JPH11200460A - 電解水洗浄機能付便器システム - Google Patents
電解水洗浄機能付便器システムInfo
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- JPH11200460A JPH11200460A JP1329798A JP1329798A JPH11200460A JP H11200460 A JPH11200460 A JP H11200460A JP 1329798 A JP1329798 A JP 1329798A JP 1329798 A JP1329798 A JP 1329798A JP H11200460 A JPH11200460 A JP H11200460A
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Abstract
コストをかけることなく利用できるような電解水洗浄機
能を備えた便器装置を提供する。 【解決手段】 小便器12の上部に設けられた空間内
に、電解槽等を含む電解水生成部20を内蔵する。電解
水生成部20で生成された殺菌性の電解水(例えば次亜
塩素酸含有水)はタンク21に貯留され、所定量の電解
水が貯留された後に電磁弁22を開くと、貯留された電
解水が可撓管24を通って一気にトラップ部16へ流れ
込む。こうして、トラップ部16の内面や排水管43の
内面がむらなく殺菌され、汚れや臭いが防止される。
Description
ール面、トラップ等の便器の各部の防汚及び防臭を行な
うための装置を含む便器システムに関する。
次亜塩素酸含有水)を電気分解により生成し、その水
(電解水)を用いて便器のボール面やトラップを殺菌す
ることにより、該ボール面やトラップの防汚、防臭を行
なう方法及びそのための装置が知られている(例えば国
際公開番号WO96/06237参照)。便器のボール
面やトラップに供給された電解水は、その後、トラップ
よりも下流に配設された排水管の中を流れるが、この際
に該排水管の内面も電解水により殺菌される。すなわ
ち、電解水を便器のボール面やトラップに流すと、結果
として排水管の内面における防汚、防臭効果も高められ
ることになる。以上のように、電解水を便器に供給する
ことにより便器各部の洗浄を行なうことを以下では「電
解水洗浄」と呼び、また、そのための装置を「電解水供
給装置」と呼ぶことにする。
えば、通常の洗浄水を便器に供給するための給水管の途
上に電解槽や電磁弁等を配設することによって構成する
ことができる。しかし、このように電解水供給装置を構
成しようとすると、場合によっては壁、床、あるいは天
井の裏側に敷設された配管系や給電系等に対する工事を
行なう必要がある。このような場合、施工に手間がかか
るだけでなく、その後のメンテナンス作業も面倒なもの
となるおそれがある。一方、室内に給水管の一部が露出
している場合は、そこに電解水供給装置を取り付けるよ
うにしてもよく、これにより施工作業を簡単にすること
ができる。しかし、この場合、電解水供給装置が人目に
つく場所に設置されることになり、便器周辺の外観が損
なわれるおそれがある。
成されたものであり、その目的とするところは、施工作
業やメンテナンス作業に多大な手間やコストをかけるこ
となく利用できるような電解水洗浄機能を備えた便器装
置を提供することになる。
に成された本発明に係る電解水洗浄機能付便器システム
は、電解用原水を後記電解部へ導入するための原水流路
と、前記原水流路から流入する電解用原水を電気分解し
て電解水を生成するための電解部と、前記電解部から流
出する電解水を便器の所定箇所へ導くための電解水流路
と、を備える電解水供給手段が、前記便器の本体の内部
に設けられていること、を特徴とする。
発明に係る電解水洗浄機能付便器システム(以下、単に
「便器システム」とする)は、原水流路、電解部及び電
解水流路を備える電解水供給手段を、便器の本体内部に
設けたことを特徴とする。このような便器システムは、
電解水供給手段が便器本体とは別に設置された従来の便
器システムと比べて、施工作業やメンテナンス作業にか
けるべき手間がより少なくて済む。この理由は次のよう
に説明できる。
るため、トイレ室内には便器洗浄水を便器へ供給するた
めの給水系統が既設されていることが多い。また、例え
ば小便器には、使用者の有無を検出する人体検出センサ
が備えられているものが多く、これに合わせて、トイレ
室内において小便器を設置すべき場所には、商用電源を
供給するための給電線等を含む電気系統が既設されてい
ることが多い。このような場所に本発明に係る便器シス
テムを設置する場合、その施工作業において電解水供給
手段のために特別に行なうべき作業としては、原水流路
を既設の給水系統に接続する作業や、電解部のための給
電線や制御線を既設の電気系統と接続する作業だけでよ
い。このように、本発明に係る便器システムを設置する
際、電解水供給手段のためにトイレ室内の壁、床、天井
等に対する大がかりな工事を行なう必要はなく、通常の
便器システムを設置するのと同程度の手間でこれを設置
することができる。また、設置後に内部機構のメンテナ
ンスを行なう場合も、例えば、便器の適宜箇所に設けた
蓋を開くだけで容易にその作業を行なうことができる。
内蔵するには、それをある程度小型化する必要がある。
従って、その構成要素の一つである電解部の構成要素
(電解槽等)にも、当然に小型のものを使用することが
望ましい。
おいて十分な殺菌効果を得るには、ある程度大きな瞬間
流量で電解水を供給しなければならない。さもないと、
ボール面や排水管の内面に電解水を万遍なく供給するこ
とができないからである。一方、瞬間流量を大きくする
と電解水の濃度はそれに反比例して低下するが、もし濃
度が低くなり過ぎると十分な殺菌効果が得られない。以
上のことを考えると、電解水供給装置としては、大きな
流量で十分に高い濃度の電解水を生成することができる
ようなものを用いる必要がある。
の電解槽を用いると、電解水の生成効率はそれだけ低く
なる。すなわち、電極の種類、原水の供給流量、印加電
圧の大きさ等が同一であるという条件の下で、大きさの
異なる2種の電解槽を用いて電解水を生成した場合、小
型の電解槽により生成される電解水の濃度は大型の電解
槽により生成される電解水の濃度よりも低い。このよう
に、電解槽を小型化すればするほど、十分に高い濃度の
電解水を十分に大きな瞬間流量で供給する、という目的
を達することがそれだけ困難になる。
便器システムの一態様として、上記電解水供給手段が、
上記電解部で生成された電解水を貯留するための貯留部
と、前記貯留部から上記便器の所定箇所へ至る上記電解
水流路を開閉するための開閉手段と、を備えること、を
特徴とする便器システムを提供する。
と電解水の供給動作を独立して行なうことにより、たと
え小型の電解槽を用いて電解部を構成しても、高い濃度
の電解水を大きな瞬間流量で供給することが可能であ
る。すなわち、電解槽へ原水を供給する流量を小さくす
ることにより高い濃度の電解水を生成する一方、その電
解水を生成後直ちに便器に流さずに一旦貯留部に貯留
し、十分な量の電解水が生成された後、開閉手段により
電解水流路を開き、貯留部に貯留された全ての電解水を
一気に便器の所定箇所に流す、というようにすればよい
のである。
解槽でも貯水式電解槽でもよい。貯水式電解槽を用いる
場合は、電解槽自体が貯留部としての役割を果たすた
め、別途独立した貯留部を設ける必要は必ずしもない。
一方、生成される電解水の濃度制御を容易にするには、
貯水式電解槽よりも連続式電解槽を用いる方が好まし
い。この場合、更に、連続式電解槽として無隔膜型のも
のを用いれば、電解槽をより小型化することができる。
態様として、上記電解水供給手段が、上記原水流路上の
点である第一の点と上記電解水流路上の点である第二の
点とを上記電解部を迂回して連絡する還流路と、前記第
二の点よりも下流において前記電解水流路を開閉するた
めの開閉手段と、前記第一の点よりも上流における前記
原水流路内の液体の逆流を防止するための逆止手段と、
前記開閉手段により前記電解水流路が閉成されていると
きに前記電解部と前記還流路との間で循環する水流を生
成するための循環流生成手段と、を備えること、を特徴
とする便器システムを提供する。
段としては、液体を圧送するために通常に使用されるポ
ンプ等を用いれば良いが、電解水供給手段を全体として
小型化することが好ましいということを考慮することが
重要である。そこで、例えば、流路の少なくとも一部に
弾性材料で作成された管を使用し、その管を外側からチ
ューブポンプで圧迫することにより、内部の水を一定方
向に圧送する、という構成とすると良い。
段により電解水流路を閉じた状態で循環流発生手段を動
作させると、電解部と前記還流路との間を循環する水流
が発生する。このように循環する水を電解部で電気分解
すると、その水は電解部を繰り返し通過する度毎に電気
分解されるため、電気分解により水中に生成される物質
又はイオンの濃度は、1回の電気分解による場合よりも
はるかに高い値となる。このようにして高濃度の電解生
成物質又はイオンを含む電解水を生成した後で、開閉手
段により電解水流路を開くと、原水流路から流入する水
により前記電解水が下流へ押し流され、便器の所定箇所
に供給される。この際、前記高濃度の電解水は、後から
流入してきた原水(より正確にはその原水を電気分解し
て得られた低濃度の電解水)と混合されるため、その濃
度が低下するが、先に十分な量の電解生成物質又はイオ
ンを生成しておけば、混合後においても、電解水中の電
解生成物質又はイオン濃度を、十分な防汚及び防臭効果
が得られる程度に高い値に維持することができる。
解することにより高濃度の電解水を生成して便器に流
す、という上記行程を複数回繰り返すようにすれば、よ
り高い防汚及び防臭効果が得られるようになる。
別の態様として、上記電解水供給手段が、上記原水流路
内を流れる水に、電気分解により生成しようとする目的
物質又はイオンの原料となる物質又はイオンを添加する
ための原料添加手段、を備えること、を特徴とする便器
システムを提供する。
素酸含有水である場合、「目的物質又はイオンの原料と
なる物質又はイオン」とは塩素イオンである。従って、
この場合、上記原料添加手段は、原水流路中を流れる水
の中の塩素イオン濃度を高めるための手段であり、より
具体的には、例えば、原水流路中を流れる水に水溶性の
塩化物(例えば食塩)を添加する手段である。なお、流
水中に塩化物(より正確には塩化物に含まれる塩素成
分)を添加する手段としては、例えば、本願と同一の出
願人による特開平9−184179号公報に記載のもの
が利用できる。
な原料添加手段を設けたことにより、目的物質又はイオ
ンの原料となる物質又はイオンの濃度が高められた原水
が電解部に流入するようになるため、電解部で生成され
る電解水は目的物質又はイオンを高い濃度で含むものと
なる。従って、予め十分な量の原料物質又はイオンを原
水に添加するようにすれば、たとえ大きな瞬間流量で原
水を電解部に流入させても、そこで生成された電解水に
含まれる電解生成物質又はイオンの濃度を、十分な防汚
及び防臭効果が得られる程度に高い値に維持することが
できる。
テム10を示す斜視図である。この小便器システム10
において、小便器12の上部には着脱可能な蓋13が備
えられている。蓋13を図のように開くと、その内部に
は収納空間14が形成されており、ここに電解水供給装
置の一部である電解水生成部20が内蔵されている。こ
の小便器システム10において、トイレ室内の壁に設け
られた給水口15から供給される水道水は電解水生成部
20で電気分解され、生成された電解水は、小便器12
の内部に設けられた電解水供給管(図1では図示せず)
を通じて小便器12のトラップ部16へ供給される。
ラップ部16へ供給するための流路の構成を図2及び図
3を参照しながら説明する。ここで、図2は小便器シス
テム10の正面図で、その一部(図面上で小便器12の
右上部分及び右下部分)は断面図として描いている。ま
た、図3は小便器12を図2のA−A線で切断して上か
ら見た図である。
の内側には縦長の空洞12aがあり、この中に、タンク
21が備えられている。このタンク21の上部は開放さ
れている一方、底部には電磁弁22により開閉される液
体流出口23が設けられている。タンク21の直上に
は、電解水生成部20の電解水流出管26の先端が配さ
れている。タンク21の液体流出口23には可撓管24
の一端が接続されており、該可撓管24の他端は、トラ
ップ部16の外壁の上部に設けられた液体流入口25に
接続されている。
用を図4を参照しながら説明する。なお、図4は蓋13
を取り外した小便器12を示す平面図である。図4にお
いて、給水口15から供給される水(水道水)は取水管
27内を流れて止水栓28を通り、定流量弁29に至
る。そして、この定流量弁29により流量を一定とされ
た水を、電磁弁30又は31のいずれか一方を開くこと
により、洗浄水供給管32又は連続式電解槽33に流入
させる。すなわち、小便器12の内面を通常の方法で洗
浄する場合は、電磁弁30のみを開く。これにより、給
水口15から供給される水は洗浄水供給管32を流れ、
小便器12の内面に設けられたスプレッダノズル34
(図2参照)から排出されるようになる。一方、給水口
15から供給される水を原料として電解水(例えば次亜
塩素酸含有水)を生成する場合には、電磁弁31のみを
開く。すると、定流量弁29から連続式電解槽33へ一
定流量で水が流入するようになる。このとき、連続式電
解槽33の有する図示せぬ電極に電圧を印加すると、連
続式電解槽33内を流れる水が電気分解され、電解水が
生成される。ここで、水の流量を定流量弁29により適
宜制御することにより、生成される電解水中に含まれる
電解生成物質又はイオンの濃度を調節することができ
る。このように生成された電解水は、電解水流出管26
を通じてタンク21に貯留される。
流出する電解水がタンク21に所定量だけ貯留された時
点で電磁弁22を開くと、その電解水がタンク21の液
体流出口23から流出し、可撓管24内を流れ、液体流
入口25からトラップ部16の内部へ流れ込む。
る流路の開閉、定流量弁29による流量調節、連続式電
解槽33の電極への電圧印加等、電解水供給装置の各部
の動作は、所定のプログラムに従って動作するコントロ
ーラ35により制御される。
タンク21を設けたことにより、連続式電解槽33で電
解水を生成する動作と電解水をトラップ部16へ流す動
作を独立して行なうことができるため、高濃度の電解水
を生成し、それを十分に大きな瞬間流量でトラップ部1
6へ流すことができる。ここで、電解水を十分に大きな
瞬間流量で流すための圧力としては、タンク21に貯留
された水の水頭圧を利用する。
について図5を参照しながら説明する。タンク21の底
面に設けられた液体流出口の断面積をA[m2]、底面
を基準とした液面の高さをh[m]とすると、液体流出
口から流出する液体の流量Q[m3/sec]は、次式 Q=CA・(2・g・h)1/2 ただし、gは重力加速度、Cは流量係数(水の場合、0.
592〜0.68)、で求められる。いま、電解水の必要量を
2[l](実際に普通の小便器のトラップ部を電解水で
洗浄する場合にはこの程度の量でよい)、タンク21の
底面積を28.2[cm2]とすると、液面の高さhは
約0.7[m]となる。更に、液体流出口を直径12m
mの円とすると、その断面積Aは A=1.13×10-4[m2] となる。これらの値を用いて流量Qを求めると、 Q=0.6×1.13×10-4×(2×9.8×0.
7) =2.5×10-4[m3/sec] =15[l/min] ただし、C=0.6と仮定、 となる。この流量は、通常の洗浄における洗浄水の流量
にほぼ匹敵するものである。従って、タンク21から供
給される電解水は、トラップ部16に滞留した汚水をほ
ぼ完全に(99%以上)押し流すことができるだけでな
く、更に、トラップ部16の下流にある排水管43の内
壁面の全体にまで接触する。かくして、トラップ部16
の内面及びその下流の排水管43の内壁面が電解水によ
り十分に殺菌、洗浄されるのである。
空洞にタンク21を配設するようにしたが、小便器12
の製造時に、液体を貯留できるような容器部を本体の一
部として一体成形するようにしてもよい。また、上記の
例では、水の電気分解は連続式電解槽33で行なうよう
にしたが、タンク21の内部に電極を配設し、該タンク
21内において貯留された水を電気分解するようにして
もよい。
0のトラップ部付近を示す垂直断面図である。この断面
図は、図1の小便器システム10で言えばB−B線にお
ける断面図に相当する。
ップ部42内に突出した排水管43と組み合わせてトラ
ップ構造を形成するための密閉部品44を備えている。
密閉部品44は押しバネ45を介してトラップカバー4
6のハンガ部46aに懸吊されている。排水管43の上
端には環状の磁石47が備えられている一方、密閉部品
44の、排水管43の上端に対面する面にはソレノイド
48が備えられている。
1の上部には電解水生成部が備えられている。この電解
水生成部は、図4に示した電解水生成部20とほぼ同様
でよい。ただし、後で説明するように、小便器システム
40ではタンク21のような貯留部を特別には設けず、
小便器41のトラップ部42及びボウル部49を貯留部
として利用する。従って、小便器システム40では、図
4の電解水流出管26を、例えば、洗浄水供給管32の
途上に接続するようにする。また、小便器システム40
の電解水生成部のコントローラは、先に説明したような
電磁弁や電解槽への通電制御の他、上記ソレノイド48
への通電制御をも行なうものとする。
40において、小便器41を電解水で洗浄する場合、電
解水の生成を開始する前に、まずソレノイド48へ通電
する。すると、磁力により密閉部品44が排水管43の
方へ引き寄せられ、ソレノイド48が磁石47に密着す
る。こうして排水管43の開口が閉じられた状態で、電
解水生成部によりトラップ部42の容量よりも十分な量
の電解水を生成し、便器に流すと、その電解水はトラッ
プ部42及びボウル部49に貯留される。これにより、
トラップ部42の内壁面及びボウル部49の表面が殺菌
される。こうして所定時間電解水を貯留した後、ソレノ
イド48への通電を停止すると、押しバネ45の付勢力
によりトラップカバー46が上昇する。すると、ボウル
部49に貯留されていた電解水が一気にトラップ部42
へ流入し、更に排水管43へも流れ込む。これにより、
排水管43の内壁面も殺菌される。
器システム50の平面図であって、図4の小便器12と
同じように、小便器51の上部に備えられた蓋(図示せ
ず)を外し、内部の電解水生成部60が見えるようにし
たものである。なお、電解水生成部60の各構成要素の
うち、図4に示した電解水生成部20のいずれかの構成
要素と構成的及び機能的に同一とみなされるものは、同
一の符号でこれを現わすものとし、その説明を適宜省略
する。
ら止水栓28、定流量弁29、電磁弁30及び洗浄水供
給管32を経てスプレッダノズル(図示せず)へ至る流
路の基本的構成は、先に図4を参照しながら説明したも
のと同じである。これとは別に、電解水生成部60に
は、電磁弁31から上記スプレッダノズルへ至る別の流
路(電解用流路)が設けられている。電解用流路の構成
は次の通りである。
3の液体流入口を接続する管であり、その途上には逆止
弁62が配設されている。電解水流出管63は、弾性材
料から成る管(例えばビニルチューブ)であり、電解槽
33の液体流出口とスプレッダノズルとを接続してい
る。電解水流出管63の途上には第三の電磁弁64が配
設されている。また、電解水流出管63の途中部分には
チューブポンプ65が接触して設けられており、これを
起動すると、電解水流出管63内で水が一定方向に流れ
るようになる。還流管66は、その一端が逆止弁62と
電解槽33との間で原水導入管61に接続され、他端が
電解槽33と電磁弁64との間で電解水流出管63に接
続された管で、電解槽33をバイパスする流路を形成し
ている。
0で電解水を生成するときの作用は次の通りである。ま
ず、電磁弁30を閉じ、電磁弁31及び64を開くと、
給水口15から供給される水は電磁弁31から電解用流
路に流入し、そこを流れた後、スプレッダノズルから排
出される。
を新しい水で置換した後、電磁弁31及び64を閉じ、
チューブポンプ65を起動するとともに、電解槽33の
電極へ電圧を印加する。これにより、逆止弁62と電磁
弁64との間の流路(循環流路)中に残留した水が電解
槽33と還流管66との間で循環し、電解槽33を通過
する度毎に電気分解されるようになる。このとき、水が
循環する回数が増加すればするほど、水中に含まれる電
解生成物質の濃度も高くなる。電気分解を開始してから
所定時間経過した後、電磁弁31及び64を開くと、循
環していた電解水が、給水口15から流入する新たな水
により下流へ押し流され、スプレッダノズルから小便器
51内へ流される。こうして電解水を小便器51へ流し
ている間、チューブポンプ65は停止してもかまわない
が、電解槽33への通電は継続しておくことが好まし
い。このようにすれば、後から流入してくる新しい水の
一部も電解槽33で電気分解されるようになる。電磁弁
31及び64を開いてから所定時間が経過したら、再び
電磁弁31及び64を閉じ、必要があればチューブポン
プ65を再起動する。
回数繰り返したら、電磁弁31及び64を閉じ、電解槽
33及びチューブポンプ65への通電を停止する。
の容積と、電解水の必要量に依存する。例えば、電解槽
33の液体流出口から発し、還流管66を経て、電解槽
33の液体流入口へ至る循環流路を、内径がΦ[m
m]、長さがL[mm]の管で構成したものとすると、
その容積(単位[ml])はΦ及びLの値に応じて図8
のように様々に変化する。一方、電解水の必要量は該電
解水による殺菌の目的や対象により変化する。例えば、
容量が300[ml]のトラップ部の滞留水の99.9
%を電解水で置換することを目的とする場合、必要とさ
れる電解水の量は2000[ml]程度である。いま例
として、Φ=10、L=700とし、電解水の必要量が
2000[ml]とすると、 2000/55=36.3・・・ であるから、37回循環電解行程を繰り返せば、必要量
の電解水が得られることになる。
器システム70の平面図であって、図4及び図7の小便
器と同じように、小便器71の上部に備えられた蓋(図
示せず)を外し、内部の電解水生成部80が見えるよう
にしたものである。なお、電解水生成部80の各構成要
素のうち、図4及び図7に示した電解水生成部20及び
60のいずれかの構成要素と構成的及び機能的に同一と
みなされるものは、同一の符号でこれを現わすものと
し、その説明を適宜省略する。
ら止水栓28、定流量弁29、電磁弁30及び洗浄水供
給管32を経てスプレッダノズル(図示せず)へ至る流
路の基本的構成は、図7の電解水生成部60のものと同
じである。次に、電磁弁31からスプレッダノズルへ至
る電解用流路を見ると、原水導入管61は電磁弁31と
電解槽33の液体流入口を接続しており、その途上には
塩化物添加ユニット81が配設されている。一方、電解
水流出管63は電解槽33の液体流出口とスプレッダノ
ズルを接続している。
視図である。塩化物添加ユニット81は、入水口82及
び出水口83を有する箱体84であり、その内部空間
は、径が数μm〜10μm程度の多数の微小孔を有する
膜(多孔質膜)85で仕切られて流水室86及び塩化物
充填室87の2室に分割されている。また、箱体84の
一壁面には塩化物充填室87に通じる開口88が設けら
れている。開口88には蓋89が着脱可能である。
0において、塩化物充填室87に食塩等の塩化物そのも
の又は塩化物の過飽和水溶液を予め充填しておくと、水
が流水室86内を流れる際に、塩化物充填室87内の塩
化物イオンが多孔室膜85を通じて徐々に流水室86内
へ放出される。すなわち、塩化物添加ユニット81に流
入した水は、流水室86を流れる際に塩化物イオンを補
充された後、塩化物添加ユニット81を出ることにな
る。このように水中に含まれる塩化物イオンの濃度を高
めた上でその水を電気分解すれば、得られる電解水に含
まれる電解生成物質又はイオンの濃度は、塩化物を添加
しない場合に比べて、当然に高くなるのである。
は上記に限られることはなく、本発明の精神及び範囲内
で更に多様な実施例が考えられることはいうまでもな
い。
す斜視図。
の一部(図面上で小便器の右上部分及び右下部分)を断
面図として描いた図。
た図。
ところを示す平面図。
て説明するための図。
トラップ部付近を示す垂直断面図。
ムの平面図であって、小便器の上部に備えられた蓋を外
したところを示す図。
路の容積を示す表。
ムの平面図であって、小便器の上部に備えられた蓋を外
したところを示す図。
Claims (5)
- 【請求項1】 電解用原水を後記電解部へ導入するため
の原水流路と、 前記原水流路から流入する電解用原水を電気分解して電
解水を生成するための電解部と、 前記電解部から流出する電解水を便器の所定箇所へ導く
ための電解水流路と、を備える電解水供給手段が、前記
便器の本体の内部に設けられていること、を特徴とする
電解水洗浄機能付便器システム。 - 【請求項2】 上記電解水供給手段が、 上記電解部で生成された電解水を貯留するための貯留部
と、 前記貯留部から上記便器の所定箇所へ至る上記電解水流
路を開閉するための開閉手段と、を備えること、を特徴
とする請求項1に記載の電解水洗浄機能付便器システ
ム。 - 【請求項3】 上記電解部は連続式電解槽を備えること
を特徴とする請求項2に記載の電解水洗浄機能付便器シ
ステム。 - 【請求項4】 上記電解水供給手段が、 上記原水流路上の点である第一の点と上記電解水流路上
の点である第二の点とを上記電解部を迂回して連絡する
還流路と、 前記第二の点よりも下流において前記電解水流路を開閉
するための開閉手段と、 前記第一の点よりも上流における前記原水流路内の液体
の逆流を防止するための逆止手段と、 前記開閉手段により前記電解水流路が閉成されていると
きに前記電解部と前記還流路との間で循環する水流を生
成するための循環流生成手段と、を備えること、を特徴
とする請求項1に記載の電解水洗浄機能付便器システ
ム。 - 【請求項5】 上記電解水供給手段が、 上記原水流路内を流れる水に、電気分解により生成しよ
うとする目的物質又はイオンの原料となる物質又はイオ
ンを添加するための原料添加手段、を備えること、を特
徴とする請求項1に記載の電解水洗浄機能付便器システ
ム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01329798A JP3603580B2 (ja) | 1998-01-07 | 1998-01-07 | 電解水洗浄機能付便器システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01329798A JP3603580B2 (ja) | 1998-01-07 | 1998-01-07 | 電解水洗浄機能付便器システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11200460A true JPH11200460A (ja) | 1999-07-27 |
JP3603580B2 JP3603580B2 (ja) | 2004-12-22 |
Family
ID=11829262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01329798A Expired - Lifetime JP3603580B2 (ja) | 1998-01-07 | 1998-01-07 | 電解水洗浄機能付便器システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3603580B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008169570A (ja) * | 2007-01-10 | 2008-07-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 衛生洗浄装置 |
JP2014066051A (ja) * | 2012-09-25 | 2014-04-17 | Toto Ltd | 衛生洗浄装置 |
JP2014524527A (ja) * | 2011-08-02 | 2014-09-22 | ウリマット ホールディング アーゲー | 小便器の排出口用のインサート |
WO2017057449A1 (ja) * | 2015-09-30 | 2017-04-06 | 株式会社Lixil | 除菌水生成装置及びこれを備える便器装置 |
CN110185114A (zh) * | 2014-03-28 | 2019-08-30 | Toto株式会社 | 小便器 |
-
1998
- 1998-01-07 JP JP01329798A patent/JP3603580B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014524527A (ja) * | 2011-08-02 | 2014-09-22 | ウリマット ホールディング アーゲー | 小便器の排出口用のインサート |
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CN110185114A (zh) * | 2014-03-28 | 2019-08-30 | Toto株式会社 | 小便器 |
WO2017057449A1 (ja) * | 2015-09-30 | 2017-04-06 | 株式会社Lixil | 除菌水生成装置及びこれを備える便器装置 |
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JP3603580B2 (ja) | 2004-12-22 |
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