JPH1119987A - 射出成形機の計量方法 - Google Patents

射出成形機の計量方法

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JPH1119987A
JPH1119987A JP18785997A JP18785997A JPH1119987A JP H1119987 A JPH1119987 A JP H1119987A JP 18785997 A JP18785997 A JP 18785997A JP 18785997 A JP18785997 A JP 18785997A JP H1119987 A JPH1119987 A JP H1119987A
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浩一 上田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、インラインスペー
ス方式の射出成形機において、スクリュ回転速度や樹脂
の溶融粘度その他のファクタに左右されず正確に計量で
きるようにすることにある。 【解決手段】 スクリュ(4)を計量ストローク(K)だ
け後退させ、その計量設定位置(M)でスクリュ(4)を回転
させてスクリュ(4)の前方に確保された計量空間(S)に溶
融混練樹脂(3)を供給し、計量空間(S)が充填された処で
溶融樹脂(3)の計量を終了する事を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインラインスクリュ式射
出成形機の新規な計量方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインラインスクリュ方式射出成形
機(A)(従来例も本発明も同じ装置の適用が可能である
ので、従来例も本発明も図1を利用して説明する。)の
可塑化計量方法は次の通りである《図2(a)(b)》。原料
樹脂(3)を原料供給ホッパ(16)に投入し、回転用サーボ
モータ(11)を作動させてスクリュ(4)を回転させると原
料樹脂(3)は次第に加熱筒(13)の前端方向に送られて行
く。加熱筒(13)はその外周に巻着されているヒータ(14)
によって加熱されているので、加熱筒(13)に入った原料
樹脂(3)は次第に溶融し且つスクリュ(4)の回転作用によ
って混練されて行く。
【0003】スクリュ(4)の回転と共に溶融混練樹脂(3)
は加熱筒(13)の先端方向に送られスクリュ(4)の前方で
貯溜される《図2(b)》。この反作用としてスクリュ(4)
は次第に後退する。即ち、前記スクリュ(4)の前方部分
で貯溜される溶融混練樹脂(3)の増加によって発生する
樹脂圧Pが設定値を越える時、その樹脂圧Pでスクリュ
(4)が後退し、ついには計量設定位置(M)に至り、所定の
計量ストローク(K)を検出して樹脂計量が完了する。図
2(b)《(c)〜(f)の場合も同じ》で(Kmax)は、スクリュ
(4)を後退させた場合の最大値であり、一般的な計量ス
トローク(K)は最大値(Kmax)以下である。
【0004】樹脂計量が完了すると回転用サーボモータ
(11)を停止させてスクリュ(4)の回転を停止させる。次
に、所定のタイミングで射出用サーボモータ(12)を作動
させてスクリュ(4)を前方に突き出し、加熱筒(13)の先
端部分に溜まっている計量された溶融混練樹脂(3)を金
型キャビティ(2)に射出する。
【0005】この場合、所定の計量ストローク(K)を
検出した後にスクリュ(4)の回転運動を停止させるた
め、スクリュ(4)の慣性によりオーバーランが発生し計
量値が変動する。しかも前記計量値は、スクリュ回転速
度や樹脂の溶融粘度に左右されるため計量値の変動幅も
変化する。
【0006】スクリュ(4)が後退することにより、図
2(a)から(b)に示すようにスクリュ(4)の供給部(4c)が
次第に短くなる。供給部(4c)の長さが変化するという事
は樹脂(3)の可塑化・混練のためのスクリュ諸元が変化
する事を意味し、計量開始時点と終了時点とでは樹脂
(3)の可塑化・混練状態が変化する事になり、計量され
て加熱筒(13)の先端に貯溜された溶融樹脂(3)の中で不
均一な状態が発生する。換言すれば、計量樹脂(3)の均
一な可塑化状態を維持できない。
【0007】従来例における背圧(樹脂圧力P)の制
御は、通常スクリュ(4)に加わる力を断面積で割った値
(圧力P1)を検出することによって行われる事が主流
であるが、この方法ではスクリュ(4)のネジ作用によっ
て後退方向の推進圧力P2が加わり、実際の背圧Pとの
間に誤差を生じる。更に詳しく言えば今、加熱筒(13)の
先端部分に溜まっている溶融混練樹脂(3)の樹脂圧力を
Pとし、スクリュ(4)に装着されている射出用ロードセ
ル(15)の出力値をP1とし、スクリュ(4)のネジ作用によ
って生じる推進圧力をP2とすると、P=P1−P2とな
る。P2は0でないので、P<P1となり、実際の樹脂圧
力Pと射出用ロードセル(15)の出力値P1と異なる。特
に、P2はスクリュ(4)のネジ作用によって生じる推進圧
力であるので、加熱筒(13)や樹脂(3)の温度、樹脂(3)の
粘度、スクリュ(4)の回転速度その他のファクタによっ
て変動しやすく、その分だけ検出値P1を不安定にさせ
る。
【0008】実際の例でいえば、通常の場合は勿論、
特に樹脂(3)の材料形状が不均一な再生材などを使用し
た場合、前述の不均一性が拡大し、計量密度がより不安
定になり計量誤差が拡大するという問題があった。
【0009】そこで一つの解決手段として、スクリュ回
転数及び背圧量を調整するために計量多段制御等の手法
を駆使して計量条件の最適化を図っているが、複雑な手
法を必要とするため熟練作業者でなければ最適計量条件
を選定する事ができず、現場作業の合理化を達成する事
ができなかった。
【0010】上記インラインスクリュ方式の射出成形機
(A)の問題点を解消するために、可塑化と計量とを区別
した2軸方式の(プリプラ方式)射出成形機(図示せ
ず)が既に提案されているが、1軸のインラインスクリ
ュ方式と比べて機構が複雑となり、樹脂滞留、射出ユニ
ットのスペース、製作コスト、メンテナンスなどにおい
て多々改善の余地があり、現在では主流となっていな
い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題点を解決するもので、インラインスクリュ方式の射出
成形機において、スクリュ回転速度や樹脂の溶融粘度そ
の他のファクタに左右されず正確に計量できるようにす
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】『請求項1』に記載の射
出成形機(A)の計量方法は『スクリュ(4)を計量ストロー
ク(K)だけ後退させ、その計量設定位置(M)でスクリュ
(4)を回転させてスクリュ(4)の前方に確保された前記計
量空間(S)に溶融混練樹脂(3)を供給し、計量空間(S)が
充填された処で溶融樹脂(3)の計量を終了する』事を特
徴とする。
【0013】これによれば、最初にスクリュ(4)を計量
ストローク(K)だけ後退させ、計量設定位置(M)でスクリ
ュ(4)を回転させるから計量の最初から最後までスクリ
ュ(4)が計量設定位置(M)から移動せず、従って一定の条
件下で可塑化・混練が出来、スクリュ回転速度や樹脂の
溶融粘度に左右される事なくスクリュ(4)の前方に貯溜
する溶融樹脂(3)は全体にわたって均一な状態が確保さ
れる。なお、最初にスクリュ(4)の後退は、原則として
回転を伴わないが、充填速度より後退速度の方が速けれ
ば、回転していても差し支えない。
【0014】また、前述のようにスクリュ(4)は計量設
定位置(M)で移動せず回転しているだけであるから、ス
クリュ(4)の回転に起因するネジ作用によって生じる推
進圧力P2は一定となる。換言すれば、従来例ではスク
リュ(4)が回転すると溶融混練樹脂(3)が前方に押し出さ
れ、その反作用としてスクリュ(4)が後退する。このと
き前述のように供給部(4c)の長さが変化するので、後退
方向の推進圧力P2が不安定であれば、検出値P1も不安
定になるが、本発明方法では推進圧力P2が安定してい
るので、検出値P1も安定する。計量設定位置(M)での推
進圧力P2を知っておれば、計量空間(S)内に充填された
溶融混練樹脂(3)の樹脂圧力Pはスクリュ(4)に接続され
た射出用ロードセル(15)の出力(即ち、検出圧力P1)
から予め分かっている計量設定位置(M)での推進圧力P2
を引くことにより樹脂圧力Pを正確に知る事が出来る。
なお、溶融樹脂(3)の計量の終了は、一般的には計量空
間(S)内に充填された溶融混練樹脂(3)の樹脂圧力P[=
検出圧力P1−計量設定位置(M)での推進圧力P2]が予
め設定された背圧に達したところ或いは予め設定された
背圧に達する直前で検出圧力P1[=樹脂圧力P+計量
設定位置(M)での推進圧力P2]を検出し、圧力制御でス
クリュ(4)の回転数をスローダウンさせて終了してもよ
く、後者の方が精度が高くなる。
【0015】なお、スクリュ(4)を計量ストローク(K)だ
け後退させると、スクリュ(4)の前方に形成された計量
空間(S)は周囲が密閉されているので、真空状態或いは
減圧となり、計量空間(S)に供給された樹脂(3)内に空気
が混入しない。樹脂(3)の種類によっては前記真空或い
は減圧状態が破れる場合があるが、そのような場合には
チェックノズル(図示せず)を使用する事になる。これ
らの点は本発明全体共通である。
【0016】『請求項2』の射出成形機(A)の計量方法
は計量ストローク(K)を(k1)〜(kn)と複数に区分した場
合で「計量ストローク(K)を複数に区分し、スクリュ(4)
をその1区分(ke)だけ後退させ、その位置でスクリュ
(4)を回転させて溶融混練樹脂(3)をスクリュ(4)の前方
に供給し、然る後、再度スクリュ(4)を次の区分(kf)だ
け後退させ、その位置でスクリュ(4)を回転させて溶融
混練樹脂(3)を供給するという動作を区分数(k1)〜(kn)
だけ繰り返してスクリュ(4)を計量ストローク(K)分後退
させ、スクリュ(4)の前方の計量空間(S)への溶融混練樹
脂(3)の充填が完了した処で溶融混練樹脂(3)の計量を終
了する」事を特徴とする
【0017】これによれば請求項1と違い、計量ストロ
ーク(K)を(k1)〜(kn)の複数に区分し、各区分(k1)〜(k
n)毎に小刻みに溶融混練樹脂(3)の充填とスクリュ(4)の
後退を繰り返して行くことになるので、スクリュ(4)を
後退させた時に生じるスクリュ(4)の前方部分の区分計
量空間(s1)〜(sn)《この空間(s1)〜(sn)は、周囲が密閉
されているのでスクリュ(4)が後退すると一般的に減圧
状態になる》が小さく、従って請求項1の場合と比べて
前記減圧状態によるスクリュ(4)の吸引負荷が小さくな
り、スクリュ(4)の制御がより容易になる。
【0018】『請求項3』の射出成形機の計量方法は計
量ストローク(K)の前半部分(r)を従来の方法で行い、後
半部分(k)を本法で行う場合で「加熱筒(13)内のスクリ
ュ(4)を回転させてスクリュ(4)の前方に溶融混練樹脂
(3)を供給し、その溶融混練樹脂(3)の計量途中でスクリ
ュ(4)を計量設定位置(M)まで後退させ、その計量設定位
置(M)でスクリュ(4)を回転させて溶融混練樹脂(3)を供
給し、スクリュ(4)の前方の計量空間(S)への溶融混練樹
脂(3)の充填が完了した処で計量を終了する」事を特徴
とする。
【0019】これによれば計量ストローク(K)の前半部
分(r)は、スクリュ(4)の供給部(4c)の長さが十分あるの
で、スクリュ(4)の後退と回転とを同時におこなっても
可塑化・溶融混練条件がさほど変わらず、ほぼ均一な溶
融樹脂(3)がスクリュ(4)の前方に充填される事になる。
これに対してスクリュ(4)の供給部(4c)の長さが短くな
り、可塑化・溶融混練条件が大きく変化する後半部分
(k)では、スクリュ(4)を計量設定位置(M)まで先に後退
させておき、然る後スクリュ(4)を回転させて樹脂(3)の
可塑化・溶融混練を行うので、後半部分(k)においても
可塑化・溶融混練条件が一定に保たれ全体として計量さ
れた樹脂(3)は均一となる。
【0020】『請求項4』の射出成形機(A)の計量方法
は請求項3の場合の後半部分(k)を(k1)〜(kn)に複数に
区分する場合で「加熱筒(3)内のスクリュ(4)を回転させ
てスクリュ(4)の前方に溶融混練樹脂(3)を供給し、その
溶融混練樹脂(3)の計量途中でスクリュ(4)を、前記途中
位置(m)から計量設定位置(M)迄の間で複数に区分された
区分計量空間(k1)〜(kn)の1区分(ke)だけ後退させて、
その位置でスクリュ(4)を回転させてスクリュ(4)の前方
に溶融混練樹脂(3)を供給し、然る後、再度スクリュ(4)
を次の区分(kf)だけ後退させ、溶融混練樹脂(3)を供給
するという動作を計量設定位置(M)まで複数回繰り返し
てスクリュ(4)を計量ストローク(K)分後退させ、スクリ
ュ(4)の前方の計量空間(S)への溶融混練樹脂(3)の充填
が完了した処で溶融樹脂(3)の計量を終了する」事を特
徴とする。
【0021】これによれば計量ストローク(K)の前半部
分(r)は請求項3同様であり、後半部分(k)での充填方法
が請求項2と同様であり、後半部分(k)におけるスクリ
ュ(4)の吸引負荷が小さくなり、スクリュ(4)の制御がよ
り容易になる。
【0022】『請求項5』は溶融樹脂(3)の計量の終了
時点に関し「計量空間(K)に充填された溶融混練樹脂(3)
の背圧が予め設定された圧力に達した処で溶融樹脂(3)
の計量を終了する」事を特徴とする。
【0023】
【実施例】以下、本発明を図示実施例に従って詳述す
る。本発明の射出成形機(A)は、電動式或いは油圧式の
何れにも適用可能である。本実施例は電動式で図1に示
すように射出機構部(a)と金型機構部(b)とに大別され
る。射出機構部(a)は、スクリュ(4)を回転及び前進・後
退させるための駆動機構部(10)、スクリュ(4)を回転さ
せる回転用サーボモータ(11)、スクリュ(4)を前進・後
退させる射出用サーボモータ(12)、原料樹脂混練及び射
出用のスクリュ(4)、スクリュ(4)が進退・回転可能収納
されている加熱筒(13)、加熱筒(13)に巻設されたヒータ
(14)、スクリュ(4)と駆動機構部(10)との間に配設さ
れ、スクリュ(4)に掛かる圧力P1を検出している射出用
ロードセル(15)、原料供給ホッパ(16)並びに例えばロー
タリエンコーダのようなもので構成されている射出位置
検出器(27)とで構成されている。なお、金型機構部(b)
は本発明には関係がないのでその説明は省略する。
【0024】代表的なスクリュ(4)の例を示すと、図1
(a)(b)に示すようなもので先端から計量部(4a)、圧縮部
(4b)及び供給部(4c)に分かれている。ここで供給部(4c)
はホッパ(16)迄であるので図2(a)(b)に示すようにスク
リュ(4)が前方に突き出されている場合と、後方に後退
している時ではその長さが異なる事になる。図2(b)は
最大値(Kmax)までスクリュ(4)を後退させた場合であ
り、一般的な計量ストローク(K)は最大値(Kmax)以下で
ある。
【0025】(8)は制御装置で、本射出成形機(A)全体の
制御を司るものであり、その中の1つの機能として、射
出用ロードセル(15)や制御装置(8)からの信号その他各
種センサからの信号を得て回転用サーボモータ(11)や射
出用サーボモータ(12)の制御を行うようになっている。
(9)はモニタ用のティスプレー、制御に必要な画面がオ
ペレータの選択によって次々に表示するようになってい
る。
【0026】次に本第1発明方法の作用について説明す
る《図2(c)》。原料樹脂(3)を原料供給ホッパ(16)に投
入し、続いて回転用サーボモータ(11)を停止させた状態
で射出用サーボモータ(12)を作動させてスクリュ(4)を
計量ストローク(K)だけ後退させ、スクリュ(4)の前方に
真空状態或いは減圧状態の計量空間(S)を確保する。次
に、射出用サーボモータ(12)を停止させてスクリュ(4)
を計量設定位置(M)に保持した状態を保ちつつ回転用サ
ーボモータ(11)を作動させてスクリュ(4)を回転させ
る。ホッパ(16)から加熱筒(13)内に投入された固形原料
樹脂(3)はスクリュ(4)のネジに沿って前方に送られるの
であるが、最初は固形で且つ粗な状態で送られていたの
が次第に密度を高めると共に加熱されて溶融・混練され
始める。
【0027】ここでスクリュ(4)は計量設定位置(M)で停
止した状態で回転しているので、ホッパ(16)から圧縮部
(4b)までの距離、即ち供給部(4c)の長さは計量開始から
計量終了まで一定である。従って、常に一定条件で原料
樹脂(3)が圧縮部(4b)に送り込まれることになり、変数
が少なくなって最適可塑化条件を得易い。換言すれば、
この場合スクリュ(4)のネジ作用による推進圧力P2(=
計量設定位置(M)で停止した状態で回転しているスクリ
ュ(4)から混練溶融樹脂(3)がスクリュ(4)の前方に押し
出されるが、この反作用としてスクリュ(4)に後退方向
の圧力が加わるがこの時の圧力がこのネジ作用による推
進圧力P2になる)がほぼ一定となり、樹脂圧力P=射
出用ロードセル(15)の出力P1−推進圧力P2となり、計
量設定位置(M)での推進圧力P2を予め知っておれば樹脂
圧力Pの計量設定位置(M)での値もたちどころに知る事
が出来、背圧制御がより簡便になる。
【0028】このようにして原料樹脂(3)はスクリュ(4)
の回転と共に溶融・混練されつつ計量空間(S)側に送ら
れて計量空間(S)に充填される。溶融混練樹脂(3)の充填
に伴って射出用ロードセル(15)により検出される樹脂圧
力P1(=P+P2)が次第に増加し、設定圧力に達した
処で溶融樹脂(3)の計量を終了する。計量終了は、一般
的には計量空間(S)内に充填された溶融混練樹脂(3)の検
出圧力P1(=樹脂圧力P+推進圧力P2)を検出しつ
つ、検出圧力P1が所定の設定圧力に達したところ或い
は設定圧力に達する直前で圧力制御にてスクリュ(4)の
回転数をスローダウンさせて、回転サーボモータ(11)を
停止させる。この場合、検出圧力P1から予め分かって
いる推進圧力P2を引くことにより、樹脂圧力Pを求め
る事が出来る。前記の場合で、後者の方が精度が高くな
る。サックバックが設定されている場合は、計量終了後
に作動させる事になる。然る後、所定のタイミングで射
出用サーボモータ(12)を作動させてスクリュ(4)を前方
に突出させ、金型(1)内に設けられた金型キャビティ(2)
内に計量された溶融樹脂(3)を射出する。
【0029】次に本第2発明方法の作用について説明す
るが、本第1発明方法と相違する点を中心に説明する。
《図2(d)》。この場合は計量ストローク(K)を(k1)〜(k
n)と複数に分割して徐々に計量を行う場合で、前述同様
原料樹脂(3)を原料供給ホッパ(16)に投入し、続いて複
数に区分された計量ストローク(K)の第1区分(k1)だけ
スクリュ(4)を後退させてカクリュ(4)の前方に区分計量
空間(s1)を確保する。ここで、射出用サーボモータ(12)
を停止させてその位置でスクリュ(4)を保持し、これと
同時あるいはこれに続いて回転用サーボモータ(11)を作
動させてスクリュ(4)を回転させ、前記区分計量空間(s
1)に溶融混練樹脂(3)を供給する。区分計量空間(s1)内
に溶融混練樹脂(3)が充填されると第2区分(k2)の樹脂
充填に移るのであるが、第1の区分計量空間(s1)の充填
完了は射出用ロードセル(15)によって検出される第1の
区分計量空間(s1)の設定圧力に達した処で終了する。
【0030】然る後、再度スクリュ(4)を次の区分(k2)
だけ後退させてスクリュ(4)の前方に再度区分計量空間
(s2)を確保し、その位置でスクリュ(4)を回転させて前
記区分計量空間(s2)に溶融混練樹脂(3)を供給するとい
う動作を区分数(kn)だけ繰り返してスクリュ(4)を計量
ストローク(K)分後退させ、最終区分計量空間(kn)内へ
の溶融混練樹脂(3)の充填が完了し、計量空間(K)に充填
された溶融混練樹脂(3)の背圧が予め設定された圧力に
達した処で溶融樹脂(3)の計量を終了する。
【0031】次に本第3発明方法の作用について説明す
る《図2(e)》。この場合も前述同様相違点を中心に説
明する。この場合は、計量ストローク(K)を前半部分(r)
と後半部分(k)《前半部分(r)と後半部分(k)は1:1で
ある必要はない》とに分け、前半部分(r)を従来の方
法、即ちスクリュ(4)を回転させてスクリュ(4)の前方に
溶融混練樹脂(3)を供給することによりスクリュ(4)を後
退させる。前半部分(r)の移動ストロークは射出位置検
出器(27)にて検出し、所定ストローク移動した処で後半
部分(k)に移り、スクリュ(4)を計量設定位置(M)まで後
退させ、溶融混練樹脂(3)が一部充填された状態の計量
空間(k)をスクリュ(4)の前方に確保し、その状態で前述
のようにスクリュ(4)を回転させて前記計量空間(k)に溶
融混練樹脂(3)を更に供給し、計量空間(k)内への溶融混
練樹脂(3)の充填が完了し、計量空間(K)に充填された溶
融混練樹脂(3)の背圧が予め設定された圧力に達した処
で計量を終了する。
【0032】次に本第4発明方法の作用について説明す
る《図2(f)》。この場合も前述同様相違点を中心に説
明する。この場合は計量ストローク(K)を前半部分(r)と
後半部分(k)《前半部分(r)と後半部分(k)は1:1であ
る必要はない》とに分け、途中位置(m)から計量設定位
置(M)迄の後半部分(k)を更に(k1)〜(kn)と複数に区分分
けしたものである。前半部分(r)は前述同様従来の方
法、即ちスクリュ(4)を回転させてスクリュ(4)の前方に
溶融混練樹脂(3)を供給する事によりスクリュ(4)を後退
させ、射出位置検出器(27)にて所定ストローク移動した
事を検出して後半部分(k)に移る。後半部分(r)では、ス
クリュ(4)を、前記複数に区分されたその1区分(k1)だ
け後退させてスクリュ(4)の前方に溶融混練(3)が一部充
填された区分計量空間(s1)を確保し、その位置でスクリ
ュ(4)を回転させて前記区分計量空間(s1)に溶融混練樹
脂(3)を供給し、区分計量空間(s1)内に溶融混練樹脂(3)
を充填する。樹脂(3)の充填が完了すると、再度スクリ
ュ(4)を次の区分(k2)だけ後退させてスクリュ(4)の前方
に再度区分計量空間(s2)を確保して溶融混練樹脂(3)を
供給するという動作を計量設定位置(M)まで複数回繰り
返してスクリュ(4)を計量ストローク(K)分後退させ、最
終区分計量空間(kn)内への溶融混練樹脂(3)の充填が完
了し、計量空間(K)に充填された溶融混練樹脂(3)の背圧
が予め設定された圧力に達した処で溶融樹脂(3)の計量
を終了する。
【0033】
【発明の効果】本第1〜4発明方法によれば、一定の条
件下で可塑化・混練が出来るので、スクリュ回転速度や
樹脂の溶融粘度に左右される事なく加熱筒の先端に貯溜
する溶融樹脂は全体にわたって均一な状態が確保され
る。また、スクリュは移動せず回転しているだけである
から、背圧が計量中に計量樹脂にはわずかしか加わらず
これによる混練効果は少ないが、背圧が少ないため樹脂
混練溶融に伴う発熱が少ない。そのため、樹脂の劣化が
少なくヤケも少なくなる。また、混練効果が少なくなる
ため、ガラス繊維のように混入された強化繊維が俺にく
く繊維強化材や熱安定性の悪い樹脂には有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる射出成形機の主要部分の概略構
造を示す断面図
【図2】(a)…スクリュが最前進した状態の断面図 (b)…スクリュが最後退した状態の断面図 (c)…本第1発明方法を示す断面図 (d)…本第2発明方法を示す断面図 (e)…本第3発明方法を示す断面図 (f)…本第4発明方法を示す断面図
【符号の説明】
(A)…射出成形機 (a)…射出機構部 (b)…金型機構部 (1)…金型 (2)…金型キャビティ (3)…樹脂 (4)…スクリュ (8)…制御装置 (9)…ディスプレー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリュを計量ストロークだけ後
    退させ、その計量設定位置でスクリュを回転させてスク
    リュの前方に確保された計量空間に溶融混練樹脂を供給
    し、計量空間が充填された処で溶融混練樹脂の計量を終
    了する事を特徴とする射出成形機の計量方法。
  2. 【請求項2】 計量ストロークを複数に区分し、
    スクリュをその1区分だけ後退させ、その位置でスクリ
    ュを回転させて溶融混練樹脂をスクリュの前方に供給
    し、然る後、再度スクリュを次の区分だけ後退させ、そ
    の位置でスクリュを回転させて溶融混練樹脂を供給する
    という動作を区分数だけ繰り返してスクリュを計量スト
    ローク分後退させ、スクリュの前方の計量空間への溶融
    混練樹脂の充填が完了した処で溶融混練樹脂の計量を終
    了する事を特徴とする射出成形機の計量方法。
  3. 【請求項3】 加熱筒内のスクリュを回転させて
    スクリュの前方に溶融混練樹脂を供給し、その溶融混練
    樹脂の計量途中でスクリュを計量設定位置まで後退さ
    せ、その計量設定位置でスクリュを回転させて溶融混練
    樹脂を供給し、スクリュの前方の計量空間への溶融混練
    樹脂の充填が完了した処で計量を終了する事を特徴とす
    る射出成形機の計量方法。
  4. 【請求項4】 加熱筒内のスクリュを回転させて
    スクリュの前方に溶融混練樹脂を供給し、その溶融混練
    樹脂の計量途中でスクリュを、前記途中位置から計量設
    定位置迄の間で複数に区分された区分計量空間の1区分
    だけ後退させて、その位置でスクリュを回転させてスク
    リュの前方に溶融混練樹脂を供給し、然る後、再度スク
    リュを次の区分だけ後退させ、溶融混練樹脂を供給する
    という動作を計量設定位置まで複数回繰り返してスクリ
    ュを計量ストローク分後退させ、スクリュの前方の計量
    空間への溶融混練樹脂の充填が完了した処で溶融樹脂の
    計量を終了する事を特徴とする射出成形機の計量方法。
  5. 【請求項5】 計量空間に充填された溶融混練樹
    脂の背圧が予め設定された圧力に達した処で溶融樹脂の
    計量を終了する事を特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載の射出成形機の計量方法。
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