製セグメントはトン
ネルの軸方向に連続する継手板をそれぞれ有し、かつト
ンネルの周方向に隣接する鋼製セグメントどうしの接合
部のうち、引っ張りが作用する接合部においては、主桁
の端部どうしを高力ボルト摩擦接合で接合し、圧縮が作
用する接合部においては、継手板どうしを複数の継手ボ
ルトでボルト接合する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】請求項6記載のシールドトンネルの覆工方
法は、トンネルの内周に鋼製セグメントをトンネルの周
方向と軸方向にそれぞれ互いに接合しながら設置して一
次覆工体を構築し、次に一次覆工体の内側に複数の主筋
とせん断補強筋を配筋した上にコンクリートを打設して
二次覆工体を構築するシールドトンネルの覆工方法にお
いて、鋼製セグメントをトンネルの周方向に連続する複
数の主桁を有して形成し、主筋をトンネルの周方向に連
続して配筋し、かつせん断補強筋を主筋に巻回するとと
もにその両端を主桁に連結して所定間隔に配筋する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】請求項7記載のシールドトンネルの覆工方
法は、請求項6において、鋼製セグメントを、トンネル
の軸方向に連続する継手板を有してそれぞれ形成し、か
つトンネルの周方向に隣接する鋼製セグメントどうしの
接合部のうち、引っ張りが作用する接合部においては、
主桁の端部どうしを高力ボルト摩擦接合で接合し、圧縮
が作用する接合部においては、継手板どうしを複数の継
手ボルトでボルト接合する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】その際特に、トンネルAの周方向に隣接す
る鋼製セグメント1どうしの接合部のうち、トンネルA
の両側壁部イに設置されている鋼製セグメント1どうし
は、継手板4どうしを複数の継手ボルト9でボルト止め
した上に、主桁3の端部間に接合プレート10を添わせ、
かつ主桁3の端部と接合プレート10とを複数の高力ボル
ト11で接合する(図8参照)。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】また、トンネルAの天井部分ロに設置され
ている鋼製セグメント1どうしは、継手板4どうしを継
手ボルト9でボルト止めして接合する。その際、いずれ
の接合部においても、継手板4,4 間にシール材を介在す
る(図参照)。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】 次に、複数の鋼製セグメント1からな
る一次覆工体2Aの内側に主筋12、配力筋13およびせん
断補強筋14を覆うようにトンネルAの内周に沿って型枠
23を設置する。そして、型枠26内にコンクリート17を打
設し、コンクリートが充分に硬化したら型枠23と支保工
22を撤去する。
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
フロントページの続き (72)発明者 田中 耕一 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネルの内周に鋼製セグメントをトン
    ネルの周方向と軸方向にそれぞれ互いに接合しながら複
    数設置して構築される一次覆工体と、この一次覆工体の
    内周に主筋を複数配筋した上にコンクリートを打設して
    構築される二次覆工体とからなることを特徴とするシー
    ルドトンネル。
  2. 【請求項2】 一次覆工体の内周にせん断補強筋を複数
    配筋することを特徴とする請求項1記載のシールドトン
    ネル。
  3. 【請求項3】 鋼製セグメントは、主桁をトンネルの周
    方向に平行に複数設置し、この主桁の軸方向の両端部間
    に継手板をそれぞれ設置し、かつ前記主桁間に補強縦リ
    ブをトンネルの周方向に所定間隔に複数設置して構成し
    てなることを特徴とする請求項1又は2記載のシールド
    トンネル。
  4. 【請求項4】 トンネルの周方向に隣接する鋼製セグメ
    ントどうしは、双方の主桁を接合プレートと高力ボルト
    で高力ボルト摩擦接合することにより接合してあること
    を特徴とする請求項3記載のシールドトンネル。
  5. 【請求項5】 継手板間にシール材を介在し、かつこの
    継手板どうしを複数の継手ボルトで接合してあることを
    特徴とする請求項3又は4記載のシールドトンネル。
  6. 【請求項6】 トンネルの内周に鋼製セグメントをトン
    ネルの周方向と軸方向にそれぞれ互いに接合しながら設
    置して一次覆工体を構築し、次に一次覆工体の内側に主
    筋を複数配筋し、かつコンクリートを打設して二次覆工
    体を構築することを特徴とするシールドトンネルの覆工
    方法。
  7. 【請求項7】 一次覆工体の内側に剪断補強筋を複数配
    筋することを特徴とする請求項6記載のシールドトンネ
    ル。
JP10008605A 1998-01-20 1998-01-20 シールドトンネルおよびその覆工方法 Expired - Lifetime JP3011169B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10008605A JP3011169B2 (ja) 1998-01-20 1998-01-20 シールドトンネルおよびその覆工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10008605A JP3011169B2 (ja) 1998-01-20 1998-01-20 シールドトンネルおよびその覆工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11200793A true JPH11200793A (ja) 1999-07-27
JP3011169B2 JP3011169B2 (ja) 2000-02-21

Family

ID=11697601

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10008605A Expired - Lifetime JP3011169B2 (ja) 1998-01-20 1998-01-20 シールドトンネルおよびその覆工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3011169B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001295596A (ja) * 2000-04-18 2001-10-26 Nippon Steel Corp シールドトンネル覆工方法およびその覆工構造
JP2001303895A (ja) * 2000-04-24 2001-10-31 Nippon Steel Corp シールドトンネル用セグメントとその製作方法
JP2012162891A (ja) * 2011-02-04 2012-08-30 Taisei Corp 地下構造物
JP2016145505A (ja) * 2014-10-01 2016-08-12 新日鐵住金株式会社 セグメントの接合構造
JP2018193682A (ja) * 2017-05-12 2018-12-06 清水建設株式会社 鋼コンクリート複合構造および鋼コンクリート複合構造の施工方法
CN110130905A (zh) * 2019-05-10 2019-08-16 中铁第四勘察设计院集团有限公司 一种适应活动断层竖直断错的盾构隧道环缝抗剪结构
CN111022080A (zh) * 2019-12-31 2020-04-17 中铁第四勘察设计院集团有限公司 轨道梁与盾构隧道的连接结构及其施工方法、盾构隧道
CN111365032A (zh) * 2020-04-15 2020-07-03 中铁十一局集团城市轨道工程有限公司 一种地铁车站洞门环梁的防渗处理方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001295596A (ja) * 2000-04-18 2001-10-26 Nippon Steel Corp シールドトンネル覆工方法およびその覆工構造
JP4505105B2 (ja) * 2000-04-18 2010-07-21 新日本製鐵株式会社 シールドトンネル覆工方法およびその覆工構造
JP2001303895A (ja) * 2000-04-24 2001-10-31 Nippon Steel Corp シールドトンネル用セグメントとその製作方法
JP4494585B2 (ja) * 2000-04-24 2010-06-30 新日本製鐵株式会社 シールドトンネル用セグメントとその製作方法
JP2012162891A (ja) * 2011-02-04 2012-08-30 Taisei Corp 地下構造物
JP2016145505A (ja) * 2014-10-01 2016-08-12 新日鐵住金株式会社 セグメントの接合構造
JP2018193682A (ja) * 2017-05-12 2018-12-06 清水建設株式会社 鋼コンクリート複合構造および鋼コンクリート複合構造の施工方法
CN110130905A (zh) * 2019-05-10 2019-08-16 中铁第四勘察设计院集团有限公司 一种适应活动断层竖直断错的盾构隧道环缝抗剪结构
CN110130905B (zh) * 2019-05-10 2024-04-19 中铁第四勘察设计院集团有限公司 一种适应活动断层竖直断错的盾构隧道环缝抗剪结构
CN111022080A (zh) * 2019-12-31 2020-04-17 中铁第四勘察设计院集团有限公司 轨道梁与盾构隧道的连接结构及其施工方法、盾构隧道
CN111365032A (zh) * 2020-04-15 2020-07-03 中铁十一局集团城市轨道工程有限公司 一种地铁车站洞门环梁的防渗处理方法
CN111365032B (zh) * 2020-04-15 2021-06-29 中铁十一局集团城市轨道工程有限公司 一种地铁车站洞门环梁的防渗处理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3011169B2 (ja) 2000-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5308116B2 (ja) トンネルの構築方法
JP2017089104A (ja) トンネル覆工体の構築構造及び構築方法
JP6922280B2 (ja) トンネル躯体の構築方法
US12031435B2 (en) Tunnel support system and method
KR101780370B1 (ko) 소켓슈와 앵커부재로 이루어진 전단연결재를 이용한 합성구조체
JP2010090608A (ja) 地下空間の構築方法及び地下空間の構造
JP3321697B2 (ja) 複合パネルを用いるトンネル覆工工法
KR20110122310A (ko) 무가시설 지하구조물 시공방법
JP3011169B2 (ja) シールドトンネルおよびその覆工方法
CN210380191U (zh) 一种轻量化电力通信组合预制缆线通道
JP2016176267A (ja) パイプルーフの連結構造
KR101187174B1 (ko) 접합부에서의 전단결합 증진 구조를 가지는 그라우트-재킷을 이용한 기둥의 접합구조 및 이를 위한 받침장치
KR101222523B1 (ko) 파형강판을 이용한 프리캐스트 터널구조물
JP3564669B2 (ja) 配筋スペーサ及び基礎杭工法
JP3698564B2 (ja) シールドトンネルの接続部の構造
JP2000073686A (ja) 大断面トンネルの構築工法
JP3804440B2 (ja) シールドトンネル接続部の施工方法
JP6636774B2 (ja) パイプルーフ材の一体化構造
CN212337366U (zh) 波纹板隧道初期支护结构和隧道
JP5022150B2 (ja) トンネル合流構造、およびトンネル合流構造の構築方法
JP4041232B2 (ja) 鋼製セグメント
JP3011170B2 (ja) セグメントの継手構造
KR101238640B1 (ko) 지압전단띠에 의한 증진된 전단결합의 접합부를 가지는 기둥
KR101238639B1 (ko) 접합부에서의 전단결합 증진 구조를 가지는 기둥
JP2004225386A (ja) 組立鋼殻及びトンネル拡大部覆工

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19991109

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081210

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111210

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111210

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141210

Year of fee payment: 15

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term