JPH11199575A - チアジゾールカルボキサミド誘導体及び植物病害防除剤 並びにその使用方法 - Google Patents

チアジゾールカルボキサミド誘導体及び植物病害防除剤 並びにその使用方法

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JPH11199575A
JPH11199575A JP10306814A JP30681498A JPH11199575A JP H11199575 A JPH11199575 A JP H11199575A JP 10306814 A JP10306814 A JP 10306814A JP 30681498 A JP30681498 A JP 30681498A JP H11199575 A JPH11199575 A JP H11199575A
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Kazuhiro Takagi
和裕 高木
Kunei Umetani
訓永 梅谷
Tooru Uchikurobane
徹 内黒羽子
Sokichi Tajima
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 N−(3−クロロ−4−メチルフェニ
ル)−4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−
カルボキサミド、及び該化合物を有効成分として含有す
ることを特徴とする植物病害防除剤、並びにその使用方
法。 【効果】 稲いもち病、麦ウドンコ病等の植物病害の対
して優れた防除活性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はチアジゾールカルボ
キサミド誘導体及び植物病害防除剤並びにその使用方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平8−325110号公報に本発明
の化合物を包含する1,2,3−チアジアゾール誘導体
が植物病害防除剤として有用であることが記載されてい
る。しかし、本発明のN−(3−クロロ−4−メチルフ
ェニル)−4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−
5−カルボキサミドは同公報中には全く記載されていな
い。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者等は新規な植物
病害防除剤を開発すべく、鋭意研究を重ねた結果、本発
明のN−(3−クロロ−4−メチルフェニル)−4−メ
チル−1,2,3−チアジアゾール−5−カルボキサミ
ドは文献未記載の新規化合物であり、特開平8−325
110号公報記載の化合物に対して、特に稲(特にいも
ち病)、麦、蔬菜等の病害に対して低薬量で優れた効果
を示し、薬害も少なく、且つ哺乳類等に対する安全性も
優れた植物病害防除剤であることを見出し、本発明を完
成させたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はN−(3−クロ
ロ−4−メチルフェニル)−4−メチル−1,2,3−
チアジアゾール−5−カルボキサミド及び該化合物を有
効成分として含有する植物病害防除剤並びにその使用方
法に関するものである。本発明はN−(3−クロロ−4
−メチルフェニル)−4−メチル−1,2,3−チアジ
アゾール−5−カルボキサミドは、例えば特開平8−3
25110号公報に記載の製造方法により製造すること
ができる。
【0005】
【発明の実施の形態】実施例1. N−(3−クロロ−
4−メチルフェニル)−4−メチル−1,2,3−チア
ジアゾール−5−カルボキサミドの製造 3−クロロ−4−メチルアニリン17g(0.12モ
ル)をテトラヒドロフラン150mlに溶解し、該溶液
に氷冷下で4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−
5−カルボン酸クロリド20g(0.12モル)を30
分かけて滴下した。次いで氷冷下にトリエチルアミン1
9g(0.19モル)を30分かけて滴下し、滴下終了
後、室温下で2時間攪拌下に反応を行った。反応終了
後、目的物を含む反応液に飽和食塩水を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を希塩酸、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液及び飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、濾過及び減圧下に濃縮し、得られた粗結
晶33gをヘキサン−イソプロパノールで再結晶するこ
とにより目的物29gを得た。 物性:m.p.114℃
【0006】本発明のN−(3−クロロ−4−メチルフ
ェニル)−4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−
5−カルボキサミドは植物病害防除剤として有用であり
例えば稲いもち病(Pyricularia oryzae)、稲紋枯病
(Rhizoctonia solani)、稲胡麻葉枯病(Cochiobolus
miyabeanus)、大麦及び小麦等のうどんこ病(Erysiphe
graminis )の如き種々の宿主植物についてのうどんこ
病、エンバクの冠さび病(Puccinia coronata )及び他
の植物のさび病、トマトの疫病(Phytophthara infesta
ns)及び他の植物の疫病、キュウリのべと病(Pseudope
ronospora cubensis)、ブドウのべと病(Plasmopara v
iticola )等の種々植物のべと病、リンゴ黒星病(Vent
uria inaequalis )、リンゴ斑点落葉病(Alternaria m
ali )、ナシ黒斑病(Alternaria kikuchiana )、カン
キツ黒点病(Diaporthe citri )、シュードモナス種、
例えばキュウリ斑点細菌病(Pseudomonas syringae pv.
lachrymans )、トマト青枯病(Pseudomonas solanacea
rum)、キサントモナス種、例えばキャベツ黒腐病(Xanth
omonas campestris)、イネ白葉枯病(Xanthomonas oryza
e)、カンキツかいよう病(Xanthomonas citri) 、エルヴ
ィニア種、例えばキャベツ軟腐病(Erwinia carotovora)
等の細菌病、タバコモザイク病(Tobacco mosaic viru
s)等のウイルス病等の病害に対して極めて高い防除効
果を有するものであり、特に稲いもち病に対して強い防
除活性を有し、且つ稲に対する薬害がない植物病害防除
剤である。
【0007】本発明のN−(3−クロロ−4−メチルフ
ェニル)−4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−
5−カルボキサミドを有効成分とする農園芸用病害防除
剤は、水田作物、畑作物、果樹、野菜、その他の作物及
び花卉等に被害を与える前記病害に対して顕著な防除効
果を有するものであるので、病害の発生が予測される時
期に合わせて、病害の発生前又は発生が確認された時点
で水田、畑、果樹、野菜、その他の作物、花卉等の水田
水、茎葉又は土壌に処理することにより本発明の農園芸
用病害防除剤としての所期の効果が奏せられるものであ
る。本発明の農園芸用病害防除剤は、農薬製剤上の常法
に従い、使用上都合の良い形状に製剤して使用するのが
一般的である。即ち、本発明のN−(3−クロロ−4−
メチルフェニル)−4−メチル−1,2,3−チアジア
ゾール−5−カルボキサミドは、これを適当な不活性担
体に、又は必要に応じて補助剤と一緒に適当な割合に配
合して溶解、分離、懸濁、混合、含浸、吸着若しくは付
着させ、適宜の剤形、例えば懸濁剤、乳剤、液剤、水和
剤、粒剤、粉剤、錠剤等に製剤して使用すれば良い。
【0008】本発明で使用できる不活性担体としては固
体又は液体の何れであっても良く、固体の担体になりう
る材料としては、例えばダイズ粉、穀物粉、木粉、樹皮
粉、鋸粉、タバコ茎粉、クルミ殻粉、ふすま、繊維素粉
末、植物エキス抽出後の残渣、粉砕合成樹脂等の合成重
合体、粘土類(例えばカオリン、ベントナイト、酸性白
土等)、タルク類(例えばタルク、ピロフィライド
等)、シリカ類(例えば珪藻土、珪砂、雲母、ホワイト
カーボン〔含水微粉珪素、含水珪酸ともいわれる合成高
分散珪酸で、製品により珪酸カルシウムを主成分として
含むものもある。〕)、活性炭、イオウ粉末、軽石、焼
成珪藻土、レンガ粉砕物、フライアッシュ、砂、炭酸カ
ルシウム、燐酸カルシウム等の無機鉱物性粉末、硫安、
燐安、硝安、尿素、塩安等の化学肥料、堆肥等を挙げる
ことができ、これらは単独で若しくは2種以上の混合物
の形で使用される。
【0009】液体の担体になりうる材料としては、それ
自体溶媒能を有するものの他、溶媒能を有さずとも補助
剤の助けにより有効成分化合物を分散させうることとな
るものから選択され、例えば代表例として次に挙げる担
体を例示できるが、これらは単独で若しくは2種以上の
混合物の形で使用され、例えば水、アルコール類(例え
ばメタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノ
ール、エチレングリコール等)、ケトン類(例えばアセ
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン等)、エーテル
類(例えばエチルエーテル、ジオキサン、セロソルブ、
ジプロピルエーテル、テトラヒドロフラン等)、脂肪族
炭化水素類(例えばケロシン、鉱油等)、芳香族炭化水
素類(例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ソルベン
トナフサ、アルキルナフタレン等)、ハロゲン化炭化水
素類(例えばジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭
素、塩素化ベンゼン等)、エステル類(例えば酢酸エチ
ル、ジイソプピルフタレート、ジブチルフタレート、ジ
オクチルフタレート等)、アミド類(例えばジメチルホ
ルムアミド、ジエチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド等)、ニトリル類(例えばアセトニトリル等)、ジ
メチルスルホキシド類等を挙げることができる。他の補
助剤としては次に例示する代表的な補助剤を挙げること
ができ、これらの補助剤は目的に応じて使用され、単独
で、ある場合は2種以上の補助剤を併用し、又ある場合
には全く補助剤を使用しないことも可能である。
【0010】有効成分化合物の乳化、分散、可溶化及び
/又は湿潤の目的のために界面活性剤が使用され、例え
ばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエ
チレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレン
高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン樹脂酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポ
リオキシエチレンソルビタンモノオレエート、アルキル
アリールスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸縮合物、
リグニンスルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル等
の界面活性剤を例示することができる。又、有効成分化
合物の分散安定化、粘着及び/又は結合の目的のため
に、次に例示する補助剤を使用することもでき、例えば
カゼイン、ゼラチン、澱粉、メチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、アラビアゴム、ポリビニルアル
コール、松根油、糠油、ベントナイト、リグニンスルホ
ン酸塩等の補助剤を使用することもできる。固体製品の
流動性改良のために次に挙げる補助剤を使用することも
でき、例えばワックス、ステアリン酸塩、燐酸アルキル
エステル等の補助剤を使用できる。懸濁性製品の解こう
剤として、例えばナフタレンスルホン酸縮合物、縮合燐
酸塩等の補助剤を使用することもできる。消泡剤として
は、例えばシリコーン油等の補助剤を使用することもで
きる。有効成分化合物の配合割合は必要に応じて加減す
ることができ、例えば粉剤或いは粒剤とする場合は0.
01〜50重量%、又乳剤或いは水和剤とする場合も同
様0.01〜50重量%が適当である。
【0011】本発明の植物病害防除剤は各種病害を防除
するためにそのまま、又は水等で適宜希釈し、若しくは
懸濁させた形で病害防除に有効な量を当該病害の発生が
予測される作物若しくは発生が好ましくない場所に適用
して使用すれば良く、例えば水稲の病害防除の目的で本
田への水面施用、移植当日、緑化期及び床土混和、覆土
前処理等の種々の処理時期での稲育苗箱施用、湛水直播
用種子粉衣等の施用方法、種子消毒法等で使用すること
ができ、麦、野菜等の病害に対して茎、葉等へ散布する
他に、種子処理、土壌等に処理して根から吸収させて使
用することもできる。本発明の植物病害防除剤の使用量
は種々の因子、例えば目的、対象病害、作物の生育状
況、病害の発生傾向、天候、環境条件、剤型、施用方
法、施用場所、施用時期等により変動するが、有効成分
化合物として10アール当たり0.1g〜10kgの範
囲から目的に応じて適宜選択すれば良い。本発明の植物
病害防除剤を更に防除対象病害、防除適期の拡大のた
め、或いは薬量の低減をはかる目的で他の農園芸用病害
防除剤と混合して使用することも可能である。
【0012】
【製剤例及び試験例】以下に本発明の代表的な製剤例及
び試験例を示すが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。尚、製剤例中、部とあるのは重量部を示す。 製剤例1. 本発明化合物 50部 キシレン 40部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルと アルキルベンゼンスルホン酸カルシウムとの混合物 10部 以上を均一に混合溶解して乳剤とする。 製剤例2. 本発明化合物 3部 クレー粉末 82部 珪藻土粉末 15部 以上を均一に混合粉砕して粉剤とする。
【0013】 製剤例3. 本発明化合物 5部 ベントナイトとクレーの混合粉末 90部 リグニンスルホン酸カルシウム 5部 以上を均一に混合し、適量の水を加えて混練し、造粒、
乾燥して粒剤とする。 製剤例4. 本発明化合物 20部 カオリンと合成高分散珪酸 75部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルとアル キルベンゼンスルホン酸カルシウムとの混合物 5部 以上を均一に混合粉砕して水和剤とする。
【0014】試験例1 水面施用によるイネいもち病防
除効果試験 1/10000アールのポットで栽培した水稲(品種:
金南風、6葉期)に本発明化合物を有効成分とする水和
剤及び比較化合物を有効成分とする水和剤を調製して、
10アール当たり有効成分として所定の割合で水面施用
し、温室内に1週間放置した後、イネいもち病菌(Pyri
cularia oryzae)の胞子懸濁液を噴霧接種した。接種
後、20℃、多湿条件下に7日間置き、十分に発病させ
た後、各葉の病斑数を調査し、無処理区と比較して防除
価を算出した。無処理区の病班数は1葉当たり19個で
あった。比較試験化合物は下記に示す特開平8−325
110号公報に記載の化合物を使用した。
【0015】A : N−フェニル−4−メチル−1,
2,3−チアジアゾール−5−カルボキサミド。 B : N−(3−クロロフェニル)−4−メチル−
1,2,3−チアジアゾール−5−カルボキサミド。 C : N−(4−メチルフェニル)−4−メチル−
1,2,3−チアジアゾール−5−カルボキサミド。 D : N−(3,4−ジクロロフェニル)−4−メチ
ル−1,2,3−チアジアゾール−5−カルボキサミ
ド。 E : N−(3,4−ジメチルフェニル)−4−メチ
ル−1,2,3−チアジアゾール−5−カルボキサミ
ド。 結果を第1表に示す。
【0016】
【表1】
【0017】第1表に示すとおり、本発明化合物はイネ
いもち病に対して有効成分量として10アール当たり1
0g及び1gの割合での処理量では、両薬量とも優れた
防除効果を示しているのに対して、比較化合物A〜Eは
特開平8-325110号公報49頁左欄第24行目から同頁右
欄第34行目の記載では、有効成分量として200g/
10aの割合ではA判定であるが、薬量を10g及び1
gと少なくするにつれて、その効果も同様に減少し、比
較化合物A〜Eは薬量1gでは効果は本発明化合物に比
して著しく劣るものとなっている。
【0018】試験例2 圃場におけるイネいもち病防除
効果及び薬害試験 育苗箱で育苗したイネ(品種:キヌヒカリ)に製剤例に
準じて作成した粒剤の所定量を移植当日に処理した。処
理薬量は育苗箱1箱当たり粒剤として50g処理し、処
理後、軽く灌水を行い、通常の田植え機で本田に移植し
た。移植は5月初旬に行い、効果及び薬害の調査は薬剤
処理50日後に実施した。防除価の判定は試験例1と同
様に行い、薬害の判定は1株当たりの茎数を比較し、無
処理区に対する百分率で示した。無処理区の茎数は1株
当たり21.4本、病班数は1株当たり41.8個であ
った。結果を第2表に示す。
【0019】
【表2】 第2表に示すとおり、本発明化合物は薬害は見られず、
優れた防除効果を示しているのに対して、比較化合物
B、C及びDは効果において本発明化合物より明らかに
劣っており、薬害も茎数の減少等で見られ、最終的には
収穫量に重大な影響を与えるものである。
【0020】試験例3 散布によるキュウリ斑点細菌病
防除試験 直径9cmのポットで栽培したキュウリ(品種:四葉、
1.5葉期)に本発明化合物を有効成分とする水和剤及
び比較化合物を有効成分とする水和剤を水で希釈し、1
0アール当たり150リットルの割合で散布した。この
ポットを温室内で8日間栽培した後、キュウリべと病菌
(Pseudoperonospora cubensis)の遊走子を噴霧接種し
た(接種時の葉期は3.0葉期)。接種後、20℃、多
湿条件下に7日間置き、十分発病させた後、1葉から3
葉の病斑数を調査し、無処理と比較して防除価を算出し
た。無処理区の病斑数は1葉当たり4個であった。結果
を第3表に示す。
【0021】
【表3】 第3表に示すとおり、本発明化合物は薬剤処理8日後に
病菌を接種した場合でも、200ppmの濃度では高い
防除効果を維持している。
【0022】試験例4 圃場におけるコムギうどんこ病
防除試験 9月下旬の播種したコムギ(品種:チホク)に本発明化
合物を有効成分とする水和剤及び比較化合物を有効成分
とする水和剤を水で希釈し、5月初旬に10アール当た
り100リットルの割合で1回散布した。尚、対照薬剤
区のアゾキシストロビン(一般名)は5月中旬に1回、
イオウは5月中旬及び6月初旬の2回散布を行った。6
月下旬に止葉の病斑面積率を調査し、無処理と比較して
防除価を算出した。無処理区の病斑面積率は1葉当たり
17%であった。結果を第4表に示す。
【0023】
【表4】 第4表に示すとおり、本発明化合物は400ppmの濃
度の1回処理で、コムギうどんこ病に使用される薬剤
(アゾキシストロビン1回処理、イオウ2回処理)及び
比較化合物Cに比較して優れた防除効果を示すものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内黒羽子 徹 和歌山県橋本市隅田町垂井610 (72)発明者 田島 崇吉 大阪府大阪市住吉区長居2−10−9−301

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N−(3−クロロ−4−メチルフェニ
    ル)−4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−
    カルボキサミド。
  2. 【請求項2】 N−(3−クロロ−4−メチルフェニ
    ル)−4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−
    カルボキサミドを有効成分として含有することを特徴と
    する植物病害防除剤。
  3. 【請求項3】 N−(3−クロロ−4−メチルフェニ
    ル)−4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−
    カルボキサミドを有効成分として含有することを特徴と
    する植物病害防除剤の有効量を対象作物に処理すること
    を特徴とする植物病害の防除方法。
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