JP6922280B2 - トンネル躯体の構築方法 - Google Patents

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本発明は、断面が変化する区間を有するトンネルの構築予定領域を複数の外殻トンネルで囲繞し、外殻トンネルの内空を利用してトンネル躯体を構築するトンネル躯体の構築方法に関する。
従来より、地中に大断面トンネルの覆工体を構築する方法として、例えば特許文献1では、地中空洞の構築予定領域を囲むように複数のルーフシールドトンネルを構築し、ルーフシールドトンネルのセグメントを一部撤去してその外側の地山を掘削し、ルーフシールド間にルーフシールドトンネルと連通する空間を設ける。この後、この空間とルーフシールド内にコンクリートを充填して一連の覆工コンクリートを構築している。そして、これら覆工コンクリートは、防水性能を確保するべく、その外周側であって地山と接触する範囲に防水シートを設置し、防水シートの両縁部をルーフシールドトンネルにおけるセグメントを撤去した開口部の周縁部に連結している。
一方、特許文献2では、特許文献1と同様に、ルーフシールドトンネル間にルーフシールドトンネルと連通する空間を設けた後、この空間とルーフシールドトンネルの内空において、補剛材を組み立てるとともに鉄筋および型枠を設置する。そして、型枠の内部に覆工コンクリートを打設充填し、隣り合うルーフシールドトンネルどうしを連結する態様の覆工体を施工する。この覆工体を、すべてのルーフシールドトンネル間に相互に連結しつつ形成していき、リング状断面の一連の本設覆工壁を構築している。このような型枠を用いた本設覆工壁では、その外面側全体に防水シートを敷設することにより、防水性能を確保する方法を採用することが一般的である。
特開2009−174169号公報 特許第4958035号公報
しかし、特許文献1および特許文献2のいずれの方法であっても、構築しようとする地中空洞に、断面が一様ではなく変化する区間が存在する場合、地中空洞の構築予定領域を囲むルーフシールドトンネルの配置間隔は、断面ごとに変化する。これにより、例えば隣り合うルーフシールド間の間隔が長い位置では、ルーフシールドトンネルと連通する空間を構築するための、地山の掘削範囲が広くなるため、施工性や安全性に課題が生じやすい。
また、大断面トンネルの覆工体を鉄筋コンクリート造で構築する場合、採用する鉄筋は鉄筋径が大きく重量があるため、配筋作業が煩雑となりやすい。さらに、狭隘なルーフシールドトンネル内ではスペースが限られていることから作業性に劣るため、配筋作業だけでなく、型枠の設置やコンクリートの打設等に係る作業に、多大な労力と時間を要する。
加えて、特許文献2のような型枠を用いる方法では、セグメントを一部撤去したルーフシールドを補剛するための補剛材が、地中空洞の断面からみて略放射方向に延在するよう設置され、また、隣り合うルーフシールドを連結するように配置される型枠が、地中空洞の周方向に延在するよう設置される。
これにより、補剛材と型枠は互いに干渉しあう態様となり、例えば、型枠に孔を設けて補剛材を貫通させるなどして取り合いを納める必要が生じる。このため、取り合いの納まり部分が水みちとなりやすく、止水性能に課題が生じていた。
本発明は、かかる課題に鑑みなされたものであって、その主な目的は、トンネル躯体に、断面が一様ではなく変化する区間が存在する場合であっても、高い止水性能を確保しつつ作業効率のよい、トンネルの覆工体となるトンネル躯体の構築方法を提供することである。
かかる目的を達成するため本発明のトンネル躯体の構築方法は、断面が変化する区間を有するトンネルの構築予定領域を、該構築予定領域の周方向に並ぶ複数の外殻トンネルで囲繞し、該外殻トンネルの内空を利用してトンネル躯体を構築するトンネル躯体の構築方法であって、隣り合う前記外殻トンネル相互に連通する連通空間を設ける工程と、該連通空間に、前記トンネル躯体を構成する鋼殻分割体を挟持しつつ前記外殻トンネルを補剛可能な開口補強柱を用いて、前記鋼殻分割体を設置する工程と、接続された複数の前記鋼殻分割体に、充填コンクリートを充填する工程と、を備え、前記外殻トンネルが、前記断面において相互に間隔を設けて構築される先行外殻トンネル、または前記断面のうち最小断面では、前記先行外殻トンネルと断面の一部を重複させて構築され、最大断面では、前記先行外殻トンネルと間隔を有して、もしくは前記先行外殻トンネルと断面の一部を前記最小断面より小さく重複させて構築される後行外殻トンネルよりなり、前記連通空間が、間隔を有して隣り合う前記外殻トンネル各々で対向するセグメントの一部を撤去して地山を掘削する切り開き工により構築される空間、もしくは、前記先行外殻トンネルと断面が重複する前記後行外殻トンネルのセグメントの一部を撤去して構築される空間、よりなり、前記外殻トンネルの内空であって軸線方向に間隔を設けて複数の支保工を設置した後、前記連通空間を設けるとともに、該支保工の一部を撤去することにより、前記連通空間に前記鋼殻分割体を設置するための鋼殻分割体設置領域を確保することを特徴とする。
本発明のトンネル躯体の構築方法によれば、外殻トンネルが、断面において相互に間隔を設けて構築される先行外殻トンネル、または構築予定領域の最大断面では複数の先行外殻トンネルと間隔を有し、最小断面では先行外殻トンネルと断面の一部を重複する複数の後行外殻トンネルよりなる。これにより、トンネルが断面の変化する区間を有する場合にも、隣り合う外殻トンネルの間隔が過大に広くなることがない。
したがって、隣り合う外殻トンネル相互に連通する連通空間が、間隔を有して隣り合う外殻トンネル各々で対向するセグメントの一部を撤去して地山を掘削する切り開き工により構築される空間、もしくは、先行外殻トンネルと断面が重複する後行外殻トンネルのセグメントの一部を撤去して構築される空間のいずれであっても、連通空間が長大となることがない。このため、連通空間を構築する際の作業性および安全性を大幅に向上することが可能となる。
また、トンネル躯体を、トンネルの構築予定領域を囲繞する複数の外殻トンネルの内空に鋼殻分割体を設置し、鋼殻分割体に充填コンクリートを充填して構築する、いわゆるSC構造により構築する。これにより、型枠工および鉄筋工等の作業手間を大幅に省力化できるため、狭小な外殻トンネルの内空であっても、施工性を向上することができるとともに、施工時間を大幅に短縮することが可能となる。
さらに、鋼殻分割体を外殻トンネルの内空に、鋼殻分割体を挟持しつつ外殻トンネルを補剛可能な開口補強柱を用いて設置する。これにより、鋼殻分割体に貫通孔を設けることなく、開口補強柱にて外殻トンネルを補剛しながら、鋼殻分割体を外殻トンネルの内空に設置することができる。このため、鋼殻分割体における開口補強柱が干渉する部位に水みちとなるような隙間を生じることがなく、トンネル躯体の内空への漏水を防止でき、高い止水性を確保することが可能となる。
また、本発明のトンネル躯体の構築方法は、前記連通空間を設けた後の前記外殻トンネル各々における隣り合う前記支保工の間に、新たな支保工を追加設置することを特徴とする。
本発明のトンネル躯体の構築方法によれば、外殻トンネルの内空に支保工を設置して、連通空間および鋼殻分割体設置領域を設ける際の安全性を確保するとともに、外殻トンネルの内空に新たな支保工を複数追加設置する。これにより、1体の支保工に対する荷重負担を軽減できるため、鋼殻分割体設置領域を確保するべく、支保工の一部を撤去した場合にも安全に作業を実施することが可能となる。
本発明によれば、トンネル躯体に断面が一様ではなく変化する区間が存在する場合であっても、鋼殻分割体を構築するべく設ける隣り合う外殻トンネル相互に連通する連通空間を構築する際の作業効率を大幅に向上できるとともに、複数の鋼殻分割体を接続して充填コンクリートを充填することで構築されるトンネル躯体に、高い止水性能を確保することが可能となる。
本発明の大断面トンネルの概略を示す図である。 本発明の外殻トンネルを示す図である。 本発明の先行外殻トンネルの断面を示す図である。 本発明の後行外殻トンネルの断面を示す図である。 本発明の大断面トンネルの構築予定領域の平面を示す図である。 本発明の鋼殻分割体の詳細を示す図である。 本発明の隣り合う先行外殻トンネルに連通空間を設ける場合のトンネル躯体の構築方法を示す図である(その1)。 本発明の隣り合う先行外殻トンネルに連通空間を設ける場合のトンネル躯体の構築方法を示す図である(その2)。 本発明の隣り合う先行外殻トンネルに連通空間を設ける場合のトンネル躯体の構築方法を示す図である(その3)。 本発明の隣り合う先行外殻トンネルに連通空間を設ける場合のトンネル躯体の構築方法を示す図である(その4)。 本発明の先行外殻トンネルと後行外殻トンネルの配置を示す図である。 本発明の先行外殻トンネルと断面が重複する後行外殻トンネルに連通空間を設ける場合のトンネル躯体の構築方法を示す図である(その1)。 本発明の先行外殻トンネルと断面が重複する後行外殻トンネルに連通空間を設ける場合のトンネル躯体の構築方法を示す図である(その2)。 本発明の先行外殻トンネルと断面が重複する後行外殻トンネルに連通空間を設ける場合のトンネル躯体の構築方法を示す図である(その3)。 本発明の先行外殻トンネルと断面が重複する後行外殻トンネルに連通空間を設ける場合のトンネル躯体の構築方法を示す図である(その4)。 本発明の先行外殻トンネルと断面が重複する後行外殻トンネルに構築した躯体分割体を示す図である。
本発明は、トンネルの構築予定領域を、並列に配置した複数の外殻トンネルで囲繞し、これら外殻トンネルの内空を利用してトンネル躯体を構築するためのトンネル躯体の構築方法に関するものである。本実施の形態では、構築予定のトンネルとして、本線シールドトンネルの一部分に構築される大断面トンネルを事例とし、大断面トンネルの本設覆工体となるトンネル躯体を構築する方法を、以下に図1〜図16を用いて説明する。
図1の概略図で示すように、本線シールドトンネル1の一部分に構築される大断面トンネル3は、本線シールドトンネル1における支線トンネル2との分岐合流部を設けるべく構築されるもので、最大断面31と最小断面32を備えた略円錐台形状をなす区間Aを有して構築される。
このような、断面が一様ではなく変化する区間Aを有する大断面トンネル3を構築するにあたっては、図2で示すような複数の外殻トンネル5にて、大断面トンネル構築予定領域4の周囲を取り囲む。本実施の形態において外殻トンネル5は、図3および図4で示すような、先行外殻トンネル51もしくは後行外殻トンネル52よりなる。
先行外殻トンネル51は、大断面トンネル3の最小断面32において、図3(a)で示すように、断面を重複することなく隣接して配置することの可能な数量を用いる。したがって、大断面トンネル3の最大断面31では、図3(b)で示すように、隣り合う先行外殻トンネル51の配置間隔が、一様ではない状態となる。
一方、後行外殻トンネル52は、大断面トンネル3の最大断面31において、図4(b)で示すように、先行外殻トンネル51と断面を重複することなく隣接して配置することの可能な数量を用いる。このため、大断面トンネル3の最小断面32では、図4(a)で示すように、後行外殻トンネル52は、その断面の一部を先行外殻トンネル51に重複するよう配置される状態となる。
したがって、図5の平面図で示す大断面トンネル構築予定領域4のように、最小断面32を有する区間Bと最大断面31を有する区間Cとの間に位置する区間Aにおいて、先行外殻トンネル51は、区間B側から区間C側に向かうにつれて、一部の隣り合う先行外殻トンネル51の配置間隔が、徐々に大きくなる。一方、後行外殻トンネル52は、区間C側から区間B側に向かうにつれて、その断面の一部が隣り合う先行外殻トンネル51に徐々に重複することとなる。
なお、外殻トンネル5は、シールド工法や推進工法等いずれの施工方法により構築されるトンネルでもよいが、本実施の形態では、シールドトンネルを採用している。
このように配置される外殻トンネル5の内空では、トンネル躯体9を構成する躯体分割体6が構築される。躯体分割体6は、長さ方向がトンネル躯体9の周方向と合致し、幅方向がトンネル躯体9の軸線方向と合致するように配置されるもので、いわゆるハーフプレキャスト部材である鋼殻分割体7と、鋼殻分割体7の中空部に充填される充填コンクリート8とにより構成される。
鋼殻分割体7は、図6(a)で示すように、トンネル躯体9の内周面を構成する湾曲板形状の内側鋼殻板71、トンネル躯体9の外周面を構成する湾曲板形状の外側鋼殻板72、およびせん断補強筋73とを備える。これらは、内側鋼殻板71の凸面と外側鋼殻板72の凹面を間隔を設けて対向させ、中空部を形成した状態で両者を連結するように複数のせん断補強筋73を配置し、組み立てられる。
内側鋼殻板71は、図6(b)で示すように、長さ方向がトンネル躯体9の内周面をなす円弧状に形成された矩形鋼板よりなるスキンプレート711と、スキンプレート711の幅方向の両端部各々に設置される一対の主桁712と、スキンプレート711の長さ方向の両端部各々に設置される一対の継手板713と、主桁712どうしを連結するようにスキンプレート711上に設置される複数の縦リブ714と、を備える。
主桁712、継手板713および縦リブ714は、いずれも矩形鋼板よりなり、スキンプレート711と面どうしが直交するよう設置されるとともに、主桁712に対して継手板713および縦リブ714も面どうしも直交するよう設置されている。また、これら主桁712、継手板713および縦リブ714はいずれも、スキンプレート711の凸面側に設置される。
一方、図6(c)で示すように、外側鋼殻板72も内側鋼殻板71と同様に、スキンプレート721、一対の主桁722、一対の継手板723、および縦リブ724を備えるが、スキンプレート721は、矩形鋼板の長さ方向がトンネル躯体9の外周面をなす円弧状に形成される。また、主桁722、継手板723および縦リブ724はいずれも、スキンプレート721の凹面側に設置される。
鋼殻分割体7は、内側鋼殻板71および外側鋼殻板72にそれぞれ備えた、主桁712、722が主筋として機能するとともに、縦リブ714、724が配力筋として機能する。これにより、配筋作業は、せん断補強筋73のみでよいことから、鋼殻分割体7を組み立てる際に複雑な配筋作業を行う必要がなく、設置作業を大幅に省力化することが可能となる。また、主筋および配力筋が不要な構造となっていることにより、鋼殻分割体7への充填コンクリート8の充填性もよく、品質の良い躯体分割体6を構築することができる。
なお、本実施の形態では、図6(b)(c)で示すように、内側鋼殻板71および外側鋼殻板72に中主桁712’、722’を追加して設置している。これら追加設置する中主桁712’、722’は、鋼殻分割体7に必要とされる耐力に応じて適宜増減すればよい。
また、鋼殻分割体7の内側鋼殻板71および外側鋼殻板72において、少なくとも、主桁712、722、中主桁712’、722’、および縦リブ714、724、にスタッドジベル等のずれ止め部材を設置しておくと、充填コンクリート8との一体性を高める構造とすることができる。
このような構成の鋼殻分割体7を複数接続する場合、鋼殻分割体7には内側鋼殻板71の主桁712と継手板713および外側鋼殻板72の主桁722と継手板723による側周面が形成されていることから、側周面どうしを当接させて接続する。
具体的には、隣り合う鋼殻分割体7における内側鋼殻板71の継手板713どうし、および外側鋼殻板72の継手板723どうしを当接させて接続すると、リング状をなす。さらに、内側鋼殻板71の主桁712どうし、および外側鋼殻板72の主桁722どうしを当接させて接続すると、筒状をなす。
このため、内側鋼殻板71および外側鋼殻板72それぞれの継手板713、723および主桁712,722には、図6(b)(c)で示すように、接続部材(図示せず)を貫通させるための貫通孔715、725が複数設けられている。なお、接続部材は、鋼殻分割体7どうしを接続できる部材であれば、高力ボルト等いずれを採用してもよい。
さらに、図6(c)で示すように、側周面をなす外側鋼殻板72の継手板723および主桁722には、複数の貫通孔725を挟むように2体の止水材10が設置されている。本実施の形態では、止水材10に水膨潤性の合成ゴムを採用しているが、止水性を確保できるものであれば、いずれの材料を用いてもよい。
これにより、複数の鋼殻分割体7を接続させることにより形成される外側鋼殻板72側の目地部74には、図6(a)で示すように、止水材10が位置することとなる。したがって、外側鋼殻板72側から目地部74に水が流入した場合には、止水材10が膨潤して目地部74の隙間を塞ぐ。
したがって、鋼殻分割体7を複数連結して充填コンクリート8を充填することにより躯体分割体6を構築し、また、この躯体分割体6を複数接続してトンネル躯体9を構築すると、その外周側の地山に湧水があった場合にも、内空に向かう水みちが形成されることがない。このように、トンネル躯体9は、内方を掘削して構築される大断面トンネル3に漏水を生じさせることのない、高い止水性を有する構造体となる。
なお、外側鋼殻板72の継手板723および主桁722に設けた止水材10は、外側鋼殻板72のみでなく、内側鋼殻板71の継手板713および主桁712にも設けてもよい。また、鋼殻分割体7に止水材10を設けずに、複数の鋼殻分割体7を接続することにより形成される目地部74を溶接して封止し、止水性を確保してもよい。もしくは、複数の鋼殻分割体7を接続して形成される外側鋼殻板72側の目地部74を覆うように、止水シートを被覆する、または止水材を吹き付けてもよい。
以下に、上述した躯体分割体6を接続してなるトンネル躯体9を、先行外殻トンネル51と後行外殻トンネル52の内空を利用して構築するためのトンネル躯体9の構築方法を説明する。
まず、図5で示す大断面トンネル構築予定領域4の周囲に、複数の先行外殻トンネル51を並列配置しつつ、区間A、B、Cにおいて、先行外殻トンネル51の内空と、隣り合う先行外殻トンネル51各々で対向するセグメント511の一部を撤去して地山を掘削する切り開き工により構築される連通空間12とを利用して躯体分割体6を構築する。
先行外殻トンネル51の内空を利用するにあたっては、図7(a)で示すように、一対の隣り合う先行外殻トンネル51各々における内空の適所に、先付支保工111を設置する。先付支保工111は、先行外殻トンネル51の一部を切り開いた場合にも内空断面を保持することの可能な支保工11のうちの1つであり、図7(b)で示すように、先行外殻トンネル51の軸線方向に間隔を有して複数設置する。
なお、本実施の形態では、支保工11として先付支保工111のみでなく、後に述べる追加支保工112を設置すること、および先行外殻トンネル51の切り開き工の作業性を考慮し、先付支保工111の配置間隔を、先行外殻トンネル51の一部を切り開いた場合に内空断面を保持できる間隔のうち、最も長い間隔に設定している。しかし、設置間隔は必ずしもこれに限定されるものではなく、必要に応じて、配置間隔を適宜短くしてもよい。
また、先付支保工111は、先行外殻トンネル51の内壁面に直接当接させて設置してもよいが、図7(a)で示すように、先行外殻トンネル51の内壁面における先付支保工111の設置予定位置にあらかじめ、先行外殻トンネル51の軸線方向に延在する長尺架台13を設置しておいてもよい。このように、長尺架台13を介して支保工11を設置すると、先行外殻トンネル51のセグメント511の目地位置等を考慮することなく、所望の位置に支保工11を配置できるため、作業性を大幅に向上できる。
次に、図7(c)で示すように、一対の隣り合う先行外殻トンネル51各々で、対向するセグメント511の一部分を撤去し、両者の間に位置する地山を掘削し排土する切り開き工を行う。さらに、切り開き工により露出した隣り合う先行外殻トンネル51各々のセグメント511の端部どうしに架け渡すように止水板121を設置する。
そのうえで、図8(a)で示すように、一対の隣り合う先行外殻トンネル51を連通する連通空間12を構築する。止水板121を用いて隣り合う先行外殻トンネル51の間から覗く地山を被覆することにより、地山から連通空間12への漏水を抑止している。
連通空間12を、先行外殻トンネル51の軸線方向で連続するように構築した後、図8(b)で示すように、隣り合う先付支保工111の間に長尺架台13を介して追加支保工112を設置する。このように、支保工11として追加支保工112を増設することにより、1体の支保工11に対する荷重負担を軽減させて安全性を確保する。
この後、図9(a)で示すように支保工11の一部を撤去して、先行外殻トンネル51の内空と連通空間12に跨る領域に鋼殻分割体7を設置するための鋼殻分割体設置領域Wを確保する。鋼殻分割体設置領域Wは、図9(b)で示すように、鋼殻分割体7を、一対の隣り合う先行外殻トンネル51を連結するように連通空間12に跨って設置するための作業領域である。
本実施の形態では、支保工11のうち先付支保工111もしくは追加支保工112のいずれか1体を撤去することで、鋼殻分割体7を設置することができるよう、鋼殻分割体7の幅方向の長さ(トンネル躯体9の軸線方向の長さ)を、外殻トンネル5の軸線方向に隣り合う先付支保工111の間隔の1/2に設定している。
したがって、鋼殻分割体設置領域Wは、一対の隣り合う先行外殻トンネル51各々で、支保工11のうち先付支保工111もしくは追加支保工112のいずれか一体を撤去することで確保される。こうして構築した鋼殻分割体設置領域Wに鋼殻分割体7を搬送し、開口補強柱14を介して鋼殻分割体7を先行外殻トンネル51に設置する。
なお、鋼殻分割体7は、図9(b)で示すように、隣り合う一対の先行外殻トンネル51のうちの一方を資材搬送用通路とし、内側鋼殻板71、外側鋼殻板72、およびせん断補強筋73を別途搬送して、図9(c)で示すように、鋼殻分割体設置領域Wにて鋼殻分割体7に組立てる。また、組立てた鋼殻分割体7を先行外殻トンネル51に設置するにあたっては、一部を切り開いた先行外殻トンネル51の補剛を兼ねて、開口補強柱14を採用する。
開口補強柱14は、図10(a)で示すように、内側鋼殻板71と先行外殻トンネル51との間に配置される内側柱141、外側鋼殻板72と先行外殻トンネル51との間に配置される外側柱142、および内側鋼殻板71と外側鋼殻板72との間にそれぞれ配置される中間柱143の3つの部材を備える。
これら3つの部材を同軸となるよう配置して、先に撤去した支保工11の設置位置に設置する。つまり、中間柱143を鋼殻分割体7の中空部保持手段として機能させつつ、中間柱143と内側柱141の一方の端部とにより内側鋼殻板71とを挟持するとともに、中間柱143と外側柱142の一方の端部とにより外側鋼殻板72を挟持する。この態様で、内側柱141の他方の端部および外側柱142の他方の端部それぞれにて、先行外殻トンネル51を押圧する。
これにより、鋼殻分割体7は開口補強柱14を介して先行外殻トンネル51に設置され、開口補強柱14は、セグメント511の一部が撤去されて切り開かれている先行外殻トンネル51の補剛材としても機能する。なお、開口補強柱14は、上記の構成に必ずしも限定されるものではない。例えば、開口補強柱14のうち中間柱143に、内側鋼殻板71と外側鋼殻板72の間隔を保持する間隔保持材またはせん断補強筋を採用してもよい。
このように、鋼殻分割体7は、先行外殻トンネル51を補剛可能な開口補強柱14にて挟持された状態で先行外殻トンネル51に支持される。このため、鋼殻分割体7に支保工を貫通する孔を設ける必要がなく、鋼殻分割体7を用いたトンネル躯体3は、水みちが形成されることなく、高い止水性能を保持することが可能となる。
なお、本実施の形態では、図9(a)(b)で示すように、鋼殻分割体設置領域Wに対して鋼殻分割体7を長さ方向(トンネル躯体9の周方向)に2体設置させているが、その数量は、1体でもよいし2体以上でもよい。鋼殻分割体7を複数設置する際には、内側鋼殻板71の継手板713どうし、および外側鋼殻板72の継手板723どうしを当接させ、締結部材を介して連結する。
また、鋼殻分割体7の幅方向の長さは、必ずしも先行外殻トンネル51の軸線方向に隣り合う先付支保工111の間隔の1/2でなくてもよい。例えば、上記の長さより短く形成し、鋼殻分割体設置領域Wにおいて、先行外殻トンネル51の軸線方向に複数体接続する構成としてもよい。この場合には、内側鋼殻板71の主桁712どうし、および外側鋼殻板72の主桁722どうしを当接させ、締結部材を介して接続する。
上記の鋼殻分割体設置領域Wを確保する工程、鋼殻分割体7を組み立てる工程、および開口補強柱14を用いて鋼殻分割体7を設置する工程を、先行外殻トンネル51の軸線方向に順次繰り返し、連通空間12に跨る複数の鋼殻分割体7を接続する。これにより、図10(b)で示すように、支保工11が撤去され、トンネル軸線方向に開口補強柱14に支持された複数の鋼殻分割体7が設置される。
なお、鋼殻分割体7は、隣接する先行して設置した鋼殻分割体7’どうしとも、締結部材を介して接続しておく。また、鋼殻分割体7は、大断面トンネル構築予定領域4を軸線方向で複数の区画に区割りし、この区画ごとに構築してもよい。このような場合、1つの区画内における鋼殻分割体7の数量を必ずしも複数とする必要は無く、1体のみとしてもよい。
この後、図10(c)で示すように、組立てた鋼殻分割体7に適宜妻枠を取り付けたうえで、中空部に充填コンクリート8を充填し、一対の隣り合う先行外殻トンネル51の内空と連通空間12とに跨るようにして、躯体分割体6を構築する。
次に、大断面トンネル構築予定領域4の周囲に、複数の後行外殻トンネル52を並列配置しつつ、後行外殻トンネル52と先行外殻トンネル51の内空を利用して、躯体分割体6を構築する。なお、図11(a)で示すように、後行外殻トンネル52の断面が重複して構築される先行外殻トンネル51、および、図11(b)で示すように、後行外殻トンネル52が隣接して配置される先行外殻トンネル51は、後行外殻トンネル52が構築される前に、その内空部をエアモルタルもしくは流動化処理度等の充填材16にて、充填しておくとよい。
後行外殻トンネル52は、区間Bにおいて図11(a)で示すように、先行外殻トンネル51の断面を重複して配置され、区間Cにおいて図11(b)で示すように、先行外殻トンネル51と隣接して配置される。そして、区間Bと区間Cの間に位置する区間Aでは、後行外殻トンネル52が断面を先行外殻トンネル51と重複して配置される領域と、後行外殻トンネル52と先行外殻トンネル51とが隣接して配置される領域の、両者が存在することとなる。
そこで、まず、図11(a)で示すような、後行外殻トンネル52が断面を、先行外殻トンネル51と重複して配置される場合に、後行外殻トンネル52と先行外殻トンネル51の内空を利用して躯体分割体6を構築する方法について、以下に説明する。
図12(a)(b)で示すように、後行外殻トンネル52の軸線方向に間隔を設けて複数の先付支保工111を設置する。この後、先行外殻トンネル51と重複している部分のセグメント521の一部を撤去して、図13(a)で示すような、後行外殻トンネル52と先行外殻トンネル51相互に連通する連通空間12を設ける。
次に、先行外殻トンネル51と後行外殻トンネル52に跨る連通空間12に、鋼殻分割体設置領域Wを確保するための準備工として、隣り合う先付支保工111の間に長尺架台13を介して、図13(b)で示すような追加支保工112を設置して、支保工11を増設する。
この後、支保工11のうち先付支保工111もしくは追加支保工112のいずれか1体を撤去し、図14(a)で示すような、鋼殻分割体7を設置するための鋼殻分割体設置領域Wを確保する。そして、図14(b)で示すように、鋼殻分割体設置領域Wにて鋼殻分割体7を組み立てる。その後、図15(a)で示すように、後行外殻トンネル52と先行外殻トンネル51とに跨るように配置される鋼殻分割体7を、開口補強柱14を介して後行外殻トンネル52に設置する。
なお、支保工11の設置方向、および支保工11として先付支保工111および追加支保工112を採用する点は、上述した隣接する先行外殻トンネル51の内空を利用して、躯体分割体6を構築する方法と同様である。また、鋼殻分割体設置領域Wを確保する方法、鋼殻分割体7を後行外殻トンネル52に設置する方法および鋼殻分割体7の長さも、上述した隣接する先行外殻トンネル51の内空を利用して、躯体分割体6を構築する方法と同様である。
鋼殻分割体設置領域Wを確保する工程、鋼殻分割体7を組み立てる工程、開口補強柱14を用いて鋼殻分割体7を設置する工程を、後行外殻トンネル5の軸線方向に順次繰り返し、図15(b)で示すように、連通空間12に跨る複数の鋼殻分割体7を接続する。これにより、支保工11が撤去され、トンネル軸線方向に開口補強柱14に支持された複数の鋼殻分割体7が設置される。
なお、鋼殻分割体7は、先に先行外殻トンネル51の内空で構築した躯体分割体6と、締結部材を介して接続しておく。また、鋼殻分割体7は、大断面トンネル構築予定領域4を軸線方向で複数の区画に区割りし、この区画ごとに構築してもよい。このような場合、1つの区画内における鋼殻分割体7の数量を必ずしも複数とする必要は無く、1体のみとしてもよい。
この後、鋼殻分割体7に適宜妻枠を取り付けたうえで、中空部に充填コンクリート8を充填し、図16で示すように、後行外殻トンネル52と先行外殻トンネル51とに跨るようにして、躯体分割体6を構築する。
一方、図11(b)で示すように、後行外殻トンネル52が先行外殻トンネル51と間隔を有して配置される場合には、先に述べた、隣り合う先行外殻トンネル51の内空を利用して躯体分割体6を構築する方法と同様の方法にて、躯体分割体6を構築する。このとき、連通空間12は、隣り合う先行外殻トンネル51と後行外殻トンネル52各々で対向するセグメント511、521の一部を撤去して地山を掘削する切り開き工により構築される。
こうして、区間A、B、C各々で構築した躯体分割体6どうしを接続していくことにより、大断面トンネル構築予定領域4の周囲すべてを囲繞する、筒状体をなすトンネル躯体9が構築される。この後、トンネル躯体9の内方を掘削することにより大断面トンネル構築予定領域4に、図1で示すような大断面トンネル3が構築される。
なお、躯体分割体6を構築するにあたり、複数の先行外殻トンネル51および後行外殻トンネル52の周囲地盤には、図7(a)で示すような凍結工法もしくは薬液注入工法による地盤改良部15を構築し、止水対策を施しておくとよい。
本発明のトンネル躯体9の構築方法によれば、大断面トンネル構築予定領域4を、複数の先行外殻トンネル51と複数の後行外殻トンネル52とを用いて囲繞する。これにより、大断面トンネル3が断面の変化する区間Aを有する場合にも、隣り合う外殻トンネル5の間隔が過大に広くなることがない。
したがって、大断面トンネル構築予定領域4において、トンネル躯体9を構築するために設ける連通空間12が、間隔を有して隣り合う先行外殻トンネル51各々、もしくは間隔を有して隣り合う先行外殻トンネル51と後行外殻トンネル52各々で、対向するセグメント511、521の一部を撤去して地山を掘削する切り開き工により構築される空間、または、先行外殻トンネル51と断面が重複する後行外殻トンネル52のセグメント521の一部を撤去して構築される空間のいずれでも、連通空間12が長大となることがない。このため、連通空間12を構築する際の作業性および安全性を大幅に向上できる。
また、トンネル躯体9を、鋼殻分割体7に充填コンクリート8を充填して構築した躯体分割体6を接続する、いわゆるSC構造により構築することで、型枠工および鉄筋工等の作業手間を大幅に省力化できるため、狭小な外殻トンネル5の内空および連通空間12であっても、施工性を向上することができるとともに、施工時間を大幅に短縮することが可能となる。
なお、本発明のトンネル躯体9の構築方法は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、本実施の形態では、内側鋼殻板71、外側鋼殻板72、およびせん断補強筋73を鋼殻分割体設置領域Wに搬送して、鋼殻分割体設置領域Wにて鋼殻分割体7に組立てたが、必ずしもこれに限定されるものではない。あらかじめ地上等の作業エリアにてこれらを鋼殻分割体7に組み立てておき、外殻トンネル5を介して鋼殻分割体設置領域Wに搬送してもよい。
また、本実施の形態では、隣り合う先行外殻トンネル51の内空を利用して躯体分割体6を構築する工程を、一対の隣り合う先行外殻トンネル51どうしを対象として実施した。しかし、必ずしも先行外殻トンネル51は一対でなくてもよく、隣り合う複数体の先行外殻トンネル51を対象として実施してもよい。
さらに、大断面トンネル3は、必ずしも仕上がり断面が約50m2を超えるようなトンネルでなくてもよく、いずれの断面径を有するトンネルであってもよい。
また、大断面トンネル3における断面が変化する区間Aの形状は、必ずしも略円錐台形状に限定されるものではなく、断面が軸線方向に移動するにつれて変化するものいずれにも適用可能である。
加えて、本実施の形態では、大断面トンネル3における断面が変化する区間Aの最大断面31において、後行外殻トンネル52が、図4(b)で示すように、先行外殻トンネル51と断面を重複することなく、隣接して配置されている。しかし、必ずしもこれに限定されるものではなく、区間Aの最大断面31においても最小断面32と同様に、後行外殻トンネル52が、先行外殻トンネル51と断面を重複するように配置されていてもよい。このとき、後行外殻トンネル52と先行外殻トンネル51における断面の重複する範囲は、最小断面32で重複する範囲より小さい。
1 本線シールドトンネル
2 支線シールドトンネル
3 大断面トンネル
4 大断面トンネル構築予定領域
5 外殻トンネル
51 先行外殻トンネル
511 セグメント
52 後行外殻トンネル
521 セグメント
6 躯体分割体
7 鋼殻分割体
71 内側鋼殻板
711 スキンプレート
712 主桁
713 継手板
714 縦リブ
715 貫通孔
72 外側鋼殻板
721 スキンプレート
722 主桁
723 継手板
724 縦リブ
725 貫通孔
73 せん断補強筋
74 目地部
8 充填コンクリート
9 トンネル躯体
10 水膨潤性止水材
11 支保工
111 先付支保工
112 追加支保工
12 連通空間
121 止水板
13 長尺架台
14 開口補強柱
141 内側柱
142 外側柱
143 中間柱
15 地盤改良部
16 充填材

W 鋼殻分割体設置領域

Claims (2)

  1. 断面が変化する区間を有するトンネルの構築予定領域を、該構築予定領域の周方向に並ぶ複数の外殻トンネルで囲繞し、該外殻トンネルの内空を利用してトンネル躯体を構築するトンネル躯体の構築方法であって、
    隣り合う前記外殻トンネル相互に連通する連通空間を設ける工程と、
    該連通空間に、前記トンネル躯体を構成する鋼殻分割体を挟持しつつ前記外殻トンネルを補剛可能な開口補強柱を用いて、前記鋼殻分割体を設置する工程と、
    接続された複数の前記鋼殻分割体に、充填コンクリートを充填する工程と、を備え、
    前記外殻トンネルが、前記断面において相互に間隔を設けて構築される先行外殻トンネル、または前記断面のうち最小断面では、前記先行外殻トンネルと断面の一部を重複させて構築され、最大断面では、前記先行外殻トンネルと間隔を有して、もしくは前記先行外殻トンネルと断面の一部を前記最小断面より小さく重複させて構築される後行外殻トンネルよりなり、
    前記連通空間が、間隔を有して隣り合う前記外殻トンネル各々で対向するセグメントの一部を撤去して地山を掘削する切り開き工により構築される空間、もしくは、前記先行外殻トンネルと断面が重複する前記後行外殻トンネルのセグメントの一部を撤去して構築される空間、よりなり、
    前記外殻トンネルの内空であって軸線方向に間隔を設けて複数の支保工を設置した後、前記連通空間を設けるとともに、該支保工の一部を撤去することにより、前記連通空間に前記鋼殻分割体を設置するための鋼殻分割体設置領域を確保することを特徴とするトンネル躯体の構築方法。
  2. 請求項に記載のトンネル躯体の構築方法において、
    前記連通空間を設けた後の前記外殻トンネル各々における隣り合う前記支保工の間に、新たな支保工を追加設置することを特徴とするトンネル躯体の構築方法。
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