JPH11199493A - 皮膚外用剤組成物 - Google Patents

皮膚外用剤組成物

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JPH11199493A
JPH11199493A JP10092889A JP9288998A JPH11199493A JP H11199493 A JPH11199493 A JP H11199493A JP 10092889 A JP10092889 A JP 10092889A JP 9288998 A JP9288998 A JP 9288998A JP H11199493 A JPH11199493 A JP H11199493A
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vitamin
skin
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liver oil
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JP10092889A
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Yukihisa Tanaka
幸久 田中
Toshiyuki Watanabe
俊之 渡辺
Takashi Yamamoto
尚 山本
Yasuhisa Noguchi
泰久 野口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】副腎皮質ホルモンを含有しないで、副作用の少
ない皮膚外用剤組成物の提供。 【解決手段】A成分として肝油40〜70重量%、B成
分としてブフェキサンマック60〜30重量%、C成分
としてビタミンAまたはその脂肪酸エステルがA成分と
B成分の合計量1gに対して1000〜50000単位
/g、およびD成分として、ビタミンC、ジブチルヒド
ロキシトルエンおよびブチルヒドロキシアニソールから
なる群の抗酸化剤から選択される1種がA成分とB成分
の合計量100重量部に対して0.01〜1重量部であ
る皮膚外用剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚外用剤組成物
に関する。更に詳細には肝油と抗炎症剤ブフェキサマッ
ク、ビタミンAまたはその脂肪酸エステル、および抗酸
化剤を含有することを特徴とする皮膚外用剤組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】現代社会において人々の生活環境の変化
や悪化、食生活の変化、ストレスなどによってアレルギ
ー性疾患が増加している。このために疾患に伴う皮膚障
害が、特にその中でもアトピー性皮膚炎が最近急増して
いる。 主に乳幼児期に頻発するが、最近では思春期以
降の患者が増加しており、その病歴も非常に長くなって
いる。アトピー性皮膚炎治療には高い薬理効果が期待で
きる副腎皮質ホルモンなどの薬剤が用いられている。し
かしこのような副腎皮質ホルモン剤の副作用が問題とな
っており、患者は治療期間中は、副作用の危険にさらさ
れている。さらに、副腎皮質ホルモン剤の使用停止によ
り悲惨なリバウンド(薬物の使用停止後に起こる劇的な
患部の悪化)が生ずることもよく知られている。このよ
うな副作用の対策として、副腎皮質ホルモンなどのホル
モンを含まない非ステロイド性の抗炎症剤や抗ヒスタミ
ン剤などが使用されている。
【0003】従来から皮膚外用剤としては、次の技術が
知られている。 〈肝油について〉 〔1〕特開昭61−221107号公報には肝油の安定
剤としてハイドロキノン−β−D−グルコシドなどのハ
イドロキノンの配糖体を用いた皮膚外用剤について開示
されている。 〔2〕特開平3−279314号公報には肝油の安定剤
としてトラネキサム酸類を用いた皮膚外用剤について開
示されている。 〔3〕特開平6−247852号公報にはビタミンEと
サメ肝油に含まれるスクワレンを配合する外用剤がアト
ピー性皮膚炎や接触皮膚炎などの炎症性皮膚炎に有効で
あることが開示されている。 〔4〕特開平7−82162号公報には肝油に含まれる
不飽和脂肪酸の二重結合を水素添加した水添肝油を用い
た皮膚外用剤が開示されている。
【0004】<ブフェキサマックについて> 〔5〕 抗炎症剤であるブフェキサマックは既に皮膚外
用剤として使用されている(第13改正日本薬局方解説
書 1996年 C−2114)。ブフェキサマックは
ほとんど光感作性が見られない。このため、腕や足など
の露出した日光の曝露を受けやすい部分に患部が多く見
られる肌荒れ、ひび、あかぎれ、皮膚炎、しもやけ、湿
疹、かゆみ、かぶれ、ただれ、あせも、むしさされ等に
適する。 <ビタミンAについて> 〔6〕ビタミンAが皮膚外用剤として使用できること
は、知られている(第13改正日本薬局方解説書 19
96年 D−249,D−874)。またビタミンAを
他のものと配合する技術も次のように知られている。 〔7〕特開平6−32728号公報には、ビタミンAと
抗炎症剤のブフェキサマックとを併用した皮膚外用剤に
肌荒れ改善効果があることが開示されている。 〔8〕特開平6−32729号公報ではヨウ素価70以
上の油脂がビタミンAを安定化する事が開示されてい
る。
〔9〕ビタミンAは皮膚角質化症の予防や皮膚老化防
止、あるいは皮膚炎症予防などの効果が知られている
(第13改正日本薬局方解説書 1996年 D−24
9,D−874)。
【0005】<抗酸化剤について> 〔10〕一般に油脂、特に高度不飽和脂肪酸を含有する
油脂の酸化安定化剤として、ジブチルヒドロキシトルエ
ン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BH
A)、トコフェロールなどの抗酸化剤が用いられること
も知られている(油脂化学便覧、改訂二版、油化学協会
出版、第61頁、第511頁、1985年)。 〔11〕ビタミンAを安定化するために、BHT、BH
A、トコフェロールを添加した皮膚外用剤が特開昭58
−41813号公報に開示されている。 〈肝油、ブフェキサマック、ビタミンA、抗酸化剤の配
合について〉 〔12〕ビタミンAを肝油に配合してビタミンA油とし
て外用剤に使用することは第13改正日本薬局方解説書
1996年、D−249、D−874に開示されてい
る。
【0006】また、エイコサペンタエン酸(EPA)、
ドコサヘキサエン酸(DHA)、アラキドン酸(Ar
A)については次の技術が知られている。 <EPA、DHAについて> 〔13〕特開平3−90022号公報には、アトピー性
皮膚炎をはじめとしたアレルギー性皮膚炎に対するEP
Aの効果について、EPAエチルエステルを用いて、乾
癬・湿疹治療薬として優れた効果があることが開示され
ている。 〔14〕特開平5−43456号公報や特開平6−40
887号公報、特開平7−112913、特開平9−1
43067号公報にはDHAを用いたアトピー性皮膚炎
やアレルギー性皮膚炎に対する外用剤や洗浄剤が開示さ
れている。 〔15〕特開平7−173060号公報にはEPAやD
HAを含有する魚油の経口摂取がアトピー性皮膚炎治療
に効果があることが記載されている。
【0007】〈アラキドン酸について〉 〔16〕臨床栄養Vol.84(2)1994、p14
8、臨床と研究Vol.70(6)1993,263、
特開平9−143067号公報などには、n−6高度不
飽和脂肪酸であるアラキドン酸はアレルギー炎症の発症
には重要な働きを持ち炎症を誘導するプロスタグランジ
ン(PGE2)やロイコトリエン(LTB4、C4、E4
などに変換される。この変換(アラキドンカスケード)
を行う酵素はn−3高度不飽和脂肪酸であるEPA、D
HAがPG3系統、LT5系統(炎症を誘導する活性を有
しない)に変換される場合に使われる酵素と同じもので
あって両者は拮抗的に作用する。特にn−3高度不飽和
脂肪酸の方がn−6高度不飽和脂肪酸よりも親和性が高
いといわれているので両者が共存した場合はn−3高度
不飽和脂肪酸の方が優先的に反応するといわれている。
【0008】<過酸化物価(POV)について>一般に
脂質は、過酸化脂質中に存在するラジカルが脂質分子の
二重結合に作用し、連鎖反応で次々に過酸化するといわ
れている。脂質の過酸化によって生じる過酸化脂質は皮
膚を刺激し、皮膚の老化や炎症を起こす原因といわれて
いる。このため過酸化脂質は患部悪化の原因となった
り、新規な炎症病変の原因となる。したがって、脂質中
の過酸化脂質の指標となるPOVが低いものが望まれて
いる。
【0009】<アルデヒド価(AlV)について>アル
デヒド価(AlVと略す)は油脂の酸化によって生じる
過酸化脂質がさらに酸化が進んで分解して生成するアル
デヒド量として定義されているものであり、油脂の過酸
化脂質の指標として用いられる。したがって、脂質中の
過酸化脂質の指標となるAlVが低いものが望まれてい
る。
【0010】従来、皮膚外用剤として、肝油、ブフェキ
サマック、ビタミンAまたはその脂肪酸エステルおよび
抗酸化剤の4種の配合組成物については知られていな
い。また、肝油が特定のEPA、DHA、ArAの脂肪
酸組成で規定される記載も前記の文献にはない。また肝
油の物性が過酸化物価(POV)、アルデヒド価(Al
V)で規定される記述もない。
【0011】さらに、肌荒れ、ひび、あかぎれ、皮膚
炎、しもやけ、湿疹、かゆみ、かぶれ、ただれ、あせ
も、むしさされ、アトピー性皮膚炎は腕や足など露出し
た部分に患部が多く外用剤を塗布した場合には動物性肝
油の臭気が使用に際して問題となる。また、各種のマス
キングなどのために香料などを用いることは一般的では
あるが肝油を通常の精製法で精製した場合は脂質の臭気
は除去できず、香料などでこの臭気を防ぐことは困難で
ある。特に過酸化脂質が多いとそれに由来する臭気成分
等が多くなり、臭気を防ぐことは困難である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
の従来の問題点を解決した皮膚外用剤組成物を提供する
ことにある。特に、副腎皮質ホルモン等を配合しない
で、副作用の少ない皮膚外用剤組成物を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の問
題点に鑑み、皮膚外用剤の組成を種々検討した結果、副
腎皮質ホルモン等を含まないで、肝油、ブフェキサマッ
ク、ビタミンAまたはその脂肪酸エステルおよび抗酸化
剤を特定量配合した皮膚外用剤組成物が、各成分のそれ
ぞれの効果を上回る効果があることを見出した。その
上、EPA、DHAを豊富に含有する肝油を用いること
によって更なる相乗効果が得られることを見出した。
また、成分を特定の割合で組み合わせることによって副
作用が少なく、効果が十分な皮膚外用剤組成物を見出
し、本発明を完成した。すなわち、本発明は、次のとお
りである。 (1)A成分として肝油、B成分としてブフェキサマッ
ク、C成分としてビタミンAまたはその脂肪酸エステ
ル、D成分として抗酸化剤を含有する皮膚外用剤組成物
であって、A成分として肝油が40〜70重量%、B成
分としてブフェキサマックが30〜60重量%、C成分
としてビタミンAまたはその脂肪酸エステルがA成分と
B成分の合計量1gに対して、1000〜50000ビ
タミンA単位(IU)/g、D成分として、ビタミン
C、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒ
ドロキシアニソール(BHA)およびクエン酸からなる
群より選ばれる抗酸化剤の1種以上がA成分とB成分の
合計量100重量部に対して、0.01〜1重量%であ
る皮膚外用剤組成物。 (2)A成分の肝油は脂肪酸組成が、(a1)ドコサヘ
キサエン酸(DHA)が、10〜40重量%、(a2)
エイコサペンタエン酸(EPA)が5〜20重量%、
(a3)アラキドン酸(ArA)が5重量%以下であ
り、かつ、肝油の物性値が(a4)過酸化物価(PO
V)が30meq/kg以下(a5)アルデヒド価(A
lV)が0.035mmol/g以下である前記の皮膚
外用剤組成物。 (3)A成分として肝油とC成分としてビタミンAまた
はその脂肪酸エステルを予め配合した肝油由来のビタミ
ンA油を用い、B成分としてブフェキサマックを、さら
にD成分のビタミンC、ジブチルヒドロキシトルエン
(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)お
よびクエン酸からなる群より選ばれる抗酸化剤の1種以
上を配合してなる前記の皮膚外用剤組成物。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明で用いるA成分としての肝
油は、例えば、水産動物のタラ肝油、サメ肝油など肝臓
及び幽門垂より抽出された油脂である。抽出方法は、一
般に公知の方法で良い。肝油の物性としては、A成分の
肝油の脂肪酸組成が、(a1)ドコサヘキサエン酸(D
HA)が10〜40重量%、(a2)エイコサペンタエ
ン酸(EPA)が5〜20重量%、(a3)アラキドン
酸(ArA)が5重量%以下であり、かつ、肝油の物性
値が(a4)過酸化物価が30meq/kg以下(a
5)アルデヒド価が0.035mmol/g以下である
肝油を用いることが望ましい。通常使用する肝油は、魚
等の肝臓等の原料をアルカリ加水分解し、分離精製した
ものが使用できるが、特に、POVやアルデヒド価の低
いものが好ましく、場合によっては、さらに、吸着剤処
理や分子蒸留による臭気成分の除去によって製造したも
のが好ましく挙げられる。抽出した肝油、あるいは購入
した肝油は、酸化安定性が悪いので、冷暗所で保存する
か、あるいはビタミンAあるいはその脂肪酸エステルや
抗酸化剤をできるだけ早めに添加することが好ましい。
A成分の肝油、および後述のC成分のビタミンAまたは
その脂肪酸エステルの配合品としては、薬事法で規定さ
れているビタミンA油のうちのオリーブ油、大豆油、ア
マニ油などの植物油以外の肝油からなる配合品を用いて
もよい。また、これらのビタミンA油にさらに必要に応
じてビタミンAまたはその脂肪酸エステルを加えても良
い。肝油中の脂肪酸成分としては、(a1)のドコサヘ
キサエン酸(DHA)が10〜40重量%、より好まし
くは、15〜30重量%である。(a2)のエイコサペ
ンタエン酸(EPA)が5〜20重量%、より好ましく
は、8〜15重量%である。(a3)のアラキドン酸
(ArA)が5重量%以下、より好ましくは、1重量%
以下である。(a1)のDHAの含量が、10重量%よ
り少ないと皮膚疾患の治療効果が少なく、DHAの含量
が40重量%を越える場合は、著しい皮膚疾患に対し治
療効果の向上が認められないので好ましくない。(a
2)のEPAの含量が、5重量%より少ないと皮膚疾患
の治療効果が少なく、EPAの含量が20重量%を越え
る場合は、著しい皮膚疾患に対し治療効果の向上が認め
られないので好ましくない。(a3)のArAの含量が
5重量%を越える場合は、DHAやEPAの治療効果を
阻害するので好ましくない。本発明で用いる肝油のアル
デヒド価(AlV)は0.035mmol/g以下が好
ましい。より好ましくは、0.030mmol/gであ
る。肝油のアルデヒド価が、0.035mmol/gよ
り高いと過酸化脂質由来の臭いの発生や皮膚の炎症の促
進、特に太陽の光等による紫外線等によって引き起こさ
れる過酸化物の生成による紫外線過敏症が増長されるの
で好ましくない。A成分として肝油の配合量は、40〜
70重量%であり、肝油の配合量が40重量%より少な
いと皮膚疾患の治療効果が少なく、70重量%より多い
と著しい皮膚疾患に対し治療効果の向上が認められない
ので好ましくない。
【0015】本発明で用いるB成分としてのブフェキサ
マックは、2−(p−ブトキシフェニル)アセトヒドロ
キサミックアシッド〔=2-(p-butoxyphenyl)aceto hyd
oroxamic acid〕である。市販品を用いることができ
る。B成分としてのブフェキサマックの配合量は、30
〜60重量%であり、ブフェキサマックの配合量が、3
0重量%より少ないとブフェキサマックの抗炎症効果が
少なく、60重量%より多くしても著しい皮膚疾患に対
し治療効果の向上が認められないので好ましくない。
【0016】C成分としてのビタミンAは、別名レチノ
ールと呼ばれる。その構造は、all-trans体もしくは13-
cis-体であり、これを使用することが好ましい。また、
両者の混合物でもかまわない。化学的に合成されたも
の、動植物より抽出されたものなどその起源は問わな
い。市販品をそのまま用いてもよい。また、ビタミンA
の脂肪酸エステルとしては、前記のビタミンAのアルコ
ール型に炭素数2の酢酸〜炭素数18のステアリン酸や
オレイン酸をエステル化して合成したものが挙げられ
る。好ましくは、炭素数16のパルミチン酸のエステル
が挙げられる。また、C成分としては、既に天然に含ま
れるビタミンAとさらにその脂肪酸エステルを添加して
配合する混合型で用いてもよい。また、前記のようにビ
タミンA油として、既に配合物としたものを用いてもよ
い。ビタミンAまたはその脂肪酸エステルの配合量は、
A成分とB成分の合計量1gに対して、1000〜50
000ビタミンA単位(IU=国際単位)/gであり、
より好ましくは、5000〜40000ビタミンA単位
(IU)/g、更に好ましくは、10000〜3000
0ビタミンA単位(IU)/gである。ビタミンAまた
はその脂肪酸エステルの配合量が、1000ビタミンA
単位(IU)/gより少ないと皮膚炎の治療に対する十
分な効果は得られず、50000ビタミンA単位(I
U)/gより多く配合しても皮膚炎の治療の効果に飛躍
的な向上は認められないので好ましくない。
【0017】D成分の抗酸化剤としては、例えば具体的
には、ビタミンC、ジブチルヒドロキシトルエン(BH
Tと略す、また2,6−ジt−ブチル−p−クレゾー
ル、ブチルヒドロキシトルエンともいう)、ブチルヒド
ロキシアニソール(BHA)およびクエン酸が挙げられ
る。好ましくは、BHTである。抗酸化剤の配合量は、
A成分とB成分の合計量100重量部に対して、0.0
05〜1重量部である。好ましくは、0.01〜0.1
重量部である。抗酸化剤の配合量が、A成分とB成分の
合計量100重量部に対して、0.005重量部より少
ないと肝油の抗酸化の十分な効果は得られず、1重量部
より多く配合しても肝油の抗酸化の効果に飛躍的な向上
は認められない。
【0018】本発明の皮膚外用剤組成物は、肌荒れ、ひ
び、あかぎれ、皮膚炎、しもやけ、湿疹、かゆみ、かぶ
れ、ただれ、あせも、むしさされ、アトピー性皮膚炎治
療用に適する。
【0019】次に一例として軟膏の配合品の処方、製造
方法について述べる。例えば油性成分として白色ワセリ
ン、ステアリルアルコール、ポリオキシエチレン(60
モル付加体)硬化ひまし油を容器に採り、70℃に加温
し、かき混ぜて均一化する。ここにあらかじめビタミン
Aまたはその脂肪酸エステル及びBHT、BHAなどの
抗酸化剤を添加した肝油を加える。さらにブフェキサマ
ック原末を添加する。一方、プロピレングリコールを7
0℃で加温したところにパラオキシ安息香酸メチル、パ
ラオキシ安息香酸プロピル等の防腐剤を添加混合する。
ここに、精製水を添加し、混合してホモミキサーで乳液
とする。なお、ビタミンCまたはクエン酸などの水溶性
の抗酸化剤を用いる場合は、予め、この精製水に溶解し
て用いる。この乳液と先に調製した肝油・白色ワセリン
混合物を混合し、この両者をパドルミキサーでかき混ぜ
ながら乳化した後、冷却し、固まるまでよくかき混ぜる
ことによって、軟膏を製造することができる。
【0020】本発明で用いる皮膚外用剤は、その他に通
常の皮膚外用基材を用いて適当な剤形にすることができ
る。すなわち、剤形としては、液状、ゲル状、ペースト
状、クリーム状あるいは粉末状、固状などものが挙げら
れる。また、一般的に用いられる外用基材、界面活性
剤、油脂類、保湿剤、安定剤、防腐剤、増粘剤、色素や
香料、清涼剤などの成分を配合できる。外用基材として
は、白色ワセリン、セタノール、流動パラフィン、スク
ワレン、スクワラン、ラノリン、中鎖脂肪酸トリグリセ
リドなどが挙げられる。界面活性剤としては、グリセリ
ン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン
脂肪酸エステル、レシチン、ポリオキシエチレン硬化ひ
まし油、ラウリン酸ナトリウムなどが挙げられる。安定
剤としては、エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)
の4または2アルカリ塩、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステルなどが挙げられる。防腐剤としては、
パラオキシ安息香酸エステル、ソルビン酸、フェノー
ル、ベンジルアルコールなどが挙げられる。香料や清涼
剤としては、ハッカ油、ユーカリ油、メントール、ロー
ズ油、ラベンダー油、オレンジ油、バニラフレーバー、
フルーツフレーバー、バニリンなどが挙げられる。増粘
剤としては、アラビアガム、グアガム、カラギーナン、
カルボキシメチルセルロース、酢酸ビニル樹脂エマルシ
ョン、ポリアクリル酸塩などが挙げられる。
【0021】軟膏の使用方法としては、例えば通常の使
用方法として、患者の患部の全体を覆うように広げて症
状により可能で有れば軽く刷り込む。軽く刷り込むこと
が不可能な場合は、およそ1〜3回/日患部の症状に応
じて必要量の軟膏を塗ったガーゼ等を患部にテープ等で
とめるなどして使用することが好ましい。
【0022】
【発明の効果】本発明の皮膚外用剤組成物は、肝油、ブ
フェキサマック、ビタミンAおよび抗酸化剤を含有する
ので、皮膚炎症の治療効果が著しく、また、炎症による
かゆみ止め、紫外線の影響を少なくすることができる。
さらに、抗酸化剤により、長期にわたり製品の安定性が
あり、酸化により生じる過酸化脂質由来の臭気成分の発
生に対して、好ましい結果を得ることができる。
【0023】
【実施例】次に、実施例に基づいて本発明を更に詳しく
説明する。なお、過酸化物価(POV)、脂肪酸組成、
ビタミンAまたはその脂肪酸エステルおよびアルデヒド
価(AlV)測定は次の方法に従って行った。 1.過酸化物価(POV)の測定 POVの測定は日本油化学会が制定した基準油脂分析試
験法(2.5.2.1−1996)に従って測定でき
る。試料を共栓付き三角フラスコに採り、酢酸−イソオ
クタン(3:2V/V)溶剤50mlを添加し、試料が
完全に溶解するように静かに撹拌する。窒素ガスで三角
フラスコ内の空気を置換する。更に、窒素ガスを通じな
がら飽和ヨウ化カリウム溶液を0.1mlを加える。栓
をして撹拌後、水30mlを加えて、10秒間激しく撹
拌する。この溶液を0.01ml/lチオ硫酸ナトリウ
ム標準液で滴定する。この溶液が微黄色を呈したら、デ
ンプン溶液を0.5ml加えて、滴定を続け、測定液が
青色が消失した時を終点とする。次式でPOVを算出す
る。 POV(meq/kg)=Ap×F×10/Sp ここで Ap:0.01ml/lチオ硫酸ナトリウム標準溶液量
(ml) Sp:試料摂取量(g) F:チオ硫酸ナトリウム標準溶液のファクター である。
【0024】2.DHA、EPA、ArAの測定方法 約500mgの肝油を冷却管を付けたエステル化用の5
0ml容共栓付きナス型フラスコに採り、1/2Nの水
酸化ナトリウム−メタノール溶液6mlを添加する。油
滴が消失して均一な溶液になるまで約7分間水浴上で加
熱する。次に三フッ化ほう素−メタノール試薬7mlを
添加して2分間沸騰後、冷却管頭頂部よりヘキサン5m
lを加え、さらに1分間沸騰させる。加熱を止め、ヘキ
サン溶液がフラスコの首まで到達するまで精製水を加
え、ヘキサン溶液を採った。このヘキサン溶液に精製水
約10mlを加え、撹拌後静置し、分層する。水槽を除
去後、同じ操作を3回繰り返す。この洗浄操作の後にヘ
キサン溶液に硫酸ナトリウムを加えて脱水した後、硫酸
ナトリウムを濾別してガスクロマトグラフィー用の試料
とした。この試料をガスクロマトグラフィー(ヒューレ
ットパッカード社5890)にDB−WAXキャピラリ
ーカラム(J&W Scientific社製カラム
で、厚さ0.25μmのポリエチレングリコールを固定
相液体とする。内径0.25mm、長さ30m)を装着
し、注入口、検出器の各温度を250℃、250℃と
し、カラム温度は140℃から210℃まで5℃/分で
昇温した。検出は水素炎イオン化検出器を用い、キャリ
アガスはヘリウムガスとした。DHA、EPAおよびA
rAの各脂肪酸は、メチルエステル化したもののピーク
面積%をそれぞれの脂肪酸の重量%とした。
【0025】3.ビタミンAおよびその脂肪酸エステル
の測定 ビタミンAおよびその脂肪酸エステルの含量は、第13
改正日本薬局方ビタミンA定量法第2法に基づいて行っ
た。試料をけん化し、不けん化物をエーテル抽出し、エ
ーテル抽出液を水洗、脱水したのち、エーテルを窒素気
流下で減圧留去し、残留物をイソプロパノールに溶解し
て試料溶液を調整して、吸光光度法により測定した。
【0026】4.アルデヒド価(AlV)の測定 本発明におけるアルデヒド価の測定法について説明す
る。 (予備試料溶液の調整)試料1gをとり酢酸エチルで正
確に10mlとする。 (反応試液の調整)4−アミノ−3−ペンテン−2−オ
ン(Fluoral−P)40mgをとり酢酸エチルで
正確に10mLとする。 (予備標準溶液の調製)標準物質、2−ヘキセナール
0.1gをとり酢酸エチルで正確に10mlとする。 (方法)予備試料溶液1ml、反応試液1ml、酢酸5
mlを10ml共栓付試験管にとり、試料溶液とする。
窒素を10ml/分の流量で1分間バブリングし、次い
で液上方の空隙部分を30ml/分の流量の窒素で1分
間置換しキャップをして密栓する。試験管を60℃の水
浴中で1時間反応させ、反応終了後、氷浴に浸し反応を
止め、測定直前に液を室温に戻す。層長、1cm×1c
mの石英セルに室温に戻した試料溶液を入れ、蛍光光度
分光計で励起波長410nm、蛍光波長500nmで試
料溶液の蛍光強度(FT)を測定する。別に、予備標準
溶液1ml、反応試液1ml、酢酸5mlを10ml共
栓付試験管にとり標準溶液として、同様の操作で測定を
行い、標準溶液の蛍光強度(FS)を測定する。対照と
して、反応試液1ml、酢酸エチル1ml、酢酸5ml
からなる蛍光ブランク溶液、また、予備試料溶液1m
l、酢酸エチル1ml、酢酸5mlからなる試料ブラン
ク溶液、および予備標準溶液1ml、酢酸エチル1m
l、酢酸5mlからなる標準物質ブランク溶液を各々調
製して同様の操作を行い、蛍光ブランク溶液、試料ブラ
ンク溶液および標準物質ブランク溶液の蛍光強度(F
B、FTBおよびFSB)を測定する。測定結果から、次式
の計算式により算出した。 アルデヒド価(mmol/g)={(FT−FTB−FB)
/(FS−FSB−FB)}×{(WS)/(WT)}×10
×0.1018 ここで FT:試料溶液の蛍光強度(500nm) FS:標準溶液の蛍光強度(500nm) FB:蛍光ブランク溶液の蛍光強度(500nm) FTB:試料ブランク溶液の蛍光強度(500nm) FSB:標準物質ブランク溶液の蛍光強度(500nm) WS:標準物質採取量(g) WT:試料採取量(g) とする。
【0027】実施例1;軟膏処方1 軟膏基材である流動パラフィン100g、セタノール1
00g、ミリスチン酸イソプロピル50g、オレイルア
ルコール30g、ステアリン酸ポリオキシエチレングリ
コール(40)10g、ショ糖脂肪酸エステル10g、
パラオキシ安息香酸メチル1gおよびパラオキシベン安
息香酸プロピル1gを容器に秤採り、70℃に加熱して
溶融した。ここに予めC成分であるビタミンAのパルミ
テート(ロッシュ社製、170万ビタミンA単位/g)
1500000ビタミンA単位(0.9g)、D成分で
あるBHT50mg、A成分の肝油50g及び着香料
(ハッカ油)1g混合したものを加え、さらにB成分の
ブフェキサマック原末50gを添加した。次ぎにこの配
合物に予め精製水547g濃グリセリン50gを混和し
て70℃に加温したものを加えてパドルミキサーで、5
0rpmの回転数でかき混ぜながら徐々に冷却して軟膏
を製造した。この軟膏は30gづつの小瓶に充填して試
料とした。配合処方を表1に示した。
【0028】実施例2〜6、比較例1〜9 表1および2に示した配合処方で実施例1と同様にして
軟膏を製造した。配合処方を表1および2に示した。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】注:単位: *1はA成分とB成分のみの合計量100重量%としたと
きの重量% *2はA成分とB成分の合計量1gに対しての添加量でI
Uは国際単位で活性を示す。 *3はA成分とB成分の合計量100重量部に対しての添
加量で重量部を示す。 *4はA、B、CおよびD成分以外の配合物でA成分とB
成分の合計量100重量部に対しての添加量を重量部で
示した。 POVはmeq/kg、AlVはmmol/gを示し、
DHA、EPA、ArAはガクスロ純度(重量%)を示
す。なお軟膏基材は、A、B、CおよびD成分を除いた
その他の成分をまとめて示した。
【0032】試験例1〜14 肌荒れ、乾癬症の皮膚疾患を有する各々被験者140名
をパネルとしてそれぞれ14群に分け(1群10名)、
実施例2〜6および比較例1〜9の配合処方で製造した
軟膏を用いて試験した。 <試験方法1>被験者の患部に軟膏を1日2回塗りで8
週間連続塗布した。8週間後に使用前後の肌荒れ、乾癬
症の改善度を肉眼で観察して判定した。結果を表3、
4、5、6に示した。
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】
【0035】
【表5】
【0036】
【表6】
【0037】試験例15 アトピー性皮膚炎と判定された患者12名に皮膚外用剤
として実施例1に示した軟膏を用いて試験した。 <試験方法2>被験者の患部に軟膏を1日2回〜3回患
部に塗布し、8週間連続塗布した。2、4、6および8
週間後に使用前後の紅斑、丘疹、鱗屑、掻痒、肥厚、痂
皮、糜爛の改善度を肉眼で観察して判定した。判定は、
皮膚の症状を、紅斑、丘疹、鱗屑、掻痒、肥厚、痂皮、
糜爛の項目に分けて各項目の症状の程度を重度を3点、
中程度を2点、軽度を1点、症状なしを0点として塗布
前と後での点数の増減で評価し12名の皮膚症状の点数
の平均値で評価した。結果を表7に示した。
【0038】
【表7】
【0039】次に実施例1に準じて、下記の処方により
配合品を製造した。 実施例7;製剤例1(クリーム剤1)の配合処方 肝油 5g ビタミンAパルミテート 0.1g ブフェキサマック 5g BHA 5mg 白色ワセリン 19.2g ステアリルアルコール 15.4g プロピレングリコール 9.2g ポリオキシエチレン硬化ひまし油60 3.1g モノステアリン酸グリセリン 0.7g パラオキシ安息香酸メチル 77mg パラオキシ安息香酸プロピル 77mg 精製水 残量 全量 100g
【0040】<配合方法>白色ワセリン、ステアリルア
ルコール、ポリオキシエチレン硬化ひまし油60を所定
量採り、水浴上で70℃に加温し、かき混ぜて均一化し
た。ここに予め、ビタミンAパルミテート及びBHAを
所定量添加した肝油を所定量加えた。さらにブフェキサ
マック原末を所定量添加した。一方、プロピレングリコ
ールを所定量とり70℃で加温したところにパラオキシ
安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピルを所定量
添加混合した。ここに、精製水所定量を添加し、混合し
てホモミキサーで乳液とした。この乳液と先に調製した
肝油・白色ワセリン混合物を混合し、この両者をパドル
ミキサーで乳化した後、冷却し、油性成分が固まるまで
よくかき混ぜた。
【0041】実施例8;製剤例2(クリーム剤2)の配
合処方 肝油 7g ビタミンAパルミテート 0.2g ブフェキサマック 3g BHT 5mg 白色ワセリン 30.8g セタノール 7.9g サラシミツロウ 3.9g セスキオレイン酸ソルビタン 4.1g ラウロマクロゴール 0.38g パラオキシ安息香酸エチル 77mg パラオキシ安息香酸ブチル 77mg 精製水 残量 全量 100g 前記の配合処方で実施例7に準じた方法で配合品を製造
した。
【0042】実施例9;製剤例3(クリーム剤3)の配
合処方 肝油 4g ビタミンAパルミテート 0.1g ブフェキサマック 6g BHT 5mg 白色ワセリン 19.2g ステアリルアルコール 15.4g プロピレンアルコール 9.2g ポリオキシエチレン硬化ひまし油60 3.1g モノステアリン酸グリセリン 0.7g パラオキシ安息香酸エチル 77mg パラオキシ安息香酸エチル 77mg 精製水 残量 全量 100g 前記の配合処方で実施例7に準じた方法で配合品を製造
した。
【0043】実施例10;製剤例4(油脂性軟膏)の配
合処方 肝油 5g ビタミンAパルミテート 0.1g ブフェキサマック 5g BHA 5mg 酸化亜鉛 15.9g 流動パラフィン 8.0g 白色軟膏 残量 全量 100g 前記の配合処方で実施例7に準じた方法で配合品を製造
した。
【0044】実施例11;製剤例5(クリーム剤4)の
配合処方 肝油 5g ビタミンAパルミテート 0.1g ブフェキサマック 5g BHA 5mg 白色ワセリン 19.2g ステアリルアルコール 15.4g プロピレンアルコール 9.2g ポリオキシエチレン硬化ひまし油60 3.1g モノステアリン酸グリセリン 0.7g メチルパラベン 0.77g プロピルパラベン 0.77g パルミチン酸アスコルビン 0.15g 香料 0.65g 精製水 残量 全量 100g 前記の配合処方で実施例7に準じた方法で配合品を製造
した。
【0045】実施例12;製剤例6(ローション剤)の
配合処方 肝油 5g ビタミンAパルミテート 0.1g ブフェキサマック 5g BHT 5mg 流動パラフィン 2.5g ミリスチン酸オクチルドデシル 3.4g ポリオキシエチレン硬化ひまし油60 3.1g モノステアリン酸グリセリン 2.2g プロピルパラベン 0.75g メチルパラベン 0.25g プロピレングリコール 5.0g ピロリドンカルボン酸ナトリウム 1.1g 香料 0.01g 精製水 残量 全量 100g 前記の配合処方で実施例7に準じた方法で配合品を製造
した。
【0046】実施例13;製剤例7(貼付剤)の配合処
方 肝油 5g ビタミンAパルミテート 0.1g ブフェキサマック 5g BHT 5mg セバシン酸ジエチル 3.2g ソルビタンセスキオレート 1.4g ポリオキシエチレン(20) ソルビタンモノオレート 0.5g ポリアクリル酸ナトリウム 5.1g カルボキシルメチル セルロースナトリウム 2.7g 乾燥水酸化アルミニウムゲル 0.1g エデト酸ナトリウム 0.05g 二酸化チタン 1.2g グリセリン 10g ゼラチン 2.2g ハッカ油 0.1g 精製水 残量 全量 100g 前記の配合処方で実施例7に準じた方法で配合品を製造
した。
【0047】以上の結果本発明の実施例2〜6は、比較
例1〜9が肌荒れ、皮膚炎(乾癬症)などの皮膚炎治療
に対する効果の相乗性が認められないのに対して肝油、
ブフェキサマック、ビタミンAの脂肪酸エステルおよび
抗酸化剤の配合系においてのみ相乗効果があることがわ
かる。また、アトピー性皮膚炎の患者の治療に対して肝
油、ブフェキサマック、ビタミンAの脂肪酸エステルお
よび抗酸化剤を配合した実施例1は、治療効果が優れて
いることがわかる。また、本発明の組成物は製剤例に示
ようにクリーム剤、油脂性軟膏、貼付剤、ローション剤
などの外用剤として製剤化される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 7/48 A61K 7/48 31/07 31/07 31/165 ADA 31/165 ADA 31/375 31/375

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A成分として肝油、B成分としてブフェキ
    サマック、C成分としてビタミンAまたはその脂肪酸エ
    ステル、D成分として抗酸化剤を含有する皮膚外用剤組
    成物であって、 A成分として肝油が40〜70重量%、B成分としてブ
    フェキサマックが30〜60重量%、C成分としてビタ
    ミンAまたはその脂肪酸エステルがA成分とB成分の合
    計量1gに対して、1000〜50000ビタミンA単
    位(IU)/gおよび、D成分として、ビタミンC、ジ
    ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソー
    ル、クエン酸からなる群より選ばれる抗酸化剤の1種以
    上がA成分とB成分の合計量100重量部に対して、
    0.01〜1重量部である皮膚外用剤組成物。
  2. 【請求項2】A成分の肝油は、脂肪酸組成が、(a1)
    ドコサヘキサエン酸が10〜40重量%、(a2)エイ
    コサペンタエン酸が5〜20重量%、(a3)アラキド
    ン酸が5重量%以下、であり、かつ、肝油の物性値が
    (a4)過酸化物価が30meq/kg以下(a5)ア
    ルデヒド価が0.035mmol/g以下である請求項
    1記載の皮膚外用剤組成物。
  3. 【請求項3】A成分として肝油とC成分としてビタミン
    Aまたはその脂肪酸エステルを予め配合した肝油由来の
    ビタミンA油を用い、B成分としてブフェキサマックさ
    らにD成分のビタミンC、ジブチルヒドロキシトルエ
    ン、ブチルヒドロキシアニソール、クエン酸からなる群
    より選ばれる抗酸化剤の1種以上を配合してなる請求項
    1および2項のいずれか1項記載の皮膚外用剤組成物。
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