JPH11198648A - 侵入検知機能を備えた挟み込み検知装置及びパワーウインドウ装置 - Google Patents

侵入検知機能を備えた挟み込み検知装置及びパワーウインドウ装置

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JPH11198648A
JPH11198648A JP325198A JP325198A JPH11198648A JP H11198648 A JPH11198648 A JP H11198648A JP 325198 A JP325198 A JP 325198A JP 325198 A JP325198 A JP 325198A JP H11198648 A JPH11198648 A JP H11198648A
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JP325198A
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Hiroyuki Kani
博之 可児
Fumio Asakura
史生 浅倉
Yoshihisa Sato
善久 佐藤
Norio Terajima
規朗 寺島
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Denso Corp
Soken Inc
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Denso Corp
Nippon Soken Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両内部への侵入状態を検知する機能と、窓
ガラスと窓枠との間に人体等が挟まれる状態を検知する
機能を併有しながら、検知に必要な光学式センサや、そ
の光学式センサからの検知結果に基づく判定処理を実行
する処理部などを共通化でき、簡素化や小型化、ひいて
はコストダウンなどの点で有効な挟み込み検知装置やそ
の装置を用いたパワーウインドウ装置の提供。 【解決手段】 イグニッションONかつパワーウインド
ウONの場合には、窓ガラスWが上昇している際に、光
学式センサ12にて窓ガラスWと窓枠8との間に異物が
挟まれる状態を検知すると、モータ4の駆動を停止させ
て窓ガラスWの上昇を停止させる。一方、イグニッショ
ンOFFかつセキュリティONの場合には、光学式セン
サ12にて窓ガラスWと窓枠8との間から車両内部へ異
物が侵入する状態を検知すると、侵入警報装置17を介
して警報を発令する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両盗難などのた
めの侵入者警戒機能及び挟み込み防止機能を併有するパ
ワーウインドウ装置、及びそのパワーウインドウ装置に
用いられて、外部から車両内部への侵入者などの異物の
侵入を検知したり、窓ガラスと窓枠との間に人体等の異
物が挟まれたことを検知する挟み込み検知装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、車両のパワーウインドウ装置とし
て、窓ガラス(ウインドウガラス)と窓枠との間に人体
等の異物が挟み込まれたか否かを検出するための手段を
備え、窓ガラスを閉じ側(上昇側:アップ)に制御して
いる際に異物の挟み込みを検知すると、窓ガラスの閉じ
側制御を即座に停止したり、あるいは停止後、さらに開
き側(下降側:ダウン)制御に転じる、といった挟み込
み防止機能を有するものが実用化されている。
【0003】そして、上記のような挟み込み検知を行う
ための方式としては、例えば、外部から加わる圧力に応
じて出力値(例えば、抵抗値や電圧値)が変化する感圧
センサを窓枠の上縁に取り付け、この感圧センサの出力
値が予め設定された判定値に達したとき、つまり、窓枠
に加わる負荷が所定値よりも大きくなったときに、挟み
込みが発生したと判定する方式や、窓ガラスを開閉させ
るモータ(所謂パワーウインドウモータ)の駆動電流或
いは回転速度を検出し、その検出値が予め設定された判
定値に達したとき、つまり、窓ガラスに加わる負荷が増
加して、モータの駆動電流が所定値よりも大きくなるか
或いはモータの回転速度が所定値よりも小さくなったと
きに、挟み込みが発生したと判定する方式が考えられて
いる。これらは、実際に、窓ガラスと窓枠との間に荷重
が発生することによって挟み込みの発生を検知してい
る。
【0004】一方、このように窓ガラスと窓枠との間に
荷重が発生することに基づいて事後的に挟み込みの発生
を検知するのではなく、光学式センサを用いて事前に検
知する方式も考えられている。例えば特開平8−240
068号公報に開示されているように、窓ガラスと窓枠
との間に異物が挟まれる可能性のある所定の挟み込み検
知領域に光ビームを照射して挟み込み検知領域に異物が
存在するか否かを検知する方式である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両盗難防
止などのために、車両内部への侵入者を検知して警報を
発令したりするなどの車両用セキュリティシステムが考
えられている。そして、この車両内部への侵入者の検知
のためにも光学式センサを用いることが考えられてい
る。但し、上述した挟み込み検知と侵入者検知は、それ
ぞれの目的の違い、その目的の違いから同時に使用され
ることはないなどの理由から統合が図られることはなか
った。
【0006】しかしながら、例えばドアの窓ガラスをこ
じ開けて車両内部へ侵入しようとする場合には、挟み込
み検知の場合と似た検知領域を光学式センサにて検知す
ることとなる。したがって、両者の統合が図れれば、構
造の簡素化や小型化、ひいてはコストダウンなどの点で
有効である。
【0007】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、車両内部への侵入状態を検知する機能と窓ガ
ラスと窓枠との間に人体等が挟まれる状態を検知する機
能を併有しながら、検知に必要な光学式センサや、その
光学式センサからの検知結果に基づく判定処理を実行す
る処理部などを共通化でき、簡素化や小型化、ひいては
コストダウンなどの点で有効な挟み込み検知装置と、こ
の挟み込み検知装置を用いた安全性及び信頼性の高いパ
ワーウインドウ装置とを提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するためになされた請求項1に記載の侵入検知機
能を備えた挟み込み検知装置は、車両の窓ガラスを外部
からのスイッチ情報に応じて開閉制御するパワーウイン
ドウ装置に用いられ、窓ガラスと該窓ガラスが開閉され
る窓枠との間に異物が挟まれる可能性のある所定の挟み
込み検知領域に光ビームを照射し、その反射光または透
過光に基づいて挟み込み検知領域に異物が存在するか否
かを検知する光学式センサを備え、その光学式センサの
検知結果に基づき、窓ガラスと窓枠との間に異物が挟ま
れる状態にあることを検知することができる。
【0009】そして、このような挟み込み検知機能だけ
でなく侵入検知機能も併有するための構成として、前記
光学式センサは、窓ガラスと窓枠との間から車両内部へ
異物が侵入する可能性のある所定の侵入検知領域に光ビ
ームを照射し、その反射光または透過光に基づいて侵入
検知領域に異物が存在するか否かも検知可能に構成され
ている。なお、「反射光または透過光に基づいて」と表
現したのは、光ビームの照射領域に異物が存在すれば、
異物が存在しない場合に比べて、光ビームの反射光であ
っても透過光であってもその光量が変化するため、どち
らの方式でも検知可能であるからである。つまり、反射
光に基づく場合には、異物からの反射光が生じるため、
受光量は異物がない場合に比べて増加する。一方、透過
光に基づく場合には、異物によって光ビームが遮断され
て透過光が減少するため、受光量は異物がない場合に比
べて減少する。このような変化を判断すれば、異物の存
在を的確に検知できる。
【0010】そして、本検知装置は、挟み込み検知機能
と侵入検知機能とを次のようにして発揮する。すなわ
ち、モード設定手段によって、挟み込み検知領域に異物
が存在するか否かを検知する挟み込み検知モードと、侵
入検知領域に異物が存在するか否かを検知する侵入検知
モードとを切り替え設定し、その設定されたモードに応
じて検知手段が検知する。挟み込み検知モードに設定さ
れている場合には、挟み込み検知領域に異物が存在する
か否かという検知結果に基づき、窓ガラスと窓枠との間
に異物が挟まれる状態にあることを検知し、一方、侵入
検知モードに設定されている場合には、侵入検知領域に
異物が存在するか否かという検知結果に基づき、窓ガラ
スと窓枠との間から車両内部へ異物が侵入する状態にあ
ることを検知する。
【0011】従って、このような請求項1に記載の侵入
検知機能付き挟み込み検知装置によれば、例えば盗難目
的などのために不審者が車両内部への侵入しようとして
いる状態を検知する機能と窓ガラスと窓枠との間に人体
等が挟まれる状態を検知する機能を併有しながら、それ
らの検知に必要な光学式センサや、その光学式センサか
らの検知結果に基づく判定処理を実行する処理部などを
共通化でき、装置の簡素化や小型化を実現し、ひいては
コストダウンなどの点でも有効である。
【0012】ところで、モード設定手段は、次のように
構成することができる。即ち、請求項2に記載の挟み込
み検知装置におけるモード設定手段は、少なくともパワ
ーウインドウ装置が窓ガラスを閉じ側に制御を実行して
いる期間は、挟み込み検知モードに設定するよう構成さ
れている。挟み込みが生じるのは、パワーウインドウ装
置による窓ガラスの開閉制御の内、閉じ側に制御を実行
している期間のみであるので、最低限この期間において
挟み込みを検知できればよい。もちろん、「少なくとも
閉じ側に制御を実行している期間」であるので、開き側
・閉じ側を含めて、パワーウインドウ装置が開閉制御を
実行している期間は挟み込み検知モードに設定するよう
にしても構わない。
【0013】一方、請求項3に記載の挟み込み検知装置
におけるモード設定手段は、車両のイグニッションスイ
ッチがオフされ、ドアの開閉がなされた後にドアロック
状態となっている期間は、侵入検知モードに設定するよ
う構成されている。このような期間は、車内に人が居な
くて車両が放置されている期間であり、さらに車両の近
くにも人は居ない状況が想定されるため、侵入検知モー
ドに設定するのが好ましい。
【0014】このように、他の目的のための車両装備の
状況から推定してもよいが、請求項4に示すように、モ
ード設定手段を、侵入検知モードを設定するために設け
られた侵入検知モード設定スイッチがオン状態である期
間は侵入検知モードに設定するよう構成してもよい。こ
の場合には利用者の意図的な操作によってモードが設定
されることとなる。
【0015】そして、この侵入検知モード設定スイッチ
としては、例えば請求項5に示すように、操作者が手動
でオン・オフ状態を切り替え設定可能に構成してもよい
し、あるいは、請求項6に示すように、送信機から制御
信号を送信することによってオン・オフ状態を切り替え
設定可能に構成してもよい。手動で切り替える侵入検知
モード設定スイッチが車内に配備されている場合には、
このスイッチをオン状態に設定してから車外に出てドア
を閉め、ドアロックをすればよい。また、いわゆるキー
レスエントリシステムが採用されている車両では、例え
ばキーに内蔵された送信機からドアロックやアンロック
を遠隔操作できるようにされているので、この場合も同
様に送信機からの制御信号で遠隔操作するようにしても
よい。
【0016】また、請求項7に示すモード設定手段は、
侵入検知モードに設定されている期間中であっても、パ
ワーウインドウ装置が窓ガラスの開閉制御を実行してい
る期間は侵入検知モードを一時的に解除して挟み込み検
知モードに切り替え設定し、制御実行期間の終了後は侵
入検知モードに再設定するよう構成されている。この場
合には、侵入検知モードでの検知処理を基本としなが
ら、パワーウインドウ装置が窓ガラスの開閉制御を実行
している期間だけは一時的に挟み込み検知モードに切り
替え設定し、開閉制御が終了すると侵入検知モードに自
動的に復帰させるようにしている。
【0017】一方、請求項8に記載のパワーウインドウ
装置は、車両の窓ガラスを外部からのスイッチ情報に応
じて開閉制御するパワーウインドウ装置であって、請求
項1〜7のいずれかに記載の侵入検知機能を備えた挟み
込み検知装置を備えると共に、挟み込み検知モードに設
定されている状態で、窓ガラスと窓枠との間に異物が挟
まれる状態にあると検知された場合には、少なくとも窓
ガラスの閉じ側の制御を停止し、一方、モード設定手段
にて侵入検知モードに設定されている状態で、窓ガラス
と窓枠との間から車両内部へ異物が侵入する状態にある
と検知された場合には、所定の侵入対応処理を実行する
制御手段を備えたことを特徴とする。
【0018】そして、前述したように、請求項1〜7の
いずれかに記載の侵入検知機能付き挟み込み検知装置に
よれば、例えば盗難目的などのために不審者が車両内部
への侵入しようとしている状態を検知する機能と窓ガラ
スと窓枠との間に人体等が挟まれる状態を検知する機能
を併有しながら、それらの検知に必要な光学式センサ
や、その光学式センサからの検知結果に基づく判定処理
を実行する処理部などを共通化でき、装置の簡素化や小
型化を実現し、ひいてはコストダウンなどの点でも有効
である。そのため、このような侵入検知機能付き挟み込
み検知装置を備えた請求項8に記載のパワーウインドウ
装置によれば、盗難防止や窓ガラスを閉じ側に制御する
際の安全性、及び装置全体の簡素化や小型化、コストダ
ウンなどの点でも有効である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された実施例
について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の
形態は、下記の実施例に何ら限定されることなく、本発
明の技術的範囲に属する限り、種々の形態を採り得るこ
とは言うまでもない。
【0020】まず図1は、車両の窓ガラスを開閉(昇
降)制御する、実施例のパワーウインドウ装置の構成を
表わす構成図である。本実施例のパワーウインドウ装置
は、車両のドアD内に設けられて窓ガラスWを開閉させ
る周知のウインドウレギュレータ2と、このウインドウ
レギュレータ2を作動させるパワーウインドウモータ
(以下単に、モータという)4と、このモータ4を正転
・逆転駆動することにより窓ガラスWに開閉動作をさせ
るモータ駆動部6と、このモータ駆動部6を制御する電
子制御装置(ECU)11とを備えている。
【0021】なお、図1において、モータ4は1つだけ
示されているが、実際には車両の各ドアDに設けられて
いる。そして、ECU11は、光学式センサ12、パワ
ーウインドウON/OFF信号出力部13、イグニッシ
ョンON/OFF信号出力部14、セキュリティON/
OFF信号出力部15、ウインドウレギュレータ2に設
けられたリミットスイッチ16からの信号を入力すると
共に、光学式センサ12及び侵入警報装置17に対して
制御信号を出力する。以下、これら各部の構成について
説明する。
【0022】前記光学式センサ12は、図示しない車両
の前部座席と後部座席との間のセンターピラー(支柱)
に固定されており、窓ガラスWと窓枠8との間の所定の
検知領域に光ビームを照射し、その反射光に基づいて検
知領域に異物が存在するか否かを検知するものである。
なお、本実施例では、挟み込みの検知及び侵入検知を行
うシステムであるので、光ビームを照射する検知領域
は、挟み込み検知を行う場合には窓ガラスWと窓枠8と
の間に異物が挟まれる可能性のある所定の挟み込み検知
領域であり、侵入検知を行う場合には、窓ガラスWと窓
枠8との間から車両内部へ異物が侵入する可能性のある
所定の侵入検知領域である。これらは同じ領域を設定し
てもよいし、あるいは、それぞれの目的に応じた領域を
設定してもよい。但し、窓ガラスWの上端Wuが窓枠8
の上縁に当接して全閉することとなるので、いずれの場
合においても、この窓枠8の上縁から所定距離以内につ
いては確実に検知できるよう、それぞれの検知領域を設
定する必要がある。なお、逆に言えば、窓枠8の下端付
近であって、窓ガラスWが閉じ始めた初期段階において
存在する部分(例えば図1において窓ガラスWが存在し
ている部分)にあっては、検知領域としなくても別段問
題はない。
【0023】ここで、図2を参照して、光学式センサ1
2の具体的な構成を説明する。図2(a)に示すよう
に、光学式センサ12は、発振回路121から出力した
パルスに基づき、ドライバ122を介して発光ダイオー
ド(LED)を発光させ、上述した検知領域に光ビーム
を照射する。なお、本実施例では赤外線を用いている。
そして、集光用レンズ124を介して入力した反射光を
フォトダイオード(PD)125によって受光し、その
受光信号を増幅回路126によって増幅する。同期検波
回路127は、発振回路121からのパルスを参照して
この増幅された受光信号を同期検波する。そして、この
同期検波された受光信号に基づいて判定回路128が、
前記検知領域内に異物が存在するかどうかを判定する。
【0024】判定回路128による判定は、受光量に基
づいて行う、具体的には、図2(b)に示すように、検
知領域に異物がなく、背景物体(例えば窓枠8)によっ
て反射された場合の受光信号による受光量のレベルと、
検知領域に異物があり、その異物によって反射された場
合の受光信号による受光量のレベルの差が所定の閾値以
上であれば異物存在と判定し、閾値未満であれば異物が
存在しないと判定する。なお、本実施例は挟み込みの検
知及び侵入検知を行うシステムであるので、この閾値
も、挟み込み検知用と侵入検知用とで異なっている。具
体的には、挟み込みを検知する場合は、人体の安全に関
するものであるため、例えば指のような細いものも検知
できるように前記閾値を相対的に小さくし、反応し易く
設定することが好ましい。それに対して、侵入を検知す
る場合には、その目的から例えば腕程度の太さのものが
検知できる程度の閾値でも構わない。但し、例えば欧米
などにおいては、これら挟み込み判定及び侵入判定につ
いての性能基準があるため、適用する地域の基準に合わ
せながら、前記閾値を設定すればよい。
【0025】そして、この判定回路128における判定
結果は、出力回路129によってECU11に出力され
る。なお、上述したように、挟み込み検知の場合と侵入
検知の場合とで、検知領域や判定のための閾値を異なら
せることが考えられるので、ECU11は、光学式セン
サ12に対して、「挟み込み検知」か「侵入検知」のい
ずれの動作モードで動作させるかを指示できるようにさ
れている。
【0026】次に、パワーウインドウON/OFF信号
出力部13は、車両の乗員により操作される周知のパワ
ーウインドウスイッチユニット(図示省略)に配置され
たアップスイッチ(つまり、窓ガラスWを閉じるための
スイッチ)及びダウンスイッチ(つまり、窓ガラスWを
開くためのスイッチ)の操作状況に応じたON/OFF
信号を出力するものである。なお、各ドアDのモータ4
を正転・逆転駆動することにより、各ドアの窓ガラスW
を開閉させるのであるが、以下の説明においては、1つ
のドアDに対する制御に関してのみ説明する。
【0027】一方、イグニッションON/OFF信号出
力部14は、イグニッションスイッチの操作状況に応じ
たON/OFF信号を出力するものである。セキュリテ
ィON/OFF信号出力部15は、システムをセキュリ
ティ状態に設定するか解除するかを指示するON/OF
F信号を出力するものであり、例えば次のようなものが
想定される。
【0028】イグニッションスイッチがOFF状態に
された後、ドアが開かれ、さらに閉じられてからドアロ
ックがされた場合に、セキュリティ状態に設定する。 使用者が任意のタイミングで設定できるようにするた
め、例えばキーレスエントリ用のリモートキーなどから
ドアロックを指示した場合や、専用の設定スイッチを操
作した場合にセキュリティ状態に設定する。
【0029】もちろん、これら,以外にも考えられ
る。前記リミットスイッチ16は、窓ガラスWの上端W
uと窓枠8との隙間が、もはや挟み込みが発生し得ない
と想定される所定値(例えば4mm)以内である時にリ
ミットSW信号がON状態となるように、ウインドウレ
ギュレータ2の所定位置に取り付けられている。
【0030】また、侵入警報装置17は、警報出力指示
がECU11から出力された場合には、例えばサイレン
を鳴らしたりして侵入状態が発生したことを報知する。
さらに、例えば契約している警備会社等にその旨を通報
するようなシステムを構築してもよい。
【0031】以上のように構成された本実施例のパワー
ウインドウ装置では、ECU11が、図3〜6に示す制
御処理を実行することにより、窓ガラスWの開閉制御や
所定の警報処理などを行う。図3に示すように、ECU
11が制御処理の実行を開始すると、まず、ステップ
(以下単に「S」と記す)110にて、イグニッション
スイッチ(IG・SW)がONであるかどうかを判定す
る。これは、イグニッションON/OFF信号出力部1
4(図1参照)からのON/OFF信号に基づいて判定
する。
【0032】そして、イグニッションスイッチがONで
ある場合には(S110:YES)、S120へ移行し
て、パワーウインドウスイッチがONであるかどうかを
判定する。なお、ここでいうパワーウインドウスイッチ
がONであるとは、ダウンスイッチ(DOWN・SW)
あるいはアップスイッチ(UP・SW)のいずれかがO
Nであることを意味する。
【0033】そして、パワーウインドウスイッチがON
であれば(S120:YES)、S130へ移行し、光
学式センサ12に対して、挟み込みセンサとしての動作
モードにて動作を開始するよう指示する。さらに、続く
S140にて、自らも、動作モード「挟み込み防止」を
セットしてからS190へ移行する。
【0034】一方、S110にて否定判断、つまり、イ
グニッションスイッチがOFFである場合には、S15
0へ移行して、セキュリティONであるかどうかを判定
する。なお、この判定は、セキュリティON/OFF信
号出力部15からのON/OFF信号に基づいて判定す
る。
【0035】そして、セキュリティONであれば(S1
50:YES)、S160へ移行し、光学式センサ12
に対して、侵入センサとしての動作モードにて動作を開
始するよう指示する。さらに、続くS170にて、自ら
も、動作モード「セキュリティ」をセットしてからS1
90へ移行する。
【0036】なお、S120にて否定判断、あるいはS
150にて否定判断、すなわちパワーウインドウスイッ
チがOFF、あるいはセキュリティOFFの場合には、
S180へ移行して光学式センサ12に対して、動作の
停止を指示する。この動作停止指示の後は、S110へ
戻る。
【0037】前記S140又はS170の処理後に移行
するS190においては、動作モードの判定を行う。動
作モードが挟み込み防止であればS200へ移行してS
UB1ルーチンを実行し、動作モードがセキュリティで
あればS400へ移行してSUB2ルーチンを実行す
る。
【0038】まず、S200にて実行されるSUB1ル
ーチンの処理内容について図4のフローチャートを参照
して説明する。図4のSUB1ルーチンの最初のステッ
プであるS120においては、ダウンスイッチ(DOW
N・SW)がオンされているか否かを判定し、ダウンス
イッチがオンされていない場合には(S210:N
O)、続くS220にて、今度はアップスイッチ(UP
・SW)がオンされているか否かを判定し、アップスイ
ッチもオンされていない場合には(S220:NO)、
S230に移行して、モータ4を停止させる。よって、
この状態では、窓ガラスWの昇降(開閉)が停止され
る。S230でモータ4を停止させた後は、本SUB1
ルーチンを終了して図3のメインルーチンのS110へ
戻る。
【0039】一方、S210でダウンスイッチがオンさ
れていると判定した場合には(S210:YES)、S
240に移行し、モータ4を駆動して窓ガラスWを下降
させる(開く)。そして、続くS250にて、モータ駆
動部6(図1参照)からモータ駆動電流信号の電圧値を
検出し、続くS260にて、S250で検出したモータ
駆動電流信号の電圧値に基づき、モータ4の駆動電流が
ロック電流に達したか否かを判定する。なお、このロッ
ク電流とは、窓ガラスWに加わる負荷が大きくなってモ
ータ4の回転が停止した際の駆動電流に相当する。
【0040】そして、S260で駆動電流がロック電流
に達していないと判定した場合には(S260:N
O)、本SUB1ルーチンを終了して図3のメインルー
チンのS110へ戻る。また、S260で駆動電流がロ
ック電流に達したと判定した場合には、窓ガラスWが完
全に開いて停止したと判断して、S270に進み、この
S270にて、モータ4の駆動を停止した後、図3のS
110に戻る。
【0041】一方、S220にて肯定判断、つまりアッ
プスイッチがオンされていると判定した場合には、S2
80へ移行して、モータ4を上述したS240の場合と
は反対方向に回転するように駆動して、窓ガラスWを上
昇させる(閉じる)。そして、続くS290にて、前述
したリミットスイッチ16がオンしているか否かを判定
し、リミットスイッチ16がオンしている場合には、窓
ガラスWの上端Wuと窓枠8との隙間が、もはや挟み込
みが発生し得ないと想定される所定値以内であることか
ら、S250に移行する。そして、窓ガラスWを開く場
合と同様に、モータ4の駆動電流がロック電流に達して
いなければ(S250,S260:NO)、本SUB1
ルーチンを終了して図3のメインルーチンのS110へ
戻る。また、駆動電流がロック電流に達したならば、窓
ガラスWが完全に閉じたと判断してモータ4の駆動を停
止する(S260:YES,S270)。
【0042】ここで、S290にてリミットスイッチ1
6がオンしていないと判定した場合には(S290:N
O)、窓ガラスWと窓枠8との間に異物を挟み込む可能
性があることから、S300に進んで、挟み込みがある
かどうかを判定する。このS300での挟み込みの判定
は、図1,2で説明した光学式センサ12から出力され
る信号に基づいて行う。つまり、この場合の光学式セン
サ12は挟み込み検知モードに設定されているため、上
述した挟み込み検知領域における異物の存在を挟み込み
検知用の閾値に基づいて判定しており、挟み込みを検知
した場合には検知信号、検知しない場合には非検知信号
が出力されることとなる。
【0043】そこで、検知信号を入力した場合にはS3
00にて肯定判断となり、S310へ移行してモータ4
の駆動を停止する。すなわち、この場合には窓ガラスW
と窓枠8との間に人体等の異物が挟み込まれる可能性が
あると判断し、窓ガラスWの閉動作を即座に停止するの
である。なお、このS310においては、モータ停止に
加えて、その後さらに窓ガラスWを開動作させるように
してもよい。一方、非検知信号を入力した場合にはS3
00にて否定判断となり、本SUB1ルーチンを終了し
て図3のメインルーチンのS110へ戻る。
【0044】次に、図3のS400にて実行されるSU
B2ルーチンの処理内容について図5のフローチャート
を参照して説明する。図5のSUB2ルーチンの最初の
ステップであるS410においては、侵入があるかどう
かを判定する。このS410での侵入判定は、図1,2
で説明した光学式センサ12から出力される信号に基づ
いて行う。つまり、この場合の光学式センサ12は侵入
検知モードに設定されているため、上述した侵入検知領
域における異物の存在を侵入検知用の閾値に基づいて判
定しており、侵入を検知した場合には検知信号、検知し
ない場合には非検知信号が出力される。
【0045】そこで、検知信号を入力して侵入があった
と判定した場合には(S410:YES)、S420へ
移行して警報出力を行う。具体的には、侵入警報装置1
7に対して警報出力指示を出すことによって、その侵入
警報装置17からサイレンを鳴らしたりして侵入状態が
発生したことを報知する。なお、上述したように、例え
ば契約している警備会社等にその旨を通報するようにし
てもよい。
【0046】一方、非検知信号を入力した場合にはS4
10にて否定判断となり、本SUB2ルーチンを終了し
て図3のメインルーチンのS110へ戻る。なお、本実
施例では、上述したパワーウインドウON/OFF信号
出力部13、イグニッションON/OFF信号出力部1
4、セキュリティON/OFF信号出力部15からの信
号に基づいてECU11が動作モードを切り替えるよう
にされた構成が、「モード設定手段」に相当し、光学式
センサ12からの信号に基づいてECU11が挟み込み
や侵入を判定するようにされた構成が、「検知手段」に
相当する。
【0047】以上詳述したように、本実施例のパワーウ
インドウ装置では、挟み込み検知モードに設定されてい
る場合には、挟み込み検知領域に異物が存在するか否か
という検知結果に基づき、窓ガラスWと窓枠8との間に
異物が挟まれる状態にあることを検知し、一方、侵入検
知モードに設定されている場合には、侵入検知領域に異
物が存在するか否かという検知結果に基づき、窓ガラス
Wと窓枠8との間から車両内部へ異物が侵入する状態に
あることを検知する。そのため、例えば盗難目的などの
ために不審者が車両内部への侵入しようとしている状態
を検知する機能と窓ガラスWと窓枠8との間に人体等が
挟まれる状態を検知する機能を併有しながら、それらの
検知に必要な光学式センサ12や、その光学式センサ1
2からの検知結果に基づく判定処理を実行するECU1
1などを共通化でき、装置の簡素化や小型化を実現し、
ひいてはコストダウンなどの点でも有効である。 [別実施例]この別実施例は、上記実施例における図3
のメイン処理が図6に替わっただけであるので、図3と
図6のフローチャートにおける処理内容の違いについて
説明する。
【0048】上記実施例では、図3のS110にてイグ
ニッションスイッチがONかOFFかを判定しており、
結果として、挟み込みモードとなるのはイグニッション
スイッチがONされていることが前提となり、セキュリ
ティモードとなるのはイグニッションスイッチがOFF
されていることが前提となっていた。
【0049】これに対して、別実施例でのメイン処理で
は、セキュリティON/OFF信号出力部15(図1参
照)から出力される信号状態にかかわらず(つまり、侵
入検知モードで動作していたとしても)、パワーウイン
ドウスイッチがONされた場合には、挟み込み検知モー
ドに設定する。
【0050】具体的には、図6に示すように、最初のス
テップS510において、セキュリティON/OFF信
号出力部15からのON/OFF信号に基づいて、セキ
ュリティONであるかどうかを判定する。そして、セキ
ュリティONであれば(S510:YES)、S520
へ移行し、光学式センサ12に対して、侵入センサとし
ての動作モードにて動作を開始するよう指示した後、S
530にてSUB2ルーチンを実行してからS540へ
移行する。なお、このS530で実行されるSUB2ル
ーチンは、上記実施例において図5で説明した内容と同
じである。
【0051】一方、S510にて否定判断、セキュリテ
ィOFFの場合には、S570へ移行し、光学式センサ
12に対して動作の停止を指示する。この動作停止指示
の後は、S540へ移行する。そして、S540では、
パワーウインドウスイッチがONであるかどうかを判定
する。パワーウインドウスイッチがONであれば(S5
40:YES)、S550へ移行し、光学式センサ12
に対して挟み込みセンサとしての動作モードにて動作を
開始するよう指示した後、S560にてSUB1ルーチ
ンを実行する。なお、このS560で実行されるSUB
1ルーチンは、上記実施例において図4を参照して説明
した内容と同じである。
【0052】S540にて否定判断、つまりパワーウイ
ンドウスイッチがOFFの場合と、S560でのSUB
1ルーチンを実行した後は、S510へ戻る。つまり、
本別実施例のように動作させれば、元々セキュリティモ
ードで動作させていた場合、例えばキーレスエントリ用
のリモートキーにてパワーウインドウ機能を一時的に利
用したい状況においては、その利用期間のみ挟み込み防
止モードに自動的に切り替えられ、利用が終了すると、
再度セキュリティモードに自動的に復帰する。 [その他] (1)上記実施例において用いた光学式センサ12は、
図2を参照して詳しく説明したように、所定の検知領域
に光ビームを照射し、検知領域に異物が存在する場合に
は存在しない場合よりも反射光の光量が低減することに
基づいて、異物の有無を検知する「反射光量方式」であ
ったが、これ以外の検知方式としての「透過方式」が考
えられる。つまり、光ビームを照射した領域に異物が存
在すれば、異物が存在しない場合に比べて、光ビームの
透過光の光量が変化する。したがって、異物によって光
ビームが遮断されて透過光が減少したことを判定すれ
ば、異物の存在を的確に検知できる。
【0053】この透過方式の場合の構成を図7,8を参
照して説明する。図1に示した光学式センサ12の場合
には、車両の前部座席と後部座席との間のセンターピラ
ーに固定されており、そこで光ビームの照射及び反射光
の受光を行っていた。それに対して、図7に示す光学式
センサ22の場合には、受光・制御部22aと照射部2
2bとに分かれている。その内の受光・制御部22aは
同じく前記センターピラーに固定されているが、照射部
22bは、窓枠8の内側であって、図示しないフロント
ピラーの下端近傍に固定されている。
【0054】この光学式センサ22は、図8(a)に示
すように、発振回路221から出力したパルスに基づ
き、ドライバ222を介して発光ダイオード(LED)
を発光させて光ビームを照射する。そして、その照射し
た光ビームをフォトダイオード(PD)225によって
受光し、その受光信号を増幅回路226によって増幅す
る。同期検波回路227は、発振回路221からのパル
スを参照してこの増幅された受光信号を同期検波する。
そして、この同期検波された受光信号に基づいて判定回
路228が検知領域内に異物が存在するかどうかを判定
する。そして、この判定回路228における判定結果
は、出力回路229によってECU11に出力される。
なお、これらの構成要素の内、フォトダイオード(P
D)225が照射部22bに相当し、それ以外が受光・
制御部22aに相当する。
【0055】この場合も判定回路228による判定は受
光量に基づいて行う。具体的には、図8(b)に示すよ
うに、検知領域に異物がない場合の受光信号による受光
量のレベルと、検知領域に異物があり、その異物によっ
て遮断された場合の受光信号による受光量のレベルの差
が所定の閾値以上であれば異物存在と判定し、閾値未満
であれば異物が存在しないと判定する。つまり、上記実
施例では反射光量に基づいているため、図2(b)にて
説明したように、異物が存在すると反射光量が多くな
り、異物が存在しないと反射光量が少なかった。それに
対して、この場合には透過光による受光量に基づいてい
るため、図8(b)に示すように、異物が存在しないと
透過光による受光量が多くなり、異物が存在すると透過
光による受光量が少なくなる。
【0056】(2)上記実施例においては、パワーウイ
ンドウスイッチがONである場合、すなわちダウンスイ
ッチ(DOWN・SW)あるいはアップスイッチ(UP
・SW)のいずれかがONである場合に挟み込みを検知
するモードに設定していた。しかし、挟み込みが生じる
のは、窓ガラスWの開閉制御の内、閉じ側に制御を実行
している期間のみである。したがって、最低限この期間
において挟み込みを検知できればよいことを考慮する
と、アップスイッチ(UP・SW)がONである場合に
だけ、挟み込みを検知するモードに設定するようにして
もよい。
【0057】(3)上記実施例においては、図3のS1
10においてイグニッションスイッチがONであるかど
うかを判断していた。一般的に、いわゆるアクセサリ
(ACC)スイッチがON状態でもパワーウインドウが
作動するようなシステムとされていることが多い。した
がって、アクセサリスイッチのON/OFFも検出する
ようにし、イグニッションスイッチがOFFであっても
アクセサリスイッチがONの場合にはS110にて肯定
判断するようにしてもよい。
【0058】(4)上記実施例における光学式センサ1
2,22においては、照射手段として発光ダイオード
(LED)123,223を用いたが、それ以外にもレ
ーザダイオード等でもよい。また、受光手段としてフォ
トダイード(PD)125,225を用いたが、それ以
外にもフォトトランジスタ等でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のパワーウインドウ装置の構成を表わ
す構成図である。
【図2】 実施例の光学式センサの詳細な構成及び動作
の説明図である。
【図3】 ECUで実行されるメイン処理を表すフロー
チャートである。
【図4】 メイン処理中で実行されるSUB1ルーチン
を表すフローチャートである。
【図5】 メイン処理中で実行されるSUB2ルーチン
を表すフローチャートである。
【図6】 別実施例の場合のメイン処理を表すフローチ
ャートである。
【図7】 別態様の光学式センサの概略構成図である。
【図8】 別態様の光学式センサの詳細な構成及び動作
の説明図である。
【符号の説明】
W…窓ガラス D…ドア 2…ウイン
ドウレギュレータ 4…パワーウインドウモータ(モータ) 6…モータ
駆動部 8…窓枠 11,22…光学式セ
ンサ 13…パワーウインドウON/OFF信号出力部 14…イグニッションON/OFF信号出力部 15…セキュリティON/OFF信号出力部 16…リミットスイッチ 17…侵入警報装置 22a…受光
・制御部 22b…照射部 121,221…発振
回路 122,222…ドライバ 123,223…発光
ダイオード(LED) 124…集光用レンズ 125,225…フォ
トダイオード(PD) 126,226…増幅回路 127,227…同期
検波回路 128,228…判定回路 129,229…出力
回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G08B 13/18 G01V 9/04 J (72)発明者 佐藤 善久 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 寺島 規朗 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の窓ガラスを外部からのスイッチ情報
    に応じて開閉制御するパワーウインドウ装置に用いら
    れ、 前記窓ガラスと該窓ガラスが開閉される窓枠との間に異
    物が挟まれる可能性のある所定の挟み込み検知領域に光
    ビームを照射し、その反射光または透過光に基づいて前
    記挟み込み検知領域に異物が存在するか否かを検知する
    光学式センサを備え、 該光学式センサの検知結果に基づき、前記窓ガラスと窓
    枠との間に異物が挟まれる状態にあることを検知する挟
    み込み検知装置であって、 前記光学式センサは、前記窓ガラスと前記窓枠との間か
    ら車両内部へ異物が侵入する可能性のある所定の侵入検
    知領域に光ビームを照射し、その反射光または透過光に
    基づいて前記侵入検知領域に異物が存在するか否かも検
    知可能に構成されており、 前記挟み込み検知領域に異物が存在するか否かを検知す
    る挟み込み検知モードと前記侵入検知領域に異物が存在
    するか否かを検知する侵入検知モードとを切り替え設定
    するモード設定手段と、 該モード設定手段によって前記挟み込み検知モードに設
    定されている場合には、前記挟み込み検知領域に異物が
    存在するか否かという前記光学式センサの検知結果に基
    づき、前記窓ガラスと窓枠との間に異物が挟まれる状態
    にあることを検知し、一方、前記モード設定手段によっ
    て前記侵入検知モードに設定されている場合には、前記
    侵入検知領域に異物が存在するか否かという前記光学式
    センサの検知結果に基づき、前記窓ガラスと窓枠との間
    から車両内部へ異物が侵入する状態にあることを検知す
    る検知手段と、 を備えたことを特徴とする侵入検知機能を備えた挟み込
    み検知装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の侵入検知機能を備えた挟
    み込み検知装置において、 前記モード設定手段は、少なくとも前記パワーウインド
    ウ装置が前記窓ガラスを閉じ側に制御を実行している期
    間は、前記挟み込み検知モードに設定するよう構成され
    ていること、 を特徴とする侵入検知機能を備えた挟み込み検知装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の侵入検知機能を
    備えた挟み込み検知装置において、 前記モード設定手段は、車両のイグニッションスイッチ
    がオフされ、ドアの開閉がなされた後にドアロック状態
    となっている期間は、前記侵入検知モードに設定するよ
    う構成されていること、 を特徴とする侵入検知機能を備え侵た挟み込み検知装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の侵入検知
    機能を備えた挟み込み検知装置において、 前記モード設定手段は、前記侵入検知モードを設定する
    ために設けられた侵入検知モード設定スイッチがオン状
    態である期間は、前記侵入検知モードに設定するよう構
    成されていること、 を特徴とする侵入検知機能を備えた挟み込み検知装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の侵入検知機能を備えた挟
    み込み検知装置において、 前記侵入検知モード設定スイッチは、操作者が手動でオ
    ン・オフ状態を切り替え設定可能に構成されているこ
    と、 を特徴とする侵入検知機能を備えた挟み込み検知装置。
  6. 【請求項6】請求項4に記載の侵入検知機能を備えた挟
    み込み検知装置において、 前記侵入検知モード設定スイッチは、送信機から制御信
    号を送信することによってオン・オフ状態を切り替え設
    定可能に構成されていること、 を特徴とする侵入検知機能を備えた挟み込み検知装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載の侵入検知
    機能を備えた挟み込み検知装置において、 前記モード設定手段は、前記侵入検知モードに設定され
    ている期間中であっても、前記パワーウインドウ装置が
    窓ガラスの開閉制御を実行している期間は前記侵入検知
    モードを一時的に解除して前記挟み込み検知モードに切
    り替え設定し、前記制御実行期間の終了後は前記侵入検
    知モードに再設定するよう構成されていること、 を特徴とする侵入検知機能を備えた挟み込み検知装置。
  8. 【請求項8】車両の窓ガラスを外部からのスイッチ情報
    に応じて開閉制御するパワーウインドウ装置であって、 請求項1〜7のいずれかに記載の侵入検知機能を備えた
    挟み込み検知装置を備えると共に、 前記挟み込み検知モードに設定されている状態で、前記
    窓ガラスと窓枠との間に異物が挟まれる状態にあると検
    知された場合には、少なくとも前記窓ガラスの閉じ側の
    制御を停止し、一方、前記モード設定手段にて前記侵入
    検知モードに設定されている状態で、前記窓ガラスと窓
    枠との間から車両内部へ異物が侵入する状態にあると検
    知された場合には、所定の侵入対応処理を実行する制御
    手段を備えたことを特徴とするパワーウインドウ装置。
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