JPH11199797A - ディッピング用組成物及びディッピング塗装方法 - Google Patents

ディッピング用組成物及びディッピング塗装方法

Info

Publication number
JPH11199797A
JPH11199797A JP10003545A JP354598A JPH11199797A JP H11199797 A JPH11199797 A JP H11199797A JP 10003545 A JP10003545 A JP 10003545A JP 354598 A JP354598 A JP 354598A JP H11199797 A JPH11199797 A JP H11199797A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dipping
viscosity
film
coating
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10003545A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyoshi Takeshita
克義 竹下
Kozo Sato
幸三 佐藤
Hiroyuki Seki
浩幸 関
Jun Matsuda
潤 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP10003545A priority Critical patent/JPH11199797A/ja
Publication of JPH11199797A publication Critical patent/JPH11199797A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハードコート被膜をディッピング塗装により
形成する際のコートブツ不良の発生率を低減することが
できるディッピング用組成物及びディッピング塗装方法
を提供することを目的とする。 【解決手段】 (A)一分子中に重合性基と加水分解性
基とを含む有機けい素化合物、(B)光透過性無機微粒
子、(C)低粘度有機溶媒、必要により(D)硬化触媒
を含有し、かつ、20℃における粘度が1〜3cpsの
ディッピング用組成物を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学物品の表面に
ハードコート被膜を形成するディッピング用組成物及び
ディッピング塗装方法に関し、特に、形成した被膜のコ
ートブツ不良の発生率を低減できるディッピング用組成
物及びディッピング塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂レンズは、ガラスレンズと比較
して、安全性、易加工性、ファッション性などにおいて
優れている。このようなプラスチックレンズは、ガラス
レンズと比べて傷が付きやすいため、ハードコート被膜
を形成し、レンズ表面に耐擦傷性を与えることが行われ
る。
【0003】ハードコート被膜の形成方法としては、液
状物質を塗布して硬化させるのが一般的であり、スピン
コート法とディッピング塗布方法が知られている。
【0004】ディッピング塗布方法では、アルカリ処
理、酸処理、プラズマ処理等の表面処理、超音波洗浄、
超純水洗浄等を施したプラスチックレンズをディッピン
グ槽のハードコート液に浸漬した後、引き上げ、乾燥・
焼成工程で液膜の乾燥と硬化を行ってハードコート被膜
をプラスチックレンズ表面に形成する。
【0005】ところで、ハードコート被膜を形成する際
に発生する不良原因の一つに、コートブツがある。この
コートブツ不良は、ハードコート被膜を施したレンズ表
面に付着した異物が外観を損ねることにより発生する。
この異物は、レンズ自体に強固に付着していたもの、ハ
ードコート被膜の乾燥時に付着したもの、更にハードコ
ート液中に混入し、ディッピング後のレンズ表面に付着
した微小なゴミ、ホコリ、レンズポリマー片、コート物
質が固化したものなどが原因であると考えられる。
【0006】このうち、ハードコート液中の異物を除去
するため、ディッピング装置中のハードコート液を循環
ポンプで強制的に5μm程度の孔径のフィルターに通し
て循環させることにより、ハードコート液を常に清浄に
することが行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、所定の
サイクルタイムでディッピング槽に送られてくるレンズ
及びレンズを保持する治具にゴミなどが付着しており、
そのゴミなどがレンズから剥離してハードコート液に新
たに入ってくるため、フィルターを通過するハードコー
ト液の現状の循環量では、ハードコート液中の異物を十
分に除去できず、コートブツ不良が減少しないという問
題がある。
【0008】ハードコート液の循環量を多くすればハー
ドコート液中の異物をフィルターで効果的に除去でき、
コートブツ不良を減少させることができるが、循環ポン
プの容量を大きくしたり、フィルターの面積を大きくし
たりすることは、コストがかかる上、装置的な制約から
困難である。
【0009】また、同じポンプを用いて循環流量を大き
くするためにフィルターの孔径を大きくすると、小さい
異物が除去できなくなるため、コートブツ不良が逆に増
加してしまうという問題がある。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、現状のディッピング装置をそのまま用いてコートブ
ツ不良の発生率を低減することができるディッピング用
組成物及びディッピング塗装方法を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、下記(A)〜(C)成分 (A)一分子中に重合性基と加水分解性基とを含む有機
けい素化合物、(B)無機酸化物微粒子、(C)低粘度
有機溶媒を含有し、かつ、20℃における粘度が1〜3
cpsであることを特徴とするディッピング用組成物を
提供する。
【0012】また、本発明は、上記目的を達成するた
め、樹脂製光学物品をディッピング用組成物溶液に浸漬
した後引き上げ、液膜を硬化させて光学物品にハードコ
ート被膜を形成するディッピング塗装方法において、前
記ディッピング用組成物溶液が、下記(A)〜(C)成
分 (A)一分子中にエポキシ基と加水分解性基とを含む有
機けい素化合物、(B)無機酸化物微粒子、(C)低粘
度有機溶剤を含有し、かつ、20℃における粘度が1〜
3cpsであることを特徴とするディッピング塗装方法
を提供する。
【0013】即ち、本発明者らは、上記問題点を解決す
るため、鋭意検討を重ねた結果、ディッピング用組成物
の粘度を従来の3.5〜7cps程度から1〜3cps
に低下させることにより、同じポンプとフィルターを用
いた現状の装置を用いた場合でも、フィルターを通過す
るハードコート液の循環流量が劇的に増大し、その結
果、フィルター効率が顕著に増加し、ディッピング液中
の異物を効果的に除去でき、コートブツ不良を大幅に低
減できることを見いだした。また、フィルターの孔径を
小さくしても従来と同程度の循環流量を維持できるた
め、更に細かい異物を除去できる結果、フィルター効率
が向上し、目視できるコートブツ不良の発生率を大幅に
低減できることを見い出し、本発明をなすに至った。
【0014】また、低粘度有機溶剤は一般的に蒸発速度
が速く、そのためディッピング塗布後の液膜の乾燥速度
が速くなる。染色成分などを含有するディッピング組成
物は硬化速度が遅く、このため、ディッピング用組成物
に低粘度有機溶剤を配合すると、液膜の乾燥速度が硬化
速度より速くなり、被膜の外観不良が生じる可能性があ
る。本発明者らは、ディッピング用組成物に硬化触媒と
ジシランを配合することにより硬化速度を速めることが
でき、低粘度有機溶剤を配合して溶媒の粘度を低くして
も、速くなった乾燥速度に対して硬化速度を均衡させ、
良質の被膜を形成できることを見い出した。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明のディッピング用組成物は、上述し
たように、(A)一分子中に重合性基と加水分解性基と
を含む有機けい素化合物、(B)金属酸化物微粒子、
(C)低粘度有機溶剤、必要により(D)硬化触媒及び
ジシランを含有し、かつ、20℃における粘度が1〜3
cpsである。
【0016】(A)成分の一分子中に重合性基と加水分
解性基とを含む有機けい素化合物は、ハードコート液に
おける、いわゆるバインダーと呼ばれるものである。重
合性基としては、ビニル基、アリル基、アクリル基、メ
タクリル基、エポキシ基、メルカプト基、シアノ基、イ
ソシアノ基、アミノ基等を例示できる。また、加水分解
性基としては、メトキシ基、エトキシ基、メトキシエト
キシ基等のアルコキシ基、クロロ基、ブロモ基などのハ
ロゲン基、アシルオキシ基等を例示できる。
【0017】重合性基と加水分解性基とを含む有機けい
素化合物としては、例えばビニルトリアルコキシシラ
ン、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリ(β−メトキ
シ−エトキシ)シラン、アリルトリアルコキシシラン、
アクリルオキシプロピルトリアルコキシシラン、メタク
リルオキシプロピルトリアルコキシシラン、メタクリル
オキシプロピルジアルコキシメチルシラン、γ−グリシ
ドオキシプロピルトリアルコキシシラン、β−(3,4
−エポキシシクロヘキシル)−エチルトリアルコキシシ
ラン、メルカプトプロピルトリアルコキシシラン、γ−
アミノプロピルトリアルコキシシラン、N−β(アミノ
エチル)−γ−アミノプロピルメチルジアルコキシシラ
ン等を例示することができる。
【0018】(A)成分の有機けい素化合物の配合量
は、ディッピング用組成物の固形成分の10〜90重量
%、特に20〜80重量%、最適には30〜70重量%
の範囲が好ましい。配合量が少なすぎるとレンズや後に
成膜する反射防止膜との密着性が悪くなる場合があり、
一方、配合量が多すぎると硬化被膜にクラックが生じる
場合がある。
【0019】(B)成分の金属酸化物微粒子は、ハード
コート被膜のいわゆるフィラーとして機能するもので、
一般に粒径が1〜100μm程度のものが用いられる。
具体的には、Si、Al、Sn、Sb、Ta、Ce、L
a、Fe、Zn、W、Zr、In、Tiから選ばれる1
種の金属酸化物の微粒子又は2種以上の金属酸化物の複
合微粒子を例示することができる。金属酸化物の具体例
としては、SiO2、Al23、SnO2、Sb25、T
25、CeO2、La23、Fe23、ZnO、W
3、ZrO2、In23、TiO2を例示することがで
きる。
【0020】また、これらの金属酸化物微粒子のコーテ
ィング液中での分散安定性を高めるために、これらの微
粒子表面を有機珪素化合物又はアミン系化合物で処理し
たものを使用することも可能である。この表面処理に用
いられる有機珪素化合物としては、単官能性シラン、三
官能性シラン、四官能性シラン等を例示できる。処理に
際しては、加水分解基が微粒子の水酸基と反応した状態
が好ましいが、一部残存した状態でも安定性にはなんら
問題はない。アミン化合物としては、アンモニウム、エ
チルアミン、トリエチルアミン、イソプロピルアミン、
n−プロピルアミン等のアルキルアミン、ベンジルアミ
ン等のアラルキルアミン、ピペリジン等の脂環式アミ
ン、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン等の
アルカノールアミン等を例示できる。これらの有機珪素
化合物とアミン化合物の添加量は金属酸化物微粒子の重
量に対して1〜15重量%程度の範囲が好ましい。
【0021】金属酸化物微粒子は、一般に、水、アルコ
ール、セロソルブ類等の分散媒にコロイド状に分散され
たもので供給される。この分散媒の選択により本発明の
ディッピング用組成物の粘度に影響を与えるために、後
に有機溶媒の説明と共にその種類を説明する。
【0022】ディッピング用組成物の固形成分中におけ
る金属酸化物微粒子の配合量は、20〜80重量%、特
に30〜70重量%、最適には40〜60重量%程度が
好ましい。配合量を少なくすると、組成物の粘度が低く
なるが、ハードコート被膜を形成するために十分な厚さ
の被膜の膜厚を確保できなくなる場合があり、一方、配
合量が多すぎると、被膜にクラックが発生する場合があ
る。
【0023】(C)成分の低粘度有機溶媒は、本発明の
ディッピング用組成物の粘度を低下させるためのもの
で、粘性率が20℃(以下、特に断らない限り粘性率は
20℃での値である)で0.3〜1.4cps、特に
0.4〜0.6cpsの範囲の溶媒が好ましい。具体的
には、メタノール(粘性率0.59)、エタノール(粘
性率1.17)等のアルコール類、アセトン(粘性率
0.316)、MEK(粘性率0.423(15
℃))、2−ペンタノン(粘性率0.473(25
℃))、MIBK(粘性率0.542(25℃))、2
−ヘプタノン(粘性率0.80)等のケトン類、酢酸メ
チル(粘性率0.385)、酢酸エチル(粘性率0.4
49)、酢酸プロピル(粘性率0.585)、酢酸イソ
プロピル(粘性率0.569)、酢酸ブチル(粘性率
0.697)、酢酸イソブチル(粘性率0.697)、
酢酸secブチル、酢酸イソペンチル(粘性率0.8
7)、プロピオン酸メチル(粘性率0.50(25
℃))、プロピオン酸ブチル(粘性率0.76(25
℃))、3−メトキシブチルアセテート(粘性率0.9
6)等のエステル類、1,4−ジオキサン(粘性率1.
31)等を例示でき、これらの1種を単独で又は2種以
上を混合して用いることができる。
【0024】本発明のディッピング用組成物に用いる有
機溶媒としては、組成物の粘度を低くするため、低粘度
溶媒のみを用いるか、あるいは粘度の高い溶媒を低粘度
溶媒で希釈した混合溶媒とする。この場合、溶媒の粘度
が低くなると蒸発速度が速くなる傾向がある。あまり蒸
発速度が速くなると、レンズに付着したディッピング用
組成物が硬化する前に溶媒が蒸発して塗膜性能に悪影響
があるため、粘度と蒸発速度のバランスを考慮すること
が好ましく、沸点が高くて蒸発速度が遅く、かつ粘性が
低いことが好ましい。この点から、上述した低粘度溶媒
の中でも、メタノール、MIBK、酢酸ブチル、酢酸エ
チルが好ましい。
【0025】希釈される高粘度の溶媒としては、メチル
セロソルブ(粘性率1.72)、エチルセロソルブ(粘
性率2.05)、ブチルセロソルブ(粘性率3.15
(15℃))、イソプロピルセロソルブ等のセロソルブ
類が塗膜性能の点から好ましい。これらの低粘度溶媒と
高粘度溶媒は、上述したコロイド状の金属酸化物微粒子
の分散媒として、あるいは本ディッピング用組成物の希
釈剤として用いられる。低粘度溶媒と高粘度溶媒を混合
して用いる場合、これらの配合量の割合は、ディッピン
グ用組成物の使用状態における粘度が1〜3cpsの範
囲であれば良く、特に制限されない。
【0026】また、本発明のディッピング用組成物中に
おける溶媒の量は、ハードコート被膜として必要な膜厚
を確保するため、60〜90重量%、特に70〜80重
量%が適当である。固形分の量を減らせば、従来の粘度
の高い溶媒でも粘度を低くすることができるが、そうす
ると被膜として必要な膜厚を確保できなくなるため、本
発明組成物においては、固形分の量は、組成物全体の1
0〜40重量%、特に20〜30重量%の範囲が適当で
ある。
【0027】本発明のディッピング用組成物は、このよ
うに低粘度溶媒を用いるため、塗布した後の乾燥工程で
溶媒の蒸発速度が従来より速い傾向があり、塗膜の硬化
速度より乾燥速度が速くなって、しわ、かぶり等の塗装
不良が発生しやすくなる。そのため、硬化速度を早くす
る目的で(D)成分の硬化触媒とジシランを配合するこ
とが好ましい。
【0028】この硬化触媒としては、例えば次の(1)
〜(4)の群を挙げることができる。(1)Fe(II
I)、Al(III)、Sn(IV)又はTi(IV)
の金属元素を中心原子とするアセチルアセトネート、
(2)過塩素酸マグネシウム又は過塩素酸アンモニウ
ム、(3)脂肪酸の飽和又は不飽和カルボン酸、芳香族
カルボン酸、あるいはこれらの酸の無水物、(4)LI
(I)、Cu(II)、Mn(II)又はMn(II
I)の金属原子を中心原子とするアセチルアセトネート
から選ばれる1種又は2種以上を併用して用いることが
できる。特に、(1)〜(3)の群の硬化触媒と(4)
の群の硬化触媒との併用触媒が、ポットライフが向上す
るため、好ましい。
【0029】硬化触媒の配合量は、ディッピング用組成
物の固形分の0.2〜10重量%、特に0.5〜3重量
%の範囲とすることが好ましい。配合量が少なすぎると
配合の効果が現れない場合があり、一方、配合量を多く
してもそれ以上硬化速度が向上しないため不経済になる
場合がある。
【0030】また、硬化速度を更に上げるために、硬化
触媒と共に、硬化促進剤として機能するジシランを配合
することが好ましい。硬化触媒とジシランとを併用する
ことにより、後述するエポキシ化合物などの染色成分の
ために硬化速度が遅くなる場合でも、十分に硬化速度を
速めることができ、蒸発速度の速い低粘度溶媒の使用が
可能となる。
【0031】このジシランとしては、下記一般式(1)
で示される化合物を例示することができる。
【0032】
【数1】
【0033】(式中、R3、R4は炭素数1〜6の炭化水
素基であり、X2、X3は加水分解性基であり、Yはカー
ボネート基又はエポキシ基を含有する有機基であり、k
及びmは0又は1である。) R3、R4の炭素数1〜6の炭化水素基としては、メチル
基、エチル基、ブチル基、ビニル基、フェニル基などが
挙げられる。X2、X3の加水分解性基としては、メトキ
シ基、エトキシ基、メトキシエトキシ基等のアルコキシ
基、クロロ基、ブロモ基などのハロゲン基、アシルオキ
シ基等が挙げられる。
【0034】また、Yのカーボネート基又はエポキシ基
を含有する有機基としては、下記のものを例示すること
ができる。
【0035】
【数2】
【0036】これらのジシラン化合物は、従来公知の方
法で合成することができる。例えば、ジアリルカーボネ
ートとトリクロロシラン等を付加反応させ、その後アル
コキシ化させることにより得ることができる。あるい
は、両末端に付加可能な置換基を持ち、更にその内部に
エポキシ化可能な官能基を含む化合物にトリクロロシラ
ンなどを付加反応させ、その後アルコキシ化させること
により得ることができる。
【0037】ジシランの配合により、本発明組成物の低
粘度溶媒の配合による乾燥速度が速くなることに対応さ
せて硬化速度を向上させ、塗膜のシワやカブリ等の不良
を防止することができる。また、硬化速度が向上して硬
化時間が短くなることは、塗膜形成工程における塗布表
面へのゴミや不純物の付着の可能性を少なくして歩留ま
りを向上させることができる。更に、染色性を向上させ
る効果や、次に述べる多官能性エポキシ化合物の配合量
を少なくする効果、あるいは塗工する対象物の表面に存
在する傷などの不良個所の存在を目立たなくする上でも
優れた効果を有する。
【0038】このジシランの配合量は、固形成分の3〜
40重量%、特に5〜20重量%の範囲が好ましい。配
合量が少なすぎると反応促進効果が現れない場合があ
り、一方、配合量が多すぎると塗膜の耐水性が悪くなっ
たり、塗液のポットライフが短くなる場合がある。
【0039】また、本発明の組成物では、染色成分とし
ての役割や耐水性、耐温水性を向上させるために、多官
能性エポキシ化合物を配合することが好ましい。この多
官能性エポキシ化合物は、塗料、接着剤、注型用などに
広く用いられている。例えば、過酸化法で合成されるポ
リオレフィン系エポキシ樹脂、シクロペンタジエンオキ
シドやシクロヘキセンオキシド、更にヘキサヒドロフタ
ル酸とエピクロルヒドリンから得られるポリグリシジル
エステル等の脂環式エポキシ樹脂、ビスフェノールAや
カテコール、レゾシノール等の多価フェノール、あるい
は(ポリ)エチレングリコール、(ポリ)プロピレング
リコール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、トリ
メチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジグリセ
ロール、ソルビトール等の多価アルコールとエピクロル
ヒドリンから得られるポリグリシジルエーテル、エポキ
シ化植物油、ノボラック型フェノール樹脂とエピクロル
ヒドリンから得られるエポキシノボラック、フェノール
フタレインとエピクロルヒドリンから得られるエポキシ
樹脂、グリシジルメタクリレートとメチルメタクリレー
トアクリル系モノマーあるいはスチレンなどの共重合
体、更には上記エポキシ化合物とモノカルボン酸含有
(メタ)アクリル酸とのグリシジル基開環反応により得
られるエポキシアクリレートなどが挙げられる。
【0040】多官能性エポキシ化合物としては、1,6
−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、エチレング
リコールジグリシジルエーテル、ジエチレングリコール
ジグリシジルエーテル、トリエチレングリコールジグリ
シジルエーテル、テトラエチレングリコールジグリシジ
ルエーテル、ノナエチレングリコールジグリシジルエー
テル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ジ
プロピレングリコールジグリシジルエーテル、トリプロ
ピレングリコールジグリシジルエーテル、テトラプロピ
レングリコールジグリシジルエーテル、ノナプロピレン
グリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコ
ールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールヒ
ドロキシヒバリン酸エステルのジグリシジルエーテル、
トリメチロールプロパンジグリシジルエーテル、トリメ
チロールプロパントリグリシジルエーテル、グリセロー
ルジグリシジルエーテル、グリセロールトリグリシジル
エーテル、ジグリセロールテトラグリシジルエーテル、
ペンタエリスリトールジグリシジルエーテル、ペンタエ
リスリトールトリグリシジルエーテル、ジペンタエリス
リトールテトラグリシジルエーテル、ジペンタエリスリ
トールテトラグリシジルエーテル、ソルビトールテトラ
グリシジルエーテル、トリス(2−ヒドロキシエチル)
イソシアヌレートのジグリシジルエーテル、トリス(2
−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートのトリグリシジ
ルエーテル等の脂肪族エポキシ化合物、イソホロンジオ
ールグリシジルエーテル、ビス−2,2−ヒドロキシシ
クロヘキシルプロパンジグリシジルエーテル等の脂環族
エポキシ化合物、レゾルシンジグリシジルエーテル、ビ
スフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェノール
Fジグリシジルエーテル、ビスフェノールSジグリシジ
ルエーテル、オルトフタル酸ジグリシジルエーテル、フ
ェノールノボラックポリグリシジルエーテル、クレゾー
ルノボラックポリグリシジルエーテル等の芳香族エポキ
シ化合物などを例示することができる。
【0041】この中でも、1,6−ヘキサンジオールジ
グリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジ
ルエーテル、トリメチロールプロパンジグリシジルエー
テル、グリセロールジグリシジルエーテル、グリセロー
ルトリグリシジルエーテル、トリス(2−ヒドロキシエ
チル)イソシアヌレートのトリグリシジルエーテルなど
の脂肪族エポキシ化合物が好ましい。
【0042】多官能性エポキシ化合物の配合量は、固形
成分の5〜40重量%、特に5〜20重量%の範囲が好
ましい。配合量が少なすぎると塗膜の耐水性が不十分と
なる場合があり、一方、配合量が多すぎると、反射防止
膜をハードコート膜の上に形成した場合に、無機蒸着膜
との密着性が不十分となる場合がある。
【0043】また、一般式がSi(OR)4で表される
四官能性シラン化合物を添加することも有用である。具
体的には、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラ
ン、テトラプロポキシシラン、テトライソプロポキシシ
ラン、テトラブトキシシラン、テトラフェノキシシラ
ン、テトラアセトキシシラン、テトラアリロキシシラ
ン、テトラキス(2−メトキシエトキシ)シラン、テト
ラキス(2−エチルブトキシ)シラン、テトラキス(2
−エチルヘキシロキシ)シラン等を例示できる。これら
は単独で用いても、2種以上を混合して用いても良い。
また、これらは無溶媒下又はアルコールなどの有機溶媒
中で、酸の存在下で加水分解して使用する方が好まし
い。
【0044】本発明組成物には、上記成分以外に、必要
に応じて、少量の界面活性剤、帯電防止剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、分散染料,油染料,蛍光染料,顔料等
の染料、フォトクロミック化合物、ヒンダードアミン・
ヒンダードフェノール系などの耐光耐熱安定剤等を配合
し、ディッピング用組成物の塗布性、硬化後の被膜性能
を改良することもできる。
【0045】本発明のディッピング用組成物は、上記低
粘度有機溶媒を配合したことにより、従来の組成物の2
0℃における粘度が3を超えて概ね3.5〜4cps程
度であるのに対し、1〜3cps、好ましくは1.5〜
2.8cpsの粘度を有する。これより粘度が高いと、
従来と同じポンプと同じ孔径のフィルターを用いたフィ
ルター循環式のディッピング装置に適用した場合に、循
環液量が多くならず、コートブツ不良低減の目的を達成
することができない。一方、これより粘度が低くなる
と、溶剤の蒸発速度が速くなりすぎて、上述した硬化触
媒とジシランを配合しても、硬化速度より蒸発速度が速
くなって良好な被膜を得ることができない。
【0046】有機溶媒以外の配合成分も粘度に影響を与
え、特に染色成分は粘度を上昇させるため、配合成分に
合わせて有機溶媒の調製を行って、上記粘度とすること
が好ましい。なお、上記粘度は使用状態における粘度で
あり、(A)成分の重合性基と加水分解性基とを有する
有機けい素化合物の加水分解を行った後のディッピング
用組成物の粘度である。
【0047】本発明のディッピング塗装方法は、かかる
低粘度のディッピング用組成物を用いてディッピング塗
装を行う。ディッピング塗装を行うディッピング装置の
一例を図1に示す。
【0048】図1に示すディッピング装置は、ディッピ
ング槽1に入っているハードコート液(ディッピング用
組成物)Lを強制的に循環させ、濾過している。循環の
経路は、ディッピング槽1からオーバーフローしたハー
ドコート液Lを一坦貯液槽2に溜め、貯液槽2からポン
プ3でディッピング槽1にハードコート液Lを戻す際に
フィルター4で濾過し、ハードコート液Lをフィルター
4に循環させてハードコート液L中のコートブツの原因
となるゴミなどの異物を取り除くようになっている。ハ
ードコート液中の異物は、主に液の表面に集まるため、
オーバーフローしたハードコート液を濾過することによ
り、効果的に異物を除去できるようになっている。
【0049】塗布の対象となるプラスチックレンズ5
は、本発明のディッピング用組成物によるディッピング
塗装を行う前に、基材レンズと被膜の密着性を向上させ
る目的で、レンズ表面を予めアルカリ処理、酸処理、界
面活性剤処理、無機あるいは有機物の微粒子による研磨
処理、プライマー処理またはプラズマ処理を行うことが
好ましい。また、超純水による洗浄を行うことが好まし
い。
【0050】レンズ5は、図1に示すディッピング装置
のディッピング槽1のハードコート液Lに浸漬された
後、引き上げられ、引き上げ後、乾燥・焼成工程で塗膜
の乾燥と硬化が行われ、ハードコート被膜が表面に形成
される。
【0051】コートブツの原因は、主にハードコート液
L中の微小な異物が付着する場合と、乾燥中にゴミなど
が付着する場合である。このうちハードコート液中の異
物は、前洗浄でとりきれずにレンズと共にハードコート
液中に運ばれ、ハードコート液中でレンズから分離した
ものが多いと考えられる。
【0052】本発明のディッピング用組成物は、粘度が
低いので、従来の比較的粘度の高いディッピング用組成
物を本発明組成物に置き換えると、同じポンプ3とフィ
ルター4を用いてもフィルター4を通過する液量が劇的
に増加し、そのため、ハードコート液Lの循環量が多く
なって、ハードコート液L中の異物が効果的に除去さ
れ、コートブツ不良を大幅に低減させることができた。
加えて、本発明のディッピング用組成物は、低粘度溶剤
を配合しているため、溶媒の蒸発速度が速くなり、乾燥
時間が短くなる。これにより、塗膜形成工程における塗
布表面へのゴミや不純物の付着の可能性も少なくなり、
この点でも歩留まりを向上させることができる。また、
浸漬のサイクルタイムを速くしても、ディッピング液中
の異物の量が増加しないため、レンズの浸漬処理量も大
幅に向上し、生産性を向上させることができた。
【0053】更に、本発明のディッピング用組成物を用
いると、フィルター4の孔径を例えば1μm程度と小さ
くしても、同じポンプ3で比較的粘度の高い従来のディ
ッピング用組成物を用いて孔径が5μm程度のフィルタ
ーを用いたときと同じ程度の流量でフィルター4を通過
させることができる。その結果、フィルター4の孔径を
小さくすることにより、ハードコート液中のより微細な
異物も効果的に濾過できるため、目視できるコートブツ
不良の発生率を大幅に低減させることに成功した。
【0054】本発明のディッピング用組成物でディッピ
ング塗装を行った後、ハードコート液から引き上げ、そ
の後40〜200℃、好ましくは80〜130℃の温度
で30分〜8時間乾燥させることにより、ハードコート
被膜をレンズ表面に形成することができる。
【0055】硬化被膜の膜厚としては、0.05〜30
μmの範囲が好ましい。膜厚が薄すぎると基本となる性
能がでない場合があり、一方、厚すぎると表面の平滑性
が損なわれたり、光学的歪みが発生する場合がある。
【0056】このようにして得られたハードコート膜に
更に反射防止膜を形成することが好ましい。この反射防
止膜は、無機膜を真空蒸着法、イオンプレーティング
法、スパッタリング法などで成膜して形成できる。真空
蒸着法においては、蒸着中にイオンビームを同時に照射
するイオンビームアシスト法を用いても良い。また、膜
構成としては単層又は2層以上の多層とすることができ
る。
【0057】反射防止膜形成に用いられる無機材料とし
ては、SiO2、SiO、ZrO2、TiO2、TiO、
Ti23、Ti25、Al23、Ta25、CeO2
MgO、Y23、SnO2、MgF2、WO3等が挙げら
れる。これらの無機材料は単独で又は2種以上の混合物
として用いることができる。
【0058】反射防止膜を形成する際には、密着性を高
めるために、ハードコート膜の表面処理を行うことが望
ましい。この表面処理としては、酸処理、アルカリ処
理、紫外線照射処理、アルゴン又は酸素雰囲気下で高周
波放電によるプラズマ処理、アルゴン、酸素又は窒素な
どのイオンビーム処理などが例示できる。
【0059】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
【0060】実施例−1 (1)塗液の調製 低粘度溶媒としてメタノール3550g、メチルセロソ
ルブ分散二酸化チタン−三酸化鉄−二酸化ケイ素複合微
粒子ゾル(触媒化成工業(株)製、固形分濃度20重量
%)1565g、メタノール分散コロイド状シリカ(触
媒化成工業(株)製、商品名「オスカル1132」、固
形分濃度30重量%)740g、及びγ−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン4010gを混合した。こ
の混合液に0.05N塩酸水溶液1100gを撹拌しな
がら滴下し、4時間撹拌後、硬化触媒としてMg(Cl
42を37g、シリコン系界面活性剤(日本ユニカー
(株)製、商品名「L−7001」)6.8gを添加
し、4時間撹拌後、1昼夜熟成させて塗液とした。
【0061】この溶液の粘度は、2.6cps(20
℃)であった。
【0062】(2)塗布及び硬化 このようにして得られた塗液で、アルカリ処理を施した
屈折率1.60眼鏡レンズ(セイコーエプソン(株)
製、セイコースーパールーシャス用レンズ生地)に図1
に示したディッピング装置を用いてディッピング塗装を
行った。引き上げ速度は、20cm/minとし、フィ
ルター4は、ポリプロピレン製カートリッジ式フィルタ
ー(日本ミリポア(株)製、商品名「CN12」、孔径
1.2μm)を使用した。塗布後、80℃で20分間風
乾した後、130℃で60分間焼成を行った。
【0063】このようにして得られた硬化被膜の厚みは
約2μmであり、外観に優れたものであった。
【0064】(3)反射防止膜の形成 上記の方法で得られたレンズをプラズマ処理(アルゴン
プラズマ400w×60秒)を行った後、基板から大気
に向かって順にSiO2、ZrO2、SiO2、ZrO2
SiO2の5層からなる反射防止多層膜を真空蒸着法
(真空機器工業(株)製、BMC−1000)にて形成
した。各層の光学的膜厚は、最初のSiO2層、次のZ
rO2とSiO2の等価膜層及び次のZrO2層、最上層
のSiO2層がそれぞれλ/4となるように形成した。
なお、設計波長λは520nmとした。
【0065】得られた多層膜の反射干渉色は緑色を呈
し、全光線透過率は98%であった。
【0066】(4)試験及び評価結果 得られたレンズをそれぞれ次に述べる方法で試験を行っ
た。その結果を表1に示す。
【0067】(a)耐摩耗性 ボンスター#0000スチールウール(日本スチールウ
ール(株)製)で1kgの荷重をかけ、10往復、表面
を摩擦し、傷ついた程度を目視で次の段階に分けて評価
した。
【0068】A:1cm×3cmの範囲に全く傷が付か
ない。
【0069】B:上記範囲内に1〜10本の傷が付く。
【0070】C:上記範囲内に10〜100本の傷が付
く。
【0071】D:無数の傷が付いているが、平滑な表面
が残っている。
【0072】E:表面に付いた傷のため、平滑な表面が
残っていない。
【0073】(b)初期密着性 基材とハードコート膜とマルチコート膜との密着性は、
JIS D−0202に準じてクロスカットテープ試験
によって行った。即ち、ナイフを用い基材表面に1mm
間隔に切れ目をいれ、1平方mmのマス目を100個形
成する。次に、その上へセロファン粘着テープ(ニチバ
ン(株)製 商品名「セロテープ」)を強く押しつけた
後、表面から90度方向へ急に引っ張り剥離した後、コ
ート被膜の残っているマス目をもって密着性指標とし
た。
【0074】(c)耐候性 キセノンランプによるサンシャインウエザーメーターに
250時間暴露した後の表面状態に変化のないもの、ま
た、試験後に密着性試験を行い、剥がれのないものを良
とした。
【0075】(d)耐湿性 60℃×99%RHの雰囲気に10日間暴露した後の表
面状態に変化のないもの、また、試験後に密着性試験を
行い剥がれのないものを良とした。
【0076】(e)歩留まり レンズ10000枚を連続でコーティングを行い、JI
S規格に準じてその歩留まりを評価した。
【0077】良品基準 中心部直径30mm内に、0.1mm以上のコートブ
ツ、膜抜けなどの欠点がないこと。
【0078】中心部直径30mm外に、0.2mm以上
のコートブツ、膜抜けなどの欠点がないこと。
【0079】実施例−2 (1)塗液の調製 低粘度溶媒としてメタノール5710g及びメチルセロ
ソルブ分散二酸化セリウム−二酸化チタン−二酸化珪素
複合微粒子ゾル(触媒化成工業(株)製、商品名「オプ
トレイク1832」固形分濃度20重量%)13352
g及びγーグリシドキシプロピルトリメトキシシラン4
610gを混合した。この混合液に0.1N塩酸水溶液
1270gを撹拌しながら滴下を行い4時間撹拌後、硬
化触媒としてFe(C573368g、シリコン系界
面活性剤(日本ユニカー(株)製、商品名「FZ−21
10」6.25gを添加し、4時間撹拌後1昼夜熟成さ
せて塗液とした。
【0080】この塗液の粘度は、2.3cps(20
℃)であった。
【0081】(2)塗布及び硬化 このようにして得られた塗液で、屈折率1.66眼鏡レ
ンズ(セイコーエプソン(株)製、セイコースーパーソ
ブリン用レンズ生地)に図1に示したディッピング装置
を用いてディッピング塗装を行った。引き上げ速度は、
23cm/minとし、フィルター4は、ポリプロピレ
ン製カートリッジ式フィルター(日本ポール(株)製、
商品名「ウルチプリーツ・プロファイル045」、孔径
4.5μm)を使用した。塗布後、80℃で20分間風
乾した後、130℃で60分間焼成を行った。
【0082】このようにして得られた硬化被膜の厚みは
約2.3μmであり、外観に優れたものであった。
【0083】(3)反射防止膜の形成 上記の方法で得られたレンズをプラズマ処理(アルゴン
プラズマ400w×60秒)を行った後、基板から大気
に向かって順にZrO2、SiO2、ZrO2、SiO2
4層からなる反射防止多層膜を真空蒸着法(真空機器工
業(株)製、BMC−1000)にて形成した。各層の
光学的膜厚は、最初のZrO2とSiO2の等価膜層及び
次のZrO2層、最上層のSiO2層がそれぞれλ/4と
なるように形成した。なお、設計波長λは520nmと
した。
【0084】得られた多層膜の反射干渉色は緑色を呈
し、全光線透過率は98%であった。
【0085】(4)試験及び評価結果 得られたレンズを実施例1と同様の方法で試験した。そ
の結果を表1に併記する。
【0086】実施例−3 イソプロピルセロソルブ9634g、低粘度溶媒として
メタノール1655g、及びメタノール分散二酸化スズ
−二酸化タングステン複合微粒子ゾル(日産化学工業
(株)製、固形分濃度30重量%)8095gを混合し
た後、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン
2950g、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン1665g及びテトラメトキシシラン140gを混
合した。この混合溶液に0.1N塩酸水溶液1300g
を撹拌しながら滴下し、5時間撹拌後この液に硬化触媒
としてAl(C5723を14g、シリコン系界面活
性剤(日本ユニカー(株)製、商品名「L−760
4」)7gを添加し、4時間撹拌後1昼夜熟成させて塗
液とした。
【0087】この塗液の粘度は、2.0cps(20
℃)であった。
【0088】(2)塗布及び硬化 このようにして得られた塗液で、屈折率1.58のポリ
カーボネート射出成形眼鏡レンズを図1に示したディッ
ピング装置を用いてディッピング塗布した。引き上げ速
度は、26cm/minとし、フィルター4は、ポリプ
ロピレン製カートリッジ式フィルター(日本ミリポア
(株)製、商品名「CN12」、孔径1.2μm)を使
用した。塗布後80℃で15分間風乾した後、130℃
で60分焼成を行った。このようにして得られた硬化被
膜の厚みは約2.1μmであり、外観に優れたものであ
った。
【0089】(3)反射防止膜の形成 得られたレンズを酸素ガスによるイオンビーム照射処理
(加速電圧500V×60秒)を行った後、基板から大
気に向かって順に、SiO2、ZrO2とTi酸化物の混
合物(ZrO2/Ti酸化物=65/35(重量
比))、SiO2、TiO2、SiO2の5層からなる反
射防止多層膜を真空蒸着法(真空器械工業(株)製、B
MC−1000)にて形成した。その際、4層目のTi
2をイオンビームアシスト蒸着により成膜を行った。
蒸着各層の光学的膜厚は、最初のSiO2、次のZrO2
/Ti酸化物とSiO2の等価膜層がλ/4、TiO2
がλ/2、最上層のSiO2層がλ/4となるように形
成した。なお、設計波長λは520nmとした。
【0090】得られた多層膜の反射干渉光は緑色を呈
し、全光線透過率は99%であった。
【0091】(4)試験及び評価結果 得られたレンズを実施例1と同様の方法で試験した。そ
の結果を表1に併記する。
【0092】実施例−4 (1)塗液の調製 イソプロピルセロソルブ6040g、低粘度溶媒として
1,4−ジオキサン6040g及びメタノール分散コロ
イド状シリカ(触媒化成工業(株)製、商品名「オスカ
ル1132」、固形分濃度30重量%)6995g、及
びγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン190
5g及びジシランとしてビス[3−(ジエトキシメチル
シリル)プロピル]カーボネート1100gを混合し
た。この混合液に0.1N塩酸水溶液1765gを撹拌
しながら滴下した。更に5時間撹拌後、この液に多官能
製エポキシ化合物として1,6−ヘキサンジオールジグ
リシジルエーテル(ナガセ化成工業(株)製、商品名
「デナコールEX−212」)2115g及び硬化触媒
としてAl(C5723を49g及びMn(C57
23を13g、シリコン系界面活性剤(日本ユニカー
(株)製、商品名「L−7604」)8gを添加し、4
時間撹拌後、1昼夜熟成させて塗液とした。
【0093】この塗液の粘度は、2.7cps(20
℃)であった。
【0094】(2)塗布及び硬化 このようにして得られた塗液で、屈折率1.50のCR
−39製眼鏡レンズを図1に示したディッピング装置を
用いてディッピング塗布した。引き上げ速度は、18c
m/minとし、フィルター4は、ポリプロピレン製カ
ートリッジ式フィルター(日本ミリポア(株)製、商品
名「CN12」、孔径1.2μm)を使用した。塗布後
80℃で15分間風乾した後、130℃で2時間焼成を
行った。
【0095】このようにして得られた硬化被膜の厚みは
約1.8μmであり、外観に優れたものであった。
【0096】(3)反射防止膜の形成 得られたレンズを酸素ガスによるイオンビーム照射処理
(加速電圧500V×60秒)を行った後、基板から大
気に向かって順に、SiO2、ZrO2、SiO2、Ti
2、SiO2の5層からなる反射防止多層膜を真空蒸着
法(真空器械工業(株)製、BMC−1000)にて形
成した。その際、4層目のTiO2をイオンビームアシ
スト蒸着により成膜を行った。蒸着各層の光学的膜厚
は、最初のSiO2、次のZrO2、とSiO2の等価膜
層がλ/4、TiO2層がλ/2、最上層のSiO2層が
λ/4となるように形成した。なお、設計波長λは52
0nmとした。
【0097】得られた多層膜の反射干渉光は緑色を呈
し、全光線透過率は99%であった。
【0098】(4)試験及び評価結果 得られたレンズを実施例1と同様の方法で試験した。そ
の結果を表1に併記する。
【0099】実施例−5 実施例−4で使用したフィルターをポリプロピレン製カ
ートリッジ式フィルター(日本ミリポア(株)製、商品
名「CN−50」、孔径5.0μm)に変更した以外は
実施例−4と同様の方法で行った。
【0100】このようにして得られたレンズは実施例−
1と同様の方法で試験を行った。その結果を表1に併記
する。
【0101】実施例−6 メチルセロソルブ2425g、低粘度溶媒としてメタノ
ール2000g、1,4−ジオキサン200g、メタノ
ール分散二酸化チタン−二酸化ジルコニウム−二酸化珪
素複合微粒子ゾル(触媒化成工業(株)製、固形分濃度
20重量%)13165g、及びγ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン2225g及びジシランとして
ビス[3−(ジエトキシメチルシリル)エチル]カーボ
ネート775gを混合した。この混合液に0.05N塩
酸水溶液775gを撹拌しながら滴下し、4時間撹拌
後、多官能性エポキシ化合物としてグリセロールトリグ
リシジルエーテル(ナガセ化成工業(株)製、商品名
「デナコールEX−314」)1540g、硬化触媒と
してMg(ClO42を87g及びLi(C572
を5g、シリコン系界面活性剤(日本ユニカー(株)
製、商品名「L−7001」)7.5gを添加し、4時
間撹拌後1昼夜熟成させて塗液とした。
【0102】この塗液の粘度は2.2cps(20℃)
であった。
【0103】(2)塗布及び硬化 このようにして得られた塗液で、アルカリ処理を施した
屈折率1.60眼鏡レンズ(セイコーエプソン(株)
製、セイコースーパールーシャスレンズ生地)に図1に
示したディッピング装置を用いてディッピング塗装を行
った。引き上げ速度は、18cm/minとし、フィル
ター4は、ポリプロピレン製カートリッジ式フィルター
(日本ポール(株)製、商品名「ウルチプリーツ・プロ
ファイル1H」、孔径10μm)を使用した。塗布後、
80℃で20分間風乾した後、130℃で120分間焼
成を行った。このようにして得られた硬化被膜の厚みは
約2μmであり、外観に優れたものであった。
【0104】(3)反射防止膜の形成 上記の方法で得られたレンズを実施例1のZrO2をZ
rO2とTi酸化物の混合物(ZrO2/Ti酸化物=6
5/35(重量比))に変更したこと以外は、実施例1
と同様の方法で5層の多層反射防止膜を形成した。
【0105】得られた多層膜の反射干渉光は緑色を呈
し、全光線透過率は99%であった。
【0106】(4)試験及び評価結果 得られたレンズを実施例1と同様の方法で試験した。そ
の結果を表1に併記する。なお、染色性はハードコート
レンズの状態で評価を行った。
【0107】実施例−7 (1)塗液の調製 ブチルセロソルブ4600g、メタノール分散二酸化チ
タン−二酸化ジルコニウム−二酸化ケイ素複合微粒子ゾ
ル(触媒化成工業(株)製、固形分重量20重量%)1
4210g、γーグリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン4805gを混合した、この混合液に0.05N塩
酸水溶液1350gを撹拌しながら滴下し、4時間撹拌
後、硬化触媒として無水マレイン酸14g、Fe(C5
723を3.2g及びLi(C572)を5.3
g、シリコン系界面活性剤(日本ユニカー(株)製、商
品名「L−7001」)6.8gを添加し、4時間撹拌
後、1昼夜熟成させて塗液とした。
【0108】この塗液の粘度は、1.9cps(20
℃)であった。
【0109】(2)塗布及び硬化 このようにして得られた塗液で、プラズマ処理(アルゴ
ンプラズマ:200w×60秒)を施した屈折率1.6
7眼鏡レンズ(セイコーエプソン(株)製、セイコース
ーパーソブリンレンズ生地)に図1に示したディッピン
グ装置を用いてディッピング塗装を行った。引き上げ速
度は、26cm/minとした。フィルター4は、ポリ
プロピレン製カートリッジ式フィルター(日本ミリポア
(株)製、商品名「CN06」、孔径0.6μm)を使
用した。塗布後、80℃で20分間風乾した後、130
℃で20分間焼成を行った。
【0110】このようにして得られた硬化被膜の厚みは
約2μmであり、外観に優れたものであった。
【0111】(3)反射防止膜の形成 上記の方法で得られたレンズを実施例3と同様の方法で
反射防止膜を形成した。
【0112】得られた多層膜の反射干渉色は緑色を呈
し、全光線透過率は99%であった。
【0113】(4)試験及び評価結果 得られたレンズを実施例1と同様の方法で試験した。そ
の結果を表1に併記する。
【0114】比較例−1 (1)塗液の調整 実施例−4において、メタノール分散コロイド状シリカ
(触媒化成工業(株)製、商品名「オスカル113
2」、固形分濃度30重量%)の代わりにIPA分散コ
ロイド状シリカ(触媒化成工業(株)商品名「オスカル
1432」、固形分濃度30重量%)を用いて塗液の調
整を行った。
【0115】この塗液の粘度は4.0cps(20℃)
であった。
【0116】(2)塗布及び硬化 このようにして得られた塗液で、屈折率1.50のCR
−39製眼鏡レンズを図1に示したディッピング装置を
用いてディッピング塗布した。引き上げ速度は、8cm
/minとし、フィルターは、ポリプロピレン製カート
リッジ式フィルター(日本ミリポア(株)製、商品名
「CN12」、孔径1.2μm)を使用した。
【0117】塗布後80℃で15分間風乾した後、13
0℃で2時間焼成を行った。
【0118】このようにして得られた硬化被膜の厚みは
約1.8μmであり、外観に優れたものであった。
【0119】(3)反射防止膜の形成 得られたレンズを実施例−4と同様に反射防止膜を形成
した。
【0120】(4)試験及び評価結果 得られたレンズは実施例−1と同様の方法で試験した。
その結果を表1に併記する。
【0121】比較例−2 比較例−1で使用したフィルターをポリプロピレン製カ
ートリッジ式フィルター(日本ミリポア(株)製、商品
名「CN−50」、孔径5.0μm)に変更した以外は
比較例−1と同様の方法で行った。
【0122】このようにして得られたレンズは実施例−
1と同様の方法で試験を行った。その結果を表1に併記
する。
【0123】比較例−3 比較例−1において、ディッピング装置のフィルターを
ポリプロピレン製カートリッジ式フィルター(日本ミリ
ポア(株)製、商品名「CN1H」、孔径10μm)を
使用したこと以外は、同様の方法で行った。
【0124】このようにして得られたレンズは実施例−
1と同様の方法で試験を行った。その結果を表1に併記
する。
【0125】比較例−4 比較例−2において、フィルターをポリプロピレン製カ
ートリッジ式フィルター(日本ミリポア(株)製、商品
名「CN06」、孔径0.6μm)を使用したこと以外
は、同様の方法で図1に示したディッピング装置を用い
てディッピング塗装を行ったところ、フィルターが詰ま
り、塗布できなかった。
【0126】
【表1】
【0127】表1の結果より、比較例−1のように、粘
度が4.0cpsの塗液を用いると、塗液の循環流量が
かなり減少した結果、塗液中のゴミなどが増加し、コー
トブツ不良が増大し、歩留まりが低い。また、比較例−
2のように、循環流量を減少させないように孔径の大き
なフィルター(孔径10μm)を用いると、小さなゴミ
の除去ができない結果、歩留まりは比較例1よりやや向
上するものの低い。
【0128】これに対して、本発明のディッピング用組
成物を用いてハードコート膜を形成すると、1μm程度
の孔径の小さなフィルターを用いても目詰まりや循環流
量の低下がなく、その結果、コートブツ不良の発生率が
低下し、歩留まりが向上することが認められる。
【0129】
【発明の効果】本発明のディッピング用組成物は、溶液
の粘度を低下させたことにより、現状のディッピング装
置に適用した場合、フィルター効率を向上させ、コート
ブツ不良の発生率を大幅に低減させることができた。
【0130】また、本発明のディッピング塗布方法によ
れば、前記低粘度のディッピング用組成物を用いてディ
ッピング塗装を行っているため、現状のディッピング装
置を用いてフィルター効率を向上させ、コートブツ不良
の発生率を大幅に低減することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるディッピング塗装方法で用いた
ディッピング装置を示す概略図である。
【符号の説明】
1…ディッピング槽、2…貯液槽、3…ポンプ、4…フ
ィルター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G02B 1/04 G02B 1/04 1/10 1/10 Z (72)発明者 松田 潤 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(A)〜(C)成分 (A)一分子中に重合性基と加水分解性基とを含む有機
    けい素化合物、(B)金属酸化物微粒子、(C)低粘度
    有機溶媒を含有し、かつ、20℃における粘度が1〜3
    cpsであることを特徴とするディッピング用組成物。
  2. 【請求項2】 更に、硬化触媒及びジシランを含有する
    請求項1記載のディッピング用組成物。
  3. 【請求項3】 樹脂製光学物品をディッピング用組成物
    溶液に浸漬した後引き上げ、液膜を硬化させて光学物品
    にハードコート被膜を形成するディッピング塗装方法に
    おいて、 前記ディッピング用組成物溶液が、下記(A)〜(C)
    成分 (A)一分子中にエポキシ基と加水分解性基とを含む有
    機けい素化合物、(B)金属酸化物微粒子、(C)低粘
    度有機溶剤を含有し、かつ、20℃における粘度が1〜
    3cpsであることを特徴とするディッピング塗装方
    法。
  4. 【請求項4】 前記ディッピング用組成物溶液が、更
    に、硬化触媒及びジシランを含有する請求項3記載のデ
    ィッピング塗装方法。
  5. 【請求項5】 前記ディッピング用組成物溶液が、フィ
    ルターを介して循環使用される請求項3又は4記載のデ
    ィッピング塗装方法。
JP10003545A 1998-01-09 1998-01-09 ディッピング用組成物及びディッピング塗装方法 Pending JPH11199797A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10003545A JPH11199797A (ja) 1998-01-09 1998-01-09 ディッピング用組成物及びディッピング塗装方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10003545A JPH11199797A (ja) 1998-01-09 1998-01-09 ディッピング用組成物及びディッピング塗装方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11199797A true JPH11199797A (ja) 1999-07-27

Family

ID=11560397

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10003545A Pending JPH11199797A (ja) 1998-01-09 1998-01-09 ディッピング用組成物及びディッピング塗装方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11199797A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002210400A (ja) * 2001-01-18 2002-07-30 Mitsubishi Rayon Co Ltd シャワーフローコート塗装装置およびこれを用いた塗装方法
JP2004099639A (ja) * 2002-09-04 2004-04-02 Nippon Paper Industries Co Ltd 塗料組成物及びハードコートフィルム
JP2004098303A (ja) * 2002-09-04 2004-04-02 Nippon Paper Industries Co Ltd 塗料組成物及びハードコートフィルム
JP2009061364A (ja) * 2007-09-04 2009-03-26 Ito Kogaku Kogyo Kk 吸湿性薬液による浸漬処理方法
JP4959892B2 (ja) * 1999-08-20 2012-06-27 ザ ウォールマン オプティカル カンパニー 耐磨性及び着色性コーティングを与えるコーティング組成物
JP2013071040A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Fujifilm Corp 液体付与装置及びインクジェット記録装置
JP2015193757A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 日揮触媒化成株式会社 塗料組成物、ハードコート層およびハードコート層付き光学基材ならびにこれらの製造方法
WO2016175245A1 (ja) * 2015-04-30 2016-11-03 日産化学工業株式会社 コーティング組成物及び光学部材
CN115739540A (zh) * 2023-01-10 2023-03-07 江东金具设备有限公司 电阻片浸涂设备及电阻片的绝缘处理方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4959892B2 (ja) * 1999-08-20 2012-06-27 ザ ウォールマン オプティカル カンパニー 耐磨性及び着色性コーティングを与えるコーティング組成物
JP2002210400A (ja) * 2001-01-18 2002-07-30 Mitsubishi Rayon Co Ltd シャワーフローコート塗装装置およびこれを用いた塗装方法
JP2004099639A (ja) * 2002-09-04 2004-04-02 Nippon Paper Industries Co Ltd 塗料組成物及びハードコートフィルム
JP2004098303A (ja) * 2002-09-04 2004-04-02 Nippon Paper Industries Co Ltd 塗料組成物及びハードコートフィルム
JP4501333B2 (ja) * 2002-09-04 2010-07-14 日本製紙株式会社 塗料組成物及びハードコートフィルム
JP2009061364A (ja) * 2007-09-04 2009-03-26 Ito Kogaku Kogyo Kk 吸湿性薬液による浸漬処理方法
JP2013071040A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Fujifilm Corp 液体付与装置及びインクジェット記録装置
JP2015193757A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 日揮触媒化成株式会社 塗料組成物、ハードコート層およびハードコート層付き光学基材ならびにこれらの製造方法
WO2016175245A1 (ja) * 2015-04-30 2016-11-03 日産化学工業株式会社 コーティング組成物及び光学部材
JPWO2016175245A1 (ja) * 2015-04-30 2018-03-01 日産化学工業株式会社 コーティング組成物及び光学部材
US11634589B2 (en) 2015-04-30 2023-04-25 Nissan Chemical Industries, Ltd. Coating composition and optical member
CN115739540A (zh) * 2023-01-10 2023-03-07 江东金具设备有限公司 电阻片浸涂设备及电阻片的绝缘处理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3840664B2 (ja) コーティング用組成物
JPH11310755A (ja) コーティング用組成物及び積層体
JP6480951B2 (ja) コーティング組成物、及び該コーティング組成物よりなるコート層を有する光学物品
JP4745324B2 (ja) プラスチックレンズ
JP3852100B2 (ja) コーティング用組成物およびその積層体
JP3837865B2 (ja) コーティング用組成物及び光学物品
JPH08295846A (ja) コーティング用組成物および積層体
JPH08311408A (ja) コーティング用組成物およびその製造方法および積層体
JPH11199797A (ja) ディッピング用組成物及びディッピング塗装方法
JP3812685B2 (ja) コーティング用組成物および積層体
JPH10292135A (ja) コーティング用組成物、その製造方法および積層体
JP2000266905A (ja) プラスチックカラーレンズの製造方法およびプラスチックカラーレンズ
JPH11119001A (ja) プラスチックレンズ
JPH10324846A (ja) コーティング用組成物、積層体及び眼鏡レンズ
JP4765674B2 (ja) プライマー組成物、およびプラスチックレンズ
JPH08311240A (ja) コーティング用組成物および積層体
JPH08311401A (ja) コーティング用組成物およびその製造方法および積層体
JP2006171163A (ja) レンズの製造方法
JPH06136318A (ja) コーティング用組成物
JPH11131021A (ja) コーティング用組成物およびその積層体
JP2003292896A (ja) コーティング用組成物および積層体
JP2000284235A (ja) プラスチックレンズ
JP2006057106A (ja) コーティング用組成物、その製造方法および積層体
JP2006089749A (ja) コーティング用組成物
JPH06340843A (ja) コーティング用組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070710

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070905

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071002